JP7258262B2 - 調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法 - Google Patents

調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7258262B2
JP7258262B2 JP2023500164A JP2023500164A JP7258262B2 JP 7258262 B2 JP7258262 B2 JP 7258262B2 JP 2023500164 A JP2023500164 A JP 2023500164A JP 2023500164 A JP2023500164 A JP 2023500164A JP 7258262 B2 JP7258262 B2 JP 7258262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
display device
occupant
unit
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023500164A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022176037A5 (ja
JPWO2022176037A1 (ja
Inventor
雄城 煤孫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022176037A1 publication Critical patent/JPWO2022176037A1/ja
Publication of JPWO2022176037A5 publication Critical patent/JPWO2022176037A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7258262B2 publication Critical patent/JP7258262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08GTRAFFIC CONTROL SYSTEMS
    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/16Anti-collision systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

本開示は、角度が可変な表示装置に搭載され当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって車室内が撮像された撮像画像上で設定されている車室内の乗員を検知するための探索領域を調整する調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法に関する。
従来、車室内の複数の乗員を撮像可能な撮像装置によって撮像された撮像画像上で、乗員が含まれると想定される領域を設定し、当該領域内で検出された乗員を、車両の乗員と判定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
一方、車室内を撮像する撮像装置として、省スペース等の観点から、表示装置に搭載され当該表示装置と一体化された撮像装置が知られている。
国際公開第2018/116373号
撮像装置を搭載した表示装置について、当該表示装置の角度が可変である場合、当該表示装置に角度にあわせて撮像装置の撮像方向が変わる。特許文献1に開示されているような従来技術を、角度を可変とする表示装置に搭載されている撮像装置に適用しようとすると、表示装置の角度にあわせて撮像装置の撮像方向が変わることに伴って撮像範囲も変更され、乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなる場合があるという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができる調整装置を提供することを目的とする。
本開示に係る調整装置は、角度が可変な表示装置に搭載され当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって車室内が撮像された撮像画像上で設定されている車室内の乗員を検知するための探索領域を調整する調整装置であって、表示装置の角度が変更されたことを検知する角度変更検知部と、角度変更検知部が、表示装置の角度が変更されたことを検知すると、表示装置の角度の変更量に基づき、探索領域を移動させる探索領域調整部と、表示装置に太陽光が反射していている場合に、表示装置への太陽光の入射方向を判定する入射方向判定部と、入射方向判定部が判定した入射方向に基づき、表示装置の角度を変更する角度変更部とを備えたものである。
本開示によれば、調整装置は、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができる。
図1は、実施の形態1に係る調整装置および乗員監視装置の構成例を示す図である。 実施の形態1における表示装置の設置位置の一例のイメージについて説明するための図である。 図2に示すように、表示装置が設置されている場合における、撮像装置の撮像範囲のイメージの一例を説明するための図である。 実施の形態1において、撮像装置の撮像範囲が図3で示されたような範囲である場合に、撮像装置が撮像した撮像画像のイメージの一例を説明するための図である。 図2に示すように表示装置が設置されている状態から、当該表示装置が運転席側に向くよう、当該表示装置の角度が所定の角度だけ変更された場合の、撮像装置の撮像範囲のイメージの一例を説明するための図である。 撮像装置の撮像範囲が図5で示されたような範囲である場合に、撮像装置が撮像した撮像画像のイメージの一例を説明するための図である。 図5に示したように表示装置が運転席側を向くよう表示装置の角度が変更された場合に、探索領域調整部が撮像画像上の顔探索領域を移動させた後の撮像画像のイメージの一例を説明するための図である。 、実施の形態1において、表示装置の角度が様々な方向に変更された場合の、当該表示装置の向きと、当該表示装置の角度の変更にあわせて移動した顔探索領域の一例のイメージを説明するための図である。 実施の形態1に係る調整装置の動作について説明するためのフローチャートである。 実施の形態1に係る乗員監視装置の動作について説明するためのフローチャートである。 実施の形態1において、撮像画像上において設定されている乗員探索領域のイメージの一例について説明するための図である。 図12A,図12Bは、実施の形態1に係る調整装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態2に係る調整装置の構成例を示す図である。 実施の形態2に係る調整装置の動作について説明するためのフローチャートである。 実施の形態3に係る調整装置の構成例を示す図である。 実施の形態3に係る調整装置の動作について説明するためのフローチャートである。 実施の形態4に係る調整装置の構成例を示す図である。 実施の形態4に係る調整装置の動作について説明するためのフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
実施の形態1に係る調整装置は、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置が車室内を撮像した撮像画像上で予め設定されている、車両の乗員が含まれていると想定される領域(以下「探索領域」という。)を調整する。
実施の形態1では、探索領域は、より詳細には、車両の乗員の顔が含まれていると想定されている領域(以下「顔探索領域」という。)とする。顔探索領域の詳細については、後述する。なお、実施の形態1において、車両の乗員は、運転者、助手席の乗員、および、後部座席の乗員を含む。
実施の形態1において、撮像装置は、広角カメラ等で構成され、車室内の複数の乗員を同時に撮像可能な位置に設置される。撮像装置は、例えば、可視光カメラであってもよいし、赤外線カメラであってもよい。撮像装置は、例えば、いわゆる「ドライバーモニタリングシステム(Driver Monitoring System,DMS)」と共用のものであってもよい。撮像装置は、車室内の乗員をモニタリングする。
また、実施の形態1において、撮像装置は、角度が可変な表示装置に搭載され、当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わることを前提とする。
表示装置は、タッチパネル式ディスプレイ等であり、例えば、ナビゲーション装置に搭載される。なお、撮像装置が表示装置に搭載され、撮像装置と表示装置とが一体化されていることで、回路、機構、または、電気等の部品を一部共有化できる、または、車室内を省スペース化できるという効果がある。
表示装置の角度は、様々な方向に可変である。これにより、乗員は、例えば、当該乗員にとって視認しやすい向きに表示装置の角度を変更することができる。なお、実施の形態1において、「表示装置の角度」とは、表示装置の設置面に対する当該表示装置の角度をいう。表示装置は、例えば、縦方向および横方向に表示装置を回転可能な回転機構を有しており、当該回転機構により、表示装置の角度が可変となっている。このように、表示装置の角度は様々に可変であるが、車両の幅方向、あるいは、車両の進行方向に対して前後方向等、表示装置の設置位置が可変であることは想定していない。
表示装置の角度が変更されると、当該表示装置の角度の変更に伴い、撮像装置の光軸の向きも、表示装置の角度の変更量の分だけ変更される。すなわち、表示装置の向きが変更されることに伴い、撮像装置の撮像方向が変更され、撮像範囲が変わる。なお、撮像装置の画角が変わるものではない。
調整装置は、表示装置の角度が変更された場合、これを検知し、表示装置の角度の変更量に基づいて、撮像画像上における顔探索領域を移動させる。調整装置は、顔探索領域を移動させた場合、移動後の顔探索領域に関する情報を、乗員の状態を監視している乗員監視装置に出力する。
ここで、顔探索領域について、詳細に説明する。
顔探索領域は、乗員監視装置が乗員の監視を行う際に用いられる。
顔探索領域には、予め、様々な体格の乗員が様々なシート状態で座った場合でも乗員の顔が位置すると想定される領域が設定されている。
具体的には、例えば、管理者等は、予め、種々の体格の人物に対して、それぞれ、異なるシート状態の運転席に着座させ、初期位置に設置された撮像装置が車室内を撮像するテストを行う。そして、撮像装置が撮像した撮像画像上で、全ての人物の顔を検出可能な領域を、運転者の顔探索領域に設定する。例えば、管理者等は、撮像画像上において各人物の顔が撮像されている領域を抽出する。このとき、管理者等は、撮像画像上で、各人物の顔が撮像されている領域を囲む矩形領域を設定する。そして、管理者等は、設定した全ての矩形領域を含む最小矩形領域を設定し、設定した最小矩形領域を、運転者の顔探索領域とする。顔探索領域は、例えば、矩形の各頂点の撮像画像上の座標であらわされる。
なお、上述の例では、運転者の顔探索領域について説明したが、例えば、運転者の顔が含まれると想定される顔探索領域、助手席の乗員の顔が含まれると想定される顔探索領域、および、後部座席の乗員の顔が含まれると想定される顔探索領域がそれぞれ設定されている。
なお、実施の形態1では、顔探索領域は矩形領域とするが、顔探索領域は矩形領域に限らず、適宜の形状の領域とすることができる。
乗員監視装置は、車両に搭載され、撮像装置が撮像した撮像画像に基づいて、乗員の顔を検出し、検出した乗員の顔に関する情報に基づいて乗員の状態を監視する。乗員の顔に関する情報に基づいて監視する乗員の状態は、例えば、乗員が居眠りをしている状態、または、わき見している状態である。
乗員監視装置は、乗員の状態を監視する際、撮像画像上の全域ではなく、撮像画像上の顔探索領域に対して乗員の顔の検出処理を行う。撮像画像上に顔探索領域が設定されていることで、乗員監視装置は、乗員の顔を探索する時間を短縮することができる。
実施の形態1に係る調整装置および乗員監視装置の構成例について説明する。
図1は、実施の形態1に係る調整装置1および乗員監視装置3の構成例を示す図である。
調整装置1は、撮像装置21、当該撮像装置21を搭載する表示装置2、および、乗員監視装置3と接続される。
また、乗員監視装置3は、撮像装置21、および、当該撮像装置21を搭載する表示装置2と接続される。
上述のとおり、調整装置1、表示装置2、および、乗員監視装置3は、車両(図示省略)に搭載されていることを想定している。
調整装置1と表示装置2と乗員監視装置3とで調整システム100が構成される。
調整装置1は、角度変更検知部11および探索領域調整部12を備える。
角度変更検知部11は、表示装置2の角度が変更されたことを検知する。
具体的には、例えば、角度変更検知部11は、表示装置2が備えている角度検知センサ(図示省略)から表示装置2の角度に関する情報(以下「角度情報」という。)を常時取得し、取得している角度情報に基づいて、表示装置2の角度が変更されたことを検知する。また、例えば、角度変更検知部11は、表示装置2が備えているステッピングモータ(図示省略)からパルス信号を取得し、取得したパルス信号から、表示装置2の角度が変更されたことを検知してもよい。また、例えば、角度変更検知部11は、撮像装置21が撮像した撮像画像を常時取得し、撮像画像に撮像されている構造物をターゲットとして、当該構造物が何ピクセル移動したかを算出して、表示装置2の角度が変更されたことを検知してもよい。ターゲットとなる構造物は、例えば、Bピラーのエッジ部またはルーフの構造物である。どの構造物をターゲットとなる構造物とするかは、予め決められている。角度変更検知部11は、撮像画像に対して既知の画像認識技術を用いて、ターゲットとなる構造物を特定すればよい。
角度変更検知部11は、表示装置2の角度が変更されたことを検知した場合、表示装置2の角度の変更量(以下「角度変更量」という。)を取得する。角度変更量は、表示装置2の角度がどの方向にどれぐらい変更されたかを示す情報である。
角度変更検知部11は、角度変更量を、上記角度情報または上記パルス信号から取得すればよい。また、角度変更検知部11は、撮像画像上で、ターゲットとなる構造物が何ピクセル移動したかを算出することで、角度変更量を取得してもよい。なお、撮像画像上で、ターゲットとなる構造物がどの方向に何ピクセル移動したとき、表示装置2の角度がどの方向にどれぐらい変更されたとするかが対応付けられた情報が、予め設定されているものとする。
角度変更検知部11は、表示装置2の角度が変更されたことを検知した場合、表示装置2の角度が変更された旨の情報(以下「角度変更情報」という。)を、探索領域調整部12に出力する。角度変更情報には、角度変更量に関する情報が含まれる。
探索領域調整部12は、角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、言い換えれば、角度変更検知部11から角度変更情報が出力されると、角度変更量に基づき、撮像画像上の顔探索領域を移動させる。
なお、表示装置2がどの方向にどれぐらい変更された場合に、撮像画像上で顔探索領域をどの方向にどれぐらい移動させるかは、予め決められている。
探索領域調整部12は、移動させた後の顔探索領域に関する情報(以下「移動後探索領域情報」という。)を、乗員監視装置3に出力する。
ここで、調整装置1における角度変更検知部11および探索領域調整部12の機能について、図2~図6を用いて具体例を挙げて説明する。
まず、表示装置2の車室内における設置例について説明する。
図2は、実施の形態1における表示装置2の設置位置の一例のイメージについて説明するための図である。
図2に示すように、表示装置2は、例えば、車両のインストルメントパネル(以下「インパネ」という。)において、車両の幅方向の中央に設置される。なお、実施の形態1において、車両の幅方向の中央とは厳密に中央である必要はなく、「中央」は「略中央」も含む。
図2に示す表示装置2の設置位置は一例に過ぎず、表示装置2は、当該表示装置2に搭載されている撮像装置21が、車両の複数の乗員を撮像可能な位置に設置されるようになっていればよい。
図2において、表示装置2の設置位置は初期状態としている。ここでは、表示装置2の設置位置が初期状態である場合、表示装置2の設置面、言い換えれば、インパネの表面に対する表示装置2の角度は0度とする。
図3は、図2に示すように、表示装置2が設置されている場合における、撮像装置21の撮像範囲のイメージの一例を説明するための図である。なお、図3は、車両の前部座席を上から見たイメージとしている。
図3では、撮像装置21の撮像範囲には、車両の前部座席、言い換えれば、運転席および助手席が含まれるものとしている。
図3において、撮像装置21の撮像範囲は、401で示している。また、図3において、運転席を402aで示し、当該運転席402aに着座している運転者を402で示している。また、助手席を403aで示し、当該助手席403aに着座している乗員を403で示している。
図4は、実施の形態1において、撮像装置21の撮像範囲401が図3で示されたような範囲である場合に、撮像装置21が撮像した撮像画像のイメージの一例を説明するための図である。
図4において、撮像画像を200で示している。
図4に示すように、撮像画像200において、運転者402および助手席の乗員403が撮像される。なお、図4では、車両は右ハンドル車としているが、これは一例に過ぎず、車両は左ハンドル車であってもよい。
図4では、撮像画像200において、当該撮像画像200上で設定されている顔探索領域404,405をあわせて図示するようにしている。
顔探索領域404は、撮像画像200上における、運転者402の顔探索領域であり、顔探索領域405は、撮像画像200上における、助手席の乗員403の顔探索領域である。
例えば、図2に示すように表示装置2が設置された状態から、当該表示装置2の角度が変更されたとする。
図5は、図2に示すように表示装置2が設置されている状態から、当該表示装置2が運転席402a側に向くよう、当該表示装置2の角度が所定の角度だけ変更された場合の、撮像装置21の撮像範囲401のイメージの一例を説明するための図である。なお、図5は、図3同様、車両の前部座席を上から見たイメージとしている。
図5において、例えば、表示装置2は、運転席402a側に向くよう、表示装置2が備える回転機構の縦方向の軸を中心に45度回転されたものとしている。
そうすると、角度変更検知部11は、表示装置2の角度が、運転席402a側に向くよう、回転機構の縦方向の軸を中心に45度、変更されたことを検知する。
そして、角度変更検知部11は、表示装置2の角度が、運転席402a側に向くよう、水平方向に45度変更された旨の角度変更情報を、探索領域調整部12に出力する。
図5に示すように、表示装置2が運転席402a側に向くよう表示装置2の角度が変更されたことにより、撮像装置21の撮像範囲401も変更され、助手席403aの乗員403の顔の一部が撮像範囲401外となる。
図6は、撮像装置21の撮像範囲401が図5で示されたような範囲である場合に、撮像装置21が撮像した撮像画像200のイメージの一例を説明するための図である。
図6では、図4同様、撮像画像を200で示している。
図6に示すように、撮像範囲401が変更されたことに伴い、撮像画像200上の、運転者402および助手席403aの乗員403の顔の位置が変わる。具体的には、撮像画像200上の、運転者402および助手席403aの乗員403の顔の位置は、図6上、右方向に移動する。
その結果、運転者402の顔の領域は、撮像範囲401上で設定されている運転者402の顔探索領域404に含まれなくなり、助手席403aの乗員403の顔の領域は、撮像範囲401上で設定されている助手席403aの乗員403の顔探索領域405に含まれなくなってしまう。
そこで、探索領域調整部12は、角度変更量に基づき、撮像画像上の顔探索領域を移動させる。
図7は、図5に示したように表示装置2が運転席側を向くよう表示装置2の角度が変更された場合に、探索領域調整部12が撮像画像200上の顔探索領域を移動させた後の撮像画像200のイメージの一例を説明するための図である。
図7に示すように、探索領域調整部12は、角度変更量に応じて、顔探索領域404,405を、図7上、右方向に移動させる。
これにより、運転者402の顔の領域は、撮像画像上で設定されている運転者の顔探索領域404に含まれ、助手席403aの乗員403の顔の領域は、撮像画像上で設定されている助手席403aの乗員403の顔探索領域405に含まれるようになる。
なお、上述の具体例では、表示装置2が運転席側を向くよう、表示装置2の角度が運転席側に向けて変更されるものとしたが、表示装置2の角度が変更される方向はこれに限らない。表示装置2の角度は、様々な方向に変更可能である。調整装置1は、表示装置2の角度の変更にあわせて、撮像画像上で、様々な方向に、顔探索領域を移動させる。
図8は、実施の形態1において、表示装置2の角度が様々な方向に変更された場合の、当該表示装置2の向きと、当該表示装置2の角度の変更にあわせて移動した顔探索領域の一例のイメージを説明するための図である。
図8上、左側の図は、表示装置2の角度が様々な方向に変更された場合の、当該表示装置2の向きの一例のイメージを示す図であり、図8上、右側の図は、表示装置2の角度の変更にあわせて移動した顔探索領域の一例のイメージを示す図である。なお、図8上、左側の図では、撮像範囲には運転者および助手席の乗員が含まれるようになっているが、説明の便宜上、右側の図では、乗員が1人のみ撮像された撮像画像のイメージとしている。
図8上、左側の図に示すように、表示装置2の角度は、例えば、縦方向と横方向の2軸で表現される。図8上、左側の図において、81および82は、横方向の軸を回転軸として表示装置2の角度が変更された場合の表示装置2の傾きを示し、83および84は、縦方向の軸を回転軸として表示装置2の角度が変更された場合の表示装置2の傾きを示している。
図8上、右側の図における(a)で示す撮像画像200が、表示装置2の設置位置が初期状態である場合に撮像された撮像画像200のイメージであるとすると、表示装置2が図8の左側の図における81の方向に傾けられた場合、撮像画像200のイメージは、図8の右側の図における(d)に示す撮像画像200のイメージのようになる。これに伴い、撮像画像200上の顔探索領域91aは、91dのように移動する。
また、表示装置2が図8の左側の図における82の方向に傾けられた場合、撮像画像200のイメージは、図8の右側の図における(e)に示す撮像画像200のイメージのようになる。これに伴い、撮像画像200上の顔探索領域91aは、91eのように移動する。
また、表示装置2が図8の左側の図における83の方向に傾けられた場合、撮像画像200のイメージは、図8の右側の図における(c)に示す撮像画像200のイメージのようになる。これに伴い、撮像画像200上の顔探索領域91aは、91cのように移動する。
また、表示装置2が図8の左側の図における84の方向に傾けられた場合、撮像画像200のイメージは、図8の右側の図における(b)に示す撮像画像200のイメージのようになる。これに伴い、撮像画像200上の顔探索領域91aは、91bのように移動する。
図1の説明に戻る。
乗員監視装置3は、撮像画像取得部31および乗員状態判定部32を備える。
撮像画像取得部31は、撮像装置21から、車室内を撮像した撮像画像を取得する。
撮像画像取得部31は、取得した撮像画像を乗員状態判定部32に出力する。
なお、調整装置1において、角度変更検知部11が撮像画像に基づいて表示装置2の角度が変更されたことを検知する場合、撮像画像取得部31が角度変更検知部11に対して撮像画像を出力するようにしてもよい。
乗員状態判定部32は、撮像画像取得部31が取得した撮像画像上で設定されている顔探索領域において、乗員を検出し、検出した乗員の状態を判定する。より詳細には、乗員状態判定部32は、顔探索領域において乗員の顔を検出し、乗員の状態を判定する。
調整装置1において、探索領域調整部12が顔探索領域を移動させた場合、乗員状態判定部32は、探索領域調整部12から出力された移動後探索領域情報に基づき、移動後の顔探索領域において乗員の顔を検出する。
実施の形態1に係る調整装置1の動作について説明する。
図9は、実施の形態1に係る調整装置1の動作について説明するためのフローチャートである。
角度変更検知部11は、表示装置2において、当該表示装置2の角度が変更されたことを検知する(ステップST1)。
角度変更検知部11は、表示装置2の角度が変更されたことを検知した場合、角度変更情報を、探索領域調整部12に出力する。
探索領域調整部12は、ステップST1にて角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、言い換えれば、角度変更検知部11から角度変更情報が出力されると、角度変更量に基づき、撮像画像上の顔探索領域を移動させる(ステップST2)。
探索領域調整部12は、移動させた後の顔探索領域に関する情報(以下「移動後探索領域情報」という。)を、乗員監視装置3に出力する。
このように調整装置1は、角度が可変な表示装置2に搭載され当該表示装置2の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置21によって撮像された撮像画像上において、顔探索領域を移動させる。そのため、調整装置1は、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができる。その結果、調整装置1は、乗員監視装置3に対して、短時間での乗員の顔の検出を可能とさせることができる。
実施の形態1に係る乗員監視装置3の動作について説明する。
図10は、実施の形態1に係る乗員監視装置3の動作について説明するためのフローチャートである。
撮像画像取得部31は、撮像装置21から、車室内を撮像した撮像画像を取得する(ステップST21)。
撮像画像取得部31は、取得した撮像画像を乗員状態判定部32に出力する。
乗員状態判定部32は、ステップST21にて撮像画像取得部31が取得した撮像画像上で設定されている顔探索領域において、乗員を検出し、検出した乗員の状態を判定する(ステップST22)。
このように乗員監視装置3は、乗員の顔の検出を、撮像画像の全域ではなく、顔探索領域に対して行う。これにより、乗員監視装置3は、短時間で乗員の顔の検出を行うことができる。
以上の実施の形態1では、探索領域は、顔探索領域であるものとしたが、これは一例に過ぎない。
例えば、探索領域は、乗員の身体を含む、当該乗員を検出するための領域(以下「乗員探索領域」という。)としてもよい。
ここで、図11は、実施の形態1において、撮像画像上において設定されている乗員探索領域のイメージの一例について説明するための図である。
図11は、例えば、図4を用いて説明したような撮像画像200において、乗員探索領域が設定されているものとしている。図11において、乗員探索領域を406,407で示している。
乗員探索領域406は、運転者402の乗員探索領域であり、乗員探索領域407は、助手席403aの乗員403の乗員探索領域である。
なお、図11では、参考までに、運転者402の顔探索領域404、および、助手席403aの乗員403の顔探索領域405を、図示するようにしている。しかし、乗員探索領域406,407が設定されるとき、顔探索領域404,405が設定されていることは必須ではない。
乗員探索領域406,407は、顔探索領域404,405よりも広い領域である。
乗員探索領域406,407は、乗員の身体の一部を含み、例えば、車外の人または他の乗員の誤検出を抑制するように設定される。具体的には、例えば、運転者402の乗員探索領域406には、顔探索領域404よりも広く、運転者402の上半身を含み、助手席403aの乗員403または車外の人が含まれない領域が設定される。
乗員探索領域406,407は、管理者等によって、顔探索領域404,405と同様の方法で、予め設定される。乗員探索領域406,407は、例えば、撮像画像200上の矩形領域であり、当該乗員探索領域406の位置は、矩形の各頂点の撮像画像200上の座標であらわされる。
なお、上述の一例では、乗員探索領域406,407は矩形領域としたが、乗員探索領域406,407は矩形領域に限らず、適宜の形状の領域とすることができる。
撮像画像上で乗員探索領域が設定されている場合、調整装置1の探索領域調整部12は、角度変更検知部11が表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、角度変更量に基づき、撮像画像上の乗員探索領域を移動させるようにすることもできる。
この場合、乗員監視装置3の乗員状態判定部32は、撮像画像取得部31が取得した撮像画像上で設定されている乗員探索領域において、乗員を検出し、検出した乗員の状態を判定する。乗員状態判定部32は、例えば、乗員の顔を検出し、乗員が居眠りしているか否かを検出してもよいし、乗員の姿勢を検出し、乗員の身体が傾いているか否かを検出してもよい。
また、以上の実施の形態1において、撮像画像上には、顔探索領域および乗員探索領域の両方が設定されているようにしてもよい。
この場合、調整装置1の探索領域調整部12は、角度変更検知部11が表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、角度変更量に基づき、撮像画像上の顔探索領域および乗員探索領域を移動させるようにする。
乗員監視装置3の乗員状態判定部32は、撮像画像取得部31が取得した撮像画像上で設定されている顔探索領域および乗員探索領域の少なくとも一方において、乗員を検出し、検出した乗員の状態を判定する。
実施の形態1において、探索領域には、顔探索領域および乗員探索領域が含まれ得る。
また、以上の実施の形態1において、例えば、調整装置1は、乗員監視装置3に搭載されているものとしてもよい。
また、例えば、調整装置1が表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、乗員監視装置3が表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、調整装置1と表示装置2と乗員監視装置3が1つの装置として一体化されていてもよい。
また、以上の実施の形態1では、調整装置1および乗員監視装置3は、車両に搭載される車載装置とし、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32は、車載装置に備えられているものとした。
これに限らず、例えば、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32のうち、一部または全部を車両の車載装置に搭載されるものとし、その他を当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとで調整システムを構成するようにしてもよい。
図12A,図12Bは、実施の形態1に係る調整装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1において、角度変更検知部11と探索領域調整部12の機能は、処理回路1201により実現される。すなわち、調整装置1は、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、撮像画像上の探索領域を移動させる制御を行うための処理回路1201を備える。
処理回路1201は、図12Aに示すように専用のハードウェアであっても、図12Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ1204であってもよい。
処理回路1201が専用のハードウェアである場合、処理回路1201は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路がプロセッサ1204の場合、角度変更検知部11と探索領域調整部12の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ1205に記憶される。プロセッサ1204は、メモリ1205に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、角度変更検知部11と探索領域調整部12の機能を実行する。すなわち、調整装置1は、プロセッサ1204により実行されるときに、上述の図9のステップST1~ステップST2が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1205を備える。また、メモリ1205に記憶されたプログラムは、角度変更検知部11と探索領域調整部12の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ1205とは、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、または、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、角度変更検知部11と探索領域調整部12の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、角度変更検知部11については専用のハードウェアとしての処理回路1201でその機能を実現し、探索領域調整部12についてはプロセッサ1204がメモリ1205に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、調整装置1は、表示装置2または乗員監視装置3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1202および出力インタフェース装置1203を備える。
実施の形態1に係る乗員監視装置3のハードウェア構成の一例は、図12を用いて説明した調整装置1のハードウェア構成の一例と同様である。
実施の形態1において、撮像画像取得部31と乗員状態判定部32の機能は、処理回路1201により実現される。すなわち、乗員監視装置3は、撮像画像に基づいて乗員の状態を判定する制御を行うための処理回路1201を備える。
処理回路1201は、図12Aに示すように専用のハードウェアであっても、図12Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ1204であってもよい。
処理回路1201が専用のハードウェアである場合、処理回路1201は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路がプロセッサ1204の場合、撮像画像取得部31と乗員状態判定部32の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ1205に記憶される。プロセッサ1204は、メモリ1205に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、撮像画像取得部31と乗員状態判定部32の機能を実行する。すなわち、乗員監視装置3は、プロセッサ1204により実行されるときに、上述の図10のステップST21~ステップST22が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1205を備える。また、メモリ1205に記憶されたプログラムは、撮像画像取得部31と乗員状態判定部32の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ1205とは、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、または、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、撮像画像取得部31と乗員状態判定部32の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、撮像画像取得部31については専用のハードウェアとしての処理回路1201でその機能を実現し、乗員状態判定部32についてはプロセッサ1204がメモリ1205に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、乗員監視装置3は、表示装置2または調整装置1等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1202および出力インタフェース装置1203を備える。
以上のように、実施の形態1に係る調整装置1は、角度が可変な表示装置2に搭載され当該表示装置2の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置21によって車室内が撮像された撮像画像上で設定されている車室内の乗員を検知するための探索領域を調整する調整装置1であって、表示装置2の角度が変更されたことを検知する角度変更検知部11と、角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、表示装置2の角度の変更量に基づき、探索領域を移動させる探索領域調整部12とを備えるように構成した。そのため、調整装置1は、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができる。
実施の形態2.
調整装置において、実施の形態1にて説明した機能に加え、車両の乗員に応じて、表示装置の角度を、過去に乗員が設定した角度に設定する機能を有するようにしてもよい。
図13は、実施の形態2に係る調整装置1aの構成例を示す図である。
図13において、実施の形態1にて図1を用いて説明した調整装置1の構成と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
実施の形態2に係る調整装置1aは、図1を用いて説明した実施の形態1に係る調整装置1とは、乗員特定部13および角度設定部14を備える点が異なる。
調整装置1aと表示装置2と乗員監視装置3とで、調整システム100aを構成する。なお、表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成は、それぞれ、実施の形態1において図1を用いて説明した表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成と同様であるため、各構成部に同じ符号を付して重複した説明を省略する。
乗員特定部13について説明する。
実施の形態2では、乗員特定部13は、例えば、乗員が車両に乗り込み、エンジンをONにした場合、または、乗員が車両の座席に着座してシートベルトを着用した場合に、機能することを想定している。乗員特定部13は、例えば、乗員が車両に乗り込み、エンジンをONにしたことを、車両に搭載されているECU(Engine Control Unit。図示省略)から出力される車両制御情報に基づいて判定すればよい。また、乗員特定部13は、例えば、乗員が車両の座席に着座してシートベルトを着用したことを、シートベルトセンサ(図示省略)から出力されるシートベルト着用情報に基づいて判定すればよい。
乗員特定部13は、車室内にいる乗員を特定する。
具体的には、例えば、乗員特定部13は、撮像装置21から撮像画像を取得し、取得した撮像画像に対して既知の画像認識処理を行って検出した乗員の顔と、予め設定され記憶部(図示省略)に記憶されている乗員認証用情報とに基づいて、乗員を特定する。乗員認証用情報は、例えば、ID等、乗員を特定可能な情報と、当該乗員の顔画像(以下「認証用顔画像」という。)とが対応付けられた情報である。当該乗員認証用情報は、予め生成され、記憶部に記憶されている。乗員特定部13は、撮像画像に基づいて検出した乗員の顔と、乗員認証用情報に含まれている認証用顔画像とのマッチングを行い、乗員を特定する。なお、乗員特定部13は、乗員監視装置3の乗員状態判定部32から乗員の顔画像を取得するようにしてもよい。
また、例えば、乗員特定部13は、乗員から、当該乗員を特定可能な情報を受け付けるようにしてもよい。例えば、乗員は、車両に乗り込み、エンジンをONにすると、表示装置2を操作して、乗員を特定可能な情報を入力する。なお、表示装置2は、タッチパネル式ディスプレイを想定している。乗員特定部13は、乗員が表示装置2から入力した、乗員を特定可能な情報から、乗員を特定する。
乗員特定部13は、特定した乗員に関する情報(以下「乗員情報」という。)を、角度設定部14に出力する。乗員情報には、乗員を特定可能な情報が含まれている。乗員情報には、乗員の顔画像が含まれていてもよい。
角度設定部14は、乗員特定部13から出力された乗員情報と、設定角度情報に基づき、表示装置2の角度を、乗員特定部13が特定した乗員に対応する角度に設定する。
実施の形態2において、設定角度情報は、乗員を特定可能な情報と乗員が過去に設定した表示装置の角度とが対応付けられた情報とする。例えば、設定角度情報には、さらに、乗員の顔画像が対応付けられていてもよい。当該設定角度情報は、調整装置1aの制御部(図示省略)によって、乗員が表示装置2の角度を変更した際に生成され、記憶部に記憶されている。
例えば、乗員は、表示装置2の角度を変更する際、表示装置2に表示されている角度記録ボタンを押下することで、変更後の表示装置2の角度を記憶させる指示を入力する。このとき、乗員は、当該乗員を特定可能な情報も入力するようする。制御部は、表示装置2の角度が変更されると、表示装置2の変更後の角度(以下「過去設定角度」という。)を示す情報と、取得した乗員を特定可能な情報とを対応付けた設定角度情報を生成し、記憶部に記憶しておく。制御部は、角度記録ボタンが押下されると、現在撮像装置21によって撮像されている撮像画像に基づき、当該乗員の顔画像を取得し、当該顔画像を設定角度情報に含めるようにしてもよい。制御部は、例えば、乗員監視装置3の乗員状態判定部32から乗員の顔画像を取得するようにしてもよい。
なお、乗員が上記指示を入力する際に、当該乗員を特定可能な情報を入力しなかった場合、例えば、制御部は、撮像画像に基づいて乗員の顔を取得し、取得した顔画像と乗員認証用情報とのマッチングを行って、乗員と特定可能な情報を取得することができる。
なお、過去設定角度は、例えば、表示装置2の角度の初期値に対する角度であらわされる。
角度設定部14は、例えば、乗員特定部13から出力された乗員情報と設定角度情報に基づき、乗員を特定可能な情報のつきあわせを行う。また、角度設定部14は、例えば、乗員情報と設定角度情報に基づき、乗員の顔画像のつきあわせを行う。
角度設定部14は、つきあった設定角度情報において、乗員を特定可能な情報または乗員の顔画像と対応付けられている過去設定角度を示す情報に基づき、乗員に対応する表示装置2の角度を設定する。
そして、角度設定部14は、設定した、乗員に対応する表示装置2の角度となるよう、表示装置2の角度を制御させる角度制御情報を、表示装置2に出力する。表示装置2は、角度制御情報に従って、角度を変更する。
なお、乗員認証用情報および設定角度情報は複数の乗員について、生成される。
例えば、車室内に複数の乗員が存在し、乗員から、当該乗員を特定可能な情報を受け付けるのではない場合、乗員特定部13は、複数の乗員のうち、どの座席の乗員を優先して乗員の特定を行うか、適宜設定できる。
角度設定部14は、表示装置2の角度を、乗員特定部13が優先して特定した乗員に対応した角度に変更する。
実施の形態2に係る調整装置1aの動作について説明する。
図14は、実施の形態2に係る調整装置1aの動作について説明するためのフローチャートである。
実施の形態2において、調整装置1aは、実施の形態1にて図9に示すフローチャートを用いて説明した動作に加え、図14のフローチャートを用いて説明する以下の動作を行う。
乗員特定部13は、車室内にいる乗員を特定する(ステップST13)。
乗員特定部13は、特定した乗員に関する乗員情報を、角度設定部14に出力する。
角度設定部14は、ステップST13にて乗員特定部13から出力された乗員情報と、設定角度情報に基づき、表示装置2の角度を、乗員特定部13が特定した乗員に対応する角度に設定する(ステップST14)。
このように、調整装置1aは、表示装置2の角度を、乗員が過去に設定した角度に設定することができる。これにより、調整装置1aは、表示装置2の利便性を向上させることができる。
なお、例えば、乗員が車両に乗り込み、エンジンがONにされると、図14のフローチャートが行われ、その後、車両のエンジンがOFFされるまでの間、図9のフローチャートで説明した動作が行われる。
以上の実施の形態2においても、実施の形態1同様、探索領域には、顔探索領域および乗員探索領域が含まれ得る。
また、以上の実施の形態2において、例えば、調整装置1aは、乗員監視装置3に搭載されているものとしてもよい。
また、調整装置1aが表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、乗員監視装置3が表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、調整装置1aと表示装置2と乗員監視装置3が1つの装置として一体化されていてもよい。
また、以上の実施の形態2では、調整装置1aおよび乗員監視装置3は、車両に搭載される車載装置とし、角度変更検知部11と探索領域調整部12と乗員特定部13と角度設定部14と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32は、車載装置に備えられているものとした。
これに限らず、例えば、角度変更検知部11と探索領域調整部12と乗員特定部13と角度設定部14と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32のうち、一部または全部を車両の車載装置に搭載されるものとし、その他を当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとで調整システムを構成するようにしてもよい。
実施の形態2に係る調整装置1aのハードウェア構成は、実施の形態1において図12Aおよび図12Bを用いて説明した調整装置1のハードウェア構成と同様であるため、図示を省略する。
実施の形態2において、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、乗員特定部13と、角度設定部14の機能は、処理回路1201により実現される。すなわち、調整装置1aは、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、撮像画像上の探索領域を移動させるとともに、表示装置2の角度を乗員に応じた角度にする制御を行うための処理回路1201を備える。
処理回路1201は、メモリ1205に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、乗員特定部13と、角度設定部14の機能を実行する。すなわち、調整装置1aは、処理回路1201により実行されるときに、上述の図4のステップST1~ステップST2、および、図14のステップST13~ステップST14が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1205を備える。また、メモリ1205に記憶されたプログラムは、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、乗員特定部13と、角度設定部14の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
調整装置1aは、表示装置2または乗員監視装置3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1202および出力インタフェース装置1203を備える。
以上のように、実施の形態2に係る調整装置1aは、実施の形態1に係る調整装置1と同様の構成に加え、車室内にいる乗員を特定する乗員特定部13と、乗員特定部13が特定した乗員に関する情報、および、乗員を特定可能な乗員情報と乗員が過去に設定した表示装置2の角度とが対応付けられた設定角度情報に基づき、表示装置2の角度を、乗員特定部13が特定した乗員に対応する角度に設定する角度設定部14を備えるように構成した。そのため、調整装置1aは、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができるとともに、乗員に応じた表示装置2の角度を再現することができる。
実施の形態3.
調整装置において、実施の形態1にて説明した機能に加え、表示装置における太陽光の反射による視認性の低下を防止する機能を有するようにしてもよい。
図15は、実施の形態3に係る調整装置1bの構成例を示す図である。
図15において、実施の形態1にて図1を用いて説明した調整装置1の構成と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
実施の形態3に係る調整装置1bは、図1を用いて説明した実施の形態1に係る調整装置1とは、入射方向判定部15および角度変更部16を備える点が異なる。
調整装置1bと表示装置2と乗員監視装置3とで、調整システム100bを構成する。なお、表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成は、それぞれ、実施の形態1において図1を用いて説明した表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成と同様であるため、各構成部に同じ符号を付して重複した説明を省略する。
入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射していている場合に、表示装置2への太陽光の入射方向を判定する。
具体的には、まず、入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射しているか否かを判定する。例えば、入射方向判定部15は、撮像装置21から撮像画像を取得し、撮像画像の各画素の輝度値に基づいて、表示装置2に太陽光が反射しているか否かを判定する。例えば、入射方向判定部15は、撮像画像の各画素の輝度値が予め決められた閾値(以下「輝度判定用閾値」という。)よりも大きい場合、当該画素の部分は、太陽光が反射していることにより白飛び等していると判定する。
そして、入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射していると判定すると、撮像画像上で、画素の輝度値が輝度判定用閾値以上となっている領域に基づいて、太陽光の入射方向を判定する。例えば、予め、表示装置2の角度がどれぐらいで、かつ、太陽光の入射方向がどの方向である場合に、撮像画像上でどれぐらいの範囲の領域が、画素の輝度値が輝度判定用閾値以上となるかが対応付けられた情報(以下「入射方向判定用情報」という。)が生成され、記憶されているものとする。入射方向判定部15は、撮像画像上で、画素の輝度値が輝度判定用閾値以上となっている領域と、表示装置2の角度と、入射方向判定用情報とから、太陽光の入射方向を判定する。
入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射している旨の情報と、太陽光の入射方向に関する情報とを、角度変更部16に出力する。
角度変更部16は、入射方向判定部15が表示装置2に太陽光が反射していると判定した場合、入射方向判定部15が判定した太陽光の入射方向に基づき、表示装置2の角度を変更する。
具体的には、角度変更部16は、表示装置2に対して太陽光が入射されにくくなる方向へ、表示装置2の角度を変更する。このとき、角度変更部16は、例えば、表示装置2の角度が、当該表示装置2の角度が変更された後の角度である場合、当該表示装置2の初期位置の角度から、当該表示装置2の角度が変更された方向に対して当該表示装置2の角度が変更され得る角度までの範囲内で、当該表示装置2の角度を変更するものとする。
具体例を挙げると、例えば、運転者402が、自分の方向に向くように表示装置2の角度を変更したとする(図5参照)。そうすると、表示装置2に太陽光が反射している状態となったとする。この場合、角度変更部16は、表示装置2の初期位置となる当該表示装置2の角度から、運転席側へ表示装置2が変更され得る角度までの範囲内で、表示装置2に対して太陽光が入射されにくくなる方向へ、表示装置2の角度を変更する。
実施の形態3に係る調整装置1bの動作について説明する。
図16は、実施の形態3に係る調整装置1bの動作について説明するためのフローチャートである。
実施の形態3において、調整装置1bは、実施の形態1にて図9に示すフローチャートを用いて説明した動作に加え、図16のフローチャートを用いて説明する以下の動作を行う。
入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射していている場合に、表示装置2への太陽光の入射方向を判定する(ステップST113)。
入射方向判定部15は、表示装置2に太陽光が反射している旨の情報と、太陽光の入射方向に関する情報とを、角度変更部16に出力する。
角度変更部16は、入射方向判定部15が判定した太陽光の入射方向に基づき、表示装置2の角度を変更する(ステップST114)。
このように、調整装置1bは、表示装置2に太陽光が反射している場合に、太陽光の入射方向に基づき、表示装置2の角度を変更する。そのため、表示装置2は、表示装置2における太陽光の反射による視認性の低下を防止することができる。
なお、例えば、図16のフローチャートで説明した動作と、図9のフローチャートで説明した動作は、並行して行われる。
以上の実施の形態3においても、実施の形態1同様、探索領域には、顔探索領域および乗員探索領域が含まれ得る。
また、以上の実施の形態3において、例えば、調整装置1bは、乗員監視装置3に搭載されているものとしてもよい。
また、例えば、調整装置1bが表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、乗員監視装置3が表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、調整装置1bと表示装置2と乗員監視装置3が1つの装置として一体化されていてもよい。
また、以上の実施の形態3では、調整装置1bおよび乗員監視装置3は、車両に搭載される車載装置とし、角度変更検知部11と探索領域調整部12と入射方向判定部15と角度変更部16と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32は、車載装置に備えられているものとした。
これに限らず、例えば、角度変更検知部11と探索領域調整部12と入射方向判定部15と角度変更部16と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32のうち、一部または全部を車両の車載装置に搭載されるものとし、その他を当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとで調整システムを構成するようにしてもよい。
実施の形態3に係る調整装置1bのハードウェア構成は、実施の形態1において図12Aおよび図12Bを用いて説明した調整装置1のハードウェア構成と同様であるため、図示を省略する。
実施の形態3において、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、入射方向判定部15と、角度変更部16の機能は、処理回路1201により実現される。すなわち、調整装置1bは、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、撮像画像上の探索領域を移動させるとともに、太陽光の入射方向に基づいて表示装置2の角度を変更する制御を行うための処理回路1201を備える。
処理回路1201は、メモリ1205に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、入射方向判定部15と、角度変更部16の機能を実行する。すなわち、調整装置1bは、処理回路1201により実行されるときに、上述の図4のステップST1~ステップST2、および、図16のステップST113~ステップST114が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1205を備える。また、メモリ1205に記憶されたプログラムは、角度変更検知部11と、探索領域調整部12と、入射方向判定部15と、角度変更部16の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
調整装置1bは、表示装置2または乗員監視装置3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1202および出力インタフェース装置1203を備える。
以上のように、実施の形態3に係る調整装置1bは、実施の形態1に係る調整装置1と同様の構成に加え、表示装置2に太陽光が反射していている場合に、表示装置2への太陽光の入射方向を判定する入射方向判定部15と、入射方向判定部15が判定した入射方向に基づき、表示装置2の角度を変更する角度変更部16を備えるように構成した。そのため、調整装置1bは、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができるとともに、表示装置2における太陽光の反射による視認性の低下を防止することができる。
実施の形態4.
調整装置において、実施の形態1にて説明した機能に加え、表示装置の角度が変更されたことにより、乗員が撮像装置の撮像範囲に入らなくなった場合に、その旨を乗員に知らせる機能を有するようにしてもよい。
図17は、実施の形態4に係る調整装置1cの構成例を示す図である。
図17において、実施の形態1にて図1を用いて説明した調整装置1の構成と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
実施の形態4に係る調整装置1cは、図1を用いて説明した実施の形態1に係る調整装置1とは、撮像可否判定部17および通知部18を備える点が異なる。
調整装置1cと表示装置2と乗員監視装置3とで、調整システム100cを構成する。なお、表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成は、それぞれ、実施の形態1において図1を用いて説明した表示装置2および乗員監視装置3の具体的な構成と同様であるため、各構成部に同じ符号を付して重複した説明を省略する。
撮像可否判定部17は、角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったか否かを判定する。
撮像可否判定部17は、角度変更検知部11から、角度変更情報を、探索領域調整部12を介して取得すればよい。これは一例に過ぎず、撮像可否判定部17は、角度変更検知部11から直接、角度変更情報を取得してもよい。なお、図17では、角度変更検知部11から撮像可否判定部17への矢印の図示は省略している。
具体的には、例えば、予め、表示装置2の角度がどれぐらい変更されたかの角度変化量と、その場合に車室内の乗員が撮像装置21の撮像範囲に含まれなくなるか否かの情報とが対応付けられた情報(以下「検出不可判定用情報」という。)が作成され、記憶部に記憶されている。検出不可判定用情報には、さらに、乗員が撮像装置21の撮像範囲に含まれなくなる場合、どの座席の乗員が当該撮像範囲に含まれなくなるかの情報が対応付けられていてもよい。撮像可否判定部17は、角度変更情報と検出不可判定用情報とに基づき、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったか否かを判定する。
例えば、運転者402が、表示装置2が運転席側に向くように、表示装置2の角度を大きく変更したとする。なお、例えば、個人認証または居眠り検知等の助手席403a向けの機能が不要な場合、または、車室内には運転者402のみが存在しており、他の乗員の検知機能が不要な場合は、このように、運転者402によって表示装置2の角度が大きく変更されることが考えられる。
そうすると、仮に助手席403aの乗員403がいた場合であっても、撮像装置21の撮像範囲に助手席403aの乗員403が含まれないようになることがある。すなわち、撮像装置21の撮像範囲が、助手席403aの乗員403を検知できない範囲となることがある。
撮像可否判定部17は、このように、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったことを判定する。
撮像可否判定部17は、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨の情報を、通知部18に出力する。撮像可否判定部17は、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨の情報とともに、どの座席の乗員が検知できなくなったかを示す情報を、通知部18に出力するようにしてもよい。
通知部18は、撮像可否判定部17が、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、すなわち、撮像可否判定部17から、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨の情報が出力された場合、撮像装置21が乗員を撮像不可である旨を通知する。
具体的には、通知部18は、例えば、表示装置2に対して、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨を通知するアイコンを表示させる。なお、通知部18は、アイコンを、表示装置2以外の表示装置に表示させるようにしてもよい。表示装置2以外の表示装置とは、例えば、運転席402aの正面に設けられているメーターパネル、または、ナビゲーション装置に設けられているサブモニタである。
また、通知部18は、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨を、車両に搭載されている音声出力装置(図示省略)から、音または音声にて出力させるようにしてもよい。
なお、例えば、表示装置2の角度が大きく変更されたとしても、撮像装置21が運転席および助手席の両方を検知できる等、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となることがないように、撮像装置21の画角を広くする、あるいは、撮像装置21を2台、表示装置2に搭載させるという方法も考えられなくはない。しかし、これらの方法では、撮像装置21が備えるイメージセンサ(図示省略)の画素数を大きくする必要がある、あるいは、表示装置2が複雑な構造となる等の問題が生じる。
実施の形態4に係る調整装置1cの動作について説明する。
図18は、実施の形態4に係る調整装置1cの動作について説明するためのフローチャートである。
図18において、ステップST1111~ステップST1112の具体的な動作は、それぞれ、実施の形態1にて説明済みの、図9のステップST1~ステップST2の具体的な動作と同様であるため、重複した説明を省略する。
撮像可否判定部17は、ステップST1111にて、角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったか否かを判定する(ステップST1113)。
撮像可否判定部17は、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨の情報を、通知部18に出力する。
通知部18は、撮像可否判定部17が、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、すなわち、撮像可否判定部17から、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった旨の情報が出力された場合、撮像装置21が乗員を撮像不可である旨を通知する(ステップST1114)。
このように、調整装置1cは、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合に、その旨を通知する。そのため、調整装置1cは、表示装置2の角度が変更されたことにより、乗員が検知できない状態になったことを乗員に知らせることができる。
なお、図18のフローチャートでは、ステップST1112~ステップST1114の順番で調整装置1cの動作が行われるものとしたが、これは一例に過ぎない。例えば、調整装置1cにおいて、ステップST1112の動作と、ステップST1113~ステップST1114の動作は、並行して行われてもよい。
以上の実施の形態4においても、実施の形態1同様、探索領域には、顔探索領域および乗員探索領域が含まれ得る。
また、以上の実施の形態4において、例えば、調整装置1cは、乗員監視装置3に搭載されているものとしてもよい。
また、例えば、調整装置1cが表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、乗員監視装置3が表示装置2に搭載されていてもよい。
また、例えば、調整装置1cと表示装置2と乗員監視装置3が1つの装置として一体化されていてもよい。
また、以上の実施の形態4では、調整装置1cおよび乗員監視装置3は、車両に搭載される車載装置とし、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像可否判定部17と通知部18と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32は、車載装置に備えられているものとした。
これに限らず、例えば、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像可否判定部17と通知部18と撮像画像取得部31と乗員状態判定部32のうち、一部または全部を車両の車載装置に搭載されるものとし、その他を当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとで調整システムを構成するようにしてもよい。
実施の形態4に係る調整装置1cのハードウェア構成は、実施の形態1において図12Aおよび図12Bを用いて説明した調整装置1のハードウェア構成と同様であるため、図示を省略する。
実施の形態4において、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像可否判定部17と通知部18の機能は、処理回路1201により実現される。すなわち、調整装置1bは、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、撮像画像上の探索領域を移動させるとともに、表示装置2の角度が変更されたことにより、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となった場合に、その旨を通知する制御を行うための処理回路1201を備える。
処理回路1201は、メモリ1205に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像可否判定部17と通知部18の機能を実行する。すなわち、調整装置1cは、処理回路1201により実行されるときに、上述の図18のステップST1111~ステップST1114が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1205を備える。また、メモリ1205に記憶されたプログラムは、角度変更検知部11と探索領域調整部12と撮像可否判定部17と通知部18の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
調整装置1cは、表示装置2または乗員監視装置3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置1202および出力インタフェース装置1203を備える。
以上のように、実施の形態4に係る調整装置1cは、実施の形態1に係る調整装置1と同様の構成に加え、角度変更検知部11が、表示装置2の角度が変更されたことを検知すると、表示装置2の角度が変更された状態において撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったか否かを判定する撮像可否判定部17と、撮像可否判定部17が、撮像装置21の撮像範囲が乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、撮像装置21が乗員を撮像不可である旨を通知する通知部18を備えるように構成した。そのため、調整装置1cは、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができるとともに、表示装置2の角度が変更されたことにより、乗員が検知できない状態になったことを乗員に知らせることができる。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る調整装置は、角度が可変な表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって撮像された撮像画像上において、車室内の乗員が含まれると想定される領域において乗員が検出されなくなることを低減することができる。
1,1a,1b,1c 調整装置、2 表示装置、21 撮像装置、3 乗員監視装置、11 角度変更検知部、12 探索領域調整部、13 乗員特定部、14 角度設定部、15 入射方向判定部、16 角度変更部、17 撮像可否判定部、18 通知部、31 撮像画像取得部、32 乗員状態判定部、100,100a,100b,100c 調整システム、1201 処理回路、1202 入力インタフェース装置、1203 出力インタフェース装置、1204 プロセッサ、1205 メモリ。

Claims (9)

  1. 角度が可変な表示装置に搭載され当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって車室内が撮像された撮像画像上で設定されている前記車室内の乗員を検知するための探索領域を調整する調整装置であって、
    前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知する角度変更検知部と、
    前記角度変更検知部が、前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知すると、前記表示装置の前記角度の変更量に基づき、前記探索領域を移動させる探索領域調整部と、
    前記表示装置に太陽光が反射していている場合に、前記表示装置への前記太陽光の入射方向を判定する入射方向判定部と、
    前記入射方向判定部が判定した前記入射方向に基づき、前記表示装置の前記角度を変更する角度変更部
    とを備えた調整装置。
  2. 前記探索領域は、
    前記撮像画像上で設定されている、前記車室内の前記乗員が存在すると想定される乗員探索領域を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の調整装置。
  3. 前記探索領域は、
    前記撮像画像上で設定されている、前記車室内の乗員の顔の領域を探索するための顔探索領域を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の調整装置。
  4. 車室内にいる前記乗員を特定する乗員特定部と、
    前記乗員特定部が特定した乗員に関する情報、および、前記乗員を特定可能な乗員情報と前記乗員が過去に設定した前記表示装置の前記角度とが対応付けられた設定角度情報に基づき、前記表示装置の前記角度を、前記乗員特定部が特定した乗員に対応する角度に設定する角度設定部
    を備えた請求項1記載の調整装置。
  5. 前記角度変更検知部が、前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知すると、前記表示装置の前記角度が変更された状態において前記撮像装置の撮像範囲が前記乗員を検知できない範囲となったか否かを判定する撮像可否判定部と、
    前記撮像可否判定部が、前記撮像装置の前記撮像範囲が前記乗員を検知できない範囲となったと判定した場合、前記撮像装置が前記乗員を撮像不可である旨を通知する通知部
    を備えた請求項1記載の調整装置。
  6. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の調整装置と、
    前記表示装置と、
    前記表示装置に搭載された前記撮像装置
    とを備えた調整システム。
  7. 請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の調整装置と、
    前記撮像装置
    とを備えた表示装置。
  8. 角度が可変な表示装置に搭載され当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって車室内が撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    前記撮像画像取得部が取得した撮像画像上で設定されている、前記車室内の乗員を検知するための探索領域において、乗員を検出し、検出した乗員の状態を判定する乗員状態判定部と、
    前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知する角度変更検知部と、
    前記角度変更検知部が、前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知すると、前記表示装置の前記角度の変更量に基づき、前記探索領域を移動させる探索領域調整部と、
    前記表示装置に太陽光が反射していている場合に、前記表示装置への前記太陽光の入射方向を判定する入射方向判定部と、
    前記入射方向判定部が判定した前記入射方向に基づき、前記表示装置の前記角度を変更する角度変更部
    とを備えた乗員監視装置。
  9. 角度が可変な表示装置に搭載され当該表示装置の角度にあわせて撮像方向が変わる撮像装置によって車室内が撮像された撮像画像上で設定されている前記車室内の乗員を検知するための探索領域を調整する調整方法であって、
    角度変更検知部が、前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知するステップと、
    探索領域調整部が、前記角度変更検知部が、前記表示装置の前記角度が変更されたことを検知すると、前記表示装置の前記角度の変更量に基づき、前記探索領域を移動させるステップと、
    入射方向判定部が、前記表示装置に太陽光が反射していている場合に、前記表示装置への前記太陽光の入射方向を判定するステップと、
    角度変更部が、前記入射方向判定部が判定した前記入射方向に基づき、前記表示装置の前記角度を変更するステップ
    とを備えた調整方法。
JP2023500164A 2021-02-17 2021-02-17 調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法 Active JP7258262B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2021/005785 WO2022176037A1 (ja) 2021-02-17 2021-02-17 調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022176037A1 JPWO2022176037A1 (ja) 2022-08-25
JPWO2022176037A5 JPWO2022176037A5 (ja) 2023-03-08
JP7258262B2 true JP7258262B2 (ja) 2023-04-14

Family

ID=82931246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023500164A Active JP7258262B2 (ja) 2021-02-17 2021-02-17 調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7258262B2 (ja)
WO (1) WO2022176037A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132341A (ja) 2003-07-24 2005-05-26 Delphi Technologies Inc 車両システムにアクセスするための方法及び装置
JP2008117334A (ja) 2006-11-08 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用表示装置
JP2008249648A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Aisin Aw Co Ltd 車載機器の誤操作防止装置および誤操作防止方法
JP2009113621A (ja) 2007-11-06 2009-05-28 Toyota Motor Corp 乗員画像撮像装置、運転支援装置
JP2010013090A (ja) 2008-07-04 2010-01-21 Hyundai Motor Co Ltd 運転者状態監視システム
JP2011502885A (ja) 2007-11-13 2011-01-27 ティーケー ホールディングス インコーポレーテッド 車両通信システムおよび方法
JP2017033320A (ja) 2015-08-01 2017-02-09 Ntn株式会社 電気自動車の調整装置
JP2019172200A (ja) 2018-03-29 2019-10-10 トヨタ自動車株式会社 車載表示装置防眩システム
JP2021160681A (ja) 2020-04-03 2021-10-11 株式会社デンソー 車両用表示装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005132341A (ja) 2003-07-24 2005-05-26 Delphi Technologies Inc 車両システムにアクセスするための方法及び装置
JP2008117334A (ja) 2006-11-08 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用表示装置
JP2008249648A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Aisin Aw Co Ltd 車載機器の誤操作防止装置および誤操作防止方法
JP2009113621A (ja) 2007-11-06 2009-05-28 Toyota Motor Corp 乗員画像撮像装置、運転支援装置
JP2011502885A (ja) 2007-11-13 2011-01-27 ティーケー ホールディングス インコーポレーテッド 車両通信システムおよび方法
JP2010013090A (ja) 2008-07-04 2010-01-21 Hyundai Motor Co Ltd 運転者状態監視システム
JP2017033320A (ja) 2015-08-01 2017-02-09 Ntn株式会社 電気自動車の調整装置
JP2019172200A (ja) 2018-03-29 2019-10-10 トヨタ自動車株式会社 車載表示装置防眩システム
JP2021160681A (ja) 2020-04-03 2021-10-11 株式会社デンソー 車両用表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022176037A1 (ja) 2022-08-25
JPWO2022176037A1 (ja) 2022-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210049389A1 (en) Digital mirror systems for vehicles and methods of operating the same
US10843628B2 (en) Onboard display device, control method for onboard display device, and control program for onboard display device
JP5093611B2 (ja) 車両周辺確認装置
US7370970B2 (en) Eyeglass detection method
JP6960995B2 (ja) 状態判定装置および状態判定方法
WO2017159510A1 (ja) 駐車支援装置、車載カメラ、車両および駐車支援方法
US11856330B2 (en) Vehicular driver monitoring system
US20110122520A1 (en) Vehicle mirror adjustment method and system
US20090295921A1 (en) Vehicle-mounted photographing device and method of measuring photographable range of vehicle-mounted camera
US10306154B2 (en) Image display device
CN113165667A (zh) 调节摄像机的视角的车辆用全景监控系统及其方法
EP3503531B1 (en) Image display apparatus
US20200369207A1 (en) Image processing device, image display system, and image processing method
JP2008018760A (ja) 運転支援装置
US20180131877A1 (en) Image display device for vehicle and image display program for vehicle
JP2008120142A (ja) 自動車用情報表示システム
JP4840638B2 (ja) 車両の乗員監視装置
JP7258262B2 (ja) 調整装置、調整システム、表示装置、乗員監視装置、および、調整方法
US20210048884A1 (en) Display Method
JP2023030736A (ja) カメラ制御装置、カメラ制御プログラム、および、ドライバモニタリングシステム
JP2022143854A (ja) 乗員状態判定装置および乗員状態判定方法
WO2019030855A1 (ja) 運転不能状態判定装置および運転不能状態判定方法
WO2021199157A1 (ja) 乗員状態判定装置および乗員状態判定方法
US20230060049A1 (en) Face detection device
JP7003332B2 (ja) 運転者監視装置及び運転者監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230112

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7258262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150