JP2023030736A - カメラ制御装置、カメラ制御プログラム、および、ドライバモニタリングシステム - Google Patents

カメラ制御装置、カメラ制御プログラム、および、ドライバモニタリングシステム Download PDF

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Abstract

【課題】車両において、カメラがドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラの撮像方向を制御するカメラ制御装置を提供する。【解決手段】車両100に関する車両情報を取得する車両情報取得部11と、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100の助手席102または後部座席103のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて車両100内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と車両100内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラ3を、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部12とを備えた。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載されているカメラの向きを制御するカメラ制御装置、カメラ制御プログラム、および、ドライバモニタリングシステムに関するものである。
車両内のドライバの状態を監視する、いわゆるドライバモニタリングシステム(DMS:Driver Monitoring System)では、ドライバの状態の監視のみならず、拡張機能として、助手席の乗員または後部座席の乗員等、ドライバ以外の乗員の認証を行う機能を備える要望がある。
ところで、車両内を撮像するカメラを制御する技術として、例えば、特許文献1には、撮影領域を撮影した撮影画像と、撮影領域を構成する構造物の理想的な位置を示す状態情報とに基づいて、撮影画像の撮影方向と現在の撮影方向とのずれを算出し、撮影方向のずれに基づいて撮影画像の撮影方向を制御する技術が開示されている。
特開2020-156056号公報
ドライバモニタリングシステムにおいて、ドライバの状態検出の精度を向上させるためには、カメラによって撮像されたドライバの精細な顔画像が求められる。ドライバの精細な顔画像を取得するには、カメラは、狭角レンズを用いて撮像を行う必要がある。一方、ドライバモニタリングシステムにおいてドライバ以外の乗員の認証も行う場合、カメラがドライバ以外の乗員の顔も撮像可能となっている必要がある。しかし、カメラが狭角レンズを用いて撮像を行う場合、ドライバの顔とドライバ以外の乗員の顔とを含む範囲を同時に撮像範囲とすることができない。従来のドライバモニタリングシステムでは、車両において、カメラがドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像を撮像可能とすることができないという課題があった。
なお、特許文献1に開示されているような撮像方向を調整する技術は、使用目的に応じて決められた撮影対象を撮影するための撮影方向と現在の撮影方向とのずれを調整するものであって、車両内においてドライバの精細な顔画像を得ること、および、同時には撮像範囲に含まれない複数の異なる撮影対象が存在することを考慮したものではない。したがって、ドライバモニタリングシステムにおいて、特許文献1に開示されているような技術を採用したとしても上記課題は解決できない。
本開示は上記のような課題を解決するためになされたもので、車両において、カメラがドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラの撮像方向を制御するカメラ制御装置を提供することを目的とする。
本開示に係るカメラ制御装置は、車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部と、車両情報取得部が取得した車両情報に基づき車両の助手席または後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて車両内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と車両内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラを、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部とを備えたものである。
本開示によれば、カメラ制御装置は、上述のように構成したので、車両において、カメラがドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラの撮像方向を制御することができる。
実施の形態1に係るカメラ制御装置を搭載した乗員監視装置の構成例を示す図である。 実施の形態1において、回転制御部から出力された回転指示情報に基づくカメラの回転動作について説明するための図である。 実施の形態1に係るカメラ制御装置を搭載した乗員監視装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図3のフローチャートで示した、カメラ制御装置を搭載した乗員監視装置の動作について、より詳細に説明するためのフローチャートである。 図5Aおよび図5Bは、実施の形態1に係るカメラ制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るカメラ制御装置1を搭載した乗員監視装置2の構成例を示す図である。
実施の形態1に係るカメラ制御装置1は、車両100(後述の図2参照)に搭載されている乗員監視装置2に搭載されることを想定している。カメラ制御装置1は、車両100に搭載されているカメラ3と接続される。カメラ制御装置1と乗員監視装置2とカメラ3とでドライバモニタリングシステム4を構成する。
カメラ3は、車両100内をモニタリングすることを目的に設置される。
カメラ3は、例えば、車両100の幅方向の中央部、または、車両100の運転席101(後述の図2参照)および助手席102(後述の図2参照)よりも上部に設置される。車両100の幅方向の中央部とは、例えば、車両100のインストルメントパネルの中央部、または、センターコンソール周辺をいう。なお、実施の形態1において、「中央」とは厳密に中央である必要はなく、略中央を含む。車両100の運転席101および助手席102よりも上部とは、例えば、ルームミラー、または、オーバーヘッドコンソールをいう。なお、上述したようなカメラ3の設置位置は一例に過ぎず、カメラ3は車両100内において、少なくとも乗員の顔が存在し得る範囲を撮像可能に設置されていればよい。
実施の形態1では、一例として、カメラ3は、車両100のインストルメントパネルの中央部に設けられることを想定している。
カメラ3は、可視光カメラ、または、赤外線カメラである。
図1に示すように、カメラ3は、撮像部31と可動部32とを備える。
撮像部31は、狭角レンズ(図示省略)にて車両100内のドライバの少なくとも顔が存在すべき範囲(以下「第1範囲」という。)と車両100内のドライバ以外の乗員の少なくとも顔が存在すべき範囲(以下「第2範囲」という。)とを切り替えて撮像する。車両100内のドライバ以外の乗員とは、具体的には、助手席102の乗員(以下「助手席乗員」という。)または後部座席103(後述の図2参照)の乗員(以下「後部座席乗員」という。)である。以下の実施の形態1では、一例として、車両100内のドライバ以外の乗員は、助手席乗員を想定する。
可動部32は、モータ等により回転可能に構成される。可動部32は、カメラ制御装置1の制御に基づき、撮像部31を水平方向に回転させる。例えば、撮像部31は可動部32に設置されており、可動部32は、自身が回転することで撮像部31を回転させる。可動部32は、水平方向に回転可能である。
ここで、狭角レンズは、標準的なレンズに比べ、焦点距離が長く、画角が狭い。実施の形態1において、狭角レンズは、例えば、15~30度の画角を有するレンズを想定している。撮像部31は、狭角レンズにより車両100内を撮像することで、車両100内のドライバおよび助手席乗員を高精度に撮像することができる。その一方で、撮像部31は、ドライバと助手席乗員を一度に撮像可能な画角を有していない。可動部32が撮像部31を回転させることで、撮像部31は、第1範囲と第2範囲とを切り替えて撮像可能となる。
なお、仮に、撮像部31が、広角レンズにより車両100内を撮像すると、車両100内のドライバおよび助手席乗員を一度に撮像可能とできる。広角レンズは、標準的なレンズに比べ、焦点距離が短く、画角が広い。実施の形態1において、広角レンズは、例えば、60度程度の画角を有するレンズを想定している。しかし、広角レンズを用いて車両100内を撮像した場合、撮像部31は、ドライバおよび助手席乗員の精細な顔画像を撮像することができない。
撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きにある場合、カメラ3は、ドライバを撮像した撮像画像(以下「第1撮像画像」という。)を、乗員監視装置2に出力する。撮像部31が第2範囲を撮像可能な向きにある場合、カメラ3は、助手席乗員を撮像した撮像画像(以下「第2撮像画像」という。)を、乗員監視装置2に出力する。
なお、図1において図示は省略しているが、カメラ3は照明部を備えている。照明部は、例えば、LED(Light Emitting Diode)で構成される。照明部は、撮像範囲、ここでは、第1範囲および第2範囲、に光を照射する。撮像部31は、照明部が発光することで光が照射された第1範囲または第2範囲を撮像する。
カメラ制御装置1は、乗員監視装置2に搭載され、カメラ3を回転させるための情報(以下「回転指示情報」という。)を出力することで、カメラ3の向きを制御する。具体的には、カメラ制御装置1は、カメラ3の可動部32に対して、撮像部31を回転させるための回転指示情報を出力することで、撮像部31の向きを制御する。カメラ制御装置1の詳細は後述する。
乗員監視装置2は、カメラ制御装置1によって向きが制御されたカメラ3、より詳細にはカメラ3の撮像部31、が車両100内を撮像した撮像画像に基づき、車両100のドライバの状態を監視するとともに、ドライバ以外の乗員、ここでは助手席乗員の認証を行う。乗員監視装置2の詳細は後述する。
乗員監視装置2は、カメラ制御装置1を搭載し、画像取得部21、監視部22、および、出力部23を備える。
カメラ制御装置1は、車両情報取得部11および回転制御部12を備える。
カメラ制御装置1の車両情報取得部11は、車両100に搭載されている各種センサ(図示省略)から車両に関する情報(以下「車両情報」という。)を取得する。車両情報取得部11は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信等の通信により、各種センサから車両情報を取得する。
実施の形態1において、各種センサは、例えば、ドア(図示省略)に設けられドアの開閉を検知するドア開閉センサ、車速を検知する車速センサ、および、ギアのポジションを検知するシフトポジションセンサを含む。車両情報取得部11は、例えば、ドア開閉センサから、車両100のドアが開いたまたは閉じた旨の情報を車両情報として取得する。また、車両情報取得部11は、例えば、車速センサから車速を車両情報として取得する。また、車両情報取得部11は、例えば、シフトポジションセンサからギアのポジションに関する情報を車両情報として取得する。
車両情報取得部11は、取得した車両情報を回転制御部12に出力する。
カメラ制御装置1の回転制御部12は、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づきカメラ3の回転制御を行う「回転制御処理」を実施する。
回転制御処理において、回転制御部12は、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100の助手席102(後述の図2参照)のドアが開いたか、または、閉じたかを検知する。回転制御部12は、助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、カメラ3を、第1範囲が撮像可能な向き、または、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する。具体的には、回転制御部12は、カメラ3の可動部32に対して、カメラ3の撮像部31を、第1範囲が撮像可能な向き、または、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する。第1範囲が撮像可能な向きとは、すなわち、運転席101方向となり、第2範囲が撮像可能な向きとは、すなわち、助手席102方向となる。
より詳細には、回転制御部12は、車両100の助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、車両100が走行中か否かを判定する。回転制御部12は、予め設定されている条件(以下「走行条件」という。)を満たすか否かによって、車両100が走行中か否かを判定する。回転制御部12は、走行条件を満たす場合、車両100は走行中であると判定する。回転制御部12は、走行条件を満たさない場合、車両100は停車中であると判定する。走行条件には、例えば、以下の<条件1>、<条件2>、または、<条件3>のいずれかが設定されている。

<条件1> 車速がゼロではないこと
<条件2> 車速がゼロになってから予め設定された時間以内に車速がゼロでなくなったこと
<条件3> ギアのポジションが「N」でも「P」でもないこと
例えば、走行条件に<条件1>または<条件2>が設定されている場合、回転制御部12は、車速に関する車両情報に基づいて、車両100が走行中か否かを判定できる。例えば、走行条件に<条件3>が設定されている場合、回転制御部12は、ギアのポジションに関する車両情報に基づいて、車両100が走行中か否かを判定できる。
なお、上述した<条件1>~<条件3>の走行条件は一例に過ぎない。走行条件には、車両情報に基づいて車両100が走行中か否かを判定するための条件が適宜設定される。
回転制御部12は、車両100が走行中ではない場合に、言い換えれば、車両100が停車中の場合に、カメラ3を第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する。回転制御部12は、車両100が走行中の場合は、カメラ3を第1範囲が撮像可能な向きに向けさせるための回転指示情報を出力する。
カメラ3の可動部32は、回転制御部12からカメラ3を第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報が出力された場合、撮像部31が第2範囲を撮像可能となるよう撮像部31を回転させる。また、可動部32は、回転制御部12からカメラ3を第1範囲が撮像可能な向きに向けさせるための回転指示情報が出力された場合、撮像部31が第1範囲を撮像可能となるよう撮像部31を回転させる。
可動部32は、撮像部31の、第2範囲を撮像可能な向きへの回転、または、第1範囲を撮像可能な向きへの回転が完了したか否かを確認し、回転が完了したことを確認すると、カメラ3の回転が完了した旨の情報(以下「回転完了情報」という。)を、回転制御部12に出力する。可動部32は、例えば、撮像部31の回転完了を検知する物理スイッチまたはセンサ等によって、カメラ3の回転が完了したことを確認する。当該物理スイッチまたはセンサ等は、例えば、撮像部31に設けられている。
ここで、図2は、実施の形態1において、回転制御部12から出力された回転指示情報に基づくカメラ3の回転動作について説明するための図である。
図2において、101は運転席を示し、102は助手席を示し、103は後部座席を示す。また、図2において、カメラ3の撮像範囲はRで示している。なお、図2では車両100は右ハンドル車としているが、車両100は左ハンドル車であってもよい。
今、ドライバと助手席乗員とが車両100に乗り込み、車両100の電源が投入され、助手席乗員が助手席102のドアを閉めたとする。なお、便宜上、図2においてドライバおよび助手席乗員の図示は省略している。
回転制御部12は、助手席102のドアが閉められたことを検知した後、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100が走行中ではないと判定した場合、言い換えれば、車両100は停車中であると判定した場合、カメラ3に対して、カメラ3を第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する。
回転制御部12から回転指示情報が出力されると、カメラ3は、撮像部31が第2範囲を撮像可能な向きとなるまで回転する(図2の左側の図参照)。具体的には、可動部32が回転指示情報を受けて回転することで、撮像部31が、第2範囲を撮像可能な向きとなるまで回転する。
なお、実施の形態1において、カメラ3の初期位置は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなる位置とする。また、カメラ3がどれぐらい回転することで第1範囲または第2範囲を撮像可能な向きとなるかの情報は、カメラ3の設置位置および画角等によって予め決められ、例えば可動部32に記憶されている。
一方、回転制御部12は、助手席102のドアが閉められたことを検知した後、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100が走行中であると判定した場合、カメラ3に対して、カメラ3を第1範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する。
カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなるまで回転する。既に撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなっている場合、カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きを維持する(図2の右側の図参照)。
このように、回転制御部12は、助手席102のドアの開閉を検知すると、助手席乗員の乗降があったとみなし、車両100が走行中であるか否かを判定する。車両100が走行中でなければ、回転制御部12は、カメラ3を第2範囲が撮像可能な向きとなる方向へ、すなわち、助手席102方向へ、回転させる。回転制御部12は、助手席102のドアの開閉を検知した場合であっても、車両100が走行中であれば、カメラ3を助手席102方向へは回転させず、運転席101の方向へ向けさせる。
回転制御部12は、カメラ3に対して回転指示情報を出力すると、画像取得部21および監視部22に、撮像部31の向きを、第1範囲を撮像可能な向き、または、第2範囲を撮像可能な向きのどちらの向きとさせたかを示す情報(以下「撮像向き情報」という。)を出力する。より詳細には、回転制御部12は、カメラ3に対して回転指示情報を出力し、可動部32から回転完了情報が出力された後、画像取得部21および監視部22に、撮像向き情報を出力する。
図1の説明に戻る。
乗員監視装置2の画像取得部21は、カメラ3から、カメラ3が撮像した撮像画像を取得する。具体的には、画像取得部21は、カメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きである場合、カメラ3が第1範囲を撮像した第1撮像画像を取得する。画像取得部21は、カメラ3の向きが第2範囲を撮像可能な向きである場合、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像を取得する。
画像取得部21は、例えば、常時、撮像画像を取得するようにしてもよいし、予め決められた周期で撮像画像を取得するようにしてもよい。ただし、画像取得部21は、回転制御部12が回転制御処理を実施した場合は、当該回転制御処理の完了後に撮像画像を取得する。具体的には、回転制御部12は、カメラ3に対して回転指示情報を出力した際に、当該回転指示情報を出力した旨の情報を画像取得部21に出力しておく。そして、画像取得部21は、回転制御部12からカメラ3に対して回転指示情報を出力した旨の情報が出力されると、その後、回転制御部12から撮像向き情報が出力されるまで待機し、回転制御部12から撮像向き情報が出力されると、撮像画像を取得する。
画像取得部21は、取得した第1撮像画像または第2撮像画像を、監視部22に出力する。
監視部22は、カメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きである場合は、画像取得部21が取得した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視する。なお、監視部22は、このとき、ドライバの認証も行う。
監視部22は、カメラ3の向きが第2範囲を撮像可能な向きである場合は、第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行う。
監視部22は、回転制御部12から出力される撮像向き情報に基づけば、現在のカメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きか、第2範囲を撮像可能な向きかを特定できる。すなわち、監視部22は、回転制御部12から出力される撮像向き情報に基づけば、画像取得部21から取得した撮像画像が第1撮像画像であるか第2撮像画像であるかを特定できる。
監視部22は、既知の画像認識技術またはパターンマッチングの手法等を用いて、ドライバおよび助手席乗員の認証を行えばよい。例えば、予め、ドライバまたは助手席乗員の顔画像を登録しておき、監視部22は、登録されている顔画像と撮像画像(第1撮像画像または第2撮像画像)とのマッチングを行って、ドライバまたは助手席乗員が、登録されている人物か否かの認証を行う。
また、監視部22は、既知の画像認識技術またはパターンマッチングの手法等を用いて、ドライバの状態の監視を行えばよい。監視部22が監視するドライバの状態は、例えば、ドライバがよそ見をしていないか、ドライバが居眠りをしていないか、または、ドライバの体調が悪くないか等の運転状態をいう。
監視部22は、ドライバおよび助手席乗員の認証を行った場合であって、当該認証を中断した場合は、使用する認証アルゴリズムに応じて、認証が中断した段階で、ドライバおよび助手席乗員の認証を完了するまでの途中経過の情報等、記憶しておいた方がよい情報があれば、当該情報を記憶部(図示省略)に記憶する。監視部22は、ドライバおよび助手席乗員の認証を完了すると、ドライバおよび助手席乗員の認証結果を、記憶部に記憶する。
また、監視部22は、ドライバの状態に関する情報(以下「ドライバ状態情報」という。)を、記憶部に記憶する。記憶部は、カメラ制御装置1および乗員監視装置2が参照可能な場所に備えられている。
また、監視部22は、ドライバおよび助手席乗員の認証結果、または、ドライバの状態に関する情報(以下「ドライバ状態情報」という。)を、出力部23に出力する。
出力部23は、監視部22から出力された認証結果またはドライバ状態情報を、各種装置(図示省略)に出力する。
例えば、出力部23は、認証結果を、車両100に搭載されている制御装置(図示省略)に出力する。制御装置は、出力部23から出力された認証結果に基づき、例えば、シート位置の調整、ハンドルポジションの調整、シートベルトの調整、または、エアバッグの制御を行う。例えば、予め、ドライバまたは助手席乗員の顔画像と対応付けて、最適なシート位置、ハンドルポジション、シートベルトプリテンショナーの作動条件、または、エアバッグの作動条件に関する情報が登録されている。制御装置は、予め登録されている情報に従って、シート位置の調整、ハンドルポジションの調整、シートベルトの調整、または、エアバッグの制御を行う。例えば、出力部23は、認証結果を、車両100に搭載されているオーディオ装置(図示省略)に出力してもよい。オーディオ装置は、認証結果に基づき、ドライバまたは助手席乗員の嗜好に応じた音楽の再生等を行う。
また、例えば、出力部23は、ドライバ状態情報を、制御装置に出力する。制御装置は、出力部23から出力されたドライバ状態情報に基づき、よそ見または居眠り等への警告を出力する。また、例えば、車両100が自動運転可能な車両である場合、出力部23は、ドライバ状態情報を自動運転制御装置(図示省略)に出力してもよい。自動運転制御装置は、ドライバ状態情報に基づき、車両100を停止させる等の制御を行う。
実施の形態1に係るカメラ制御装置1を搭載した乗員監視装置2の動作を説明する。
図3は、実施の形態1に係るカメラ制御装置1を搭載した乗員監視装置2の動作を説明するためのフローチャートである。図3において、ステップST1~ステップST2の処理が、カメラ制御装置1による処理である。
例えば、ドライバが車両100に乗り込み、車両100の電源がオンにされると、その後、車両100の電源がオフにされるまで、乗員監視装置2は、図3のフローチャートで示す処理を繰り返す。
車両情報取得部11は、車両100に搭載されている各種センサから車両情報を取得する(ステップST1)。
車両情報取得部11は、取得した車両情報を回転制御部12に出力する。
回転制御部12は、ステップST1にて車両情報取得部11が取得した車両情報に基づきカメラ3の回転制御を行う「回転制御処理」を実施する(ステップST2)。
監視部22は、カメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きである場合は、画像取得部21が取得した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視する。なお、監視部22は、このとき、ドライバの認証も行う。監視部22は、カメラ3の向きが第2範囲を撮像可能な向きである場合は、第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行う(ステップST3)。
図4は、図3のフローチャートで示した、カメラ制御装置1を搭載した乗員監視装置2の動作について、より詳細に説明するためのフローチャートである。
図4のステップST11の処理は図3のステップST1の処理に対応し、図4のステップST12~ステップST161、ステップST19~ステップST191、および、ステップST22~ステップST221の処理は図3のステップST2の処理の詳細であり、図4のステップST17~ステップST18、ステップST20~ステップST21、および、ステップST23~ステップST24は図3のステップST3の処理の詳細である。図4のステップST11の処理の具体的な内容は図3のステップST1の処理の具体的な内容と同様であるため、重複した説明は省略する。
カメラ制御装置1の回転制御部12は、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100の助手席102のドアが開いたか、または、閉じたかを検知する(ステップST12)。
回転制御部12は、助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると(ステップST12の“YES”の場合)、記憶部に記憶されている助手席乗員の認証結果をクリアする(ステップST13)。なお、回転制御部12は助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると乗員監視装置2の監視部22にその旨を通知し、監視部22が記憶部に記憶されている助手席乗員の認証結果をクリアしてもよい。
回転制御部12は、助手席乗員の認証が完了済みか否かを判定する(ステップST14)。
例えば、監視部22は、ドライバの認証を完了した際、および、助手席乗員の認証を完了した際、認証結果に認証完了フラグを付与して記憶部に記憶しておく。回転制御部12は、認証完了フラグに基づいて、助手席乗員の認証が完了済みか否かを判定できる。
助手席乗員の認証が完了済みではない場合(ステップST14の“NO”の場合)、回転制御部12は、車両100が走行中か否かを判定する(ステップST15)。
ステップST15にて、車両100が走行中ではないと判定した場合(ステップST15の“NO”の場合)、回転制御部12は、カメラ3に対して、カメラ3を第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する(ステップST16)。すなわち、回転制御部12は、カメラ3を助手席102方向へ回転させるための回転指示情報を出力する。
カメラ3は、撮像部31が第2範囲を撮像可能な向きとなるよう回転する。
可動部32は、撮像部31の、第2範囲を撮像可能な向きへの回転が完了するまで待機し(ステップST161の“NO”の場合)、撮像部31の、第2範囲を撮像可能な向きへの回転が完了すると(ステップST161の“YES”の場合)、回転完了情報を、回転制御部12に出力する。
回転制御部12は、撮像部31から回転完了情報が出力されると、画像取得部21および監視部22に対して、カメラ3の向きを、第2範囲を撮像可能な向きとさせたことを示す撮像向き情報を出力する。
回転制御部12から撮像向き情報が出力されると、画像取得部21は、カメラ3から撮像画像を取得する(ステップST17)。具体的には、画像取得部21は、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像を取得する。画像取得部21は、取得した第2撮像画像を、監視部22に出力する。
監視部22は、ステップST17にて画像取得部21が取得した第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行う(ステップST18)。
監視部22は、助手席乗員の認証を完了するまでの途中経過の情報等、および、認証結果を、記憶部に記憶している。監視部22は、助手席乗員の認証が未完了で中断されていれば、中断された時点から助手席乗員の認証のための処理を再開される。監視部22は、助手席乗員の認証を完了すると、助手席乗員の認証結果を、出力部23に出力する。出力部23は、監視部22から出力された認証結果を、各種装置に出力する。その後、乗員監視装置2の動作は、ステップST14の処理に戻る。
ステップST15にて、車両100が走行中であると判定した場合(ステップST15の“YES”の場合)、回転制御部12は、カメラ3に対して、カメラ3を第1範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する(ステップST19)。すなわち、回転制御部12は、カメラ3を運転席101方向へ回転させるための回転指示情報を出力する。カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなるよう回転する。既に撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなっている場合、カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きを維持する。
可動部32は、撮像部31の、第1範囲を撮像可能な向きへの回転が完了するまで待機し(ステップST191の“NO”の場合)、撮像部31の、第1範囲を撮像可能な向きへの回転が完了すると(ステップST191の“YES”の場合)、回転完了情報を、回転制御部12に出力する。
回転制御部12は、撮像部31から回転完了情報が出力されると、画像取得部21および監視部22に対して、カメラ3の向きを、第1範囲を撮像可能な向きとさせたことを示す撮像向き情報を出力する。
なお、回転制御部12は、助手席乗員の認証が完了済みではない場合であっても(ステップST14の“NO”の場合)、車両100が走行中であると判定すれば、カメラ3を第1範囲が撮像可能な向きへと回転させる。未完了の助手席乗員の認証処理は、中断されることになる。なお、助手席乗員の認証を完了するまでの途中経過の情報等は、記憶部に記憶される。
回転制御部12から撮像向き情報が出力されると、画像取得部21は、カメラ3から撮像画像を取得する(ステップST20)。具体的には、画像取得部21は、撮像部31が第1範囲を撮像した第1撮像画像を取得する。画像取得部21は、取得した第1撮像画像を、監視部22に出力する。
監視部22は、ステップST20にて画像取得部21が取得した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視する(ステップST21)。なお、監視部22は、このとき、ドライバの認証を完了していなければ、ドライバの認証も行う。
監視部22は、ドライバの認証を完了するまでの途中経過の情報等、および、認証結果を、記憶部に記憶する。また、監視部22は、ドライバ状態情報を、記憶部に記憶する。また、監視部22は、ドライバの認証を完了すると、ドライバの認証結果を出力部23に出力する。また、監視部22は、ドライバ状態情報を出力部23に出力する。出力部23は、監視部22から出力された認証結果またはドライバ状態情報を、各種装置に出力する。その後、乗員監視装置2の動作は、ステップST14の処理に戻る。
ステップST12にて、助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知しなかった場合(ステップST12の“NO”の場合)、または、ステップST14にて、助手席乗員の認証が完了済みの場合(ステップST14の“YES”の場合)、回転制御部12は、カメラ3に対して、カメラ3を第1範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する(ステップST22)。すなわち、回転制御部12は、カメラ3を運転席101方向へ回転させるための回転指示情報を出力する。
カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなるよう回転する。既に撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きとなっている場合、カメラ3は、撮像部31が第1範囲を撮像可能な向きを維持する。
可動部32は、撮像部31の、第1範囲を撮像可能な向きへの回転が完了するまで待機し(ステップST221の“NO”の場合)、撮像部31の、第1範囲を撮像可能な向きへの回転が完了すると(ステップST221の“YES”の場合)、回転完了情報を、回転制御部12に出力する。
回転制御部12は、撮像部31から回転完了情報が出力されると、画像取得部21および監視部22に対して、カメラ3の向きを、第1範囲を撮像可能な向きとさせたことを示す撮像向き情報を出力する。
回転制御部12から撮像向き情報が出力されると、画像取得部21は、カメラ3から撮像画像を取得する(ステップST23)。具体的には、画像取得部21は、撮像部31が第1範囲を撮像した第1撮像画像を取得する。画像取得部21は、取得した第1撮像画像を、監視部22に出力する。
監視部22は、ステップST23にて画像取得部21が取得した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視する(ステップST24)。なお、監視部22は、このとき、ドライバの認証を完了していなければ、ドライバの認証も行う。
監視部22は、ドライバの認証を完了するまでの途中経過の情報、および、認証結果を、記憶部に記憶する。また、監視部22は、ドライバ状態情報を、記憶部に記憶する。また、監視部22は、ドライバの認証を完了すると、ドライバの認証結果を出力部23に出力する。また、監視部22は、ドライバ状態情報を出力部23に出力する。出力部23は、監視部22から出力された認証結果またはドライバ状態情報を、各種装置に出力する。その後、乗員監視装置2の動作は、ステップST12の処理に戻る。
上述のとおり、回転制御部12は、撮像部31から回転完了情報が出力された後、画像取得部21および監視部22に対して撮像向き情報を出力する(ステップST161、ステップST191、および、ステップST221参照)。そして、画像取得部21は、撮像向き情報が出力されると、撮像画像(第1撮像画像または第2撮像画像)を取得する。したがって、カメラ制御装置1は、カメラ3の回転中に当該カメラ3によって撮像された撮像画像を、ドライバおよび助手席乗員の認証、または、ドライバの監視に使用することがないようにできる。
なお、図3のフローチャート、および、図4のフローチャートを用いた動作説明では、車両100の電源がオンにされると、各種センサ、乗員監視装置2およびカメラ制御装置1にも電源が投入され、カメラ制御装置1が、助手席102のドアが開いたか、または、閉じたかを検知することを想定しているが、これは一例に過ぎない。例えば、車両100は当該車両100の電源がオフの場合でも電源を供給可能な小容量のバッテリを備えており、各種センサおよびカメラ制御装置1はこのバッテリを用いて、車両100の電源がオンにされる前に、助手席102のドアが開いたか、または、閉じたかを検知可能としてもよい。
このように、実施の形態1において、カメラ制御装置1は、車両情報に基づき車両100の助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて第1範囲と第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラ3を、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力するようにした。これにより、カメラ制御装置1は、車両100において、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員(助手席乗員)の顔画像も撮像可能となるよう、カメラ3の撮像方向を制御することができる。
より詳細には、カメラ制御装置1は、車両100の助手席102のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、車両100が走行中か否かを判定し、車両100が走行中ではない場合にカメラ3を第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力し、車両100が走行中の場合はカメラ3を第1範囲が撮像可能な向きに向けさせるための回転指示情報を出力するようにした。これにより、カメラ制御装置1は、車両100において、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員(助手席乗員)の顔画像も撮像可能となるよう、カメラ3の撮像方向を制御することができる。
また、カメラ制御装置1は、助手席102のドアの開閉を検知した場合であって、かつ、助手席乗員の認証が未完了であっても、車両100が走行中であれば、カメラ3を助手席102方向へは回転させず、運転席101の方向へ向けさせる。これにより、カメラ制御装置1は、ドライバモニタリングシステム4としての主機能、具体的にはドライバの状態監視、を優先しつつ、状況に応じて撮像対象を適切に切り替えることができる。
また、実施の形態1において、乗員監視装置2は、カメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きである場合は、カメラ3が第1範囲を撮像した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視し、カメラ3の向きが第2範囲を撮像可能な向きである場合は、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行う。
上述のとおり、従来のドライバモニタリングシステムでは、車両100において、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像を撮像可能とすることができなかった。その結果、従来のドライバモニタリングシステムでは、ドライバの状態検出の精度の向上とドライバ以外の乗員の認証との両立を実現させることができなかった。なお、仮に、狭角レンズを用いて撮像を行うカメラ3を複数台設置するとなると、カメラ3が複数台必要となり、また、車両100の構造が煩雑となる。
これに対し、乗員監視装置2は、上述のとおり、カメラ3が第1範囲を撮像した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視し、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行うことができる。すなわち、乗員監視装置2は、ドライバの状態検出の精度の向上とドライバ以外の乗員の認証との両立を実現させることができる。
なお、以上の実施の形態1において、画像取得部21、監視部22、および、出力部23は、乗員監視装置2に搭載されているものとしたが、これは一例に過ぎず、画像取得部21、監視部22、および、出力部23がカメラ制御装置1に備えられてもよい。この場合、カメラ制御装置1とカメラ3とでドライバモニタリングシステム4を構成する。
また、以上の実施の形態1では、カメラ制御装置1および乗員監視装置2は、車両100に搭載される車載装置とし、車両情報取得部11と、回転制御部12と、画像取得部21と、監視部22と、出力部23は、車載装置に備えられているものとした。
これに限らず、車両情報取得部11と、回転制御部12と、画像取得部21と、監視部22と、出力部23のうち、一部が車両の車載装置に搭載され、その他が当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとでドライバモニタリングシステム4を構成するようにしてもよい。
また、車両情報取得部11と、回転制御部12と、画像取得部21と、監視部22と、出力部23が全部サーバに備えられてもよい。
また、以上の実施の形態1では、ドライバ以外の乗員は助手席乗員を想定していたが、これは一例に過ぎない。ドライバ以外の乗員は、後部座席103の乗員としてもよい。
この場合、第2範囲は後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき範囲となり、カメラ3は、例えば、オーバーヘッドコンソール等に、第1範囲と第2範囲とを切り替えて撮像可能に設けられる。
また、以上の実施の形態1では、カメラ3において、可動部32は撮像部31を水平方向に回転させるものとしたが、可動部32は、これに加え、撮像部31を鉛直方向に回転させることを可能としてもよい。
また、以上の実施の形態1では、カメラ3は1つの照明部を備え、照明部はカメラ3の向きにかかわらず、第1範囲および第2範囲を含む範囲に光を照射可能であることを想定していた。しかし、これは一例に過ぎない。例えば、照明部は、撮像部31とともに回転可能とし、撮像部31の回転にあわせ、照射範囲を変更してもよい。また、例えば、カメラ3は、第1範囲のみに対して光を照射可能な照明部と、第2範囲のみに対して光を照射可能な照明部とをそれぞれ備えてもよい。
図5Aおよび図5Bは、実施の形態1に係るカメラ制御装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
実施の形態1において、車両情報取得部11と、回転制御部12の機能は、処理回路501により実現される。すなわち、カメラ制御装置1は、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラ3の撮像方向を制御するための処理回路501を備える。
処理回路501は、図5Aに示すように専用のハードウェアであっても、図5Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ504であってもよい。
処理回路501が専用のハードウェアである場合、処理回路501は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路がプロセッサ504の場合、車両情報取得部11と、回転制御部12の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ505に記憶される。プロセッサ504は、メモリ505に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、車両情報取得部11と、回転制御部12の機能を実行する。すなわち、カメラ制御装置1は、プロセッサ504により実行されるときに、上述の図3のステップST1~ステップST2が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ505を備える。また、メモリ505に記憶されたプログラムは、車両情報取得部11と、回転制御部12の処理の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ505とは、例えば、RAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、または、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、車両情報取得部11と、回転制御部12の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、車両情報取得部11については専用のハードウェアとしての処理回路501でその機能を実現し、回転制御部12についてはプロセッサ504がメモリ505に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
また、カメラ制御装置1は、カメラ3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置502および出力インタフェース装置503を備える。
乗員監視装置2のハードウェア構成例は図5Aおよび図5Bに示したカメラ制御装置1のハードウェア構成例と同様であるため、図示を省略する。
実施の形態1において、画像取得部21と、監視部22と、出力部23の機能は、処理回路501により実現される。すなわち、乗員監視装置2は、カメラ制御装置1によって向きが制御されたカメラ3が車両100内を撮像した撮像画像に基づき、車両100のドライバの状態を監視するとともに、ドライバ以外の乗員の認証を行う制御を行うための処理回路501を備える。
処理回路501は、図5Aに示すように専用のハードウェアであっても、図5Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ504であってもよい。
処理回路がプロセッサ504の場合、画像取得部21と、監視部22と、出力部23の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ505に記憶される。プロセッサ504は、メモリ505に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像取得部21と、監視部22と、出力部23の機能を実行する。すなわち、乗員監視装置2は、プロセッサ504により実行されるときに、上述の図3のステップST3が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ505を備える。また、メモリ505に記憶されたプログラムは、画像取得部21と、監視部22と、出力部23の処理の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なお、画像取得部21と、監視部22と、出力部23の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
また、乗員監視装置2は、カメラ3または図示しない各種装置等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置502および出力インタフェース装置503を備える。
以上のように、実施の形態1によれば、カメラ制御装置1は、車両100に関する車両情報を取得する車両情報取得部11と、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100の助手席102または後部座席103のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて車両100内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と車両100内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラ3を、第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部12とを備えるように構成した。そのため、カメラ制御装置1は、車両100において、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラ3の撮像方向を制御することができる。
また、実施の形態1によれば、カメラ制御装置1は、カメラ3が第1範囲を撮像した第1撮像画像、または、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像を取得する画像取得部21と、カメラ3の向きが第1範囲を撮像可能な向きである場合は、第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視し、カメラ3の向きが第2範囲を撮像可能な向きである場合は、第2撮像画像に基づいて助手席乗員または前記後部座席乗員の認証を行う監視部22とを備えるように構成できる。そのため、カメラ制御装置1は、カメラ3が第1範囲を撮像した第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視し、カメラ3が第2範囲を撮像した第2撮像画像に基づいて助手席乗員の認証を行う機能を有することができる。すなわち、カメラ制御装置1は、ドライバの状態検出の精度の向上とドライバ以外の乗員の認証との両立を実現させることができる。
また、実施の形態1によれは、ドライバモニタリングシステム4は、車両100にて回転可能に設けられ狭角レンズにて車両100内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と車両100内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラ3と、車両100に関する車両情報を取得する車両情報取得部11と、車両情報取得部11が取得した車両情報に基づき車両100の助手席102または後部座席103のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、カメラ3に対し第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部12とを備えるように構成できる。そのため、ドライバモニタリングシステム4は、車両100において、カメラ3がドライバの状態検出のための精細なドライバの顔画像を撮像可能としつつ、ドライバの顔画像の撮像時に撮像範囲外となるドライバ以外の乗員の顔画像も撮像可能となるよう、カメラ3の撮像方向を制御することができる。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 カメラ制御装置、11 車両情報取得部、12 回転制御部、2 乗員監視装置、21 画像取得部、22 監視部、23 出力部、3 カメラ、31 撮像部、32 可動部、4 ドライバモニタリングシステム、100 車両、101 運転席、102 助手席、103 後部座席、501 処理回路、502 入力インタフェース装置、503 出力インタフェース装置、504 プロセッサ、505 メモリ。

Claims (7)

  1. 車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両情報取得部が取得した前記車両情報に基づき前記車両の助手席または後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて前記車両内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と前記車両内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラを、前記第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部
    とを備えたカメラ制御装置。
  2. 前記回転制御部は、前記車両の前記助手席または前記後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、前記車両が走行中か否かを判定し、前記車両が走行中ではない場合に前記カメラを前記第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための前記回転指示情報を出力し、前記車両が走行中の場合は前記カメラを前記第1範囲が撮像可能な向きに向けさせるための前記回転指示情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ制御装置。
  3. 前記カメラが前記第1範囲を撮像した第1撮像画像、または、前記カメラが前記第2範囲を撮像した第2撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記カメラの向きが前記第1範囲を撮像可能な向きである場合は、前記第1撮像画像に基づいてドライバの状態を監視し、前記カメラの向きが前記第2範囲を撮像可能な向きである場合は、前記第2撮像画像に基づいて前記助手席乗員または前記後部座席乗員の認証を行う監視部
    とを備えた請求項1または請求項2記載のカメラ制御装置。
  4. コンピュータを、
    車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両情報取得部が取得した前記車両情報に基づき前記車両の助手席または後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、回転可能に設けられ狭角レンズにて前記車両内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と前記車両内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラを、前記第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部
    として機能させるためのカメラ制御プログラム。
  5. 車両にて回転可能に設けられ狭角レンズにて前記車両内のドライバの少なくとも顔が存在すべき第1範囲と前記車両内の助手席乗員または後部座席乗員の少なくとも顔が存在すべき第2範囲とを切り替えて撮像可能なカメラと、
    前記車両に関する車両情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両情報取得部が取得した前記車両情報に基づき前記車両の助手席または後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、前記カメラに対し前記第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための回転指示情報を出力する回転制御部
    とを備えたドライバモニタリングシステム。
  6. 前記回転制御部は、前記車両の前記助手席または前記後部座席のドアが開いたまたは閉じたことを検知すると、前記車両が走行中か否かを判定し、前記車両が走行中ではない場合に前記カメラを前記第2範囲が撮像可能な向きへと回転させるための前記回転指示情報を出力し、前記車両が走行中の場合は前記カメラを前記第1範囲が撮像可能な向きに向けさせるための前記回転指示情報を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載のドライバモニタリングシステム。
  7. 前記カメラは、前記車両の幅方向の中央部、または、運転席および前記助手席よりも上部に設けられている
    ことを特徴とする請求項5または請求項6記載のドライバモニタリングシステム。
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