JP7257156B2 - ガス軸受及び回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス軸受及びガス軸受を備える回転機械に関する。
回転機械である排気タービン過給機、エアコンプレッサ等は、ガス軸受を備えることがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2018-28387号公報 米国特許出願公開第2007/0047858A1号明細書
特許文献1及び特許文献2に示されたガス軸受は、潤滑剤として気体を用いるので、摩擦損失が少なく、高速回転に適する。しかしながら、ガス軸受は、低減衰性という問題があり、回転軸の振動を減衰させる能力である負荷能力の向上が求められて、回転軸の振動を低減できることが求められている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、回転軸の振動を低減することができるガス軸受及び回転機械を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明のガス軸受は、回転自在な円柱状の回転軸を内側に通し、かつ内周面が前記回転軸の外周面と間隔をあけるリング状のトップフォイルと、前記トップフォイルの外周に設けられ、かつ回転中の前記回転軸の軸心に交差する方向の振動を減衰させる減衰部材と、前記減衰部材の外周に設けられたリング状のハウジングと、を備えたガス軸受であって、前記減衰部材は、金属で構成されたメッシュが複数積層されていることを特徴とするものである。
このガス軸受は、トップフォイルの外周に設けられて回転軸の軸心に交差する方向の振動を減衰させる減衰部材が金属で構成されたメッシュを複数積層されて構成されている。このために、ガス軸受は、回転軸の軸心に交差する方向の振動によりメッシュ同士が摺動して、回転軸の振動エネルギーを吸収でき、回転軸の振動を低減することができる。この結果、ガス軸受は、回転軸の振動を減衰させる能力である負荷能力を向上させることができる。
本発明のガス軸受では、前記減衰部材を構成する複数のメッシュは、同形状であることを特徴としている。
このガス軸受は、減衰部材を構成する複数のメッシュが同形状であるので、回転軸の軸心に交差する方向の振動によりメッシュ同士が確実に摺動することとなる。
本発明のガス軸受では、前記メッシュは、格子の交差部分である交差部と、前記交差部から突出した複数の突出部とを備えることを特徴としている。
このガス軸受は、メッシュが格子状の網部と、網部から厚み方向に突出した複数の突出部とを備えているので、メッシュ同士が摺動する時に、網部同士に加えて突出部同士も摺動することとなる。
本発明のガス軸受は、前記減衰部材は、前記トップフォイルに向かって凸に湾曲して頂部が前記トップフォイルに接触した内周湾曲部を周方向に複数配置していることを特徴としている。
このガス軸受は、減衰部材がトップフォイルに向かって凸に湾曲した内周湾曲部を周方向に複数配置しているので、メッシュ同士の接触面積を大きくすることができ、負荷能力を向上させることができる。
本発明のガス軸受は、前記減衰部材は、複数の分割減衰部材に分割され、前記分割減衰部材の互いに隣り合う前記頂部間の間隔は、前記回転軸の回転方向の下流に向かうにしたがって徐々に狭いことを特徴としている。
このガス軸受は、減衰部材が複数の分割減衰部材を備え、分割減衰部材の頂部間の間隔が回転軸の回転方向の下流に向かうにしたがって徐々に狭いので、各分割減衰部材の構成を回転方向の上流側から下流側に向かうにしたがって徐々に向上させて、トップフォイルの分割減衰部材の回転軸の回転方向の下流側を上流側よりも回転軸の外周面から離れることを規制でき、トップフォイルを分割減衰部材の回転方向の上流側から下流側に向けて徐々に回転軸の外周面からの距離が狭くなるくさび形に変形させることとなる。その結果、ガス軸受は、トップフォイルと回転軸との間の空気が分割減衰部材の回転方向の下流側から逃げにくくすることができ、トップフォイルと回転軸との間の空気の圧力を向上させることができる。
また、本発明の回転機械は、前記ガス軸受と、前記ハウジングの外周面に取り付けられる機械本体と、前記回転軸とを備えることを特徴とするものである。
この回転機械は、前述したガス軸受を備えているので、ガス軸受の負荷能力を向上させることができるので、回転軸の振動を低減することができる。
本発明によれば、回転軸の振動を低減することができる。
図1は、実施形態1に係る排気タービン過給機の概略図である。 図2は、図1中のII-II線に沿うガス軸受を模式的に示す側面図である。 図3は、図2に示されたガス軸受の減衰部材を構成するメッシュを示す斜視図である。 図4は、図3に示されたメッシュの側面図である。 図5は、図4に示されたメッシュが複数積層された状態の側面図である。 図6は、図5に示された複数積層されたメッシュの金型間に配置した状態の一部の側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る排気タービン過給機の概略図である。図2は、図1中のII-II線に沿うガス軸受を模式的に示す側面図である。図3は、図2に示されたガス軸受の減衰部材を構成するメッシュを示す斜視図である。図4は、図3に示されたメッシュの側面図である。図5は、図4に示されたメッシュが複数積層された状態の側面図である。図6は、図5に示された複数積層されたメッシュの金型間に配置した状態の一部の側面図である。
実施形態1に係る回転機械である排気タービン過給機10は、図示しない内燃機関の排出ガスの流れを利用してコンプレッサ11を駆動して内燃機関が吸入する空気の密度を高くする過給機である。排気タービン過給機10は、図1に示すように、主に、タービン12と、コンプレッサ11と、回転軸13と、ガス軸受1により構成され、これらが機械本体であるハウジング14内に収容されている。
ハウジング14は、内部が中空に形成され、タービン12を収容するタービンハウジング14Aと、コンプレッサ11を収容するコンプレッサハウジング14Bと、回転軸13を収容するベアリングハウジング14Cとを有している。ベアリングハウジング14Cは、タービンハウジング14Aとコンプレッサハウジング14Bとの間に位置している。
回転軸13は、円柱状に形成され、ガス軸受1により回転自在に支持されている。実施形態1では、回転軸13は、矢印(以下、回転方向と記す)DRに沿って軸心13A回りに回転される。回転軸13は、軸方向における一端部にタービン12のタービンディスク12Aが固定されている。タービンディスク24は、タービンハウジング14A内に収容され、外周部に軸流型をなす複数のタービン翼12Bが周方向に所定間隔で設けられている。また、回転軸13は、軸方向における他端部にコンプレッサ11のコンプレッサ羽根車11Aが固定されている。コンプレッサ羽根車11Aは、コンプレッサハウジング14B内に収容され、外周部に複数のブレード11Bが周方向に所定間隔で設けられている。
タービンハウジング14Aは、内燃機関の排出ガスの入口通路141Aと排出ガスの出口通路142Aとが設けられている。タービンハウジング14Aは、入口通路141Aとタービン翼12Bとの間にタービンノズル143Aが設けられており、このタービンノズル143Aにより静圧膨張された軸方向の排出ガス流を複数のタービン翼12Bに導いて、タービン12を回転駆動することができる。コンプレッサハウジング14Bは、吸入口141Bと圧縮空気吐出口142Bとが設けられている。コンプレッサハウジング14Bは、コンプレッサ羽根車11Aと圧縮空気吐出口142Bとの間にディフューザ143Cが設けられている。コンプレッサ羽根車11Aにより圧縮された空気は、ディフューザ143Cを通って内燃機関に向けて排出される。
そのため、排気タービン過給機10は、内燃機関から排出された排出ガスによりタービン12が軸心回りに回転駆動され、タービン12の回転を回転軸13に伝達してコンプレッサ11が軸心回りに回転駆動される。排気タービン過給機10は、コンプレッサ11が吸入口141Bを通して取り込んだ空気を圧縮して内燃機関に供給する。従って、内燃機関の排出ガスは、排出ガスの入口通路141Aを通り、タービンノズル143Aにより静圧膨張され、軸方向の排気ガス流が複数のタービン翼12Bに導かれることで、複数のタービン翼12Bが固定されたタービンディスク12Aを介してタービン12が回転駆動する。そして、複数のタービン翼12Bを駆動した排出ガスは、出口通路142Aから外部に排出される。一方、タービン12により回転軸13が回転すると、一体のコンプレッサ羽根車11Aが回転し、吸入口141Bを通って空気が吸入される。吸入された空気は、コンプレッサ羽根車11Aで加圧されて圧縮空気となり、この圧縮空気は、ディフューザ143Bを通り、圧縮空気吐出口142Bから内燃機関に供給される。
ガス軸受1は、ハウジング14に対して回転軸13を軸心回りに回転自在に支持するとともに、回転軸13の軸心13Aに交差する方向の振動を減衰させるものである。また、ガス軸受1は、作動流体として空気を用いた所謂空気軸受である。ガス軸受1は、図2に示すように、トップフォイル2と、減衰部材3と、ハウジング4とを備える。
トップフォイル2は、リング状に形成され、かつ回転軸13を内側に通しかつ内周面2Bが回転軸13の外周面13Bと間隔をあけて配置される。トップフォイル2は、リング状のリング部21と、リング部21から外周方向に突出した突出片22とを一体に備える。実施形態1において、リング部21は、一部分に切り欠き23を有する。突出片22は、切り欠き23の端からリング部21の外周方向に突出している。トップフォイル2は、金属板にプレス加工が施されて形成される。また、実施形態1では、トップフォイル2は、図示しない潤滑膜がコーティングされている。潤滑膜は、例えば、二硫化モリブデン(MoS)、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroethylene:PTFE)、又はポリアミドイミド(Polyamide-imide:PAI)が混合されたPTFEにより構成される。
減衰部材3は、リング状に形成され、トップフォイル2に外周に設けられる。減衰部材3は、トップフォイル2に接触して回転軸13の軸心13Aに交差方向の振動を減衰させるものである。なお、減衰部材3の構成は、後ほど説明する。
ハウジング4は、リング状に形成され、減衰部材3の外周に設けられる。ハウジング4は、外周面4Aがベアリングハウジング14Cに固定される。前述したガス軸受1のトップフォイル2、減衰部材3及びハウジング4は、同軸に配置される。
減衰部材3は、図2に示すように、複数の分割減衰部材5に分割されている。複数の分割減衰部材5は、周方向に間隔をあけて配置され、トップフォイル2とハウジング4との間に収容される。なお、実施形態1では、減衰部材3は、3つの分割減衰部材5により構成される。分割減衰部材5は、トップフォイル2の軸心2Aを中心とした角度θが±1度程度の誤差範囲内で互いに等しい。なお、トップフォイル2の軸心2Aを中心とした角度θは、分割減衰部材5の周方向の両端51,52と軸心2Aとを結ぶ線分51A,52A同士のなす角度である。また、実施形態1では、分割減衰部材5は、トップフォイル2の軸心2Aを中心とした角度θが±1度程度の誤差範囲内で互いに等しいが、本発明では、角度θが互いに異なっていても良い。
分割減衰部材5は、トップフォイル2に向かって凸に湾曲した内周湾曲部53を周方向に複数配置している。複数の内周湾曲部53は、周方向の両端が互いに連続している。また、内周湾曲部53のトップフォイル2寄りの頂部53Aは、トップフォイル2に接触する。このように、本発明では、内周湾曲部53の頂部53Aとは、内周湾曲部53の他の部分よりもトップフォイル2寄りに位置して、トップフォイル2に接触する部分である。各分割減衰部材5の周方向に隣り合う内周湾曲部53の頂部53A間の間隔dは、回転軸13の回転方向DRの下流Dに向かうにしたがって徐々に狭くなるように形成されている。
各分割減衰部材5は、金属で構成された図3に示すメッシュ6が複数積層されて構成される。実施形態1において、各分割減衰部材5は、メッシュ6が3枚積層されている。メッシュ6は、図3に示すように、格子状の網部60と、網部60からメッシュ6の厚み方向に突出した複数の突出部61とを備えている。なお、厚み方向は、複数のメッシュ6が互いに積層される方向である。網部60は、複数の第1直線部材62と、複数の第2直線部材63とを一体に備える。実施形態1において、第1直線部材62と第2直線部材63とは、各分割減衰部材5に内周湾曲部53が形成される前において、直線状に延びており、互いに直交している。
突出部61は、各分割減衰部材5に内周湾曲部53が形成される前において、網部60から厚み方向に突出した針状に形成される。実施形態1において、突出部61は、第1直線部材62と第2直線部材63との交差部分である交差部64から厚み方向の一方側と他方側とにそれぞれ複数本(実施形態1では、3本)突出している。実施形態1において、各交差部64から突出した3本の突出部61は、各分割減衰部材5に内周湾曲部53が形成される前において、網部60から離れるのにしたがって徐々に互いの間隔が拡大している。
実施形態1において、メッシュ6は、3Dプリンタ(3D Printer)により製造される。実施形態1において、3枚のメッシュ6は、互いに同形状である。また、実施形態1において、3枚のメッシュ6は、3Dプリンタにより製造されるために、プレス加工等の他の製造方法により製造される場合よりも各部分の寸法の誤差が小さくなっている。
分割減衰部材5は、図5に示すように、交差部64と突出部61の先端とが互いに重なるように3枚のメッシュ6が積層される。このように積層されて、減衰部材3の分割減衰部材5を構成する複数のメッシュ6は、多重化されている。分割減衰部材5は、3枚のメッシュ6が重ねられた状態で、図6に示すように、金型100の上型101と下型102との間に配置されて、上型101と下型102とが互いに近づけられることにより、内周湾曲部53が形成されるとともに、トップフォイル2の外周面に沿って湾曲される。なお、上型101と下型102とは、互いに対向する面に内周湾曲部53に沿った成形面101A,102Aが形成されている。なお、図6は、上型101と下型102それぞれの成形面101A,102Aがトップフォイル2の外周面2Cに沿って湾曲していることを省略しているが、実際には、上型101と下型102の成形面101A,102Aは、トップフォイル2の外周面2Cに沿って湾曲しながらも、内周湾曲部53に沿って形成されている。
上述したガス軸受1は、回転軸13が軸心13A回りに図中矢印で示す回転方向DRに回転すると、トップフォイル2の内周面2Bと回転軸13の外周面13Bとの間の隙間の空気の圧力が高められる。具体的には、回転軸13の回転に伴って流動する空気との摩擦により、トップフォイル2が回転方向DRの下流D側に押し込まれて、内周面2Bが回転軸13の外周面13Bから離れる方向にトップフォイル2が変形しようとする。減衰部材3の各分割減衰部材5の互いに隣り合う頂部53A間の間隔dが回転方向DRの下流D側に向かうにしたがって徐々に狭いので、各分割減衰部材5の剛性が回転方向DRの下流D側に向かうにしたがって徐々に高くなっている。このために、ガス軸受1は、各分割減衰部材5の回転方向DRの上流U側に向かうにしたがって徐々に内周面2Bの回転軸13の外周面13Bからの距離が徐々に大きくなるようにトップフォイル2が変形することとなる。
したがって、ガス軸受1は、トップフォイル2のリング部21の内周面2Bと回転軸13の外周面13Bとの間に、各分割減衰部材5の回転方向DRの下流D側へ向けて徐々に狭くなった隙間が形成され、隙間内に空気が押し込まれる。これにより、ガス軸受1は、トップフォイル2のリング部21の内周面2Bと回転軸13の外周面13Bとの間の隙間の空気の圧力が高められ、この空気の圧力により回転軸13をラジアル方向に非接触状態で支持する。
このとき、ガス軸受1は、トップフォイル2及び減衰部材3の各分割減衰部材5が有する可撓性により、トップフォイル2の内周面2Bが、荷重や回転軸13の回転速度、周囲温度等の運転条件に応じて任意に変形するため、前述した隙間の幅が運転条件に応じた適切な幅に自動調整される。そのため、ガス軸受1は、高温・高速回転といった過酷な条件下でも、前述した隙間の幅を最適幅に調整することができ、回転軸13を安定して支持することが可能となる。また、ガス軸受1は、回転軸13の回転中において回転軸13が軸心13Aに対して交差する方向に振動すると、隙間内の圧力が高められた空気の影響と各分割減衰部材5の構成するメッシュ6同士が摺動して、摺動による摩擦エネルギーにより、回転軸13の振動を減衰させることができる。
このように実施形態1に係るガス軸受1は、トップフォイル2の外周に設けられて回転軸13の軸心13Aに対して交差する方向の振動を減衰させる減衰部材3が金属で構成されたメッシュ6を複数積層させて構成されている。このために、ガス軸受1は、回転軸13の軸心13Aに対して交差する方向の振動によりメッシュ6同士が摺動して、摺動による摩擦エネルギーを生じさせることとなり、メッシュ6同士の摺動により回転軸13の振動エネルギーを吸収でき、回転軸13の振動を低減することができる。この結果、ガス軸受1は、回転軸13の振動を減衰させる能力である負荷能力を向上させることができる。
また、実施形態1に係るガス軸受1は、分割減衰部材5を構成する複数のメッシュ6が同形状であるので、回転軸13の軸心13Aに対する交差する方向の振動によりメッシュ6同士が確実に摺動することとなる。
また、実施形態1に係るガス軸受1は、メッシュ6が格子状の網部60と、網部60から厚み方向に突出した複数の突出部61とを備えているので、メッシュ6同士が摺動する時に、網部60同士に加えて突出部61同士も摺動することとなる。この結果、ガス軸受1は、メッシュ6同士の摺動により回転軸13の振動エネルギーを吸収でき、回転軸13の振動を低減することができる。
また、実施形態1に係るガス軸受1は、分割減衰部材5がトップフォイル2に向かって凸に湾曲した内周湾曲部53を周方向に複数配置しているので、メッシュ6同士の接触面積を大きくすることができ、回転軸13の振動を低減することができ、負荷能力を向上させることができる。
また、実施形態1に係るガス軸受1は、減衰部材3が複数の分割減衰部材5を備え、分割減衰部材5の互いに隣り合う頂部53A間の間隔dが回転軸13の回転方向DRの下流Dに向かうにしたがって徐々に狭いので、各分割減衰部材5の剛性を回転方向DRの上流U側から下流D側に向かうにしたがって徐々に向上させて、トップフォイル2の分割減衰部材5の回転軸13の回転方向DRの下流D側を上流U側よりも回転軸13の外周面13Bから離れることを規制でき、トップフォイル2を分割減衰部材5の回転方向DRの上流U側から下流D側に向けて回転軸13の外周面13Bからの距離が狭くなるくさび形に変形させることとなる。その結果、ガス軸受1は、トップフォイル2の内周面2Bと回転軸13の外周面13Bとの間の空気が分割減衰部材5の回転方向DRの下流D側から逃げにくくすることができ、トップフォイル2の内周面2Bと回転軸13の外周面13Bとの間の隙間内の空気の圧力を向上させることができる。
また、実施形態1に係るガス軸受1は、減衰部材3を構成するメッシュ6が交差部64と突出部61の先端とが互いに重なるように積層されるために、メッシュ6同士が摺動する際に、突出部61同士が摺動することとなる。
また、本発明の排気タービン過給機10は、前述したガス軸受1を備えて、ガス軸受1の負荷能力を向上できるので、回転軸13の振動を低減することができる。
なお、前述した実施形態1では、回転機械である排気タービン過給機10を示している。しかしながら、本発明では、ガス軸受1を備える回転機械は、排気タービン過給機10に限定されずに、例えば、航空機のキャビン内の空気調和に用いられる空気調和装置のエアコンプレッサ等でも良い。また、実施形態1では、減衰部材3を構成する複数積層されたメッシュ6が複数の内周湾曲部53を有するように湾曲されているが、本発明では、これに限定することなく、減衰部材3構成するメッシュ6に内周湾曲部53を形成しなくても良い。また、実施形態1では、各分割減衰部材5は、3枚のメッシュ6が積層されているが、本発明では、3枚に限定されることなく、少なくとも2枚のメッシュ6が積層されていれば良い。また、実施形態1では、減衰部材3は、3つの分割減衰部材5を備えているが、本発明では、3つに限定されることなく、少なくとも2つの分割減衰部材5を備えていれば良い。
1 ガス軸受
2 トップフォイル
2B 内周面
3 減衰部材
4 ハウジング
5 分割減衰部材
6 メッシュ
10 排気タービン過給機(回転機械)
13 回転軸
13A 軸心
13B 外周面
14 ハウジング(機械本体)
53 内周湾曲部
53A 頂部
60 網部
61 突出部
DR 回転方向
d 間隔
θ 角度

Claims (4)

  1. 回転自在な円柱状の回転軸を内側に通し、かつ内周面が前記回転軸の外周面と間隔をあけるリング状のトップフォイルと、
    前記トップフォイルの外周に設けられ、かつ回転中の前記回転軸の軸心に交差する方向の振動を減衰させる減衰部材と、
    前記減衰部材の外周に設けられたリング状のハウジングと、を備えたガス軸受であって、
    前記減衰部材は、金属で構成されたメッシュが複数積層され
    前記減衰部材を構成する複数のメッシュは、同形状であり、
    前記メッシュは、格子の交差部分である交差部と、前記交差部から突出した複数の突出部とを備えるガス軸受。
  2. 前記減衰部材は、前記トップフォイルに向かって凸に湾曲して頂部が前記トップフォイルに接触した内周湾曲部を周方向に複数配置している請求項1に記載のガス軸受。
  3. 前記減衰部材は、複数の分割減衰部材に分割され、
    前記分割減衰部材の互いに隣り合う前記頂部間の間隔は、前記回転軸の回転方向の下流に向かうにしたがって徐々に狭い請求項に記載のガス軸受。
  4. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載のガス軸受と、
    前記ハウジングの外周面に取り付けられる機械本体と、
    前記回転軸とを備える回転機械。
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