JP7351784B2 - 遠心回転機械 - Google Patents

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Description

本開示は、遠心回転機械に関する。
一般的に遠心圧縮機は、軸線に沿って延びる回転軸と、回転軸に設けられたインペラと、インペラを外側から覆うケーシングと、を有している。これらのうち、インペラには、クローズドインペラと呼ばれる形式のものが用いられる場合がある。クローズドインペラは、軸線を中心とする円盤状のディスクと、当該ディスクの一方側の面上に設けられた複数のブレードと、これら複数のブレードを一方側から覆う円錐状のカバーと、を有している。カバーの外周面とケーシングの内周面との間にはクリアランス(外側流路)が設けられている。
遠心圧縮機を運転すると、上記のブレード同士が画成する流路内を流体が流れる。流路を入口側から出口側に向かって流れる中途で流体は圧縮されて高圧状態となる。ここで、流路の出口側では、入口側よりも高圧の流体が流通することから、上述の外側流路にも流体が流れ込む。このように、外側流路に多くの流体が流れ込んだ場合、遠心圧縮機の圧縮効率が低下してしまう。そこで、ケーシングの内周面に、流体の流通を防ぐシール部を設ける技術が知られている。例えば下記特許文献1には、シール部の具体例として、ケーシングの内周面におけるインペラの入口側にシールフィンが設けられた構成が開示されている。このようなシールフィンを設けることによって外側流路に流れ込む流体が低減される。
国際公開第2016/043090号
上記の構成を備えた遠心圧縮機では、シールフィンとカバーの外周面との間に流体が漏れ出る状態でインペラを含むロータが半径方向に変位すると、ロータ表面に周方向の圧力分布が発生する。ここで、上記の外側流路を流通する流体には、インペラの回転に伴うスワール成分(旋回流成分)が付加されている。このスワール成分による影響から、インペラには変位方向と直交する方向に向かう励振力(シール励振力)が働く。このシール励振力が継続的に付加されることで、ロータに振れ回り振動が生じてしまう。即ち、上記特許文献1に記載された遠心圧縮機には依然として改良の余地がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、振動がより一層低減された遠心回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る遠心回転機械は、軸線に沿って延びる回転軸と、軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラであって、前記回転軸に固定されたディスク、該ディスクに複数が設けられたブレード、及び、前記複数のブレードを覆うとともに前記軸線方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面を有するカバーを備えたインペラと、前記カバーの外周面に対向し前記カバーの外周面とともに外側流路を形成する内周面を有するケーシングと、前記内周面に設けられ、前記外周面に前記軸線方向一方側から対向してクリアランスを形成するシールフィンを有する第一シール部と、前記内周面に設けられ、前記外周面に径方向外側から対向してクリアランスを形成するシールフィンを有する第二シール部と、を備える。
本開示によれば、振動がより一層低減された遠心回転機械を提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る遠心回転機械の構成を示す断面図である。 本開示の第一実施形態に係る遠心回転機械の要部拡大断面図である。 本開示の第二実施形態に係る遠心回転機械の要部拡大断面図である。 本開示の第三実施形態に係る遠心回転機械の要部拡大断面図である。
<第一実施形態>
(遠心圧縮機の構成)
本開示の第一実施形態に係る遠心圧縮機100(遠心回転機械)について図面を参照して説明する。図1又は図2に示すように、遠心圧縮機100は、軸線O回りに回転する回転軸1と、この回転軸1の周囲を覆うことで流路2を形成するケーシング3と、回転軸1に設けられた複数段のインペラ4と、第一シール部S1(図2参照)と、第二シール部S2(図2参照)と、を備えている。
(ケーシングの構成)
ケーシング3は、軸線Oに沿って延びる円筒状をなしている。回転軸1は、このケーシング3の内部を軸線Oに沿って貫通するように延びている。軸線O方向におけるケーシング3の両端部には、それぞれジャーナル軸受5及びスラスト軸受6が設けられている。回転軸1は、これらジャーナル軸受5とスラスト軸受6とによって軸線O回りに回転可能に支持されている。
ケーシング3の軸線O方向一方側には、外部から作動流体Gとしての空気を取り入れるための吸気口7が設けられている。さらに、ケーシング3の軸線O方向他方側には、ケーシング3内部で圧縮された作動流体Gが排気される排気口8が設けられている。
ケーシング3の内側には、これら吸気口7と排気口8とを連通し、縮径と拡径を繰り返す内部空間が形成されている。この内部空間は、複数のインペラ4を収容するとともに、上記の流路2の一部をなしている。なお、以降の説明では、この流路2上における吸気口7が位置する側を上流側と呼び、排気口8が位置する側を下流側と呼ぶ。流路2上における各インペラ4の下流側にはリターンベーン50がそれぞれ設けられている。
(インペラの構成)
回転軸1には、その外周面上で軸線O方向に間隔を空けて複数(一例として6つ)のインペラ4が設けられている。各インペラ4は、図2に示すように、軸線Oを中心とする円盤状のディスク41と、このディスク41の上流側の面に設けられた複数のブレード42と、これら複数のブレード42を上流側から覆うカバー43と、を有している。
ディスク41は、軸線Oと交差する方向から見て、該軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、おおむね円錐状をなしている。ブレード42は、ディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側を向く面(ディスク上流面41A)上で、軸線Oを中心として径方向外側に向かって放射状に複数配列されている。より詳しくは、これらブレードは、ディスク上流面41Aから上流側に向かって立設された薄板によって形成されている。これら複数のブレード42は、軸線O方向から見た場合、軸線Oに対する周方向の一方側から他方側に向かうように湾曲している。
ディスク41の軸線O方向における両面のうち、下流側を向く面(ディスク背面41B)は、軸線Oに対する径方向に広がっている。ディスク背面41Bとケーシング3(ケーシング対向面3B)との間には軸線O方向に広がる隙間が形成されている。
ブレード42の上流側の端縁は、カバー43によって覆われている。つまり、上記複数のブレード42は、このカバー43とディスク41とによって軸線O方向から挟持されている。これにより、カバー43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対のブレード42同士の間には空間が形成される。この空間は、上述の流路2の一部としてのインペラ流路21をなしている。なお、以降の説明では、このインペラ流路21の径方向内側の端部を入口21Aと称し、径方向外側の端部を出口21Bと称する。カバー43の外周面(カバー外周面43A)は、軸線O方向の他方側に向かうに従って径方向外側に延びることで略円錐状をなしている。
カバー外周面43Aは、ケーシング3の内周面(ケーシング内周面3A)と隙間をあけて対向している。ケーシング内周面3Aは、カバー外周面43Aの形状に倣って、軸線O方向一方側から他方側に向かうに従って径方向外側に向かって延びている。ケーシング内周面3Aとカバー外周面43Aとの間には、外側流路Fが区画形成されている。以降の説明では、この外側流路Fの延びる方向において、上述のインペラ流路21の出口21B側に相当する端部側を単に「出口側」と呼び、入口21A側に相当する端部側を単に「入口側」と呼ぶことがある。
(第一シール部、第二シール部の構成)
ケーシング内周面3Aの径方向内側には、軸線Oを中心とする円環状の空間が形成されている。この空間はキャビティCとされている。キャビティCの軸線O方向一方側(上流側)には、第一シール部S1が設けられている。より具体的には、第一シール部S1は、外側流路Fにおける入口側の端部を含む部分に設けられている。第一シール部S1は、複数のシールフィンF1と、これらシールフィンF1を支持する基部H1と、を有している。第一シール部S1のシールフィンF1は、カバー外周面43Aに対して軸線Oに対する径方向外側から対向している。また、シールフィンF1とカバー外周面43Aとの間には径方向に広がるクリアランスが形成されている。
一方で、外側流路Fにおける出口側の端部を含む部分には、第二シール部S2が設けられている。第二シール部S2は、複数のシールフィンF2と、これらシールフィンF2を支持する基部H2と、を有している。第二シール部S2のシールフィンF2は、カバー外周面43Aに対して軸線O方向一方側から対向している。また、シールフィンF2とカバー外周面43Aとの間には軸線O方向に広がるクリアランスが形成されている。なお、第二シール部S2におけるクリアランスの大きさ(つまり、シールフィンF2の先端とカバー外周面43Aとの間の離間距離)は、第一シール部S1におけるクリアランスの大きさ(つまり、シールフィンF1の先端とカバー外周面43Aとの間の離間距離)よりも大きく設定されている。
(作用効果)
次に、本実施形態に係る遠心圧縮機100の動作について説明する。遠心圧縮機100を運転するに当たっては、まず回転軸1を電動機等の駆動源によって回転駆動する。回転軸1の回転に伴ってインペラ4がそれぞれ回転し、吸気口7から流路2内に作動流体Gが導入される。流路2内に導入された作動流体Gは、各インペラ4におけるインペラ流路21を通過する中途で順次圧縮される。圧縮されて高圧状態となった作動流体Gは排気口8を経て外部に圧送される。
ところで、図2中の破線矢印で示すように、上記の外側流路Fでは、インペラ流路21の出口21B側から高圧の作動流体Gが流れ込むことがある。外側流路Fを流通する流体には、インペラ4の回転に伴うスワール成分(旋回流成分)が付加されている。スワール成分は、インペラ4の回転方向と同一の方向に向かって旋回する。このスワール成分による影響から、インペラ4には変位方向と直交する方向に向かう励振力が働く。この励振力が継続的に付加されることで、回転軸1及びインペラ4に振れ回り振動が生じてしまう可能性がある。
しかしながら、上記構成によれば、第一シール部S1と第二シール部S2とが設けられていることによって、外側流路Fに流入する流体の流量、及び圧力を、これらシール部が設けられていない場合に比べて低減することができる。その結果、当該外側流路Fに多くの流体が流入した場合に生じるカバー43に対する励振力の発生を抑制することができる。その結果、回転軸1及びインペラ4に振れ回り振動が生じる可能性を低減することができる。
また、第二シール部S2は、カバー外周面43Aに対して軸線O方向一方側から対向していることから、径方向への励振力を低減することができる。つまり、径方向におけるインペラ4の振動を抑制することができる。これにより、遠心圧縮機100をより安定的に運転することができる。
さらに、上記構成によれば、第二シール部S2のクリアランスが、第一シール部S1のクリアランスよりも大きい。これにより、軸線O方向一方側にインペラ4が変位した場合であっても、インペラ4(カバー43)と第二シール部S2とが接触してしまう可能性を低減することができる。
<第二実施形態>
次に、本開示の第二実施形態について、図3を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、第二シール部S2bの構成が上記第一実施形態とは異なっている。第二シール部S2bの基部H2は、ケーシング内周面3Aに形成された収容空間V内に収容されている。収容空間Vは、ケーシング内周面3Aから当該ケーシング内周面3Aに対して直交する方向に凹んでいる。さらに、収容空間Vの底面と基部H2の背面(収容空間Vの内側を向く面)との間には、弾性部60が設けられている。弾性部60は、基部H2を収容空間V内で、軸線O方向の成分を含む方向に変位可能な状態で支持している。弾性部60として具体的には、板バネやコイルバネが好適に用いられる。
上記構成によれば、シールフィンF2は、軸線O方向に変位可能な状態で支持された基部H2によって支持されている。これにより、例えばインペラ4が軸線O方向一方側に変位して、シールフィンF2とカバー外周面43Aとの間のクリアランスが小さくなった場合には、外側流路F内に流れ込む流体の流量が減少することから、外側流路F内の圧力が低下する。圧力低下に伴って、基部H2及びシールフィンF2は軸線O方向一方側に変位する。これにより、クリアランスが大きくなる。一方で、インペラ4が軸線O方向他方側に変位してクリアランスが大きくなった場合には、外側流路F内の圧力が上昇する。圧力上昇に伴って、基部H2及びシールフィンF2は軸線O方向他方側に変位する。これにより、クリアランスが小さくなる。このように、上記の構成によれば、インペラ4の変位によらず、クリアランスの大きさを一定に維持することができる。その結果、より安定的に遠心圧縮機100を運転することができる。
<第三実施形態>
続いて、本開示の第三実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、ケーシング3の内部に、第二シール部S2b(基部H2)が収容される収容空間Vと、外側流路Fとを連通する連通流路Pが形成されている。連通流路Pの一端は、収容空間Vにおける基部H2の背面側の領域に開口している。連通流路Pの他端は、外側流路Fにおける第一シール部S1と第二シール部S2bとの間の領域に開口している。つまり、当該連通流路Pを通じて、外側流路Fの圧力は収容空間V内に伝播する。なお、図4の例では、上述した弾性部60は設けられていないが、連通流路Pと弾性部60とをともに備える構成を採ることも可能である。
上記構成によれば、例えばインペラ4が軸線O方向一方側に変位して、シールフィンF2とカバー外周面43Aとの間のクリアランスが小さくなった場合には、外側流路Fに流入する流体の流量が減少することから、外側流路F内の圧力が低下する。この圧力低下は連通流路Pを通じて収容空間V内に伝播する。その結果、基部H2が収容空間V内で軸線O方向一方側に引き寄せられ、クリアランスは大きくなる。一方で、インペラ4が軸線O方向他方側に変位して、シールフィンF2とカバー外周面43Aとの間のクリアランスが大きくなった場合には、外側流路F内の圧力が上昇する。この圧力上昇は連通流路Pを通じて収容空間V内に伝播する。その結果、基部H2が収容空間V内で軸線O方向他方側に押され、クリアランスは小さくなる。このように、上記の構成によれば、インペラ4の変位によらず、クリアランスの大きさを一定に維持することができる。その結果、より安定的に遠心圧縮機100を運転することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば上記実施形態では、第二シール部S2,S2bが、外側流路Fにおける径方向外側の端部に設けられている例について説明した。しかしながら、第二シール部S2,S2bの位置は上記に限定されず、外側流路Fにおける径方向の中途位置に設けられていてもよい。また、上記の各実施形態の構成に加えて、ディスク背面41Bとケーシング対向面3Bとの間にさらに別のシール装置を設けることも可能である。
<付記>
各実施形態に記載の遠心回転機械は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る遠心回転機械100は、軸線Oに沿って延びる回転軸1と、軸線O方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラ4であって、前記回転軸1に固定されたディスク41、該ディスク41に複数が設けられたブレード42、及び、前記複数のブレード42を覆うとともに前記軸線O方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面43Aを有するカバー43を備えたインペラ4と、前記カバー43の外周面43Aに対向し前記カバー43の外周面43Aとともに外側流路Fを形成する内周面3Aを有するケーシング3と、前記内周面3Aに設けられ、前記外周面43Aに径方向外側から対向してクリアランスを形成するシールフィンF1を有する第一シール部S1と、前記内周面3Aに設けられ、前記外周面43Aに前記軸線O方向一方側から対向してクリアランスを形成するシールフィンF2を有する第二シール部S2と、を備える。
上記構成によれば、第一シール部S1と第二シール部S2とが設けられていることによって、外側流路Fに流入する流体の流量、及び圧力を、これらシール部が設けられていない場合に比べて低減することができる。その結果、当該外側流路Fに多くの流体が流入した場合に生じるカバー43に対する励振力の発生を抑制することができる。また、第二シール部S2は、カバー43の外周面43Aに対して軸線O方向一方側から対向していることから、径方向への励振力を低減することができる。つまり、径方向におけるインペラ4の振動を抑制することができる。
(2)第2の態様に係る遠心回転機械100では、前記第一シール部S1は、前記外側流路Fの径方向内側の端部に設けられ、前記第二シール部は、前記外側流路の径方向外側の端部に設けられている。
上記構成によれば、外側流路Fの径方向内側の端部に第一シール部S1が設けられ、径方向外側の端部に第二シール部S2が設けられていることによって、外側流路Fに流入する流体の流量、及び圧力を、これらシール部が設けられていない場合に比べて低減することができる。その結果、当該外側流路Fに多くの流体が流入した場合に生じるカバー43に対する励振力の発生を抑制することができる。
(3)第3の態様に係る遠心回転機械100では、前記第二シール部S2の前記クリアランスは、前記第一シール部S1の前記クリアランスよりも大きい。
上記構成によれば、第二シール部S2のクリアランスが、第一シール部S1のクリアランスよりも大きい。これにより、軸線O方向一方側にインペラ4が変位した場合であっても、インペラ4と第二シール部S2とが接触してしまう可能性を低減することができる。
(4)第4の態様に係る遠心回転機械100では、前記第二シール部S2は、前記シールフィンF2を支持する基部H2と、該基部H2を前記軸線O方向に変位可能な状態で支持する弾性部60と、をさらに有する。
上記構成によれば、シールフィンF2は、軸線O方向に変位可能な状態で支持された基部H2によって支持されている。これにより、例えばインペラ4が軸線O方向一方側に変位して、シールフィンF2とカバー43の外周面43Aとの間のクリアランスが小さくなった場合には、外側流路F内に流れ込む流体の流量が減少することから、外側流路F内の圧力が低下する。圧力低下に伴って、基部H2及びシールフィンF2は軸線O方向一方側に変位する。これにより、クリアランスが大きくなる。一方で、インペラ4が軸線O方向他方側に変位してクリアランスが大きくなった場合には、外側流路F内の圧力が上昇する。圧力上昇に伴って、基部H2及びシールフィンF2は軸線O方向他方側に変位する。これにより、クリアランスが小さくなる。このように、上記の構成によれば、インペラ4の変位によらず、クリアランスの大きさを一定に維持することができる。
(5)第5の態様に係る遠心回転機械100では、前記ケーシング3には、前記基部H2を収容する収容空間Vと、該収容空間Vにおける前記基部H2の背面側と前記外側流路Fとを連通する連通流路Pと、が形成されている。
上記構成によれば、収容空間Vにおける基部H2の背面側と外側流路Fとが連通流路Pによって連通している。これにより、例えばインペラ4が軸線O方向一方側に変位して、シールフィンF2とカバー43の外周面43Aとの間のクリアランスが小さくなった場合には、外側流路F内の圧力が低下する。この圧力低下は連通流路Pを通じて収容空間V内に伝播する。その結果、基部H2が収容空間V内で軸線O方向一方側に引き寄せられ、クリアランスは大きくなる。一方で、インペラ4が軸線O方向他方側に変位して、シールフィンF2とカバー43の外周面43Aとの間のクリアランスが大きくなった場合には、外側流路F内の圧力が上昇する。この圧力上昇は連通流路Pを通じて収容空間V内に伝播する。その結果、基部H2が収容空間V内で軸線O方向他方側に押され、クリアランスは小さくなる。このように、上記の構成によれば、インペラ4の変位によらず、クリアランスの大きさを一定に維持することができる。
1 回転軸
2 流路
3 ケーシング
3A ケーシング内周面
3B ケーシング対向面
4 インペラ
5 ジャーナル軸受
6 スラスト軸受
7 吸気口
8 排気口
21 インペラ流路
21A 入口
21B 出口
41 ディスク
41A ディスク上流面
42 ブレード
43 カバー
43A カバー外周面
50 リターンベーン
60 弾性部
100 遠心圧縮機
F 外側流路
F1 シールフィン
F2 シールフィン
G 作動流体
H1 基部
H2 基部
O 軸線
P 連通流路
S1 第一シール部
S2 第二シール部
V 収容空間

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる回転軸と、
    軸線方向一方側から流入する流体を径方向外側に圧送するインペラであって、前記回転軸に固定されたディスク、該ディスクに複数が設けられたブレード、及び、前記複数のブレードを覆うとともに前記軸線方向他方側に向かうに従って径方向外側に延びる外周面を有するカバーを備えたインペラと、
    前記カバーの外周面に対向し前記カバーの外周面とともに外側流路を形成する内周面を有するケーシングと、
    前記内周面に設けられ、前記外周面に径方向外側から対向してクリアランスを形成するシールフィンを有する第一シール部と、
    前記内周面に設けられ、前記外周面に前記軸線方向一方側から対向してクリアランスを形成するシールフィンを有する第二シール部と、
    を備える遠心回転機械。
  2. 前記第一シール部は、前記外側流路の径方向内側の出口側に設けられ、
    前記第二シール部は、前記外側流路の径方向外側の入口側に設けられている
    請求項1に記載の遠心回転機械。
  3. 前記第二シール部の前記クリアランスは、前記第一シール部の前記クリアランスよりも大きい請求項1又は2に記載の遠心回転機械。
  4. 前記第二シール部は、
    前記シールフィンを支持する基部と、
    該基部を前記軸線方向に変位可能な状態で支持する弾性部と、
    をさらに有する請求項1から3のいずれか一項に記載の遠心回転機械。
  5. 前記ケーシングには、
    前記基部を収容する収容空間と、
    該収容空間における前記基部の背面側と前記外側流路とを連通する連通流路と、
    が形成されている請求項に記載の遠心回転機械。
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