JP7256094B2 - ジョイントコネクタ - Google Patents

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本発明は、ジョイントコネクタに関する。
ノイズ除去機能を有するジョイントコネクタとして、第1のハウジングと、第2のハウジングと、複数の端子が連結部により一体に成形された導電部材(ジョイント端子)と、複数のフェライトとから構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このジョイントコネクタでは、導電部材は、第2のハウジングに保持され、フェライトは、第2のハウジングの付勢アームにより四隅が保持されている。そして、第1のハウジングと第2のハウジングは、互いに嵌合された際に、第1のハウジングのロック受け部が第2のハウジングの突起からなるロックを係止することにより組付けられる。
特開2012-69270号公報
ところで、上記のジョイントコネクタにおいて、ロックを係止して第1のハウジングと第2のハウジングとを組立状態とするロック受け部は、第1のハウジングにおける片持ち梁状のアームに設けられ、アームの撓みによってロックを係止する構造とされている。即ち、ロック受け部がロックを乗り越えて係止する構造であるため、係止状態においてロックとロック受け部との間には、クリアランスが存在することとなる。このため、第1のハウジングと第2のハウジングとが、クリアランスの分だけ相対的に前後方向へがたついてしまう。
その結果、例えば、ジョイントコネクタが車両に搭載された場合、車両の走行時等の振動が加わることにより、第1のハウジングと第2のハウジングが相対的に移動し、フェライトに振動が付与されて応力が加わり、ノイズ除去性能が低下することが懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、がたつきなくフェライトが保持されて良好なノイズ除去機能を確保することが可能なジョイントコネクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ハウジングと、前記ハウジングに形成された装着凹部に装着されて組付けられるフロントホルダ組立体と、を備えたジョイントコネクタであって、
前記フロントホルダ組立体は、
外周から突出する係止部を有するフロントホルダと、
前記フロントホルダに保持されるフェライトと、
前記フェライトに形成された貫通孔に端子部が挿通されて前記フロントホルダに固定されるジョイント端子と、を有し、
前記ハウジングは、前記装着凹部に装着される前記フロントホルダの前記係止部が挿し込まれる挿通溝と、前記挿通溝の側面に形成された被係止凹部と、を有し、
前記装着凹部に嵌め込まれた前記フロントホルダ組立体が、前記装着凹部への装着方向に沿う軸線を中心に回動されることにより、前記挿通溝に挿し込まれた前記フロントホルダの前記係止部が前記被係止凹部に隙間なく係合される、ことを特徴とするジョイントコネクタ。
上記(1)の構成のジョイントコネクタによれば、装着凹部に嵌め込まれたフロントホルダ組立体が、装着凹部への装着方向に沿う軸線を中心に回動されると、挿通溝に挿し込まれたフロントホルダの係止部が被係止凹部に隙間なく係合される。これにより、フロントホルダ、フェライト及びジョイント端子からなるフロントホルダ組立体は、ハウジングに対して装着方向へがたつきなく組付けられる。したがって、ジョイントコネクタが車両に搭載されても、車両の走行時の振動等によるフェライトへの応力の付与を抑制でき、フェライトによる良好なノイズ除去性能を維持させることができる。
(2) 前記係止部は、前記被係止凹部に係合される際に前記被係止凹部における前記装着方向の前方または後方の内面に圧接するラップ突起を有する、ことを特徴とする上記(1)に記載のジョイントコネクタ。
上記(2)の構成のジョイントコネクタによれば、フロントホルダ組立体が回動されてフロントホルダの係止部が被係止凹部に係合されると、係止部のラップ突起が被係止凹部における装着方向の前方または後方の内面に圧接する。これにより、ハウジングに対してフロントホルダ組立体を装着方向の前後へさらにがたつきなく組付けることができる。
(3) 前記係止部は、前記被係止凹部に係合される際に前記装着凹部の内側面に圧接する側方ラップ突起を有する、ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のジョイントコネクタ。
上記(3)の構成のジョイントコネクタによれば、フロントホルダ組立体が回動されてフロントホルダの係止部が被係止凹部に係合されると、係止部の側方ラップ突起が装着凹部の内側面に圧接される。これにより、ハウジングに対してフロントホルダ組立体を装着方向と直交する方向へがたつきなく組付けることができる。
(4) 前記ハウジング及び前記フロントホルダは、一方に回動軸が形成されるとともに、他方に前記回動軸が係合される回動軸穴が形成され、
前記ハウジングに対して前記フロントホルダ組立体の前記フロントホルダが、前記回動軸と前記回動軸穴との係合箇所で、前記装着方向に沿う軸線を中心に回動可能とされる、ことを特徴とする上記(1)~(3)のいずれか一つに記載のジョイントコネクタ。
上記(4)の構成のジョイントコネクタによれば、フロントホルダ組立体のフロントホルダが、ハウジングに対して、回動軸と回動軸穴との係合箇所で装着方向に沿う軸線を中心に回動可能とされる。これにより、装着凹部にフロントホルダ組立体のフロントホルダを装着して回動させて係合させる一連の装着作業性を向上させることができる。
本発明によれば、がたつきなくフェライトが保持されて良好なノイズ除去機能を確保することが可能なジョイントコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るジョイントコネクタを示す図であって、(a)は相手側コネクタと接続した状態の斜視図、(b)は相手側コネクタから離脱した状態の斜視図である。 ハウジング及びフロントホルダ組立体の斜視図である。 フロントホルダ組立体の分解斜視図である。 フロントホルダ組立体の裏面図及び一部の拡大図である。 図4におけるA-A断面図である。 フロントホルダの一部の斜視図である。 フェライトの貫通孔に対するジョイント端子の端子部の挿通状態を示す模式図である。 ハウジングの正面図である。 ハウジングの挿通溝における断面図である。 フロントホルダ組立体が装着されたハウジングの上下方向に沿う一部の断面図である。 ハウジングに対するフロントホルダ組立体の装着手順を説明する図であって、(a)はハウジングの正面図、(b)はハウジングの一部を断面視した斜視図、(c)はハウジングの挿通溝における断面図である。 ハウジングに対するフロントホルダ組立体の装着手順を説明する図であって、(a)はハウジングの正面図、(b)はハウジングの一部を断面視した斜視図、(c)はハウジングの挿通溝における断面図である。 本発明の第2実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダの斜視図及び一部の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るジョイントコネクタにおけるハウジングへのフロントホルダ組立体の装着状態を示す図であって、(a)は装着完了前におけるハウジングの一部の正面図、(b)は装着完了後におけるハウジングの一部の正面図である。 本発明の第3実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダの後方側から視た斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ組立体が装着されたハウジングの上下方向に沿う一部の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダの後方側から視た斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ組立体が装着されたハウジングの上下方向に沿う一部の断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るジョイントコネクタ10を示す図であって、図1の(a)は相手側コネクタ100と接続した状態の斜視図、図1の(b)は相手側コネクタ100から離脱した状態の斜視図である。
図1の(a)及び図1の(b)に示すように、本第1実施形態に係るジョイントコネクタ10は、相手側コネクタ100の相手側ハウジング101が嵌合されるハウジング11を有している。ジョイントコネクタ10は、相手側コネクタ100と接続されることにより、車両に配策されるワイヤハーネスのジョイント回路を形成する。
相手側コネクタ100には、電気絶縁性を有する合成樹脂製の相手側ハウジング101内に複数(最大で8個)の電線に接続されたメス端子(図示略)が収容されている。これらのメス端子に接続された電線102(図1では1本の電線102のみ図示している)は、相手側ハウジング101の後面から引き出されている。相手側ハウジング101には、その上面に、ロック爪103が形成されている。
ジョイントコネクタ10のハウジング11は、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されており、前方側が開放された嵌合凹部12を有している。ハウジング11には、嵌合凹部12に相手側コネクタ100の相手側ハウジング101が嵌合される。ハウジング11の上部には、ロックアーム13が形成されている。ロックアーム13は、ハウジング11の嵌合凹部12に相手側ハウジング101が嵌合された際に、相手側ハウジング101のロック爪103を係止する。これにより、ジョイントコネクタ10と相手側コネクタ100とが互いに接続された状態にロックされる。
図2は、ハウジング11及びフロントホルダ組立体21の斜視図である。
図2に示すように、ジョイントコネクタ10は、ハウジング11と、フロントホルダ組立体21とを有している。フロントホルダ組立体21は、ハウジング11に対して、嵌合凹部12内に嵌め込まれて組付けられる。
図3は、フロントホルダ組立体21の分解斜視図である。図4は、フロントホルダ組立体21の裏面図及び一部の拡大図である。図5は、図4におけるA-A断面図である。図6は、フロントホルダ22の一部の斜視図である。図7は、フェライト23の貫通孔45に対するジョイント端子24の端子部51の挿通状態を示す模式図である。
図3~図5に示すように、フロントホルダ組立体21は、フロントホルダ22と、複数(本例では4個)のフェライト23と、一対のジョイント端子24とを有している。フロントホルダ組立体21は、フロントホルダ22に対してフェライト23及びジョイント端子24を組付けることにより構成される、所謂アッセンブリーである。
フロントホルダ22は、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されたもので、その後部に、フェライト23を収容する複数(本例では4つ)のフェライト収容部30を有している。
フロントホルダ22は、正面視略長方形状の前壁31を有しており、この前壁31には、表裏に貫通する複数の圧入孔32が形成されている。前壁31の後面側には、一対の側壁33及び3つの隔壁34が一体に形成されている。側壁33は、前壁31の左右両側部に形成されており、隔壁34は、側壁33の間に間隔をあけて形成されている。
そして、フロントホルダ22は、互いに隣接する側壁33と隔壁34との間及び互いに隣接する隔壁34同士の間がフェライト収容部30とされている。側壁33及び隔壁34は、その上下近傍位置に、フェライト収容部30側へ僅かに突出する保持凸部33a,34aを有している。また、隔壁34には、一対のスリット35が上下に間隔をあけて形成されている。スリット35を形成する内面には、互いに対向する位置に挟持突起35aが形成されている(図4における拡大図参照)。
フロントホルダ22には、フェライト収容部30の上下位置に、付勢アーム37が形成されている。フロントホルダ22における左右両端のフェライト収容部30に形成された付勢アーム37は、後端側における両側部が側壁33及び隔壁34に連設され、前壁31へ向かって次第にフェライト収容部30側へ張り出している。フロントホルダ22における中央側の二つのフェライト収容部30に形成された付勢アーム37は、後端側における両側部が隔壁34に連設され、前壁31へ向かって次第にフェライト収容部30側へ張り出している。
フロントホルダ22は、前壁31側から視て右側の側面22Rが、下方へ向かって次第に張り出しており、この側面22Rには、その下端部に、側方へ突出する係止部41が形成されている。また、フロントホルダ22は、前壁31側から視て左側の側面22Lが、上方へ向かって次第に張り出しており、この側面22Lには、その上端部に、側方へ突出する係止部41が形成されている。これらの係止部41は、それぞれフロントホルダ22における後方寄りに形成されている。また、図6に示すように、これらの係止部41の前端面には、前方へ突出するラップ突起41aが形成されている。
複数のフェライト23は、磁性材料からなるもので、正面視矩形状に形成されている。このフェライト23には、表裏に貫通する断面円形状の2つの貫通孔45が長手方向に間隔をあけて形成されている。
ジョイント端子24は、複数(本例では4つ)の端子部51と、連結部52とを有している。ジョイント端子24は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性金属板からなるもので、プレス加工等によって形成される。ジョイント端子24の複数の端子部51は、断面視矩形状の棒状に形成されており、帯状に形成された連結部52に一体に形成されている。これらの端子部51は、連結部52から同一方向へ延在されており、互いに間隔をあけて並列に配置されている。
フェライト23は、フロントホルダ22の後方側からフェライト収容部30に装着されて収容される。両側のフェライト収容部30に収容されたフェライト23は、その両側面に側壁33及び隔壁34の保持凸部33a,34aが当接する。また、中央側のフェライト収容部30に収容されたフェライト23は、その両側面に隔壁34の保持凸部34aが当接する。また、各フェライト収容部30に装着されたフェライト23は、フェライト収容部30の上下位置に設けられた付勢アーム37によって上下方向から挟持される。これにより、各フェライト収容部30に収容されたフェライト23は、上下左右方向にがたつきなくフロントホルダ22に保持される。
ジョイント端子24は、各端子部51が、フロントホルダ22に装着されたフェライト23の貫通孔45に挿し込まれ、さらに、前壁31の圧入孔32に圧入される。これにより、ジョイント端子24は、その連結部52が隔壁34のスリット35に挿し込まれ、この連結部52の表面に挟持突起35aが圧接される(図4参照)。これにより、ジョイント端子24は、圧入孔32への端子部51の圧入及びスリット35への連結部52の挿し込みによってフロントホルダ22に対してがたつきなく固定される。そして、図7に示すように、端子部51がフェライト23の貫通孔45の中心位置を貫通して配置される。
このように、フロントホルダ22にフェライト23及びジョイント端子24が組付けられることにより、フロントホルダ組立体21とされる。このフロントホルダ組立体21では、フェライト23が、フロントホルダ22の前壁31の後面とジョイント端子24の連結部52の前縁面とで挟持される。これにより、フロントホルダ22に対してフェライト23が前後方向へがたつきなく保持される。また、連結部52の前縁面がフェライト23の後面に当接するジョイント端子24は、フロントホルダ22の前壁31からの突出寸法が、予め設定された寸法となるように、フロントホルダ22の前壁31の後面と連結部52の前縁面との距離が設定される。したがって、フロントホルダ22の前壁31の後面と連結部52の前縁面との距離は、フェライト23の厚さTと略同一とされている。
そして、フロントホルダ22にフェライト23及びジョイント端子24が組付けられることにより、フェライト23及びジョイント端子24は、それぞれフロントホルダ22に対してがたつきなく保持される。そして、フェライト23の貫通孔45とジョイント端子24の端子部51との中心軸が一致される。
図8は、ハウジング11の正面図である。図9は、ハウジング11の挿通溝62における断面図である。図10は、フロントホルダ組立体21が装着されたハウジング11の上下方向に沿う一部の断面図である。
図8に示すように、フロントホルダ組立体21が組み付けられるハウジング11は、嵌合凹部12の底部に、フロントホルダ組立体21のフロントホルダ22の外形よりも僅かに大きな内形を有する装着凹部61が形成されている。この装着凹部61には、フロントホルダ組立体21のフロントホルダ22が嵌め込まれる。この装着凹部61に嵌め込まれたフロントホルダ22は、装着凹部61内で僅かに回動可能とされる。
この装着凹部61には、フロントホルダ22の係止部41がそれぞれ挿し込み可能な挿通溝62が形成されている。図9に示すように、挿通溝62の奥側には、被係止凹部62aが形成されている。
また、ハウジング11の装着凹部61の底面には、ジョイント端子24の連結部52の厚さよりも十分に広い幅を有する2つの収容溝65が形成されている。図10に示すように、これらの収容溝65には、フロントホルダ組立体21を構成するジョイント端子24のフロントホルダ22の後方から突出された連結部52が収容される。
次に、ハウジング11へフロントホルダ組立体21を組付ける場合について説明する。
図11は、ハウジング11に対するフロントホルダ組立体21の装着手順を説明する図であって、図11の(a)はハウジング11の正面図、図11の(b)はハウジング11の一部を断面視した斜視図、図11の(c)はハウジング11の挿通溝62における断面図である。図12は、ハウジング11に対するフロントホルダ組立体21の装着手順を説明する図であって、図12の(a)はハウジング11の正面図、図12の(b)はハウジング11の一部を断面視した斜視図、図12の(c)はハウジング11の挿通溝62における断面図である。
図11の(a)及び図11の(b)に示すように、フロントホルダ組立体21は、その後方側がハウジング11に向けてハウジング11の装着凹部61に嵌め込まれる。すると、フロントホルダ組立体21におけるフェライト23及びジョイント端子24が組付けられたフロントホルダ22が、ハウジング11の装着凹部61内に収容される。また、図11の(c)に示すように、フロントホルダ22に形成された係止部41が、ハウジング11の挿通溝62に挿し込まれる。
次に、図12の(a)に示すように、装着凹部61にフロントホルダ22が収容されたフロントホルダ組立体21が、矢印X方向へ回動される。すると、図12の(b)に示すように、フロントホルダ22の係止部41がハウジング11の挿通溝62に形成された被係止凹部62aに入り込んで隙間なく係合する。これにより、フロントホルダ22がハウジング11に係止され、フロントホルダ組立体21がハウジング11に組付けられる。また、係止部41が被係止凹部62aに入り込むと、図12の(c)に示すように、係止部41の前端面に形成されたラップ突起41aが、被係止凹部62aの前方側の内面に圧接される。これにより、フロントホルダ組立体21は、ハウジング11に対して前後方向へのがたつきなく装着されることとなる。
そして、ハウジング11にフロントホルダ組立体21が組付けられたジョイントコネクタ10に相手側コネクタ100が接続されると、相手側コネクタ100の相手側ハウジング101がハウジング11の嵌合凹部12に嵌合される(図1の(a)参照)。これにより、相手側ハウジング101に収容されたメス端子とジョイントコネクタ10のジョイント端子24の端子部51とが電気的に接続され、車両に配策されるワイヤハーネスのジョイント回路が形成される。
また、ハウジング11の嵌合凹部12に相手側ハウジング101が嵌合されると、ハウジング11のロックアーム13によって相手側ハウジング101のロック爪103が係止される。これにより、ジョイントコネクタ10と相手側コネクタ100とが互いに接続された状態にロックされる。
以上、説明したように、本実施形態に係るジョイントコネクタ10によれば、装着凹部61に嵌め込まれたフロントホルダ組立体21が、装着凹部61への装着方向に沿う軸線を中心に回動される。すると、挿通溝62に挿し込まれたフロントホルダ22の係止部41が被係止凹部62aに隙間なく係合される。これにより、フロントホルダ22、フェライト23及びジョイント端子24からなるフロントホルダ組立体21は、ハウジング11に対して装着方向へがたつきなく組付けられる。したがって、ジョイントコネクタ10が車両に搭載されても、車両の走行時の振動等によるフェライト23への応力の付与を抑制でき、フェライト23による良好なノイズ除去性能を維持させることができる。
また、フロントホルダ組立体21が回動されてフロントホルダ22の係止部41が被係止凹部62aに係合されると、係止部41のラップ突起41aが被係止凹部62aにおける装着方向の前方の内面に圧接する。これにより、ハウジング11に対してフロントホルダ組立体21を装着方向の前後へさらにがたつきなく組付けることができる。なお、ラップ突起41aは、係止部41における後端面に設けてもよく、この場合、ラップ突起41aは、被係止凹部62aにおける装着方向の後方の内面に圧接する。これにより、ハウジング11に対してフロントホルダ組立体21を装着方向の前後へさらにがたつきなく組付けることができる。
図13は、本発明の第2実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ22Aの斜視図及び一部の拡大図である。図14は、本発明の第2実施形態に係るジョイントコネクタにおけるハウジング11へのフロントホルダ組立体21Aの装着状態を示す図であって、図14の(a)は装着完了前におけるハウジング11の一部の正面図、図14の(b)は装着完了後におけるハウジング11の一部の正面図である。
図13に示すように、本第2実施形態に係るジョイントコネクタでは、フロントホルダ22Aの係止部41Aの外側面に、長手方向に沿って側方ラップ突起41bが形成されている。
本第2実施形態に係るジョイントコネクタでは、図14の(a)に示すように、係止部41Aが挿通溝62に入り込んだ状態から、フロントホルダ組立体21Aが矢印X方向へ回動されると(図12の(a)参照)、係止部41Aが被係止凹部62aに係合する。そしてさらに、図14の(b)に示すように、係止部41Aの側方ラップ突起41bが装着凹部61の内側面に圧接される。これにより、フロントホルダ組立体21Aは、ハウジング11に対して幅方向である左右方向へのがたつきなく装着されることとなる。
このように、本第2実施形態に係るジョイントコネクタによれば、ハウジング11に対してフロントホルダ組立体21Aを前後方向とともに装着方向に直交する左右方向に対してもがたつきなく装着させることができる。
図15は、本発明の第3実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ22Bの後方側から視た斜視図である。図16は、本発明の第3実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ組立体21Bが装着されたハウジング11の上下方向に沿う一部の断面図である。
図15及び図16に示すように、本発明の第3実施形態に係るジョイントコネクタでは、フロントホルダ22Bにおける幅方向の中央の隔壁34の形成位置であるフロントホルダ22Bの中心位置に、前壁31から立設する回動軸71が形成されている。この回動軸71の先端には、先細り部72が形成されている。また、ハウジング11の装着凹部61の底面には、回動軸穴75が形成されている。この回動軸穴75は、ハウジング11の装着凹部61の中心位置に形成されている。
本第3実施形態に係るジョイントコネクタでは、ハウジング11の装着凹部61にフロントホルダ組立体21Bが嵌め込まれると、ハウジング11の回動軸穴75にフロントホルダ22Bの回動軸71が挿入されて係合される。したがって、ハウジング11に対してフロントホルダ組立体21Bを回動させる際に、フロントホルダ組立体21Bは、回動軸穴75に係合された回動軸71の軸線を中心に円滑に回動される。これにより、ハウジング11に対してフロントホルダ22Bを係止させてフロントホルダ組立体21Bを装着させる装着作業を円滑かつ容易に行うことができる。
そして、装着凹部61にフロントホルダ22Bが収容されたフロントホルダ組立体21Bが回動されると、フロントホルダ22Bの係止部41Bがハウジング11の挿通溝62に形成された被係止凹部62aに入り込んで隙間なく係合する。これにより、フロントホルダ22Bがハウジング11に係止され、フロントホルダ組立体21Bがハウジング11に組付けられる。
なお、回動軸71は、その先端に先細り部72を有しているので、ハウジング11の装着凹部61にフロントホルダ組立体21Bを嵌め込む際に、ハウジング11の回動軸穴75にフロントホルダ22Bの回動軸71を容易に挿入することができる。
図17は、本発明の第4実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ22Cの後方側から視た斜視図である。図18は、本発明の第4実施形態に係るジョイントコネクタを説明するフロントホルダ組立体21Cが装着されたハウジング11の上下方向に沿う一部の断面図である。
図17及び図18に示すように、本第4実施形態に係るジョイントコネクタでは、フロントホルダ22Cにおける幅方向の中央の隔壁34に回動軸穴81が形成されている。この回動軸穴81は、フロントホルダ22Cの中心位置に形成されている。また、ハウジング11の装着凹部61の中心位置には、装着凹部61の底面に立設する回動軸85が形成されている。この回動軸85は、その先端に、先細り部86が形成されている。
本第4実施形態に係るジョイントコネクタでは、ハウジング11の装着凹部61にフロントホルダ組立体21Cが嵌め込まれると、フロントホルダ22Cの回動軸穴81にハウジング11の回動軸85が挿入されて係合される。したがって、ハウジング11に対してフロントホルダ組立体21Cを回動させる際に、フロントホルダ組立体21Cは、回動軸穴81に係合された回動軸85の軸線を中心に円滑に回動される。これにより、ハウジング11に対してフロントホルダ22Cを係止させてフロントホルダ組立体21Cを装着させる装着作業を円滑かつ容易に行うことができる。
そして、装着凹部61にフロントホルダ22Cが収容されたフロントホルダ組立体21Cが回動されると、フロントホルダ22Cの係止部41Bがハウジング11の挿通溝62に形成された被係止凹部62aに入り込んで隙間なく係合する。これにより、フロントホルダ22Cがハウジング11に係止され、フロントホルダ組立体21Cがハウジング11に組付けられる。
なお、回動軸85は、その先端に先細り部86を有しているので、ハウジング11の装着凹部61にフロントホルダ組立体21Cを嵌め込む際に、フロントホルダ22Cの回動軸穴81にハウジング11の回動軸85を容易に挿入することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係るジョイントコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] ハウジング(11)と、前記ハウジング(11)に形成された装着凹部(61)に装着されて組付けられるフロントホルダ組立体(21)と、を備えたジョイントコネクタであって、
前記フロントホルダ組立体(21)は、
外周から突出する係止部(41,41A,41B)を有するフロントホルダ(22,22A,22B,22C)と、
前記フロントホルダ(22,22A,22B,22C)に保持されるフェライト(23)と、
前記フェライト(23)に形成された貫通孔(45)に端子部(51)が挿通されて前記フロントホルダ(22,22A,22B,22C)に固定されるジョイント端子(24)と、を有し、
前記ハウジング(11)は、前記装着凹部(61)に装着される前記フロントホルダ(22,22A,22B,22C)の前記係止部(41,41A,41B)が挿し込まれる挿通溝(62)と、前記挿通溝(62)の側面に形成された被係止凹部(62a)と、を有し、
前記装着凹部(61)に嵌め込まれた前記フロントホルダ組立体(21,21A,21B)が、前記装着凹部(61)への装着方向に沿う軸線を中心に回動されることにより、前記挿通溝(62)に挿し込まれた前記フロントホルダ(22,22A,22B,22C)の前記係止部(41,41A,41B)が前記被係止凹部(62a)に隙間なく係合される、ことを特徴とするジョイントコネクタ(10)。
[2] 前記係止部(41,41A)は、前記被係止凹部(62a)に係合される際に前記被係止凹部(62a)における前記装着方向の前方または後方の内面に圧接するラップ突起(41a)を有する、ことを特徴とする上記[1]に記載のジョイントコネクタ(10)。
[3] 前記係止部(41A)は、前記被係止凹部(62a)に係合される際に前記装着凹部(61)の内側面に圧接する側方ラップ突起(41b)を有する、ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載のジョイントコネクタ(10)。
[4] 前記ハウジング(11)及び前記フロントホルダ(22B,22C)は、一方に回動軸(71,85)が形成されるとともに、他方に前記回動軸(71,85)が係合される回動軸穴(75,81)が形成され、
前記ハウジング(11)に対して前記フロントホルダ組立体(21B,21C)の前記フロントホルダ(22B,22C)が、前記回動軸(71,85)と前記回動軸穴(75,81)との係合箇所で、前記装着方向に沿う軸線を中心に回動可能とされる、ことを特徴とする上記[1]~[3]のいずれか一つに記載のジョイントコネクタ(10)。
10…ジョイントコネクタ
11…ハウジング
21…フロントホルダ組立体
22…フロントホルダ
23…フェライト
24…ジョイント端子
41…係止部
41a…ラップ突起
41b…側方ラップ突起
45…貫通孔
51…端子部
61…装着凹部
62…挿通溝
62a…被係止凹部
71,85…回動軸
75,81…回動軸穴

Claims (4)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに形成された装着凹部に装着されて組付けられるフロントホルダ組立体と、を備えたジョイントコネクタであって、
    前記フロントホルダ組立体は、
    外周から突出する係止部を有するフロントホルダと、
    前記フロントホルダに保持されるフェライトと、
    前記フェライトに形成された貫通孔に端子部が挿通されて前記フロントホルダに固定されるジョイント端子と、を有し、
    前記ハウジングは、前記装着凹部に装着される前記フロントホルダの前記係止部が挿し込まれる挿通溝と、前記挿通溝の側面に形成された被係止凹部と、を有し、
    前記装着凹部に嵌め込まれた前記フロントホルダ組立体が、前記装着凹部への装着方向に沿う軸線を中心に回動されることにより、前記挿通溝に挿し込まれた前記フロントホルダの前記係止部が前記被係止凹部に隙間なく係合される、
    ことを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 前記係止部は、前記被係止凹部に係合される際に前記被係止凹部における前記装着方向の前方または後方の内面に圧接するラップ突起を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイントコネクタ。
  3. 前記係止部は、前記被係止凹部に係合される際に前記装着凹部の内側面に圧接する側方ラップ突起を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジョイントコネクタ。
  4. 前記ハウジング及び前記フロントホルダは、一方に回動軸が形成されるとともに、他方に前記回動軸が係合される回動軸穴が形成され、
    前記ハウジングに対して前記フロントホルダ組立体の前記フロントホルダが、前記回動軸と前記回動軸穴との係合箇所で、前記装着方向に沿う軸線を中心に回動可能とされる、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のジョイントコネクタ。
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