JP7253521B2 - 電池監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、電池監視システムに関するものである。
例えば、車両の電源等に用いられる二次電池は、多くの場合、複数の電池セルを直列に接続してなる組電池としての構成を有している。更に、このような二次電池においては、その組電池を構成する各電池セルの電流検出及び電圧検出の同期が確保される。例えば、特許文献1等には、電圧検出タイミングを基準に電流検出タイミングを補正する構成が開示されている。また、例えば、特許文献2等には、電流検出タイミングを基準に電圧検出タイミングを補正する構成が開示されている。そして、これにより検出される同期した電流値及び電圧値に基づいて、その各電池セルの状態検知が行われる。
また、例えば、特許文献3に記載の電池監視システムは、組電池を構成する各電池セルの電流値及び電圧値を検出する監視装置と、この監視装置と無線通信を行う制御装置と、を備えている。そして、制御装置の要求に基づいて、その同期したタイミングで検出された電流値及び各電圧値を監視装置が送信する構成となっている。
国際公開第2015/194112号 特開2012-154641号公報 特開2020-53176号公報
しかしながら、上記従来技術の構成では、電流値及び各電圧値の両方を監視装置が検出することにより、そのデータ通信量が増大する。更に、その監視装置の増加がコストの上昇に繋がりやすい。そして、監視装置との無線通信が成功するまで、制御装置が、その電流値及び電圧値の何れをも取得することができないという問題がある。
上記課題を解決する電池監視システムは、複数の電池セルを直列に接続してなる組電池について前記各電池セルの電圧値を検出する監視装置と、前記組電池の電流値を検出するとともに前記監視装置とデータ通信を行うことにより該監視装置において検出された前記各電池セルの電圧値を取得する制御装置と、を備え、前記制御装置は、電圧検出指示信号を生成する検出指示信号生成部と、前記電圧検出指示信号を前記監視装置に送信するデータ通信部と、前記電圧検出指示信号の生成後、所定の電流検出待機時間が経過したタイミングで前記組電池の電流値を検出する電流検出部と、を備え、前記データ通信部は、前記監視装置による前記電圧検出指示信号の受信が確認できない場合には、前記電圧検出指示信号の送信を繰り返し実行するとともに、前記監視装置は、前記電圧検出指示信号の送信が繰り返されたリトライ時間を前記電流検出待機時間から減じた電圧検出待機時間を取得することにより、前記電圧検出指示信号の受信後、前記電圧検出待機時間が経過したタイミングで、前記各電池セルの電圧値を検出する電圧検出部を備える。
上記構成によれば、電流検出待機時間の経過前に、電圧検出指示信号の送信側となる制御装置と受信側の監視装置とのデータ通信が成功した場合、その制御装置が設定した電流検出待機時間の経過タイミングと監視装置が取得する電圧検出待機時間の経過タイミングとが一致する。その結果、電圧検出指示信号のリトライ送信が繰り返された場合においても、安定的に同期した電流値及び電圧値を検出することができる。そして、制御装置が組電池の電流検出を行うことで、その制御装置と監視装置とのデータ通信量を抑えることができる。
更に、監視装置による電圧検出指示信号の受信を確認できない場合であっても、組電池の電流値については、これを検出することができる。そして、複数の監視装置を設けた場合においても、その構成の複雑化及び大型化を抑制することができるという利点がある。
上記課題を解決する電池監視システムは、前記リトライ時間が前記電流検出待機時間を超えた場合には、前記電圧検出指示信号を受信及び該受信を確認したタイミングで、前記電圧検出部が前記電圧値を検出し、及び前記電流検出部が前記電流値を検出することが好ましい。
上記構成によれば、監視装置による電圧検出指示信号の受信を制御装置が確認するまでのリトライ回数が多い場合にも、安定的に同期した電流値及び電圧値を検出することができる。
上記課題を解決する電池監視システムにおいて、前記制御装置は、前記電流値の検出及び前記電圧値の取得に基づいた前記組電池の管理処理を周期的に実行するものであって、前記リトライ時間が前記電流検出待機時間を超えた周期においては、前記管理処理として、前記リトライ時間が前記電流検出待機時間以内である場合に実行する通常処理よりも負荷の小さい簡易処理を実行することが好ましい。
上記構成によれば、制御装置が実行する組電池の管理処理、即ち電池管理処理の処理時間を短縮することができる。そして、これにより、その電池管理処理の終了タイミングが、次回の周期まで遅延することを回避することができる。
上記課題を解決する電池監視システムにおいて、前記簡易処理の実行時には、前記通常処理の実行時よりも前記電圧値を取得する前記電池セルの数が低減されることが好ましい。
上記構成によれば、電圧値を取得するために制御装置が監視装置と行うデータ通信の通信量及び通信時間を低減することができる。そして、これにより、電池管理処理の処理時間を短縮して、その組電池の管理制御を周期内に完了させることができる。
上記課題を解決する電池監視システムにおいて、前記管理処理には、前記各電池セルのうち、前記組電池の安全性を担保するために電池状態を監視すべき特定セルの設定が含まれるとともに、前記簡易処理の実行時には、前回の周期において設定された前記特定セルについてのみ、前記電圧値が取得されることが好ましい。
上記構成によれば、組電池の安全性を確保しつつ、その電池管理処理の処理時間を短縮することができる。
上記課題を解決する電池監視システムにおいて、前記制御装置は、前記電流検出待機時間よりも長い電圧取得限界時間を設定し、該電圧取得限界時間の経過までに前記電圧検出指示信号の受信が確認できない場合には、該電圧検出指示信号の受信が確認できなかった今回の周期における前記電圧値の取得を実行しないことが好ましい。
上記構成によれば、制御装置が検出した電流値と同期の取れていない電圧値の取得を回避することができる。
本発明によれば、簡素な構成にて、安定的に同期した電流値及び電圧値を検出することができる。
電池管理システムの概略構成図。 制御装置による電流検出の処理手順を示すフローチャート。 監視装置による電圧検出の処理手順を示すフローチャート。 通信エラーによるリトライ回数が少ない場合の電流検出及び電圧検出の態様を示すタイミングチャート。 通信エラーによるリトライ回数が多い場合の電流検出及び電圧検出の態様を示すタイミングチャート。 通信不成立時の電流検出及び電圧検出の態様を示すタイミングチャート。 リトライ回数に応じた電流検出及び電圧検出、並びに電池管理処理の態様を示すフローチャート。 リトライ回数が少ない場合に実行する電池管理処理の態様を示すタイミングチャート。 リトライ回数が多い場合に実行する電池管理処理の態様を示すタイミングチャート。 電池管理部が保持する特定セル情報の説明図。
以下、電池監視システムの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電池監視システム1は、複数の電池セル10を直列に接続してなる組電池20について、その各電池セル10の電圧値Vを検出する監視装置30と、この監視装置30と無線によるデータ通信を行う制御装置40と、を備えている。
詳述すると、本実施形態の電池監視システム1は、例えば、複数の組電池20を備えた電動車両等に適用される。図1に示す例において、この電池監視システム1は、複数の組電池20が直列に接続される用途に用いられている。そして、本実施形態の電池監視システム1は、これらの各組電池20に対応して独立に設けられた複数の監視装置30を備えている。
即ち、本実施形態の電池監視システム1において、これらの各監視装置30は、それぞれ、対応する組電池20の各電池セル10について、その電圧検出を実行する電圧検出部51を備えている。また、これらの各監視装置30は、それぞれ、その無線アンテナ52を用いたデータ通信を実行するデータ通信部53を備えている。更に、制御装置40もまた、その無線アンテナ54を用いたデータ通信を実行するデータ通信部55を備えている。そして、本実施形態の電池監視システム1は、これにより、その無線によるデータ通信の実行によって、各監視装置30が検出した各電池セル10の電圧値Vを制御装置40が取得する構成となっている。
また、本実施形態の電池監視システム1は、その直列に接続された各組電池20が形成する電力供給線56に設けられた電流センサ57を備えている。そして、本実施形態の制御装置40は、この電流センサ57の出力信号に基づいて、その直列に接続された各組電池20の電流検出、つまりは、これらの各組電池20を構成する直列に接続された各電池セル10の電流検出を実行する電流検出部58を備えている。
さらに詳述すると、本実施形態の電池監視システム1においては、信号線59を用いた有線接続によって、その電流センサ57の出力信号が制御装置40に入力される。更に、本実施形態の制御装置40においては、その電流検出部58において検出された各組電池20の電流値Iが、データ通信の実行により各監視装置30から取得した各電池セル10の電圧値Vとともに電池管理部60に入力される。そして、本実施形態の制御装置40は、これにより、その検出した電流値I及び取得した各電圧値Vに基づいて、この電池管理部60が、その各組電池20の管理処理を実行する構成になっている。
具体的には、本実施形態の電池管理部60は、演算処理を実行する演算処理回路、及び制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリを備えた情報処理装置としての構成を有している。また、電池管理部60は、各組電池20の管理処理として、例えば、その組電池20毎に、電流値I及び各電圧値Vに基づいて、各電池セル10の内部抵抗値を演算する。そして、本実施形態の電池管理部60は、その電流値Iの積算値及び各電圧値Vに基づいて、各電池セル10のSOC(State of Charge)を演算する。
また、本実施形態の電池管理部60は、所定時間に流れた電流量、及び各電圧値Vの変化に基づいて、各電池セル10の満充電容量を演算する。更に、本実施形態の電池管理部60は、上記SOCに加え、各電池セル10の健全度や劣化状態を表すSOH(State of Health)を演算する。尚、このSOHは、例えば、初期の満充電容量を100%として、その劣化時における満充電容量の割合に表される。更に、電池管理部60は、これら電流値I及び各電圧値Vに基づき演算した各電池セル10の状態量に基づいて、各電池セル10及び各組電池20の診断を実行する(ダイアグ検知)。そして、本実施形態の電池管理部60は、これらの各状態量に基づいて、その各組電池20の出力電力に上限を設定する(パワーリミット設定)。
更に、本実施形態の電池管理部60は、その制御装置40が検出した電流値I及び制御装置40が各監視装置30から取得した各電圧値Vに基づいて、電流センサ57の異常、及び各監視装置30の電圧検出部51を構成する電圧センサの異常を検知する。尚、これら各センサの異常検知は、例えば、電流が流れているにも関わらず電圧が変化しない、或いは、電圧が変化しているにも関わらず電流が印加されない等の矛盾の検出に基づき実行される。そして、本実施形態の電池管理部60は、このような組電池20の管理処理を実行することにより、その各組電池20の安全性を担保する構成になっている。
(制御装置による電流検出及び監視装置による電圧検出の同期制御)
次に、本実施形態の電池監視システム1における制御装置40による電流検出及び監視装置30による電圧検出の同期制御について説明する。
本実施形態の電池監視システム1においては、制御装置40が送信した電圧検出指示信号Svdを監視装置30が受信することにより、その監視装置30における電圧検出が実行される。尚、本実施形態の制御装置40においては、その電池管理部60が、所定の周期で電圧検出指示信号Svdを生成する。そして、本実施形態の電池監視システム1は、この電圧検出指示信号Svdの生成タイミングを基準として、制御装置40による電流検出のタイミングと監視装置30による電圧検出のタイミングとを一致させることにより、その所定の周期で検出される組電池20の電流値Iと各電池セル10の電圧値Vとを同期させる構成になっている。
詳述すると、図2のフローチャートに示すように、本実施形態の制御装置40は、電圧検出指示信号Svdが生成されると(ステップ101)、続いて、この電圧検出指示信号Svdの生成タイミングを基準とした所定の電流検出待機時間T1を設定し、及び所定の電圧取得限界時間T0を設定する(ステップ102)。具体的には、電圧取得限界時間T0には、電流検出待機時間T1よりも長い時間が設定される(T0>T1)。そして、制御装置40は、監視装置30とデータ通信を行うことにより、そのステップ101で生成した電圧検出指示信号Svdを監視装置30に送信する(ステップ103)。
次に、制御装置40は、上記ステップ103で送信した電圧検出指示信号Svdを監視装置30が受信したか否かを確認する。つまりは、その電圧検出指示信号Svdの送信相手である監視装置30とのデータ通信が成功したか否かを判定する(ステップ104)。そして、本実施形態の制御装置40は、監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信が確認できない場合(通信失敗、ステップ104:NO)には、その電圧検出指示信号Svdの受信が確認できるまで(通信成功、ステップ104:YES)、所定の間隔を空けて、その監視装置30に対する電圧検出指示信号Svdの送信を繰り返し実行する。
具体的には、本実施形態の制御装置40は、その電圧検出指示信号Svdを再送信、つまりはリトライ送信する前に、上記ステップ102において設定した電圧取得限界時間T0を経過した否かを判定する(ステップ105)。そして、電圧取得限界時間T0の経過前(ステップ105:NO)であることを条件に、再度、上記ステップ103及びステップ104の処理を実行する。
また、本実施形態の制御装置40は、上記ステップ104において電圧検出指示信号Svdの受信が確認されると(通信成功、ステップ104:YES)、続いて、上記ステップ102において設定した電流検出待機時間T1の経過前であるか否かを判定する(ステップ106)。更に、制御装置40は、電流検出待機時間T1の経過前である場合(ステップ106:YES)には、その電流検出待機時間T1が経過するまで組電池20の電流検出を待機する。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、その電流検出待機時間T1の経過タイミングで、この制御装置40の電流検出部58が組電池20の電流検出を実行する構成になっている(ステップ107)。
また、本実施形態の制御装置40は、上記ステップ106において電流検出待機時間T1の経過後であると判定した場合(ステップ106:NO)、即時、その組電池20の電流検出を実行する。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、その監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信が確認されたタイミングで、この制御装置40が組電池20の電流検出を実行する構成になっている(ステップ108)。
更に、本実施形態の制御装置40は、上記ステップ105において、その電圧取得限界時間T0が経過したと判定した場合(ステップ105:NO)、即時、その組電池20の電流検出を実行する。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、その電圧取得限界時間T0が経過したタイミングで、この制御装置40が組電池20の電流検出を実行する構成になっている(ステップ109)。
一方、図3のフローチャートに示すように、本実施形態の監視装置30は、制御装置40の送信した電圧検出指示信号Svdを受信、つまりは、制御装置40とのデータ通信が成功した場合(ステップ201:YES)、続いて、そのデータ通信に基づいて電圧検出待機時間T2を取得する(ステップ202)。具体的には、この電圧検出待機時間T2は、制御装置40による電圧検出指示信号Svdの送信が繰り返されたリトライ時間T3を上記電流検出待機時間T1から減ずることにより演算される(T2=T1-T3)。更に、本実施形態の監視装置30は、この電圧検出待機時間T2が経過するまで(ステップ203:YES)、各電池セル10の電圧検出を待機する。換言すると、監視装置30は、電圧検出待機時間T2の経過前である場合(ステップ203:NO)には、このステップ203における電圧検出待機時間T2の経過判定を繰り返し実行する。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、その電圧検出待機時間T2の経過タイミングで、この監視装置30が、その各電池セル10の電圧検出部51が電圧検出を実行する構成になっている(ステップ204)。
即ち、図4に示すように、電流検出待機時間T1の経過前に、電圧検出指示信号Svdの送信側となる制御装置40と受信側の監視装置30とのデータ通信が成功した場合、その制御装置40が設定した電流検出待機時間T1の経過タイミングと監視装置30が取得する電圧検出待機時間T2の経過タイミングとが一致する。つまり、本実施形態の電池監視システム1において、電流検出待機時間T1は、電圧検出指示信号Svdを送受信するデータ通信が失敗した場合に、その制御装置40がリトライ送信を繰り返し、これを監視装置30が受信するまでの猶予を与えるリトライ待機時間Trtとして機能する。そして、これにより、電圧検出指示信号Svdの受信及び受信確認後、電流検出待機時間T1の経過を待って制御装置40が組電池20の電流値Iを検出し、及び、電圧検出待機時間T2の経過を待って監視装置30が各電池セル10の電圧値Vを検出することで、その電流検出と電圧検出との同期が確保される。
一方、図5に示すように、電流検出待機時間T1の経過後に、電圧検出指示信号Svdの送信側となる制御装置40と受信側の監視装置30とのデータ通信が成功した場合、制御装置40は、その電圧検出指示信号Svdの受信確認により、即時、その組電池20の電流値Iを検出する(図2参照、ステップ106及びステップ108)。更に、監視装置30もまた、電圧検出指示信号Svdの受信とともに取得する電圧検出待機時間T2の値がマイナスとなることで、その電圧検出指示信号Svdの受信により、即時、各電池セル10の電圧値Vを検出する(図3参照、ステップ203及びステップ204)。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、このような電圧検出指示信号Svdの受信及び受信確認に時間を要した場合にも、その制御装置40による電流検出と監視装置30による電圧検出との同期が確保される。
また、図6に示すように、本実施形態の制御装置40は、電圧取得限界時間T0の経過まで電圧検出指示信号Svdの受信側となる監視装置30とのデータ通信が成功しなかった場合、この電圧取得限界時間T0の経過までに電圧検出指示信号Svdの受信が確認できなかった今回の周期におけるデータ通信の不成立を確定する。そして、制御装置40は、これにより、その電圧取得限界時間T0が経過したタイミングで組電池20の電流検出を実行するとともに(図2参照、ステップ109)、以降、次回の周期において新たな電圧検出指示信号Svdが生成されるまで、その監視装置30に対する電圧検出指示信号Svdの送信を停止する。
更に、本実施形態の電池監視システム1においては、この場合、監視装置30が電圧検出指示信号Svdを受信できないことで、その電圧検出が実行されない。そして、これにより、制御装置40もまた、今回の周期における電圧値Vの取得を実行しない。
尚、図4~図6に示すように、本実施形態の電池監視システム1において、電流検出待機時間T1及び電圧取得限界時間T0は、それぞれ、所定の間隔を空けて繰り返し送信される電圧検出指示信号Svdのリトライ回数Nに対応して設定される。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、これらの電流検出待機時間T1及び電圧取得限界時間T0が、それぞれ、その電圧検出指示信号Svdの送信に許容されるリトライ回数Nの閾値を規定するものとなっている。
即ち、図7に示すように、制御装置40と監視装置30とのデータ通信にエラーが生じなかった場合、つまりはリトライ回数Nが「0」であった場合(N=0、ステップ301:YES)には、その電流検出待機時間T1の経過タイミングで、制御装置40による電流検出及び監視装置30による電圧検出が実行される(ステップ302)。更に、リトライ回数Nが、その電流検出待機時間T1に相当する所定回数N1以下である場合(N≦N1、ステップ303:YES)もまた、電流検出待機時間T1の経過タイミングで、制御装置40による電流検出及び監視装置30による電圧検出が実行される(ステップ302)。
更に、リトライ回数Nが所定回数N1を超え(N>N1、ステップ303:NO)、且つ電圧取得限界時間T0に相当する所定回数N0以下である場合(N≦N0、ステップ304:YES)には、その電圧検出指示信号Svdの受信及び受信確認のタイミングで、制御装置40による電流検出及び監視装置30による電圧検出が実行される。そして、リトライ回数Nが所定回数N0を超えた場合(N>N0、ステップ304:NO)には、今回の周期におけるデータ通信の不成立を確定して、その制御装置40による電流検出のみが実行される(ステップ306)。
また、図8に示すように、本実施形態の電池監視システム1において、制御装置40は、所定の周期で、上記のような、その組電池20の安全性を担保するための管理制御を実行する。具体的には、本実施形態の電池監視システム1においては、各周期の前半部分に設定された第1区間αにおいて、その制御装置40が組電池20の電流値Iを検出し、及び監視装置30が各電池セル10の電圧値Vを検出する。つまり、本実施形態の電池監視システム1においては、その電流値Iの検出及び各電圧値Vの検出区間となる第1区間αに対応して、その上記電流検出待機時間T1が設定されている。そして、その後、各周期の後半部分に設定された第2区間βにおいて、その制御装置40による組電池20の管理処理、つまりは電池管理処理Xが実行される。
しかしながら、監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信を制御装置40が確認するまでに時間がかかった場合には、その電流検出及び電流検出に要する時間が、周期の後半に設定された第2区間βを侵食することになる。即ち、本実施形態の電池監視システム1においては、リトライ回数Nが所定回数N1を超えることで(N>N1)、そのリトライ時間T3がリトライ待機時間Trtである電流検出待機時間T1よりも長くなる(図5参照)。そして、これにより、電池管理処理Xの開始が遅延することで、所定の周期内に、その制御装置40の実行する組電池20の管理制御が完了しないおそれがある。
この点を踏まえ、図7~図9に示すように、本実施形態の制御装置40は、そのリトライ時間T3が電流検出待機時間T1を超えた周期においては、その電池管理処理Xとして、リトライ時間T3が電流検出待機時間T1以内である場合に実行する通常処理X1よりも負荷の小さい簡易処理X2を実行する。
詳述すると、制御装置40は、リトライ時間T3が電流検出待機時間T1以内、つまりは、リトライ回数Nが所定回数N1以下であった場合(図7中、ステップ301:YES、又はステップ303:YES)には、その監視装置30において検出された全ての電池セル10の電圧値Vを取得する(通常処理、ステップ307)。これに対し、監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信を確認するまでのリトライ回数Nが所定回数N1を超えた場合(ステップ303:NO、且つステップ304:YES)、本実施形態の制御装置40は、今回の周期において監視装置30から電圧値Vを取得する電池セル10の数を低減する(簡易処理、ステップ308)。即ち、電圧値Vを取得する電池セル10の数を減らすことにより、例えば、その電圧値Vを取得するために監視装置30と行うデータ通信量及び通信時間を低減することができる。そして、本実施形態の制御装置40は、これにより、その周期の後半に設定された第2区間βに実行する電池管理処理Xの処理時間を短縮することで、その組電池20の管理制御を周期内に完了させる構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態の電池監視システム1においては、制御装置40を構成する電池管理部60が実行する電池管理処理Xには、監視装置30が電圧値Vを検出する各電池セル10のうち、その組電池20の安全性を担保するために電池状態を監視すべき特定セル10xの設定が含まれる。また、制御装置40は、通常処理X1の実行時には、その監視装置30において検出された全ての電池セル10の電圧値Vを取得する。そして、本実施形態の制御装置40は、上記簡易処理X2の実行時には、前回の周期において設定された特定セル10xについてのみ、その電圧値Vを監視装置30から取得する。
具体的には、図10に示すように、本実施形態の制御装置40において、電池管理部60は、電圧値Vの最大値及び最小値、並びに内部抵抗値の最大値及び最小値に基づいて、異常状態に近いと推定される電池セル10があった場合に、この電池セル10を特定セル10xに設定する。また、電池管理部60は、設定した特定セル10xに関する情報を、特定セル情報IFxとして、その記憶領域60x内に保持する。そして、本実施形態の電池管理部60は、簡易処理X2の実行時、前回周期の特定セル情報IFxを読み出すことにより、その前回の周期において設定した特定セル10x、つまりは、その電流検出及び電圧検出に時間がかかった今回の周期において監視装置30から電圧値Vを取得する特定の電池セル10を決定する構成になっている。
更に、本実施形態の電池管理部60は、簡易処理X2においては、この特定セル10xから取得した電圧値Vに基づいて、そのダイアグ検知及びパワーリミット設定を実行する。そして、本実施形態の制御装置40は、これにより、電池管理処理Xの負荷を軽減することで、その処理時間の短縮を図る構成となっている。
また、図6及び図7に示すように、本実施形態の制御装置40において、電池管理部60は、リトライ回数Nが所定回数N0を超えることにより、そのリトライ時間T3が電圧取得限界時間T0よりも長くなった場合(図7中、ステップ304:NO)、その周期における電池管理処理Xとして、通信不成立時処理X3を実行する(ステップ309)。
詳述すると、本実施形態の電池管理部60は、今回の周期におけるデータ通信の不成立を確定して、監視装置30から各電池セル10の電圧値Vを取得することなく、組電池20の電流検出のみを実行した場合(ステップ306)には、その電流値I及び前回の周期で演算したSOCから電圧値Vを推定する。具体的には、上記簡易処理X2と同様、特定セル10xの電圧値Vを推定する。尚、この電圧値Vの推定は、予め、その記憶領域60x内に保持したOCV(Open Circuit Voltage)のカーブマップ(図示略)を参照することにより行われる。更に、電池管理部60は、通信不成立時処理X3においてもまた、この特定セル10xについて推定した電圧値Vに基づいて、そのダイアグ検知及びパワーリミット設定を実行する。そして、本実施形態の制御装置40は、これにより、電池管理処理Xの負荷を軽減することで、その処理時間の短縮を図る構成となっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
即ち、本実施形態の電池監視システム1において、制御装置40は、電圧検出指示信号Svdの生成タイミングを基準に電流検出待機時間T1を設定し、この電流検出待機時間T1が経過するまで、その組電池20の電流検出を待機する。そして、これにより、送信側の制御装置40と受信側の監視装置30とのデータ通信が失敗した場合に、その制御装置40が電圧検出指示信号Svdの送信を繰り返し実行するためのリトライ待機時間Trtが確保される。
一方、監視装置30もまた、制御装置40による電圧検出指示信号Svdの送信が繰り返されたリトライ時間T3を電流検出待機時間T1から減算した電圧検出待機時間T2を取得し(T2=T1-T3)、この電圧検出待機時間T2が経過するまで、その各電池セル10の電圧検出を待機する。その結果、電流検出待機時間T1の経過前に送信側の制御装置40と受信側の監視装置30とのデータ通信が成功した場合、そのリトライ待機時間Trtが経過するタイミングで、制御装置40が組電池20の電流値Iを検出し、及び監視装置30が各電池セル10の電圧値Vを検出する。そして、本実施形態の電池監視システム1においては、これにより、その制御装置40による電流検出と監視装置30による電圧検出との同期が確保される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)電池監視システム1は、複数の電池セル10を直列に接続してなる組電池20について、その各電池セル10の電圧値Vを検出する監視装置30と、組電池20の電流値Iを検出するとともに監視装置30とデータ通信を行うことにより監視装置30において検出された各電池セル10の電圧値Vを取得する制御装置40と、を備える。制御装置40は、電圧検出指示信号Svdを生成する検出指示信号生成部としての機能を有した電池管理部60と、その電圧検出指示信号Svdを監視装置30に送信するデータ通信部55と、を備える。また、制御装置40は、電圧検出指示信号Svdの生成後、所定の電流検出待機時間T1が経過したタイミングで組電池20の電流値Iを検出する電流検出部58を備える。そして、データ通信部55は、監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信が確認できない場合には、この電圧検出指示信号Svdの送信を繰り返し実行する。一方、監視装置30は、その電圧検出指示信号Svdの送信が繰り返されたリトライ時間T3を電流検出待機時間T1から減じた電圧検出待機時間T2を取得する。そして、監視装置30は、その電圧検出指示信号Svdの受信後、電圧検出待機時間T2が経過したタイミングで、各電池セル10の電圧値Vを検出する電圧検出部51を備える。
上記構成によれば、電流検出待機時間T1の経過前に、電圧検出指示信号Svdの送信側となる制御装置40と受信側の監視装置30とのデータ通信が成功した場合、その制御装置40が設定した電流検出待機時間T1の経過タイミングと監視装置30が取得する電圧検出待機時間T2の経過タイミングとが一致する。その結果、電圧検出指示信号Svdのリトライ送信が繰り返された場合においても、安定的に同期した電流値I及び電圧値Vを検出することができる。そして、制御装置40が組電池20の電流検出を行うことで、その制御装置40と監視装置30とのデータ通信量を抑えることができる。
更に、監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信を確認できない場合であっても、組電池20の電流値Iについては、これを検出することができる。そして、複数の監視装置30を設けた場合においても、その構成の複雑化及び大型化を抑制することができるという利点がある。
(2)リトライ時間T3が電流検出待機時間T1を超えた場合(T3>T1)には、その電圧検出指示信号Svdを受信及び該受信を確認したタイミングで、監視装置30の電圧検出部51が各電池セル10の電圧値Vを検出し、及び制御装置40の電流検出部58が組電池20の電流値Iを検出する。
これにより、その監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信を制御装置40が確認するまでのリトライ回数Nが多い場合(N>N1)にも、安定的に同期した電流値I及び電圧値Vを検出することができる。
(3)制御装置40は、電流値Iの検出及び電圧値Vの取得に基づいた組電池20の管理処理としての電池管理処理Xを周期的に実行する。そして、制御装置40は、リトライ時間T3が電流検出待機時間T1を超えた周期においては(T3>T1)、その電池管理処理Xとして、リトライ時間が前記電流検出待機時間以内である場合(T3≦T1)に実行する通常処理X1よりも負荷の小さい簡易処理X2を実行する。
上記構成によれば、電池管理処理Xの処理時間を短縮することができる。そして、これにより、その電池管理処理Xの終了タイミングが、次回の周期まで遅延することを回避することができる。
(4)制御装置40は、簡易処理X2の実行時には、通常処理X1の実行時よりも、その電圧値Vを取得する電池セル10の数を低減する。
上記構成によれば、その電圧値Vを取得するために制御装置40が監視装置30と行うデータ通信の通信量及び通信時間を低減することができる。そして、これにより、電池管理処理Xの処理時間を短縮して、その組電池20の管理制御を周期内に完了させることができる。
(5)電池管理処理Xには、組電池20を構成する各電池セル10のうち、その組電池20の安全性を担保するために電池状態を監視すべき特定セル10xの設定が含まれる。そして、制御装置40は、簡易処理X2の実行時には、前回の周期において設定された特定セル10xについてのみ、その電圧値Vを取得する。これにより、組電池20の安全性を確保しつつ、その電池管理処理Xの処理時間を短縮することができる。
(6)制御装置40は、電流検出待機時間T1よりも長い電圧取得限界時間T0を設定する(T0>T1)。そして、制御装置40は、この電圧取得限界時間T0の経過までに監視装置30による電圧検出指示信号Svdの受信が確認できない場合には、この電圧検出指示信号Svdの受信が確認できなかった今回の周期における電圧値Vの取得を実行しない。
上記構成によれば、その制御装置40が検出した電流値Iと同期の取れていない電圧値Vの取得を回避することができる。そして、今回の周期における電圧値Vの取得を断念することで、その電池管理処理Xの終了タイミングが、次回の周期まで遅延することを回避することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・一つの組電池20を構成する電池セル10の数は、任意に変更してもよい。また、組電池20の数についても、任意に変更してもよい。そして、並列に接続された組電池20を有する構成について、それぞれ、その各組電池20の電流検出、及び各組電池20を構成する各組電池20の電流検出を行う構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、情報処理装置としての構成を有する電池管理部60が、その検出指示信号生成部として機能することとしたが、その検出指示信号生成部の構成については、任意に変更してもよい。また、制御装置40における電流検出部58及びデータ通信部55の具体構成についても、任意に変更してもよい。そして、監視装置30における電圧検出部51及びデータ通信部53の具体構成についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、今回の周期におけるデータ通信の不成立が確定した場合、制御装置40は、その電圧取得限界時間T0が経過したタイミングで組電池20の電流検出を実行することとした。しかし、これに限らず、例えば、電流検出待機時間T1が経過したタイミングで検出した値を用いる等、データ通信の不成立が確定した場合に用いる電流値Iの検出タイミングについては、任意に変更してもよい。
・制御装置40が通常処理X1として実行する電池管理処理Xの内容については、任意に変更してもよい。そして、簡易処理X2及び通信不成立時処理X3の内容についてもまた、それぞれ、その電圧値Vを取得する電池セル10の数の減少、及び、その電圧値Vの推定により補うこととの矛盾が生じない範囲で任意に変更してもよい。
・電圧検出待機時間T2の演算は、制御装置40側で実行しても、監視装置30側で実行してもよい。電圧検出指示信号Svdの受信と同時に、監視装置30が取得できればよい。
・上記実施形態では、電圧値Vの最大値及び最小値、並びに内部抵抗値の最大値及び最小値に基づいて、組電池20の安全性を担保するために電池状態を監視すべき特定セル10xの設定が行われることとしたが、その設定方法については、任意に変更してもよい。例えば、電圧値V又は内部抵抗値の何れか一方に基づいて、特定セル10xを設定してもよい。また、電圧値V及び内部抵抗値について、その最大値又は最小値の何れか一方に基づいて、特定セル10xを設定してもよい。更に、電圧値Vや内部抵抗値以外の状態量を用いて特定セル10xを設定してもよい。そして、特定セル情報IFxとして制御装置40が保持する特定セル10xの数についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、簡易処理X2の実行時には、前回の周期に設定された特定セル10xについてのみ、その電圧値Vを監視装置30から取得する。そして、これにより、その監視装置30から電圧値Vを取得する電池セル10の数を低減し、電池管理処理Xの負荷を軽減することで、その処理時間の短縮を図ることとした。しかし、これに限らず、電池管理処理Xの負荷を軽減することが可能であれば、その簡易処理X2の態様については、任意に変更してもよい。
例えば、各電池セル10についての内部抵抗の演算、及び、これに付随するダイアグ検知及びパワーリミット設定のみを実行し、SOC及びSOHについては演算しない等の構成を採用してもよい。尚、この場合、例えば、前回周期の値を用いる等とすればよい。そして、全ての電池セル10の電圧値Vを監視装置30から取得した後、ダイアグ検知及びパワーリミット設定については、前回の周期に設定された特定セル10xについての値に基づいて行う等としてもよい。
・上記実施形態では、通信不成立時処理X3には、特定セル10xについて推定した電圧値Vに基づいて、そのダイアグ検知及びパワーリミット設定を実行することとしたが、通信不成立時処理X3の内容は、必ずしも、簡易処理X2の内容に準じたものでなくともよい。例えば、全ての電池セル10について、その電圧値Vの推定を実行してもよい。そして、複数周期に亘って通信不成立フラグをカウントする等により、例えば、車両制御装置等、より上位の制御装置に対して異常の発生を知らせる等の構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、複数の組電池20を備えた電動車両への適用を例示したが、その他の用途に適用してもよい。
1…電池監視システム
10…電池セル
20…組電池
30…監視装置
40…制御装置
51…電圧検出部
55…データ通信部
58…電流検出部
60…電池管理部
V…電圧値
I…電流値
Svd…電圧検出指示信号
T1…電流検出待機時間
T2…電圧検出待機時間
T3…リトライ時間

Claims (6)

  1. 複数の電池セルを直列に接続してなる組電池について前記各電池セルの電圧値を検出する監視装置と、
    前記組電池の電流値を検出するとともに前記監視装置とデータ通信を行うことにより該監視装置において検出された前記各電池セルの電圧値を取得する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    電圧検出指示信号を生成する検出指示信号生成部と、
    前記電圧検出指示信号を前記監視装置に送信するデータ通信部と、
    前記電圧検出指示信号の生成後、所定の電流検出待機時間が経過したタイミングで前記組電池の電流値を検出する電流検出部と、を備え、
    前記データ通信部は、前記監視装置による前記電圧検出指示信号の受信が確認できない場合には、前記電圧検出指示信号の送信を繰り返し実行するとともに、
    前記監視装置は、前記電圧検出指示信号の送信が繰り返されたリトライ時間を前記電流検出待機時間から減じた電圧検出待機時間を取得することにより、前記電圧検出指示信号の受信後、前記電圧検出待機時間が経過したタイミングで、前記各電池セルの電圧値を検出する電圧検出部を備える電池監視システム。
  2. 前記リトライ時間が前記電流検出待機時間を超えた場合には、前記電圧検出指示信号を受信及び該受信を確認したタイミングで、前記電圧検出部が前記電圧値を検出し、及び前記電流検出部が前記電流値を検出する請求項1に記載の電池監視システム。
  3. 前記制御装置は、前記電流値の検出及び前記電圧値の取得に基づいた前記組電池の管理処理を周期的に実行するものであって、
    前記リトライ時間が前記電流検出待機時間を超えた周期においては、前記管理処理として、前記リトライ時間が前記電流検出待機時間以内である場合に実行する通常処理よりも負荷の小さい簡易処理を実行する請求項2に記載の電池監視システム。
  4. 前記簡易処理の実行時には、前記通常処理の実行時よりも前記電圧値を取得する前記電池セルの数が低減される請求項3に記載の電池監視システム。
  5. 前記管理処理には、前記各電池セルのうち、前記組電池の安全性を担保するために電池状態を監視すべき特定セルの設定が含まれるとともに、
    前記簡易処理の実行時には、前回の周期において設定された前記特定セルについてのみ、前記電圧値が取得される請求項4に記載の電池監視システム。
  6. 前記制御装置は、前記電流検出待機時間よりも長い電圧取得限界時間を設定し、該電圧取得限界時間の経過までに前記電圧検出指示信号の受信が確認できない場合には、該電圧検出指示信号の受信が確認できなかった今回の周期における前記電圧値の取得を実行しない請求項1~請求項5の何れか一項に記載の電池監視システム。
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