JP2015216012A - 電池管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御部と電圧計測部とが別々の基板に搭載された構成でありながら、電池の電圧を確実に計測できる電池管理装置を提供すること。【解決手段】電池管理装置は、セル電圧を計測する第5監視IC211と第6監視IC212が搭載された計測基板200と、セル電圧を計測する第1監視IC121〜第4監視IC124及びセル電圧の計測を指示する指示信号を出力するマイコン110が搭載された制御基板100とを備えている。第1監視IC121〜第4監視IC124、第5監視IC211、第6監視IC212の夫々は、マイコン110から送信された指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送すると共に、指示信号を取得するとセル電圧の計測を行う。また、第1監視IC121〜第4監視IC124、第5監視IC211、第6監視IC212の夫々は、指示信号の通信が途絶えているかを判定し、通信が途絶えていると判定すると、自ら指示信号を発行する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の組電池が直列に接続された電池を管理する電池管理装置に関する。
従来、電池管理装置の一例として、特許文献1に開示された電圧検出装置がある。この電圧検出装置は、電圧検出のための配索数及び配索距離を少なく抑えて、ハーネスの配索にかかる手間を省くことを目的としており、第1基板、第2基板、第3基板を備えて構成されている。第1基板は、電池システムが備える第1電池パックに搭載され、第1電池パックの電圧を検出する複数の高圧検出ICと、複数の高圧検出ICを制御する制御回路とを備えている。なお、以下においては、高圧検出ICを電圧計測部と称すると共に、制御回路を制御部と称する。
第2基板は、電池システムが備える第2電池パックに搭載され、制御部に制御されて第2電池パックの電圧を検出する複数の電圧計測部を備えている。第3基板は、電池システムが備える第3電池パックに搭載され、第2基板に設けられた複数の電圧計測部と直列接続され、制御部に制御されて第3電池パックの電圧を検出する複数の電圧計測部を備えている。また、この電圧検出装置は、第1基板と第2基板とがケーブルで接続されており、且つ、第2基板と第3基板とがケーブルで接続されている。
そして、第1基板に設けられた制御部は、検出命令を出力する。この検出命令は、第1基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送される。これによって、第1基板に設けられた電圧計測部は、電圧検出を実行する。
また、制御部は、ケーブルを介して、第2基板に検出命令を出力する。この検出命令は、第2基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送され、その後、ケーブルを介して第3基板に伝送され、且つ、第3基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送される。これにより、第2基板に設けられた各電圧計測部及び第3基板に設けられた各電圧計測部は、電圧検出を実行する。
更に、第1基板に設けられた各電圧計測部での検出結果は、第1基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送された後、制御部に送信される。一方、第3基板に設けられた各電圧計測部での検出結果は、第3基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送された後、ケーブルを介して第2基板に伝送される。第2基板に伝送された検出結果、及び第2基板に設けられた各電圧計測部の検出結果は、第2基板に設けられた各電圧計測部間でデイジーチェーン通信により順々に伝送された後、ケーブルを介して制御部に伝送される。
特開2011−164066号公報
上記のように、電池管理装置は、制御部と電圧計測部とが別々の基板に搭載されている。しかしながら、第1基板に設けられた制御部は、第2基板に設けられている電圧計測部での検出結果、及び、第3基板に設けられている電圧計測部での検出結果を取得することができる。
ところで、電圧検出装置は、制御部から出力された検出命令がケーブルを介して、第2基板及び第3基板に伝送される。このため、電圧検出装置は、ケーブルが断線した場合、第2基板に設けられている電圧計測部での検出結果や、第3基板に設けられている電圧計測部での検出結果を取得できない。つまり、電圧検出装置は、ケーブルが断線した場合、電池の電圧を計測できないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、制御部と電圧計測部とが別々の基板に搭載された構成でありながら、電池の電圧を確実に計測できる電池管理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
複数の組電池(410〜460)が直列に接続された電池(400)を管理する電池管理装置であって、
複数の組電池の夫々に個別に接続されており、自身に接続されている組電池における各電池セルのセル電圧を計測する複数の電圧計測部(121〜124,211,212)と、
複数の電圧計測部の少なくとも一部が搭載された計測基板(200)と、
セル電圧の計測を指示する指示信号を、複数の電圧計測部における一つに出力すると共に、複数の電圧計測部の夫々で計測されたセル電圧を取得する制御部(110)と、
制御部が搭載された制御基板(100)と、
計測基板と制御基板とを電気的に接続しており、指示信号及び複数の電圧計測部で計測されたセル電圧が通る通信線(310,320)と、を備え、
複数の電圧計測部の夫々は、制御部から送信された指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送すると共に、指示信号を取得すると指示信号に応じてセル電圧の計測を行い、計測したセル電圧をデイジーチェーン通信で順番に転送することで制御部に送信するものであり、
指示信号の通信が途絶えているか否かを判定する通信判定手段(S10)と、
通信が途絶えていると判定した場合、自ら指示信号を発行する指示発行手段(S12)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本発明は、複数の電圧計測部の少なくとも一部が搭載された計測基板と、制御部が搭載された制御基板とを備えている。つまり、複数の電圧計測部は、制御基板とは別の基板である計測基板に搭載されているものがある。そして、制御基板と計測基板とは、通信線を介して電気的に接続されている。よって、制御基板と計測基板とは、通信線を介して、指示信号やセル電圧を通信することができる。
制御部は、複数の電圧計測部における一つに、指示信号を出力する。一方、複数の電圧計測部の夫々は、制御部から送信された指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送する。また、複数の電圧計測部の夫々は、指示信号を取得すると指示信号に応じてセル電圧の計測を行う。そして、複数の電圧計測部の夫々は、計測したセル電圧をデイジーチェーン通信で順番に転送することで制御部に送信する。よって、制御部は、複数の電圧計測部の夫々で計測されたセル電圧を取得することができる。つまり、制御部は、複数の組電池が直列に接続された電池における各電池セルのセル電圧を取得することができる。
更に、複数の電圧計測部の夫々は、指示信号の通信が途絶えているか否かを判定し、通信が途絶えていると判定した場合、自ら指示信号を出力する。よって、複数の電圧計測部の夫々は、通信線などが断線した場合であっても、指示信号の通信が途絶えていると判定した電圧計測部から出力された指示信号に応じてセル電圧を計測できる。このため、本発明は、制御部と電圧計測部とが別々の基板に搭載された構成でありながら、電池の電圧セルを確実に計測できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における電池管理装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態における監視ICの概略構成を示すブロック図である。 実施形態における監視ICの処理動作を示すフローチャートである。 実施形態におけるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。
電池管理装置は、図1に示すように、第1組電池410〜第6組電池460が直列に接続された電池400を管理するものである。つまり、電池管理装置は、第1組電池410〜第6組電池460の夫々に電気的に接続されている。また、電池管理装置は、電池400から放電される電流の大きさを計測するための電流センサ500が電気的に接続されている。
電池400は、第1組電池410〜第6組電池460が直列に接続されて構成されている。また、第1組電池410〜第6組電池460の夫々は、複数の電池セルが直列に接続されたものである。なお、本実施形態においては、このような電池400を管理する電池管理装置を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。電池管理装置は、複数の組電池が直列に接続された電池を管理するものであればよい。
電池管理装置は、いわゆるハイブリッド車両(プラグインハイブリッド車両を含む)や電気車両のように、電気モータを走行駆動源とする車両に搭載されるものである。これらの車両は、電池400により供給される電力により、走行用電気モータが駆動される。なお、電池400は、回生ブレーキにより充電されたり、発電用モータを備えている場合には、その発電用モータによって発電された電力によって充電されたりする。更に、電池400は、プラグインハイブリッド車両や電気車両に搭載されている場合、いわゆる充電スタンドにて充電することも可能である。
このように、電池400は、車両の走行に伴って、充放電が繰り返し実行されるものである。また、電池400は、走行用電気モータの電力源以外の電力源、例えば、車両内の電装品や車両外の電化製品などの電力源としても使用できる。
まず、図1,図2を用いて、電池管理装置の構成に関して説明する。電池管理装置は、図1に示すように、複数の組電池410〜460の夫々に個別に接続された複数の監視IC121〜124,211,212を備えて構成されている。複数の監視IC121〜124,211,212は、特許請求の範囲における電圧計測部に相当するものである。複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、自身に接続されている組電池、つまり第1組電池410〜第6組電池460のいずれかにおける各電池セルのセル電圧を計測するものである。複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、後程説明する指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送する。また、複数の監視IC121〜124,211,212は、指示信号を取得すると指示信号に応じてセル電圧の計測を行い、計測したセル電圧をデイジーチェーン通信で順番に転送することでマイコン110に送信するものである。なお、複数の監視IC121〜124,211,212に関しては、後程詳しく説明する。
電池管理装置は、制御基板100、計測基板200、及び制御基板100と計測基板200とを電気的に接続している第1通信線310、第2通信線320を備えて構成されている。第1通信線310は、マイコン110から出力された指示信号が通るワイヤハーネスである。一方、第2通信線320は、第5監視IC211及び第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧が通るワイヤハーネスである。また、第1通信線310は、一重系とし、第2通信線320は、二重系以上にすると好ましい。なお、本実施形態の電池管理装置は、第2通信線320にも指示信号が通ることになる。
制御基板100は、主にマイコン110及び一部の監視ICである第1監視IC121〜第4監視IC124が搭載れている。制御基板100は、この構成要素の他にも、第1フォトカプラ131〜第5フォトカプラ135、基準電源140、第1絶縁電源151、第2絶縁電源152などが搭載れていてもよい。なお、ICは、Integrated Circuitの略称である。
マイコン110は、特許請求の範囲における制御部に相当する。マイコン110は、例えば、処理部、記憶部、入出力部などを備えて構成されている。マイコン110は、電池管理装置の全体を統括的に制御するものである。
マイコン110は、第1通信線310及び第8フォトカプラ223を介して、計測基板200に設けられた第6監視IC212と通信可能に構成されている。そして、マイコン110は、第6監視IC212との通信で、第6監視IC212に対して、セル電圧の計測指示のデータを含む指示信号を送信するものである。上記のように、指示信号は、第6監視IC212から第1監視IC121にデイジーチェーン通信によって、順次伝送される。よって、マイコン110は、第6監視IC212に指示信号を送信することで、自身と共に制御基板100に搭載されている第1監視IC121〜第4監視IC124にセル電圧の計測を指示することになる。つまり、マイコン110は、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々におけるセル電圧の計測を指示する指示信号を、計測基板200に搭載れた第6監視IC212に出力する。
また、マイコン110は、第1フォトカプラ131を介して第1監視IC121と通信可能に構成されている。上記のように、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々で計測されたセル電圧は、第6監視IC212から第1監視IC121にデイジーチェーン通信によって、順次伝送される。よって、マイコン110は、第1フォトカプラ131を介して、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々で計測されたセル電圧を取得することになる。つまり、マイコン110は、一つの監視IC(ここでは第6監視IC212)に対して指示信号を送信することで、全ての監視IC121〜124,211,212の夫々で計測されたセル電圧を取得することができる。
マイコン110は、第1監視IC121〜第6監視IC212で計測されたセル電圧を取得し、取得したセル電圧に基づいて電池400における全体の電池残存容量を算出するなどして、電池400の過充電及び過放電を検出するものである。なお、過充電及び過放電の検出方法に関しては、周知技術であるため説明を省略する。また、マイコン110は、算出した電池残存容量を、走行用電気モータの駆動状態を制御する上位の制御装置(図示せず)に提供してもよい。
なお、指示信号は、計測指示のデータと、動作クロックとを含むものであってもよい。この動作クロックは、後程説明する第1監視IC121〜第4監視IC124の夫々におけるセル電圧の計測と、第5監視IC211及び第6監視IC212におけるセル電圧の計測とを同期させるための信号である。また、計測指示のデータは、コマンドと言い換えることもできる。
更に、マイコン110は、所定の計測タイミングで、電流センサ500から出力された電流値を用いて電池400から放電される電流の大きさを計測してもよい。マイコン110は、この計測タイミングを補正することもできる。なお、電流センサ500は、基準電源140から電源供給されている。
マイコン110は、指示信号を出力してセル電圧の計測を指示する場合、第1絶縁電源151及び第2絶縁電源152を介して、各監視IC121〜124,211,212の夫々に対して、駆動電源を供給する。つまり、マイコン110は、セル電圧の計測を指示する場合、第1絶縁電源151及び第2絶縁電源152に対して、各監視IC121〜124,211,212への駆動電源の供給を指示する。そして、第1絶縁電源151及び第2絶縁電源152は、この指示に応じて、各監視IC121〜124,211,212の夫々に対して、駆動電源を供給する。なお、マイコン110は、自身が搭載されている車両が走行中の場合は第1絶縁電源151及び第2絶縁電源152に対して駆動電源の供給を指示する。また、マイコン110は、自身が搭載されている車両が駐車中の場合は第1絶縁電源151及び第2絶縁電源152に対して駆動電源の供給を指示しない。
第1監視IC121〜第4監視IC124の夫々は、上記のように、第1組電池410〜第4組電池440の夫々における各電池セルのセル電圧を計測するものである。つまり、第1監視IC121〜第4監視IC124の夫々は、第1組電池410〜第4組電池440の夫々と対をなして設けられている。この第1組電池410〜第4組電池440の夫々は、第2絶縁電源152から駆動電源が供給されて動作可能な状態となる。よって、第1組電池410〜第4組電池440の夫々は、駆動電源が供給されているときに、セル電圧の計測が可能になる。
具体的には、第1監視IC121は、第1組電池410と電気的に接続されており、第1組電池410における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第1監視IC121は、電池400における、電位的に最下位の組電池である第1組電池410のセル電圧を計測する、と言うことができる。
この第1監視IC121は、第1フォトカプラ131を介してマイコン110と接続されており、且つ、第2フォトカプラ132を介して第2監視IC122と接続されている。第1監視IC121は、前段の第2監視IC122から送信された指示信号及びセル電圧を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第1組電池410における各電池セルのセル電圧を計測するものである。そして、第1監視IC121は、受信した指示信号及びセル電圧と、自身で計測したセル電圧とを、第1フォトカプラ131を介して、マイコン110に送信するものである。なお、第1監視IC121は、受信したセル電圧と自身で計測したセル電圧とを、第1フォトカプラ131を介して、マイコン110に送信し、指示信号を送信しないものであってもよい。また、第2監視IC122から送信されたセル電圧は、第2監視IC122〜第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を含むものである。
第2監視IC122は、第2組電池420と電気的に接続されており、第2組電池420における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第2監視IC122は、電池400における、電位的に二番目に低い組電池である第2組電池420のセル電圧を計測する、と言うことができる。
この第2監視IC122は、第3フォトカプラ133を介して第3監視IC123と接続されており、且つ、第2フォトカプラ132を介して第1監視IC121と接続されている。第2監視IC122は、前段の第3監視IC123から送信された指示信号及びセル電圧を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第2組電池420における各電池セルのセル電圧を計測するものである。
そして、第2監視IC122は、受信した指示信号及びセル電圧と、自身で計測したセル電圧とを、第2フォトカプラ132を介して、次段の第1監視IC121に送信するものである。つまり、第2監視IC122は、受信した指示信号を第1監視IC121に転送する、と言い換えることができる。なお、第3監視IC123から送信されたセル電圧は、第3監視IC123〜第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を含むものである。
第3監視IC123は、第3組電池430と電気的に接続されており、第3組電池430における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第3監視IC123は、電池400における、電位的に三番目に低い組電池である第3組電池430のセル電圧を計測する、と言うことができる。
この第3監視IC123は、第4フォトカプラ134を介して第4監視IC124と接続されており、且つ、第3フォトカプラ133を介して第2監視IC122と接続されている。第3監視IC123は、前段の第4監視IC124から送信された指示信号及びセル電圧を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第3組電池430における各電池セルのセル電圧を計測するものである。
そして、第3監視IC123は、受信した指示信号及びセル電圧と、自身で計測したセル電圧とを、第3フォトカプラ133を介して、次段の第2監視IC122に送信するものである。つまり、第3監視IC123は、受信した指示信号を第2監視IC122に転送する、と言い換えることができる。なお、第4監視IC124から送信されたセル電圧は、第4監視IC124〜第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を含むものである。
第4監視IC124は、第4組電池440と電気的に接続されており、第4組電池440における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第4監視IC124は、電池400における、電位的に四番目に低い組電池である第4組電池440のセル電圧を計測する、と言うことができる。
第4監視IC124は、第5フォトカプラ135を介して第5監視IC211と接続されており、且つ、第4フォトカプラ134を介して第3監視IC123と接続されている。詳述すると、第4監視IC124は、第5フォトカプラ135を介して、第2通信線320と接続されている。そして、第2通信線320は、第6フォトカプラ221を介して、第5監視IC211と接続されている。よって、第4監視IC124は、第5フォトカプラ135、第2通信線320、及び第6フォトカプラ221を介して、計測基板200に搭載された第5監視IC211と接続されている。
第4監視IC124は、前段の第5監視IC211から送信された指示信号及びセル電圧を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第4組電池440における各電池セルのセル電圧を計測するものである。そして、第4監視IC124は、受信した指示信号及びセル電圧と、自身で計測したセル電圧とを、第4フォトカプラ134を介して、次段の第3監視IC123に送信するものである。つまり、第4監視IC124は、受信した指示信号を第3監視IC123に転送する、と言い換えることができる。なお、第5監視IC211から送信されたセル電圧は、第5監視IC211,第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を含むものである。
このように、指示信号は、第4監視IC124から、第3監視IC123、第2監視IC122、第1監視IC121の順番で数珠繋ぎ的に送信される。一方、セル電圧は、第4監視IC124から、第3監視IC123、第2監視IC122、第1監視IC121の順番で数珠繋ぎ的に送信され、最終的にマイコン110に送信されることになる。
なお、本実施形態では、第1監視IC121〜第4監視IC124が搭載された制御基板100を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。本発明は、第1監視IC121〜第4監視IC124が搭載されていない制御基板100であっても採用できる。また、本発明は、五つ以上の監視ICが搭載されている制御基板100であっても採用できる。
計測基板200は、主に第5監視IC211、第6監視IC212が搭載れている。計測基板200は、この構成要素の他にも、第6フォトカプラ221〜第8フォトカプラ223を備えていてもよい。また、計測基板200は、マイコン110が搭載された制御基板100とは別体として構成されている。つまり、計測基板200は、制御基板100のように、指示信号を発行したり、電池400の過充電及び過放電を検出したりするマイコンは設けられていない。
第5監視IC211,第6監視IC212の夫々は、上記のように、第5組電池450,第6組電池460の夫々における各電池セルのセル電圧を計測するものである。つまり、第5監視IC211は、第5組電池450と対をなして設けられており、第6監視IC212は、第6組電池460の夫々と対をなして設けられている。この第5監視IC211,第6監視IC212の夫々は、第1絶縁電源151から駆動電源が供給されて動作可能な状態となる。よって、第5監視IC211,第6監視IC212の夫々は、駆動電源が供給されているときに、セル電圧の計測が可能になる。
具体的には、第5監視IC211は、第5組電池450と電気的に接続されており、第5組電池450における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第5監視IC211は、電池400における、電位的に二番目に高い組電池である第5組電池450のセル電圧を計測する、と言うことができる。
第5監視IC211は、第6フォトカプラ221などを介して第4監視IC124と接続されており、且つ、第7フォトカプラ222を介して第6監視IC212と接続されている。第5監視IC211は、前段の第6監視IC212から送信された指示信号及びセル電圧を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第5組電池450における各電池セルのセル電圧を計測するものである。そして、第5監視IC211は、受信した指示信号及びセル電圧と、自身で計測したセル電圧とを、第6フォトカプラ221などを介して、次段の第4監視IC124に送信するものである。つまり、第5監視IC211は、受信した指示信号を第4監視IC124に転送する、と言い換えることができる。
第6監視IC212は、第6組電池460と電気的に接続されており、第6組電池460における各電池セルのセル電圧を計測するものである。なお、第6監視IC212は、電池400における、電位的に最上位の組電池である第6組電池460のセル電圧を計測する、と言うことができる。
この第6監視IC212は、第8フォトカプラ223などを介してマイコン110と接続されており、且つ、第7フォトカプラ222を介して第5監視IC211と接続されている。詳述すると、第6監視IC212は、第8フォトカプラ223を介して、第1通信線310と接続されている。そして、第1通信線310は、マイコン110と接続されている。よって、第6監視IC212は、第8フォトカプラ223、及び第1通信線310を介して、制御基板100に搭載されたマイコン110と接続されている。
第6監視IC212は、マイコン110から送信された指示信号を受信すると共に、受信した指示信号に応じて、第6組電池460における各電池セルのセル電圧を計測するものである。そして、第6監視IC212は、受信した指示信号と、自身で計測したセル電圧とを、第7フォトカプラ222を介して、次段の第5監視IC211に送信するものである。つまり、第6監視IC212は、受信した指示信号を第5監視IC211に転送する、と言い換えることができる。
このように、指示信号は、第6監視IC212から、第5監視IC211、第4監視IC124、第3監視IC123、第2監視IC122、第1監視IC121の順番にデイジーチェーン通信で転送される。一方、セル電圧は、第6監視212から、第5監視IC211、第4監視IC124、第3監視IC123、第2監視IC122、第1監視IC121の順番で数珠繋ぎ的に送信され、最終的にマイコン110にデイジーチェーン通信で転送される。つまり、指示信号及びセル電圧は、数珠繋ぎ的に送信される、と言い換えることができる。
従って、第6監視IC212は、最上位の監視ICと言い換えることができ、第1監視IC132は、最下位の監視ICと言い換えることができる。更に、第5監視IC211、第4監視IC124、第3監視IC123、第2監視IC122は、中間の監視ICと言い換えることができる。このように、電池管理装置は、指示信号及びセル電圧をデイジーチェーン通信で転送するので、通信系統を最小化することができる。
なお、本実施形態では、第5監視IC211,第6監視IC212が搭載された計測基板200を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。本発明は、四つ以上の監視ICが搭載されている計測基板200であっても採用できる。また、本発明は、制御基板100に少なくとも一つの監視ICが搭載されていれば、少なくとも一つの監視ICが設けられている計測基板200であっても採用できる。
このように、電池管理装置は、第1組電池410〜第6組電池460の夫々におけるセル電圧を収集するマイコン110が搭載された制御基板100と、第5監視IC211,第6監視IC212が搭載された計測基板200とを備えて構成されている。つまり、電池管理装置は、マイコン110と、第5監視IC211,第6監視IC212とが異なる基板に搭載されている。よって、電池管理装置は、サテライト構成をなしている、と称することができる。電池管理装置は、このようにサテライト構成をなしているため、電圧計測のための配索数及び配索距離を少なく抑えて、配線の配索にかかる手間を省くことが期待できる。
ここで、図2を用いて、各監視IC121〜124,211,212に関して、詳しく説明する。各監視IC121〜124,211,212は、同様の構成を有している。よって、ここでは、第3監視IC123を代表例として説明する。
第3監視IC123は、処理部123a、発振器123b、メモリ123c、前段I/F123d、次段I/F123e、電圧取得部123f、ADC123g、電源123hなどを備えて構成されている。I/Fは、interfaceの略称である。ADCは、analog to digital converterの略称である。
処理部123aは、第3監視IC123内における各種処理を実行するものであり、例えばロジック回路によって構成されている。処理部123aは、発振器123b、メモリ123c、前段I/F123d、次段I/F123e、電圧取得部123f、ADC123gと電気的に接続されている。また、処理部123aは、前段I/F123dを介して第4監視IC124と接続されており、次段I/F123eを介して第2監視IC122と接続されている。
処理部123aは、発振器123bが出力する動作クロック、又は指示信号に含まれる動作クロックに同期して処理を実行する。このように、発振器123bは、処理部123aの動作クロックを出力可能に構成されている。
処理部123aは、前段I/F123dを介して、第4監視IC124から送信された指示信号などを受信すると、電圧取得部123fに対してセル電圧の取得を指示する。これによって、処理部123aは、ADC123gを介して、電圧取得部123fで取得された第3組電池430のセル電圧を得ることができる。また、処理部123aは、次段I/F123eを介して、第2監視IC122に指示信号などを送信する。更に、処理部123aは、メモリ123cに対して読み出し要求を行うと共に、メモリ123cに記憶されているデータを読み出す。なお、第1監視IC121に設けられている次段I/F、及び第6監視IC212に設けられている前段I/Fは、マイコン110と電気的に接続されている。
メモリ123cは、セル電圧の計測指示のデータが予め記憶されている。言い換えると、メモリ123cは、指示信号に含まれている計測指示のデータと同様の指示を示すデータが予め記憶されている。つまり、メモリ123cは、セル電圧の計測を命令するデータが予め記憶されている。このため、メモリ123cに記憶されている計測指示のデータは、自発命令と言い換えることもできる。また、メモリ123cは、命令プリセットメモリ、と言い換えることができる。また、このメモリ123cに記憶されている計測指示のデータは、断線などによって、計測指示のデータの伝達が途絶えた際に、その計測指示のデータの代わりに用いられる代替データである。
電圧取得部123fは、マルチプレクサなどを備えており、処理部123aからの指示に応じて、第3組電池430における各電池セルのセル電圧を取得する。そして、電圧取得部123fは、取得したセル電圧をADC123gに出力する。
ADC123gは、電源123hから電源供給されており、電圧取得部123fから出力されたセル電圧をデジタル変換して、処理部123aに出力する。なお、図2では図示を省略しているが、電源123hは、第2絶縁電源152から電源供給されている。
ここで、図3,図4を用いて、電池管理装置の処理動作に関して説明する。まず、図3を用いて、第3監視IC123の処理動作に関して説明する。第3監視IC123は、所定時間毎に、図3のフローチャートで示す処理を実行する。なお、各監視IC121〜124,211,212は、同様の処理動作を行うものである。よって、ここでは、第3監視IC123を代表例として説明する。
ステップS10では、通信が途絶しているか否かを判定する。処理部123aは、前段の監視IC、ここでは第4監視IC124との通信が途絶しているか否かを判定する(通信判定手段)。そして、処理部123aは、通信が途絶していると判定した場合はステップS12へ進み、通信が途絶していないと判定した場合は、ステップS11へ進む。
なお、処理部123aは、第2絶縁電源152から電源供給されているにもかかわらず、指示信号を取得できない場合に、通信が途絶していると判定する。また、処理部123aは、第2絶縁電源152から電源供給されているにもかかわらず、予め決められた所定時間内に、指示信号を取得できない場合、通信が途絶していると判定してもよい。更に、指示信号がデータと動作クロックを含む場合、処理部123aは、第2絶縁電源152から電源供給されているにもかかわらず、データと動作クロックの少なくとも一方が取得できない場合に、通信が途絶していると判定してもよい。
このようにして、第3監視IC123は、第1通信線310や第2通信線320などの断線によって指示信号が途絶えていることを把握できる。また、このようにすることで、第3監視IC123は、車両走行中における通信途絶であるのか、車両駐車中であるのかを切り分け可能となる。
ステップS11では、通常動作を行う。処理部123aは、前段I/F123dを介して、第4監視IC124から送信された指示信号などを受信すると、電圧取得部123fに対してセル電圧の取得を指示すると共に、ADC123gを介して、第3組電池430のセル電圧を取得する。このようにして、第3監視IC123は、第3組電池430における各電池セルのセル電圧を計測する。
そして、処理部123aは、受信した指示信号、及び第3組電池430における各電池セルのセル電圧を、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信する。なお、処理部123aは、通信が途絶していない場合、第4監視IC124〜第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を受信することになる。よって、処理部123aは、この受信したセル電圧に関しても、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信する。
ステップS12では、自発命令を発行する。処理部123aは、通信が途絶えていると判定した場合、自ら指示信号を発行する(指示発行手段)。このとき、処理部123aは、メモリ123cに対して読み出し要求を行うと共に、メモリ123cに記憶されているセル電圧の計測指示のデータを読み出す。また、処理部123aは、電圧取得部123fに対してセル電圧の取得を指示すると共に、ADC123gを介して、第3組電池430のセル電圧を取得する。つまり、第3監視IC123は、通常動作時と同様に、第3組電池430における各電池セルのセル電圧を計測する。そして、処理部123aは、メモリ123cから読み出した計測指示のデータ、及び第3組電池430における各電池セルのセル電圧を、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信する。このように、処理部123aは、通信が途絶えていると判定した場合、前段監視ICから受信した指示信号の転送処理から、メモリ123cから読み出した計測指示のデータの送信処理に切り替える。
なお、処理部123aは、通信が途絶している場合、第4監視IC124〜第6監視IC212の夫々で計測されたセル電圧を受信できない。よって、処理部123aは、これらのセル電圧を第2監視IC122に送信できない。
また、メモリ123cから読み出された計測指示のデータの送信先である第2監視IC122は、この計測指示のデータを受信した場合、計測指示のデータに応じて、第2組電池420における各電池セルのセル電圧を計測することになる。更に、第2監視IC122は、この計測指示のデータを第1監視IC121に転送することになる。
また、処理部123aは、メモリ123cから読み出した計測指示のデータを送信する場合、自発命令を発行していることを示す発行実施データを、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信してもよい。このようにすることで、マイコン110は、自発命令が発行されているのか否かを把握できる。また、処理部123aは、ステップS11において、自発命令を発行していないことを示す発行未実施データを、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信してもよい。このようにすることで、マイコン110は、自発命令が発行されているのか否かを常時把握できる。
また、発行実施データは、自発命令を発行している監視ICが識別できる内容であってもよい。この例の場合、処理部123aは、第3監視IC123が自発命令を発行していることを示す発行実施データを、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信する。このようにすることで、マイコン110は、どの監視ICが自発命令を発行しているのかを把握できる。
更に、処理部123aは、自発命令を発行する場合、予め決められた周期で自発命令を発行してもよい。このようにすることで、処理部123aは、マイコン110に対して、電圧の計測タイミングを推定させることができる。また、処理部123aは、前段の監視ICから送信された指示信号を受信できない状況であっても、自身が設けられている監視IC、及び自身が設けられている監視ICよりも後段(次段側)の監視ICでのセル電圧の計測を継続させやすくなる。なお、後段の監視ICとは、指示信号の流れる方向において、自発命令を発行している監視ICより後ろ側の監視ICである。
また、発行未実施データは、発行未実施データを送信している監視ICが識別できる内容であってもよい。この例の場合、処理部123aは、第3監視IC123が発行未実施データを送信していることを示す発行実施データを、次段I/F123eを介して第2監視IC122に送信する。このようにすることで、マイコン110は、どの監視ICが自発命令を発行しているのかを常時把握できる。
なお、指示信号がデータと動作クロックを含む場合、処理部123aは、通信が途絶えていないと判定すると、指示信号に含まれる動作クロックに同期して動作する。しかしながら、通信が途絶えていると判定した場合、処理部123aは、発振器123bが出力する動作クロックに同期して動作するようにしてもよい。このようにすることで、処理部123aは、通信が途絶えて動作クロックが入力されない場合であっても、自身と共に第3監視IC123に設けられている発振器123bが出力する動作クロックに同期して、第2監視IC122への送信を行うことができる。
次に、図4を用いて、マイコン110の処理動作に関して説明する。上記のように、マイコン110は、所定の計測タイミングで電池400から放電される電流の大きさを計測してもよい。この場合、マイコン110は、所定時間毎に、図4のフローチャートで示す処理を実行する。
ステップS20では、自発動作しているか否かを判定する。このとき、マイコン110は、監視IC121〜124,211,212のいずれかが自発命令の発行を行っているか否かを判定する(自発判定手段)。マイコン110は、例えば発行実施データなどによって、監視IC121〜124,211,212のいずれかが自発命令の発行を行っているか否かを判定する。そして、マイコン110は、自発命令の発行を行っていると判定した場合、ステップS22へ進み、自発命令の発行を行っていないと判定した場合、ステップS21へ進む。
このように、マイコン110は、自発動作しているか否かを判定することで、電池400の内部抵抗を算出することを目的とした電圧の計測タイミングと電流の計測タイミングの同期の補償可否を把握できる。言い換えると、マイコン110は、自発動作しているか否かを判定することで、電圧の計測タイミングと電流の計測タイミングとを同期させるために、電流の計測タイミングを補正する必要があるのか否かを把握できる。
なお、自発動作しているか否かを判定方法は、これに限定されない。マイコン110は、各監視IC121〜124,211,212に対して命令を出力する。そして、各監視IC121〜124,211,212は、この命令に応答して、マイコン110に対して回答を出力する。マイコン110は、各監視IC121〜124,211,212からの回答に基づいて、自発動作しているか否かを判定してもよい。つまり、マイコン110は、自身が出力した命令に対して、各監視IC121〜124,211,212から回答を得ることができたか否かによって、自発動作しているか否かを判定する。これによって、マイコン110は、監視IC121〜124,211,212のいずれかが自発命令の発行を行っているか否かを判定できる。また、マイコン110は、監視IC121〜124,211,212のうち、自発命令の発行を行っている監視ICを特定することができる。
ステップS21では、マイコン110が指令するタイミングで電流同期を行う。つまり、マイコン110は、電流の計測タイミングの補正を行わない。よって、マイコン110は、予め決められた計測タイミングで電流の計測を行うことになる。
ステップS22では、電流の計測タイミングを補正する。マイコン110は、監視IC121〜124,211,212のいずれかが自発命令の発行を行っていると判定した場合、電流の計測タイミングを補正する(補正手段)。このとき、マイコン110は、複数の監視IC121〜124,211,212によるセル電圧の計測タイミングと同期するように、電流の計測タイミングを補正する。詳述すると、マイコン110は、自発命令の発行が行われていると判定した場合、自発命令を発行している監視IC、及びこの監視ICより後ろ側の監視ICによるセル電圧の計測タイミングと同期するように、電流の計測タイミングを補正する。このため、マイコン110は、正確に電池400の内部抵抗を算出できる。なお、後ろ側の監視ICとは、指示信号の流れる方向における後段の監視ICである。
なお、マイコン110は、自発命令が発行されている周期に基づいて、セル電圧の計測タイミングを推定することができる。よって、マイコン110は、推定したセル電圧の計測タイミングと同期するように、電流の計測タイミングを補正する。これによって、マイコン110は、電池400の内部抵抗を算出する場合、電圧の計測タイミングと電流の計測タイミングとを同期させることができる。当然ながら、マイコン110は、推定したセル電圧の計測タイミングに基づいて、電流の計測タイミングの補正が必要ないと判断した場合には、電流の計測タイミングの補正を行わない。
以上のように、電池管理装置は、第5監視IC211,第6監視IC212が搭載された計測基板200と、マイコン110が搭載された制御基板100とを備えている。つまり、複数の監視IC121〜124,211,212のなかには、制御基板100と別の基板である計測基板200に搭載されているものがある。そして、制御基板100と計測基板200とは、第1通信線310及び第2通信線320を介して電気的に接続されている。よって、制御基板100と計測基板200とは、第1通信線310及び第2通信線320を介して、指示信号やセル電圧を通信することができる。
マイコン110は、計測基板200に搭載れた第6監視IC212に、指示信号を出力する。また、マイコン110は、制御基板100に搭載されているため、第1通信線310を介して、第6監視IC212に指示信号を出力することになる。
一方、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、マイコン110から第1通信線310を介して送信された指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送する。また、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、指示信号を取得すると指示信号に応じてセル電圧の計測を行う。そして、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、計測したセル電圧をデイジーチェーン通信で順番に転送することでマイコン110に送信する。よって、マイコン110は、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々で計測されたセル電圧を取得することができる。つまり、マイコン110は、第1組電池410〜第6組電池460が直列に接続された電池400における各電池セルのセル電圧を取得することができる。
更に、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、指示信号の通信が途絶えているか否かを判定し、通信が途絶えていると判定した場合、自ら指示信号を出力する。よって、複数の監視IC121〜124,211,212の夫々は、第1通信線310などが断線した場合であっても、指示信号の通信が途絶えていると判定した監視ICから出力された指示信号に応じてセル電圧を計測できる。詳述すると、自ら指示信号を出力している監視IC、及びこの監視ICより後ろ側の監視ICは、マイコン110から出力された指示信号が途絶えたとしても、セル電圧を計測できる。このため、電池管理装置は、マイコン110と第5監視IC211,第6監視IC212とが別々の基板に搭載された構成でありながら、電池400のセル電圧を確実に計測できる。
また、電池管理装置は、第6監視IC212から第1監視IC121に一方通行で指示信号及びセル電圧が送信される。よって、電池管理装置は、第6監視IC212から第1監視IC121、及び第1監視IC121から第6監視IC212の両方向に指示信号及びセル電圧が送信される装置よりも配線数を減らすことができる。つまり、電池管理装置は、両方向に指示信号及びセル電圧が送信される装置よりも、第1通信線310や第2通信線320及び各監視IC間の配線を減らすことができる。つまり、電池管理装置は、配線数を減らしつつ、電池400のセル電圧を確実に計測できる。
なお、電池管理装置は、第1監視IC121から、第2監視IC122、第3監視IC123、第4監視IC124、第5監視IC211、第6監視IC212の順番で数珠繋ぎ的に指示信号が送信されるものであっても採用できる。つまり、マイコン110は、第1監視IC121に対して、指示信号を送信するものであっても採用できる。この場合、セル電圧は、第1監視IC121から、第2監視IC122、第3監視IC123、第4監視IC124、第5監視IC211、第6監視212の順番で数珠繋ぎ的に送信され、最終的にマイコン110に送信されることになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
100 制御基板、110 マイコン、121〜124 第1監視IC〜第4監視IC、131〜135 第1フォトカプラ〜第5フォトカプラ、140 基準電源、151 第1絶縁電源、152 第2絶縁電源、123a 処理部、123b 発振器、123c メモリ、123d 前段I/F、123e 次段I/F、123f 電圧取得部、123g ADC、123h 電源、200 計測基板、211 第5監視IC、212 第6監視IC、221〜223 第6フォトカプラ〜第8フォトカプラ、310 第1通信線、320 第2通信線、400 電池、410〜460 第1組電池〜第6組電池、500 電流センサ

Claims (7)

  1. 複数の組電池(410〜460)が直列に接続された電池(400)を管理する電池管理装置であって、
    複数の前記組電池の夫々に個別に接続されており、自身に接続されている前記組電池における各電池セルのセル電圧を計測する複数の電圧計測部(121〜124,211,212)と、
    複数の前記電圧計測部の少なくとも一部が搭載された計測基板(200)と、
    前記セル電圧の計測を指示する指示信号を、複数の前記電圧計測部における一つに出力すると共に、複数の前記電圧計測部の夫々で計測された前記セル電圧を取得する制御部(110)と、
    前記制御部が搭載された制御基板(100)と、
    前記計測基板と前記制御基板とを電気的に接続しており、前記指示信号及び複数の前記電圧計測部で計測された前記セル電圧が通る通信線(310,320)と、を備え、
    複数の前記電圧計測部の夫々は、前記制御部から送信された前記指示信号をデイジーチェーン通信で順番に転送すると共に、前記指示信号を取得すると前記指示信号に応じて前記セル電圧の計測を行い、計測した前記セル電圧をデイジーチェーン通信で順番に転送することで前記制御部に送信するものであり、
    前記指示信号の通信が途絶えているか否かを判定する通信判定手段(S10)と、
    通信が途絶えていると判定した場合、自ら前記指示信号を発行する指示発行手段(S12)と、を備えていることを特徴とする電池管理装置。
  2. 前記制御部は、前記指示信号を出力して前記セル電圧の計測を指示する場合、複数の前記電圧計測部に対して駆動電源を供給するものであり、
    複数の前記電圧計測部は、前記駆動電源が供給されて、前記セル電圧の計測が可能になるものであり、
    前記通信判定手段は、前記駆動電源が供給されているにもかかわらず、前記指示信号を取得できない場合に、前記指示信号の通信が途絶えていると判定することを特徴とする請求項1に記載の電池管理装置。
  3. 前記制御部は、所定の計測タイミングで前記電池から放電される電流の大きさを計測するものであり、
    前記指示発行手段が前記指示信号を発行しているか否かを判定する自発判定手段(S20)と、
    前記指示発行手段が前記指示信号を発行していると判定した場合、複数の前記電圧計測部による前記セル電圧の計測タイミングと同期するように、前記電流の計測タイミングを補正する補正手段(S22)と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電池管理装置。
  4. 前記制御部は、複数の前記電圧計測部に対して命令を出力し、
    複数の前記電圧計測部は、前記命令に応答して、前記制御部に対して回答を出力するものであり、
    前記自発判定手段は、複数の前記電圧計測部からの回答に基づいて、前記指示発行手段が前記指示信号を発行しているか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の電池管理装置。
  5. 前記指示発行手段は、予め決められた周期で前記指示信号を発行するものであり、
    前記補正手段は、前記指示発行手段が前記指示信号を発行する周期に基づいて、複数の前記電圧計測部による前記セル電圧の計測タイミングを推定し、推定した前記セル電圧の計測タイミングと同期するように、前記電流の計測タイミングを補正することを特徴とする請求項3又は4に記載の電池管理装置。
  6. 前記制御部は、計測指示のデータと、複数の前記電圧計測部に対する動作クロックとを含む前記指示信号を出力するものであり、
    複数の前記電圧計測部の夫々は、動作クロックを出力可能な発振器(123b)を備えており、前記通信判定手段によって通信が途絶えていないと判定した場合、前記指示信号に含まれる前記動作クロックに同期して動作し、前記通信判定手段によって通信が途絶えていると判定した場合、前記発振器が出力する前記動作クロックに同期して動作することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電池管理装置。
  7. 前記通信線は、前記制御部から前記計測基板に搭載れた前記電圧計測部における一つに対して出力された前記指示信号が通る第1通信線(310)と、前記電圧計測部から出力された前記セル電圧が通る第2通信線(320)と、を含み、
    前記第1通信線は一重系であり、前記第2通信線は二重系以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電池管理装置。
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