JP7253175B1 - 構造部材設計方法、構造部材設計プログラム - Google Patents

構造部材設計方法、構造部材設計プログラム Download PDF

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Abstract

本開示は、衝突を回避しつつ主筋部材を接続するとともに、その主筋部材の接続関係を他のパネルゾーンにおいても再利用することができる技術を提供することを目的とする。本開示に係る構造部材設計方法は、パネルゾーンに対して接続されている主筋部材を互いにペアリングする接続関係をセットし、前記接続関係を維持しながら主筋部材間の衝突を回避し、第1パネルゾーンにおける前記接続関係を第2パネルゾーンに対してコピーする(図15参照)。

Description

本開示は、構造物のパネルゾーンに対して接続された構造部材の接続関係を設計する技術に関する。
建築物を形成する柱と梁が交差する領域は、パネルゾーンと呼ばれる。パネルゾーンにおいては、柱と梁が交差することに加えて、これらの内部に配置されている主筋部材(主に鉄筋)も交差することになる。建築物を設計する際には、柱や梁などの構造部材の位置やサイズなどを設計することに加えて、これらの主筋部材の位置やサイズなどを設計することが必要である。
下記特許文献1は、主筋を接続する方法として、『位置合わせ接続』『延長して接続』『曲げて接続』を例示している(同文献の0087~0088)。これらの接続方法は、仕口部(パネルゾーンに相当)における主筋部材の接続関係を規定する態様について説明している。
特開2016-045741号公報
特許文献1のような従来の設計方法においては、パネルゾーンにおいて主筋部材を相互に接続する手順を規定している。しかし、主筋部材を接続することにより他の主筋部材と衝突する場合があり、このような衝突を回避することについては十分検討されていなかった。また衝突を回避しつつ主筋部材を接続した後において、その主筋部材の接続関係を他のパネルゾーンにおいても再利用することができれば作業効率向上に資するが、従来の設計方法においてそのような再利用は考慮されていない。
本開示は上記のような課題に鑑みてなされたものであり、衝突を回避しつつ主筋部材を接続するとともに、その主筋部材の接続関係を他のパネルゾーンにおいても再利用することができる技術を提供することを目的とする。
本開示に係る構造部材設計方法は、パネルゾーンに対して接続されている主筋部材を互いにペアリングする接続関係をセットし、前記接続関係を維持しながら主筋部材間の衝突を回避し、第1パネルゾーンにおける前記接続関係を第2パネルゾーンに対してコピーする。
本開示に係る構造部材設計方法によれば、衝突を回避しつつ主筋部材を接続するとともに、その主筋部材の接続関係を他のパネルゾーンにおいても再利用することができる。本開示のその他の課題、構成、利点などについては、以下の実施形態の説明を参照することによって明らかとなる。
実施形態1に係る構造部材設計プログラム12を実行するコンピュータ1の構成図である。 構造部材設計プログラム12の動作を説明するフローチャートである。 S201において抽出するパネルゾーン301を表示する画面例である。 パネルゾーン抽出部121がパネルゾーン301を抽出する手順を説明する模式図である。 S203における主筋部材設定画面の例である。 ユーザが主筋部材設定画面上で主筋部材の位置を指定する過程を示す模式図である。 主筋部材設定画面のその他の構成要素を説明する図である。 主筋部材設定画面上において柱を分割する例を示す。 S206におけるマニュアル接続設定画面の例である。 ユーザがマニュアル接続設定画面上で主筋部材の接続関係をセットする過程を示す模式図である。 ペアリングされた主筋部材の接続関係を記述したデータの構造を示す模式図である。 パネルゾーンに対して接続されている柱と梁それぞれに対してペアリングを実施する前における主筋部材の3次元モデルの例である。 S207における自動配筋の結果として主筋部材が衝突する例を示す平面図である。 自動配筋部126が主筋部材の衝突を回避した後の例を示す。 実施形態2に係る構造部材設計プログラム12を実行するコンピュータ1の構成図である。 実施形態2における構造部材設計プログラム12の動作を説明するフローチャートである。 主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする様子を示す模式図である。 パネルゾーンにおける主筋部材の接続関係をコピーする様子を示す模式図である。 パネルゾーンにおける主筋部材の接続関係をコピーする様子を示す模式図である。 主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする過程を示す模式図である。 主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする過程を示す模式図である。 主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーできない例を示す模式図である。 パネルゾーンに対して接続された構造部材の接続関係を編集することを禁止する例である。 パネルゾーンに対して接続された構造部材の接続関係を編集することを禁止する例である。 構造部材の接続関係を変更不可となっているパネルゾーンに対して接続関係をコピーする例を示す模式図である。 構造部材の種類は同じだがサイズが異なるパネルゾーン間において接続関係をコピーする例を示す。 図25のコピー動作の具体例を示す。 図25のコピー動作の別具体例を示す。 接続関係コピー部127が提供するユーザインターフェースの例である。
<実施の形態1>
図1は、本開示の実施形態1に係る構造部材設計プログラム12を実行するコンピュータ1の構成図である。構造部材設計プログラム12は、建築物のパネルゾーンに対して接続された構造部材(例:柱、梁)が有する主筋部材の接続関係を設計することにより、その建築物の構造を設計する処理を実装したプログラムである。コンピュータ1は、プロセッサ11と記憶部13を備える。プロセッサ11は構造部材設計プログラム12を実行する。以下では記載の便宜上、構造部材設計プログラム12を各処理ステップの動作主体として説明する場合があるが、構造部材設計プログラム12を実際に実行するのはプロセッサ11であることを付言しておく。
ユーザ端末2は、コンピュータ1とやり取りして構造部材設計プログラム12に対してユーザからの指示を通知し、その処理結果を構造部材設計プログラム12から受け取ってディスプレイなどの適当なデバイス上で表示する。コンピュータ1とユーザ端末2は、適当なネットワークを介して互いに通信することにより、コンピュータ1による処理結果をユーザ端末2に対して通知し、あるいはユーザ端末2からコンピュータ1に対する指示を送受信することができる。
構造部材設計プログラム12は、サブモジュールとして、パネルゾーン抽出部121、構造部材抽出部122、主筋セット部123、ペアリング部124、接続関係セット部125を備える。構造部材設計プログラム12および各サブモジュールの動作については後述する。
図2は、構造部材設計プログラム12の動作を説明するフローチャートである。本フローチャートは、ユーザが構造部材設計プログラム12をコンピュータ1上で起動し、所定のメニューなどから本フローチャートを実施するように指示することによって開始される。以下図2の各ステップについて説明する。
(図2:ステップS201)
パネルゾーン抽出部121は、建築物の設計データを記憶部13から読み取る。設計データは、建築物を構成する柱と梁、柱と梁に対して接続されたパネルゾーン、などの構造を記述したデータである。パネルゾーン抽出部121は、設計データからパネルゾーンの箇所を抽出し、そのリストを保持する。パネルゾーンの箇所は、設計データ上において柱と梁が互いに接続されている箇所を探索することにより、抽出することができる。本ステップの1例は後述する。
(図2:ステップS201:補足)
本ステップは、例えばユーザが構造部材設計プログラム12上のメニューから本ステップを実施するように構造部材設計プログラム12に対して指示し、さらに設計データのファイルパスなどを指定することによって、開始することができる。設計データは例えば建築物のCADデータである。以下のステップも同様に、各ステップを実施するように指示するメニューをユーザが選択することによって、開始することができる。
(図2:ステップS202)
構造部材抽出部122は、S201において抽出したパネルゾーンに対して接続されている構造部材(柱または梁)を抽出する。説明の便宜上、本実施形態1においては柱を抽出することとする。
(図2:ステップS203)
主筋セット部123は、後述する主筋部材設定画面を、ユーザ端末2が備えるディスプレイ上に表示する。ユーザは主筋部材設定画面上で構造部材(本実施形態1においては柱)を選択し、その構造部材の内部に配置する主筋部材(鉄筋)の本数と位置を、主筋部材設定画面上でセットする。本ステップの詳細は、主筋部材設定画面の具体例と併せて後述する。主筋部材の本数と配置が既にセットされている構造部材については、本ステップを省略してもよい。
(図2:ステップS204)
ペアリング部124は、パネルゾーンの断面上において対向して配置されている構造部材のうち、主筋部材の本数と配置が同じものを全て抽出する。ペアリング部124は、抽出した構造部材をペアリングする。ここでいうペアリングとは、ペアリングされた構造部材の内部の主筋部材が実際の建築物において互いに接続される旨を、構造部材設計プログラム12内部において指定することである。ペアリング部124は、ペアリングの結果を記憶部13へ格納する。パネルゾーンの断面上において、主筋部材の本数と配置が同じではない構造部材は、ペアリングの対象外となる。
(図2:ステップS205)
接続関係セット部125は、S204の結果にしたがって、ペアリングされた構造部材を互いに接続する。接続関係セット部125は、その接続関係を記述したデータを、記憶部13へ格納する。
(図2:ステップS206)
接続関係セット部125は、後述するマニュアル接続設定画面を、ユーザ端末2が備えるディスプレイ上に表示する。ユーザはマニュアル接続設定画面上において、S205のなかでペアリングされなかった構造部材の内部の主筋部材を、マニュアル作業によって接続する。接続関係セット部125は、その接続関係を記述したデータを、記憶部13へ格納する。本ステップの詳細は、マニュアル接続設定画面の具体例と併せて後述する。
(図2:ステップS207)
自動配筋部126は、以上のステップによってセットされた主筋部材の接続関係にしたがって、主筋部材を実際に配置したと仮定し、パネルゾーン内部も含めた主筋部材の配置関係を計算する。このとき、主筋部材が衝突するか否かを併せて計算する。衝突の例などについては後述する。
(図2:ステップS208)
自動配筋部126は、設計データから、主筋部材のサイズ、材料、強度、などの特性を記述した主筋特性データを記憶部13から読み取る。自動配筋部126は、以上のステップにおいて互いに接続した主筋部材間の接続関係および主筋部材のサイズなどの特性にしたがって、主筋部材の3次元モデルを作成する。自動配筋部126は、作成した3次元モデルを、ユーザ端末2のディスプレイ上で表示する。3次元モデルを提示する意義については、その例と併せて後述する。
図3は、S201において抽出するパネルゾーン301を表示する画面例である。パネルゾーン301は、構造部材設計プログラム12が設計する建築物が有する柱と梁が交差する箇所である。パネルゾーン抽出部121は、後述する手順によってパネルゾーン301を建築物の設計データから抽出し、図3のように画面表示する。パネルゾーン抽出部121は、図3の画面を生成してユーザ端末2に対して送信し、ユーザ端末2はその画面上でパネルゾーン301を表示することができる。
図4は、パネルゾーン抽出部121がパネルゾーン301を抽出する手順を説明する模式図である。図4において、(a)柱1と柱2によって表される柱、(b)梁1と梁3によって表される梁(便宜上、第1梁と呼ぶ)、(c)梁2と梁4によって表される梁(便宜上、第2梁と呼ぶ)、がパネルゾーンにおいて交差している。
パネルゾーン抽出部121は、設計データよりこれら3つの構造部材の位置やサイズなどの形状情報を取得する。パネルゾーン抽出部121は、取得した形状情報にしたがって、柱と第1梁が交差することによって生じる平面領域を特定するとともに、柱と第2梁が交差することによって生じる平面領域を特定する。パネルゾーン抽出部121は、特定した平面領域と柱によって囲まれる3次元空間を、これら3つの部材が交差するパネルゾーンとして抽出することができる。構造部材抽出部122は、これらの過程において用いた構造部材とパネルゾーンとの間の関係にしたがって、パネルゾーンに対して接続されている構造部材を特定できる。
図5は、S203における主筋部材設定画面の例である。主筋セット部123は、図5に例示する主筋部材設定画面をユーザ端末2に対して送信し、ユーザ端末2はその画面を表示する。主筋部材設定画面は、ユーザが指定した構造部材(柱または梁)の内部に組み込む主筋部材(鉄筋)の本数および配置を、ユーザがマニュアル操作によって指定するために用いる画面である。図5の中央は、ユーザが指定したパネルゾーンの断面図を示す。平面図上の白丸は、構造部材を配置することができる候補位置である。ユーザはこの平面図上において、構造部材を配置する箇所を指定する。構造部材を配置する位置の白丸は黒丸に置き換わっている。構造部材が柱である場合と梁である場合いずれにおいても、同様の画面を用いることができる。
図6は、ユーザが主筋部材設定画面上で主筋部材の位置を指定する過程を示す模式図である。この例において、ユーザはパネルゾーンの断面図の4隅に主筋部材を配置し、それ以外の候補位置における主筋部材を削除している。構造部材の場所によっては高い強度が必要ではない場合もあり、そのような場合においては例えば4隅のみ主筋部材を配置すれば足りるので、図6が示すように主筋部材の本数と配置を変更してもよい。
図7は、主筋部材設定画面のその他の構成要素を説明する図である。図7に示す例において、主筋部材設定画面は、パネルゾーンの断面上に配置されている主筋部材に対してロック設定を指定するロックアイコン(例えば701~704)を有する。ロック設定は、S207の自動配筋処理において、主筋部材をどのように移動させるかを指定する属性設定である。
自動配筋処理において主筋部材を仮配置したとき、主筋部材同士が衝突する可能性がある。主筋部材の配置はパネルゾーンごとにユーザが主筋部材設定画面上でマニュアル設定する場合があるからである。後述するように、自動配筋部126は衝突した主筋部材の位置を移動させることによって衝突を回避するが、そのとき位置を移動させず固定する主筋部材を、ロック設定によって指定することができる。例えばアイコン704に対してその旨を指定した場合、アイコン704から延伸する直線に沿った横方向5つの主筋部材(図7においては実際には2つの主筋部材が配置されている)は、自動配筋処理において移動しない。
自動配筋処理において衝突回避のためにいずれかの主筋部材を移動させるとき、連動して移動させることが望ましい別の主筋部材が存在する場合がある。典型的には同一線上に配置されている主筋部材は連動して移動することが望ましい。ロック設定によってそのような連動して移動させる主筋部材セットを指定することができる。例えばアイコン703に対してその旨を指定した場合、アイコン703から右へ向かって延伸する直線に沿った横方向5つの主筋部材(図7においては実際には2つの主筋部材が配置されている)は、自動配筋処理において連動して移動する(すなわち移動方向と移動量が互いに等しくなるように移動する)。
主筋部材設定画面上においては、主筋部材の位置そのものを移動させることもできる。主筋部材間の間隔設定705を選択して入力画面を開き、設定したい間隔を入力することにより、主筋部材の位置を移動させることができる。
主筋部材設定画面は、パネルゾーンの断面上において配置した主筋部材を、その断面に対して直交する平面上で見たときの各主筋部材の配置を、ビュー706上で併せて画面表示することもできる。ビュー706は、構造部材の側面図、透過図、などによって構成することができる。
図8は、主筋部材設定画面上において柱を分割する例を示す。ユーザは主筋部材設定画面上において、構造部材(柱または梁)を分割することができる。主筋セット部123が分割した構造部材に対してそれぞれ別のIDを割り当てることにより、構造部材設計プログラム12は以後それらを別個の構造部材として管理する。分割前の構造部材はそれぞれ同一の主筋部材を有しているが、分割によってそれらの主筋部材も分割されることになる。ユーザは分割後の構造部材に対して改めて主筋部材の配置と本数を指定することができる。例えば柱の下方は上方よりも主筋部材を多くする、などの個別設定が可能である。ユーザは反対に、構造部材を統合することもできる。ただし主筋部材の配置、本数、材質などが全て一致している構造部材同士に限る。分割することにより発生する構造部材の個数は、建築物の仕様や業界標準などによって適宜定めることができる。例えば柱は2分割のみ可能、梁は2分割または3分割のみ可能、などである。
図9は、S206におけるマニュアル接続設定画面の例である。接続関係セット部125は、図9に例示するマニュアル接続設定画面をユーザ端末2に対して送信し、ユーザ端末2はその画面を表示する。マニュアル接続設定画面は、構造部材の内部の主筋部材を、ユーザがマニュアル作業によって接続するために用いる画面である。
ユーザは図9に示す画面上において、まず接続関係をセットする2つの構造部材(この例においては梁Aと梁B)を選択する。ユーザは梁Aのいずれかの主筋部材と梁Bのいずれかの主筋部材をそれぞれ画面上で選択し、これらを接続する旨をさらに画面上で指定する。接続関係セット部125は、その接続関係を記述したデータを記憶部13に保存する。ユーザは、梁Aと梁Bそれぞれのその他の主筋部材についても同様に接続関係をセットする。
図10は、ユーザがマニュアル接続設定画面上で主筋部材の接続関係をセットする過程を示す模式図である。構造部材AとBそれぞれのパネルゾーン断面図上において、主筋部材を小さい黒丸によって示している。ユーザが選択した主筋部材は、黒丸の周囲を円が囲むことによって示している。ユーザが接続関係をセットした主筋部材は、大きい黒丸に変更されている。この例においては、ユーザは構造部材AとBそれぞれの4隅に配置されている主筋部材を互いに接続するように、接続関係をセットしている。
図11は、ペアリングされた主筋部材の接続関係を記述したデータの構造を示す模式図である。S204~S205またはS206においてペアリング(互いに接続されている旨を指定すること)された主筋部材は、そのペアを構成する主筋部材のIDおよびその主筋部材の属性パラメータをセットにしたデータによって、ペアリングされた旨が記憶部13内に保存される。
主筋部材の属性パラメータとしては、例えばオフセット値が挙げられる。ユーザは、マニュアル接続設定画面上において、主筋部材の配置と本数が同一ではない2つの構造部材間であっても、主筋部材を接続するように指定することができる。このときその2つの主筋部材は、図11右下に示すように、屈折して接続されることになる。主筋セット部123は、この屈折の開始点から終端までの距離を、オフセット値として主筋部材ごとに保存する。
図12は、パネルゾーンに対して接続されている柱と梁それぞれに対してペアリングを実施する前における主筋部材の3次元モデルの例である。S204~S206においてペアリングする前の時点においては、パネルゾーンを挟んで対向配置された構造部材の内部の主筋部材は、互いに接続されていない状態となっている。ペアリングは、これらの主筋部材を互いに接続する旨を指定することを意味する。S205における自動接続またはS206におけるマニュアル接続によって、例えば図12に示す主筋部材1201と1202を互いに接続する旨の接続関係をセットする。
図13は、S207における自動配筋の結果として主筋部材が衝突する例を示す平面図である。図13に示す例において、柱が有する主筋部材1301と梁が有する主筋部材1302が衝突している。これは、例えば主筋部材設定画面においてユーザが主筋部材1301を4隅近傍へ移動させたことに起因している。
図13に示すような主筋部材同士の衝突は、例えば衝突している主筋部材のIDなどをリストとして提示することにより、データとしてユーザに対して提示することができる。しかしユーザとしては、主筋部材のリストのみを提示されても、その主筋部材がどのような態様で衝突しているのかを把握することが困難な場合がある。そこで自動配筋部126はS208において、主筋部材の実際の配置を3次元モデルとして視覚的に提示することとした。これによりユーザは、図12~図13に例示するような3次元モデル上においてその衝突状態を視覚的に把握できる。
図14は、自動配筋部126が主筋部材の衝突を回避した後の例を示す。自動配筋部126は、図13において衝突している主筋部材1301を、柱断面上における中央寄りへ移動させることにより、主筋部材1301と1302との間の衝突を回避した。図14はその結果を示す。衝突を回避する処理は、ユーザがその処理を実施するように指定したとき実施してもよいし、S207(自動配筋)において自動的に実施してもよい。
自動配筋部126は、衝突回避のために移動させる主筋部材を選択する際に、図7において説明したロック設定を反映させる。すなわち、(a)固定指定した主筋部材は移動させずその他の主筋部材を移動させる、(b)連動して移動するように指定した主筋部材セットは連動して移動させる。例えば主筋部材1302が固定指定されている場合、主筋部材1302は移動させずその他の主筋部材を移動させる。あるいは主筋部材1301と1303が連動指定されている場合、これらの移動方向と移動量は同一となる。
自動配筋部126は、移動させる主筋部材を決定した後、その移動方向と移動量を決定する。移動方向と移動量は、例えば移動後の主筋部材の配置間隔が断面図上(すなわちパネルゾーン内)においてできる限り均等となるようにすればよい。例えば衝突を無視して主筋部材を均等配置したときの各主筋部材の位置と、移動させる主筋部材の位置との間の差分を、移動ベクトルとして用いることができる。自動配筋部126は、その移動ベクトルにしたがって、衝突が回避されるまで主筋部材を移動させればよい。例えば、各主筋部材を均等配置したときと移動後の主筋部材配置との間の2乗和が最も小さくかつ衝突が回避されるような配置を、最終的に採用すればよい。
ユーザは、図13または図14の3次元モデルを見た上で、そのパネルゾーンを指定して主筋部材設定画面(図5)を呼び出し、改めて主筋部材の配置や本数をセットしてもよい。自動配筋部126が図14のように衝突を自動的に回避したとしても、例えば施工現場の作業効率を考慮すると、別の主筋部材を移動させたほうが望ましい場合や、移動量もしくは移動方向を変えたほうがよい場合など、必ずしも自動衝突回避の結果が望ましくない場合も考えられる。そのような望ましくない状況が発生するか否かを把握するためには主筋部材の3次元モデルをユーザが視覚的に見ることが有用であると考えられる。衝突箇所のIDなどをリスト表示するのみでは、そのような状況が発生するか否か、あるいは発生するとしてどのような態様であるのか、などを把握することは困難だからである。主筋部材の3次元モデルを提示することは、そのような観点において有用である。
<実施の形態1:まとめ>
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、建築物の構造を記述した設計データ(例えばCADデータ)からパネルゾーンを抽出し、パネルゾーンに対して接続されている構造部材の内部の主筋部材の本数および配置をセットし、主筋部材の本数および配置が同じ構造部材同士をペアリングしてそれらの主筋部材を接続する。パネルゾーンを起点としてそのパネルゾーンに対して接続されている構造部材を特定することにより、パネルゾーン内における主筋部材の接続関係を適切にセットすることができる。また主筋部材の配置と本数が同一である構造部材については自動ペアリングすることもできるので、主筋部材の設計作業を効率的に進めることができる。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、主筋部材設定画面(図5)を提示し、ユーザは同画面上においてパネルゾーンの断面図上で主筋部材の本数と配置を指定することができる。例えばCADデータからインポートした構造部材内の主筋部材が過剰または過少であるような場合においても、ユーザは同画面上で主筋部材を適切に配置することができる。1例として、建築物の下方の柱は主筋部材を多く変更し、上方の柱は主筋部材を少なく変更する、などのマニュアル設計が可能である。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、主筋部材設定画面などによってセットされた主筋部材の接続関係にしたがって主筋部材を実際の建築物において配置したと仮定したとき主筋部材が衝突するか否かを計算し、その結果を例えば主筋部材の3次元モデルなどの視覚的手段によって提示する。これによりユーザは、主筋部材の配置や本数が適切であるか否かを容易に把握し、改めて主筋部材設定画面などによってその配置や本数を調整することができる。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、主筋部材を実際に配置したと仮定したとき主筋部材が衝突する場合は、その衝突を回避するように、主筋部材の位置を移動させる。例えば移動後の主筋部材の配置間隔がパネルゾーン内においてなるべく均等となるように、主筋部材を移動させる。これにより、例えばユーザが主筋部材設定画面上でセットした主筋部材の本数と配置が衝突を招く場合であっても、ユーザに負担をかけることなくその衝突を回避し、実際に施工可能な主筋部材構造を設計することができる。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、衝突回避のために主筋部材を移動させる際に、移動させずに位置を固定する主筋部材を主筋部材設定画面上であらかじめ設定しておき(ロック設定)、その設定にしたがって、移動させる主筋部材を選択する。これにより、例えば建築物の構造との関係において移動させることが望ましくない主筋部材についてはあらかじめ位置を固定しておき、その他の主筋部材のみを移動させることができる。したがって、構造強度などのパラメータを最適に維持しつつ、主筋部材の衝突を自動的に回避することができ、主筋部材の設計効率が高まる。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、衝突回避のために主筋部材を移動させる際に、連動して移動させる主筋部材セットを主筋部材設定画面上であらかじめ設定しておき(ロック設定)、その設定にしたがって、移動させる主筋部材を選択する。これにより、例えば建築物の構造との関係において連動して移動させることが望ましい主筋部材についてはあらかじめ連動ロックをかけておき、それらを連動して移動させることができる。例えばパネルゾーンの断面図上で対向して配置されている主筋部材は連動移動させることが望ましい場合は、そのような連動移動をあらかじめ指定しておくことができる。これにより位置固定ロックと同様に、構造強度などのパラメータを最適に維持しつつ、主筋部材の衝突を自動的に回避することができ、主筋部材の設計効率が高まる。
本実施形態1に係る構造部材設計プログラム12は、例えば主筋部材の配置または本数が互いに異なることによって自動ペアリングされなかった構造部材について、マニュアル接続設定画面によって手動で主筋部材の接続関係をセットできる。これにより、構造部材を配置したのみでは主筋部材がパネルゾーン内において接続されない場合であっても、その接続関係を画面上で視覚的にセットすることができる。
<実施の形態2>
図15は、本開示の実施形態2に係る構造部材設計プログラム12を実行するコンピュータ1の構成図である。実施形態1においては、パネルゾーンに対して接続された主筋部材をペアリングするとともに、ペアリングされていない主筋部材同士が互いに衝突することを回避する構成例を説明した。本実施形態2においては、その上でさらに主筋部材の接続関係をパネルゾーン間で再利用する構成例について説明する。
構造部材設計プログラム12は、サブモジュールとして、実施形態1で説明したものに加え、さらに接続関係コピー部127を備える。接続関係コピー部127は、衝突回避しつつ主筋部材をペアリングした後において、その主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーすることにより再利用する処理を実施する。具体的な動作例については後述する。
図16は、実施形態2における構造部材設計プログラム12の動作を説明するフローチャートである。実施形態1で説明したステップS208の後に、ステップS1601を実施する。S1601において、接続関係コピー部127は、後述する手順にしたがって、主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする。その他は実施形態1と同様である。
図17は、主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする様子を示す模式図である。実施形態1で説明した手法により、パネルゾーンに対して接続された構造部材が有する主筋部材の接続関係をセットする。建築物は一般に、同様の構造を有するパネルゾーンを複数有するので、あるパネルゾーンにおいてセットした主筋部材の接続関係を、他のパネルゾーンにおいても再利用することができれば、設計作業の効率向上に資する。例えば図17に示すように、あるパネルゾーンにおける主筋部材の接続関係を、同様の構造を有する他のパネルゾーンに対してコピーすることにより、再利用が可能であると考えられる。
図18A~図18Bは、パネルゾーンにおける主筋部材の接続関係をコピーする様子を示す模式図である。図18ABは、建築物が有するパネルゾーンと構造部材によって構成される構造の上面図である。接続関係コピー部127は、図18ABに示す4つのコピー動作1801~1804のうちいずれかを実施する。以下それぞれのコピー動作について説明する。
コピー動作1801は、構造部材が形成する線分上の別のパネルゾーンに対して、接続関係をコピーする例である。ここでは隣接するパネルゾーン間で接続関係をコピーする例を示したが、必ずしも隣接していなくとも、同じ線分上のパネルゾーン間であればよい。コピー動作1801において接続関係をコピーする2つのパネルゾーンは、パネルゾーンに対して接続されている構造部材(柱、梁)の構造が全く同じである。このようなパネルゾーン間においては、主筋部材の接続関係も全く同じであるので、その接続関係をパネルゾーン間で再利用することができる。この場合は、コピー元パネルゾーンにおける接続関係をコピー先パネルゾーンに対して平行移動すればよい。
コピー動作1802は、構造部材が形成する2つの対向する辺上のパネルゾーン間で接続関係をコピーする例である。この例における2つのパネルゾーンに対して接続されている主筋部材は、同様の接続関係を有する。ただしコピー元のパネルゾーンにおいては図18Aの右方向へ向かって構造部材が延伸するのに対して、コピー先のパネルゾーンは左方向へ向かって構造部材が延伸する。したがってコピー動作1802においては、主筋部材の接続関係を、図18Aの横方向の座標軸において反転させる必要がある。
コピー動作1803は、構造部材が形成する2つの対角配置された角のパネルゾーン間で接続関係をコピーする例である。この例における2つのパネルゾーンに対して接続されている主筋部材は、同様の接続関係を有する。ただしコピー元のパネルゾーンにおいては図18Aの右方向と上方向へ向かって構造部材が延伸するのに対して、コピー先のパネルゾーンは左方向と下方向へ向かって構造部材が延伸する。したがってコピー動作1802においては、主筋部材の接続関係を、図18Aの縦横方向それぞれの座標軸において反転させる必要がある。
コピー動作1804は、コピー動作1801の変形例として、構造部材が形成する2つの線分上のパネルゾーン間で接続関係をコピーする例である。コピー動作1804におけるコピー元パネルゾーンとコピー先パネルゾーンは、構造部材の構造が全く同じであるので、コピー動作1801と同様に接続関係を斜めに平行移動すればよい。この平行移動は、図18Bの右方向における平行移動と下方向における平行移動を組み合わせたものとして取り扱うこともできる。コピー動作1804は、構造部材が形成する矩形の辺上ではない2つのパネルゾーン間において、同矩形の辺ではない2つの線分に沿って接続関係を平行移動する際に、用いることができる。
構造部材が形成する形状が矩形ではない(すなわち四角形ではない多角形)場合においても、コピー動作1804と同様に複数回の平行移動によって、接続関係をコピーすることができる。例えばパネルゾーン間を接続する構造部材に沿って、接続関係を平行移動することを繰り返すことにより、任意のパネルゾーン間で接続関係をコピーできる。さらにそのコピー動作における任意時点において、コピー動作1802または1803と同様に接続関係を反転させてもよい。
図18ABにおいては、同じ水平面上に配置されているパネルゾーン間で接続関係をコピーする例を示した。接続関係をコピーするのは、必ずしも同じ水平面上のパネルゾーン間でなくともよく、同じ水平面上に投影したとき図18ABのような配置関係にあるが高さ方向の位置が異なるパネルゾーン間で接続関係をコピーしてもよい。例えばコピー動作1801のコピー先となっているパネルゾーンは、別フロアにおいてこれと同じ位置に配置されているパネルゾーンであってもよい。コピー動作1802~1804についても同様である。あるいはこれに代えて、まず垂直方向において接続関係を並行させた後(すなわちフロア間で接続関係を平行移動させた後)、コピー動作1801~1804いずれかを実施してもよい。以下では各コピー動作における具体例を説明する。
図19は、主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする過程を示す模式図である。図19左上はコピー元のパネルゾーンが有する構造部材と主筋部材の接続関係を模式的に示す側面図である。コピー元パネルゾーンは、2つの梁と1つの柱がパネルゾーンに対して接続された構造を有する。コピー先パネルゾーンも同じ構造を有するが、主筋部材は配置されていない。この場合は、コピー動作1801のように接続関係をコピーすることにより、コピー先パネルゾーンにおいてもコピー元パネルゾーンと同じ主筋部材配置を得ることができる。したがって、コピー先パネルゾーンにおいて改めて接続関係をセットする必要はない。
図20は、主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーする過程を示す模式図である。この例においては図19と同様に、コピー元パネルゾーンとコピー先パネルゾーンは、構造部材の構造が同じである。ただしコピー先パネルゾーンにおける構造部材は、コピー元パネルゾーンに対して左右反転している。この場合は、コピー動作1802のように接続関係をコピーすることにより、コピー先パネルゾーンにおいてもコピー元パネルゾーンと同じ(ただし左右反転している)主筋部材配置を得ることができる。
図21は、主筋部材の接続関係をパネルゾーン間でコピーできない例を示す模式図である。コピー元パネルゾーンは、左右の梁と上下の柱がパネルゾーンに対して接続された構造を有する。コピー先パネルゾーンは、左右の梁と上の柱がパネルゾーン(この場合は建築物の基礎)に対して接続された構造を有する。柱の主筋部材を基礎に対してコピーすることはできないので、この場合は接続関係をパネルゾーン間でコピーすることはできない。この例のように、パネルゾーンに対して接続された構造部材の種類が、コピー元とコピー先との間で異なる場合は、接続関係をコピーすることはできない。このようなコピー動作を実施しようとしたとき、接続関係コピー部127は、コピーできない旨のアラートなどを画面表示してもよい。コピーを禁止するのは柱と基礎との間に限らず、構造部材の種類が異なれば一律に禁止してもよい。例えば柱と梁との間でコピーを禁止してもよい。
図22~図23は、パネルゾーンに対して接続された構造部材の接続関係を編集することを禁止する例である。ユーザがパネルゾーンを選択すると、構造部材設計プログラム12は、そのパネルゾーンに対して接続された構造部材が有する主筋部材の接続関係を変更することを禁止するように指示するユーザインターフェースを表示することができる。図22のウインドウはその例である。
図23上段においては、パネルゾーンに対して接続された構造部材全てについて、接続関係を変更可能となっている。図23中段においては、全ての構造部材について接続関係を変更不可となっている。図23下段においては、1番目の構造部材についてのみ接続関係を変更可能、その他の構造部材は変更不可となっている。
ペアリングされた構造部材が存在する場合、そのペアリングを構成するすべての構造部材について、接続関係の変更を禁止することが望ましい。例えば図23の各例における2番目と3番目の構造部材(パネルメンバー)は、既にペアリングが完了しているので、これら2つの主筋部材の接続関係を変更することを禁止することが望ましい。
図24は、構造部材の接続関係を変更不可となっているパネルゾーンに対して接続関係をコピーする例を示す模式図である。コピー元パネルゾーンとコピー先パネルゾーンは、構造部材の構造が同じである。ただしコピー先パネルゾーンは、柱について接続関係を変更不可とするように、図22~図23のユーザインターフェース上で指定されている。接続関係コピー部127はこの場合においても、コピー先パネルゾーンの変更不可設定を解除した上で、接続関係をコピーすることができる。あるいはこれに代えて、接続関係を変更不可となっている構造部材(この例においては柱)を除き、その他の構造部材(この例においては2つの梁)の主筋部材の接続関係をコピーしてもよい。さらには、いずれを実施するかをユーザが選択してもよい。コピー動作1801~1804いずれにおいても同様である。
図25は、構造部材の種類は同じだがサイズが異なるパネルゾーン間において接続関係をコピーする例を示す。図25のコピー元パネルゾーンは、1つの柱と比較的細い3つの梁が接続されている。コピー先パネルゾーンは、1つの柱と比較的細い2つの梁と比較的太い1つの梁が接続されている。すなわち、コピー元とコピー先との間で構造部材の種類は同じだが、1つの梁のサイズのみ異なる。
図26は、図25のコピー動作の具体例を示す。接続関係コピー部127は、コピー先パネルゾーンにおいてサイズがコピー元とは異なる構造部材(この例においては梁G11)のサイズをコピー元と同じサイズに変更した上で、接続関係をパネルゾーン間でコピーする。これにより、コピー先パネルゾーンにおいては、構造部材の種類、構造部材のサイズ、主筋部材の接続関係、がコピー元パネルゾーンと同じとなる。図26のコピー手順と、以下に説明する図27のコピー手順とのうちいずれを実施するかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。コピー動作1801~1804いずれにおいても同様である。
図27は、図25のコピー動作の別具体例を示す。接続関係コピー部127は、コピー元とコピー先との間においてサイズが異なる構造部材(この例においては梁G10と梁G11)について、コピー元構造部材(G10)のサイズをコピー先構造部材(G11)のサイズに変換した上で、接続関係をパネルゾーン間でコピーする。このとき、コピー元構造部材の主筋部材の配置を、その変換比率に応じて調整したうえでコピーする。図27の例においては、梁G10が有する3つの主筋部材の配置を、梁G10とG11との間のサイズ変換比率にしたがって調整する。これにより梁G10内の最下の主筋部材は、下方に向けてシフトされている。
主筋部材の配置を調整する際に、パネルゾーンを貫通する主筋部材については、配置を変更しないようにしてもよい。パネルゾーンを貫通する主筋部材は、他の構造部材における主筋部材とペアリングされていることが多いからである。これにより、ペアリングされていない主筋部材のみ配置を調整することになるので、ペアリング結果を不意に変更することなく、接続関係をコピーできる。図27における梁G10内の上側2つの主筋部材はこの例である。
主筋部材のなかには、端部を折り曲げた上で(すなわちフック部分を有する)構造部材のなかに埋め込むことにより、位置固定の安定性を高めたものがある。このようなフック部分を有する主筋部材は、配置を変更することが望ましくない場合が多い。構造部材内に埋め込んだフック部分の位置については、例えば構造部材の表面からの埋め込み深さが規制されているなど、何らかの制約条件が既に課されている場合があるからである。したがってフック部分を有する主筋部材については、主筋部材の配置を調整する際に、配置を変更しないようにしてもよい。図27における梁G10内の上側2つの主筋部材はこの例である。
図28は、接続関係コピー部127が提供するユーザインターフェースの例である。ユーザはユーザインターフェース上で、コピー元パネルゾーンからコピーする構造部材を選択する。さらに、図18ABで説明したコピー動作1801~1804いずれを実施するかを選択する。ユーザインターフェース下部は、コピー先パネルゾーンの候補を列挙している。接続関係コピー部127は、コピー先パネルゾーンが、図19~図20(コピー可)、図21(コピー不可)、図24(配置変更不可を解除すればコピー可)、図26~図27(サイズを変更すればコピー可)、のうちいずれの状態にあるかを判定し、その結果をユーザインターフェース右下欄に表示する。ユーザがOKボタンを押すと、接続関係コピー部127はユーザの選択にしたがってコピーを実施する。
<本開示の変形例について>
本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
以上の実施形態において、構造部材設計プログラム12が図2(または図16)の各ステップを実施することを説明したが、各ステップのうち全部または一部を、設計者がマニュアル作業によって実施することも可能である。例えば各ステップのうち全部または一部を表計算ソフトウェアのマクロによって実装し、これを実行することにより、画面上で設計結果を視認しながら微調整を実施することができる。
以上の実施形態において、構造部材設計プログラム12およびそのサブモジュールは、ソフトウェアに代えて、回路デバイス(例:Field Programmable Gate Array:FPGA)などのハードウェアによって実装することもできる。
以上の実施形態において、コンピュータ1とユーザ端末2は、必ずしも別装置でなくてもよく、これらを単一のコンピュータ上に構成してもよい。この場合、ユーザ端末2が画面表示する各画面は、これに代えてコンピュータ1が備える表示デバイス上で画面表示することになる。
以上の実施形態において、建築物が備えるパネルゾーンとこれに接続される構造部材(柱または梁または基礎)が備える主筋部材について説明したが、本開示は建築物に限るものではなく、同様の構造を備えた構造物一般について適用することができる。すなわち本開示の対象は、建築構造物、土木構造物、プラント、その他同様の構造を有する構造物一般について適用することができる。この場合、本開示におけるパネルゾーンに対応するのは、構造物の高さ方向に延伸する構造部材とこれに対して直交する方向に延伸する構造部材が交差する領域となることを付言しておく。
1:コンピュータ
12:構造部材設計プログラム
121:パネルゾーン抽出部
122:構造部材抽出部
123:主筋セット部
124:ペアリング部
125:接続関係セット部
126:自動配筋部
127:接続関係コピー部
13:記憶部
2:ユーザ端末

Claims (27)

  1. 構造物のパネルゾーンに対して接続された構造部材が有する主筋部材の接続関係を設計する構造部材設計方法であって、
    前記構造物の構造を記述した設計データから前記パネルゾーンの箇所を抽出するステップ、
    前記抽出したパネルゾーンに対して接続されている前記構造部材を前記設計データから抽出するステップ、
    前記抽出した前記構造部材の内部に組み込まれる主筋部材の本数および配置を前記抽出した前記構造部材ごとにセットするステップ、
    前記抽出した前記構造部材のうち前記主筋部材の本数および配置が同じであるものをペアリングするステップ、
    前記ペアリングした前記構造部材が有する前記主筋部材を互いに接続するように前記接続関係をセットするステップ、
    前記接続関係をセットするステップにおいてセットした前記接続関係にしたがって前記主筋部材を配置したと仮定したとき、前記接続関係によって接続されない前記主筋部材が互いに衝突するか否かを計算するステップ、
    前記接続関係によって接続されない前記主筋部材が衝突する場合はその衝突する前記主筋部材のうち少なくともいずれかの位置を移動させることにより衝突を回避するステップ、
    第1パネルゾーンにおいてセットした前記接続関係を第2パネルゾーンに対してコピーするステップ、
    を有し、
    前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を、
    前記第2パネルゾーンに対して平行移動させる、
    水平面内の第1座標軸上で反転させた上で前記第2パネルゾーンに対してコピーする、
    前記第1座標軸上で反転させるとともに、前記第1座標軸に対して前記水平面内で直交する第2座標軸上で反転させた上で、前記第2パネルゾーンに対してコピーする、
    のうち少なくともいずれかを実施することにより、前記第2パネルゾーンに対してコピーし、
    前記構造部材設計方法はさらに、前記パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の前記接続関係を変更することを禁止するステップを有し、
    前記コピーするステップにおいては、前記第2パネルゾーンにおいて前記禁止が適用されている場合であっても、前記禁止を解除した上で、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする構造部材設計方法。
  2. 構造物のパネルゾーンに対して接続された構造部材が有する主筋部材の接続関係を設計する構造部材設計方法であって、
    前記構造物の構造を記述した設計データから前記パネルゾーンの箇所を抽出するステップ、
    前記抽出したパネルゾーンに対して接続されている前記構造部材を前記設計データから抽出するステップ、
    前記抽出した前記構造部材の内部に組み込まれる主筋部材の本数および配置を前記抽出した前記構造部材ごとにセットするステップ、
    前記抽出した前記構造部材のうち前記主筋部材の本数および配置が同じであるものをペアリングするステップ、
    前記ペアリングした前記構造部材が有する前記主筋部材を互いに接続するように前記接続関係をセットするステップ、
    前記接続関係をセットするステップにおいてセットした前記接続関係にしたがって前記主筋部材を配置したと仮定したとき、前記接続関係によって接続されない前記主筋部材が互いに衝突するか否かを計算するステップ、
    前記接続関係によって接続されない前記主筋部材が衝突する場合はその衝突する前記主筋部材のうち少なくともいずれかの位置を移動させることにより衝突を回避するステップ、
    第1パネルゾーンにおいてセットした前記接続関係を第2パネルゾーンに対してコピーするステップ、
    を有し、
    前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を、
    前記第2パネルゾーンに対して平行移動させる、
    水平面内の第1座標軸上で反転させた上で前記第2パネルゾーンに対してコピーする、
    前記第1座標軸上で反転させるとともに、前記第1座標軸に対して前記水平面内で直交する第2座標軸上で反転させた上で、前記第2パネルゾーンに対してコピーする、
    のうち少なくともいずれかを実施することにより、前記第2パネルゾーンに対してコピーし、
    前記構造部材設計方法はさらに、前記パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の前記接続関係を変更することを禁止するステップを有し、
    前記コピーするステップにおいては、前記第2パネルゾーンにおいて前記禁止が適用されている場合であっても、前記禁止が適用されている前記構造部材を除いて、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする構造部材設計方法。
  3. 前記構造部材は、前記水平面内において線分を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが同じ前記線分上に配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第2パネルゾーンに対して平行移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  4. 前記構造部材は、前記水平面内において線分を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが同じ前記線分上に配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第2パネルゾーンに対して平行移動させる
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  5. 前記構造部材は、前記水平面内において対向する2つの辺を有する矩形を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが対向する前記辺上にそれぞれ配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第1座標軸上で反転させた上で前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  6. 前記構造部材は、前記水平面内において対向する2つの辺を有する矩形を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが対向する前記辺上にそれぞれ配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第1座標軸上で反転させた上で前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  7. 前記構造部材は、前記水平面内において対角配置された2つの角を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが対角配置された前記角にそれぞれ配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第1座標軸上で反転させるとともに前記第2座標軸上で反転させた上で、前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  8. 前記構造部材は、前記水平面内において対角配置された2つの角を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンが対角配置された前記角にそれぞれ配置されている場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を前記第1座標軸上で反転させるとともに前記第2座標軸上で反転させた上で、前記第2パネルゾーンに対してコピーする
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  9. 前記構造部材は、前記水平面内において矩形を形成するように構成されているとともに、前記矩形の辺ではない線上において互いに平行ではない第1線分と第2線分を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンが前記第1線分の一端に配置されているとともに前記第2パネルゾーンが前記第1線分と前記第2線分の交点ではない側における前記第2線分の一端に配置され、かつ、前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンがともに前記辺上ではない場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を第2パネルゾーンに対して平行移動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  10. 前記構造部材は、前記水平面内において矩形を形成するように構成されているとともに、前記矩形の辺ではない線上において互いに平行ではない第1線分と第2線分を形成するように構成されており、
    前記第1パネルゾーンが前記第1線分の一端に配置されているとともに前記第2パネルゾーンが前記第1線分と前記第2線分の交点ではない側における前記第2線分の一端に配置され、かつ、前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンがともに前記辺上ではない場合、前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンにおける前記接続関係を第2パネルゾーンに対して平行移動させる
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  11. 前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の種類と、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の種類とが互いに異なる場合は、前記接続関係をコピーすることを禁止する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  12. 前記コピーするステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の種類と、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材の種類とが互いに異なる場合は、前記接続関係をコピーすることを禁止する
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  13. 前記構造部材設計方法はさらに、前記第2パネルゾーンに対してコピーした前記接続関係を、前記第2パネルゾーンの構造と適合するように調整するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  14. 前記構造部材設計方法はさらに、前記第2パネルゾーンに対してコピーした前記接続関係を、前記第2パネルゾーンの構造と適合するように調整するステップを有する
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  15. 前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズと、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズとが、互いに異なる場合、前記調整するステップにおいては、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズを前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズに変換した上で、前記接続関係をコピーする
    ことを特徴とする請求項13記載の構造部材設計方法。
  16. 前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズと、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズとが、互いに異なる場合、前記調整するステップにおいては、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズを前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズに変換した上で、前記接続関係をコピーする
    ことを特徴とする請求項14記載の構造部材設計方法。
  17. 前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズと、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズとが、互いに異なる場合、前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズを前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズに変換した上で、前記接続関係をコピーする
    ことを特徴とする請求項13記載の構造部材設計方法。
  18. 前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズと、前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズとが、互いに異なる場合、前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズを前記第2パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材のサイズに変換した上で、前記接続関係をコピーする
    ことを特徴とする請求項14記載の構造部材設計方法。
  19. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材が有する前記主筋部材の配置を、前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンとの間の前記変換の比率にしたがって調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  20. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続されている前記構造部材が有する前記主筋部材の配置を、前記第1パネルゾーンと前記第2パネルゾーンとの間の前記変換の比率にしたがって調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  21. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンを貫通する前記主筋部材の配置については変更することなく、その他の前記主筋部材の配置を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  22. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンを貫通する前記主筋部材の配置については変更することなく、その他の前記主筋部材の配置を調整する
    ことを特徴とする請求項20記載の構造部材設計方法。
  23. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続された前記構造部材が有する前記主筋部材のうち、端部が折り曲げられたフック部分を有するフック主筋部材については配置を変更することなく、その他の前記主筋部材の配置を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  24. 前記調整するステップにおいては、前記第1パネルゾーンに対して接続された前記構造部材が有する前記主筋部材のうち、端部が折り曲げられたフック部分を有するフック主筋部材については配置を変更することなく、その他の前記主筋部材の配置を調整する
    ことを特徴とする請求項20記載の構造部材設計方法。
  25. 前記構造部材は、前記構造物の柱または前記構造物の梁または前記構造物の基礎のうち少なくともいずれかである
    ことを特徴とする請求項1記載の構造部材設計方法。
  26. 前記構造部材は、前記構造物の柱または前記構造物の梁または前記構造物の基礎のうち少なくともいずれかである
    ことを特徴とする請求項記載の構造部材設計方法。
  27. 請求項1から26のいずれか1項記載の構造部材設計方法をコンピュータに実行させることを特徴とする構造部材設計プログラム。
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