JP7252863B2 - 検査装置の異常箇所評価システムおよび検査装置の異常箇所評価方法 - Google Patents

検査装置の異常箇所評価システムおよび検査装置の異常箇所評価方法 Download PDF

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本発明は、検査装置の異常箇所評価システムおよび検査装置の異常箇所評価方法に関する。
検査装置は、コントローラと、コントローラからの入力に応じて検体へ出力を与える出力部とを備え、検体の性能や耐久性などを検査する。コントローラは、出力部の出力をフィードバックして検体に予め決められた検査条件通りに検査装置を制御して検体に出力を与える。
このような検査装置としては、たとえば、振動検査装置があり、振動検査装置は、出力部として加振器を備えており、機械部品やダンパといった検体に対して加振器で振動を与える。この場合、振動検査装置の出力は、検体に与える荷重、速度や変位といった物理量となり、コントローラから操作量を指示する入力が与えられると、振動検査装置は、検体に検査条件通りの荷重、速度或いは変位を与える(たとえば、特許文献1参照)。
特開2019-032261号公報
このような検査装置に異常が生じると正常な検体の検査が行えないので、異常箇所を特定したうえで検査装置の修理や部品交換等の対応が必要となる。このように検査装置の修理や部品交換等の対応を行うには、検査装置の異常箇所の特定が必要となる。
検査装置には多くの部品が使用されているため、予め異常箇所に当たりをつけて部品の異常の有無を確認する作業をしなければ異常箇所の特定に多大な時間がかかってしまう。
異常箇所を推定するには、検体の検査結果データを解析する等して行えなくはないが、データ解析による異常箇所の推定には熟練したオペレータの高度な知識が必要であって、誰もが異常箇所を推定できるものではない。
そこで、本発明は、検査装置の異常箇所の推定を容易とすることができる検査装置の異常箇所評価システムおよび検査装置の異常箇所評価方法の提供を目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明の検査装置の異常箇所評価システムは、検査装置の動作と検査装置が検査する検体の動作を情報として検知する情報がそれぞれ異なる3つ以上のセンサ部を有するセンサ装置と、センサ装置が検知した情報を処理する処理装置とを備え、処理装置がセンサ部のうち2つのセンサ部の全組合わせについて2つのセンサ部が検知した情報同士の相関係数を求める相関係数算出部と、求めた全相関係数毎に相関係数と対応する正常値との差を指標として求める指標算出部と、指標を順位付けする順位算出部とを備えている。
また、本実施の形態の検査装置の異常箇所評価方法は、検査装置の動作と検査装置が検査する検体の動作を情報としてそれぞれ異なる3つ以上の情報を検知するセンシング過程と、センシング過程で検知した情報のうち2つの情報の全組合わせについて情報同士の相関係数を求める相関係数算出過程と、求めた全相関係数毎に相関係数と対応する正常値との差を指標として求める指標算出過程と、各指標を順位付けする順位算出過程とを備えている。
以上のように構成された検査装置の異常箇所評価システムおよび異常箇所評価方法では、相関係数が正常値と乖離すれば乖離するほど大きな値を採る指標を順位付けするので、検査装置のオペレータに注意を払うべき指標を順位付けして認識させ得る。また、このように構成された検査装置の異常箇所評価システムおよび異常箇所評価方法で求めた指標を利用すれば、検査装置のオペレータは、順位の高い指標とセンサ部の設置位置との関係から容易に異常箇所に当たりをつけることができる。
また、検査装置の異常箇所評価システムは、処理装置が指標に基づいて検査装置の異常箇所を推定する異常箇所推定部を備えてもよい。このように構成された検査装置の異常箇所評価システムによれば、自動的に異常箇所を推定するので検査装置のオペレータに推定した異常箇所を認識させ得るので、同オペレータの異常箇所の特定作業がより一層容易となる。
さらに、検査装置の異常箇所評価システムは、相関係数算出部が2つのセンサ部同士の情報の度数分布を求め、求めた度数分布に基づいて相関係数を求めてもよい。このように構成された検査装置の異常箇所評価システムによれば、位相ずれの影響を排除して情報の波形の一致度を示す相関係数が得られるので、常に安定した指標を求めることができ、異常箇所の特定に良好な指標を得ることができる。
また、検査装置の異常箇所評価システムは、過去に求めた正常な検査装置で正常な検体を検査した際に得られた複数の相関係数の平均値を正常値としてもよい。このように構成された検査装置の異常箇所評価システムによれば、異常な検査装置で検体を検査した際に得られる指標が平均値から乖離すればするほど大きな値を採るので、指標が異常値であるか否かについて検査装置のオペレータが判断しやすくなる。
そして、検査装置が振動検査装置であって、センサ装置が検査装置の変位と、検体の全体変位と検体の部分的な変位と、検体に作用する荷重を情報として検知してもよい。このように構成された検査装置の異常箇所評価システムによれば、検査装置のオペレータは、センサ部の位置関係と求めた指標とから、振動検査装置である検査装置のどこに異常があるのか異常箇所を具体的に推定できる。
本発明の検査装置の異常箇所評価システムおよび検査装置の異常箇所評価方法によれば、検査装置の異常箇所の推定を容易にできる。
一実施の形態における検査装置の評価システムの構成図である。 検査装置の側面図である。 処理装置の構成図である。 検査装置の変位の波形を示した図である。 正規化した検査装置の変位とダンパの荷重の波形を示した図である。 正規化した検査装置の変位とダンパの荷重のヒストグラムを示した図である。 指標の大小と異常箇所との関係を示した表である。 処理装置における処理手順の一例を示したフローチャートである。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1に示すように、一実施の形態における検査装置Tの異常箇所評価システム1は、検査装置Tの動作と検査装置Tが検査する検体としてのダンパDの動作を情報として検知するセンサ装置2と、センサ装置2が検知した情報を処理する処理装置3とを備え、検査装置Tの異常箇所の推定に使用される指標を求める。
以下、異常箇所評価システム1の各部について詳細に説明する。検体としてのダンパDは、異常箇所評価システム1で指標を求める際に検査装置Tの検査に供される基準となるダンパである。そして、検査装置Tの異常箇所評価システム1は、検査装置Tに異常が認められた場合に、ダンパDに所定の振動を与えて検査装置Tの異常箇所の特定に役立つ指標を求める。
本実施の形態における検体であるダンパDは、シリンダ5と、シリンダ5内に出入りするロッド6とを備えたテレスコピック型のダンパとされており、シリンダ5に対してロッド6が軸方向に変位する伸縮時に減衰力を発揮する。
他方、検査装置Tは、図2に示すように、検体であるダンパDに振動を与える振動検査装置とされており、コントローラCと加振器Eとを備えている。加振器Eは、架台10と、架台10に設けられて図2中左右方向へ移動可能であってダンパDの一端を保持する保持部11と、架台10に設けられてダンパDの他端に接続されてダンパDに振動を与えるアクチュエータ13とを備えている。
アクチュエータ13は、シリンダ13aと、シリンダ13a内に移動自在に挿入されてシリンダ13a内を図示しない伸側室と圧側室とに区画する図外のピストンと、シリンダ13a内に移動自在に挿入されて前記ピストンに連結されるロッド13bと、図外のポンプから供給される圧油を前記伸側室と前記圧側室とに選択的に送り込むサーボ弁13cとを備えている。
サーボ弁13cは、詳細には図示はしないが、中空なハウジングと、ハウジング内に移動自在に挿入されるスプールと、スプールを駆動するソレノイドと、スプールを中立位置に位置決めするばねと、外部からの入力を受け取ってソレノイドを駆動する駆動回路とを備えている。ソレノイドは、駆動回路から供給される電流量に応じてスプールに与える推力を変更でき、スプールの位置を調節できる。そして、サーボ弁13cは、スプールの位置に応じて、前記伸側室へ圧油を供給するポジションと、前記圧側室へ圧油を供給するポジションと、両者への圧油の供給を遮断するポジションとに切り替わり、前記伸側室或いは前記圧側室へ圧油を供給するポジションではソレノイドへ供給される電流量に応じて流量を調節する。
本実施の形態では、サーボ弁13cは、入力として電流指令Iを受けとるとソレノイドの推力を調整して、スプールのハウジングに対する位置を調節して、前記伸側室と前記圧側室のうち入力が指示する室に対して入力が指示する流量の圧油を供給する。アクチュエータ13は、伸側室と圧側室のうちサーボ弁13cから圧油の供給を受けた室を拡大させるとともに圧油の供給のない室を縮小させて、伸縮駆動する。このように、加振器Eは、コントローラCから入力を受けるとアクチュエータ13を伸縮駆動させてダンパDの一端を加振して、ダンパDに振動を与える。なお、駆動回路は、ソレノイドに流れる電流を検知する電流センサを備えており、電流センサで検知する電流をフィードバックして、コントローラCから入力される電流指令I通りにソレノイドへ電流を与える。なお、駆動回路は、サーボ弁13c側ではなく、コントローラCに内包されていてもよい。
コントローラCは、検査装置Tの異常箇所評価にあたって、加振器Eにおけるアクチュエータ13を所定周期の正弦波で伸縮させる電流指令Iを入力としてアクチュエータ13へ与える。このように、検査装置Tは、アクチュエータ13を駆動して検体であるダンパDへ繰り返し正弦波の振動を与えるようになっている。
このような所定周期の正弦波で検査装置Tの出力を変化させる電流指令Iは、予めコントローラCに格納しておくか、検査の際にコントローラCに記憶させてもよい。なお、所定周期は、任意に設定できる。
このように本実施の形態では、検査装置Tが振動検査装置とされているので、検査装置Tの動作は、加振器Eにおけるアクチュエータ13が発揮する荷重、速度および変位となっている。また、検査装置Tの動作によってダンパDに振動が与えられ、ダンパDは伸縮する動作を行う。よって、ダンパDの動作は、ダンパDの伸縮によって発揮する荷重、伸縮の速度および変位となっている。
つづいて、センサ装置2は、コントローラCからの入力としての電流指令IによってダンパDを検査する際の検査装置Tの動作と検体であるダンパDの動作を情報として検知する。本実施の形態では、センサ装置2は、アクチュエータ13の伸縮方向の変位を検知する第一変位センサ2aと、アクチュエータ13とダンパDとの間に設置されてダンパDが発揮する減衰力である荷重を検知するロードセル2bと、ダンパDの伸縮方向の全体の変位を検知する第二変位センサ2cと、ダンパDのシリンダ5に対するロッド6の伸縮方向の変位を検知する第三変位センサ2dとを備えている。このように本実施の形態のセンサ装置2は、検査装置Tの動作としての加振器Eの荷重、速度および変位のうち変位を情報として検知するとともに、ダンパDの動作としての荷重、速度および変位のうち、ダンパDの全体の伸縮変位とロッド6とシリンダ5の相対移動による伸縮ストロークの変位とダンパDが発揮する荷重を検知している。よって、第一変位センサ2aは、検査装置Tの動作の一つである変位を情報として検知するセンサ部として機能する。ロードセル2bは、ダンパDの動作の一つである荷重を情報として検知するセンサ部として機能する。また、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dは、ダンパDの動作の一つである変位を情報として検知するセンサ部として機能する。そして、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dは、互いに異なる情報を検知している。第二変位センサ2cと第三変位センサ2dは、ダンパDの動作の一つである変位を検知するが、第二変位センサ2cが検知するのは検査装置Tから受ける荷重によってダンパDが伸縮する際のロッド6とシリンダ5の相対変位およびロッド6およびシリンダ5の圧縮変形量を含むダンパDの全体変位であり、第三変位センサ2dが検知するのはロッド6とシリンダ5の相対移動によるダンパDの部分的な変位である。よって、第二変位センサ2cと第三変位センサ2dが検知する情報は、種類上のカテゴリとしては同一であるが検知部位も検知対象が異なっているので、互いに異なった情報である。
このようにセンサ装置2は、本実施の形態では、互いに異なる情報を検知する4つのセンサ部を備えており、検査装置Tの動作およびダンパDの動作を情報として検知する。なお、センサ装置2は、検査装置Tの動作としての荷重、速度および変位の1つ以上を情報として検知し、ダンパDの動作としての荷重、速度および変位のうち1つ以上のカテゴリの情報を2つ以上検知すればよい。
そして、センサ装置2は、検知した検査装置Tの変位SD、検知したダンパDの荷重F、検知したダンパDの全体の変位d1、および検知したロッド6とシリンダ5との相対的な変位d2を前記情報として処理装置3に入力する。なお、検査装置Tは、センサ装置2が検知した情報を一纏めにしたCSVファイル等にして、前記情報を処理装置3に入力するようにしてもよい。
処理装置3は、図3に示すように、コンピュータシステムであり、演算処理装置3aと、処理装置3の制御と処理に必要なプログラムを記憶するとともに演算処理装置3aが当該プログラムの実行に必要となる記憶領域を提供する記憶装置3bと、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dからの信号を受け取るインターフェース3cと、キーボードやマウスといった入力装置3dと、表示装置3eと、補助記憶装置3fと、印刷装置としてのプリンタ3gと、これら装置を互いに通信可能に接続するバス3hとを備えている。
演算処理装置3aは、演算処理を行うCPU等であって、オペレーティングシステムおよび他のプログラムの実行によって処理装置3の各部の制御を行うとともに、変位SD、d1,d2および荷重Fに基づいて指標を求める処理を行う。記憶装置3bは、ROMおよびRAMを備える他、ハードディスクを備えている。インターフェース3cは、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dから入力されるアナログ信号を演算処理装置3aで読み取り可能なデジタル信号へ変換する。表示装置3eは、演算処理装置3aが処理したデータ等を表示する画面を備えており、たとえば、液晶ディスプレイ等である。補助記憶装置3fは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体と記憶媒体のドライブ装置とで構成されており、記憶媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等である。また、処理装置3は、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dが検知した変位SD、d1,d2および荷重Fの値、変位SD、d1,d2および荷重Fに基づいて求められる相関係数および指標を表示装置3eの画面上に表示して閲覧を可能とするとともに、相関係数および指標を求めるためのアプリケーションプログラムを記憶装置3bに記憶している。なお、処理装置3は、前記情報を検査装置Tから受け取る場合、検査装置Tと通信可能とされてもよいし、補助記憶装置3fを利用して前記情報を受け取ってもよい。
そして、本実施の形態では、情報としての変位SD、d1,d2および荷重Fを処理して相関係数および指標を求めるプログラムを処理装置3の演算処理装置3aが実行して実行することで、相関係数を求める相関係数算出部3a1と、求めた相関係数から指標を求める指標算出部3a2と、求めた指標を順位付けする順位算出部3a3と、指標の順位に基づいて検査装置Tの異常箇所を推定する異常箇所推定部3a4とを実現している。処理装置3は、センサ装置2のセンサ部である第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dのうち2つのセンサ部の全組み合わせについて組み合わせた2つのセンサ部が検知した情報同士の相関係数を求める。
以下、処理装置3の処理について詳しく説明する。本実施の形態では、センサ装置2は、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部を備えている。4つのセンサ部から2つのセンサ部の組み合わせを選ぶ場合、2つのセンサ部の組み合わせ方は6通りである。したがって、処理装置3は、6個の相関係数を求めればよいが、本実施の形態では、検体が片ロッド型のダンパDであって伸長時と収縮時とで異なる特性を持つことから、アクチュエータ13の変位SDについては伸長方向を正とし、ダンパDの収縮方向を正とし、ダンパDの収縮時に発生する荷重を正として、正の値を持つ変位SD,d1,d2および荷重Fのうち二つの情報同士の相関係数を6通りの全組み合わせについて求めるとともに、正の値を持つ変位SD,d1,d2および荷重Fのうち二つの情報同士の相関係数を6通りの全組み合わせについて求めるようにしている。よって、本実施の形態では、相関係数算出部3a1は、12通りの組み合わせについて情報同士の相関係数を求める。
相関係数算出部3a1について詳細に説明する。第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部のうち2つのセンサ部が検知した情報同士は、検査装置TがダンパDに予め決められた所定の振動を与える場合、検査装置Tが正常であってダンパDにも異常がなければある一定の相関を示す筈である。
他方、検査装置Tに異常がある場合、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部のうち2つのセンサ部が検知した情報同士の相関が通常の相関と異なるセンサ部同士が見つかる。通常とは異なる相関を示すセンサ部同士の検査装置Tおよび検体であるダンパDへの設置位置の関係から通常とは異なった相関を示したセンサ部間に異常箇所があると考えられる。このように第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部から2つのセンサ部を抜き出して組み合わせる場合の全通りのセンサ部の組み合わせについて、センサ部が検知した情報通りの相関係数を求め、求めた12通りの相関係数が正常な相関係数とどれだけ異なっているかを指標として求めれば、検査装置Tの異常箇所を推定する際に非常に有用な指標が得られる。
よって、相関係数算出部3a1は、本実施の形態では、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部から2つのセンサ部を選んだ場合の6通りの組み合わせの全てについて相関係数を求める。また、相関係数算出部3a1は、組み合わせた2つのセンサ部同士が検知した情報同士の相関係数を求めるにあたり、本実施の形態の検査装置Tのアクチュエータ13が伸長時と収縮時とで異なる特性を持つことから、前述したように正の値の情報と負の値の情報の双方について相関係数を求めるので、合計12個の相関係数を求める。
相関係数は、2つのセンサ部が検知した各情報が互いに相関しているかを示す尺度となる値であり、値が1に近づくほど情報同士の相関が高いことを示す。本実施の形態では、相関係数算出部3a1は、第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの4つのセンサ部がそれぞれ検知した変位SD、変位d1、変位d2および荷重Fの4つの情報のうちから2つの情報を抜き出し、6通りの情報の組み合わせについてそれぞれ正の値と負の値とについて相関係数を求める。
具体的には、たとえば、相関係数算出部3a1は、第一変位センサ2aとロードセル2bとの組み合わせについて、こられが検知したアクチュエータ13の変位SDとダンパDの荷重Fとの相関係数をそれぞれ正と負の値の双方について求める。検査装置Tの異常箇所の推定にあたり、検査装置TがダンパDに3周期分の正弦波を与える場合、第一変位センサ2aが検知する変位SDは、図4に示すような波形を描く。この波形の最初の一周期と最後の一周期は、アクチュエータ13の急激な始動と停止を避ける目的でアクチュエータ13を伸縮させているので、相関係数算出部3a1は、この余分な最初と最後の一周期分の波に相当するデータを切り落とし、安定した3周期分の波形中のデータのみを用いて相関係数を求める。ダンパDの荷重Fについても同様に、アクチュエータ13によって振動させられるダンパDが発揮する荷重Fをロードセル2bで検知して、得られた荷重Fの波形から最初と最後の一周期の波に相当するデータを切り落として、中間の3周期分の波形に含まれるデータのみを相関係数の算出に利用する。
そして、相関係数算出部3a1は、変位SDの3周期分の波形中の正の値を持つデータと荷重Fの3周期分の波形中の正の値を持つデータのみを抽出して、抽出した変位SDと荷重Fの両データの相関係数を求めるとともに、変位SDの3周期分の波形中の負の値を持つデータと荷重Fの3周期分の波形中の負の値を持つデータのみを抽出して、抽出した変位SDと荷重Fの両データの相関係数を求める。相関係数算出部3a1は、変位SDと荷重Fの相関係数を求める際に、変位SDと荷重Fを正規化して最大値1から最小値-1までの値を持つデータに変換する。
変位SDと荷重Fを正規化すると、たとえば、図5に示したように、変位SDの波形Wsdと荷重Fの波形Wfとが得られる。これらの波形Wsdと波形Wfの正側のデータ群の各標準偏差の積で波形Wsdと波形Wfの正側のデータ群の共分散を割って相関係数Rpsd_fを得るとともに、これらの波形Wsdと波形Wfの負側のデータ群の各標準偏差の積で波形Wsdと波形Wfの正側のデータ群の共分散を割って相関係数Rmsd_fを得ればよい。このようにして得られた相関係数Rpsd_fは、変位SDの波形Wsdの正側と荷重Fの波形Wfの正側との相関性を示す尺度となる値であり、相関係数Rmsd_fは、変位SDの波形Wsdの負側と荷重Fの波形Wfの負側との相関性を示す尺度となる値である。
前述したように相関係数Rpsd_f,Rmsd_fを求めることができるが、ダンパDは速度に対して伸縮速度に依存した減衰力を発揮するとともにヒステリシスを持っているので、アクチュエータ13の変位SDの波形Wsdに対してダンパDが発揮する荷重Fの波形Wfとでは位相にずれがある。位相ずれがあると波形Wsdと波形Wfの形状が良く一致していても変位SDと荷重Fの相関性が低くなる。
そこで、本実施の形態の相関係数算出部3a1は、-1から1までの範囲を所定の幅のビンで区切って複数の区間を設定し、区間毎の変位SDの正の値と荷重Fの正の値の度数分布を求める。度数分布を縦軸に度数、横軸に値を採ってグラフ化すると、図6に示すように、変位SDのヒストグラムHsdと荷重FのヒストグラムHfとが得られる。
そして、相関係数算出部3a1は、この図6に示したグラフ中の変位SDの0から1までのヒストグラムHsdの度数の標準偏差をσpsdとし、この図6に示したグラフ中の荷重Fの0から1までのヒストグラムHfの度数の標準偏差をσpfとし、変位SDの0から1までのヒストグラムHsdの度数と荷重Fの0から1までのヒストグラムHfの度数との共分散をSpsd_fとすると、相関係数Rpsd_f=Spsd_f/(σpsd×σpf)を演算して求める。
また、相関係数算出部3a1は、この図6に示したグラフ中の変位SDの-1から0までのヒストグラムHsdの度数の標準偏差をσmsdとし、この図6に示したグラフ中の荷重Fの-1から0までのヒストグラムHfの度数の標準偏差をσmfとし、変位SDの-1から0までのヒストグラムHsdの度数と荷重Fの-1から0までのヒストグラムHfの度数との共分散をSmsd_fとすると、相関係数Rmsd_f=Smsd_f/(σmsd×σmf)を演算して求める。なお、共分散を得るには、変位SDの0から1までのヒストグラムHsdの度数のデータ数と荷重Fの0から1までのヒストグラムHfの度数のデータ数が同じである必要があるが、予め、相関係数Rpsd_fを求めるために使用するデータ数を決めておけばよい。
正規化した変位SDと荷重Fの値は、-1から1までの値を採るので、-1から1までに区分を設定して、変位SDと荷重Fの度数分布を求めると、位相が反映されることはないが、変位SDと荷重Fの値の出現度合をそのまま反映した度数分布が得られる。したがって、相関係数算出部3a1が前述のように変位SDと荷重Fの度数分布同士の相関係数Rpsd_f,Rmsd_fを求めると、位相にずれがある変位SDと荷重Fとからも波形Wsdと波形Wfの形状の一致度を示す相関係数が得られる。
なお、位相ずれが検査装置Tの異常箇所を推定する指標に対して重大な影響を与えない場合には、前述したように、度数分布を求めずに正規化した変位SDと荷重Fとをそのまま利用して変位SDと荷重Fの相関係数Rpsd_f,Rmsd_fを求めることも可能である。
また、本実施の形態では、相関係数算出部3a1は、変位SDの正の値と荷重Fの正の値の相関係数Rpsd_fと変位SDの負の値と荷重Fの負の値の相関係数Rmsd_fとを求めているが、検体の動作に方向性がない場合や方向性があっても正負の両側で相関係数を求める実益がない場合、正と負に分けずに変位SDと荷重Fとの組み合わせにおいて一つの相関係数のみを求めてもよい。
そして、相関係数算出部3a1は、残りの5通りのセンサ部の組み合わせの全部について、つまり、第一変位センサ2aと第二変位センサ2cとの組み合わせ、第一変位センサ2aと第三変位センサ2dとの組み合わせ、第二変位センサ2cと第三変位センサ2dとの組み合わせ、ロードセル2bと第二変位センサ2cとの組み合わせ、およびロードセル2bと第三変位センサ2dとの組み合わせについても、それぞれ前述した第一変位センサ2aとロードセル2bとの組み合わせにおける変位SDと荷重Fの正負両方の値の相関係数Rpsd_f,Rmsd_fを求める処理と同様の処理を行う。
したがって、相関係数算出部3a1は、変位SDと変位d1の正の値の相関係数Rpsd_d1と負の値の相関係数Rmsd_d1を、変位SDと変位d2の正の値の相関係数Rpsd_d2と負の値の相関係数Rmsd_d2を、変位d1と変位d2の正の値の相関係数Rpd1_d2と負の値の相関係数Rmd1_d2を、変位d1と荷重Fの正の値の相関係数Rpd1_fと負の値の相関係数Rmd1_fを、さらには、変位d2と荷重Fの正の値の相関係数Rpd2_fと負の値の相関係数Rmd2_fを、それぞれ相関係数Rpsd_f,Rmsd_fを求める処理と同様の処理で求める。
つづいて、指標算出部3a2は、相関係数算出部3a1が求めた全相関係数毎に相関係数と対応する正常値との差を指標として求める。つまり、指標算出部3a2は、たとえば、変位SDと荷重Fの正の値の相関係数Rpsd_fについては、相関係数Rpsd_fからこの相関係数Rpsd_f対応する正常値Npsd_fを差し引いて差を求め、この差の絶対値を指標Ipsd_fとする。正常値Npsd_fは、過去に正常な検査装置Tが同一のダンパDを検査した際に第一変位センサ2aとロードセル2bとで得られた変位SDと荷重Fの正の値について前述した処理で求めた多数の相関係数Rpsd_fの平均値とされている。つまり、正常値Npsd_fは、過去に正常な検査装置Tで得られた多数の相関係数Rpsd_fの平均値であり、予め処理装置3の記憶装置3b或いは補助記憶装置3fに記憶させてあり、指標算出部3a2の指標Ipsd_fの演算に利用される。
指標算出部3a2は、このほかの相関係数Rmsd_f,Rpsd_d1,Rmsd_d1,Rpsd_d2,Rmsd_d2,Rpd1_d2,Rmd1_d2,Rpd1_f,Rmd1_f,Rpd2_f,Rmd2_fについても同様の処理を行って、それぞれ指標Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを求める。
相関係数Rmsd_f,Rpsd_d1,Rmsd_d1,Rpsd_d2,Rmsd_d2,Rpd1_d2,Rmd1_d2,Rpd1_f,Rmd1_f,Rpd2_f,Rmd2_fにそれぞれ対応する正常値Nmsd_f,Npsd_d1,Nmsd_d1,Npsd_d2,Nmsd_d2,Npd1_d2,Nmd1_d2 ,Npd1_f,Nmd1_f,Npd2_f,Nmd2_fも同様に対応する正常な検査装置TでダンパDを検査した際に得られた情報から求めた相関係数の平均値とされる。
このようにして得られた指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fは、異常が認められた検査装置TがダンパDに振動を与えた際に得られる相関係数と、正常な検査装置TがダンパDに振動を与えた際に得られる多数の相関係数の平均値との差であるので、大きな値を持つほど相関係数が正常値から乖離していることを示している。
つづいて、順位算出部3a3は、求めた12個の指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを比較して大きな値を持つ順番で順位付けする。
また、順位算出部3a3は、順位付けした12個の指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを上から或いは左から順番に整列させて表示装置3eの画面上に表示させる。なお、順位算出部3a3は、12個の指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを整列させることに変えて、順位とともに表示させるようにしてもよい。また、順位算出部3a3は、指標と順位をプリンタ3gによって紙媒体に印刷して出力してもよい。
図2に示すように、検査装置Tと検体であるダンパDに対して図中右から順に第一変位センサ2a、第二変位センサ2c、第三変位センサ2d、ロードセル2bが設けられている。第一変位センサ2a、第二変位センサ2c、第三変位センサ2d、ロードセル2bの設置位置により、検査装置Tの異常箇所によって各指標が以下のように大小する傾向となる。
たとえば、ロードセル2bと第二変位センサ2cとの間のダンパDを検査装置Tへ取り付けるブラケット15に異常がある場合には、変位d1と荷重Fの相関係数Rpd1_f,Rmd1_fから求めた指標Ipd1_f,Imd1_fが大きな値となる傾向がある。また、ブラケット15に異常がある場合、ブラケット15が第一変位センサ2aとロードセル2bとの間に位置しているので変位DSと荷重Fとから求められる指標Ipsd_f,Imsd_fも大きな値となる傾向となるとともに、ブラケット15が第二変位センサ2cとロードセル2bとの間に位置しているので変位d1と荷重Fとから求められる指標Ipd1_f,Imd1_fも大きな値となる傾向となる。
また、ブラケット15に異常があっても、第一変位センサ2aが検知する変位SDと第二変位センサ2cが検知する変位d1との関係性、第一変位センサ2aが検知する変位SDと第三変位センサ2dが検知する変位d2との関係性、さらには、第二変位センサ2cが検知する変位d1と第三変位センサ2dが検知する変位d2との関係性には、影響が出づらいと考えられるので、これらに関連する指標Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2は小さな値を採る傾向となる。
ダンパDとアクチュエータ13とを連結するブラケット16が異常箇所である場合、第一変位センサ2aが検出する変位SDと第二変位センサ2cが検出する変位d1とから得られた指標Ipsd_d1,Imsd_d1が大きな値となる傾向を示す。ブラケット16が第一変位センサ2aと第二変位センサ2cとの間に位置しているので変位DSと変位d1とから求められる指標Ipsd_d1,Imsd_d1も大きな値となる傾向となるとともに、ブラケット15が第一変位センサ2aとロードセル2bとの間に位置しているので変位SDと荷重Fとから求められる指標Ipsd_f,Imsd_fも大きな値となる傾向となる。
また、ブラケット16に異常があっても、第二変位センサ2cが検知する変位d1と第三変位センサ2dが検知する変位d2との関係性、第二変位センサ2cが検知する変位d1とロードセル2bが検知する荷重Fとの関係性、さらには、第三変位センサ2dが検知する変位d2とロードセル2bが検知する荷重Fとの関係性には、影響が出づらいと考えられるので、これらに関連する指標Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fは小さな値を採る傾向となる。
さらに、指標のうち、第一変位センサ2aが検知する変位SDとロードセル2bが検知する荷重Fとから得られた指標Ipsd_f,Imsd_fのみが高い値を採る場合、加振器E或いは保持部11或いは架台10に異常箇所がある可能性が高い。
また、第二変位センサ2cの取付け不良の場合には、第二変位センサ2cが関係する指標Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_fのみが高い値を採るので、この取付け不良を判別可能であり、同様に、第三変位センサ2dの取付け不良の場合には、第三変位センサ2dが関係する指標Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd2_f,Imd2_fのみが高い値を採るので、この取付け不良を判別可能である。なお、センサ装置2は、異常箇所評価システム1を構成する要素ではあるが、検査装置Tに設けられているので、指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを利用してセンサ部の取付不良についても把握できる。
以上を取りまとめて一覧にすると、図7に示した表のごとくとなる。たとえば、図7の表中の一行目を参照すると、指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1、Imds_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2が大きな値となっており、その他の指標は小さな値となっている。このような場合、第一変位センサ2aと、その他のセンサ部であるロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dとの間の相関性が異常を示していることに他ならないから、ブラケット16が異常箇所である可能性が高いことが分かる。よって、この場合、指標を順位付けすると、先程の6つの指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1、Imds_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2が1番目から6番目を締めていれば、ブラケット16に異常がある可能性があると判断できる。また、本実施の形態では、変位SD,d1,d2および荷重F(情報)の正の値と負の値についても指標を求めているから、指標の順位付けにてアクチュエータ13の伸長時と収縮時とのどちらの指標が大きいかも把握できる。たとえば、ブラケット15,16に亀裂が入っていて、引っ張りに対して剛性が低くなるものの圧縮に対して剛性がさほど変化がないような場合などでは、アクチュエータ13の収縮側の指標で異常が認められることになる。よって、本実施の形態では、異常箇所の特定のみならず、異常箇所がどのような状態であるかもある程度把握することができる。
このように、大きな値を持つ指標と小さな値を持つ指標との対比によって、検査装置Tの異常箇所を推定することが可能であり、処理装置3が指標を求めて、これらの指標を順位付けして検査装置Tのオペレータに提示すると、オペレータは順位付けされた指標から容易に検査装置Tの異常箇所に当たりをつけることができる。したがって、このように異常箇所評価システム1が求めた順位付けされた指標は、検査装置Tのオペレータにとって異常箇所を特定するうえで非常に有用である。
また、異常箇所評価システム1は、指標の順位付けにとどまらず、指標に基づいて検査装置Tの異常箇所を推定する異常箇所推定部3a4を備えている。異常箇所推定部3a4は、12個の指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fの大小を判別するために各指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fに対して閾値を設定して、指標が閾値を超えるとその指標を「大」、指標が閾値以下であるとその指標を「小」として判断する。異常箇所推定部3a4は、12個の指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fの「大」「小」の判別により、「大」「小」の組み合わせパターンが図7の各行のどれに一致するかを判断し、一致するパターンのそれぞれに紐づけされた検査装置Tの箇所を異常箇所と推定する。
なお、異常箇所推定部3a4は、推定した異常箇所を表示装置3eに表示させる。また、異常箇所推定部3a4は、図7の表中のパターンに該当しない場合には、異常箇所を推定せず処理を終了する。前述した各指標に設定される閾値は、任意に設定すればよいが、たとえば、以下のように設定してもよい。各指標は、相関係数から過去の正常な相関係数の平均値を差し引いて求められることから、過去の正常な相関係数の標準偏差を求めて、この標準偏差の3倍の値を閾値とすればよい。このようにすると、標準偏差の3倍を閾値に設定すれば過去の正常な相関係数の99.7%が採り得る値を指標が逸脱した場合に「大」と判定されるので、精度よく指標を異常値であるか否かを判断できる。
以上までの検査装置Tの異常箇所評価システム1の処理を図8に示したフローチャートに即して説明する。異常が認められた検査装置Tに検体であるダンパDを取り付け、コントローラCから電流指令Iを入力してアクチュエータ13を駆動し、ダンパDへ正弦波の振動を与え(ステップST1)、検査装置Tの動作およびダンパDの動作の情報として変位SD,d1,d2および荷重Fをそれぞれ第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dで検知する(ステップST2、センシング過程)し、処理装置3の演算処理装置3aへ入力する。
処理装置3は、検知した変位SD,d1,d2および荷重Fから第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの各センサ部のうち2つのセンサ部の12通りの組み合わせについて検知した情報同士の相関係数を求める(ステップST3、相関係数算出過程)。また、処理装置3は、12個の相関係数と各相関係数の正常値との差を求めて12個の指標を求める(ステップST4、指標算出過程)。さらに、処理装置3は、各指標を順位付けする(ステップST5、順位算出過程)。さらに、処理装置3は、各指標と対応する閾値とを比較し、各指標が「大」か「小」のいずれに該当するか判定し、各指標の大小のパターンから異常箇所を推定する(ステップST6)。処理装置3は、推定した異常箇所とともに各指標を順位付けされた順番にしたがって表示装置3eの画面上に表示する(ステップST7)。
検査装置Tの異常箇所評価システム1は、以上のように動作して、異常箇所の推定に有用な指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fを求めて順位付けし、表示装置3eにこれらの指標Ipsd_f,Imsd_f,Ipsd_d1,Imsd_d1,Ipsd_d2,Imsd_d2,Ipd1_d2,Imd1_d2,Ipd1_f,Imd1_f,Ipd2_f,Imd2_fと順位とともにして表示させるとともに、推定した異常箇所も表示させ、或いは、プリンタ3gで紙媒体に印刷してオペレータによるこれらの指標等を視認できるようにする。
このように本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1は、検査装置Tの動作と検査装置Tが検査するダンパ(検体)Dの動作を情報として検知する情報がそれぞれ異なる3つ以上のセンサ部としての第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dを有するセンサ装置2と、センサ装置2が検知した変位(情報)SD,d1,d2および荷重(情報)Fを処理する処理装置3とを備え、処理装置3がセンサ部のうち2つのセンサ部の全組合わせについて2つのセンサ部が検知した情報同士の相関係数を求める相関係数算出部3a1と、求めた全相関係数毎に相関係数と対応する正常値との差を指標として求める指標算出部3a2と、指標を順位付けする順位算出部3a3とを備えている。
また、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価方法は、検査装置Tの動作と検査装置Tが検査するダンパ(検体)Dの動作を情報としてそれぞれ異なる3つ以上の情報としての変位SD,d1,d2および荷重Fを検知するセンシング過程と、センシング過程で検知した情報としての変位SD,d1,d2および荷重Fのうち2つの情報の全組合わせについて情報同士の相関係数を求める相関係数算出過程と、求めた全相関係数毎に相関係数と対応する正常値との差を指標として求める指標算出過程と、各指標を順位付けする順位算出過程とを備えている。
以上のように構成された検査装置Tの異常箇所評価システム1および異常箇所評価方法では、相関係数が正常値と乖離すれば乖離するほど大きな値を採る指標を順位付けするので、検査装置Tのオペレータに注意を払うべき指標を順位付けして認識させ得る。また、このように構成された検査装置Tの異常箇所評価システム1および異常箇所評価方法で求めた指標を利用すれば、検査装置Tのオペレータは、順位の高い指標とセンサ部の設置位置との関係から容易に異常箇所に当たりをつけることができる。以上より、検査装置Tの異常箇所評価システム1および異常箇所評価方法によれば、検査装置Tの異常箇所の推定を容易にできる。
また、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1では、処理装置3が指標に基づいて検査装置Tの異常箇所を推定する異常箇所推定部3a4を備えているので、自動的に異常箇所を推定するので検査装置Tのオペレータに推定した異常箇所を認識させ得るので、同オペレータの異常箇所の特定作業がより一層容易となる。
さらに、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1では、相関係数算出部3a1が2つのセンサ部同士の情報の度数分布を求め、求めた度数分布に基づいて相関係数を求める。Dに動的に振動を与えるとノイズなどの影響もあって変位(情報)SD,d1,d2および荷重(情報)Fの波形が乱れる場合があって、そのまま相関係数を求めると位相ずれの影響で相関係数の値が変化して、異常箇所の推定に対して良好な指標が得られない場合がある。これに対して、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1によれば、度数分布に基づいて相関係数を求めれば位相ずれの影響を排除して、変位(情報)SD,d1,d2および荷重(情報)Fの波形の一致度を示す相関係数が得られるので、常に安定した指標を求めることができ、異常箇所の特定に良好な指標を得ることができる。
また、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1では、過去に求めた正常な検査装置Tで正常なダンパ(検体)Dを検査した際に得られた複数の相関係数の平均値を正常値としたので、異常な検査装置Tでダンパ(検体)Dを検査した際に得られる指標が平均値から乖離すればするほど大きな値を採るので、指標が異常値であるか否かについて検査装置Tのオペレータが判断しやすくなる。
そして、本実施の形態の検査装置Tの異常箇所評価システム1では、検査装置Tが振動検査装置であって、センサ装置2が検査装置Tの変位SDと、ダンパ(検体)Dの全体変位d1と、ダンパ(検体)d2の部分的な変位d2と、ダンパ(検体)Dに作用する荷重Fを情報として検知している。このように構成された検査装置Tの異常箇所評価システム1によれば、検査装置Tのオペレータは、センサ部である第一変位センサ2a、ロードセル2b、第二変位センサ2cおよび第三変位センサ2dの位置関係と求めた指標とから、振動検査装置である検査装置Tのどこに異常があるのか異常箇所を具体的に推定できる。
なお、前述した実施の形態では、センサ装置2が検知する情報が変位SD,d1,d2および荷重Fであったが、検査装置Tの動作は変位SD以外にもアクチュエータ13の速度或いは荷重もあるので、センサ装置2はこれらを情報として検知してもよいし、また、ダンパ(検体)Dの動作についても変位d1,d2および荷重Fの他に速度もあるので、センサ装置2は速度を検知してもよい。センサ部は、検体の全体或いは部分について、変位、速度および加速度のうち2つ以上を並列に検知してもよく、この場合、並列されるセンサ部のうち一つに異常がある場合にはそのセンサ部に関連する指標が大きな値を採るのでセンサ装置2における一部のセンサ部の異常を見つけることが可能となる。
また、検査装置Tは、振動検査装置以外の検査装置とされてもよく、たとえば、検体の内部に圧力を負荷する圧力検査装置や、検体に温度を作用させる温度検査装置であってもよい。圧力検査装置の場合には、圧力検査装置の動作として圧力検査装置の圧力源の圧力を情報とし、検体内の圧力、検体の全長或いは部分の歪や応力を情報とし、前述のように指標を求めればよい。このように検査装置Tが圧力検査装置であっても、異常箇所評価システム1および異常箇所評価方法は、検査装置Tのオペレータの圧力検査装置の異常箇所の特定を助けることができる。検査装置Tが温度検査装置であっても、異常箇所評価システム1および異常箇所評価方法は、圧力検査装置と同様に、温度検査装置側の動作と検体側の動作を情報として検知して指標を求めれば、同様に検査装置Tのオペレータの異常箇所の特定を助けることができる。検体についても本実施の形態では、ダンパDを検体としているが、検体はダンパD以外の機械部品とされてもよく、検査装置Tが振動検査装置以外である場合には、検査に適した検体を使用すればよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・異常箇所評価システム、2・・・センサ装置、2a・・・第一変位センサ(センサ部)、2b・・・ロードセル(センサ部)、2c・・・第二変位センサ(センサ部)、2d・・・第三変位センサ(センサ部)、3・・・処理装置、3a1・・・相関係数算出部、3a2・・・指標算出部、3a3・・・順位算出部、3a4・・・異常箇所推定部

Claims (6)

  1. 検査装置の異常箇所の推定に使用される指標を求める検査装置の異常箇所評価システムであって、
    前記検査装置の動作と前記検査装置が検査する検体の動作を情報として、検知する情報がそれぞれ異なる3つ以上のセンサ部を有するセンサ装置と、
    前記センサ装置が検知した情報を処理する処理装置とを備え、
    前記処理装置は、
    前記センサ部のうち2つのセンサ部の全組合わせについて前記2つのセンサ部が検知した前記情報同士の相関係数を求める相関係数算出部と、
    求めた全相関係数毎に、前記相関係数と対応する正常値との差を前記指標として求める指標算出部と、
    前記指標を順位付けする順位算出部とを有する
    ことを特徴とする検査装置の異常箇所評価システム。
  2. 前記処理装置は、
    前記指標に基づいて、前記検査装置の異常箇所を推定する異常箇所推定部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置の異常箇所評価システム。
  3. 前記相関係数算出部は、前記2つのセンサ部同士の前記情報の度数分布を求め、求めた前記度数分布に基づいて前記相関係数を求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置の異常箇所評価システム。
  4. 前記正常値は、過去に正常な前記検査装置で正常な前記検体を検査した際に得られた複数の相関係数の平均値を前記正常値とした
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の異常箇所評価システム。
  5. 前記検査装置は、振動検査装置であって、
    前記センサ装置は、前記検査装置の変位と、前記検体の全体変位と、前記検体の部分的な変位と、前記検体に作用する荷重を情報として検知する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の検査装置の異常箇所評価システム。
  6. 検査装置の異常箇所の推定に使用される指標を求める検査装置の異常箇所評価方法であって、
    前記検査装置の動作と前記検査装置が検査する検体の動作を情報として、それぞれ異なる3つ以上の情報を検知するセンシング過程と、
    前記センシング過程で検知した前記情報のうち2つの情報の全組合わせについて前記情報同士の相関係数を求める相関係数算出過程と、
    求めた全相関係数毎に、前記相関係数と対応する正常値との差を前記指標として求める指標算出過程と、
    前記指標を順位付けする順位算出過程とを備えた
    ことを特徴とする検査装置の異常箇所評価方法。
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