JP7251881B2 - 昇降機の遠隔監視システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、昇降機の遠隔監視システムに関する。
昇降機としてのエレベータには、点検用保守スイッチが設けられている。点検用保守スイッチをオンすることで、異常信号の検出を無効化することができ、点検作業中に不要な異常信号が監視センタへ発報されるのを防ぎ、監視センタの監視員や建屋防災センタの監視員を混乱させないようにしている。点検時にそのスイッチを操作してから点検作業することで、エレベータに設けられる各安全装置や機器の点検を行うことができる。
しかし、点検作業終了時に、点検用保守スイッチの復帰を忘れてしまうと、通常運転時にエレベータの異常を検出できなくなってしまい、監視センタによる遠隔監視ができなくなる。また、建屋の防災センタ等でも異常を検知できなくなり、故障や異常、さらには利用者の閉じ込めが発生した場合に異常を検知できず初動が遅れてしまうという不具合が生じる。
従来、点検用保守スイッチの状態を検知する手段としては、エレベータの現在位置などを表示する表示パネルなどを有する表示操作盤に当該エレベータが点検中であることを表示することで、点検用保守スイッチの設定状態を確認できるようにする方法がある。
特開2015-044673号公報 特開2015-168563号公報
しかしながら、上記従来技術は、乗場の表示装置による状態表示方法であるため、例えば群管理のエレベータでは乗場の表示装置が設置されることが少ないことから、保守員が点検用保守スイッチの状態を確認することができない。このため、スイッチの復帰を忘れて点検を終了させてしまうという不具合を回避することはできない。
また、エレベータかご内にスイッチの状態を表示できる場合には、そこで表示を確認することも可能である。しかし、表示できない仕様となっている場合には、点検用保守スイッチの状態を確認する術がないため、復帰し忘れて点検を終了してしまうこともあった。点検用保守スイッチの復帰忘れは、エレベータに限られず、エスカレータ等の乗客コンベアを含む昇降機全般に言える。
本発明は、上記事情に鑑み、保守員が点検用保守スイッチを復帰し忘れて点検を終了してしまうことを抑制することができる昇降機の遠隔監視システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための実施形態は、保守員が昇降機の点検作業を実施する際に、点検作業で発生させた不要な異常信号を検出しないように抑制する設定が可能な点検用保守スイッチと、点検用保守スイッチの設定が変更されたことを検出し、状態変化信号として出力する機能を有する制御基板と、制御基板から出力された状態変化信号を受信した場合に、公衆回線網を介して状態変化信号を発報する遠隔監視装置と、遠隔監視装置から発報された状態変化信号を受信し、受信した情報を記録して監視画面に表示する機能を有して昇降機の状態を常時監視している監視センタと、保守員が昇降機の点検作業時に作業内容を表示し、点検結果を入力するために使用するアプリケーションが搭載され、前記アプリケーションの操作・登録情報や監視センタから保守員へ通知が必要な情報を通信可能な保守用携帯端末とを備える。
第1実施形態の遠隔監視システムの構成を示すブロック図。 第1実施形態の監視センタでの復帰忘れ検出に用いる状態照会表を示す説明図。 第1実施形態の作業開始時の復帰忘れ事前注意機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の作業終了時の復帰忘れ発生警告機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の点検作業が終了予定時間になっても終了しない場合の復帰忘れ事前注意機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の作業終了時の復帰忘れ発生警告後のリマインド機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の複数人作業で作業開始する際の復帰忘れ事前注意機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の点検中の現場に途中から入場する場合の復帰忘れ事前注意機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の点検中の現場から途中退場する場合の作業継続者への復帰忘れ事前注意機能の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の複数人作業で作業終了する際の復帰忘れ発生警告機能の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態の復帰忘れ発生時の周辺現場作業者情報抽出リストの一例。 第2実施形態の復帰忘れ発生時に周辺現場の作業者も含めて警告する機能の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態の保守員の復帰忘れ発生情報抽出リストの一例を示す説明図。 第3実施形態の復帰忘れ発生させた現場の次の現場での作業開始時に復帰忘れ警告する機能の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態の保守現場での復帰忘れ発生情報抽出リストの一例。 第3実施形態の作業開始時に過去に復帰忘れがあったことを通知する機能の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態の機種別における復帰忘れ発生件数情報抽出リストの一例。 第3実施形態の作業開始時に復帰忘れ発生機種であることを通知する機能の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態の作業当日の作業情報取得時に本人の前日の復帰忘れ発生回数を通知する機能の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態の取得した作業情報に復帰忘れが多発現場や機種が含まれていることを表示する方法の一例。 第4実施形態の作業当日の作業情報取得時にその日の作業予定現場に復帰忘れが多発する現場・機種が含まれていることを通知する機能の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態の本人が前月に復帰忘れを発生させた回数を抽出した一覧表の一例。 第4実施形態の月初に取得した作業情報に本人の前月・前日の復帰忘れ回数を通知する機能の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態の月初に取得した作業情報に本人の前月・前日の復帰忘れ回数を通知する機能の処理手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
≪実施形態の構成≫
図1は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムを適用したエレベータの構成例を示す概略図である。なお、以下の実施形態では建屋内に設置された1機のエレベータ(昇降機)を例示して説明するが、複数のエレベータが設置されてなる場所にも適用可能である。また、ビル内に限らず、歩道橋や駅舎などに設置されたエレベータ、さらにはエスカレータ等のマンコンベアであってもよい。
図1に示すように、遠隔監視システムは、エレベータの各号機を制御するエレベータ制御装置10と、公衆回線網40と、当該エレベータを遠隔で監視する監視センタ50と、保守員が保守点検作業で使用する保守用携帯端末60とを備える。
エレベータ制御装置(昇降機制御装置)10は、エレベータかごの昇降制御、各階乗場に設置された呼びボタンの信号制御、エレベータの異常を検知する機能等を有し、状態変化検出機能を有する制御基板21と、状態変化信号出力機能を有する遠隔監視装置30とを備える。
制御基板21は、各エレベータ号機に設置された点検用保守スイッチ20の設定が変更されたことを検出する信号検出部22と、点検用保守スイッチ20の設定が変更された際に状態変化信号として遠隔監視装置30へ出力する制御部23とを有する。
遠隔監視装置30は、制御基板21から出力された状態変化信号を受信する信号検出部31と、制御部32を介して状態変化信号を入力するとこの状態変化信号を公衆回線網40へ発報する通信部33とを有する。
監視センタ50は、通信部51と、制御部52と、表示部53と、記憶部54と、判断部55とを備える。
通信部51は、各エレベータ制御装置10と、保守用携帯端末60との間でデータを送受信する。制御部52は、送受信データや内部処理を行う。表示部53は、送受信データや各エレベータ制御装置から送信される遠隔監視情報や保守用携帯端末60の操作情報を表示する。記憶部54は、送受信したデータや履歴などを記憶する。判断部55は、記憶したデータから良否判定を実施する。
保守用携帯端末60は、操作部61と、制御部62と、表示部63と、通信部64と、を備える。
操作部61は、保守員がエレベータの点検作業時に作業内容を表示し、点検結果を入力するために使用するアプリケーションが搭載され、保守員がエレベータの点検作業時に作業内容を入力する機能を備える。制御部62は、操作部61で入力した操作内容や監視センタ50からの受信内容を制御する。表示部63は、操作内容や受信内容を画面に表示する。通信部64は、公衆回線網40を介して監視センタ50とデータを送受信する。
≪実施形態の処理手順≫
<作業開始時に復帰忘れしないよう事前注意する機能>
図2は、保守点検作業状態を管理する表を示している。図3のフローチャートは、点検作業開始時に点検用保守スイッチ20の復帰忘れを発生させないように事前注意する機能の処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、保守用携帯端末60の操作部61を操作(ステップS101)して点検作業開始をアプリケーションで登録する。監視センタ50では保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、点検作業開始のデータ(ステップS102YES)であれば、記憶部54へ点検開始を記録し、表示部53へ点検中であることを表示する(ステップS103)。点検作業開始以外のデータ(ステップS102NO)であれば、他の処理を実行する(ステップS104)。
次に、制御部52はエレベータの点検用保守スイッチ20から出力される状態変化信号の最新状態(受信データ)を判断部55へ照合する(ステップS105)。照合した結果、状態変化信号の状態がカットであれば(ステップS106YES)、点検が開始されたと判断して(図2の状態3)、点検作業者情報を取得して(ステップS113)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチ20の復帰忘れに注意」という注意喚起のメッセージを送信する(ステップS114)。状態変化信号の状態がカットでなければ(ステップS106NO)、一定周期で状態変化信号の最新状態(受信データ)を判断部55へ照合する(ステップS105へ戻る)。
また、これと並行して、保守員は保守用携帯端末60の操作部61を操作して(ステップS101)、点検作業開始をアプリケーションで登録したあとで、点検用保守スイッチ20をカットする操作を行う(ステップS107)。点検用保守スイッチ20から出力された信号は制御基板21、遠隔監視装置30を経由して、公衆回線網40を介して監視センタ50へ送信される(ステップS108)。
遠隔監視装置30から信号を受信した監視センタ50は、受信信号を解析し、点検用保守スイッチ20のカットに関する状態変化信号であれば(ステップS109YES)、状態変化信号「カット」を記憶部54に記録する。点検用保守スイッチ20のカット以外の信号(ステップS109NO)であれば、他の処理を実行(ステップS104)する。
次に、制御部52にて、記憶部54に記録されている保守用携帯端末からの点検状態登録記録を確認し(ステップS111)、点検開始(点検中)であれば(ステップS112YES)、点検が開始されたと判断して(図2の状態3)点検作業者情報を取得して(ステップS113)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起のメッセージを送信する(ステップS114)。
<作業終了時の復帰忘れ発生を警告する機能>
図4のフローチャートは、点検作業終了時に点検用保守スイッチ20の復帰忘れを検出して警告する機能の処理を示す。
保守点検作業を終了する際には、保守員は点検用保守スイッチ20をノーマルにする操作を行う(ステップS201)。点検用保守スイッチ20から出力された信号は制御基板21、遠隔監視装置30を経由して、公衆回線網40を介して監視センタ50へ送信される(ステップS202)。遠隔監視装置30から信号を受信した監視センタ50は、受信信号を解析し、点検用保守スイッチ20のノーマルに関する状態変化信号であれば(ステップS203YES)、状態変化信号「ノーマル」を記憶部54に記録する。点検用保守スイッチ20のノーマル以外の信号(ステップS203NO)であれば、他の処理を実行(ステップS104)する。次に、制御部52にて、記憶部54に記録されている保守用携帯端末からの点検状態登録記録を確認し(ステップS204)、点検終了(ノーマル)であれば(ステップS206YES)、点検が終了したと判断して(図2の状態1)、点検作業「完了」を監視センタ50の記憶部54に記録する。
また、これと並行して、保守員は点検用保守スイッチ20を操作(ステップS201)したあとで、保守用携帯端末60の操作部61を操作して(ステップS207)、点検終了をアプリケーションで登録する。監視センタ50では、保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、点検作業終了のデータ(ステップS208YES)であれば、記憶部54へ点検終了を記録し、表示部53へ点検終了したことを表示する(ステップS209)。点検作業終了以外のデータ(ステップS208NO)であれば、他の処理を実行(ステップS104)する。次に、制御部52は、エレベータの点検用保守スイッチ20から出力される状態変化信号の最新状態(受信データ)を判断部55へ照合する(ステップS210)。
照合した結果、状態変化信号の状態がノーマルであれば(ステップS211YES)、点検が完了したと判断して(図2の状態1)、点検作業「完了」を監視センタ50の記憶部54に記録する。状態変化信号の状態がノーマルでなければ(ステップS211NO)、点検作業が終了しているにもかかわらず点検用保守スイッチ20は点検中の状態であることから(図2の状態4)、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ発生を検出し(ステップS213)、点検作業者情報を取得して(ステップS214)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れ発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS215)。
<点検作業が予定通りの時間に終了していない場合に状態変化信号の状態を途中で通知する機能>
図5のフローチャートは、点検作業が予定されている時間内に終わっていない場合に、点検用保守スイッチ20の状態を検出してその状態を現場で作業する保守員が所有する保守用携帯端末に通知する機能の処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、保守用携帯端末60の操作部61を操作して点検作業開始をアプリケーションで登録してから保守点検作業を開始するが、この構成は図3に示した内容と同様であるため、説明は省略する。
監視センタ50の判断部55は、記憶部54に記録された当該エレベータの点検状態の登録状況を照会する(ステップS301)。記憶部54からの回答を確認し、点検中以外の状態であれば(ステップS302NO)、点検状態の登録状況照会(ステップS301)へ戻る。
記憶部54からの回答が点検中であれば(ステップS302YES)、点検作業終了予定時刻を記憶部54に照会する(ステップS303)。判断部55は点検時間を入手後、現在時刻を取得し(ステップS304)、現在時刻が作業終了予定時刻を超過していないか確認する(ステップS305)。確認した結果、現在時刻が作業終了予定時刻を超過していなければ(ステップS305NO)、60秒のタイマをセットし(ステップS306)、60秒後に現在時刻取得(ステップS304)を再実行する。現在時刻が作業終了予定時刻を超過していれば(ステップS305YES)、時間超過としてタイムアウトを検出し(ステップS307)、記憶部54に記録されている当該エレベータから発報されている点検用保守スイッチ20の状態変化信号の最新状態を照合する(ステップS308)。なお、ステップS306では、一例として60秒のタイマをセットしたが、60秒未満でも、60秒を超えるタイマ時間であってもよく、作業現場の状況に応じて適宜選択すればよい。
照合した結果、状態変化信号がカットであれば(ステップS309YES)、点検作業中であることを検出し(ステップS310)、点検作業者情報を取得して(ステップS311)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起のメッセージを送信する(ステップS312)。状態変化信号がノーマルであれば(ステップS309NO)、点検作業者情報を取得して(ステップS313)、作業者の保守用携帯端末へ「点検作業終了登録・退出登録忘れ」という警告のメッセージを送信する(ステップS314)。
<復帰未完了の場合に再警告する機能(リマインド機能)>
図6のフローチャートは、点検作業終了時に点検用保守スイッチ20の復帰忘れを検出して警告した後に、一定時間以上復帰を検出しなかった場合に再警告する処理を示す。
保守点検作業を終了する際の、現場での保守員の動作、および機器操作は、図4に示した内容と同様であるため、説明は省略する。
監視センタ50の判断部55は、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ発生を検出すると(ステップS401)、当該エレベータの点検用保守スイッチ20が未復帰であることを記憶部54に記録し(ステップS402)、点検作業者情報を取得して(ステップS403)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れ発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS403)。
その後、一定時間(「X秒」)待機して(ステップS405)、一定時間経過後に再度点検用保守スイッチ20の状態を記憶部54へ照合する(ステップS406)。照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルでなければ(ステップS407NO)、点検用保守スイッチ20は未復帰であると判断して点検作業者情報を取得して(ステップS408)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチ復帰忘れが未復帰」という警告のメッセージを送信し(ステップS409)、ステップS405へ戻る。
照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルであれば(ステップS407YES)、当該エレベータの点検用保守スイッチ20の復帰忘れが解消されたとして復帰完了を記憶部54に記録し(ステップS410)、点検作業者情報を取得して(ステップS411)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰完了」という復旧完了メッセージを送信する(ステップS412)。
<複数人で同一現場の点検作業を行う場合、作業開始時に全員に事前注意する機能>
図7は、エレベータの保守点検作業を複数人で実施するとき、作業開始の状態(図2の状態3)を検出した場合に、エレベータの点検作業に携わっているすべての保守員に対して点検用保守スイッチ20の復帰忘れを発生させないように事前注意する機能の処理を示すフローチャートである。
エレベータを複数人で保守点検作業を実施する際には、まず、作業を実施する保守員全員が各々所有している保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、点検作業を取り仕切る作業責任者が保守用携帯端末60の操作部61を操作して点検作業開始をアプリケーションで登録してから保守点検作業を開始するが、この構成は複数人での作業でも1人での作業でも図3に示した内容と同様であるため、説明は省略する。
点検用保守スイッチ20がカット且つ点検状態が点検中となれば(図2の状態3)、点検作業を開始したことになる。その時に点検作業者情報を取得し(ステップS501)、点検作業者が1人であれば(ステップS502YES)、作業者の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起のメッセージを送信する(ステップS503)。点検作業者が複数人であれば(ステップS502NO)、作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起のメッセージを送信する(ステップS504)。
<点検作業中の現場に途中から入場した場合、入場登録時に事前注意する機能>
図8のフローチャートは、エレベータの点検作業がすでに実施されている状況で、エレベータの点検作業に他の作業者が途中から加わった場合に、エレベータの点検作業に携わっているすべての保守員に対して点検用保守スイッチ20の復帰忘れを発生させないように注意する処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する(ステップS601)。このときに、エレベータの点検状態がノーマルの状態であれば(ステップS602NO)、作業前と判断して図3のステップS102へ移行する。他の保守員によってエレベータが既に点検状態であれば(ステップS602YES)、途中入場と判断して(ステップS603)、記憶部54に記録されている点検中の情報に途中入場した保守員の作業者情報を追加する(S604)。
その後、点検作業者情報を取得し(ステップS605)、合わせて、点検用保守スイッチ20の最新状態を取得して(ステップS606)、作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起と、「点検用保守スイッチの状態は〇〇です」という状態共有の情報を付加してメッセージ送信する(ステップS507)。
<複数人で点検作業中の現場から先に退場する場合、他作業者に対して事前注意する機能>
図9は、エレベータの点検作業が複数人で実施されている状況で、エレベータの点検作業者の誰か1名が途中で退出する場合に、現場に残ってエレベータの点検作業を継続するすべての保守員に対して、点検用スイッチの復帰忘れを発生させないように注意する機能の処理を示すフローチャートである。
保守点検現場を退出する際には、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場からの退出(退場)をアプリケーションで登録する(ステップS651)。このときに、エレベータの点検状態がノーマルであれば(ステップS652NO)、作業前もしくは作業終了と判断し、図4のステップ208へ移行する。他の保守員によってエレベータがまだ点検状態であれば(ステップS652YES)、途中退出と判断して(ステップS653)、記憶部54に記録されている点検中の情報に途中退出したことを追加する(ステップS654)。
その後、点検作業者情報を取得し(ステップS655)、退出する作業者以外の他作業者がまだ点検作業で残っている場合は(ステップS656YES)、点検用保守スイッチ20の最新状態を取得して(ステップS657)、作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れに注意」という注意喚起と、「点検用保守スイッチの状態は〇〇です」という状態共有の情報を付加してメッセージ送信する(ステップS558)退出する作業者以外で現場作業を行う作業者が1人も残っていない場合は(ステップS656NO)、点検中にもかかわらず作業者がいなくなるため異常として検出し(ステップS659)、退出しようとしている保守員の保守用携帯端末へ「あなたが最後の作業者のため、退出できません」という警告のメッセージを送信する(ステップS660)。
<複数人で点検作業を行っている現場における作業終了時の復帰忘れ発生を警告する機能>
図10のフローチャートは、エレベータの点検作業が複数人で実施されている状況で、点検用保守スイッチ20の復帰忘れの状態(図2の状態4)を検出した場合に、エレベータの点検作業に携わっているすべての保守員に対して点検用保守スイッチ20の復帰忘れが発生していることを警告する処理を示す。なお、保守点検作業を終了する際の、現場での保守員の動作、および機器操作は図4に示した内容と同様であるため、説明は省略する。
監視センタ50の判断部55は、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ発生を検出すると(ステップS701)、記憶部54から点検作業を行っている作業者の情報を取得する(ステップS702)。取得した作業者情報が1名だった場合(ステップS703YES)、1名の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れ発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS704)。点検作業者が複数名いた場合には(ステップS703NO)、登録されている作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰忘れ発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS705)。
その後、一定時間(「X秒」)待機して(ステップS706)、一定時間経過後に再度点検用保守スイッチ20の状態を記憶部54へ照合する(ステップS707)。照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルでなければ(ステップS708NO)、点検用保守スイッチ20は未復帰であると判断して、点検作業者情報を取得して(ステップS709)、登録されている作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチ復帰忘れが未復帰」という警告のメッセージを送信する(ステップS710)。照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルであれば(ステップS709YES)、当該エレベータの点検用保守スイッチ20の復帰忘れが解消されたとして復帰完了を記憶部54に記録し(ステップS712)、点検作業者情報を取得して(ステップS713)、登録されている作業者全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰完了」という復旧完了メッセージを送信する(ステップS714)。
このように第1実施形態によれば、エレベータに設置された点検用保守スイッチ20の状態を検出し、保守員が点検用保守スイッチ20を復帰し忘れて点検作業を終了してしまうことを抑制することができる環境を提供することが可能となる。
<第2実施形態>
<復帰忘れ発生時に周辺の他現場で作業する保守員にも警告メールを送信する機能>
図11は、第2実施形態における周辺現場で作業する保守員をリスト化したものである。図12フローチャートは、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ発生時にすぐに復帰できる距離にいる保守員を抽出して、点検用保守スイッチ20の復帰忘れが発生していることを警告する処理を示す。なお、保守点検作業を終了する際の、現場での保守員の動作、および機器操作は図4に示した内容と同様であるため、説明は省略する。
監視センタ50の判断部55は、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ発生を検出すると(ステップS801)、記憶部54から点検作業を行っている作業者の情報を取得する(ステップS802)。さらに、周辺現場で作業していたり、次現場や事務所で移動していたりする保守員の中から、一定時間以内(図12では「Y分」と記載)で当該現場へ到着できる距離にいる保守員を検索する(ステップS803)。検索した結果、一定時間以内に到着できる保守員がいる場合は(ステップ804YES)、点検作業者と候補に挙がった保守員全員が所有する保守用携帯端末へ「近隣の〇〇現場△△号機にて点検用保守スイッチ復帰忘れが発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS805)。検索した結果、一定時間以内に到着できる保守員がいない場合は(ステップ804NO)、点検を実施した保守員が所有する保守用携帯端末のみへ「点検用保守スイッチ復帰忘れが発生」という警告のメッセージを送信する(ステップS806)。
その後、一定時間(「X秒」)待機して(ステップS807)、一定時間経過後に再度点検用保守スイッチ20の状態を記憶部54へ照合する(ステップS808)。照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルでなければ(ステップS809NO)、点検用保守スイッチ20は未復帰であると判断して、点検作業者情報を取得し(ステップS810)、周辺現場で作業していたり、次現場や事務所で移動していたりする保守員の中から、一定時間以内(図12では「Y分」と記載)で当該現場へ到着できる距離にいる保守員を検索する(ステップS811)。
検索した結果、一定時間以内に到着できる保守員がいる場合は(ステップ812YES)、点検作業者と候補に挙がった保守員全員が所有する保守用携帯端末へ「近隣の〇〇現場△△号機にて点検用保守スイッチ復帰忘れが未復帰」という警告のメッセージを送信し(ステップS813)、ステップS807へ戻る。検索した結果、一定時間以内に到着できる保守員がいない場合は(ステップ812NO)、点検を実施した保守員が所有する保守用携帯端末のみへ「点検用保守スイッチ復帰忘れが未復帰」という警告のメッセージを送信し(ステップS814)、ステップS807へ戻る。
また、ステップS808で一定時間経過後に再度点検用保守スイッチ20の状態を記憶部54へ照合した結果、状態変化信号の最新状態がノーマルでなければ(ステップS809NO)、当該エレベータの点検用保守スイッチ20の復帰忘れが解消されたとして復帰完了を記憶部54に記録し(ステップS815)、点検作業者情報と一定時間以内に当該現場へ到着できる範囲にいる保守員全員の保守用携帯端末へ「点検用保守スイッチの復帰完了」という復旧完了メッセージを送信する(ステップS816)。
このように第2実施形態によれば、復帰忘れ発生時に周辺の他現場で作業する保守員にも警告メールを送信するようにしたので、保守員が点検用保守スイッチ20を復帰し忘れて点検作業を終了してしまうことを未然に抑制することができる。
<第3実施形態>
<復帰忘れを発生させた保守員に次の現場作業開始時に前現場の復帰忘れを警告する機能>
図13は、第3実施形態における保守員が過去に発生させた点検用保守スイッチ20の復帰忘れの履歴を示している。図14のフローチャートは、保守員が点検作業を開始する際に、1つ前の現場で点検用保守スイッチ20の復帰忘れを発生させていた場合、保守用携帯端末へ1つ前の現場で復帰忘れを発生させたことに対して警告する処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、保守用携帯端末60の操作部61を操作して点検作業開始をアプリケーションで登録する(ステップS901)。
監視センタ50では保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、点検開始以外のデータであれば(ステップS902NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。点検作業開始のデータであれば(ステップS902YES)、記憶部54へ点検開始を記録し、表示部53へ点検中であることを表示する(ステップS903)。次に、1つ前の点検現場の情報を読み出し(ステップS904)、復帰忘れ発生有無を確認して、発生した記録があれば(ステップS905YES)、保守用携帯端末へ「1つ前の現場で点検用保守スイッチの復帰忘れが発生しています。この現場では注意しましょう」というような警告のメッセージを送信して(ステップS906)、保守用携帯端末60の表示部63へ表示させ(ステップS907)、ステップS105へ移行する。復帰忘れ発生有無を確認して発生した記録がなければ(ステップS905NO)、メッセージは送信せずにステップS105へ移行する。
<復帰忘れ発生現場での次回点検開始時に、過去に復帰忘れが発生したことを通知する機能>
図15は、保守点検現場での点検用保守スイッチ20の復帰忘れの発生履歴を示している。図16のフローチャートは、保守点検現場で保守員が点検作業を開始する際に、前回や前々回などの過去の点検作業で点検用保守スイッチ20の復帰忘れを発生させていた場合、その現場で復帰忘れを発生させたことに対して警告する処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、保守用携帯端末60の操作部61を操作して点検作業開始をアプリケーションで登録する(ステップS911)。
監視センタ50では保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、点検開始以外のデータであれば(ステップS912NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。点検作業開始のデータであれば(ステップS912YES)、記憶部54へ点検開始を記録し、表示部53へ点検中であることを表示する(ステップS913)。次に、同現場の過去の作業情報を読み出し(ステップS914)、復帰忘れ発生有無を確認して発生した記録があれば(ステップS915YES)、保守用携帯端末へ「この現場で過去に点検用保守スイッチの復帰忘れが発生しています。今回の作業では注意しましょう」というような警告のメッセージを送信して(ステップS916)、保守用携帯端末60の表示部63へ表示させ(ステップS917)、ステップS105へ移行する。復帰忘れ発生有無を確認して、発生した記録がなければ(ステップS915NO)、メッセージは送信せずにステップS105へ移行する。
<復帰忘れが多発する機種の点検開始時に、復帰忘れしないよう事前注意する機能>
図17は、あるエレベータ機種での点検用保守スイッチ20の復帰忘れの発生件数の抽出結果を示している。図18のフローチャートは、保守点検現場で保守員が点検作業を開始する際に、これから点検するエレベータの機種が復帰忘れの多発機種である場合に、その現場で復帰忘れを発生させないように事前注意する処理を示す。
保守点検作業を実施する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し、点検現場への到着(入場)をアプリケーションで登録する。その後、保守用携帯端末60の操作部61を操作して点検作業開始をアプリケーションで登録する(ステップS921)。
監視センタ50では、保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、点検開始以外のデータであれば(ステップS922NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。点検作業開始のデータであれば(ステップS922YES)、記憶部54へ点検開始を記録し、表示部53へ点検中であることを表示する(ステップS923)。次に、同現場のエレベータ制御装置10の型式情報を読み出す(ステップS924)。確認した結果、過去に復帰忘れの記録があった場合は(ステップS925YES)、機種における復帰忘れ回数と多発に該当するかを確認する(ステップS926)。過去に復帰忘れの記録がなかった場合は(ステップS925NO)、メッセージは送信せずにステップS105へ移行する。
機種における復帰忘れ回数と多発に該当するかを確認した後に、当該現場のエレベータ機種が復帰忘れ多発に該当する場合は(ステップS927YES)、復帰忘れ多発現場である情報と累計発生件数をセットし(ステップS928)、保守員が所有する保守用携帯端末へ「この機種で点検用保守スイッチの復帰忘れが多発しています。今回の作業では注意しましょう」というような警告のメッセージを送信して(ステップS930)、ステップS105へ移行する。当該現場のエレベータ機種が復帰忘れ多発に該当しない場合は(ステップS927NO)、復帰忘れ発生現場である情報と累計発生件数をセットし(ステップS929)、保守員が所有する保守用携帯端末へ「この機種で点検用保守スイッチの復帰忘れが発生しています。今回の作業では注意しましょう」というような警告のメッセージを送信して(ステップS930)、ステップS105へ移行する。
この場合、復帰忘れを発生させやすい保守員や、復帰忘れが発生しやすい現場、機種は作業開始前に警告することで、復帰忘れの発生を抑制することが可能になる。
このように第3実施形態によれば、復帰忘れを発生させた保守員に次の現場作業開始時に前現場の復帰忘れを警告するようにした。また、復帰忘れ発生現場での次回点検開始時に、過去に復帰忘れが発生したことを通知するようにした。さらに、復帰忘れが多発する機種の点検開始時に、復帰忘れしないよう事前注意するようにした。このため、保守員が点検用保守スイッチ20を復帰し忘れて点検作業を終了してしまうことを未然に抑制することができる。
<第4実施形態>
<当日の作業情報取得時に前日の復帰忘れ回数を通知する機能>
図19のフローチャートは、第4実施形態における当日の事務所出発前に点検作業現場情報を取得する際に、その保守員が前日に発生させた復帰忘れの回数を通知する処理を示す。
保守点検作業に出発する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し(ステップS1001)、その日の点検現場の情報を監視センタ50の記憶部54からアプリケーションで取得する。
監視センタ50では、保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、当日作業情報取得以外のデータであれば(ステップS1002NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。当日作業情報取得であれば(ステップS1002YES)、当日作業情報を読み出し(ステップS1003)、次に前日の作業記録を読み出す(ステップS1004)。このとき、読み出した前日作業記録の中に、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ記録が含まれている場合には(ステップS1005YES)、前日の復帰忘れ警告情報をセットし(ステップS1006)、保守用携帯端末60へ当日作業情報と合わせて回答する(ステップS1007)。点検用保守スイッチ20の復帰忘れ記録が含まれていない場合には(ステップS1005NO)、保守用携帯端末60へ当日作業情報だけを回答し(ステップS1007)、保守用携帯端末60の表示部63へ表示させる(ステップS1008)。
<当日の作業情報取得時に復帰忘れ多発現場・多発機種が含まれる場合に事前注意する機能>
図20は、当日の事務所出発前に取得する点検作業現場情報であり、復帰忘れ発生履歴や復帰忘れ多発現場に該当するかどうかが表示された一覧表である。図21のフローチャートは、当日の事務所出発前に点検作業現場情報を取得する際に、復帰忘れ多発現場、多発機種が含まれていることを通知する処理を示す。
保守点検作業に出発する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し(ステップS1101)、その日の点検現場の情報を監視センタ50の記憶部54からアプリケーションで取得する。
監視センタ50では、保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、当日作業情報取得以外のデータであれば(ステップS1102NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。当日作業情報取得であれば(ステップS1102YES)、当日作業情報を読み出し(ステップS1103)、次に当日担当する現場の復帰忘れ履歴を読み出す(ステップS1104)。読み出した情報に復帰忘れ履歴があれば(ステップS1105YES)、担当する現場の機種における復帰忘れ回数と多発に該当するかを確認する(ステップS1106)。
機種における復帰忘れ回数と多発に該当するかを確認した後に、当該現場のエレベータ機種が復帰忘れ多発に該当する場合は(ステップS1107YES)、復帰忘れ多発現場である情報と累計発生件数をセットする(ステップS1108)。そして、保守員が所有する保守用携帯端末へ「本日担当する(現場名)では点検用保守スイッチの復帰忘れが多発しています。今回の作業では注意しましょう」というような警告のメッセージを当日作業情報の回答と合わせて送信する(ステップS1110)。
機種が復帰忘れ多発に該当しない場合は(ステップS927NO)、復帰忘れ発生現場である情報をセットする(ステップS1109)。そして、保守員が所有する保守用携帯端末へ「本日担当する(現場名)で過去に点検用保守スイッチの復帰忘れが発生しています。今回の作業では注意しましょう」というような警告のメッセージを当日作業情報の回答と合わせて送信する(ステップS1110)。
読み出した情報に復帰忘れ履歴がなければ(ステップS1105NO)、保守用携帯端末60へ当日作業情報だけを回答し(ステップS1110)、保守用携帯端末60の表示部63へ表示させる(ステップS1111)。
<月初の事務所出発時に前月と前日の復帰忘れ回数を通知する機能>
図22は、月初の事務所出発前に取得する前月の個人別復帰忘れ発生件数の一覧表である。図23A、図23Bのフローチャートは、その前月の個人別復帰忘れ発生件数を通知する処理を示す。
保守点検作業に出発する際には、まず、保守員が保守用携帯端末60の操作部61を操作し(ステップS1201)、その日の点検現場の情報を監視センタ50の記憶部54からアプリケーションで取得する。
監視センタ50では、保守用携帯端末60の操作内容を受信し、制御部52にて受信内容を確認し、当日作業情報取得以外のデータであれば(ステップS1202NO)、他の処理を実行する(図3:ステップS104)。当日作業情報取得であれば(ステップS1202YES)、当日作業情報を読み出す(ステップS1203)。次にその作業情報取得がその月内で初回かどうかを確認し(ステップS1204)、月内初回取得だった場合には、前月の作業記録を読み出し(ステップS1205)、月内初回でなかった場合にはステップS1209へ移行する。
ステップS1205で読み出した前日作業記録の中に、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ記録が含まれている場合には(ステップS1206YES)、復帰忘れ発生回数を読み出し(ステップS1207)、前月の復帰忘れ実績警告情報をセットする(ステップS1208)。続いて、前日の作業記録を読み出す(ステップS1209)。このとき、読み出した前日作業記録の中に、点検用保守スイッチ20の復帰忘れ記録が含まれている場合には(ステップS1210YES)、前日の復帰忘れ警告情報をセットし(ステップS1211)、保守用携帯端末60へ前月実績と当日作業情報と合わせて回答する(ステップS1212)。
点検用保守スイッチ20の復帰忘れ記録が含まれていない場合には(ステップS1210NO)、保守用携帯端末60へ当日作業情報と前月復帰忘れ実績件数があればそれを含めて回答し(ステップS1212)、保守用携帯端末60の表示部63へ表示させる(ステップS1213)。
この場合、年末年始や長期休暇後などの久しぶりの現場作業前に、復帰忘れが発生しやすい現場、機種、前月実績を現場巡回前に警告することで、復帰忘れの発生を抑制することが可能になる。
このように第4実施形態によれば、当日の作業情報取得時に前日の復帰忘れ回数を通知するようにした。また、当日の作業情報取得時に復帰忘れ多発現場・多発機種が含まれる場合に事前注意するようにした。さらに、月初の事務所出発時に前月と前日の復帰忘れ回数を通知するようにした。このため、保守員が点検用保守スイッチ20を復帰し忘れて点検作業を終了してしまうことを未然に抑制することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…エレベータ制御装置(昇降機制御装置)、20…点検用保守スイッチ、21…制御基板(状態変化検出部)、22…信号検出部、23…制御部、30…遠隔監視装置、31…信号検出部、32…制御部、33…通信部、40…公衆回線網、50…監視センタ、51…通信部、52…制御部、53…表示部、54…記憶部、55…判断部、60…保守用携帯端末、61…操作部、62…制御部、63…表示部、64…通信部

Claims (13)

  1. 保守員が昇降機の点検作業を実施する際に、前記点検作業で発生させた不要な異常信号を検出しないように抑制する設定が可能な点検用保守スイッチと、
    前記点検用保守スイッチの設定が変更されたことを検出すると、状態変化信号を出力する状態変化検出部と、
    前記状態変化検出部から出力された状態変化信号を公衆回線網を介して受信し、受信した状態変化信号を含む情報を記録して監視画面に表示して前記昇降機の状態を監視する監視センタと、
    前記保守員が前記昇降機の点検作業時に作業内容を表示し、点検結果を入力するために使用され、前記監視センタとの間で情報通信を行う保守用携帯端末と、を備え、
    前記監視センタは、前記状態変化信号と前記保守用携帯端末から出力される点検状態登録信号とに基づいて前記点検用保守スイッチの復帰忘れを監視するとともに、
    前記昇降機の点検作業を複数人で行っている場合において、
    前記監視センタは、現場から何らかの理由により先に退場を登録した保守員がいた場合に、他の保守員に対して、先に退場した保守員がいることと、前記点検用保守スイッチの状態と、復帰忘れを予防するメッセージを送信する機能と、
    点検作業中の現場に対して、作業支援のために途中から他の保守員が現場に入場した場合に、先に退場した保守員の情報と、前記点検用保守スイッチの状態と、復帰忘れを予防するメッセージを送信する機能と、を備える昇降機の遠隔監視システム。
  2. 前記監視センタは、前記昇降機の点検作業において、前記保守員によって前記点検用保守スイッチが操作された場合に出力される状態変化信号と、保守点検作業終了時に前記保守用携帯端末から出力される点検状態登録信号と、に基づいて、
    当該昇降機の点検作業状態に応じて、現場で作業している前記保守員が所有する前記保守用携帯端末に対して、前記点検用保守スイッチの復帰忘れ発生を警告するメッセージを送信する機能を備える請求項1に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  3. 前記監視センタは、前記昇降機の点検作業において、何らかの原因によって点検作業が予定作業時間を過ぎても終了していない場合に、現場で作業している前記保守員が所有する前記保守用携帯端末に対して、
    前記点検用保守スイッチの復帰忘れを予防するメッセージを送信する機能を備える請求項1または2に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  4. 前記監視センタは、前記昇降機の点検作業において、前記点検用保守スイッチの操作忘れによる状態変化信号の復帰忘れ発生を警告するメッセージを送信後、一定時間経過しても状態変化信号の復帰を検出できなかった場合に、現場で作業している前記保守員が所有する前記保守用携帯端末に対して、
    前記点検用保守スイッチが未復帰状態であることを再度警告するメッセージを送信する機能を備える請求項3に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  5. 前記昇降機の点検作業を複数人で行う場合において、
    前記監視センタは、現場で作業している前記保守員が所有する前記保守用携帯端末に対して、前記点検用保守スイッチの復帰忘れを予防するメッセージを、前記現場で作業する保守員全員へ送信する機能を備える請求項1~4の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  6. 現場に入場している保守員の中の誰か一人によって、前記点検用保守スイッチが操作された場合に出力される状態変化信号と、保守点検作業終了時に現場に入場している保守員の中の誰かの保守用携帯端末から出力される点検状態登録信号と、に基づいて、
    前記監視センタは、当該昇降機の点検作業状態に応じて、前記保守員が所有する前記保守用携帯端末に対して、前記点検用保守スイッチの復帰忘れ発生を警告するメッセージを当該現場で作業する保守員全員へ送信する機能を備える請求項1~5の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  7. 前記点検用保守スイッチの復帰忘れ発生を検出した場合に、
    前記監視センタは、現場に急行できる範囲内において点検作業中もしくは移動中の保守員が所有する保守用携帯端末に対して、当該現場にて点検用保守スイッチの復帰忘れが発生したことを知らせるメッセージを送信する機能を備える請求項1~6の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  8. 前記点検用保守スイッチの復帰忘れ発生を発生させた保守員がいた場合に、その保守員の担当する次現場の保守点検作業開始時に、その保守員が所有する保守用携帯端末に対して、
    前記監視センタは、前作業現場において点検用保守スイッチの復帰忘れが発生した旨と、この現場でも復帰忘れを発生させないように注意を与えるメッセージを送信する機能を備える請求項1~7の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  9. ある現場の保守点検開始時において、前記点検用保守スイッチの復帰忘れが過去に発生した現場であった場合に、
    前記監視センタは、その現場を点検する保守員が所有する保守用携帯端末に対して、当該現場にて過去に点検用保守スイッチの復帰忘れが発生した旨と、今回の作業で復帰忘れを発生させないように注意を与えるメッセージを送信する機能を備える請求項1~8の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  10. 復帰忘れが過去に何度も発生している昇降機機種の保守点検開始時において、
    前記監視センタは、その現場を点検する保守員が所有する保守用携帯端末に対して、当該昇降機機種で点検用保守スイッチの復帰忘れが多発している旨と、今回の作業で復帰忘れを発生させないように注意を与えるメッセージを送信する機能を備える請求項1~9の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  11. 保守員が所有する保守用携帯端末にて、当日の保守点検作業予定情報を取得した際に、
    前記監視センタは、前日のすべての点検作業において点検用保守スイッチの復帰忘れを発生させた回数と、当日の点検作業で復帰忘れを発生させないよう、保守用携帯端末に注意を表示する機能を備える請求項1~10の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  12. 保守員が所有する保守用携帯端末にて、当日の保守点検作業予定情報を取得した際に、
    前記監視センタは、当日の点検予定現場の中に過去の保守点検作業において点検用保守スイッチの復帰忘れ多発現場、多発機種が含まれている場合、
    当日の点検作業で復帰忘れを発生させないよう、保守用携帯端末に注意を表示する機能を備える請求項1~11の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
  13. 保守員が所有する保守用携帯端末にて、当月最初の当日の保守点検作業予定情報を取得した際に、
    前記監視センタは、前月と前日のすべての点検作業において点検用保守スイッチの復帰忘れを発生させた回数と、当日の点検作業で復帰忘れを発生させないよう、保守用携帯端末に注意を表示する機能を備える請求項1~12の何れか1項に記載の昇降機の遠隔監視システム。
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