JP7249249B2 - 振出竿 - Google Patents

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Description

この発明は、いわゆる振出式釣竿の構造に関するものである。
いわゆる振出式の釣竿や玉の柄(以下、「振出竿」と称す。)は、複数の節からなり、各節はテレスコピックを構成するように組み立てられる。各節は一般に炭素繊維により強化された樹脂からなり、複数の節のうち外径が最も小さいものから順に第1番節、第2番節と称され、最も外径が大きい節は元節と称される。元節は、釣人が振出竿を操作する際に把持する部分であり、この元節の内側に配置される節は元上節と称される。実釣において、振出竿は、迅速且つ滑らかに伸長し、縮短することが要請される。
前述のように各節がテレスコピックを構成するため、たとえば玉の柄の場合、釣人が元節を勢い良く振って各節を伸長させると、隣り合う節同士が軸方向に相対的に強く引っ張られ、強固に嵌合して互いに固着するおそれがある。一方、振出竿では、隣り合う節同士の嵌合が弱い場合は、隣り合う節同士が相対的に軸方向回りに回転したり、実釣において釣人が意図しないときに、振出竿が縮短(各節が脱落)するおそれがある。かかる不都合が解消されるため、従来からさまざまな対策が講じられている(たとえば特許文献1および特許文献2参照)
特許文献1に開示された玉の柄の構造は、元節に対する元上節の円滑なスライドの実現のために、元上節の後端部および元節の先端部にそれぞれボールや金属製部材が配置されており、且つ元節と元上節との固着防止のために、元節の先端の内側に、元上節との接触面積を減ずる溝が設けられている。
特許文献2に開示された玉の柄の構造は、元上節と元節との固着防止のために、元節の先端部の内側が縮径されて段部が形成されると共に、この段部に当接するように、元上節の後端部が拡径されている。さらに、元節に対する元上節の相対回転を防止するため、元上節の後端部に係止溝が形成されると共に、この係止溝と係合する係止突起が元節の先端部の内側に設けられている。
特許第3860757号公報 特開2003-174835号公報
ところが、前記固着防止用の溝の形成や、回転防止用の係止溝及び係止突起の形成は、節の成形において容易ではなく、節の製造コストが大幅に上昇するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造により実釣における各節の固着及び回転等を防止することができる安価な振出竿を提供することである。
(1) 本発明に係る振出竿は、大径の節及び前記大径の節の内側に隣り合って配置された小径の節を有し、前記小径の節が大径の節に対して軸方向に相対的にスライドする振出竿である。前記大径の節は、その先端部内側に、軸方向後方に向かって所定のテーパ比T1で内径を漸次拡径する嵌合凹部が形成されると共に、前記嵌合凹部より軸方向前方に設けられ、先端内径を縮径する縮径部を有する。前記小径の節は、その後端部に、軸方向前方に向かって所定のテーパ比T2で外径を漸次縮径する第1嵌合凸部が形成されると共に、前記第1嵌合凸部より軸方向前方に設けられ、軸方向前方に向かって前記テーパ比T2とは異なる所定のテーパ比T3で外径を漸次縮径する第2嵌合凸部を有する。
この構成によれば、大径の節に対して小径の節がスライドすることにより振出竿が伸長する。このとき、大径の節の先端部の内側に小径の節の後端部が嵌め合わされる。具体的には、大径の節の嵌合凹部に対して小径の節の第2嵌合凸部及び第1嵌合凸部が押し込まれるように嵌合する。第2嵌合凸部のテーパ比T3と第1嵌合凸部のテーパ比T1が異なるから、大径の節及び小径の節は、第2嵌合凸部又は第1嵌合凸部のうちいずれか一方において強く嵌合すると共に、いずれか他方において弱く嵌合する。つまり、強弱二段階の嵌合状態で大径の節と小径の節が嵌め合わされる。本願発明者は、実釣において振出竿は曲げモーメントを受けて撓むことから、大径の節と小径の節の間に強い嵌合状態と弱い嵌合状態の二段階の嵌合状態が形成されることにより、大径の節に対して小径の節が相対的に回転したり脱落することなく確実に嵌め合わされるという知見を得た。しかも、大径の節に縮径部が設けられるから、仮に小径の節が強い力で大径の節から引き出された場合でも、前記縮径部に小径の節が当接することにより、小径の節の引き出しが規制される。
(2) 前記各テーパ比は、T3≦T1<T2を満たしているのが好ましい。
この構成では、前記嵌合凹部に対して前記第2嵌合凸部が弱く嵌合し、前記第1嵌合凸部が強く嵌合する。
(3) 前記テーパ比T1は、前記テーパ比T3と等しく設定されるのが好ましい。
この構成では、前記嵌合凹部に対して前記第2嵌合凸部が強く嵌合することはないが、各節の撓みにより弱い嵌合状態が形成される。
(4) 前記テーパ比T1及びT3は、0/1000以上10/1000以下に設定されているのが好ましい。
この構成では、前記嵌合凹部に対して前記第2嵌合凸部は、前記の回転及び脱落を防止するために必要且つ十分な嵌合力で嵌め合わされる。
(5) 前記縮径部と前記嵌合凹部との境界に第1嵌合段部が形成され、前記小径の節は、前記第2嵌合凸部より軸方向前方に、外径を縮径する第2嵌合段部をさらに有するのが好ましい。この場合、前記第1嵌合段部の内径は、前記第2嵌合段部の外径よりも小さく設定される。
この構成では、小径の節が大径の節から引き出された場合、前記第1嵌合段部に第2嵌合段部が当接し、確実に小径の節のスライドが規制される。
(6) 前記小径の節の先端部外側に、前記縮径部に当接して前記大径の節に対する前記小径の節のスライドを案内するスライド案内部が設けられていてもよい。
この構成では、前記小径の節が前記大径の節から引き出される際に、小径の節の先端が大径の節の内側と衝突しても、前記スライド案内部が前記縮径部に当接しながら小径の節のスライドを案内する。したがって、小径の節の円滑な引き出しが可能となる。
(7) 前記小径の節の先端部に面取部が形成されていてもよい。
この構成では、前記小径の節が前記大径の節から引き出される際に、小径の節の先端が大径の節の内側と鋭角的に接することになるので、仮に小径の節の先端が大径の節に当接したとしても、前記面取部が小径の節のスライドを案内する。したがって、小径の節の円滑な引き出しが可能となる。
この発明によれば、大径の節と小径の節の間に二段階の嵌合状態が形成されるだけで、簡単に実釣における節の回転や脱落が防止される。また、大径の節に設けられた縮径部によって、小径の節の過大な引き出しが簡単に規制される。したがって、実釣において各節の回転、脱落及び固着が防止された安価な振出竿が提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係る振出竿の外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る第4番節と第5番節との嵌合状態を模式的に示す図である。 図3は、本発明の一実施形態の第1変形例に係る振出竿の要部拡大断面図である。 図4は、本発明の一実施形態の第1変形例に係る振出竿の要部拡大断面図である。 図5は、本発明の一実施形態の第2変形例に係る振出竿の要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る振出竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る振出竿10の外観斜視図である。
この振出竿10は、いわゆるタモの柄と称され、先端に設けられたボス19にタモ網が着脱自在に取り付けられるようになっている。この振出竿10は、円筒状に形成された7本の節11~17を有し(いわゆる7本継ぎ構造)、同図が示すように、各節11~17が振出式に組み立てられている。すなわち、大径の節の内側に小径の節が挿入されており、小径の節が大径の節に対して軸方向18に沿ってスライド自在となっている。最も外径が小さい節から順に第1番節11、第2番節12と称され、第7番節17は特に元節17、第6番節16は元上節16と称される。各節11~16がそれぞれ隣り合う節12~17の内側に収容されたとき、つまり、節11~16がすべて元節17内に収容されると、ボス19が元節17の先端開口に嵌め込まれるようになっている。一般にボス19の外周面はゴムからなり、ボス19は、振出竿10の収納時のキャップを兼ねている。元節16の後端に尻栓42がねじ込まれている。
各節11~17は既知の要領で成形される。たとえば、炭素繊維により強化された樹脂シート(プリプレグ)が所定形状に裁断され、これがマンドレルの周囲に巻回された後、所定の温度にて熱処理が施されることにより、所期の形状の節が焼成される。この熱処理後にマンドレルが引き抜かれることにより、各節11~17が振出竿10の部品として成形される。
一般に、各節11~17の外形形状は、予め設計されたテーパ比で軸方向18の先端側(同図において左側)から後端側(同図において右側)に向かって漸次拡径されている。そして、隣り合う節のうち外径が大きい方の節の先端部の内径は、外径が小さい方の節の後端部の外径よりも小さくなるように設計されている。したがって、たとえば、第4番節14(特許請求の範囲に記載された「小径の節」の一例)が第5番節15(特許請求の範囲に記載された「大径の節」の一例)から軸方向18に沿って伸び出た場合、第5番節15の先端部20の内径は、第4番節14の後端部(不図示)の内径よりも小さく設定されているから、両者が嵌め合わされて第5番節15に対する第4番節14の伸長状態が維持される。他の隣り合う大径の節と小径の節との関係も同様である。本実施形態では、振出竿10は7本継ぎ構造を有するが、かかる構造に限定されるものではなく、複数の節から構成され、小径の節が大径の節の内側に隣り合って配置され、両者が相対的に軸方向18にスライドする構造であればよい。
なお、本実施形態では、振出竿10としてタモの柄を例示しているが、本発明は、振出式の釣竿に一般に適用されることは言うまでもない。
本実施形態に係る振出竿10の特徴とするところは、隣り合う節のうち、大径の節の先端部と小径の節の後端部との嵌合構造である。両者が後述のような簡単な構造にて嵌め合わされることにより、実釣における各節11~16の回転や釣人の意図しない脱落が確実に防止されるようになっている。
図2は、第4番節14の後端部21と第5番節15の先端部20との嵌合状態を模式的に示す図である。
第5番節15の先端外径22は、後端外径よりも小さい。つまり、第5番節1の外形外形形状23は、軸方向18の先端側24から後端側25に向かって外径が漸次拡径された楔状を呈する。第5番節15の外形のテーパ比は、0.1/1000~5/1000程度に設定される。
第5番節15の先端部20の内側に、嵌合凹部26及び縮径部27が形成されている。これらは、第5番節15の内壁面28に一体的に形成されている。第5番節15の内壁面28は、前記マンドレルの外形形状に対応しており、一般テーパ比Λにて傾斜している。つまり、一般に、第5番節15の内壁面28の内径は、先端側24から後端側25に向かって漸次拡径している。本実施形態では、このテーパ比Λは、0.1/1000~5/1000程度に設定される。
この内壁面28に連続して先端側24に前記嵌合凹部26が形成されている。この嵌合凹部26の内面29は、同図が示すように傾斜している。すなわち、嵌合凹部26の内径は、軸方向18の先端側24から後端側25に向かってテーパ比T1にて漸次拡径している。本実施形態では、テーパ比T1は、2/1000に設定されているが、これに限定されるものではなく、T1≦10/1000であればよく、また、T1=0/1000であってもよい。つまり、テーパ比T1は、0/1000≦TI≦10/1000の範囲で適宜設定され得る。
この嵌合凹部26に連続して先端側24に前記縮径部27が形成されている。縮径部27は、円環状を呈し、第5番節15の先端30にも連続しており、この先端30の内径を縮径するように内側に突出している。縮径部27の内面31は、軸方向18に沿っているが、成形時における前記マンドレルの抜脱作業を円滑にするために、いわゆる抜き勾配が設定されていてもよい。なお、縮径部27の形状は、前記先端30の内径を縮径する形状であれば、円環状に限定されるものではない。この縮径部27が形成されているので、前記先端30の開口周縁部の剛性が向上する。
本実施形態では、前記縮径部27が円環状を呈することから、前記嵌合凹部26との境界に段部32(特許請求の範囲に記載された「第1嵌合段部」に相当)が形成される。本実施形態では、この段部32の内径33は、後に詳述される第4番節14の段部35(特許請求の範囲に記載された「第2嵌合段部」に相当)の外径35よりも小さく設定されている。前記段部32の内径33が前記段部34の外径35よりも小さく設定されることによる作用効果については後述される。
第4番節14の後端部21に、第1嵌合凸部36及び第2嵌合凸部37が形成されている。これらは、第4番節14の外周面38に一体的に形成されている。第4番節14の外径39は、第5番節15の縮径部27の内径33よりも小さく設定され、前記第1嵌合凸部36及び第2嵌合凸部37が形成されることにより、第4番節14の後端部21の外径が拡大している。
第4番節14の後端に前記第1嵌合凸部36が形成されている。この第1嵌合凸部36は、円錐台状を呈し、その外周面40はテーパ比T2にて傾斜している。つまり、第1嵌合凸部36の外径は、後端側25から先端側24に向かって漸次縮径している。本実施形態では、このテーパ比T2は、10/1000に設定されているが、これに限定されるものではなく、5/1000~20/1000の範囲で適宜設定され得る。ただし、テーパ比T1、T2の間に、T1<T2の関係がある。
この第1嵌合凸部36に連続して先端側24に、第2嵌合凸部37が形成されている。この第2嵌合凸部37の外周面41は、テーパ比T3にて傾斜している。つまり、第2嵌合凸部37の外径は、後端側25から先端側24に向かって漸次縮径している。本実施形態では、このテーパ比T3は、2/1000に設定されているが、これに限定されるものではなく、テーパ比T1と同程度の0/1000≦T3≦10/1000の範囲で適宜設定され得る。ただし、テーパ比T2、T3の間にT2<T3の関係がある。特に、本実施形態では、前記各テーパ比T1、T2、T3は、T3≦T1<T2の関係が成立するように設計されている。
前記第2嵌合凸部37の軸方向18の前方、すなわち第2嵌合凸部37の前端に前記段部34が形成されている。この段部34は、第2嵌合凸部37の前面が切り立った壁面に形成されることにより構成される。この第2嵌合凸部37の前面の外径が、前記段部34の外径35であって、前記段部32の内径33よりも大きく設定されている。
以上は、第4番節14の後端部21と第5番節15の先端部20との嵌合状態についての説明であるが、かかる嵌合状態は、第3番節13と第4番節14等、互いに隣り合う大径の節と小径の節との間にも成立する。もっとも、隣り合ういずれか一組の大径の節と小径の節との間に前記嵌合状態が成立していればよい。
本実施形態に係る振出竿10では、隣り合う大径の節に対して小径の節がスライドすると、たとえば前記第5番節15に対して第4番節14が軸方向18の先端側24にスライドすると、振出竿10が伸長する。このとき、図2が示すように、第5番節15の嵌合凹部26に対して第4番節14の第2嵌合凸部37及び第1嵌合凸部36が押し込まれるように嵌合する。第2嵌合凸部37のテーパ比T3及び第1嵌合凸部36のテーパ比T1が前述のように設定されているから、第1嵌合凸部36が嵌合凹部26に比較的強く嵌合すると共に、第2嵌合凸部37が比較的弱く嵌合する。
実釣において振出竿10は、曲げモーメントを受けて撓む。したがって、第5番節15と第4番節14との間に強い嵌合状態と弱い嵌合状態の二段階の嵌合状態が形成される。本実施形態では、前記各テーパ比T1、T2、T3について、T3≦T1<T2の関係が成立しているから、前記嵌合凹部26に対して前記第2嵌合凸部37が弱く嵌合し、前記第1嵌合凸部が強く嵌合する。これにより、第4番節14の脱落や、軸方向18を中心とする回転等が防止され、第5番節15に対して確実に嵌め合わされる。しかも、この振出竿10では、第5番節15に前記縮径部27が設けられているから、仮に第4番節14が強い力で第5番節15から引き出された場合でも、前記縮径部27に第4番節14が当接し、第4番節14が先端側24に無理に引き出されることがない。その結果、第4番節14と第5番節15との固着が回避される。
本実施形態において、前記嵌合凹部26のテーパ比T1が前記第2嵌合凸部37のテーパ比T3と等しく設定されていてもよい。この場合には、嵌合凹部26に対して第2嵌合凸部37が強く嵌合することはないが、第4番節14及び第5番節15の撓みにより、両者間に弱い嵌合状態が形成される。これにより、実釣において、第4番節14の脱落や回転が防止されると共に、両節14、15の固着がより確実に防止される。
前述のように、前記テーパ比T1及びT3は、0/1000以上10/1000以下に設定されている。これにより、前記嵌合凹部26と前記第2嵌合凸部37との間に、第4番節14の脱落や回転を防止するために必要且つ十分な嵌合力が生じる。
第5番節15の縮径部27と嵌合凹部26との境界に段部32が形成され、第4番節14に段部34が形成されており、特に、段部32の内径が段部34の外径よりも小さく設定されているから、第4番節14が第5番節15から引き出されたとき、段部34が段部32に当接し、第4番節14のスライドが確実に規制され、第4番節14と第5番節15との固着がより確実に回避される。
つぎに、本実施形態に係る振出竿10の変形例が開示される。
図3は、本実施形態の第1変形例に係る振出竿50の要部拡大断面図である。同図は、振出竿50の収納状態を模式的に示している。
同図では、元節17の内側に元上節16が収容されており、図示されていないが、第1番節11~第5番節15は、すべて元上節16の内側に収容されている。第2番節12~第5番節15及び元上節16の長さは同一であり、第1番節11は、元上節16から突出している。前記ボス19は、元節17の先端に嵌め込まれている。
本変形例に係る振出竿50が前記実施形態に係る振出竿10と異なるところは、元上節16の先端部に膨出部43(特許請求の範囲に記載された「スライド案内部」に相当)が形成されている点である。この膨出部43は、元上節16と一体的に形成されている。本変形例では、膨出部43は、同図が示すように径方向外方に緩やかに膨らんだ外形を呈し、軸方向18に沿う中央部において、外径が最大となっている。本変形例では、この膨出寸法44は、26mm~27mm程度に設定される。ただし、膨出部43の最大外径は、元節17の縮径部27の内径よりも小さい。
振出竿50が収納状態となったとき、すなわち、元節17に第1番節11~元上節16がすべて収容された状態で、前記当接部43は、元節17の内側で前記縮径部27よりも後端側25に配置される。この状態から元上節16が元節17から先端側24に向かって引き出されると、元上節16の膨出部43が元節17の縮径部27と接触する。しかし、前記膨出部43が前述のように緩やかに径方向に膨らんでいるから、前記縮径部27に当接しながら元上節16のスライドを案内する。したがって、元上節16の円滑な引き出しが可能となる。
この変形例では、元上節16に前記膨出部43が一体的に形成されているが、これに代えて、図4が示すように、元上節16の先端に面取加工が施されてもよい。すなわち、同図が示すように、元上節16の先端角部にいわゆるC面45が形成されていてもよい。
このようにC面45が形成されることにより、元上節16が元節17から先端側24に向かって引き出されると、元上節16の先端角部が前記縮径部27と接触する。しかし、元上節16の先端角部は、前記縮径部27に鋭角的に接することになるので、前記C面45は、縮径部27に当接しながら元上節16のスライドを案内する。したがって、元上節16の円滑な引き出しが可能となる。なお、C面45に代えて、いわゆるR面やその他の面取加工が施されていてもよい。
図5は、本実施形態の第2変形例に係る振出竿60の要部拡大断面図である。同図は、振出竿60の収納状態を模式的に示している。
第1の変形例に係る振出竿50と同様に、元節17の内側に元上節16が収容されており、図示されていないが、第1番節11~第5番節15は、すべて元上節16の内側に収容されている。
本変形例に係る振出竿60が前記実施形態に係る振出竿10と異なるところは、大径の節(元節17)の縮径部27が軸方向18の後端側25へ延設されており、元上節16の先端部が載置される座46が形成されている点である。この変形例では、座46は、縮径部27の一部として形成されているが、縮径部27と別体の部材が元節17の先端部内側に設けられていてもよい。
この変形例では、振出竿60が収納状態となったとき、すなわち、元節17に第1番節11~元上節16がすべて収容された状態で、元上節16の先端が前記座46に支持される。したがって、この状態から元上節16が元節17から先端側24に向かって引き出された場合、元節17が元上節16と衝突してスライドを妨げることがない。したがって、元上節16の円滑な引き出しが可能となる。
10・・・振出竿
11・・・第1番節
12・・・第2番節
13・・・第3番節
14・・・第4番節
15・・・第5番節
16・・・元上節
17・・・元節
18・・・軸方向
20・・・先端部
21・・・後端部
26・・・嵌合凹部
27・・・縮径部
28・・・内壁面
29・・・内面
30・・・先端開口
31・・・内面
32・・・段部
33・・・内径
34・・・段部
35・・・外径
36・・・第1嵌合凸部
37・・・第2嵌合凸部
38・・・外周面
40・・・外周面
41・・・外周面
43・・・膨出部
44・・・膨出寸法
45・・・C面
50・・・振出竿
60・・・振出竿



Claims (6)

  1. 大径の節及び前記大径の節の内側に隣り合って配置された小径の節を有し、前記小径の節が大径の節に対して軸方向に相対的にスライドして両者が嵌め合わされる振出竿であって、
    前記大径の節は、前記大径の節の先端部内側に、軸方向後方に向かって所定のテーパ比T1で内径を漸次拡径する嵌合凹部が形成されると共に、前記嵌合凹部より軸方向前方に設けられ、先端内径を縮径する縮径部を有し、
    前記小径の節は、前記小径の節の後端部に、軸方向前方に向かって所定のテーパ比T2で外径を漸次縮径する第1嵌合凸部が形成されると共に、前記第1嵌合凸部より軸方向前方に設けられ、軸方向前方に向かって前記テーパ比T2より小さく且つT3≦T1<T2を満たすテーパ比T3で外径を漸次縮径する第2嵌合凸部を有し、
    前記大径の節及び小径の節が嵌め合わされた際に前記第1嵌合凸部が前記嵌合凹部と嵌合すると共に、前記大径の節及び小径の節が曲げモーメントを受けて撓むことによって、前記第2嵌合凸部が、前記第1嵌合凸部と前記嵌合凹部との嵌合よりも弱く前記嵌合凹部と嵌合する、振出竿。
  2. 前記テーパ比T1は、前記テーパ比T3と等しい、請求項1に記載の振出竿。
  3. 前記テーパ比T1及びT3は、0/1000以上10/1000以下に設定されている請求項1または2に記載の振出竿。
  4. 前記縮径部と前記嵌合凹部との境界に第1嵌合段部が形成され、
    前記小径の節は、前記第2嵌合凸部より軸方向前方に、外径を縮径する第2嵌合段部をさらに有し、
    前記第1嵌合段部の内径は、前記第2嵌合段部の外径よりも小さい請求項1から3のいずれかに記載の振出竿。
  5. 前記小径の節の先端部外側に、前記縮径部に当接して前記大径の節に対する前記小径の節のスライドを案内するスライド案内部が設けられている、請求項1から4のいずれかに記載の振出竿。
  6. 前記小径の節の先端部に面取部が形成されている請求項1から4のいずれかに記載の振出竿。
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