JP7248392B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
一方、劇場やホールなどの空きスペース、または体育館やオフィスなどに臨時に設置することで、必要に応じた着席スペースを形成可能とし、対象となる空間を多目的なイベントに使用可能とする、可搬式の椅子が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
ところで、引用文献3に記載の椅子は、座を回動可能に支持する座支持部が前脚の前方に配置されている。座支持部は、後端部が前脚のみに支持された片持ち構造となっている。この場合、座支持部自体、および前脚における座支持部を支持する部位の強度剛性を高める必要がある。このため、椅子の軽量化ひいては可搬性に影響することが考えられる。
また、引用文献3の前脚は、座支持部を支持する部位から前下方へ斜めに延び、傾斜したまま床面に至っている。この場合、傾斜した前脚の下部が椅子前方の通路空間に飛び出すので、通路幅の確保に影響してしまう。特に、ライブ会場のような照明が暗い場所に椅子を設置する場合、歩行者が常に足元を気にしながら歩くことになるため、椅子の設置数を減らして通路幅を広げるといった対応につながる虞がある。
また、座支持部が杆状の前脚および後脚の間に配置され、前後端部を前脚および後脚に支持された両持ち構造となるので、座の支持強度を確保しやすくなる。すなわち、座の前端部側を跳ね上げ可能に支持する座支持部には、座への着座荷重によって大きなモーメントが作用するが、この座支持部を前脚および後脚で両持ち支持することで、座支持部自体の支持強度を効率よく確保可能となる。このため、座支持部自体、ならびに前脚および後脚における座支持部を支持する部位の強度剛性を抑えやすくなり、周辺構造の小型軽量化を図ることができる。
さらに、脚杆における座支持部よりも椅子設置面側に鉛直杆部を備えるので、当該部位が椅子前後の空間に飛び出し難くなり、椅子前後の通路空間の確保を容易にすることができる。また、脚杆が着座者等の下肢に干渉することを抑えることができる。また、歩行者が通路を通る際に足元の注意に気を取られ難くなり、歩きやすさを向上させることができる。また、椅子が設置された状態で床面(椅子設置面)等が汚れているときにも、床面周辺を清掃しやすくすることができる。
この構成によれば、前脚が鉛直杆部を備える場合、前脚の下端部には、椅子設置面に沿って前方へ延びる延長接地部が備えられる。後脚が鉛直杆部を備える場合、後脚の下端部には、椅子設置面に沿って後方へ延びる延長接地部が備えられる。これらの延長接地部により、前脚および後脚の前後方向位置によらず、椅子の接地位置を前方および後方の少なくとも一方に離間して設けることができ、椅子の安定性を高めることができる。また、延長接地部が床面(椅子設置面)に沿って延びるので、この延長接地部を踏んだり跨いだりして歩くことが可能となる。このため、椅子の接地位置を前方および後方の少なくとも一方に離間して設けながらも、椅子前後の通路への影響を抑えることができる。
この構成によれば、幅方向で隣接する椅子を椅子設置面上に設置した場合に、断面矩形状の延長接地部が、隣り合う椅子の延長接地部と外側面同士を当接させるので、延長接地部を備える脚杆が円形状の断面を有して延びる構成に比べて、椅子設置面上で隣接する延長接地部同士の間に隙間(特に上面側の谷間)が生じることを抑えることができる。このため、隣接する延長接地部同士の間に異物や靴の一部(特に婦人靴のピンヒール)が入り込むことを抑えることができる。また、横並びに連結された椅子の延長接地部同士が隣接するので、隣接する延長接地部によって幅広の上面を形成することができる。このため、椅子前後の通路を通る歩行者が、幅方向で並ぶ延長接地部の上面を踏みやすくなり、椅子前後の通路への影響を抑えることができる。
この構成によれば、椅子設置面への当接面を拡大した延長接地部が、滑りによる位置ズレを生じさせることを抑え、椅子の安定性を高めることができる。
この構成によれば、回動式(跳ね上げ式)の座の動作による荷重、および付勢機構から受ける付勢反力等を、座支持部を介して前脚および後脚の各々で安定して支持することができる。このため、座の動作の安定性の確保を容易にし、周辺構造の小型軽量化を図ることができる。
図1~図4に示すように、本実施形態の椅子1は、座面3aを形成する座3を、座面3aを上方に向けた使用位置(着座位置、図参照)P1と、使用位置P1に対して前端部を上方に移動させた跳ね上げ位置(格納位置、図参照)P2と、の間で回動可能とした、座跳ね上げ式の椅子1である。
図1~図4を参照し、左右脚体2の各々は、互いに前後方向(椅子1の奥行方向)に離間して上下方向に延びる前脚20および後脚25(以下、前後脚20,25ということがある。)を備えている。前後脚20,25の上端部の間は、略水平に前後方向に延びる連結杆部30を介して連結されている。詳細には、連結杆部30は、後下がりに傾斜し、かつ側面視で上方に凸の湾曲状をなして前後方向に延びている。左右連結杆部30は、それぞれ左右肘掛け5を支持する部材(本実施形態では左右肘掛け5を構成する部材)である。
図10、図11を併せて参照し、支持部材35は、幅方向と直交する板状をなし、前脚20の左右方向の全幅内に配置(前後方向視で前脚20と重なるように配置)される側壁部36と、側壁部36の後縁部から幅方向内側に起立する後壁部37と、を備えている。側壁部36の前縁部は、前脚20の上下中間部の後面側に溶接等により結合されている。後壁部37の内側縁部は、後脚25の上下中間部の前縁部に溶接等により結合されている。
図16は、前脚鉛直杆部23の下端位置での断面を示している。この断面において、前脚鉛直杆部23が鉛直方向に沿う場合の下端断面の外接円を符号Ciで示している。前脚鉛直杆部23は、鉛直方向に対し、下端断面が外接円Ciに交差する又は接する範囲での傾きを許容している。前脚鉛直杆部23は、実質的に鉛直方向に沿って延びているといえる。
前後脚20,25については後にさらに詳述する。
図1、図3を参照し、座3は、左右脚体2の支持部材35に対し、回動機構15を介して回動可能に支持されている。座3は、平面視矩形状の厚板状をなしている。座3は、厚さ方向を上下方向に向けた使用位置P1(図1参照)において、上面に形成した座面3aを略水平にして配置される。座3は、その後部に配置された幅方向に沿う軸線C1を中心に、使用位置P1から前端部を上方に移動させるように回動する。これにより、座3は、前上がりに起立した跳ね上げ位置P2(図3参照)に変化する。回動機構15は、座3を使用位置P1から跳ね上げ位置P2へ回動させる向きに付勢する付勢機構16(図9参照)を備えている。付勢機構16は、回動機構15とともに、脚体2の支持部材35に支持されている。
図9、図10に示すように、回動機構15は、回動支持体62と、枢軸61と、座フレーム65と、を備えている。図9、図10は椅子1の右側の回動機構15等を示しており、以下、図9、図10に示す右側の構成を参照して説明を行い、左側の構成は左右対称のものとしてその説明は省略する。
例えば、座フレーム65の上方への開放部は、座3の底板(不図示)により閉塞される。底板上にはクッション材3bが取り付けられ、このクッション材3bの周囲が表皮材3cで覆われている。座3は、座フレーム65、底板、クッション材3b及び表皮材3cを含んで構成されている。
付勢機構16は、渦巻バネ(付勢部材)66と、軸部材67と、第二ギヤ68と、枢軸61に取り付けられた第一ギヤ64と、を備えている。
渦巻バネ66は、幅方向に沿う軸部材67を中心として渦巻状に構成されている。渦巻バネ66の径方向内側端部は、軸部材67に相対回転不能に係止されている。渦巻バネ66の径方向外側端部は、付勢機構収容部65cの壁部に相対回転不能に係止されている。
第二ギヤ68は、渦巻バネ66よりも幅方向内側に配置され、軸部材67に一体回転可能に支持されている。第二ギヤ68は、外周部にギヤ部を形成している。第二ギヤ68のギヤ部は、第一ギヤ64のギヤ部に噛み合っている。
図1~図4、図8を参照し、背凭れ4は、座3の後方で後上方に向けて起立し、着座者M1の背中を後方から支える。背凭れ4は、下部が平面視で後方に凸の湾曲形状をなしている。背凭れ4の下部の湾曲形状は、着座者M1の腰部の湾曲に沿うように形成されており、着座者M1の腰部のサポート性を高めている。背凭れ4の下部は、左右脚体2の支持部材35に固定されて支持されている。
図9、図10を参照し、背フレーム8は、前後方向視で下方に開放するU字状の背フレーム本体8aと、背フレーム本体8aの左右辺の下部を下後方から支持する左右一対のサポートフレーム8bと、左右サポートフレーム8bの下後端部の間に渡る連結フレーム8cと、を備えている。背フレーム本体8a、左右サポートフレーム8bおよび連結フレーム8cの各々は、例えば円形鋼管に曲げ加工を施して形成されている。
左右サポートフレーム8bの各々は、背フレーム本体8aの側辺に沿う上傾斜部と、上傾斜部の下端部から屈曲部を経て下後方へ延びる下傾斜部と、を有している。上傾斜部は、背フレーム本体8aの側辺に溶接等により結合されている。
連結フレーム8cは、背凭れ4の下端部の平面視の湾曲形状に沿うように湾曲している。連結フレーム8cは、左右脚体2同士を連結する連結部材としても機能する。
図1~図4を参照し、左右肘掛け5は、例えば左右連結杆部30により構成されている。左右連結杆部30の上面は、着座者M1の前腕を載せる肘載せ面5aを形成している。左右肘掛け5(左右連結杆部30)は、それぞれ同側の支持部材35の上方に離間して配置されている。左右肘掛け5(左右連結杆部30)の下方に空間が形成されることで、椅子1を運搬する際等に作業者が肘掛け5を把持しやすい。また、脚体2の軽量化も図られる。
図7を参照し、本実施形態の椅子1は、座3を跳ね上げ位置P2とした状態で、奥行方向(図7では前後方向)で入れ子状に複数重ねることが可能である。複数の椅子1を上下方向で積み重ねた際、下側にある椅子1の跳ね上げ位置P2にある座3は、座面3aと反対側の下面において、上方に重なった椅子1の重量を受ける。
椅子1は、椅子設置面F上に起立した姿勢のまま、椅子設置面F上で前後方向で複数入れ子状に重ねた状態として、規定の場所に収納すること(ネスティング)も可能である。
図5、図6に示すように、左右支持部材35の幅方向外側には、幅方向に並ぶ椅子1同士を連結可能とする連結機構17が設けられている。連結機構17は、幅方向一側(図中右側)に設けられる第一部材18と、幅方向他側(図中左側)に設けられる第二部材19と、を備えている。第一部材18は、軸方向を幅方向に向けた円錐台状の第一ベース部18aと、第一ベース部18aの外側部中央から幅方向外側に突出する凸部18bと、を備えている。第二部材19は、軸方向を幅方向に向けた円錐台状の第二ベース部19aと、第二ベース部19aの外側部中央に凹設される凹部19bと、を備えている。第一部材18および第二部材19は、例えば軸線C1上に軸中心を配置している(図3、図4参照)。
このため、複数の椅子1を横並びに配置したときに、隣接する椅子1の前脚20の間に間隔が生じない。特に、前脚20における床面F上の前方延出部21aの間に間隔が生じない。前記間隔が生じると、隣接する前脚20の間にゴミや埃等の異物が溜り易いが、本実施形態の椅子1では、隣接する前脚20の間に異物が溜まり難い。
次に、前後脚20,25についてさらに詳述する。
図1~図4を参照し、前脚20は、下部が側面視でL字状に形成されるのに対し、上部が側面視で後方に凸のV字状に形成されている。前脚20の上部は、前脚鉛直杆部23上に前方に凸の中段屈曲部23aを介して連なり、上側ほど後側に位置するように傾斜した下傾斜部23bと、下傾斜部23bの上方に後方に凸の頂部屈曲部23cを介して連なり、上側ほど前側に位置するように傾斜した上傾斜部23dと、を備えている。頂部屈曲部23cは、使用位置P1にある座3の座面3aよりも上方に位置している。
図15(a)に示す滑り止め構造22Gaは、小型の三角形状の滑り止めパターンを千鳥状に複数配列した例である。
図15(b)に示す滑り止め構造22Gbは、小型の六角形状の滑り止めパターンを千鳥状に複数配列した例である。
図15(c)に示す滑り止め構造22Gcは、W字形状の滑り止めパターンを前後方向で複数並べた例である。
図15(d)に示す滑り止め構造22Gdは、波形状の滑り止めパターンを前後方向で複数並べた例である。
図15(e)に示す滑り止め構造22Geは、図15(d)に示す波形状の滑り止めパターンを前後方向で逆向きにして複数並べた例である。なお、図15(c)に示すW字形状の滑り止めパターンを前後方向で逆向きにして複数並べた例も有り得る。
図15(f)に示す滑り止め構造22Gfは、格子状の滑り止めパターンを形成した例である。
図15(h)に示す滑り止め構造22Ghは、図14に示す滑り止め構造22Gに対し、V字形状の滑り止めパターンを前後方向の間隔を広げて並べた例である。
図15(i)に示す滑り止め構造22Giは、ひし形の滑り止めパターンを適宜組み合わせて形成した例である。
図15(j)に示す滑り止め構造22Gjは、前方に凸の円弧形状の滑り止めパターンを前後方向で複数並べた例である。
図15(k)に示す滑り止め構造22Gkは、後方に凸の円弧形状の滑り止めパターンを前後方向で複数並べた例である。
なお、図15に示す各バリエーションにおいて、閉じた線で描かれた滑り止めパターンは、その周囲の領域に対して凸または凹となるように形成されている。
後脚25は、杆状部分2Cよりも上方の上部が、側面視で前方に凸のV字状に形成されている。後脚25の上部は、下部である杆状部分2Cの上方に直線状に連なり、上側ほど前側に位置するように傾斜した下傾斜部28bと、下傾斜部28bの上方に前方に凸の頂部屈曲部28cを介して連なり、上側ほど後側に位置するように傾斜した上傾斜部28dと、を備えている。頂部屈曲部28cは、使用位置P1にある座3の座面3aよりも上方に位置している。
なお、後脚カバー27の滑り止め構造27Gも、前脚カバー22の滑り止め構造22Gと同様のバリエーションを持つ。
これにより、複数の椅子1を横並びに配置して連結したときに、隣接する椅子1の前脚20、連結杆部30および後脚25の上部の間に隙間を生じさせない。よって、隣接する前脚20の間(特に前方延出部21aの間)に異物が入り込むことを防止し、かつ肘掛け5の上面に幅広の平坦な肘載せ面5aを形成することが可能である。
また、座支持部が杆状の前脚20および後脚25の間に配置され、前後端部を前脚20および後脚25に支持された両持ち構造となるので、座3の支持強度を確保しやすくなる。すなわち、座3の前端部側を跳ね上げ可能に支持する座支持部には、座3への着座荷重によって大きなモーメントが作用するが、この座支持部を前脚20および後脚25で両持ち支持することで、座支持部自体の支持強度を効率よく確保可能となる。このため、座支持部自体、ならびに前脚20および後脚25における座支持部を支持する部位の強度剛性を抑えやすくなり、周辺構造の小型軽量化を図ることができる。
この構成によれば、前脚20における座支持部よりも椅子設置面F側に前脚鉛直杆部23を備えるので、当該部位が椅子1前方の空間に飛び出し難くなり、椅子1前方の通路空間を確保することができる。また、前脚20が着座者M1等の下肢に干渉することを抑えることができる。また、歩行者M2が通路を通る際に足元の注意に気を取られ難くなり、歩きやすさを向上させることができる。また、椅子1が設置された状態で床面F等が汚れているときにも、床面F周辺を清掃しやすくすることができる。
このように、本実施形態によれば、座3を跳ね上げ可能な可搬式の椅子1において、椅子1自体のさらなる軽量化を図って可搬性を高め、かつ椅子1前方の通路空間の確保を容易にすることができる。
この構成によれば、前脚20が前脚鉛直杆部23を備える場合、前脚20の下端部21には、椅子設置面Fに沿って前方へ延びる延長接地部2D(前方延出部21a)が備えられる。この延長接地部2Dにより、前脚20の前後方向位置によらず、椅子1の接地位置を前方に離間して設けることができ、椅子1の安定性を高めることができる。また、延長接地部が床面F(椅子設置面)に沿って延びるので、この延長接地部を踏んだり跨いだりして歩くことが可能となる。このため、椅子1の接地位置を前方に離間して設けながらも、椅子1前方の通路への影響を抑えることができる。
椅子101は、前記前脚20が前方延出部21aを延長接地部2Dとして備えるとともに、後脚25においても、前記椅子設置面Fに沿って前記座支持部から離間する側(後方)へ延びる後方延出部126aを延長接地部2Dとして備えている。後方延出部126aには、前脚カバー22と同様の後脚カバー127が取り付けられている。
後脚鉛直杆部128は、鉛直方向に対し、前脚鉛直杆部23と同様の傾きを許容して延びている。
この構成によれば、幅方向で隣接する椅子1を椅子設置面F上に設置した場合に、断面矩形状の延長接地部2Dが、隣り合う椅子1の延長接地部2Dと外側面41a1同士を当接させるので、延長接地部2Dを備える脚杆が円形状の断面を有して延びる構成に比べて、椅子設置面F上で隣接する延長接地部2D同士の間に隙間(特に上面側の谷間)が生じることを抑えることができる。このため、隣接する延長接地部2D同士の間に異物や靴の一部(特に婦人靴のピンヒール)が入り込むことを抑えることができる。また、横並びに連結された椅子1の延長接地部2D同士が隣接するので、隣接する延長接地部2Dによって幅広の上面を形成することができる。このため、椅子1前後の通路を通る歩行者M2が、幅方向で並ぶ延長接地部2Dの上面を踏みやすくなり、椅子1前後の通路への影響を抑えることができる。
この構成によれば、椅子設置面Fへの当接面を拡大した延長接地部2Dが、滑りによる位置ズレを生じさせることを抑え、椅子1の安定性を高めることができる。
本実施形態では、延長接地部2Dを備えない後脚25の接地部にも上記同様の接地部材(後脚カバー27)を備えており、椅子1全体の安定性を高め、かつ椅子設置面Fの傷付きを抑えている。
この構成によれば、回動式(跳ね上げ式)の座3の動作による荷重、および付勢機構16から受ける付勢反力等を、座支持部を介して前後脚20,25の各々で安定して支持することができる。このため、座3の動作の安定性の確保を容易にし、周辺構造の小型軽量化を図ることができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2,102 脚体
3 座
3a 座面
16 付勢機構
20 前脚
21 下端部
21a 前方延出部
2D 延長接地部
22 前脚カバー(接地部材)
22G 滑り止め構造
23 前脚鉛直杆部(鉛直杆部)
25 後脚
26,126 下端部
41a1 外側面
126a 後方延出部
27,127 後脚カバー(接地部材)
27G 滑り止め構造
128 後脚鉛直杆部(鉛直杆部)
35 支持部材(座支持部)
F 椅子設置面
P1 使用位置
P2 跳ね上げ位置
Claims (6)
- 座面を有する座と、
椅子の幅方向に離間して一対設けられ、椅子設置面上に起立し、前記座を支持する左右一対の脚体と、
を備え、
前記左右脚体の各々は、
互いに前後方向に離間して上下方向に延び、下端部が前記椅子設置面に支持される前脚および後脚と、
前記座を支持する座支持部と、
を備え、
前記座支持部は、前記座の前端部よりも後方において、前記前脚および後脚の間に配置され、前記座の前端部側を跳ね上げ可能とするべく前記座を回動可能に支持し、
前記座支持部の前端部は前記前脚に支持され、前記座支持部の後端部は前記後脚に支持され、
前記前脚および後脚の少なくとも前脚は、前記座支持部を支持する部位から前記下端部に至るまでの間に、鉛直方向に沿って延びる鉛直杆部を備えており、
前記前脚の下端部は、前記椅子設置面に沿って前方に延びる前方延出部を備え、
前記前方延出部は、前方に延びる延長接地部を構成し、
前記延長接地部は、使用位置にある前記座の前端位置よりも後方に位置しており、
前記座を跳ね上げた複数の前記椅子を前後方向で並べて、前側の椅子の左右後脚を、後側の椅子の左右前脚の間に入り込ませたとき、
前記前側の椅子の前脚の前方延出部の後端部には、前記後側の椅子の前脚の前方延出部の前端部が当接することを特徴とする椅子。 - 前記前脚および後脚の内、前記鉛直杆部を備える脚は、前記椅子設置面に沿って、前後方向で前記座支持部から離間する側へ延びる延長接地部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記前脚および後脚の内、前記延長接地部を備える脚は、前記延長接地部を含んで矩形状の断面を有して延び、
前記延長接地部は、前記幅方向の外側に、前記幅方向と直交する外側面を有し、
前記椅子の幅方向の一側に他の椅子を隣接させた場合に、前記延長接地部は、前記他の椅子の前記延長接地部と前記外側面同士を当接させることを特徴とする請求項2に記載の椅子。 - 前記延長接地部は、滑り止め構造を有して前記椅子設置面に当接する接地部材を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の椅子。
- 前記座は、前記座面を上方に向けた使用位置と、前記使用位置に対して前端部を上方に移動させた跳ね上げ位置と、の間で回動可能であり、
前記座を前記使用位置から前記跳ね上げ位置へ回動させる向きに付勢する付勢機構を備え、
前記付勢機構は、前記座支持部に支持されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の椅子。 - 前記前脚は、前記鉛直杆部上に前方に凸の屈曲部を介して連なり、上側ほど後側に位置するように傾斜した傾斜部を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の椅子。
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