JP7248154B2 - 光受信器 - Google Patents

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Description

本開示は、PON(Passive Optical Network)システムに適用される光受信器に関するものであり、特に、受光素子APD(Avalanche Photo Diode、アバランシェフォトダイオード)を用いた光バースト信号受信回路が構成された光受信器に関する。
PONシステムは、局側に設置される局側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と加入者宅内に設置される加入者側光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを、光スプリッタを介して光ファイバで接続することで構成される光通信システムである。PONシステムは、1台のOLTに対して複数のONUが接続される構成となる。
OLTとONU間の上り信号・下り信号は光波長多重通信手段により一本の光ファイバで伝送される。OLTから各ONUへの下り方向の通信では、一般的な連続した信号が用いられるが,各ONUからOLTへの上り信号はユーザごとに個別に送信されるバースト状のパケット信号を時分割多重した信号が用いられる。また、OLTと各ONUの距離に差異があるため、OLTで受信する光信号の信号強度はONU毎に大きく変化する。
PONシステムにおいて、OLT側の光受信器が各ONUからのバースト状のパケット信号を受信する。光受信器の光受信回路に用いられた光受信モジュールとして、受光素子APDおよび受光素子APD後段の電流電圧変換増幅器(TIA:Trans-Impedance Amplifier)を有するAPDモジュールが知られている。受光素子APDは、バイアス電圧を印加することで、光信号が入力された際に、電子雪崩現象が発生し、バイアス電圧に依存する増倍率に応じたAPD電流を生成する。APD電流は受光素子APD後段の電流電圧変換増幅器TIAによって、電流から電圧へ変換され、電圧信号として出力される。
APDモジュールでは、受信する光信号の光強度に応じて受光素子APDの増倍率を変化させる必要がある。増倍率はバイアス電圧に依存するため、受光素子APDに印加するバイアス電圧を制御するためのバイアス電圧制御回路では、光信号の光強度によってバイアス電圧を変化させる。光信号の光強度が弱い程、バイアス電圧を高くして受光素子APDの増倍率を上げるように制御し、光信号の光強度が強い程、バイアス電圧を低くして受光素子APDの増倍率を下げるように制御している。
特許文献1では、受信する光信号の光強度情報に応じて受光素子APDに印加するバイアス電圧を変化させ、増倍率を制御する技術が提案されている。
光受信器は光強度が異なる光信号を受信する際に、受信回路が動作安定した主信号時間であるデータ(ペイロードとも言う)の前に、電流電圧変換増幅器TIAの利得Gainを調整し、動作安定化に必要な時間であるオーバヘッド(プリアンブルとも言う)が設けられている。安定した受信感度を維持するためにはオーバヘッド内で受光素子APDに印加するバイアス電圧の過渡応答を収束させておく必要がある。
特許文献1に係る技術では、受信光強度検出部にて光信号を検知し、検知された光信号の光強度に応じてAPDバイアス電圧制御回路にてバイアス電圧を変化させるが、高速通信の場合には光信号のオーバヘッド内に受光素子APDに印加するバイアス電圧の過渡応答時間が長くなることが懸念される。弱い光強度を持つ光信号から数ns~数10nsの短時間に強い光強度を持つ光信号へ急激に変化する光信号を受信した場合、バイアス電圧の過度応答がオーバヘッド内で収束できないため、バイアス電圧に依存する増倍率の変化も収束できず、APD電流も安定できない可能性がある。これにより、受光素子APD後段の電流電圧変換増幅器TIAによる出力電圧がデータ内においても変化し続け、安定した受信感度を維持できないため、光強度の異なる光信号を受信できない可能性がある。
特開2005-45560号公報
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、APDモジュールが受信した光信号の光強度に応じて、受光素子に印加するバイアス電圧の過度応答をオーバヘッド内に収束可能に制御し、バイアス電圧に依存する受光素子の増倍率の変化時間を短縮することによりAPDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる光受信器を提供する。
本開示に係る光受信器は、受信した光信号の光強度に対応した電流を生成する受光素子と、受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電圧昇圧回路と、受光素子で生成された電流を電圧に変換する電流電圧変換増幅器と、バイアス電圧昇圧回路と受光素子とを接続し、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路と、第1経路に対して並列に接続され、第1経路に比べてインピーダンスが小さい第2経路と、光強度が予め設定された光強度閾値を超過する場合は第1経路に切り替え、光強度が光強度閾値以下の場合は第2経路に切り替えることにより、バイアス電圧を制御するバイアス電圧制御部とを備える。
本開示に係る光受信器によれば、予め設定された光強度閾値に基づいて経路を切り替えることにより受光素子に印加するバイアス電圧を制御する。光強度閾値を超過する光強度を持つ光信号を受信した際に、バイアス電圧の応答時間を短くするように制御し、バイアス電圧に依存する受光素子の増倍率の変化時間を短縮させることにより、APDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる。
本開示の実施の形態1に係る光受信器のバースト信号受信回路の構成図である。 本開示に係る光受信器のバースト信号受信回路の動作を示すタイミングチャート図である。 本開示に係る光受信器のバースト信号受信回路の動作を示すタイミングチャート図である。 本開示の実施の形態2に係る光受信器のバースト信号受信回路の構成図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る光受信器の構成図である。バースト信号受信回路で構成された光受信器100は、受信した光信号の光強度に対応した電流を生成する受光素子1と、受光素子1にバイアス電圧を供給するバイアス電圧昇圧回路2と、受光素子1で生成された電流を電圧に変換する電流電圧変換増幅器3と、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1とを接続し、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16と、第1経路16に対して並列に接続され、第1経路16に比べてインピーダンスが極めて小さい第2経路17と、光信号の光強度に応じて、第1経路16または第2経路17を切り替えることにより、バイアス電圧を制御するバイアス電圧制御部11と、を有する。
また、第1経路16に開閉スイッチである第1トランジスタ6が設けられ、第2経路17に開閉スイッチである第2トランジスタ7が設けられる。スイッチ素子である第1トランジスタ6と第2トランジスタ7との開閉を制御することにより、第1経路16と第2経路17との切り替えを行うため、高速での切り替えが可能である。
受光素子1はAPDである。バイアス電圧昇圧回路2は受光素子1に印加するバイアス電圧を供給する。受光素子1はバイアス電圧が印加された状態で光強度Pinの光信号を受信すると、バイアス電圧に依存する増倍率Mに応じたAPD電流Iapdを生成する。
電流電圧変換増幅器3は、受光素子1で生成されたAPD電流Iapdをインピーダンスによって増倍し、さらに電圧に変換し、出力電圧信号Voutとして出力する。
ここで、受光素子1と電流電圧変換増幅器3とがAPDモジュールを構成している。
実施の形態1に係る光受信器100において、バイアス電圧制御部11は、受光素子1で生成されたAPD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1を生成する第1カレントミラー回路4と、第1モニタ電流Imon1に比例する電流である第2モニタ電流Imon2を生成する第2カレントミラー回路5と、第1モニタ電流Imon1および第2モニタ電流Imon2を検知してそれぞれ電圧に変換し、得られた2つの電圧間の電位差に基づいて、第1経路16に設けられた開閉スイッチである第1トランジスタ6および第2経路17に設けられた開閉スイッチである第2トランジスタ7を制御することにより第1経路16および第2経路17を切り替える電流検知回路8とを有する。
受信した光信号の強弱を判定するため、予め光信号の光強度閾値Pmaxを設定し、光強度閾値Pmaxに対応する電圧値を電圧閾値Vmaxとして設定する。バイアス電圧制御部11における電流検知回路8は、光信号を受信した際に、光強度閾値Pmaxに対応して設けられた電圧閾値Vmaxに基づいて、第1経路16と第2経路17とを切り替える。
具体的に、電流検知回路8は、第1モニタ電流Imon1と第2モニタ電流Imon2とを検知し、第1モニタ電流Imon1と第2モニタ電流Imon2とをそれぞれ別々の抵抗等で電圧に変換する。変換された2つの電圧の間の電位差と電圧閾値Vmaxとを比較する。
受光素子1は受信する光信号の光強度Pinが過大になると、APD電流Iapdが高い値を示し、APD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1、および、第1モニタ電流Imon1に比例する第2モニタ電流Imon2も高い値になる。
第1モニタ電流Imon1と第2モニタ電流Imon2で変換された2つの電圧間の電位差が予め決定された電圧閾値Vmaxを超過する場合に、受信した光信号の光強度Pinが光強度閾値Pmaxを超過する(光信号の光強度Pin>光強度閾値Pmax)ことと判断する。この場合、電流検知回路8は、第1トランジスタ6がON状態になるように制御し、受光素子1に印加するバイアス電圧の経路を第1経路16に切り替える。第1経路16における自己バイアス抵抗RとインダクタLにより受光素子1に印加するバイアス電圧を低下させるように動作する。
第1モニタ電流Imon1と第2モニタ電流Imon2で変換された2つの電圧間の電位差が予め決定された電圧閾値Vmax以下の場合に、受信した光信号の光強度Pinが光強度閾値Pmax以下(光信号の光強度Pin≦光強度閾値Pmax)であると判断する。この場合、電流検知回路8は、第2トランジスタ7がON状態になるように制御し、受光素子1に印加するバイアス電圧の経路を第2経路17に切り替える。第1経路16に比べてインピーダンスが極めて小さい第2経路17により、受光素子1に印加するバイアス電圧を低下させず、受光素子1の増倍率を維持する。
なお、実施の形態1に係る光受信器100において、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16に対して、第2経路17は抵抗が挿入されていない経路となる。
自己バイアス抵抗Rは、受光素子1に印加するバイアス電圧を変化させるために挿入されており、光信号の光強度Pinは過大になり、光強度閾値Pmaxを超過する場合に受光素子1に印加するバイアス電圧を低下させる効果を持っている。しかしながら、急激な電流変化に対しては寄生容量の影響を受けることで自己バイアス抵抗Rによるバイアス電圧を変化させる応答時間が長くなるため、バイアス電圧を変化させる応答時間を短縮させる目的で自己バイアス抵抗RとインダクタLを並列に接続するようにする。これにより、受光素子1に印加するバイアス電圧の応答時間を短くし、オーバヘッド内に収束させることが確保できる。
次に上記により構成される光受信器100のバースト信号受信回路の動作について説明する。
図2に実施の形態1に係る光受信器100のバースト信号受信回路の動作におけるタイミングチャートを示す。図2において、横軸は時間tを示し、光受信器100が光強度の異なる光信号を続けて受信する例を示す。
図2(a)に受光素子1が受信した各光信号の光強度Pinを示す。受光素子1は、光強度がそれぞれ異なる光信号ONU1、光信号ONU2、光信号ONU3、光信号ONU4、および光信号ONU5を順に受信する。光信号ONU1と光信号ONU3の光強度Pinは光強度閾値Pmaxより小さい値であるが、光信号ONU2、光信号ONU4と光信号ONU5の光強度Pinは光強度閾値Pmaxを超過する値となる。すなわち、光信号ONU1と光信号ONU3の光強度Pinに対応する電圧信号は予め決定された電圧閾値Vmaxより小さい値となり、光信号ONU2、光信号ONU4と光信号ONU5の光強度Pinに対応する電圧信号は予め決定された電圧閾値Vmaxを超過する値となる。
図2(a)に示すように、光信号ONU1の受光後に、光信号ONU1の光強度より強く、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU2を受信する。光信号ONU2の受光後に、光信号ONU2の光強度より弱く、光強度閾値Pmax以下の光強度を有する光信号ONU3を受信する。光信号ONU3の受光後に、光信号ONU3の光強度がより強く、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU4を受信する。光信号ONU4の受光後に、光信号ONU4の光強度がより弱いが、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU5を受信する。
各光信号を受信する際に、受信回路の動作安定した時間であるデータの前に、動作安定化に必要な時間であるオーバヘッドが設けられている。図2(a)に、左から右への時間の進行方向において、光信号ONU1のデータ102、光信号ONU2のオーバヘッド201とデータ202、光信号ONU3のオーバヘッド301とデータ302、光信号ONU4のオーバヘッド401とデータ402および光信号ONU5のオーバヘッド501とデータ502を示す。また、X2からY2は光信号ONU2のオーバヘッド201の時間であり、X3からY3は光信号ONU3のオーバヘッド301の時間であり、X4からY4は光信号ONU4のオーバヘッド401の時間であり、X5からY5は光信号ONU5のオーバヘッド501の時間である。なお、光信号ONU1のオーバヘッド101の時間については図に示していない。
受信した光信号の光強度の変化に応じて、増倍率M、APD電流Iapd、電流電圧変換増幅器3のTIA利得Gainおよび出力電圧信号Voutの変化をそれぞれ図2(b)、図2(c)、図2(d)および図2(e)に示す。
図3は図2の一部であり、図2に示すタイミングチャートにおける光信号ONU1と光信号ONU2を続けて受信する場合の動作を詳細に説明するための図である。光信号ONU1の受光後に、光信号ONU2の光強度に応じて、増倍率M、APD電流Iapd、電流電圧変換増幅器3のTIA利得Gainおよび出力電圧信号Voutの変化をそれぞれ図3(b)、図3(c)、図3(d)および図3(e)に示す。
まずは、図3を用いて、光受信器100のバースト信号受信回路の動作について説明する。
図3に示すように、受光素子1が光強度閾値Pmax以下となる光強度を有する光信号ONU1を受信した後、光信号ONU1の光強度がより強く、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU2を受信する。
光信号ONU2を受信した際に、光信号ONU2の光強度Pinに対応するAPD電流Iapdが高くなり、APD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2も高い値になる。第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2から変換された2つの電圧間の電位差は光強度閾値Pmaxに対応する電圧閾値Vmaxを超過することになる。光信号の光強度Pinが光強度閾値Pmaxを超過することと判断し、電流検知回路8は第1トランジスタ6がON状態になるように制御し、第2経路17から第1経路16に切り替える。バイアス電圧昇圧回路2は自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16から受光素子1にバイアス電圧を印加する。
光信号ONU2を受信した時点X2から、急激な電流増加に対してインダクタLは自己バイアス抵抗Rに比べてインピーダンスが高くなる傾向を示すため、バイアス電圧昇圧回路2から受光素子1に印加されたバイアス電圧は自己バイアス抵抗Rによって低下する。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスは小さくなるため、受光素子1に印加するバイアス電圧は徐々に光信号ONU2を受信した直後の状態に遷移する。インダクタLのインピーダンスが自己バイアス抵抗Rより小さくなるのに伴い、バイアス電圧が低下から急激に増加する方向へ変わる。
増倍率Mはバイアス電圧に依存する。図3(b)に増倍率Mの変化を示す。図3(b)において、実線で示す増倍率M1は、第1経路16によりオーバヘッド201内において変化が収束する増倍率の応答イメージである。光信号ONU2を受信したX2から受信回路の動作安定したY2までのオーバヘッド201において、増倍率M1は、一旦バイアス電圧の低下によって低下する。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスは小さくなり、オーバヘッド201内のZ2から増倍率M1が低下から増加する方向へ変わる。すなわち、オーバヘッド201のX2からZ2においては増倍率M1が低下する状態となり、Z2からY2においては増倍率M1が増加する状態となる。オーバヘッド201後のデータ202において、増倍率M1は、光信号ONU2を受信する前と同様に安定した値になる。このように、バイアス電圧の変化と共に増倍率M1は光信号ONU2を受信した直後に低下し、また低下から急激に増加する特性となり、増倍率M1の変化はオーバヘッド201内で収束できる。
第1経路16の自己バイアス抵抗RとインダクタLを並列に接続することにより、バイアス電圧の応答時間を短くし、バイアス電圧に依存する増倍率の変化時間も短縮させることができる。
オーバヘッド201内において、バイアス電圧が低下から増加へ逆転する時点Z2はインダクタLのインピーダンスと自己バイアス抵抗Rが同値になる時点でもある。インダクタLのインピーダンスと自己バイアス抵抗Rとの設定値によって、バイアス電圧が低下から増加へ逆転するZ2の時間位置を変動させ、バイアス電圧の応答を加速させることによりオーバヘッド内に収束させることが確保できる。
なお、図3(b)において、破線で示す増倍率M2は、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1と間に自己バイアス抵抗を挿入してバイアス電圧を低下させる方法による増倍率の応答イメージである。増倍率M2は、バイアス電圧の低下に伴って低下するが、オーバヘッド内において変化が収束できず、Y2からW2のデータの先頭部の「A」においても変化し続くことになる。
また、図3(b)のオーバヘッド201内における一点鎖線は、自己バイアス抵抗を挿入せず、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1を直接接続した場合における増倍率M3の応答イメージを示す。バイアス電圧を制御しないため、増倍率M3が変化しない。
図3(c)にAPD電流Iapdの変化を示す。図3(c)において、実線で示すAPD電流I1は、第1経路16によりオーバヘッド201内において変化が収束するAPD電流Iapdの応答イメージである。
図3(c)に示すように、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU2に対応してAPD電流I1が増加する。オーバヘッド201のX2からZ2の時間帯において、増倍率M1の低下に伴ってAPD電流I1は急激に増加せず、徐々に増加する特性を示す。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスが小さくなるのに伴って、オーバヘッド201のZ2からY2の時間帯においてAPD電流I1は急激に増加する特性を示す。APD電流I1の変化はオーバヘッド201内に収束する特性を示す。
なお、図3(c)において、破線で示すAPD電流I2は、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1と間に自己バイアス抵抗を挿入してバイアス電圧を低下させる方法によるAPD電流Iapdの応答イメージである。APD電流I2は、増倍率M2の低下に伴って急激に増加せず、徐々に増えるが、オーバヘッド内において変化が収束できず、Y2からW2のデータの先頭部の「A」においても変化し続くことになる。
また、図3(c)のオーバヘッド201内において、一点鎖線で示すAPD電流I3は、自己バイアス抵抗を挿入せず、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1を直接接続した場合におけるAPD電流Iapdの応答イメージである。APD電流I3は、光信号ONU2を受信すると伴に急激に増加する。
電流電圧変換増幅器3の利得GainはAPD電流Iapdの値に基づいて調整される。図3(d)に示すように、オーバヘッド201内において、利得GainはAPD電流Iapdの増加に従って、徐々に低下する特性を示す。
電流電圧変換増幅器3による出力電圧信号VoutはAPD電流Iapdおよび電流電圧変換増幅器3の利得Gainによって変化する。図3(e)において、実線で示す出力電圧信号V1は、第1経路16によりオーバヘッド201内に徐々に増加して収束する出力電圧信号Voutの応答イメージである。
受光素子1が光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU2を受信した場合、出力電圧信号V1は図3(e)に示すように、光信号ONU2を受信した時点X2から徐々に増加する。APD電流I1の変化はオーバヘッド201内に収束するため、出力電圧信号V1の変化もオーバヘッド201内に収束する特性を示す。光信号ONU2を受信した直後に、電流電圧変換増幅器3の利得Gainがまだ高い状態であるが、第1経路16によりAPD電流I1が急激に増加しないようになっているため、出力電圧信号V1は急激に過大な出力となることはない。
なお、図3(e)において、破線で示す出力電圧信号V2は、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1と間に自己バイアス抵抗を挿入してバイアス電圧を低下させる方法による出力電圧信号Voutの応答イメージである。出力電圧信号V2は、急激に過大な出力とはならないが、オーバヘッド内において変化が収束できず、Y2からW2のデータの先頭部の「A」においても変化し続くことになる。
また、図3(e)のオーバヘッド201内において、一点鎖線で示す出力電圧信号V3は、自己バイアス抵抗を挿入せず、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1を直接接続した場合における急激に過大な出力となる出力電圧信号Voutの応答イメージである。
ここで、実施の形態1に係る光受信器100のバースト信号受信回路により、光信号ONU1から光信号ONU2を受信する場合における増倍率M、APD電流Iapd、電流電圧変換増幅器3のTIA利得Gainおよび出力電圧信号Voutの応答について、図2と図3に同様な結果に示す。
図2、図3に示すように、増倍率M、APD電流Iapd、および出力電圧信号Voutの変化はオーバヘッド201内に収束する特性となり、オーバヘッド201終了後のデータ202において、増倍率M、APD電流Iapd、利得Gainおよび出力電圧信号Voutはそれぞれ安定した値となる。
次に、図2を用いて、光信号ONU2から光信号ONU5を受信する場合における増倍率M、APD電流Iapd、電流電圧変換増幅器3のTIA利得Gainおよび出力電圧信号Voutの変化を説明する。
図2に示すように、受光素子1が光信号ONU2を受信した後、光信号ONU2の光強度がより弱く、光強度閾値Pmax以下となる光強度を有する光信号ONU3を受信する。光信号ONU3を受信した際に、光信号ONU2の受信した場合に比べて光信号ONU3の光強度に対応するAPD電流Iapdが低くなる。APD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2も光信号ONU2の受信した場合に比べて低い値となる。第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2から変換された2つの電圧間の電位差は光強度閾値Pmaxに対応する電圧閾値Vmax以下になる。
電流検知回路8は第2トランジスタ7がON状態になるように制御し、第1経路16に比べてインピーダンスが極めて小さい第2経路17に切り替える。
第2経路17を経過することにより、受光素子1に印加されたバイアス電圧を低下させないため、図2(b)に示すように増倍率Mも低下しないで維持される。
図2(c)に示すように、光信号ONU2の光強度より弱い光信号ONU3を受光し、オーバヘッド301内において、APD電流Iapdは光信号ONU3の光強度に応じて低下する特性を示す。
図2(d)に示すように、電流電圧変換増幅器3の利得GainはAPD電流Iapdの値に基づいて調整されるため、オーバヘッド301において、APD電流Iapdの低下に従って、徐々に増加する特性を示す。
電流電圧変換増幅器3による出力電圧信号VoutはAPD電流Iapdと電流電圧変換増幅器3の利得Gainによって変化する。図2(e)に示すように、オーバヘッド301内において、出力電圧信号Voutは徐々に低下する特性を示す。
なお、オーバヘッド301終了後のデータ302において、増倍率M、APD電流Iapd、利得Gainおよび出力電圧信号Voutはそれぞれ安定した値となる。
次に、受光素子1が光信号ONU3を受信した後、光信号ONU3の光強度がより強く、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU4を受信する。
光信号ONU4を受信した際に、光信号ONU4の光強度に対応するAPD電流Iapdが高くなり、APD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2も高い値になる。第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2から変換された2つの電圧間の電位差は光強度閾値Pmaxに対応する電圧閾値Vmaxを超過することになる。
光信号ONU1から光信号ONU2を受信した場合と同様に、電流検知回路8は第1トランジスタ6がON状態になるように制御し、第2経路17から第1経路16に切り替える。
バイアス電圧昇圧回路2は自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16から受光素子1にバイアス電圧を印加する。受光素子1に印加されたバイアス電圧は最初自己バイアス抵抗Rによって低下する。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスは小さくなるため、受光素子1に印加するバイアス電圧は徐々に光信号ONU4を受信した直後の状態に遷移する。インダクタLのインピーダンスが自己バイアス抵抗Rより小さくなるのに伴い、バイアス電圧が低下から急激に増加する方向へ変わる。
増倍率Mはバイアス電圧の変化によって変化する。図2(b)に示すように、光信号ONU4を受信したX4から受信回路の動作安定したY4までのオーバヘッド401において、増倍率Mは、一旦バイアス電圧の低下によって低下する。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスは小さくなり、オーバヘッド401内のZ4から増倍率Mが低下から増加する方向へ変わる。すなわち、オーバヘッド401のX4からZ4は増倍率Mが低下する状態となり、Z4からY4は増倍率Mが増加する状態となる。
このように、第1経路16の自己バイアス抵抗RとインダクタLを並列に接続することにより、バイアス電圧を変化させる応答時間が短縮されるため、バイアス電圧の変化と共に増倍率Mの変化はオーバヘッド401内で収束することができる。
図2(c)に示すように、オーバヘッド401のX4からZ4において、光信号ONU4に対応してAPD電流Iapdが増加するが、増倍率Mの低下に伴って急激に増加せず、徐々に増加する特性を示す。時間経過と共にインダクタLのインピーダンスが小さくなるのに伴って、オーバヘッド401のZ4からY4においてAPD電流Iapdは急激に増加する特性を示す。APD電流Iapdの変化はオーバヘッド401内に収束する特性を示す。
電流電圧変換増幅器3の利得GainはAPD電流Iapdの値に基づいて調整される。図2(d)に示すように、オーバヘッド401内において、利得GainはAPD電流Iapdの増加に従って、徐々に低下する特性を示す。
電流電圧変換増幅器3による出力電圧信号Voutは、図2(e)に示すように、光信号ONU4を受信した時点X4から徐々に増加する。出力電圧信号Voutの変化はオーバヘッド401内に収束する特性を示す。
なお、オーバヘッド401終了後のデータ402において、増倍率M、APD電流Iapd、利得Gainおよび出力電圧信号Voutはそれぞれ安定した値となる。
次に、受光素子1が光信号ONU4を受信した後、光信号ONU4の光強度がより弱いが、光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU5を受信する。
光信号ONU5を受信した際に、光信号ONU5の光強度に対応するAPD電流Iapdに比例する第1モニタ電流Imon1、および第2モニタ電流Imon2を検知して電圧に変換する。第1モニタ電流Imon1、第2モニタ電流Imon2から変換された2つの電圧間の電位差は光強度閾値Pmaxに対応する電圧閾値Vmaxを超過することになる。
電流検知回路8は第1トランジスタ6がON状態のままに制御し、バイアス電圧昇圧回路2は第1経路16に接続されたままとなるため、受光素子1に印加されたバイアス電圧は変化しない。
図2(b)に示すように、光信号ONU5を受信したオーバヘッド501において、増倍率Mは、バイアス電圧とともに変化しない。
APD電流Iapdは、図2(c)に示すように、光信号ONU5を受信した時点X5から光信号ONU5の光強度に対応して徐々に低下する。
光強度閾値Pmaxを超過する光強度を有する光信号ONU4と光信号ONU5を受光し続けるため、図2(d)に示すように、前段の光信号ONU4の受光時に電流電圧変換増幅器3の利得Gainはすでに小さくなっているため、低い値で維持される特性を示す。したがって、APD電流Iapdが急激に増加せず、APD電流Iapdの変化もオーバヘッド501内に収束することが可能である。
また、図2(e)に示すように、APD電流Iapdの変化とともに、電流電圧変換増幅器3による出力電圧信号Voutは、光信号ONU5を受信した時点X5から徐々に低下する。出力電圧信号Voutの変化もオーバヘッド501内に収束する特性を示す。
なお、オーバヘッド501終了後のデータ502において、増倍率M、APD電流Iapd、利得Gainおよび出力電圧信号Voutはそれぞれ安定した値となる。
実施の形態1に係る光受信器によれば、予め設定された光強度閾値に基づいて経路を切り替えることにより受光素子に印加するバイアス電圧を制御する。光強度閾値を超過する光強度を持つ光信号を受信した際に、バイアス電圧の応答時間を短くするように制御し、バイアス電圧に依存する受光素子の増倍率の変化時間を短縮させることにより、APDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる。
また、バイアス電圧制御部は光信号の光強度に応じて、スイッチ素子による第1経路と第2経路との切り替えを高速に行うことが可能であるため、急激に光強度が大幅に異なる光信号を続けて受信する際にも、バイアス電圧に依存する増倍率の変化をオーバヘッド内に収束させることが確保できるため、APDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、本開示の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を使用し、同一または対応する部分についての説明は省略する。以下、図面を参照して、実施の形態2に係る光受信器200について説明する。
図4は実施の形態2に係る光受信器200の構成図である。図4に示すように、バースト信号受信回路で構成された光受信器200は、受信した光信号の光強度に対応した電流を生成する受光素子1と、受光素子1にバイアス電圧を供給するバイアス電圧昇圧回路2と、受光素子1で生成された電流を電圧に変換する電流電圧変換増幅器3と、バイアス電圧昇圧回路2と受光素子1とを接続し、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16と、第1経路16に対して並列に接続され、第1経路16に比べてインピーダンスが極めて小さい第2経路17と、光信号の光強度に応じて、第1経路16または第2経路17を切り替えることにより、バイアス電圧を制御するバイアス電圧制御部21と、を有する。
また、第1経路16の開閉スイッチである第1トランジスタ6と、第2経路17の開閉スイッチである第2トランジスタ7とを有する。スイッチ素子である第1トランジスタ6と第2トランジスタ7との開閉を制御することにより、第1経路16と第2経路17との切り替えを行うため、高速での切り替えが可能である。
光信号の光強度は、局側光回線終端装置(OLT)と加入者側光回線終端装置(ONU)との間の距離により決定される。OLTとONUとの間の距離が短いほど、ONUから送信された光信号の光強度が強くなる。
実施の形態2に係る光受信器200において、バイアス電圧制御部21は、ONU毎からOLTへ送信される光信号の光強度に関する情報が記憶されたメモリ9と、決定されたONUからOLTへの上り信号の送信タイミングに基づき、OLTの受信時間より前に、メモリ9に記憶された当該ONUの光強度に関する情報と予め設定された光強度閾値Pmaxとを比較することにより、第1経路16と第2経路17を切り替えるスイッチング制御部10とを有する。
なお、実施の形態2に係る光受信器200においても、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路16に対して、第2経路17は抵抗が挿入されていない経路となる。
実施の形態2に係る光受信器200のバイアス電圧制御部21以外の構成要素は実施の形態1の光受信器100と同様である。
バイアス電圧制御部21のスイッチング制御部10は、送信される光信号の光強度Pinと予め設定された光強度閾値Pmaxとを比較することにより、受光素子1に印加するバイアス電圧の経路を切り替える。光信号の光強度Pinが光強度閾値Pmaxを超過する場合は第1経路16に接続し、光信号の光強度Pinが光強度閾値Pmax以下の場合は第2経路17に接続することにより、バイアス電圧を制御する。
すなわち、実施の形態1では、光信号の光強度閾値に対応する電圧閾値に基づいて、光強度の強弱を判定する。これに対して、実施の形態2では、ONU毎の光信号の光強度を記憶し、光強度閾値と比較することにより受信する予定の光強度の強弱を判定する。
また、実施の形態2に係る光受信器200では、決定されたONUからOLTへの上り信号の送信タイミングも予め決定されてメモリ9に記憶する。スイッチング制御部10は、ONU毎からOLTへの所定の送信タイミングに基づき、OLTの受信時間より前に、メモリ9に記憶された当該ONUの光強度に関する情報と光強度閾値Pmaxとを比較した結果により、スイッチング制御部10は第1経路16と第2経路17とを切り替えるように制御する。
実施の形態2に係る光受信器200のバースト信号受信回路では、バイアス電圧制御部21は、受信する光信号の光強度の変化に応じて、OLTの受信時間より前に、光強度Pinが予め設定された光強度閾値Pmaxを超過する場合は第1経路16に接続し、光強度Pinが光強度閾値Pmax以下の場合は第2経路17に接続するように、第1経路16と第2経路17とを切り替えることにより、バイアス電圧を制御する。
このため、例えば、図2(a)に示す光信号ONU1、光信号ONU2、光信号ONU3、光信号ONU4および光信号ONU5を順に受信する際に、増倍率M、APD電流Iapd、電流電圧変換増幅器3のTIA利得Gainおよび出力電圧信号Voutの変化はそれぞれ図2(b)、図2(c)、図2(d)および図2(e)に示す応答イメージと同様になる。つまり、実施の形態2に係る光受信器200のバースト信号受信回路によって、図2と図3に示すように、各々の光信号に対するバイアス電圧の過度応答時間を短縮させ、増倍率M、APD電流Iapdおよび出力電圧信号Voutの変化は各々のオーバヘッド内に収束でき、オーバヘッド終了後のデータにおいてはそれぞれ安定した値となる特性となる。
実施の形態2に係る光受信器200のバースト信号受信回路では、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。実施の形態1に係る光受信器のバースト信号受信回路におけるタイミングチャートと同様であるため、説明を省略する。
実施の形態2に係る光受信器によれば、予め設定された光強度閾値に基づいて経路を切り替えることにより受光素子に印加するバイアス電圧を制御する。光強度閾値を超過する光強度を持つ光信号を受信した際に、バイアス電圧の応答時間を短くするように制御し、バイアス電圧に依存する受光素子の増倍率の変化時間を短縮させることにより、APDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる。
また、バイアス電圧制御部は光信号の光強度に応じて、ONUからOLTへの上り信号の送信タイミングに基づき、OLTの受信時間より前に、第1経路または第2経路を切り替えることにより、光強度が大幅に異なる光信号を続けて受信する際にも、バイアス電圧に依存する増倍率の変化をオーバヘッド内に収束させることが確保できるため、APDモジュールの受信感度の安定性を高めることができる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 受光素子、2 バイアス電圧昇圧回路、3 電流電圧変換増幅器、4 第1カレントミラー回路、5 第2カレントミラー回路、6 第1トランジスタ、7 第2トランジスタ、8 電流検知回路、9 メモリ、10 スイッチング制御部、11、21 バイアス電圧制御部、16 第1経路、17 第2経路、100、200 光受信器

Claims (6)

  1. 受信した光信号の光強度に対応した電流を生成する受光素子と、
    前記受光素子にバイアス電圧を供給するバイアス電圧昇圧回路と、
    前記受光素子で生成された電流を電圧に変換する電流電圧変換増幅器と、
    前記バイアス電圧昇圧回路と前記受光素子とを接続し、自己バイアス抵抗RおよびインダクタLを並列に接続した第1経路と、
    前記第1経路に対して並列に接続され、前記第1経路に比べてインピーダンスが小さい第2経路と、
    前記光強度が予め設定された光強度閾値を超過する場合は前記第1経路に切り替え、前記光強度が前記光強度閾値以下の場合は前記第2経路に切り替えることにより、前記バイアス電圧を制御するバイアス電圧制御部と、
    を備える光受信器。
  2. 前記第1経路に開閉スイッチである第1トランジスタが設けられ、
    前記第2経路に開閉スイッチである第2トランジスタが設けられ、
    前記バイアス電圧制御部は、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの開閉を制御することにより、前記第1経路と前記第2経路とを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の光受信器。
  3. 前記バイアス電圧制御部は、
    前記光強度閾値に対応して設けられた電圧閾値に基づいて、前記第1経路と前記第2経路とを切り替える電流検知回路を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光受信器。
  4. 前記バイアス電圧制御部は、
    前記光強度に応じて生成した電流に比例する第1モニタ電流を生成する第1カレントミラー回路と、
    前記第1モニタ電流に比例する電流である第2モニタ電流を生成する第2カレントミラー回路と、をさらに備え、
    前記電流検知回路は、前記第1モニタ電流および前記第2モニタ電流を検知してそれぞれ電圧に変換し、得られた2つの前記電圧の間の電位差と前記電圧閾値とを比較することにより、前記電位差が前記電圧閾値を超過する場合は、前記光強度が前記光強度閾値を超過することと判断して前記第1経路に切り替え、前記電位差が前記電圧閾値以下の場合は、前記光強度が前記光強度閾値以下であると判断して前記第2経路に切り替えることを特徴とする請求項3に記載の光受信器。
  5. 前記バイアス電圧制御部は、
    加入者側光回線終端装置(ONU)毎から局側光回線終端装置(OLT)へ送信される光信号の光強度を記憶するメモリと、
    前記光強度と前記光強度閾値とを比較することにより前記第1経路と前記第2経路とを切り替えるスイッチング制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光受信器。
  6. 前記スイッチング制御部は、
    前記加入者側光回線終端装置(ONU)毎から前記局側光回線終端装置(OLT)への所定の送信タイミングに基づき、前記局側光回線終端装置(OLT)の受信時間より前に、前記メモリに記憶された前記光強度と前記光強度閾値とを比較することにより前記第1経路と前記第2経路とを切り替えることを特徴とする請求項5に記載の光受信器。
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