JP7246743B2 - 遊技用装置及びプログラム - Google Patents
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Description
また、特に図示しないが、遊技機10としてスロットマシン、台間機20としてメダルを貸し出すタイプのもの、遊技媒体を計数可能な計数装置、遊技機10で獲得した遊技媒体と所定の景品との交換を行う景品交換装置などの遊技用装置も設置されている。
これらの遊技用装置は、それぞれ通信手段を備え、所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介してデータ通信可能に接続されている。
例えば、遊技機10は、遊技媒体の投入数を示すアウト信号、遊技機10に備える払出手段からの遊技媒体の払出数を示すセーフ信号(払出遊技情報)、大当り・ボーナスなどの特定遊技状態を示す大当り信号、確率変動状態や特別図柄などの図柄の変動時間の短縮状態を示す確変/時短信号、特別図柄やリールの1ゲームごとの変動回数を示すスタート信号などを出力する。
台間機20は、現金等の投入額を示す売上信号、併設された遊技機を特定可能な遊技機情報などを出力する。
また、遊技媒体の払出数を示す信号として、セーフ信号に代えて又はこれに加えて、「払出予定数信号」(払出遊技情報)が遊技機10から出力される。この「払出予定数信号」も10玉の払出予定数が生成されるごとに出力される。具体的には、遊技機10において累積的に記憶する「払出予定数カウンタ」の値が、入賞口への入賞に基づいて「10」になる度に1回出力される。
このような遊技信号は、ネットワークを介して台コンピュータ40、島コンピュータ50を中継してホールコンピュータ60に送信される。
遊技信号は、台コンピュータ40、島コンピュータ50、及びホールコンピュータ60のうち少なくともいずれかにおいて所定のデータ加工(例えば数値化処理)が行われ、ホールコンピュータ60に遊技機10ごとの遊技情報として順次蓄積される。
記憶部64に記憶される遊技情報には、スタート信号の入力数から求められるスタート回数、アウト信号の入力数から求められるアウト数、セーフ信号の入力数から求められるセーフ数、アウト数に占めるセーフ数の割合(例えば、百分率)を示すベース、アウト数とセーフ数の差分を示す差玉(出玉ともいう)、大当り信号の入力数から求められる大当り回数、スタート回数と大当り回数の比率を示す大当り確率、確変/時短信号の入力数から求められる確変/時短回数、売上信号の入力数から求められる売上金額などがあり、このような遊技情報が遊技機10ごと及び営業日(例えば1日単位)ごとに記憶されている。
遊技機10の遊技状態としては、遊技機10がパチンコ機の場合には、大当り状態(大当りともいう)、大当りの発生確率が高確率状態となる確率変動状態(確変ともいう)、特別図柄の変動時間が短縮状態となる時間短縮状態(時短ともいう)などの遊技者にとって有利な状態と、遊技者にとって不利な遊技状態となる通常遊技状態(通常遊技ともいう)とがある。なお、確率変動状態は時間短縮状態と重複することもあり、時間短縮状態は確率変動状態と重複しないこともある。また、時間短縮状態(時短中)では、確率変動状態(確変)と重複するか否かにかかわらず、ベースが100前後に維持されるものとする。
例えば、大当り信号の受信中を大当り発生中と判定し、大当り信号の受信がない確変/時短信号の受信中を確変/時短中と判定する。また、これら以外の遊技状態を通常遊技状態と判定する。
そして、制御部65は、収集区間設定手段として動作することにより、判定した遊技状態別に収集区間を設定し、設定した収集区間ごと遊技情報を収集する。
例えば、図4に示すように、スタート回数、ベース、出玉、確率(大当り確率)などの遊技情報を、通常遊技中、確変中、時短中などの収集区間ごと区分けして収集するとともに、収集結果を記憶部64に記憶する。
例えば、図5に示すように、時短を伴う確変中に収集された遊技情報に基づいて、「確変ベース異常」と「確変出過ぎ異常」の監視を行う。
「確変ベース異常」とは、時短を伴う確変中のベースが正常な値を示さずに異常な値を示すことをいい、「確変出過ぎ異常」とは、時短を伴う確変中の出玉(例えば10分あたり)が正常な値を示さずに異常な値を示すことをいう。
このような監視を行うのは、時短の発生に基づいて、通常遊技状態よりもベースがアップするが、このときベースが必要以上にアップしていないかどうかの監視を行うためである。そういう意味では、ベースのアップは時短に起因することから、「確変ベース異常」及び「確変出過ぎ異常」という称呼は、「時短ベース異常」及び「時短出過ぎ異常」に読み替えることができる。
制御部65は、判定値判定手段として動作することにより、時短を伴う確変中のベースと出玉がそれぞれ所定の判定値(閾値ともいう)に該当するかどうかの判定を行う。
また、この判定を別の言い方で表現すると、一般的な時短を伴う確変状態のベースは、50~130(第2判定値)の範囲内にあることから、時短を伴う確変中のベースがこの範囲を外れる範囲、つまり、0~50未満の範囲内、又は130を超える範囲内にあるかどうかを判定する。そして、時短を伴う確変中のベースがこの範囲内あるときには、異常と判定し、この範囲内にないときには、正常と判定する。
また、この判定を別の言い方で表現すると、一般的な時短を伴う確変中の出玉は、10分あたり2000玉以内(第2判定値)にあることから、時短を伴う確変中の出玉がこの範囲を外れる範囲、つまり、2000玉を超える範囲内にあるかどうかを判定する。そして、確変中の出玉がこの範囲内に該当するときには、異常と判定し、この範囲内に該当しないときには、正常と判定する。
なお、確変を伴わない時短中においても、通常、ベースが100前後に維持されることから、上記と同様な第2判定値を用いて、「確変ベース異常」及び「確変出過ぎ異常」と同義である「時短ベース異常」及び「時短出過ぎ異常」を判定することもできる。
非時短時(通常遊技状態)は、ベース及び出玉は時短状態よりも低い値となるため、「通常ベース異常」の閾値が「確変ベース異常」よりも低い数値範囲(例えば、10~50など)になることが好ましく、「通常出過ぎ異常」の閾値が「確変出過ぎ異常」よりも低い数値(例えば、500玉以内など)になることが好ましい。
また、「通常ベース異常」を監視するときと、「確変ベース異常」を監視するときとで、異常判定をした際の異常報知態様を異ならせてもよい。
また、非時短時及び時短時などの各遊技状態において異常を判定するときの閾値は、遊技場の管理者や店員等の操作者が、ホールコンピュータ60に備える入力部61を介して入力することにより、任意の値に設定できる。
異常を示す旨の報知は、表示部63の表示画面を通して行うことができ、例えば、「遊技機10の○○番台が「確変出過ぎ異常」です。」などのメッセージを表示する。これにより、遊技場の管理者は、○○番台の遊技機10が異常かどうかを確認することができる。
確変を伴うか否かにかかわらず、時短中は、現在の遊技者の持ち玉を減らさないように又は持ち玉を維持するように、ベースを100前後に設定することが一般的ではあるが、収集対象となる遊技機によっては、この時短中に出玉が増加する性能を有するものがある。
このような性能を有する遊技機の遊技情報を収集するときには、上記の判定値が当てはまわらないことから、異常でないにもかかわらず、「確変ベース異常」と「確変出過ぎ異常」を判定することもあり、そうすると適正な監視を行うことができない。
例えば、確変を伴うか否かにかかわらず、時短中に出玉が増加する性能を有する遊技機として、以下のようなものがある。
この遊技盤11には、2つの始動口110,111、2つの特別図柄表示装置112,113、2つの大入賞口114,115(可変入賞手段)、普通図柄作動ゲート116、普通図柄表示装置117、2つの普通入賞口120,121、アウト口122などが設けられている。また、始動口111は、普通電動役物(電動チューリップ)となっており、普通図柄表示装置117の当り表示により、入口が拡大可能に構成されている。また、表示器118は演出用の表示装置であり、2つの特別図柄表示装置112,113の表示結果に関連する表示を行う。例えば、表示器118には、関連する表示として、特別図柄表示装置112,113それぞれに対応する装飾図柄を設けられている。
また、入口が拡大しているときに始動口111に入賞すると、特別図柄表示装置113の図柄(識別情報)が変動を開始し、所定時間経過後に変動を停止する。停止した図柄が大当り(遊技結果)を示すときには、大入賞口114が所定回数開放する大当り状態(特定遊技状態)となる。
大入賞口114の開放回数は、いわゆる、ラウンド数と称され、大当り図柄の組合せに応じて変化する。
例えば、図7に示すように、特別図柄表示装置112,113が「3」,「5」,「7」でそれぞれ停止したときには、大入賞口114が16回開放する16ラウンド大当りとなる。また、特別図柄表示装置112,113が「1」,「2」,「4」,「6」,「8」,「9」,「0」でそれぞれ停止したときには、大入賞口114が6回開放する6ラウンド大当りとなる。
また、上記の「0」~「9」の図柄と、後述する「小当り」に対応する図柄(例えば、「F」)を除くその他の図柄(例えば、「E」、「L」、「-」など)は、ハズレを示す図柄であり、これらが停止しても、大入賞口114が開放することはない。
なお、大入賞口114が2回開放する2ラウンド大当りとなる大当り図柄を別途設けることもできる。
[賞球数]
・始動口110:4個賞球
・始動口111:1個賞球
・大入賞口114:15個賞球
・大入賞口115:10個賞球
・普通入賞口120,121:5個賞球
[特別図柄・保留消化]
・2つの特別図柄表示装置112,113はそれぞれ4つの保留装置を有し、同時変動可能とする。一方の特別図柄表示装置で大当り又は小当り図柄で停止した場合、他方の特別図柄表示装置はハズレになるか、当該大当り又は小当りが終了するまで変動が中断される。
[大当り]
・1ラウンド中における大入賞口の最大開放時間:28秒
・1ラウンド中における大入賞口の入賞数の上限:10個
・大当り開始から大入賞口開放までのインターバル時間:1秒
・各ラウンド間のインターバル時間:1秒
・大当り終了時のインターバル時間:1秒
・1ラウンドにおける平均消化時間(平均開放時間):8秒
・賞球:各種入賞口への遊技球の入賞により、遊技機から払い出される玉数のこと。
・1ラウンド中における大入賞口の最大開放時間:大入賞口の1ラウンドあたりの最大開放可能時間。この時間が経過すると、入賞数に関わらず大入賞口が閉塞状態に移行する。
・1ラウンド中における大入賞口の入賞数の上限:大入賞口が入賞を許容する球数。当該球数分大入賞口に入賞すると、大入賞口における1ラウンドあたりの最大開放時間が経過する前でも、大入賞口が閉塞状態に移行する。
・各ラウンド間のインターバル時間:1ラウンドが終了してから次の1ラウンドが開始するまでの時間(ラウンド間の大入賞口が閉塞状態となる時間)。
・大当り終了時のインターバル時間:大当りの最終ラウンドが終了してから大当り終了までの時間。
また、上記の2ラウンド大当りを設ける場合において、大当り後に確変となる大当り(突確)と、大当り後に確変にならない大当り(突通)とのうち、少なくとも一方を設けることもできる。
また、この確変中は、時短中でもあり、普通図柄表示装置117が当り表示となる確率が通常遊技状態よりも高くなるとともに、始動口111の開放時間が長くなる。このとき、普通図柄表示装置117の図柄の変動時間が通常遊技状態よりも短くなることが好ましい。その結果、始動口111への遊技球の入賞頻度が増加する。そして、この始動口111への入賞頻度の増加に基づいて始動口入賞に係るベースが約100に維持されるようになっている。
また、この時短中は、特別図柄表示装置112,113の変動時間が短縮される。
また、この時短中は、普通図柄表示装置117が当り表示となる確率が通常遊技状態よりも高くなるとともに、始動口111の開放時間が長くなる。このとき、普通図柄表示装置117の図柄の変動時間が通常遊技状態よりも短くなることが好ましい。その結果、始動口111への遊技球の入賞頻度が増加する。そして、この始動口111への入賞頻度の増加に基づいて始動口入賞に係るベースが約100に維持されるようになっている。
このように、本実施形態の遊技機10は、奇数図柄での大当り後は、確変を伴う時短となり、偶数図柄での大当り後は、確変を伴わない時短となる。
また、この時短中は、ベースを100前後に維持するように、通常遊技状態よりも始動口111の入口が拡大し易くなり、始動口111への遊技球の入賞頻度が増加することになるが、この始動口111への遊技球の入賞頻度を増加させる方法は、例示した上記の方法のみならず、普通図柄表示装置117が当り表示となる確率を通常遊技状態よりも高くすること、始動口111の開放時間を通常遊技状態よりも長くすること、普通図柄表示装置117の図柄の変動時間(停止時間を含めることもできる)を通常遊技状態よりも短くすることのうち、一又は二以上を任意に組合せた方法のいずれかでもよい。
なお、本実施形態では、16ラウンド大当りを第1特定遊技状態の一例とし、大当り後高確率状態となる6ラウンド大当りを第2特定遊技状態の一例とする。
例えば、特別図柄表示装置113の当りの種類の中に「小当り」があり、この小当りが時短中に頻出(例えば、1/1.01の当選確率)する小当り頻出状態となる。
この「小当り」は、遊技機10の制御手段(例えば、主基板)により、時短中に頻出するように制御され、つまり、時間短縮状態は特別遊技状態の一例となっている。
これは、確変を伴うか否かにかかわらず、時短中は、始動口111の入口が拡大し易くなり、その結果、特別図柄表示装置113が作動し易くなるからである。
ところが、この「小当り」は、時短中であっても16ラウンドの大当り後の時短中だけその恩恵を享受可能に構成されている。
具体的には、遊技機10の制御手段により、16ラウンドの大当り後の時短中に限らず、すべての時短中に「小当り」を頻出させるものの、6ラウンドの大当り後の時短中において、図6(a)に示すように、大入賞口115が開放しているときに、当該大入賞口115への遊技球の入賞を妨げる形態に可動片119を変位させる。
一方、16ラウンドの大当り後の時短中において、図6(b)に示すように、大入賞口115が開放しているときに、当該大入賞口115への遊技球の入賞を妨げない形態に可動片119を変位させる。
このような可動片119の変位により、すべての時短中に「小当り」が頻出する小当り頻出状態となるものの、16ラウンド大当り後の時短中だけ「小当り」による恩恵を享受することができる状態、すなわち、実質的に16ラウンド大当り後の時短中のみ、大入賞口115への遊技球の入賞が容易となる「小当りモード」(第1特別遊技状態)を発生させることができる。
つまり、16ラウンド大当り後の時短中が第1特別遊技状態(「小当りモード」)となり、確変を伴うか否かにかかわらず、6ラウンド大当り後の時短中は、小当り頻出状態ではあるものの、その恩恵を享受困難な第2特別遊技状態となり、16ラウンドの大当り後の時短中の方が、6ラウンドの大当り後の時短中よりも、大入賞口115への遊技球の入賞が容易となるように制御されることになる。言い換えると、16ラウンド大当り後の時短中が実質的な「小当りモード」になる。
また、通常遊技状態では、遊技機10に備える制御手段によって、「小当り」が発生し難く設定されており(始動口111の入口が時短中よりも拡大し難いため)、これにより、時間短縮状態、つまり、特別遊技状態では、通常遊技状態よりも「小当り」に移行し易くなっている。
なお、第1特別遊技状態(16ラウンド大当り後の時短中)の方が、第2特別遊技状態(6ラウンド大当り後の時短中)よりも、大入賞口115への遊技球の入賞が容易となるように制御する方法は、例示した可動片119の制御に限定されず、任意な方法により実現することができる。例えば、第2特別遊技状態では、「小当り図柄が停止しない」、「小当りして極めて短い時間しか大入賞口115が開放しない」などでもよい。
また、第2特別遊技状態であっても、大入賞口115に入賞する場合があってもよい。この場合、第1特別遊技状態よりも大入賞口115に入賞し難いことが好ましい。
また、可動片119は、16ラウンド大当り後の時短中のみ、図6(b)に示す大入賞口115への遊技球の入賞を妨げない形態に変位するものとし、通常遊技状態を含むその他の遊技状態では、図6(a)に示す形態に変位していることが好ましい。
そこで、16ラウンド大当り後の時短中のみ判定値を変更することが好ましい。
また、この判定を別の言い方で表現すると、小当りモードと重複するような特殊な時短を伴う確変中のベースは、200~300(第1判定値)の範囲内にあるものと設定し、時短を伴う確変中のベースがこの範囲を外れる範囲、つまり、0~200未満の範囲内、又は300を超える範囲内にあるかどうかを判定する。そして、時短を伴う確変中のベースがこの範囲内あるときには、異常と判定し、この範囲内にないときには、正常と判定する。
また、この判定を別の言い方で表現すると、小当りモードと重複するような特殊な時短を伴う確変中の出玉は、10分あたり3000玉以内(第1判定値)にあるものと設定し、時短を伴う確変中の出玉がこの範囲を外れる範囲、つまり、3000玉を超える範囲内にあるかどうかを判定する。そして、時短を伴う確変中の出玉がこの範囲内に該当するときには、異常と判定し、この範囲内に該当しないときには、異常と判定する。
なお、小当りモードと重複しない一般的な時短を伴う確変状態のベースと、小当りモードと重複しない一般的な時短を伴う確変中の出玉はそれぞれ図5の「一般確変」に示す閾値(第2判定値)に基づいて「確変ベース異常」と「確変出過ぎ異常」を判定することは言うまでもない。
異常を示す旨の報知は、表示部63の表示画面を通して行うことができ、例えば、「遊技機10の○○番台が「確変ベース異常」です。」などのメッセージを表示する。これにより、遊技場の管理者は、○○番台の遊技機10が異常かどうかを確認することができる。
また、この異常を示す旨の報知は、一般確変か特殊確変かを識別できるように一般確変と特殊確変とで報知態様を変えることが好ましい。
遊技機10から遊技状態を示す遊技信号として、「小当りモード」を特定可能な遊技信号が出力されているときには、その出力期間に亘って、判定値を変更することにより、適正な監視を行うことができる。
しかしながら、「小当りモード」を特定可能な遊技信号が出力されていない場合もあることから、このような場合には、他の遊技信号から、「小当りモード」中か「非小当りモード」中かを判定する必要がある。
以下の説明においては、遊技機10から「小当りモード」を特定可能な遊技信号が出力されず、他の遊技信号から「小当りモード」中か「非小当りモード」中かを判定する場合について説明する。
各遊技信号の出力態様を図8に示す。
図8に示すように、「大当り信号」は、大当り中(b,d区間)に亘って出力され、大当りの終了により、出力が停止する。このような「大当り信号」の出力期間から大当り中を特定することができる。
「確変/時短信号」は、大当り中(b,d区間)、確変中(c区間)、及び時短中(e区間)に亘って出力される。従って、このような「確変/時短信号」の出力期間から遊技者にとって有利な遊技状態を特定することができる。また、「確変/時短信号」が出力されていない期間(a,f区間)は、遊技者にとって不利な通常遊技状態とみなすことができる。さらに、大当り中を除く、確変中又は時短中のみを抽出したいときには、「確変/時短信号」の出力期間から「大当り信号」の出力期間を減算することにより抽出できる。
「スタート信号」は、特別図柄表示装置112,113が1回作動して停止するごとに出力される。このため、大当り中(b,d区間)は、特別図柄表示装置112,113の作動が常に停止していることから、大当り中は出力されない。
「セーフ信号」は、遊技機10から遊技球が10玉払い出されるごとに出力される。大当り中(b,d区間)、確変中(c区間)、及び時短中(e区間)は、払い出しの頻度が増加することから、「セーフ信号」の出力が集中する。
アウト信号は、遊技機10に遊技球が10玉投入されるごとに出力される。遊技者が継続的に遊技球を投入している場合には、コンスタント(例えば、1分間に約10回)に出力される。
ホールコンピュータ60は、このような出力特性を有する遊技信号をそれぞれ受信することにより、「小当りモード」を特定する。
なお、以下の説明において遊技機10からの遊技信号の「出力」をホールコンピュータ60による遊技信号の「受信」と読み替えることができるものとする。
前述したように、「小当りモード」に移行する大当りは、ラウンド数が16ラウンドであり、「小当りモード」に移行しない大当りは、ラウンド数が6ラウンドであるという違いがある。
ホールコンピュータ60は、このような違いから、制御部65が特定遊技状態判定手段として動作して、「大当りの種類」を判定することにより、その大当り後の状態を、「小当りモード」かどうかを特定する。
例えば、制御部65が、図9(a)に示すように、通信部62を介して受信する大当り信号の立ち上りから立下りまでの時間Tを計測する。
そして、時間TがT1のときには、ラウンド数が16ラウンドの大当りと判定し、時間TがT2(<T1)のときには、ラウンド数が6ラウンドの大当りと判定する。
これにより、ラウンド数が16ラウンドの大当りと判定したときに、その大当り後に移行する遊技状態を「小当りモード」として特定する。この「小当りモード」は、時短中と重複することから、図9(a)に示すように、16ラウンド大当りと判定された大当り後から、次の大当り発生(2回目)までの「a区間」を「小当りモード」と特定し、この「a区間」において、制御部65が「小当りモード信号」を生成することもできる。
なお、T1,T2は、T1>大当り時間閾値>T2の関係を有している。ここで、大当り時間閾値は、例えば、6ラウンドの平均大当り時間よりも長く、16ラウンドの平均大当り時間よりも短い時間に設定することができる(例えば、10ラウンドの平均消化時間など)。
例えば、16ラウンド大当りの平均消化時間を137秒(大当り開始インターバル1秒+大当り終了インターバル1秒+ラウンド間インターバル15秒+16ラウンド平均消化時間128秒(16ラウンド×8秒))とした場合、この時間から37秒引いた91秒を、大当り時間閾値となる上記「10ラウンドの平均消化時間」とすることができる。
そして、「大当り信号」の出力期間がこの大当り時間閾値(91秒)以上出力されていれば、16ラウンド大当りであると判定し、「大当り信号」の出力期間が大当り時間閾値(91秒)未満であれば、6ラウンド大当りであると判定してもよい。
例えば、制御部65が、図9(b)に示すように、大当り信号の受信中において、「セーフ信号」の出力(受信)数Yを計測する。
そして、出力数がY1のときには、ラウンド数が16ラウンドの大当りと判定し、出力数がY2(<Y1)のときには、ラウンド数が6ラウンドの大当りと判定する。
これにより、ラウンド数が16ラウンドの大当りと判定したときに、大当り後に移行する遊技状態を「小当りモード」として特定する。この「小当りモード」は、時短中と重複することから、図9(b)に示すように、16ラウンド大当りと判定された大当り後から、次の大当り発生までの「a区間」を「小当りモード」と特定し、制御部65が「小当りモード信号」を生成することもできる。
なお、Y1,Y2は、Y1>セーフ数閾値>Y2の関係を有している。ここで、セーフ数閾値は、例えば、6ラウンド大当りにおける「セーフ信号」の平均出力数よりも多く、16ラウンド大当りにおける「セーフ信号」の平均出力数も少ない値に設定することができる(例えば、10ラウンド消化時における「セーフ信号」の平均出力数など)。
例えば、10ラウンド大当りの獲得賞球数は、15賞球×10カウント×10ラウンド(1500玉)であるため、この値を、1セーフ信号数に対応する10玉で割った値である「150」を、セーフ数閾値となる10ラウンド消化時における「セーフ信号」の平均出力数とすることができる。
そして、「セーフ信号」の出力数がセーフ数閾値(150)以上出力されていれば、16ラウンド大当りであると判定し、「セーフ信号」の出力数がセーフ数閾値(150)未満であれば、6ラウンド大当りであると判定してもよい。
このように、ホールコンピュータ60は、制御部65が特定遊技状態判定手段として動作して、「大当りの種類」を判定することにより、その大当り後の状態を、「小当りモード」かどうかを特定することができる。
前述したように、「小当りモード」中は、時短中と重複することから、始動口111(電動チューリップ)の入賞によるベースアップに加え、小当り発生によるベースアップも加わる高ベース状態となる。
一方、「小当りモード」を伴わない時短中は、始動口111(電動チューリップ)の入賞によるベースアップだけであることから、「小当りモード」を伴う時短中と、「小当りモード」を伴わない時短中とでは「セーフ信号」の出力数に違いがある。
ホールコンピュータ60は、このような違いから、制御部65が特別遊技状態判定手段として動作して、「大当り後の状態の種類」、すなわち「特別遊技状態の種類」を判定することにより、その状態が「小当りモード」かどうかを特定する。
具体的には、制御部65は、例えば、図10に示すように、「スタート信号」が5回出力される間の、「セーフ信号」の出力数を監視する。この例では、6回目のスタート信号が出力された時点(P2)での「セーフ信号」の出力数を遡って計測する。また、これに代えて、5回目のスタート信号の立ち上がり又は立ち下がり時点での「セーフ信号」の出力数を遡って計測してもよい。この場合の「セーフ信号」の出力数は5回であり、少なくとも3回の出力数を超えることから、「小当りモード」と判定する。
「セーフ信号」の出力数が3回とは、30玉以上の遊技球が遊技機10から払い出されたことと同義であり、これは、「小当りモード」を伴わない時短中よりも多くの遊技球が払い出されたことを示すものである。
なお、「スタート信号」が所定回数(例えば、5回)出力される間の、「セーフ信号」の出力数が特定値(例えば、3回)を以下のときには、「小当りモード」を伴わない時短中(第2特別遊技状態)と判定することもできる。この場合の「小当りモード」を伴わない時短中は確変・非確変は問わない。
この場合、大当り信号の出力が停止したタイミングP1において、「小当りモード」を伴わない時短中(第2収集区間)とみなす設定を一旦行い、その後、「小当りモード」と判定されたタイミングP2から、「小当りモード」中に変更する設定を行うこともできる。
また、図10(b)に示すように、判定条件の成立した時点P2から、「小当りモード信号」を立ち上げながらも、判定条件の成立した時点P2から前回の大当りが終了した時点P1まで遡って「小当りモード」中であったものとみなす設定を行うこともできる(a+b区間)。
このように、ホールコンピュータ60は、制御部65が特別遊技状態判定手段として動作して、「大当り後の状態の種類」、すなわち「特別遊技状態の種類」を判定することにより、「小当りモード」かどうかを特定することができる。
例えば、「小当りモード」を伴わない時短中のベースは、130以下であることから、所定(例えば、20)のマージン(安全率)をとって、ベースが150以上になったときに、「小当りモード」と判定してもよい。
具体的には、確変を伴うか否かにかかわらず、「小当りモード」を伴わない時短中と判定されたときには、その間の閾値を図5の「一般確変」に対応する閾値(第2判定値)に設定して、「確変ベース異常」と「確変出過ぎ異常」の監視を行う。一方、「小当りモード」を伴う時短中と判定されたときには、その間の閾値を図5の「特殊確変」に対応する閾値(第1判定値)に設定して、「確変ベース異常」と「確変出過ぎ異常」の監視を行う。
このように、大当り後の遊技状態を正確に判定することにより、遊技状態に適した閾値を設定することができ、最適な監視を行うことができる。
例えば、図4に示すように、時短中において、「スタート回数」、「ベース」などの遊技情報を収集しているが、「小当りモード」中かどうかをさらに区別して、それぞれの状態中の遊技情報を収集することもできる。
つまり、制御部65の収集区間設定手段としての動作により、「小当りモード」を伴う時短中(第1特別遊技状態)を第1収集区間として設定し、「小当りモード」を伴わない時短中(第2特別遊技状態)を第2収集区間として設定し、それぞれの収集区間において遊技情報を収集することもできる。
また、直接判定方法では、制御部65の収集区間設定手段としての動作により、大当り後の収集区間を一旦第2収集区間として設定し、「小当りモード」を伴う時短中と判定された時点から、第2収集区間として設定した大当り後の収集区間を第1収集区間に変更して設定することができる。また、この場合、収集区間を第1収集区間に変更するときには、大当り後まで遡ることが好ましい。
例えば、図11に示すように、大当り信号が3つ出力された場合では、本来、大当りが3回発生したものとして処理するが、例えば、2回目の大当りが16ラウンドの大当りのときには、「小当りモード」中に対応する「a区間」も大当りとみなす処理を行うこともできる。
具体的には、制御部65の収集区間設定手段としての動作により、図11(a)に示すように、16ラウンド大当りと判定された2回目の大当り信号の出力区間と、「小当りモード」中に対応する「a区間」とを合わせた「区間2」を1つの大当り区間(特定収集区間)とみなすこともできる。
そして、制御部65の収集手段としての動作により、この「区間2」において収集された遊技情報を一大当り中の遊技情報(特定遊技情報)として処理するものとする。
例えば、この「区間2」において収集されたセーフ信号の出力数(又は出玉、差玉)を表示部63において表示させることもできる。
「小当りモード」中は、次回大当りの発生が保証されている確変中と重複していることから、16ラウンド大当りと「小当りモード」と次回大当りとを1つの大当りとしてみなす方が好ましい場合がある。
そこで、制御部65の収集区間設定手段としての動作により、図11(b)に示すように、16ラウンド大当りと判定された2回目の大当り信号の出力区間と、「小当りモード」中に対応する「a区間」と、3回目の大当り信号の出力区間(区間3)とを合わせた「区間2」を1つの大当り区間(特定収集区間)とみなすこともできる。
そして、制御部65の収集手段としての動作により、この「区間2」において収集された遊技情報を一大当り中の遊技情報(特定遊技情報)として処理するものとする。
例えば、この「区間2」において収集されたセーフ信号の出力数(又は出玉、差玉)を表示部63において表示させることもできる。
小当りは、特別図柄表示装置113の作動に伴い発生する当り状態であることから、スタート信号の出力後に発生する。また、小当り中は、大入賞口115が開放することから、その開放により遊技球が入賞したときには、所定回数の「セーフ信号」が出力されることになる。
このような「小当り」の特徴から、制御部65が特殊遊技状態移行判定手段として動作することにより、スタート信号の出力後であって、所定回数の「セーフ信号」が出力されたときを、小当りの発生タイミングとみなすことができる。
例えば、遊技機10の仕様として、大入賞口115への入賞により、10個の遊技球が払い出されるものとし、「小当り」では、約1.8秒の大入賞口115の開放により平均2個の遊技球が大入賞口115に入賞するものと仮定したときには、1回の小当りの発生により、約20玉の遊技球が払い出されることになる。そうすると、「小当り」の発生により、スタート信号の出力後、「セーフ信号」が2回は出力される可能性がある。
このような小当り発生時における遊技信号の特徴的な出力形態を利用することにより、小当りの発生を特定し、制御部65が特殊遊技状態移行回数収集手段として動作することにより、「小当りモード」中における「小当り」の発生回数を収集することができる。
そして、この「セーフ信号」の出力数が所定数(例えば、2以上)のときには、前回の「スタート信号」の出力から今回の「スタート信号」の出力までの間を「小当り」発生中と判定する。
一方、「スタート信号」の出力タイミング5では、前回の「スタート信号」の出力タイミング4から今回の「スタート信号」出力タイミング5までの間に出力された「セーフ信号」の出力数が「2」なので、「小当り」の発生と判定する。
また、同様に、「スタート信号」の出力タイミング9,11では、前回の「スタート信号」の出力タイミング8,10から今回の「スタート信号」出力タイミング9,11までの間に出力された「セーフ信号」の出力数がそれぞれ「2」なので、「小当り」の発生と判定する。
また、それ以外の「スタート信号」の出力タイミングでは、前回の「スタート信号」の出力から今回の「スタート信号」出力までの間に出力された「セーフ信号」の出力数が「1」以下なので、「小当り」の発生と判定しない。
このような判定の結果に基づき、制御部65が特殊遊技状態移行回数収集手段として動作し、図12に示す例では、「小当りモード」中において、「小当り」が3回発生したものと収集される。
このように、「スタート信号」が出力される度に、前回の「スタート信号」の出力と今回の「スタート信号」の出力という、2つの「スタート信号」の出力の間に出力された「セーフ信号」の出力数を計数することにより、「小当り」発生の有無を判定することができ、これにより、「小当りモード」中に移行した「小当り」回数を収集することができる。
図13~15は、このプログラムのフローチャートを示しており、これらを参照しながら、上述した特徴的な動作(機能)について説明する。
この処理では、まず、大当り信号を受信したかどうかの判定を行う(S1)。大当り信号を受信していないときには(S1-No)、処理を終了し、大当り信号を受信したときには(S1-Yes)、大当り種類判定処理を実行する(S2)。
その判定処理の結果、「大当りの種類」が第1特定遊技状態(16ラウンド大当り)かどうかの判定を行う(S3)。
第1特定遊技状態(16ラウンド大当り)と判定したときには(S3-Yes)、当該大当り(特定遊技状態)終了後の収集区間を、「小当りモード」に対応する第1収集区間に設定し(S4)、処理を終了する。
一方、第1特定遊技状態(16ラウンド大当り)ではないと判定したとき(S3-No)、つまり、第2特定遊技状態(6ラウンド大当り)と判定したときには、当該大当り(特定遊技状態)終了後の収集区間を、「小当りモード」に対応しない第2収集区間に設定し(S5)、処理を終了する。
なお、第2収集区間は、「小当りモード」を伴わない時短中(確変又は非確変)を示すものであり、予め定められたスタート回数(例えば、60回)の受信後であって次回大当り信号が受信される前に、確変/時短信号が立ち下がったときには、この区間を事後的に確変を伴わない「時短中」と判定することができ、次回大当り信号が受信されても、確変/時短信号が立ち上がったままのときには、この区間を事後的に「確変中」と判定することもできる。
この場合、確変を伴わない「時短中」と判定した場合には、終了した時短状態における区間を確変中とは異なる区間として設定し、他の区間と区別して遊技情報を収集してもよい。例えば、第1区間=小当りモード(確変時短)、第2区間=非小当りモード(確変時短)、第3区間=非小当りモード(非確変時短)、第4区間=通常モード(非確変非時短=通常遊技状態)などに区分し、それぞれの区間ごとに遊技情報を収集することもできる(図14、15においても同様)。
この処理では、まず、大当り信号の受信が停止したかどうかの判定を行う(S11)。大当り信号の受信が停止していないときには(S11-No)、処理を終了し、大当り信号の受信が停止したときには(S11-Yes)、以下の処理を実行する。
続いて、遊技信号の受信待ち状態となり(S13-No)、遊技信号を受信すると(S13-Yes)、大当り後状態判定処理を実行する(S14)。
大当り後状態判定処理では、受信した遊技信号に基づいて、「大当り後の遊技状態の種類」、すなわち、「特別遊技状態の種類」の判定処理を行う。
例えば、前述したように、「スタート信号」が所定回数(例えば、5回)受信される間の、「セーフ信号」の受信数を監視し、「セーフ信号」の受信数が特定値(例えば、3回)を超えるときには、大当り(特定遊技状態)後の遊技状態が第1特別遊技状態(「小当りモード」)と判定する。
このような判定処理の結果、大当り(特定遊技状態)後の遊技状態が第1特別遊技状態(「小当りモード」)かどうかの判定を行う(S15)。
この設定は、図10(a)に示すように、第1特別遊技状態(「小当りモード」)と判定した時点P2から、第2収集区間から第1収集区間に変更して設定することもできるし、図10(b)に示すように、大当り信号の受信が停止した時点P1まで遡って、第2収集区間から第1収集区間に変更して設定することもできる。
一方、大当り(特定遊技状態)後の遊技状態が第1特別遊技状態(「小当りモード」)でないと判定したとき(S15-No)、すなわち、第2特別遊技状態(通常の確変/時短中)と判定したときには、処理を終了する。つまり、受信停止に係る大当り信号に対応する大当り(特定遊技状態)終了後の収集区間を、「小当りモード」に対応しない第2収集区間に設定したまま、処理を終了する。
この処理では、まず、大当り信号の受信が停止したかどうかの判定を行う(S21)。大当り信号の受信が停止していないときには(S21-No)、処理を終了し、大当り信号の受信が停止したときには(S21-Yes)、以下の処理を実行する。
大当り後状態判定処理では、受信した遊技信号に基づいて、「大当り後の遊技状態の種類」、すなわち、「特別遊技状態の種類」の判定処理を行う。
例えば、前述したように、「スタート信号」が所定回数(例えば、5回)受信される間の、「セーフ信号」の受信数を監視し、「セーフ信号」の受信数が特定値(例えば、3回)を超えるときには、第1特別遊技状態(「小当りモード」)と判定する。
このような判定処理の結果、大当り(特定遊技状態)後の遊技状態が第1特別遊技状態(「小当りモード」)かどうかの判定を行う(S24)。
この設定は、図10(a)に示すように、第1特別遊技状態(「小当りモード」)と判定した時点P2から、第2収集区間から第1収集区間に変更して設定することもできるし、図10(b)に示すように、大当り信号の受信が停止した時点P1まで遡って、第2収集区間から第1収集区間に変更して設定することもできる。
一方、大当り(特定遊技状態)後の遊技状態が第1特別遊技状態(「小当りモード」)でないと判定したとき(S24-No)、すなわち、第2特別遊技状態(通常の確変/時短中)と判定したときには、当該大当り(特定遊技状態)後の遊技状態を、「小当りモード」に対応しない第2収集区間に設定する(S26)。
そして、このように、図13~15に示した制御部65の特徴的な動作により設定された第1収集区間及び第2収集区間において、それぞれの収集区間ごとに送信される遊技機10及び台間機20からの遊技情報が、それぞれの収集区間ごとに区分けされて収集されることになる。
これにより、収集区間ごとに遊技情報を収集することができるとともに、収集区間に応じて最適な閾値を設定することにより、異常等の判定を適正に行うことができる。
本実施形態の遊技用装置によれば、従来の遊技用装置が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
例えば、大当り確率について、低確率時と高確率時の数値は本実施形態に限定されない。
また、本実施形態では、特別図柄表示装置112では小当りに当選しないようにしたが、当選するようにしてもよい。また、特別図柄表示装置112で小当りに当選する場合には、特別図柄表示装置113よりも小当りの当選確率を高くしてもよいし、低くしてもよいし、同じでもよい。
確率変動状態(確変状態)は、次回大当りに当選するまで継続するようにしたが、規定回数の特別図柄の変動が行われることに基づいて確変状態が終了するいわゆる「STタイプ」のパチンコ機でもよい。なお、STタイプの場合における、上記規定回数は何回でもよい。
また、確変状態が転落抽選に当選するまで継続するいわゆる「転落抽選タイプ」のパチンコ機でもよい。なお、この場合の転落抽選確率はどの様な値でもよい。
また、確変状態は、停止表示された特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて移行するものとしたが、大当り中に開放されるアタッカー(大入賞口)内に存在する特定領域(Vゾーン)を通過することにより移行するものとし、特定領域を通過しなければ移行しないいわゆる「V確変機」により制御されるものでもよい。
また、確変状態に移行可能な(大当り図柄)の種類及び割合は本実施形態に限定されない。
また、2つの大入賞口(アタッカー)を設け、一方を小当り専用の大入賞口、他方を大当り専用の大入賞口としたが、大入賞口を一つのみとし、小当り及び大当りそれぞれに対して兼用させてもよい。
また、特別図柄表示装置112,113を作動させることとなる保留の消化順を始動口への入賞順としたり、特別図柄表示装置112又は特別図柄表示装置113の一方を優先したりすることもできる。
また、小当りモードに移行する大当りは、16ラウンドの大当りのみとしたが、それ以外の大当りでも小当りモードに移行するようにしてもよい。
また、確変を伴うか否かにかかわらず、時間短縮状態(時短)に移行したときのみ小当り頻出状態に移行するようにしたが、確変状態であって始動口111(電動チューリップ)の入口拡大が頻出してベース約100を維持可能な時短中のとき、又は、確変を伴わない時短中のみに移行するようにしてもよい。
また、時短中に限らず、大当り後はすべて小当り頻出状態に移行するものとし、その中で特定の条件成立に基づいて小当りモードに移行してもよい。
また、ある特定の特別図柄での大当り後のみ小当りモードに移行してもよい。
小当りモード中には、小当りモード中であることを示す遊技信号を出力し、小当りモード中でなければ出力しないようにしてもよい。これにより、ホールコンピュータ60がこの遊技信号を受信することにより小当りモードか否かを判定することができる。
例えば、小当りモードに移行する大当りが複数存在する場合には、当該複数の大当りに該当すると判定できる遊技情報を受信した場合に、小当りモードに移行するものとして判定するようにしてもよい(例えば、16ラウンドと15ラウンドが小当りモード移行である場合には、その大当りであると判定できる遊技情報を受信した場合、小当りモードに移行するものとして判定するなど)。
また、大当り後の遊技情報に基づいて小当りモードを判定する機能を併用してもよい。これによれば、大当り中の遊技情報に基づいて、誤って小当りモードであると判定した場合でも、途中で修正することができる。すなわち、大当り信号の出力期間により小当りモードを判定する場合、大当り中に遊技球を大入賞口に全く入賞させない場合、6ラウンドの大当りには、通常通り遊技球を大入賞口に入賞させた場合の16ラウンドと同等の大当り信号出力期間が生じてしまう場合があり、そうすると、小当りモードでもないのに小当りモードと判定してしまうおそれがある。ところが、両機能を併用すれば、誤って小当りモードと判定しても、事後的に非小当りモードに修正することができる。
なお、事後的に修正する場合には、大当り終了後の収集区間全てを後から非小当りモードに変更することが好ましい。
また、16ラウンドが著しく早く終わった場合には、逆のこと(小当りモードなのに、非小当りモードと判定してしまう)が考えられるが、両機能を併用すれば、これにも適切に対処できる。
また、大当り中の遊技情報として、セーフ信号、アウト信号、差数(出玉)、大当り信号出力期間等様々なものを用いることが考えられるが、複合して用いたり、大当りの回数や種類、大当りに移行する前の遊技状態によって用いる遊技情報を変えるようにしてもよい。
また、所定回数(例えば、5回)以上、小当りモードに連続で移行したと判定した場合には(当該所定回数の大当り発生後の全てで、小当りモードに移行した場合)、所定の報知を行うことで、判定機能に誤りがある可能性を示してもよい。
また、収集区間として「小当りモード」と「非小当りモード」(第2収集区間)とを設けたが、「非小当りモード」の中でも、「確変非小当りモード」と「非確変非小当りモード」とが存在するため、大当り終了後、確変/時短信号を受信しなくなるまでのスタート信号の送信回数に応じて、何れかに設定してもよい(本実施形態の場合では、大当り後スタート60回で、確変/時短信号を受信しなくなった場合、「非確変非小当りモード」に設定する等)。
例えば、大当り後、「非小当りモード」(第2収集区間)として収集区間を設定する例では、大当り後の所定期間(例えば、10回のスタート信号を受信するまで)は、何も収集区間を設定しないものとし、所定期間経過までに「小当りモード」中であると判定した場合には、「小当りモード」の収集区間(第1収集区間)を設定し、所定期間経過までに「小当りモード」中であると判定しない場合には、「非小当りモード」(第2収集区間)として収集区間を設定してもよい。
なお、「非小当りモード」に設定した場合でも、その後「小当りモード」中であると判定した場合には、大当り後の収集区間を「小当りモード」として扱うようにしてもよいし、「小当りモード」として収集区間を設定した後に、「小当りモード」中であると判定できる結果が特定期間(例えば、20回のスタート信号を受信するまで)得られない場合には、大当り後の収集区間を「非小当りモード」として扱うようにしてもよい。
例えば、16ラウンドの大当り開始から小当りモードが終了するまでのセーフ数(又は差玉)を累積的に記憶するとともに表示部63において表示することで、16ラウンドの大当り開始から小当りモードが終了するまでを1回の大当りとして扱うようにしたが、16ラウンドの大当りの開始から16ラウンド以外の大当りが終了するまでのセーフ数(又は差玉)を累積的に記憶するとともに表示部63において表示することで、小当りモードを開始させる契機となった大当りの開始から、小当りモードが終了させる契機となった大当りが終了するまでを1回の大当りとして扱うこともできる。
また、小当りモードの開始から次の大当りの終了までのセーフ数(又は差玉)を累積的に記憶するとともに表示部63において表示することで、小当りモードの開始から次の大当りの終了までを1回の大当りとして扱うこともできる。
また、1回の小当りモード開始から終了までのセーフ数(又は差玉)を記憶するとともに表示部63において表示することで、1回の小当りモードを、1回の大当りとして扱うこともできる。
また、小当りモード中の画面を、小当りモード中のセーフ数で異なるようにしてもよい(画面A=セーフ数0~500、画面B=セーフ数501~1000、画面C=1000以上など)。
また、小当りモード中の画面を、16ラウンド大当り+小当りモード中のセーフ数で異なるようにしてもよい。
また、小当りモード中の画面を、小当りモードの連チャン回数に応じて異ならせてもよい(画面D=連荘1回~2回、画面E=連荘3回~5回、画面F=連荘6回以上など)。
また、前後の大当りと、小当りモードとを1回の大当りとして扱う場合、大当りの種類によって、当該1回の大当りとして扱う画面を、異ならせるようにしてもよい(画面G=16ラウンド+小当りモード、画面H=小当りモード+6ラウンドなど)。
また、上記表示(演出)は、特に呼出ランプ30で行われることが好ましい。
また、第1特別遊技状態(「小当りモード」)であることを特定可能な信号として小当り信号を遊技機から出力することもできる。この場合、ホールコンピュータ60が特別遊技状態判定手段として動作し、小当り信号の受信に基づいて第1特別遊技状態を特定することもできる。例えば、小当り信号の受信期間を第1特別遊技状態と判定する。
10 遊技機
20 台間機
30 呼出ランプ
40 台コンピュータ
50 島コンピュータ
60 ホールコンピュータ(遊技用装置)
63 表示部(報知手段)
64 記憶部(プログラム、遊技情報)
65 制御部(各種手段)
Claims (6)
- 特定遊技状態の終了後において、当該特定遊技状態とは異なる遊技状態であって、大入賞口が開放される特殊遊技状態に、通常遊技状態よりも移行し易い第1特別遊技状態と、前記通常遊技状態よりも前記特殊遊技状態に移行し易く、且つ、前記特殊遊技状態中に開放される大入賞口への遊技媒体の入賞が、前記第1特別遊技状態よりも困難な第2特別遊技状態と、に制御可能であり、前記第1特別遊技状態に制御される場合、第1遊技情報を送信可能な第1遊技機に対応して設けることが可能な遊技用装置であって、
前記特定遊技状態の終了後において、前記第1特別遊技状態と、前記第2特別遊技状態と、に制御可能であり、遊技者に遊技媒体が付与される場合、第2遊技情報を送信可能であり、且つ、遊技者により遊技媒体が使用される場合、第3遊技情報を送信可能な第2遊技機に対応して設けることが可能な遊技用装置において、
前記第1遊技機から前記第1遊技情報が送信された場合、前記第1特別遊技状態に対応する収集区間として第1収集区間を設定可能な第1収集区間設定手段と、
前記第1収集区間設定手段により設定された前記第1収集区間において、前記第1遊技機から送信される遊技情報を収集可能な第1収集手段と、
前記第1収集手段によって前記第1遊技機から収集された遊技情報に関する情報である特定情報と共に、前記第1特別遊技状態であることを示す第1特別遊技状態情報を表示可能な表示手段と、
を備え、
前記第1収集区間設定手段は、
前記第2遊技機から送信される前記第2遊技情報及び前記第3遊技情報に基づいて、前記第1収集区間を設定可能であり、
前記第1収集手段は、
前記第1収集区間設定手段により設定された前記第1収集区間において、前記第2遊技機から送信される遊技情報を収集可能であり、
前記表示手段は、
前記第1収集手段によって前記第2遊技機から収集された遊技情報に関する情報である特定情報と共に、前記第1特別遊技状態情報を表示可能である
ことを特徴とする遊技用装置。 - 前記第2特別遊技状態に対応する収集区間として第2収集区間を設定可能な第2収集区間設定手段と、
前記第2収集区間設定手段により設定された前記第2収集区間において、前記遊技機から送信される遊技情報を収集可能な第2収集手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技用装置。 - 前記遊技用装置は、
呼出ランプである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技用装置。 - 前記遊技機において、前記特定遊技状態に制御されている状態と、前記第1特別遊技状態に制御されている状態と、に対応する収集区間として特定収集区間を設定可能な特定収集区間設定手段と、
前記特定収集区間設定手段により設定された前記特定収集区間において、前記遊技機から送信される遊技情報を収集可能な特定収集手段と、
を備え、
前記表示手段は、
前記特定収集手段によって収集された遊技情報に関する情報である特別情報を表示可能であり、
前記特定収集区間は、
前記遊技機において、前記通常遊技状態に制御されている状態と、前記第2特別遊技状態に制御されている状態と、には対応しない収集区間である
ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の遊技用装置。 - 前記第1特別遊技状態は、
小当りモードであり、
前記第2特別遊技状態は、
非小当りモードである
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の遊技用装置。 - 特定遊技状態の終了後において、当該特定遊技状態とは異なる遊技状態であって、大入賞口が開放される特殊遊技状態に、通常遊技状態よりも移行し易い第1特別遊技状態と、前記通常遊技状態よりも前記特殊遊技状態に移行し易く、且つ、前記特殊遊技状態中に開放される大入賞口への遊技媒体の入賞が、前記第1特別遊技状態よりも困難な第2特別遊技状態と、に制御可能であり、前記第1特別遊技状態に制御される場合、第1遊技情報を送信可能な遊技機に対応して設けることが可能な遊技用装置であって、
前記特定遊技状態の終了後において、前記第1特別遊技状態と、前記第2特別遊技状態と、に制御可能であり、遊技者に遊技媒体が付与される場合、第2遊技情報を送信可能であり、且つ、遊技者により遊技媒体が使用される場合、第3遊技情報を送信可能な第2遊技機に対応して設けることが可能な遊技用装置を構成するコンピュータを、
前記第1遊技機から前記第1遊技情報が送信された場合、前記第1特別遊技状態に対応する収集区間として第1収集区間を設定可能な第1収集区間設定手段、
前記第1収集区間設定手段により設定された前記第1収集区間において、前記第1遊技機から送信される遊技情報を収集可能な第1収集手段、
前記第1収集手段によって前記第1遊技機から収集された遊技情報に関する情報である特定情報と共に、前記第1特別遊技状態であることを示す第1特別遊技状態情報を表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させ、
前記第1収集区間設定手段に、
前記第2遊技機から送信される前記第2遊技情報及び前記第3遊技情報に基づいて、前記第1収集区間を設定させ、
前記第1収集手段に、
前記第1収集区間設定手段により設定された前記第1収集区間において、前記第2遊技機から送信される遊技情報を収集させ、
前記表示制御手段に、
前記第1収集手段によって前記第2遊技機から収集された遊技情報に関する情報である特定情報と共に、前記第1特別遊技状態情報を表示手段に表示させる
ことを特徴とするプログラム。
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