JP7245803B2 - 仮設構造物用の補強支柱および組立ユニット - Google Patents
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Description
これらの組立ユニットは、レンタル会社が多数の在庫を保有しており、顧客からの注文を受けて、レンタル会社から適宜貸し出しする態様で使用される。
例えば、各仮設構造物の強度を向上する方法として、以下の方法がある。
(1)構成部材の菅径を大きくすること。
(2)構成部材の管壁の厚みを増やすこと。
非特許文献1には管径が42.7mmの足場用支柱が開示されており、非特許文献2には、管径が48.6mmの足場用支柱が開示されている。
(1)支柱間の軸間距離を不変とする前提で、支柱の管径を大きくするなどの変更を行うと、支柱間に架設するつなぎ材や斜材の長さなどを再設計しなければならず、既存の支柱と組み合わせて使用していたフランジやつなぎ材を流用できない。したがって既存の組立ユニットの多くが不良在庫となる。
(2)既存支柱に対し周壁の厚みを外側方向に増やす方法では、前記(1)と同様の問題が発生する。
(3)既存支柱に対し、管壁の厚みを内側に増やす方法では、この支柱に差し込む、他方の支柱のホゾを小さくしなければならなくなり、結局部材の再設計が必要となり、他方の支柱に既存支柱を用いることができない。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記本体部の断面形状が、前記本体部の軸中心から第1の半径で湾曲する湾曲面を含む接触辺と、前記接触辺の端部に接続しつつ前記本体部の軸中心から第2の半径で湾曲する隅部とを少なくとも有し、前記第2の半径を、前記第1の半径よりも長くしてあり、前記接触辺が、前記窪み部を構成していることを特徴とする。
また、本願の第3発明は、前記第1発明において、前記本体部の断面形状が、平坦面を含む接触辺と、前記接触辺の端部に接続しつつ前記本体部の軸中心から第2の半径で湾曲する隅部とを少なくとも有し、前記第2の半径を、前記本体部の軸中心から前記接触辺までの最短離隔距離よりも長くしてあり、前記接触辺が、前記窪み部を構成することを特徴とする。
また、本願の第4発明は、前記第1発明ないし第3発明のうち何れか1つの発明において、前記窪み部が、前記本体部の長手方向に連続形成されてあることを特徴とする。
また、本願の第5発明は、前記第1発明ないし第3発明のうち何れか1つの発明において、前記窪み部が、前記本体部の長手方向に間欠形成されてあることを特徴とする。
また、本願の第6発明は、足場や支保工などの仮設構造物を構築するための組立ユニットであって、前記既存支柱と、前記第1発明乃至第5発明のうち何れか1つの発明に記載の補強支柱と、つなぎ材とを少なくとも具備することを特徴とする。
また、本願の第7発明は、前記第6発明において、前記つなぎ材の先端に、凹部と、前記凹部を挟むように位置する二つの凸部とを有しており、前記補強支柱の接触辺は、前記凹部、および前記二つの凸部にそれぞれ接触することを特徴とする。
図1に、本発明に係る補強支柱の構成図を示す。
図1(a)は、本発明に係る補強支柱Aの一部を示す概略図であり、図1(b)は、図1(a)におけるI-I断面図である。
本発明に係る補強支柱Aは、足場や支保工などの仮設構造物において、鉛直材を構成するものであり、水平方向に伸びるつなぎ材Yや斜め方向に伸びる筋交いなどを適宜組み合わせて連結することで、仮設構造物を構築する。
本発明に係る補強支柱Aは、本体部10およびフランジ20を少なくとも具備し、さらに本体部10の外周に窪み部30を形成してあることを特徴とする。
以下、各部の詳細について説明する。
本体部10は、仮設構造物の鉛直材を構成する部材である。
本体部10は、下端が解放された中空形状の鋼管を用いている。
図1(a)に示すように、本体部10の上端には、上方から連結する別体の本体部10の下端を差し込むためのホゾ11を設けている。
図1(b)に示すように、本実施例では、本体部10が、横断面視したときに、前記本体部10の軸中心から第1の半径R1で湾曲する湾曲面121を含む接触辺12と、前記接触辺12の端部に接続しつつ前記本体部10の軸中心から第2の半径R2で湾曲する隅部13とを少なくとも有している。
フランジ20は、補強支柱Aにつなぎ材Yを連結するための部材である。
フランジ20は、本体部10の外周方向に張り出すように設けた鍔状材からなり、鍔状材の外周近傍に、つなぎ材Yの端部に設けた係止具Y1を差し込むための連結孔21を少なくとも一箇所以上設けている。
本実施例では、連結孔21を、前後左右に四箇所設けている。
前記本体部10の外周面のうち、前記フランジ20の連結孔21側を向いた外周面には、その余の外周面に対して内側に凹むように、窪み部30を設ける。
本実施例では、前記本体部10の軸中心Oから第1の半径R1で湾曲する湾曲面121を含む四箇所の接触辺12と、前記接触辺12の端部に接続しつつ前記本体部10の軸中心Oから第2の半径R2で湾曲する四箇所の隅部13でもって、本体部10の断面形状を、各辺に窪みを設けた略矩形状の異形断面に構成している。
また、前記隅部13の湾曲半径となる第2の半径R2を、前記接触辺12の湾曲半径となる第1の半径R1よりも長くする(R2>R1)ことで、前記接触辺12が、前記隅部13に対して、本体部10の軸中心側に凹んだ状態となり、窪み部30として機能する。
また、窪み部30は、フランジ20を設けた箇所周辺に形成してあればよく、支柱の長手方向全長にわたって連続形成してもよいし、間欠形成してもよい。
図2に、従来の支柱(以下、単に「既存支柱X」ともいう。)と、本発明に係る補強支柱Aとの断面比較図を示す。
図2(a)は、円筒形状を呈する既存支柱Xの単菅部分の断面を示しており、図2(b)は、本発明にかかる補強支柱Aの本体部10の断面を示している。
本発明に係る補強支柱Aの本体部10は、窪み部30を設けた箇所において、軸中心Oからの半径(第1の半径)R1と、既存支柱Xの単菅X1の半径R3がほぼ等しく(R1≒R3)するよう設計することが好ましい。
上記設計により、本体部10において窪み部30を形成しないその余の部分は、既存支柱Xよりも拡径した状態となり、補強支柱Aは、既存支柱Xよりも強度が向上した部材となる。
図3を参照しながら、本発明に係る補強支柱Aの使用イメージについて説明する。
図3(a)は、既存支柱X間につなぎ材Yを取り付けた場合を示し、図3(b)は、本発明に係る補強支柱A間につなぎ材Yを取り付けた場合を示している。
前記したとおり、本発明に係る補強支柱Aは、本体部10の外周面のうち、つなぎ材Yを取り付けることができるフランジ20の連結孔21側を向いた外周面に窪み部30を設けてある。
前述したとおり、補強支柱Aの外周面のうち、つなぎ材Yの端部に設けた係止具Y1が位置する部分は、窪み部30となっているため、係止具Y1の先端が本体部10に干渉することはない。
上記構造により、補強支柱A間と既存支柱X間の軸間距離Lは変わらず、既存支柱Xとの組合せで使用していたつなぎ材Y等の部材を引き続き使用可能としたまま、単純に既存支柱Xを補強支柱Aに置き換える作業のみで、支柱の強度を高め、引いては仮設構造物の強度を向上させることができる。
本実施例では、図5に示すように、本体部10を構成する接触辺12を平坦面122で構成して、より矩形状に近い断面形状を呈している点で、実施例1と異なる構造を呈している。
このとき、前記本体部10の軸中心Oから前記接触辺12までの最短離隔距離をBとしたとき、前記本体部10の軸中心Oから前記隅部13までの第2の半径R2を、前記最短離隔距離Bよりも長くする(R2>B)ことで、前記隅部13に対し、前記接触辺12が、前記隅部13に対して前記本体部10の軸中心O側に凹んだ状態となって、窪み部30として機能することになる。
本実施例によっても、既存支柱Xとの組合せで使用していたつなぎ材Y等の部材を引き続き使用可能としたまま、単純に既存支柱Xを補強支柱Aに置き換える作業のみで、仮設構造物の強度を向上させることができる効果を得ることができる。
本実施例では、図6(a)に示すように、接触辺12を、平坦面122と、前記平坦面122の中間部分に設けた湾曲面121とで構成している。
本構成によれば、図6(b)に示すように、前記した実施例1と同様、繋ぎ材Yの先端に設けた凹部Y2に、前記湾曲面121が当接し、前記凹部Y1を挟むように設けた二つの凸部Y3に、前記平坦面122が当接するため、補強支柱Aが、既存支柱Xと繋ぎ材Yとの接触態様と同じ接触態様を実現できる。
10 本体部
11 ホゾ
12 接触辺
121 湾曲面
122 平坦面
20 フランジ
21 連結孔
30 窪み部
X 既存支柱
X1 単菅
Y つなぎ材
Y1 係止具
Y2 凹部
Y3 凸部
O 軸中心
L 軸間距離
B 最短離隔距離
R1 第1の半径
R2 第2の半径
R3 単菅の半径
Claims (7)
- つなぎ材とともに足場や支保工などの仮設構造物を構成する、円筒形状を呈する既存支柱から置き換え可能な補強支柱であって、
中空形状を呈する、本体部と、
前記本体部の外周から水平方向に張り出すように設ける、フランジと、を少なくとも具備し、
前記フランジには、前記本体部の外周面側に開口し前記つなぎ材を連結可能な連結孔が少なくとも一箇所形成されており、
前記本体部の外周面のうち、前記フランジの連結孔側を向いた外周面に、その余の外周面よりも内側に凹んでいる窪み部を形成してあり、
前記本体部の軸中心から前記窪み部の外面までの水平距離を、前記既存支柱の外面までの半径と略等長としてあることを特徴とする、
仮設構造物用の補強支柱。 - 前記本体部の断面形状が、
前記本体部の軸中心から第1の半径で湾曲する湾曲面を含む接触辺と、前記接触辺の端部に接続しつつ前記本体部の軸中心から第2の半径で湾曲する隅部とを少なくとも有し、
前記第2の半径を、前記第1の半径よりも長くしてあり、
前記接触辺が、前記窪み部を構成していることを特徴とする、
請求項1に記載の仮設構造物用の補強支柱。 - 前記本体部の断面形状が、
平坦面を含む接触辺と、前記接触辺の端部に接続しつつ前記本体部の軸中心から第2の半径で湾曲する隅部とを少なくとも有し、
前記第2の半径を、前記本体部の軸中心から前記接触辺までの最短離隔距離よりも長くしてあり、
前記接触辺が、前記窪み部を構成することを特徴とする、
請求項1に記載の仮設構造物用の補強支柱。 - 前記窪み部が、前記本体部の長手方向に連続形成されてあることを特徴とする、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の仮設構造物用の補強支柱。 - 前記窪み部が、前記本体部の長手方向に間欠形成されてあることを特徴とする、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の仮設構造物用の補強支柱。 - 足場や支保工などの仮設構造物を構築するための組立ユニットであって、
前記既存支柱と、請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の補強支柱と、つなぎ材とを少なくとも具備する、
仮設構造物構築用の組立ユニット。 - 前記つなぎ材の先端に、凹部と、前記凹部を挟むように位置する二つの凸部とを有しており、
前記補強支柱の接触辺は、前記凹部、および前記二つの凸部にそれぞれ接触することを特徴とする、
請求項6に記載の仮設構造物構築用の組立ユニット。
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JP2020038674A JP7245803B2 (ja) | 2020-03-06 | 2020-03-06 | 仮設構造物用の補強支柱および組立ユニット |
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