JP2016037730A - 押出形材 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で剛性及び強度が高く、長手方向に容易に連結することができる押出形材を提供する。【解決手段】押出形材1は、横断面形状が方形で筒状に延在する外周壁10と、外周壁10の長手方向に沿って延在して外周壁10の相隣する2つの壁部11、12の内面を連結する補強壁20と、を有する。これにより、押出形材1の重量増加を抑えつつ、その強度及び剛性を向上させることができる。また、補強壁20によって画成される中央の中空部30を、押出形材1を他の押出形材1と連結する接続金具50を嵌合させるための嵌合部としても良い。これにより、接続金具50を用いて押出形材1を延在方向に容易に連結することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、建築構造物等に用いられる押出形材に関し、特に、中空に形成されて、その内部に補強壁を有する押出形材に関する。
従来、建築構造物の柱や梁等に用いられる長尺の構造部材として、アルミニウムまたはアルミニウム合金等から成形される中空構造の押出形材が知られている。この種の押出形材において、中空に形成される押出形材の内部に強度及び剛性を向上させるための補強壁を備えたものがある。
例えば、特許文献1には、左右一対の主壁の間に架橋される翼壁(補強壁)を有するアルミニウム合金製の押出し形材が開示されている。前記翼壁は、前記主壁の幅方向に間隔をあけて複数段設けられ、中空状に形成される押出し形材の内部にも形成される。
また、自動車のバンパ等の衝撃吸収部材やサイドビーム等の構造部材として、横断面略「日」字状、略「目」字状、若しくは略「田」字状等の各種断面形状を有するアルミニウム合金製等の押出中空形材が用いられている。
例えば、特許文献2には、矩形筒状を成す面板と、対向する前記面板間を連結する補強リブ(補強壁)と、を備えて横断面略「日」字状に形成されるアルミニウム等から成る押出型材が開示されている。また、同文献には、補強リブを2本備えて横断面略「目」字状に形成される押出型材も記載されている。
また、例えば、特許文献3に開示されたアルミニウム押出し中空形材は、横断面形状が方形の外枠を有し、その外枠の左壁と右壁との間に架橋されて上壁及び下壁と平行な2本の中柱(補強壁)と、上壁と下壁との間に架橋されて左壁及び右壁と平行な1本の中柱(補強壁)と、を有する。また、同文献には、十字形の中柱(補強壁)を有し横断面略「田」字状に形成されるアルミニウム合金製の押出し中空形材も開示されている。
このように内部に補強壁を有する中空構造の押出形材は、強度及び剛性が高く軽量であるという利点を有する。
特開平6−33561号公報(第2頁、第1図) 特開平7−51738号公報(第2−3頁、第1図、第5図) 特開平6−142754号公報(第2−3頁、第1図、第6図)
しかしながら、上記した従来技術では、押出形材の強度及び剛性を高めて更なる軽量化を図る観点から改善の余地があった。また、押出形材を連結して使用する際、連結部の強度を確保しつつ作業効率を向上させることが望まれていた。
具体的には、上記した従来技術のように、横断面形状が方形の外周壁の相対向する壁部を連結するよう補強壁を形成した押出形材では、対角線方向に作用する荷重に対して、潰れ変形し易いという問題点があった。
即ち、押出形材を建築構造物等に利用する際の実使用条件においては、外力は、方形断面の縦横何れかの基準軸に平行な1つの方向のみから作用するわけではなく、複雑に作用する。例えば、基準軸に対して斜め方向から外力が作用する場合や、縦方向や横方向の曲げ荷重、せん断荷重、ねじり荷重等が複合して作用する場合もある。
このような斜め荷重が作用すると、上記した従来技術では、補強壁によって方形に区画される各中空部において、相対向する一方の一対の角部では内角が広がるように変形し、他方の一対の角部では内角が狭まるように変形し易い。即ち、全体として略平行四辺形状に潰れ変形する傾向にある。
また、従来技術では、押出形材の端部同士を接合して長手方向に連結する場合、押出形材の外面に取り付けられる継手を用いていた。即ち、押出形材の外面に継手を当てて、溶接やボルト締結等によって継手と押出形材とを固定することにより、押出形材同士を連結している。この場合、所定の強度を確保するために1つの接続箇所に複数の継手が必要となり、また、位置合わせや固定のための作業が容易ではなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軽量で剛性及び強度が高く、長手方向に容易に連結することができる押出形材を提供することにある。
本発明の押出形材は、横断面形状が方形で筒状に延在する外周壁と、前記外周壁の長手方向に沿って延在して前記外周壁の相隣する2つの壁部の内面を連結する補強壁と、を有することを特徴とする。
本発明の押出形材によれば、横断面形状が略方形で筒状に延在する外周壁の内部に、その外周壁の相隣する2つの壁部の内面を連結する補強壁を有する。これにより、押出形材の重量増加を抑えつつ、その強度及び剛性を向上させることができる。
特に、前記補強壁は、外周壁の角部において相隣する2つの壁部を支持するので、角部の内角の変化を抑えることができる。そのため、斜め方向からの荷重に対して、押出形材の横断面が略平行四辺形状に潰れ変形することを抑制することができる。
また、補強壁を外周壁の4つの角部に各々対応して形成し、各々の角部で相隣する2つの壁部の内面を連結しても良い。これにより、押出形材の強度及び剛性を更に高めることができる。
また、補強壁によって、外周壁の内部を、角部側に画成される角部の中空部と、中央側に画成される中央の中空部と、に区画して、前記中央の中空部を、前記押出形材を他の前記押出形材と連結する際に連結用の接続金具を嵌合させる嵌合部としても良い。これにより、押出形材を延在方向に連結する際、所定の接続強度を確保しつつ、位置合わせや固定作業の効率を向上させることができる。
特に、前記補強壁は、角部において相隣する2つの壁部を連結するので、前記中央の中空部を前記角部の中空部よりも大きく(横断面において断面積を広く)確保することができる。そのため、中央部に挿通される接続金具の横断面を大きく確保することができ、連結部の強度を高めることができる。
また、補強壁は、平板状に形成されても良い。これにより、外周壁に作用する外力を効率良く伝達できるので、押出形材の強度及び剛性を高めることができる。また、補強壁を平板状に形成することにより、前記角部の中空部が広くなるので、押出成形の中子の加工が容易になると共に、押出成形の加工性が向上する。
また、押出形材を連結する接続金具の外周面にも平板状の補強壁に対応する平面部を形成することにより、押出形材を連結する際、連結される2つの押出形材の外周壁の向きを容易に揃えることができる。これにより、連結作業時の位置合わせを更に容易に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
また、補強壁は、横断面形状が円弧状に形成されても良い。そして、外周壁の4つの角部近傍に各々横断面円弧状の補強壁を設け、前記中央の中空部を横断面略円形状に形成しても良い。これにより、略円筒形状の接続金具を用いて押出形材を連結することができる。その結果、接続金具の加工が容易になると共に、接続金具の軽量化及び高強度化が可能となる。
本発明の実施形態に係る押出形材を用いた固定構造物の例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る押出形材の概略構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る押出形材の横断面図である。 本発明の実施形態に係る押出形材を連結した状態における連結部近傍を示す部分断面側面図である。 本発明の実施形態に係る押出形材を連結した状態における連結部近傍を示す横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る押出形材の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る押出形材の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る押出形材を連結する接続金具の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る押出形材の横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る押出形材の横断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る押出形材を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る押出形材1を用いた固定構造物の一例として、ソーラーパネル設置用構造物60を示す説明図である。押出形材1は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等を押出成形することによって形成される長尺の構造部材であり、例えば、図1に示すソーラーパネル設置用構造物60のような固定構造物に用いられる。
ソーラーパネル設置用構造物60は、地面等に設けられる基礎62の上に構築されて、上部にソーラーパネル61を設置するものである。ソーラーパネル設置用構造物60は、押出形材1を柱、梁及び筋交い等の構造部材として用いている。このように、押出形材1は、トラス構造やラーメン構造等の各種建築構造物を構成する構造部材として広く利用可能なものである。
図2は、押出形材1の概略構造を示す斜視図である。図2に示すように、押出形材1は、横断面形状が略正方形で筒状に延在する外周壁10を有する。換言すれば、押出形材1は、角パイプ状に形成される。これにより、外周壁10の外面が平面状になるので、押出形材1同士を接合する際や、押出形材1とその他の構造部材とを接合する際、前記平面状の外面を接合面として容易且つ高強度に両者を固定することができる。
また、押出形材1は、外周壁10に囲まれる内部空間に補強壁20を有する。補強壁20は、外周壁10の長手方向に沿って延在して押出形材1の全長に亘って形成される。
図3は、押出形材1の横断面図である。図3に示すように、外周壁10は、横断面略正方形状である。なお、外周壁10の角部15〜18には、適度な丸みを付けても良い。外周壁10に囲まれて形成される空間部には、外周壁10の相隣する2つの壁部(例えば、上壁部11と右壁部12)の内面を連結する補強壁20が形成される。
補強壁20は、外周壁10の4つの角部15〜18に各々対応して形成されて、各々の角部15〜18で相隣する2つの壁部(11〜14)の内面を連結する
具体的には、外周壁10の角部15において相隣する上壁部11と右壁部12との間には、互いの内面を連結する補強壁21が形成される。同様に、角部16においては右壁部12と下壁部13とを連結する補強壁22が、角部17においては下壁部13と左壁部14とを連結する補強壁23が、及び角部18においては上壁部11と左壁部14とを連結する補強壁24が各々形成される。
このように、横断面略正方形状の外周壁10の内部に、壁部11〜14の内面を連結する補強壁20を形成することにより、押出形材1の重量増加を抑えつつ、その強度及び剛性を向上させることができる。
特に、補強壁20は、外周壁10の角部15〜18において相隣する2つの壁部(例えば、角部15においては上壁部11と右壁部12)を支持するので、角部15〜18の内角の変化を抑えることができる。そのため、斜め方向からの荷重に対して、押出形材1の横断面形状が略平行四辺形状に潰れ変形することを抑制することができる。
なお、補強壁20は、1つの角部(例えば、角部15)のみに対応させて1つのみ形成されても押出形材1の強度及び剛性を向上せさる効果を発揮する。4つの角部15〜18に各々対応させて4箇所に補強壁20を形成することにより、押出形材1の強度を更に高めることができる。
このように、押出形材1は、軽量且つ高強度に形成されるので、押出形材1を用いることにより、固定構造物(例えば、図1に示すソーラーパネル設置用構造物60)を構築する際に、柱や梁等の間隔を広げて構造部材の数を減らすことができる。これにより、構造物の材料コスト及び組立コストを削減することができる。
また、高強度の押出形材1を採用して柱や梁等の間隔を広げて、構造部材の数を削減できることは、ソーラーパネル設置用構造物60等において、ソーラーパネル61(図1参照)の下方の空間を他の用途(例えば、駐車場等)に利用する場合等に有利である。
また、補強壁20を形成することにより、外周壁10の内部に形成される空間は、角部15〜18側に画成される中空部31〜34(角部の中空部)と、中央側に画成される中空部30(中央の中空部)と、に区画される。
ここで、補強壁20は、各々横断面形状が略円弧状に形成される。更に詳しくは、補強壁20は、各々対応する角部15〜18の方向に膨出するよう略円弧状に形成される。これにより、中央の中空部30は、4つの補強壁21〜24及び壁部11〜14に囲まれて、横断面略円形状に形成される。また、押出形材1の横断面において、略円形状に形成される中空部30の中心と略正方形状に形成される外周壁10の中心とは合致している。
図4は、押出形材1を他の押出形材1と連結した状態における連結部近傍を示す部分断面側面図である。図5は、押出形材1を連結した状態における連結部近傍を示す横断面図であり、図4に示すA−A線断面を表している。
図4に示すように、押出形材1は、接続金具50を用いて延在方向に連結自在である。具体的には、接続金具50の一端50aを一方の押出形材1Aの端部からその中空部30Aに挿入し、接続金具50の他端50bを他方の押出形材1Bの端部からその中空部30Bに挿入する。これにより、接続金具50を介して2つの押出形材1が連結される。
即ち、図5に示すように、接続金具50は、押出形材1の中央の中空部30に勘合される。換言すれば、中央の中空部30は、押出形材1を他の押出形材1と連結する際、接続金具50を勘合させるための勘合部となる。なお、押出形材1と接続金具50とは、ボルト締結若しくは溶接等によって容易に固定することができる。また、突き合わされた押出形材1の端部同士を溶接しても良い。
このように、中空部30に接続金具50を勘合させることにより、押出形材1を延在方向に連結して、即ち端部同士を突き合わせて連結して、容易に延長することができる。また、中空部30に接続金具50を勘合させる構成により、押出形材1の位置合わせを容易に行うことができる。また、接続金具50は、1つのみで良いので、従来のように、複数の継手を用いる場合に比べ、接続及び固定の作業を効率良く行うことができる。
また、接続金具50は、中空部30の形状に対応した外周形状を有する。具体的には、接続金具50の外周面は、横断面略円形状に形成される。つまり、中空部30を横断面略円形状に形成することにより、接続金具50として略円筒形状、即ち略丸パイプ状の形態を採用することができる。このような略丸パイプ状の形態は、加工が容易であると共に強度面においても有利であるので、軽量且つ高強度な接続金具50を低コストで生産することができる。
また、横断面略円形状の中空部30を、その中心が横断面略正方形状の外周壁10の中心と合致するように形成することにより、連結される2つの押出形材1の軸を容易に合わせることができる。即ち、各々の押出形材1の中空部30に接続金具50を勘合させることにより、各々の軸を略一直線上に揃えることができる。
また、中空部30に接続金具50を勘合させた状態で、2つの押出形材1の夫々1つの壁部(例えば、上壁部11)を同じ向きに揃えることにより、連結される各々の押出形材1の全ての外周面を各々同じ向きに、且つ略平坦に揃えることができる。
また、前述のとおり、本実施形態に係る押出形材1では、補強壁20は、各々の角部15〜18において相隣する2つの壁部(例えば、角部15においては上壁部11と右壁部12)を連結する。そのため、中央の中空部30を角部の中空部31〜34よりも大きく(横断面において断面積を広く)確保することができる。
また、従来技術のように相対向する壁部(例えば、上壁部11と下壁部13)を連結するように補強壁を設ける場合と比較しても、補強壁によって画成される中空部は、本実施形態の中央の中空部30の方が大きい。そのため、中空部30に挿通される接続金具50の横断面を大きく確保することができ、連結部の強度を高めることができる。
次に、図6ないし図10を参照して、実施形態を変形した例について詳細に説明する。なお、図6ないし図10において、既に説明した実施形態と同一若しくは同様の作用、効果を奏する構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態の変形例を示す押出形材101の横断面図である。図6に示すように、押出形材101では、外周壁10の大きさと中空部30の大きさとの比率を変更している。具体的には、中空部30の大きさ比率が小さくなるよう変形している。
このように、各部の寸法比率や形状は、要求される強度や使用する接続金具50(図4参照)の形状等に応じて適宜変更可能である。その際、補強壁20と外周壁10との接合部(11a〜14a)近傍において、壁部11〜14を内側に突出させるようにして、その厚みを他の部分よりも厚くなるように形成しても良い。
図7は、実施形態の変形例を示す押出形材201の横断面図である。図7に示すように、押出形材201では、一方の相対向する一対の壁部(上壁部11と下壁部13)の厚みt1を、他方の相対向する一対の壁部(右壁部12と左壁部14)の厚みt2よりも厚く形成している。
これにより、厚く形成される前記一方の一対の壁部11、13に対して垂直方向の曲げ剛性を高めることができる。例えば、押出形材201を、垂直荷重が作用する水平な梁材等として用いる場合には、厚く形成される上壁部11及び下壁部13を上下方向に向けて組み付ければ良い。それにより、構造物の重量増大を抑えつつ、垂直方向の曲げモーメントによる変形を抑えることができ、耐荷重強度を高めることができる。
また、押出形材201を、例えば、図1に示すソーラーパネル設置用構造物60等のように、屋外に設置される固定構造物の柱として用いる場合には、厚く形成される上壁部11若しくは下壁部13が年間の卓越風向に略垂直となるような向きにして押出形材201を配設しても良い。例えば、年間の卓越風向が北西である場合には、上壁部11若しくは下壁部13が略北西を向くようにして押出形材201から成る柱を設置する。これにより、構造物の耐風力性能を高めることができる。
また、図7に示すように、押出形材201は、略平板状の補強壁20を有する。これにより、外周壁10に作用する外力を、補強壁20を介して略直線状に効率良く伝達できるので、押出形材201の強度及び剛性を高めることができる。また、補強壁20を略平板状に形成することにより、角部の中空部31〜34を広くすることができる。これにより、押出成形用の中子の加工が容易になると共に、押出成形の加工性が向上する。
また、前述のとおり、一方の相対向する壁部(上壁部11と下壁部13)の厚みを厚くする場合には、平板状の補強壁20を採用することにより、補強壁20の横断面形状を略円弧状に形成する場合に比較して、中央の中空部30を大きく形成することができる。これにより、後述する接続金具250(図8参照)の横断面を大きくでき、接続部の強度及び剛性を向上させることができる。
図8は、図7に示す押出形材201を連結するための接続金具250の概略構造を示す斜視図である。図8に示すように、押出形材201を互いに連結する接続金具250は、図7に示す中空部30の形状に対応した外周形状を有する。具体的には、接続金具250の外周面には、略平板状の補強壁20(図7参照)に対応する平面部251が形成されて、接続金具250は、横断面略六角形状に形成される。
図7及び図8に示すように、補強壁20を略平板状に形成して、接続金具250には、これに対応する平面部251を形成することにより、押出形材201を連結する際、連結される2つの押出形材201の外周壁10の向きを容易に合わせることができる。
即ち、接続金具250に形成される平面部251と補強壁20の内面とを合致させて接続金具250を中空部30に挿入することにより、連結される各々の押出形材201の外周面を各々同じ向きに、且つ略平坦に揃えることができる。これにより、連結作業時の位置合わせを更に容易に行うことができ、組み立て作業の効率を向上させることができる。
図9は、他の変形例である押出形材301の横断面図である。図9に示すように、押出形材301は、外周壁10が横断面略矩形状に形成されている。このように、外周壁10の横断面形状を略矩形状にすることにより、押出形材301の重量の増加を抑えつつ、所定方向(短辺となる右壁部12及び左壁部14に垂直な方向)の曲げ剛性を高めることができる。これにより、構造物を構成する各部毎に要求される強度仕様に応じて押出形材301の取り付け向きを適宜選定することにより、構造物の軽量化を図ることができる。
なお、外周壁10を横断面略矩形状に形成する場合、補強壁20を略平板状に形成しても良い。これにより、中空部30及びそこに勘合される接続金具50(図4参照)の横断面を大きく確保することができ、押出形材301を連結する際の接続部の強度を高めることができる。
図10は、他の変形例である押出形材401の横断面図である。図10に示すように、押出形材401は、外周壁10を構成する1つ壁部(例えば、上壁部11)を延設して外周壁10から突設されるフランジ部19を有する。フランジ部19の一主面は、上壁部11の外面と連続する同一平面上に形成される。
このようにフランジ部19を形成することにより、フランジ部19を利用して、押出形材401を他の構造部材と容易に溶接若しくはボルト締結等によって固定することができる。その際、フランジ部19の外面を他の構造部材に当接させることができるので、位置合わせや固定の作業が容易であると共に、接合部の強度を高く確保することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1、101、201、301、401 押出形材
10 外周壁
11、12、13、14 壁部
15、16、17、18 角部
20 補強壁
21、22、23、24 補強壁
30 中空部
31、32、33、34 中空部
50、250 接続金具
60 ソーラーパネル設置用構造物
61 ソーラーパネル

Claims (5)

  1. 横断面形状が方形で筒状に延在する外周壁と、
    前記外周壁の長手方向に沿って延在して前記外周壁の相隣する2つの壁部の内面を連結する補強壁と、を有することを特徴とする押出形材。
  2. 前記補強壁は、前記外周壁の4つの角部に各々対応して形成されて各々の前記角部で相隣する2つの壁部の内面を連結することを特徴とする請求項1に記載の押出形材。
  3. 前記補強壁によって前記外周壁の角部側に画成される角部の中空部と、
    前記補強壁によって前記外周壁の中央側に画成される中央の中空部と、を有し、
    前記押出形材の端部において、前記中央の中空部は、前記押出形材を他の前記押出形材と連結する際に連結用の接続金具を嵌合自在な嵌合部となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の押出形材。
  4. 前記補強壁は、平板状に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の押出形材。
  5. 前記補強壁は、横断面形状が円弧状に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の押出形材。
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