JP7245097B2 - 凝集汚泥供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、凝集剤を添加された汚泥を脱水する、ベルトプレス等の固液分離装置に、当該汚泥を供給する凝集汚泥供給装置に関する。
下水や工場排水等の汚泥を脱水するために、例えば、無端ベルト状のろ布を有するベルトプレス等の汚泥脱水装置が用いられている。この汚泥脱水装置は、周回移動するろ布の上面で汚泥を搬送しながら、重力ろ過することで、汚泥を脱水する。
より詳しくは、重力により汚泥から分離された水分は、ろ布を透過してろ布の裏面に移動し、ろ布の裏面から下方に流下する。ろ布を有する汚泥脱水装置は、このように分離水を、ろ布を通して流下させることで、汚泥を脱水している。
このような汚泥脱水装置としては、斜め上方に向けて走行するベルトプレスのろ布と、底部及び前部が解放されている枠組みと、によって汚泥プールを形成するものが特許文献1に開示されている。
実公昭64-003596号公報
従来の凝集汚泥供給装置には、汚泥プールに汚泥が流下することにより当該汚泥が供給される。汚泥プールのろ布上には、供給された汚泥によって汚泥固形分層が形成されている。汚泥が汚泥プールに落下すると、汚泥プール中の汚泥固形分層が洗掘される。それ故、ろ布上の洗掘箇所には汚泥が留まらないことになり、汚泥がろ布上に均一に供給されない問題がある。
ろ布上に汚泥が均一に供給されないと、汚泥がろ布の幅方向に偏在することになる。ろ布上の汚泥の偏在は、ろ布の蛇行やしわが発生する要因となる。ろ布の蛇行やしわの発生は、効果的な汚泥の脱水の妨げとなる問題がある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、ろ布の蛇行やしわの発生を抑制することが可能な凝集汚泥供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の凝集汚泥供給装置は、ベルト型固液分離装置における重力濃縮部の走行方向に向けて上方に傾斜した無端ベルト状のろ布上に、凝集汚泥を供給するための凝集汚泥供給装置において、前記ろ布の前記傾斜の立ち上がりの始端部と前記始端部の前記ろ布の幅方向の両側とを囲む、平面視コ字状の枠体と、前記ろ布の前記枠体で囲まれた領域の上方に配され、かつ前記ろ布の幅方向に亘って形成された拡散板と、前記拡散板上に前記凝集汚泥を分配して供給する汚泥分配供給部と、を備えていることを特徴としている。
本発明の凝集汚泥供給装置によれば、汚泥分配供給部から拡散板に凝集汚泥が供給されると、当該凝集汚泥は拡散板上でろ布の幅方向に広がって、拡散板の縁部からろ布上に流下する。これによって、ろ布上の特定の箇所に凝集汚泥が集中して流下することが抑制され、ろ布上の凝集汚泥の分布を均一にさせることができる。それ故、凝集汚泥を搬送する際に生じるろ布の蛇行や、ろ布を構成する濾布の皺等の不具合の発生を防止することが可能となる。
前記汚泥分配供給部は、汚泥導入部と、該汚泥導入部から導入された前記凝集汚泥を前記濾布の幅方向に広げて、複数の流出口から下方に流下させる汚泥分配部とを有し、前記流出口は前記汚泥導入部から離れるほど、開口径が大きくなっているようにするとよい。
上記態様によれば、凝集汚泥は、汚泥導入部を通って、ろ布の幅方向に広がって凝集汚泥が汚泥分配部に流れ、汚泥分配部に設けられた複数の流出口から、拡散板上に流下する。そして、流出口は、汚泥導入部から離れるに従って開口径が大きくなっているので、汚泥導入部から離れた流出口にも凝集汚泥が供給されやすくなり、ろ布の幅方向に亘って均一に凝集汚泥を流下させることができる。
前記汚泥分配部は、前記汚泥導入部の下方にあって、前記ろ布の幅方向に亘って配置された樋形状をなすトラフと、該トラフの底面に前記ろ布の幅方向に所定間隔で形成された前記流出口とで構成されているようにするとよい。
上記態様によれば、ろ布の幅方向に延びる樋形状をなし、底部に前記ろ布の幅方向に配列された複数の貫通した流出口を有する汚泥分配部を用いることにより、汚泥分配供給部を簡易な構造で構成することができる。
前記拡散板は、前記ろ布の走行方向とは逆方向が下がるように傾斜して配されているようにするとよい。
上記態様によれば、汚泥分配供給部から拡散板上に流下した凝集汚泥は、拡散板の表面に沿って拡散すると共に、拡散板の傾斜面の下方に向かって流れて、ろ布上に流下するので、ろ布に載って重力濃縮部を移動する凝集汚泥の経路を長くとることができ、ろ布を構成するろ布を通して凝集汚泥に含まれる水を効果的に落下させ、凝集汚泥の脱水率の向上を図ることができる。
前記拡散板の、前記汚泥分配供給部から前記凝集汚泥を受ける面には、前記凝集汚泥を前記ろ布の幅方向に広げるように誘導するガイド部が設けられているようにするとよい。
上記態様によれば、拡散板に供給された凝集汚泥は、ガイド部に沿ってろ布の幅方向に拡がって、ろ布上に流下するので、凝集汚泥をより均一にろ布上に流下させることができる。
本発明の凝集汚泥供給装置が適用されるベルト型固液分離装置の一例を示す側面図である。 本発明の凝集汚泥供給装置の第1実施形態を示す、図1の重力濃縮部の拡大平面図である。 図1の重力濃縮部の拡大側面断面図である。 拡散板の表面において凝集汚泥が流下される態様を説明する説明図である。 本発明の凝集汚泥供給装置の第2実施形態を示す、ベルト型固液分離装置の重力濃縮部の拡大上面図である。 本発明の凝集汚泥供給装置の第3実施形態を示す、ベルト型固液分離装置の汚泥供給装置の汚泥分配供給部の拡大正面図である。 本発明の凝集汚泥供給装置の第4実施形態を示す、ベルト型固液分離装置の汚泥供給装置の拡散板の表面において凝集汚泥が流下される態様を説明する説明図である。 本発明の凝集汚泥供給装置の第5実施形態を示す、ベルト型固液分離装置の汚泥供給装置の拡散板の表面において凝集汚泥が流下される態様を説明する説明図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しつつ、本発明による汚泥供給装置について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る汚泥脱水システム100は、凝集汚泥Sを脱水するベルト型固液分離装置10及び脱水装置20を有する。汚泥脱水システム100は、前段のベルト型固液分離装置10で凝集汚泥Sを重力ろ過した後、ベルト型固液分離装置10よりも後段に配されている脱水装置20で加圧脱水することにより、凝集汚泥Sを脱水ケーキとして排出する汚泥処理設備である。尚、凝集汚泥Sは、例えば、下水や工場排水に含まれる汚泥に凝集剤を添加して凝縮させたものである。また、凝集汚泥供給装置30は、凝集汚泥Sを脱水するベルト型固液分離装置10に当該凝集汚泥Sを供給する装置である。
(ベルト型固液分離装置10の全体構成)
図1に示すように、ベルト型固液分離装置10は、ローラ11a、11b、11c、11d、11eを備える。ローラ11a、11b、11c、11d、11eのうち少なくとも1つのローラはモータ等の駆動源によって回転駆動されるようになっている。ろ布12は、これらのローラ11a、11b、11c、11d、11eによって、所定経路を周回するように張設されており、上記駆動源を駆動させることによって周回する。
本実施例においてローラ11a、11eは、水平方向に所定の間隔をおいて対向配されている。ローラ11b、11cは、ローラ11a、11eの間に設けられ、ローラ11a、11eよりも重力方向の上方に配され、かつ、水平方向に所定の間隔をおいて対向配されている。
ローラ11dは、ローラ11c、11eの間に設けられている。ローラ11dは、ローラ11a、11eよりも重力方向の上方に配され、かつローラ11b、11cよりも重力方向の下方に配されている。
ローラ11a、11b、11c、11eは、無端ベルト状をなすろ布12の内側に配置され、ローラ11dは、ろ布12の外側に配置されており、ろ布12に適度な張力を与えるようになっている。
ろ布12は、重力方向の上側に配されている上面から重力方向の下方に配されている下面へ、液体を透過する部材、例えばろ布で形成されている。尚、ろ布12の材質や構造は、特に限定されず、ローラに張設可能な可撓性を有していて、凝集汚泥を通過させず、水分のみを通過させる機能を有するものであればよく、網目状に複数形成された微細な孔を有する帯状の金属スクリーンであってもよい。
ろ布12は、十分な張力でローラ11a、11b、11c、11eに巻き掛けられている。すなわち、ろ布12は、ローラ11a、11b、11c、11e間を周回可能に環状に形成されている。従って、図1においては、ローラ11a、11b、11c、11eが回転することにより、反時計周りの方向にろ布12が搬送される。ローラ11dは、いわゆる予備脱水ローラであり、ろ布12の上面側からろ布12に対して押圧する。
ろ布12は、ローラ11a、11b間においては、搬送方向に対して重力方向の上方に向かって傾斜している。ろ布12の搬送路のうち、ローラ11a、11b間は、いわゆる重力濃縮部13である。重力濃縮部13においてろ布12のローラ11aが配されている位置は、ろ布12の傾斜の立ち上がりの始端部13aである。尚、重力濃縮部13の傾斜角度は、実施態様に応じて自由に設定することができるが、好ましくは1~30度であり、本実施形態においては、15度に設定されている。
枠体14は、ろ布12の傾斜の立ち上がりの始端部13aと、始端部13aからろ布12の走行方向に向けて所定長さでろ布12の幅方向の両側を囲む壁部である。すなわち、枠体14は、ろ布12の幅方向に亘って板状に形成されている基部14a及び基部14aのろ布12の始端部13aに対向する面から垂直方向に延びる一対の側壁部14bを含む。すなわち、重力濃縮部13においては、枠体14によって、凝集汚泥Sを収容可能な汚泥プールが形成されている。
ろ布12の枠体14で囲まれた領域の重力方向の上方には、汚泥プールに凝集汚泥Sを供給する、本発明に係わる凝集汚泥供給装置30が設けられている。凝集汚泥供給装置30は、凝集汚泥Sの固形成分を凝集させる高分子凝集剤が添加された凝集汚泥Sを、重力濃縮部13に供給するものである。高分子凝集剤としては、例えば、アニオン性高分子凝集剤やカチオン性高分子凝集剤が用いられる。
凝集汚泥供給装置30から重力濃縮部13に設けられた汚泥プールに凝集汚泥Sが供給されると、ローラ11a、11b、11c、11eに張設されたろ布12に載って凝集汚泥Sが搬送され、その間に重力によって含有される水がろ布12を通過して下方に流下し、汚泥が濃縮されることになる。
重力濃縮部13の終端部近傍に位置するろ布12の上面には、複数本のプラウ16が立設されている。プラウ16は、その配置を適宜設定することにより、ろ布12上を搬送される凝集汚泥Sに当接して分散させ、或いは寄せて集め、その水切りを促進するための障害物である。プラウ16の設置位置や設置本数、形状等は、実施態様に応じて適宜変更可能である。
重力濃縮部13を通過したろ布12は、ローラ11b、11c間を水平方向に移動するようになっており、この部分に圧密装置17が設けられている。圧密装置17は、凝集汚泥Sをろ布12の上面に押圧して圧密する装置である。圧密装置17は、凝集汚泥Sの搬送方向で下流側に向かって次第に下方へと湾曲した後、ろ布12と所定間隔を介して平行配置される押圧プレートを有する。押圧プレートは金属板やゴムシートで形成され、例えばろ布12の幅方向に亘って設けられている。
押圧プレートは、その自重と上面の支柱に配設されたばね部材とにより重力方向の下方に向かって付勢され、ろ布12上を搬送される凝集汚泥Sを押し潰して圧密することが可能である。
重力濃縮部13の下流のろ布12上に配されているスクリュー19は、ろ布12による凝集汚泥Sの搬送方向と直交する方向に延びて該ろ布12を幅方向に亘るスクリュー軸と、スクリュー軸の中央付近を除く両側方の外周面にそれぞれ螺旋状に設けられたスクリュー羽根とを有する。
スクリュー軸は、図示しない軸受によって両端部がろ布12の幅方向外側位置で軸支されている。スクリュー軸には、例えば、モータ等の駆動機が接続されている。従って駆動機が稼働することにより、スクリュー軸が軸周りに回転される。尚、スクリュー軸への回転動力の伝達は、駆動機の稼働に限られない。例えば、ろ布12を巻き掛けたローラに対し、チェーンやろ布等の可撓性動力伝達部材によって連係されることで、ろ布12の走行に伴ってスクリュー軸を回転させることも可能である。
このため、各スクリュー19は、互いにろ布12の幅方向で外側から内側(中央)に向かって凝集汚泥Sを移動させ、その先端同士が隙間を介して離間した中央部では、両外側から移動された凝集汚泥S同士が互いに押し合って圧密され、無機凝集剤が凝集汚泥S中で十分に混練される。
(脱水装置20の全体構成)
脱水装置20は、ベルト型固液分離装置10から落下して投入された凝集汚泥Sを一対のろ布21,22間で搬送しながら加圧脱水する装置である。尚、脱水装置20は、一般的なベルトプレス型脱水機と略同様な構成である。
ろ布21,22は、互いに対向するように重力方向の上下に配されている。ろ布21,22は、例えば通水性を持った長尺帯状のろ布や微細な孔部が網目状に複数形成された長尺帯状の金属スクリーン等によって構成される。重力方向の下方に位置するろ布21(以下、下側のろ布21とする)は、十分な張力で複数のローラに巻き掛けられている。ローラは、モータ等の駆動源によって回転駆動される。下側のろ布21は、ローラが回転することにより、図1中において時計方向に走行可能である。
重力方向の上方に位置するろ布22(以下、上側のろ布22とする)は、十分な張力で複数のローラに巻き掛けられている。ローラは、モータ等の駆動源によって回転駆動される。上側のろ布22は、ローラが回転することにより、図1中において反時計方向に走行可能である。
脱水装置20は、ベルト型固液分離装置10で脱水された凝集汚泥Sをさらに加圧し圧搾する圧搾部24を備える。圧搾部24は、ローラ25a~25c間での下側のろ布21と上側のろ布22との外周面同士を重力方向の上下に蛇行させながら当接又は近接配置した部分である。具体的には、圧搾部24は、ローラ25b,25c間での下のろ布21と上のろ布22との外周面同士を当接又は近接配置した部分によって構成されている。
圧搾部24を構成する下側のろ布21のローラ25b,25cの内周面は、無端状に周回する圧搾ろ布によって支持されており、この部分で凝集汚泥Sがさらに加圧されて圧搾され、所望の水分率の脱水ケーキとなって外部に排出される。
図2は、ベルト型固液分離装置10の重力濃縮部13の拡大平面図を示している。図2に示すように、枠体14は、ろ布12の幅方向に亘って板状に形成されている基部14a及び基部14aのろ布12の始端部13aに対向する面から垂直方向に延びる一対の側壁部14bを含む。言い換えれば、枠体14は、平面視コ字状に形成されている。重力濃縮部13には、枠体14によって、凝集汚泥Sを収容可能な汚泥プールが形成されている。
汚泥プールに凝集汚泥Sを供給する凝集汚泥供給装置30は、ろ布12の枠体14で囲まれた領域ARの重力方向の上方に設けられている。図中において、凝集汚泥供給装置30は、ろ布12の始端部13aの重力方向の上方、かつ、枠体14の基部14aの近傍に設けられている。
凝集汚泥供給装置30は、領域ARの上方に配され、かつろ布12の幅方向に亘って形成された拡散板31を有する。拡散板31は、矩形の板状に形成されている。拡散板31は、ろ布12の幅方向に亘って形成され、かつ重力方向の上方に向かって延びて形成されている支持板31aを介して、枠体14の側壁部14bにボルト等の固定手段によって取り付けられている。尚、拡散板31は、支持板31aを介さずに直接的に枠体14の側壁部14bに取り付けられるようにしてもよい。
凝集汚泥供給装置30は、拡散板31上に凝集汚泥Sを分配して供給する汚泥分配供給部32を有する。この実施形態において、汚泥分配供給部32は、凝集汚泥Sの通路を成す配管状の汚泥導入部32aを有する。また、汚泥分配供給部32は、ろ布12の幅方向に亘って樋形状に形成されているトラフ32bを有する。
トラフ32bは、汚泥導入部32aの重力方向の下方、かつ拡散板31の重力方向の上方に配されている。トラフ32bは、枠体14の側壁部14bにボルト等の固定手段により固定されている。
トラフ32bの底面には、ろ布12の幅方向に所定間隔で形成された複数、この実施形態では7つの流出口32cが設けられている。各々の流出口32cは、トラフ32bを重力方向に貫通して形成されている貫通孔である。
したがって、トラフ32bは、汚泥導入部32aから導入された凝集汚泥をろ布12の幅方向に広げて、複数の流出口32cから下方に流下させる汚泥分配部として機能する。
図3は、凝集汚泥供給装置30の拡大側断面図である。図3に示すように、拡散板31は、ろ布12の走行方向(ろ布12の幅方向に直交する方向であって始端部13aに対して離れる方向:図中において左方向)とは逆方向(ろ布12の幅方向に直交する方向であって始端部13aに近づく方向:図中において右方向)が下がるように傾斜して配されている。
拡散板31の水平方向に対する傾斜角度は、少なくとも90度以下にする必要があり、好ましくは、0度よりは大きく、45度以下、より好ましくは5~15度にするとよい。傾斜角度を45度よりも低くすることで、拡散板31の表面上で凝集汚泥Sが拡がる時間を十分に確保したうえで、凝集汚泥Sを汚泥プール、すなわち、ろ布12上に向けて移動させることができる。本実施形態においては、拡散板31の傾斜角度は、ろ布12の重力濃縮部13での傾斜角度と同じく15度である。
このように、汚泥導入部32aからトラフ32bに凝集汚泥Sが導入されると、トラフ32bの流出口32cから凝集汚泥Sが流下する。流下した凝集汚泥Sは、拡散板31上において拡がった後に拡散板31の縁部から汚泥プール、すなわち、ろ布12上に流下する。
図4は、拡散板31の表面において凝集汚泥Sが流下される態様を示している。図中の一点鎖線は、トラフ32bから流下され際の凝集汚泥Sの位置を示している。また、一点鎖線の矢印は、凝集汚泥Sの移動方向を示している。
図4に示すように、凝集汚泥Sは、拡散板31の表面31b上に流下されると、流下された位置から円を描くように広がる。図3において説明したように、拡散板31は、傾斜角度を有するように枠体14に設けられている。従って、凝集汚泥Sは、拡散板31の傾斜方向側に向かって拡がりながら進行する。凝集汚泥Sは、拡散板31の縁部31cまで到達すると、重力方向の下方に向かって流下する。
このように、凝集汚泥Sは、拡散板31の表面31b上において拡がってから流下される。このため、ろ布12の幅方向に対して均一な割合で凝集汚泥Sが供給される。
以上のように、本発明の凝集汚泥供給装置30によれば、汚泥分配供給部32から拡散板31に凝集汚泥Sが供給されると、当該凝集汚泥Sは拡散板31上でろ布12の幅方向に広がって、拡散板31の縁部31cからろ布12上に流下する。これによって、ろ布12上の特定の箇所に凝集汚泥Sが集中して流下することが抑制され、ろ布12上の凝集汚泥Sの分布を均一にさせることができる。それ故、凝集汚泥Sを搬送する際に生じるろ布12の蛇行や、ろ布12を構成する濾布の皺等の不具合の発生を防止することが可能となる。
また、ろ布12の幅方向に延びる樋形状をなし、底部にろ布の幅方向に配列された複数の貫通した流出口32cを有するトラフ32bを汚泥分配部として用いることにより、汚泥分配供給部32を簡易な構造で構成することができる。
さらに、汚泥分配供給部32から拡散板31上に流下した凝集汚泥Sは、拡散板31の表面に沿って拡散すると共に、拡散板31の傾斜面の下方に向けて流れて、ろ布12上に流下する。したがって、ろ布12に載って重力濃縮部13を移動する凝集汚泥Sの経路を長くとることができ、ろ布12を通じて凝集汚泥Sに含まれる水を効果的に落下させ、凝集汚泥Sの脱水率の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30について説明する。第2実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30は、トラフ32bの構造が第1実施形態の凝集汚泥供給装置30とは異なる。その余の点は第1実施形態に係る凝集汚泥供給装置30と構成が同一であるので説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係るベルト型固液分離装置10の重力濃縮部13の拡大平面図を示している。図5に示すように、汚泥導入部32aは、ろ布12の幅方向の中間位置に配されている。トラフ32の流出口32cは、汚泥導入部32aからの位置に応じて開口径が異なる。より具体的には、トラフ32の流出口32cは、汚泥導入部32aからろ布12の幅方向に離れるほど、開口径が大きく形成されている。したがって、流出口32cは、ろ布12の幅方向の端部に近づくほど開口径が大きく形成されている。
このように本実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30によれば、凝集汚泥Sは、汚泥導入部32aを通って、ろ布12の幅方向に広がって凝集汚泥が汚泥分配部であるトラフ32bに流れ、トラフ32bに設けられた複数の流出口32cから、拡散板31上に流下する。そして、流出口32cの各々は、汚泥導入部32aから離れるに従って開口径が大きくなっている。それ故、汚泥導入部32aから離れた流出口32cにも凝集汚泥Sが供給されやすくなり、ろ布12の幅方向に亘って均一に凝集汚泥Sを流下させることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30について説明する。第3実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30は、汚泥分配部の構造が第1実施形態の凝集汚泥供給装置30とは異なる。その余の点は第1実施形態に係る凝集汚泥供給装置30と構成が同一であるので説明を省略する。
図6は、第3実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30の汚泥分配供給部32の拡大正面図を示している。図6に示すように、汚泥分配供給部32は、汚泥導入部32aに接続されている複数の分配配管32dを有する。
分配配管32dは、ろ布12の幅方向に亘って管状に形成されている。分配配管32dは、汚泥導入部32aの重力方向の下方、かつ拡散板31の重力方向の上方に配されている。分配配管32dには、拡散板31に凝集汚泥Sを導く複数の配管32eが接続されている。
複数の配管32eは、ろ布12の幅方向に所定の間隔を有して配列されている。複数の配管32eの拡散板31側に配されている先端は開口して形成されている。複数の配管32eの開口径は、汚泥導入部32aから離れるに従って大きくするとよい。このようにすることで、汚泥導入部32aから離れた配管32eにも凝集汚泥Sが供給されやすくなり、ろ布12の幅方向に亘って均一に凝集汚泥Sを流下させることができる。
以上のように本実施形態の凝集汚泥供給装置30によれば、トラフ32bを排して汚泥分配供給部32を構成することにより、汚泥分配供給部32を簡易な構造で構成することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30について説明する。第4実施形態に係るベルト型固液分離装置10の凝集汚泥供給装置30は、拡散板31の構造が第1実施形態の凝集汚泥供給装置30とは異なる。その余の点は第1実施形態に係る凝集汚泥供給装置30と構成が同一であるので説明を省略する。
図7は、拡散板31の表面において凝集汚泥Sが流下される態様を示している。図7に示すように、拡散板31の、汚泥分配供給部32から凝集汚泥Sを受ける面、すなわち、重力方向の上方に配されている表面31bには、凝集汚泥Sをろ布12の幅方向に広げるように誘導する複数のガイド部31dが設けられている。
複数のガイド部31dは、この実施形態では、拡散板31の表面31bから垂直方向に延びて形成されているリブからなる。複数のガイド部31dは、対を成して配されている。対となるガイド部31dは、互いに対向するように配されている。また対となるガイド部31dは、拡散板31の凝集汚泥Sが流下する側の縁部31cに向かってガイド部31d間の離間距離が大きくなるように配されている。
本実施形態の凝集汚泥供給装置30によれば、拡散板31に供給された凝集汚泥Sは、ガイド部31dに沿ってろ布12の幅方向に拡がって、ろ布12上に流下する。このため、凝集汚泥Sをより均一にろ布12上に流下させることができる。
尚、本実施形態においては、複数のガイド部31dは、拡散板31の表面31bから垂直方向に延びて形成されているリブによって構成した。しかし、複数のガイド部31dはこのようなリブに限られず、例えば、図8に示すような拡散板31の表面31bから垂直方向に窪んで形成されている溝Gによって構成してもよい。このようにガイド部31dを構成しても同様の効果が得られる。
第1実施形態の凝集汚泥供給装置30により、ベルト型固液分離装置10に凝集汚泥Sを供給した場合における、実負荷運転を行った際のろ布12上の凝集汚泥Sの厚さを測定した。また、第1実施形態の凝集汚泥供給装置30において拡散板31を用いずに、ベルト型固液分離装置10に凝集汚泥Sを供給した場合における、実負荷運転を行った際のろ布12上の凝集汚泥Sの厚さを測定した。尚、凝集汚泥Sの厚さは、ろ布12の上面からの垂直方向の高さであって、ろ布12の幅方向における最も薄い位置の値及び最も厚い位置の値を記録した。ベルト型固液分離装置10の実負荷運転に関する諸条件を以下に示す。

ろ布の幅:3m
汚泥:消化汚泥
処理量:10 m3/h

第1実施形態の凝集汚泥供給装置30を用いて凝集汚泥を供給した場合、ベルト型固液分離装置10のろ布12上の凝集汚泥Sは、そのろ布12の幅方向の厚さが最も薄い位置で15mmあり、最も厚い位置で20mmであった。
これに対して、第1実施形態の凝集汚泥供給装置30において拡散板31を用いないで凝集汚泥を供給した場合、ベルト型固液分離装置10のろ布12上の凝集汚泥Sは、そのろ布12の幅方向の厚さが最も薄い位置で0mmあり、最も厚い位置で40mmであった。
このように、本発明の凝集汚泥供給装置30によれば、ろ布12に流下されるその幅方向の凝集汚泥Sの厚みを均一化させることが可能となる。これにより、凝集汚泥Sを搬送する際に生じるろ布12の蛇行や、ろ布12を構成する濾布の皺等の不具合の発生を防止することが可能となる。
100 脱水システム
10 ベルト型固液分離装置
12 ろ布
13 重力濃縮部
14 枠体
30 凝集汚泥供給装置
31 拡散板
31b 表面
31d ガイド部
32 汚泥分配供給部
32a 汚泥導入部
32b トラフ
32c 流出口
S 凝集汚泥

Claims (4)

  1. ベルト型固液分離装置における重力濃縮部の走行方向に向けて上方に傾斜した無端ベルト状のろ布上に、凝集汚泥を供給するための凝集汚泥供給装置において、
    前記ろ布の前記傾斜の立ち上がりの始端部と前記始端部の前記ろ布の幅方向の両側とを囲む、平面視コ字状の枠体と、
    前記ろ布の前記枠体で囲まれた領域の上方に配され、かつ前記ろ布の幅方向に亘って形成された拡散板と、
    前記拡散板上に前記凝集汚泥を分配して供給する汚泥分配供給部とを備え
    前記汚泥分配供給部は、汚泥導入部と、該汚泥導入部から導入された前記凝集汚泥を前記ろ布の幅方向に広げて、複数の流出口から下方に流下させる汚泥分配部とを有し、前記流出口は、前記汚泥導入部から離れるほど、開口径が大きくなっていることを特徴とする凝集汚泥供給装置。
  2. 前記汚泥分配部は、前記汚泥導入部の下方にあって、前記ろ布の幅方向に亘って配置された樋形状をなすトラフと、該トラフの底面に前記ろ布の幅方向に所定間隔で形成された前記流出口とで構成されている、請求項に記載の凝集汚泥供給装置。
  3. 前記拡散板は、前記ろ布の走行方向とは逆方向が下がるように傾斜して配されている、請求項1又は2に記載の凝集汚泥供給装置。
  4. 前記拡散板の、前記汚泥分配供給部から前記凝集汚泥を受ける面には、前記凝集汚泥を前記ろ布の幅方向に広げるように誘導するガイド部が設けられている、請求項1乃至のいずれかに記載の凝集汚泥供給装置。
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