JPS625834Y2 - - Google Patents

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JPS625834Y2
JPS625834Y2 JP14195482U JP14195482U JPS625834Y2 JP S625834 Y2 JPS625834 Y2 JP S625834Y2 JP 14195482 U JP14195482 U JP 14195482U JP 14195482 U JP14195482 U JP 14195482U JP S625834 Y2 JPS625834 Y2 JP S625834Y2
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flocked
roll
sludge
rolls
cloth
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は産業廃水、し尿、下水処理により生
ずる汚泥処理に際し、濃縮部を上段に配し、その
下段に脱水部を設けることにより比較的場所をと
ることなく連続的に、かつ効果的に高固形分の脱
水ケーキが得られるようにした汚泥の濃縮脱水装
置に関する。
従来、この種汚泥の濃縮脱水装置は、エンドレ
ススクリーンベルト等を用いた濃縮装置を前段に
配設し、これに接続してその後段に、上下走行植
毛布を互いに近接後、該両布を空隙付大径ロ
ールの大部分に重ねて掛けるとゝもにその大径ロ
ールの周りにプレスロールを配設してなる脱水装
置があつた。
このように従来の装置は濃縮部を前段に、脱水
部を後段に隣接させ、それぞれ分離して直列的に
設けることゝしたのは、これら両者を合理的に組
合せて汚泥の処理能力の向上と汚泥の性状変化に
対応し易い気構としたことで、低濃度汚泥であつ
ても濃縮部が分離、独立しているために好ましい
汚泥濃縮状態にて後段の脱水部に供給出来るの
で、脱水原理上合理的であることに基づくもので
あるが、濃縮部と脱水部とを分離、独立させてい
ることにより設置スペースが大きくなることゝ必
要とする補機類も多いという欠点があつた。
また従来の脱水処理装置は汚泥を上下走行植毛
布間に挾んだ状態で空隙付大径ロールに掛け、
該大径ロールの外側からプレスロールで押圧する
ことにより脱水するだけであるために、未だ十分
な高固形分を回収することが困難であつた。
この考案は上記の欠点を解消するためになされ
たもので、その目的とするところは、圧縮性およ
び復元性を有する繊維を斜めに植毛した二枚の走
行上下植毛布を合理的に組合せ使用することに
より汚泥の濃縮装置を上段に、汚泥の脱水装置を
その下段に設置することが可能となり、大巾な設
置スペースの節約ができるようにするとゝもに、
従来よりも一層高固形分のケーキが得られるよう
にした汚泥の濃縮脱水装置を一般に提供すること
にある。
以下この考案の一実施例を図面により説明す
る。
1は凝集反応槽で、該槽内に濃縮工程に入る前
の汚泥Aと高分子凝集剤あるいは凝集助剤Gをポ
ンプ(図示せず)で連続的に送り、さらに槽内の
撹拌機1aで撹拌して凝集フロツクをつくる。凝
集反応槽1で得られた凝集フロツクは濃縮部を
構成する傾斜滞留槽2と該傾斜滞留槽2の直下に
近接させた無端状走行上側植毛布3に導入され
る。すなわち傾斜滞留槽2は最上段に設置され、
汚泥の進行方向を長手方向とする細長い平面矩形
の底なし枠体2aで構成されており、その槽の上
端面を水平に位置させ、その槽を構成する長手方
向の枠体2aの下部は汚泥の進行方向に向つて上
向きとなる如くある一定の仰角をもつて直線的に
傾斜しており、さらにスラツジ漏洩防止のためゴ
ム板等でシールされている。傾斜滞留槽2の直下
に近接させた無端状走行上側植毛布3の傾斜角
も前記滞留槽のそれと同一傾斜角をもつて傾斜す
る如く該走行上側植毛布を上下にそれぞれ配設
したロール4,4′に掛け、両ロール4,4′間に
植毛布を支持するとゝもに濃縮部における遊
離水を速やかに除去するための水切りバー5の複
数個を配設する。こゝで使用する走行上側植毛
布3は網状の基布に圧縮性および復元性を有する
圧縮性および復元性を有する繊維を傾斜して植毛
し、その植毛の基部が布の進行方向に向つて植
毛上端よりも前方に位置するようにしたものであ
る(第2図参照)。走行上側植毛濾布3を構成す
る網状の基布は、例えば糸の本数が5本×5本〜
15本×15本/in2で、糸の太さは2000d〜20000d
で、開口の大きさは0.5mm×0.5mm〜4.0mm×4.0mm
のものが使用される。これは、濾布に強固な汚れ
が付いた時に、水洗によつて簡単に汚れが流せる
だけの開口をもち、加圧脱水の時にパイルが抜け
て汚泥が抜け落ち(リーク)の生じない大きさで
なければならないためである。また、網状の基布
に植毛する圧縮性および復元性を有する繊維とし
ては、太さ10d〜100dの単繊維パイルが使用され
る。これは水にぬれてもパイルが立毛状態を維持
する強さを持たなければならないからである。
10d以下では水にぬれた時に単繊維パイル全体が
水の表面張力に負けてねてしまうだけでなく、水
の流れによつて不均一なパイル結束を起して均一
な濾過を妨げることとなる。反対に100d以上の
太さになると立毛状態を維持する強さは十分であ
る反面、植毛時に均一にパイルが飛ばなくなり均
一な植毛が出来なくなる。さらに植毛濾布の具体
的構造としては、例えばポリアミド系、ポリエス
テル系、ポリアクリロニトリル系等の合成繊維の
紡積糸又はマルチフイラメント又はモノフイラメ
ント等より成る糸(太さ2000〜20000d)を織つ
た5×5メツシユ〜15×15メツシユ(経糸、緯糸
の種類は同じ事も異なる事もある)のベースの表
面に接着剤により太さ10〜100dの単繊維パイル
(長さ2〜10mmのものを単一長さ又は数種類の長
さを混合して使用)を植毛したものである。
又パイルは一定方向にベースより10〜80゜の傾
きをもつて植毛する事が望ましい。こうすること
により汚泥の重量に対して一方向へパイルは傾き
汚泥フロツクの目づまりを防止する。このとき角
度が10゜以下であるとパイル長の重なり合つた中
を濾液が通過しなくてはならなく、濾水抵抗が大
となる。そして前記傾斜滞留槽2の終端から延出
した前記走行上側植毛布3は、最上部に位置す
るロール4とこれよりも低位にある上側布の反
転ロール4aとの間で下向きに傾斜するいわゆる
俯角の傾斜面となるように張架する。
本案の濃縮部を構成する傾斜滞留槽2および
走行上側植毛布3を一定の仰角をもつて傾斜さ
せることゝしたのは、重力による傾斜過方式の
採用により植毛布の速度を高速にすることなく
多量の遊離水を除去濃縮して汚泥の厚みを厚くす
ることができ、しかも斜め植毛のパイル層が圧縮
性、回復性に富み、該パイル層によつて網目を効
果的に保護して目詰りをなくし、布上に滞留す
る汚泥のフロツク間を遊離水が流れるため一層処
理能力を向上することゝ、汚泥の性状変化に対応
し易い機構となし、さらに濃縮工程の距離が長く
なろうとも実際の長さほど設置面積をとらないで
済むことに基づくものである。図中、25は上側
植毛布3を洗滌するシヤワーを示す。6は細粒
固化装置で、濃縮部と次の主脱水部に移る途
中、すなわち第1図示の如く走行上側植毛布3
の反転ロール4aの直ぐ下方の位置に設ける。こ
の細粒固化装置6は撹拌混合槽7とその上部に設
けた点滴装置8とからなつている。撹拌混合槽7
は横型の断面半円形の槽で回転翼9を内蔵してい
る。この回転翼9は回転数、回転方向を自由に調
節できる。点滴装置8はステンレス、塩化ビニル
樹脂等のパイプからなり、それには多数の小孔を
設けてあり、小孔を通じて撹拌混合槽7に脱水助
剤10を点滴状に滴下するようになつている。脱
水助剤としては塩化第2鉄、硫酸第2鉄、硫酸ア
ルミニウムのごとき無機化合物、ポリアクリルア
ミドのごとき高分子の有機化合物が使用される。
このように主脱水部に入る前に細粒固化処理す
ることゝしたのは、次の主脱水部における加圧下
では汚泥の有効空隙率の変化が脱水速度に大きく
影響を及ぼすことから、予め圧搾作用を加える前
にフロツクの表面付着水およびその内部水を解放
し、その形状を強くて緻密な構造に変えておくた
めである。
図中、11はスクレーパー、12はシユートを
それぞれ示す。は主脱水部で、前記濃縮部の
下段に設置する。主脱水部は前段、中段および
後段の三段階からなる。その前段は複数のロール
群12を介して水平に張架した走行下側植毛布
13と、その上方において、次第に近接する如く
反転ロール4aおよびロール群4bを介して反転
して張架した走行上側植毛布3とよりなり、こ
の前段で汚泥の予備脱水を行う。走行下側植毛
布13は走行上側植毛布3と同質材で、かつ該
布3と同様の構成のもとに植毛したものを使用
する。主脱水部の中段は、その前段で互いに近
接させた上下両植毛布3,13のうちの上側植
毛布3をその最終でずれ修正ロール4cに掛け
たのち、走行上側植毛布3を内側に位置させる
如くして該走行上下各植毛布3,13の2枚を
重ね合せ、その間に汚泥を挾持した状態で空隙付
大径ロール14に掛け、その空隙付大径ロール1
4の周りにバープレスロールもしくは多孔プレス
ロール15またはこれらの組合せからなる複数個
のロールを配設してなる。空隙付大径ロール14
に掛けられた2枚の布3,13の該空隙付大径
ロールから離れる位置は下側布13の方が早く
離れるようにして、汚泥が順次上側布上に移行
し得るようにし、さらに剥離ロール4dに設けた
スクレーパー16によつて案内されたケーキを最
終のプレスロール15および案内ロール17間に
位置する下側植毛布上に移行させ、次の主脱水
部の後段へと入る。
空隙付大径ロール14には大径バーロールと大
径多孔ロールの2種がある。本例では大径バーロ
ールの場合を図示した。前者の大径バーロールは
断面角型または丸型バーをそのロールの巾方向に
沿つて等間隔に同一円周面上に配設してなる中空
円筒構造で、後記するバープレスロールと同じ構
造で、かつこれより大径となつている。この構造
により液がバーとバーの空隙を通つて外部に抜
け、液の移動による脱水ケーキの広がりを最小
限度に抑えることができる。またプレス圧に対す
る脱水ケーキの広がりもバーとバーの間の空隙に
より弱められることゝなる。
一方、後者の大径多孔ロールはプレーンロール
の表面に多数の透孔を穿設してなるもので、上下
2枚の植毛布間に挾まれたケーキ中の水分が大
径多孔ロールおよび多孔プレスロール15の各透
孔を通して外部に排出されるとゝもに、その透孔
によつてケーキの広がりも規制されることゝな
る。プレスロール群15は空隙付大径ロール14
よりも径の小さい断面角型バーロールもしくは丸
型バーロールまたは多孔ロールあるいはこれら両
者の組合せのものが用いられる。プレスロールの
プレス圧は段階的に圧力を高めるようにするかま
たは前段のプレスロールよりも後段のプレスロー
ルの圧力を高くするようにする。従来の如く大径
ロールおよびプレスロールがともにプレーンロー
ルの場合は、液の排出される方向が制限されて
液の排出が困難であるから、汚泥が布の進行
逆方向および巾方向に逃げ易いが本案の如き大径
ロールおよびプレスロールをバーロールまたは多
孔ロールとした場合には、空隙部に汚泥が布
とゝもにはまり込む状態となり、布の裏面が開
放されるので搾られた水の排出が容易となり汚泥
の逃げ(進行方向および巾方向)がなくなつて、
布の裏面から空隙を通して液がスムーズに排
出されることゝなる。プレスロールとしてバーロ
ールを使用した場合、布がバー同士間に押えら
れるので、こゝで押えられた布の裏面から液
がスムーズに排出され、汚泥の広がりは小さくな
り、それだけ処理能力が大きくなる。この場合、
濃縮汚泥の脱水が進むにつれてバーとバーの間の
距離を次第に狭めるようにすれば、前記する後段
のプレス圧の増大と相俟つて汚泥の広がりを押え
ながら徐々に脱水が行われてゆき、含水率の低い
脱水ケーキが得られる。またプレスロールとして
多孔ロールを用いる場合にはその多孔ロールの配
列として脱水が進むにつれて孔径を次第に小さく
すれば脱水性が良くなる。そして主脱水部の後
段は、剥離ロール4dを通過後の走行上側植毛
布3とその下側に位置する走行下側植毛布13
とを2枚重ねた状態で大径ロール18に掛け、そ
の両布の外側から該大径ロール18に向つて広
巾の加圧ベルト19を押しつけ、該加圧ベルト1
9に排水孔20を散在させてなる。大径ロール1
8はプレーンロールまたは大径ロール14と同形
状のものとする。加圧ベルト19は走行上下各植
毛布3,13の巾相当の巾を有し、前記走行上
下各植毛布3,13の上から大径ロール18に
向つて押しつけている。そして、この加圧ベルト
19は走行上下各植毛布3,13を大径ロール
18の入口および出口に案内する案内ロール1
7,17′と走行上下各植毛布3,13に加え
られる圧力を調整するテンシヨンロール17″上
を走つている。加圧ベルト19の大径ロール18
および走行上下各植毛布3,13に対する圧力
調整は第1図示の如くテンシヨンロール17″を
矢印の方向に移動させることにより行なわれる。
案内ロール17,17′およびテンシヨンロール
17″には加圧ベルト19の蛇行を防止するため
に、ロール面をクラウン状とするか、あるいはつ
ば(図示せず)を設けることが望ましい。さらに
前記以外の蛇行防止手段として、加圧ベルト19
の裏面に1または数本のVベルト(図示せず)を
走行方向に平行して貼りつけ、該ベルトが相当す
る位置の案内ロール17,17′およびテンシヨ
ンロール17″に嵌合するように溝を設けるよう
にしてもよい。ゴム、フエルト等よりなるエンド
レスの加圧ベルト19の全面には多数の排水孔2
0を散在させる。排水孔20の形成はランダム状
に配列してもよいが、加圧ベルト19の強度を維
持するために、加圧ベルト19の走行方向に沿つ
て複数列となるように互いに平行に形成し、各孔
の大きさも等大形状とし、第3図示の如く隣りの
列の孔が互い違いの位置にくるようにするか、あ
るいは第4図示の如く縦、横とも同一直線上に位
置するように形成することが望ましい。各排水孔
20の大きさは、あまり小さすぎると液の排出
が困難となり、またこれとは反対にあまり大きす
ぎると汚泥に対する圧力がかゝらない部分が多く
なるので、その大きさは通常穴径5〜30mmで空隙
率は3〜25%の範囲が好適である。そして必要に
応じて加圧ベルト19の加圧面19′側に排水孔
20間を連結する排水誘導溝21を設ける。排水
誘導溝21は加圧ベルト19の走行方向に沿つて
形成した同一列の排水孔20同士を連結するよう
に縦方向に設ける場合(第3図参照)と、さらに
これに加えて隣接する排水孔20同士をも斜めの
直線的溝にて連結する場合とがある(第4図参
照)。しかし排水誘導溝21の面積をあまり大き
くしすぎると、排水効率は向上するも布3,1
3間の汚泥に対する加圧力が低下するばかりか、
加圧ベルト19の機械的強度も劣化することゝな
るため、上記の点を勘案して溝面積を決定する必
要がある。なお、加圧ベルト19は通常、1枚も
のを使用するが、加圧ベルトの製作上、広巾のも
のができない場合は、巾狭のものを何枚か並べる
ようにしてもよい。図中、22はケーキシユー
ト、23は走行下側植毛布13の張力を保持す
るためのロール群、24は布13を洗滌するシ
ヤワー、Cは脱水ケーキをそれぞれ示す。
この考案は上記構成としたからその実用に当つ
ては、まず凝集反応槽1に汚泥Aと凝集剤Gを送
り、該槽内の撹拌機により撹拌して凝集フロツク
をつくる。次いで前記凝集反応槽1で得られた凝
集フロツクは無端状走行上側植毛布3上に設置
した傾斜滞留槽2に導かれ、こゝで連続的に遊離
水を植毛布のパイル層およびそのパイル層に保
護された網目をそれぞれ通して外部に排出させ
る。こうして傾斜滞留槽で汚泥が濃縮され、厚み
の厚い汚泥として走行上側植毛布3の最上端位
置4まで運ばれる。そしてその最上端位置から斜
め下方に傾斜する走行上側植毛布3を通過後、
スクレーパー11により走行上側植毛布3の反
転ロール4aでかき取られ塊状となつて撹拌混合
槽7に落下する。撹拌混合槽7では回転翼9の回
転により塊状の濃縮汚泥A0は撹拌されつゝ点滴
装置8から滴下する脱水助剤10と混合される。
こうして濃縮汚泥A0は脱水助剤の凝集作用と回
転翼による回転運動とにより塊状から細かい粒状
に細分化され、固化される。しかし汚泥性状によ
つては脱水助剤を用いない場合もある。
こうしてできた粒状の汚泥は未だ含水率が高く
十分に脱水されていないので、シユート12を経
て次の主脱水部に導入される。こうして水平に
張架された走行下側植毛布13には細かい粒状
に細分化され、固化された汚泥が導入される。濃
縮汚泥は走行下側植毛布13に従つて次第に移
行して行きながら上下2枚の布3,13の間に
はさまれて自由水を除去し、こゝで予備脱水が行
なわれる。次いで2枚の布3,13は空隙付大
径ロール14の大部分に捲回されて進行する。
一方、ロール群4bを通過した上側植毛布3
は、ずれ修正ロール4cを通過させてから上側植
毛布3が下側植毛布13の内側に位置するよ
うにして、空隙付大径ロール14に捲回されて進
行する。空隙付大径ロール14の大部分に捲回さ
れた上下の植毛布3,13は内部に予備脱水さ
れた濃縮汚泥をはさんだ状態で、空隙付大径ロー
ル14とプレスロール群15により徐々に加圧し
ながら該汚泥を徐々に脱水する。脱水された汚泥
は上側植毛布側に付着しながら剥離ロール4d
を通つて、こゝでスクレーパー16により脱水ケ
ーキA1として最終のプレスロール15に接した
下側植毛布13上に落下する。そして最後にケ
ーキを挾んだ2枚の上下植毛布3,13を大径
ロール18に掛け、下側植毛布13の外側から
加圧ベルト19で加圧し、ケーキから離脱した水
を加圧ベルト19の排水孔20を通して外部に集
中的に排出させ、次いで案内ロール17′にて案
内された下側植毛布13に脱水ケーキを移行
し、シユート22を介してケーキの回収を行う。
以後は上記の動作を繰返すことにより順次高固形
分の脱水ケーキを得ることができる。
この考案は上記の説明から判るように、凝集反
応槽で得た汚泥のフロツクを滞留させる上向きに
傾斜した底なしの傾斜滞留槽の直下に、ロール群
を介して無端状走行上側植毛布を張架し、該走
行上側植毛布は網状の基布に圧縮性および復元
性を有する繊維を傾斜して植毛し、その植毛の基
部が布の進行方向に向つて植毛上端よりも前方
に位置するように形成し、かつ前記傾斜滞留槽の
終端から延出した前記走行上側植毛布の反転部
の直下に、回転翼を内蔵した撹拌混合槽と脱水助
剤を滴下し得る点滴装置とを備えた細粒固化装置
を設け、さらに反転した走行上側植毛布を、上
記走行上側植毛布と同質材で、かつ同様に植毛
した無端状走行下側植毛布の前段部に張架した
水平部分に近接せしめるとゝもに、該近接した上
下植毛布をずれ修正ロールを介して離隔させ、
さらに上下植毛布を重ねた状態で空隙付大径ロ
ールの大部分に重ねて掛けるとゝもにその空隙付
大径ロールの周りにバープレスロールもしくは多
孔プレスロールまたはこれらの組合せからなる複
数個のロールを配設し、その空隙付大径ロールの
後方に別の大径ロールを配設し、該大径ロールに
上下植毛布を掛け、その下側植毛布の外側か
ら多孔状の加圧ベルトを押し付けるように配設し
てなる汚泥の濃縮脱水装置であるから、従来のよ
うに濃縮部を前段に、脱水部を直列に後段に設置
して場所をとるといつたこともなく、濃縮部を上
段に、脱水部をその下段に設置でき、大巾な設置
スペースの削減化を図ることができる。また主脱
水部は上下植毛布を重ねた状態で空隙付大径ロ
ールの大部分に重ねて掛けるとゝもに、その空隙
付大径ロールの周りにプレスロールを配設し、そ
の空隙付大径ロールの後方に別の大径ロールを配
設し、該大径ロールに上下植毛布を掛け、その
下側植毛布の外側から多孔状の加圧ベルトを設
置しており、プレスロールおよび加圧ベルトの2
回に亘つて圧搾を繰返すためおよび加圧ベルトに
より加圧保持時間が延長されて圧搾されるため
に、大巾な高固形分のケーキの回収ができるこ
とゝなる。しかも走行上下各植毛布はいずれも
網状の基布に、圧縮性および復元性を有する繊維
を傾斜して植毛し、その植毛の基部が布の進行
方向に向つて植毛上端よりも前方に位置するよう
に形成されているので、無端状に張架した1枚の
走行上側植毛布は濃縮部および主脱水部で走行
布として兼用され、これにより始めて濃縮部と
主脱水部の上下配置が可能となり、かつ濃縮部に
おいては上側植毛布のパイル層が網目を汚泥か
ら効果的に保護し、該パイル層の毛管部分を通し
て汚泥の遊離水のみが布の網目から外部に排出
されることゝなるので、該網目の目詰りも防止さ
れる。
次いで、主脱水部においては、圧縮回復性に富
んだ2枚の植毛布を介して凹凸のある空隙付大
径ロールおよびプレスロールによる圧搾作用が小
きざみに強弱を繰返して汚泥にシエア効果を与え
るようにするとゝもに、圧搾時の汚泥および分離
水の逃げ場が与えられ、汚泥の延びの規制、汚泥
のはみ出し、リーク等が防止され、液は傾斜し
た植毛布の立毛繊維間を通つて圧力を開放され
た上下ロールの空隙部よりスムーズに排除される
ようにしてあり、さらに加圧ベルトの部分で布
を通して搾水された水が加圧ベルトの排水孔を通
して集中的に外部に迅速に排出され、脱水効率の
一層の向上が図られるとゝもに、脱水ケーキが植
毛布から剥離し易く、該布の洗滌効果が高め
られるので、布の目詰りを起すことなく、高処
理能力と高固形分回収率の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す概略説明
図、第2図は上側植毛布と汚泥の関係を示す断
面図、第3図は加圧ベルトの平面図、第4図は加
圧ベルトの別の実施例を示す平面図、第5図は第
3図に示す加圧ベルトの断面図である。 1……凝集反応槽、2……傾斜滞留槽、3……
走行上側植毛布、6……細粒固化装置、13…
…走行下側植毛布、14……空隙付大径ロー
ル、15……プレスロール、18……大径ロー
ル、19……加圧ベルト、……濃縮部、……
主脱水部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 凝集反応槽で得た汚泥のフロツクを滞留させる
    上向きに傾斜した底なしの傾斜滞留槽の直下に、
    ロール群を介して無端状走行上側植毛濾布を張架
    し、該走行上側植毛濾布は網状の基布に圧縮性お
    よび復元性を有する繊維を傾斜して植毛し、その
    植毛の基部が濾布の進行方向に向つて植毛上端よ
    りも前方に位置するように形成し、かつ前記傾斜
    滞留槽の終端から延出した前記走行上側植毛濾布
    の反転部の直下に、回転翼を内蔵した撹拌混合槽
    と脱水助剤を滴下し得る点滴装置とを備えた細粒
    固化装置を設け、さらに反転した走行上側植毛濾
    布を、上記走行上側植毛濾布と同質材で、かつ同
    様に植毛した無端状走行下側植毛濾布の前段部に
    張架した水平部分に近接せしめるとともに、該近
    接した上下植毛濾布をずれ修正ロールを介して離
    隔させ、さらに上下植毛濾布を重ねた状態で空隙
    付大径ロールの大部分に重ねて掛けるとともにそ
    の空隙付大径ロールの周りにバープレスロールも
    しくは多孔プレスロールまたはこれらの組合せか
    らなる複数個のロールを配設し、その空隙付大径
    ロールの後方に別の大径ロールを配設し、該大径
    ロールに上下植毛濾布を掛け、その下側植毛濾布
    の外側から多孔状の加圧ベルトを押し付けるよう
    に配設してなる汚泥の濃縮脱水装置。
JP14195482U 1982-09-21 1982-09-21 汚泥の濃縮脱水装置 Granted JPS5949494U (ja)

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