JP7244769B2 - 光学部材の製造方法、発光装置の製造方法、及び発光モジュールの製造方法 - Google Patents

光学部材の製造方法、発光装置の製造方法、及び発光モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、光学部材の製造方法、発光装置の製造方法、及び発光モジュールの製造方法に関する。
目的や用途に応じて、種々の配光特性を備えた光学部材、発光装置、及び発光モジュールが知られている。
韓国公開特許第10-2009-0117419号公報
光学部材、発光装置、及び発光モジュールの配光特性を調整可能な方法を提供する。
本開示は、以下の構成を含む。
光透過率が50%以上である樹脂部材を準備する工程と、
前記樹脂部材の少なくとも一部である第1部分に処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする処理工程と、
を備える光学部材の製造方法。
本開示のある実施形態によれば、配光特性を調整された光学部材、発光装置、及び発光モジュールを得ることが可能な新規な方法が提供される。
実施形態1に係る光学部材の製造方法によって得られる光学部材の一例を示す模式斜視図である。 図1AのIB-IB線における模式断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法を説明するための模式平面図である。 図2AのIIB-IIB線における模式断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法を説明するための模式平面図である。 図3AのIIIB-IIIB線における模式断面図である。 実施形態1に係る光学部品の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態1に係る光学部品の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法によって得られる光学部材の一例を示す模式断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法によって得られる光学部材の一例を示す模式拡大断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法によって得られる光学部材の一例を示す模式拡大断面図である。 実施形態1に係る光学部材の製造方法によって得られる光学部材の一例を示す模式拡大断面図である。 実施形態1に係る光学部品の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態1に係る光学部品の製造方法によって得られる光学部品の一例を示す模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法によって得られる発光装置の一例を示す模式斜視図である。 図8AのVIIIB-VIIIB線における模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態2に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態3に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態3に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態3に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態4に係る発光装置の製造方法によって得られる発光装置の一例を示す模式斜視図である。 図11AのXIB-XB線における模式断面図である。 実施形態4に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態4に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態4に係る発光装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態5に係る発光モジュールの製造方法によって得られる発光モジュールの一例を示す模式平面図及び模式断面図である。 図13AのXIIIB線における模式拡大断面図である。 実施形態5に係る発光モジュールの製造方法を説明するための模式断面図である。 実施形態6に係る発光モジュールの製造方法によって得られる発光モジュールの一例を示す模式平面図である。 図15AのXVB線における模式拡大断面図である。 実施形態6に係る発光モジュールの製造方法を説明するための模式断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。また、各部材は、例えば硬化の前後において、あるいは、切断の前後等において、状態や形状等が異なる場合であっても同じ名称を用いる場合がある。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光モジュールを例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態において説明する内容は、他の実施の形態にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。
また、処理液によって処理される前の状態のものを「中間体」と称する。例えば、光学部材は樹脂部材を処理液で処理することによって得られるものであるため、樹脂部材は光学部材の中間体である。同様に、発光装置の中間体を処理液で処理することで発光装置が得られ、発光モジュールの中間体を処理液で処理することで発光モジュールが得られる。
各中間体は、樹脂部材、又は樹脂部材を備える部材である。樹脂部材は光透過率が50%以上である。光学部材の第2部分は、樹脂部材の光透過率と同じである。発光装置及びその中間体における光透過率は、発光素子から出射される光のピーク波長の光に対する光透過率と定義できる。発光モジュール及びその中間体における光透過率は、光源から出射される光のピーク波長の光に対する光透過率と定義できる。光学部材及びその中間体における光透過率は、これらを用いて得られる発光装置又は発光モジュールの発光素子又は光源から出射される光のピーク波長に対する光透過率と定義できる。
樹脂部材は、光透過率が50%以上である。そして、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液と樹脂部材とを反応させることで、樹脂部材を改質して光透過率を15%以下とすることができる。
光学部材の第1部分は、樹脂部材と処理液とが反応することで改質された部分である。つまり、樹脂部材は、処理液と反応する材料を含み、具体的には、フェニルシリコーン又はジメチルシリコーン等のポリシロキサン結合を含むシリコーン系樹脂を含む。そして、樹脂部材の一部が、処理液と反応してシロキサン結合が切断されることで、微細な凹部が生成され、この部分が第1部分となる。第1部分は、第2部分よりも表面粗さが粗くなっており、これにより光が拡散されることで光透過率が低下している。処理液と反応させる条件によって、改質の度合いを調整することができる。
光透過率が50%以上である樹脂部材の全てを改質して、光透過率が15%の第1部分とすることができる。つまり、第2部分を備えず、第1部分のみからなる光学部材とすることができる。あるいは、樹脂部材の一部を改質して光透過率が15%以下の第1部分と、改質せずに光透過率が50%以上の第2部分と、の2つの領域を備えた光学部材とすることができる。
また、樹脂部材を改質して光透過率を50%より小さく、かつ、15%よりも大きい部分を含む光学部材とすることができる。このような第1部分と第2部分の間の光透過率の部分を第3部分と称する。つまり、光学部材は、少なくとも第1部分を含み、第2部分と第3部分の少なくとも一方を備えることで2つの部分を備えることができる。あるいは、光学部材は、第1部分と第2部分と第3部分の3つの部分を含むことができる。
第1部分又は第3部分は、光透過率のほかに、フーリエ変換赤外分光測定法(FT-IR法)等の分析方法によって分析することができる。詳細には、FT-IR法で得られる吸光スペクトルにおいて、1000cm-1~1200cm-1の範囲に出現するスペクトルで比較することができる。この範囲において、樹脂部材(つまり第2部分)では高い値を示し、第1部分又は第3部分はそれよりも低い値を示す。
実施形態に係る各製造方法では、あらかじめ光透過率が15%以下の部材を用いるのではなく、光透過率が50%以上の樹脂部材を備える中間体を準備し、その一部を処理液によって光透過率を15%以下に改質している。これにより、中間体の形状を基本的には変形させることなく、中間体の光学特性を変化させた光学部材、発光装置、及び発光モジュールを得ることができる。
また、硬化された状態の樹脂部材中間体を処理液によって改質しているため、硬化されていない状態の樹脂部材中間体を用いる場合に比して、取り扱い易い。つまり、硬化された状態の樹脂部材中間体は、硬化されていない状態の樹脂部材中間体に比して粘度や形状の変化がない。そのため、粘度の変化や形状の変化を気にすることなく、光透過率や配光特性などの光学特性を確認しながら、処理条件を調整することができる。
このように、樹脂部材を改質させることで光透過率を変化させることができるため、あらかじめ光透過率の低い部材を、樹脂部材とは別に準備する必要がない。
<実施形態1>
図1A及び図1Bは、実施形態1に係る光学部材の製造方法で得られる光学部材10の一例を示す模式図である。光学部材10は、光透過率が15%以下である第1部分111と、光透過率が50%以上の第2部分112と、を備える。
光学部材10は、例えば、第1面11と第1面11の反対側の第2面12と、を備えるシート状又は板状の部材である。光学部材10の大きさ又は形状は目的や用途に応じて種々選択することができる。
光学部材10は、第1面11及び第2面12のいずれか一方又は両方において、少なくともその一部が第1部分111である。例えば、図1A及び図1Bに示す光学部材10では、第1面11に第1部分111及び第2部分112を有する。光学部材10は、第2面12にも第1部分111及び第2部分112を備える例を示している。また、図7Bに示す光学部材20では、第1面11に第1部分111を有し、第2面12に第2部分112を備える。
図1Aに示す光学部材10は、第1面11側から見た平面視において四角形であり、4つの第2部分112と、これらを囲むように配置される第1部分111と、を備える。換言すると、光学部材10は、格子状の第1部分111と、格子の開口部に配置される4つの第2部分112と、を備える。第2部分112は、それぞれ四角形である。尚、光学部材10の形状は、四角形のほか、三角形、五角形等の多角形や、円形、楕円形、さらにはこれらの一部が欠けた形状や変形された形状等とすることができる。また、第1部分111の形状や大きさ、第2部分112の形状や大きさについては、目的や用途に応じて適宜選択することができる。
このような光学部材10は、後述の発光装置又は発光モジュールの一部として用いることができる。例えば、光学部材10を発光装置の一部として用いる場合、第2部分112は発光装置の光取り出し部として用い、第1部分111は光を拡散又は遮る部分であり、光取り出し部との明暗の差をつけてコントラストを向上させる部分として用いることができる。あるいは、第1部分111を発光装置の上面の全面に配置することで、発光装置の上方向への光を抑制し、横方向に出射される光を多くすることができる。
このよう光学部材の製造方法は、主として以下の工程を備える。
(1-1)光透過率が50%以上である樹脂部材を準備する工程と、
(1-2)樹脂部材の少なくとも一部である第1部分に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置することで第1部分の光透過率を15%の第1部分とする処理工程と、
を備える。
(1-1:樹脂部材準備工程)
図2A及び図2Bに示すような樹脂部材10Aを準備する。樹脂部材10Aの光透過率は50%以上である。
樹脂部材10Aは、板状又はシート状のほか、これらを切断した棒状又はブロック状等、種々の形状とすることができる。樹脂部材10Aは、例えば、厚みが0.02mm~2mm程度とすることができる。以下、板状の樹脂部材10Aを例に挙げて説明する。板状の樹脂部材10Aは、あらかじめ所望の形状に成形されたものを購入して準備することができる。また、あらかじめ成形された樹脂成型品を購入し、所望の形状に加工することで準備することができる。あるいは、樹脂部材の材料を購入又は製造し、成形することで樹脂部材10Aを準備することができる。
板状の樹脂部材10Aは、第1面11と、第1面11の反対側の第2面12と、を備える。図2Aにおいて破線で示す4つの四角形のそれぞれの内側の第2部分112Aは、光学部材10の第2部分112となる部分である。また、破線で示す4つの四角形を囲む格子状の第1部分111Aは、光学部材10の第1部分111となる部分である。樹脂部材10Aの段階では、第1部分111Aと第2部分112Aは同じ部材である。
なお、第1部分111Aは、少なくとも処理液と直接的に接する第1面11に位置する部分は、改質されて第1部分111となる。ただし、深さ方向においては、その全体が第1部分111となる場合と、第1部分111とはならない場合とがある。この点については後述する。
(1-2:処理工程)
次に、樹脂部材10Aの第1面11に、処理液を配置する。第1面11の一部を第1部分111とする場合、第1面11の一部をマスクで被覆することが好ましい。マスクで被覆された部分に位置する樹脂部材10Aは、後述の処理液によって改質されない部分であり、光学部材10の第2部分112となる部分である。マスクは、第1部分111又は第2部分112の形状、大きさ、数等に応じて適宜選択することができる。図1Aに示すような、四角形の第2部分112とする場合は、図3Aに示すように、マスクMの形状を第2部分112と略同じ大きさの四角形とする。また、マスクMは、図5に示すように、樹脂部材10Aの第1面11及び第2面12の両方に配置してもよい。尚、第1面11の全面を第1部分111とする場合は、図7Aに示すように、マスクMを用いなくてもよい。
マスクMの材料は、樹脂部材10Aや、後述の処理液と反応しにくい材料が用いられる。例えば、ノボラック系樹脂、アクリル系樹脂等のフォトレジスト、金属板、フッ素樹脂シート、エチレンプロピレンゴムシート等が挙げられる。液状又はペースト状のレジストをマスクMとする場合は、レジストを樹脂部材10Aの所望の位置に印刷、ポッティング、スプレー等で配置する方法が挙げられる。また、金属板やレジストテープ等の固体状のマスクMを用いる場合は、接着剤等で樹脂部材10Aの所望の位置に貼り付ける方法が挙げられる。
次に、図4に示すように、マスクMが配置された第1面11を上側にして、作業台等の上に樹脂部材10Aを載置し、処理液Lを配置する。
処理液としては、フッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを用いることができる。
フッ酸の濃度は、例えば、1%~55%とすることができる。フッ酸のpHは、例えば、0~2とすることができる。フッ酸の温度は、例えば、27℃程度とすることができる。
バッファードフッ酸は、例えば、NHHFの濃度を0.1%~20%、NHFの濃度を3%~20%とすることができる。バッファードフッ酸のpHは、例えば、3~7とすることができる。バッファードフッ酸の温度は、例えば27℃程度とすることができる。
フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液は、例えば、混合比は5:1~1:5等とすることができる。また、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のpHは、例えば、0~7とすることができる。フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液の温度は、例えば27℃とすることができる。
処理液Lの配置方法としては、印刷、ポッティング、スプレー、浸漬処理、ミスト処理等が挙げられる。例えば、図4に示す例のように、樹脂部材10Aの第1面11にマスクMが配置されており、その上方から、ノズルNを用いて処理液Lをスプレーする。これにより、マスクM上と第1部分111A上に処理液を配置することができる。樹脂部材10Aの大きさによって、ノズルN又は樹脂部材10Aを相対的に移動させることで、樹脂部材10Aの第1面11の全体に処理液Lを配置することができる。その場合、ノズルNは、第1部分111Aの上方のみを移動してもよく、あるいは、マスクMをと第1部分111Aの両方の上方を移動してもよい。また、複数のノズルNを用いることで、複数のノズルNと樹脂部材10Aとを相対的に移動せずに固定した状態で処理液Lを配置することができる。また、樹脂部材10Aの面積が小さい場合は、1つのノズルNを固定した状態で処理液Lを配置することができる。
樹脂部材10Aの第1部分111A上に配置された処理液Lと第1部分111Aとが反応することで第1部分111Aが改質され、光透過率が15%以下の第1部分111が形成される。処理液Lは、樹脂部材10Aの第1部分111Aの表面のみを改質して第1部分111とすることができる。あるいは、処理液Lは、樹脂部材10Aの第1部分111Aの深さ方向に位置する部分も改質して第1部分111とすることができる。
処理液Lによって改質することが可能な第1部分111Aの深さは、処理液Lの濃度、処理液の配置時間等の処理条件によって調整することができる。例えば、樹脂部材10Aの第1面11から深い位置にある第1部分111Aまで改質させたい場合は、処理液の濃度を高くする、又は、処理液を配置する時間を長くする等の方法で行うことができる。また、処理液Lの配置回数を多くする、例えば、スプレーする回数を多くすることで、深い位置にある第1部分111Aを改質して第1部分111を形成することができる。樹脂部材10Aの厚みによっては、第1面11上に配置した処理液によって、樹脂部材10Aの第1面11から第2面12まで達する部分を改質して、第1面11から第2面12まで達する第1部分111を形成することができる。樹脂部材10Aの内部において、例えば、第1面11から150μm~200μm程度までの部分を改質し、光透過率が15%以下の第1部分111とすることができる。
樹脂部材10Aの第1面11と第2面12の両方に第1部分111を形成したい場合は、第1面11と第2面12のそれぞれに、必要に応じてマスクMを配置して処理液Lを配置することができる。第1面11と第2面12のそれぞれのマスクMの位置は、図5に示すように平面視において重なる位置とすることができる。また、これに限らず第1面11と第2面12のマスクMの位置は、異なる位置であってもよい。
また、処理液Lの配置方法としては、図5に示すように、容器R内に入れられた処理液L内に、樹脂部材10Aを浸漬させる方法を用いることができる。例えば、樹脂部材10Aの第1面11及び第2面12の両方に第1部分111を形成させたい場合は、図5に示すように、第1面11及び第2面12の両方にマスクMを配置した状態で、樹脂部材10Aを処理液L内に浸漬させることで、短時間で処理を完了させることができる。
図6B~図6Dは、図6Aに示す光学部材10の第1部分111と第2部分112の境界部分を含む部分を拡大して示す模式拡大断面図である。第1部分111と第2部分112とは、もともとは同じ樹脂部材10Aで構成された部分であり、第1部分111は、処理液と反応することによって改質された部分である。第2部分112は改質されていない部分である。つまり、第2部分112は、元の樹脂部材10Aの材料そのものである部分である。処理液Lによって樹脂部材10Aの一部が改質される場合、図6Bに示すように、その境界が明確に視認できる場合と、明確ではなく視認しにくい場合とがある。例えば、図6Cに示すように、第1部分111と第2部分112との間に、第3部分113が存在する場合がある。第3部分113は、光透過率が50%より小さく、かつ、15%よりも大きい。つまり、第3部分は、第1部分111と第2部分112の間の透過率を示す部分である。第1部分111と第3部分113の境界は、明確に視認できる場合と、明確ではなく視認しにくい場合がある。同様に、第2部分112と第3部分113の境界も、明確に視認できる場合と、明確ではなく視認しにくい場合がある。
また、樹脂部材10Aの厚み、処理液Lの濃度や処理時間等の処理条件によって、樹脂部材10Aの深さ方向における第1部分111の深さを調整することができる。例えば、図6B及び図6Cに示す光学部材は、第1部分111は、第1面11から第2面12に達している。
また、図6Dに示す光学部材は、第1部分111は、第2面12から離隔している。このような場合、第1部分111と第2面12との間には、第2部分112が位置している。あるいは、第1部分111と第2面12の間に、第3部分113が位置していてもよい。深さ方向においても、第1部分111と第2部分112との境界は明確でない場合がある。
図7Aに示すように、マスクMを用いずに樹脂部材10Aの第1面11の全面に処理液Lを配置する場合も、図7Bに示すように、第1部分111と第2部分112との境界が明確な場合と、明確ではない場合とがある。
第2部分の光透過率を15%以下にまで低下させた後、光学部材を純水によって洗浄する。これにより、更なる改質が進行することを抑制することができる。その後、必要に応じてマスクを除去し、乾燥させる。
<実施形態2>
図8A及び図8Bは、実施形態2に係る発光装置の製造方法で得られる発光装置30の一例を示す模式図である。
発光装置30は、発光素子21と、光学部材10と、を備える。光学部材10は、実施形態1に係る方法で得られたものを一例として用いている。発光素子21は、半導体積層体211と電極212と、を備える。半導体積層体211の電極212を上にし、電極212の反対側の発光面の上に、光学部材10の第2部分112が位置するように配置される。光学部材10と発光素子21とは、接合部材22で接合される。また、発光素子21の側方には、接合部材22を介して被覆部材23が配置されている。被覆部材23の上方には、光学部材10の第1部分111が位置している。
発光装置30は、第2部分112を発光部とし、第1部分111を非発光部とすることでコントラストを向上させることができる。
実施形態2に係る発光装置の製造方法は、主として以下の工程を備える。
(2-1)光透過率が15%以下である第1部分と、光透過率が50%以上である第2部分とを備える光学部材を準備する工程と、
(2-2)発光面と、発光面の反対側に電極を備える電極形成面と、を備える発光素子を準備する工程と、
(2-3)光学部材の第2面上に、接合部材を配置する工程と、
(2-4)接合部材上に発光素子の発光面を対向させて載置する工程と、
(2-5)発光素子の電極が露出するよう、光学部材の第2面上に被覆部材を配置する工程と、
を備える。
つまり、実施形態2に係る発光装置の製造方法は、実施形態1に係る方法で得られる光学部材を用いる工程を含む。
以下、各工程について詳説する。
(2-1:光学部材準備工程)
まず、図9Aに示すように、光学部材10を準備する。光学部材10は、実施形態1に係る方法で得られたものである。光学部材10は、図1Aに示すように、平面視において四角形の第2部分112と、第2部分112を囲むように配置された格子状の第1部分111と、を備える。
光学部材10は、例えば支持部材上に配置される。ここでは、光学部材10は、第1面11を下側に向け、第2面12を上側に向けている例を示している。第1面11は、処理液と直接接する側の面であるため、第1部分111と第2部分112との境界が、第2面12側よりも明確となり易い。そのため、第1面11側が、後述の発光装置の発光面となるようにすることが好ましい。尚、第1面11を上側に向け、第2面12を下側に向けてもよい。第2部分112の数や大きさ等は、適宜選択することができる。以下では、4つの第2部分112を備える光学部材10を例示して説明する。
(2-2:発光素子準備工程)
次に、複数の発光素子21を準備する。発光素子21は、半導体積層体211と正負一対の電極212とを備える。正負一対の電極212は、発光面とは反対側の半導体積層体211の電極形成面側に配置されている。
(2-3:接合部材配置工程)
次に、図9Bに示すように、光学部材10の上に、液状の接合部材22を配置する。液状の接合部材22は、光学部材10の第2部分112の上に配置する。接合部材22は、第1部分111の上には配置されない。つまり、図9Bに示すように、複数の接合部材22はそれぞれ離隔して配置される。接合部材22は、ポッティング、印刷、スプレー等の方法で配置することができる。尚、接合部材22は、発光素子21側に配置してもよい。
(2-4:発光素子載置工程)
次に、図9Cに示すように、各接合部材22の上に、発光素子21を配置する。発光素子21は、接合部材22の上に、発光素子21の発光面を対向させて載置する。発光素子21と光学部材10の間には、図示していないが厚みの薄い接合部材22が存在している。発光素子21を液状の接合部材22の上に配置すると、接合部材22は発光素子21の側面に這い上がる。これにより、接合部材22の外面が、斜め上方向に向くような形状になる。発光素子21を接合部材22上に配置した後、必要に応じて発光素子21を押圧してもよい。発光素子21を配置後に、液状の接合部材22を加熱することで、硬化された接合部材22が形成される。
(2-5:被覆部材配置工程)
次に、図9Dに示すように、光学部材10の第2面12上に、発光素子21及び接合部材22を覆う被覆部材23を配置する。被覆部材23は、複数の発光素子21を一体的に覆うように設ける。被覆部材23は、例えば、シリコーン樹脂に酸化チタンが60wt%程度含有された部材等を用いることができる。被覆部材23は、例えば、圧縮成形、トランスファモールド、射出成形、印刷、スプレー等により形成することができる。
被覆部材23は、あらかじめ発光素子21の電極212の少なくとも一部が露出するように配置することができる。あるいは、被覆部材23は、発光素子21の電極212の全体を覆うように配置し、硬化させた後に、被覆部材23の一部を除去して発光素子21の電極212を露出させてもよい。被覆部材23の一部を除去する方法としては、ブラストや研磨が挙げられる。また、被覆部材23を配置した後、露出された電極212を被覆する金属膜を形成してもよい。この金属膜は、電極212の上だけでなく、被覆部材23の上にも延在して形成することができる。
次に、隣接する発光素子21の間に位置する第1部分111及び被覆部材23を切断することで、図9Eに示すような個片化された発光装置30を得ることができる。
<実施形態3>
図8Aに示す発光装置30は、実施形態3に係る発光装置の製造方法でも得ることができる。実施形態2に係る製造方法は、あらかじめ処理液を用いて光透過率を15%以下とした第1部分111と、光透過率が50%以上の第2部分112とを備える光学部材10を準備する。これに対し、実施形態3に係る製造方法では、樹脂部材を備える発光装置中間体を準備し、処理液を用いて発光装置中間体の樹脂部材の少なくとも一部の光透過率を低下させる。
実施形態3に係る発光装置の製造方法は、主として以下の工程を備える。
(3-1)発光面と、前記発光面の反対側に電極を備える電極形成面と、を備える発光素子と、発光素子の発光面上に配置され、光透過率が50%以上の樹脂部材と、を備える発光装置中間体を準備する工程と、
(3-2)樹脂部材の上面の少なくとも一部に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置することで、光透過率が15%以下とする処理工程と、
を備える。
(3-1:発光装置中間体準備工程)
まず、発光装置中間体30Aを準備する。図10Aは発光装置中間体30Aの一例を示す模式断面図である。発光装置中間体30Aは、発光素子21と、樹脂部材34Aと、を備える。樹脂部材34Aは、後に光学部材34となる部材である。つまり、樹脂部材34Aは光学部材中間体ともいえる。樹脂部材34Aは、発光素子21上に配置される第2部分342Aと、発光素子21の側方に位置する被覆部材23上に配置される第1部分341Aと、を備える。この時点では、樹脂部材34Aの第1部分341Aと第2部分342Aとは同じ特性であり、具体的には光透過率が50%である。
樹脂部材34Aは、発光素子21の発光面上に配置されている。樹脂部材34Aは、被覆部材23上にも配置されている。接合部材22は、発光素子21の発光面と樹脂部材34Aとを接合している。
発光装置中間体30Aは、発光素子21を2つ備えている。ただし、これに限らず、発光装置中間体30Aは、発光素子21を1つ、又は3以上備えることができる。さらに、発光装置中間体30Aは、発光素子の側面を被覆する被覆部材23を備えてもよい。また、発光素子21の発光面と樹脂部材10Aとの間に、これらを接合する接合部材22を備えてもおい。接合部材22は、発光素子21の半導体積層体211の側面を被覆してもよい。接合部材22を備える場合は、被覆部材23は接合部材22の側面を被覆する。つまり、被覆部材23は、発光素子21の半導体積層体211の側面を直接又は間接的に被覆する。
(3-2:処理工程)
次に、図10Bに示すように樹脂部材34Aの第2部分342AをマスクMで被覆する。マスクMで被覆された部分は、後述の処理液によって改質されない部分であり、光学部材34の第2部分342となる部分である。マスクMは、発光素子21の直上に位置する第2部分342Aの少なくとも50%以上を被覆するように配置する。好ましくは、発光素子21の直上に位置する第2部分342Aの全体を被覆するようにマスクMを配置する。また、発光装置中間体30Aが接合部材22を備える場合は、接合部材22の上方の樹脂部材34A上にもマスクMを配置することができる。つまり、接合部材22上の樹脂部材34Aも第2部分342Aとすることができる。ただし、マスクMは、接合部材22の一部を被覆してもよい。
次に、発光装置中間体30Aの樹脂部材34Aの上面に、処理液Lを配置する。処理液を配置する方法は、実施形態1と同様の方法を用いることができる。マスクMから露出されている樹脂部材34Aの第1部分341Aは、処理液Lと反応して光透過率が15%以下の第1部分341となる。これにより、光学部材34を備える発光装置の集合体とすることができる。そして、図10Cに示すように、発光素子21間に位置する樹脂部材34Aの第1部分341及びその下方に位置する被覆部材23を、破線で示すような幅のダイサー等を用いて切断する。これにより図8A、図8Bに示す発光装置30を得ることができる。
このような、方法によって得られる発光装置30は、実施形態2に係る方法で得られる発光装置30と同様に、発光部と非発光部とのコントラストを向上可能な発光装置30を得ることができる。
<実施形態4>
図11A及び図11Bは、実施形態4に係る発光装置の製造方法で得られる発光装置40の一例を示す模式図である。発光装置40は、発光素子21と、発光素子21の発光面を被覆する光学部材44と、を備える。光学部材44は、発光素子21の上面と接する第2部分442と、第2部分442の上に配置される第1部分441と、を備える。発光装置40では、光学部材44の第2部分442が発光素子21の側面も覆っている。また、発光素子21の半導体積層体211の下面(電極形成面)は、被覆部材43で覆われている。電極212の側面は被覆部材43で被覆され、電極212の下面は被覆部材43から露出している。被覆部材43は光学部材44の第2部分442の下面も被覆している。
発光装置40は、光透過率が15%以下の第1部分441が、発光装置40の上面の全体に配置されている。つまり、発光素子21から上方に出射される光の少なくとも一部は、第1部分441によって遮られる。これにより、発光素子21の上方に第1部分を備えない発光装置に比して、横方向に出射される光の割合を多くすることができる。
実施形態4に係る発光装置の製造方法は、主として以下の工程を備える。
(4-1)発光面と、発光面の反対側に電極を備える電極形成面と、前記発光面と前記電極形成面との間の側面と、を備える半導体積層体と、電極と、を備える発光素子と、発光素子の発光面に配置され、光透過率が50%以上の樹脂部材と、を備える発光装置中間体を準備する工程と、
(4-2)樹脂部材の上面の全面に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置することで、光透過率を15%以下とする処理工程と、
を備える。
つまり、実施形態4に係る発光装置の製造方法は、実施形態3に係る発光装置の製造方法とは、以下の点において異なる。まず、樹脂部材34Aが発光素子21の側面に配置されている発光装置中間体40Aを準備する点において異なる。また、発光素子21の上方を含む樹脂部材34Aの上面の全面の光透過率を15%以下の第1部分441とする点において異なる。
(4-1:発光装置中間体準備工程)
まず、図12Aに示すように、発光素子21と樹脂部材44Aとを備える発光装置中間体40Aを準備する。図12Aに示す例では、さらに発光素子21の下面側に被覆部材43を備える発光装置中間体40Aを例に挙げる。ここでは、被覆部材43は、発光素子21の電極形成面を被覆し、電極212の下面を露出している。また、樹脂部材44Aは発光素子21の側面を覆っており、被覆部材43は、その樹脂部材44Aの下面を覆うように配置される。
(4-2:処理工程)
次に、図12Bに示すように、樹脂部材44Aの上面の全面である第1部分441Aに処理液Lを配置する。処理液を配置する方法は、実施形態1と同様の方法を用いることができる。これにより、図12Cに示すように、光学部材44を備える発光装置の集合体とし、破線で示すような幅のダイサー等を用いて切断する。これにより図11A、図11Bに示す発光装置40を得ることができる。
<実施形態5>
図13A及び図13Bは、実施形態5に係る発光モジュールの製造方法で得られる発光モジュール50の一例を示す模式図である。
発光モジュール50は、導光部材51と、光源52と、光学部材53と、を備える。導光部材51は第1主面511と第2主面512と、を備える。導光部材51は、第2主面512側に開口する孔部513を備える。光源52は、孔部513内に配置される。孔部513は側面と底面とを備える有底孔部(凹部)である。導光部材51の第1主面511には、平面視において孔部513と重なる位置に第1凹部514を備える。そして、第1凹部514内に、光透過率が15%以下の第1部分531を備える光学部材53を備える。
光源52から出射された光は、導光部材51内に入射される。そして、導光部材51内を導光し、第1主面511側から出射される。このとき、光源52の直上に位置する第1部分531を含む光学部材53によって、光源52からの光が遮られる。これにより、光源52の直上方向に出射される光を低減することができる。つまり、面状の発光モジュール50において、光源52の直上が他所よりも明るくなりすぎることを低減し、輝度ムラを低減した発光モジュール50とすることができる。
実施形態5に係る発光モジュールの製造方法は、主として以下の工程を備える。
(1)第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、前記第2主面側に開口を有する孔部を備える導光部材と、前記孔部内に配置される光源と、平面視において前記光源と重なる位置に配置される光透過率が50%以上の樹脂部材と、を備える発光モジュール中間体を準備する工程と、
(2)前記樹脂部材の上面の少なくとも一部である第1部分の上に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする処理工程と、
を備える発光モジュールの製造方法。
(5-1:発光モジュール中間体準備工程)
まず、発光モジュール中間体を準備する。図14は発光モジュール中間体50Aの一例を示す模式断面図である。発光モジュール中間体50Aは、図13Bに示す発光モジュール50における光学部材53が、光透過率が50%以上の樹脂部材53Aである。その他の構成は、発光モジュール50と同じである。樹脂部材53Aは、導光部材51の第1凹部514内に配置されている。樹脂部材53Aの上面は、第1主面511よりも低い位置にある。ただしこれに限らず、樹脂部材53Aは、第1主面511と同じ高さであってもよい。
このような発光モジュール中間体50Aは、購入して準備することができる。または、以下に示すような工程の一部又は全てを行って準備することができる。例えば、シート状又は板状の導光部材51の第2主面512側に光源52を配置し、封止部材55で封止し、配線部材57を配置することで得ることができる。光源52は、半導体発光素子、又は、半導体発光素子と樹脂材料等を組み合わせた発光装置を用いることができる。実施形態2~実施形態4に係る方法で得られた発光装置を用いることもできる。光源52は、透光性部材56によって導光部材51と接合されている。導光部材51の第2主面512側には、光源52が配置される孔部(第1孔部)513を取り囲むように、第2凹部515を備えていてもよい。第2凹部515内には封止部材55が配置される。
(5-2:処理工程)
次に、図14に示すように、樹脂部材53Aの上面に、処理液Lを配置する。樹脂部材53Aの上面に処理液を配置する場合、導光部材51の第1主面511にマスクを配置することができる。あるいは、導光部材51の材料が、処理液Lと反応しない材料の場合は、第1主面511に、マスクを配置する工程を省略することができる。例えば、導光部材51がポリカーボネートであり、樹脂部材53Aがシリコーン樹脂であり、処理液がフッ酸の場合は、マスクを用いなくてもよい。ポリカーボネートはフッ酸と反応しないため透過率は低下しない。シリコーン樹脂は、フッ酸と反応して透過率が低下する。ポリカーボネートの導光部材51とシリコーン樹脂の樹脂部材53Aの両方の上に、つまり、発光モジュール中間体50Aの上面の全面にフッ酸を配置したとしても、選択的にシリコーン樹脂の樹脂部材53Aのみ光透過率を低下させることができる。図13Bに示す例では、樹脂部材53Aの全体が光学部材53の第1部分531となっている例を示している。ただし、これに限らず処理条件を調整することで、第1部分531と第2部分とを備える光学部材53とすることもできる。
<実施形態6>
図15A及び図15Bは、実施形態6に係る発光モジュールの製造方法で得られる発光モジュール60の一例を示す模式図である。
発光モジュール60は、導光部材61と、光源62と、光学部材63と、を備える。導光部材61は第1主面611と第2主面612と、を備える。導光部材61は、第2主面612側に開口を有する孔部613を備える。光源62は、孔部613内に配置される。実施形態6に係る発光モジュール60は、導光部材61の孔部613は貫通孔部(貫通孔)である。換言すると、孔部613は第1主面611及び第2主面612に開口する貫通孔であり、第1主面611から第2主面612に達する側面によって画定される。そして、孔部613内に光学部材63が配置され、この光学部材63の一部が、光透過率が15%以下の第1部分631である。導光部材61の第2主面612側には封止部材65が配置される。また、図示していないが、封止部材65の内部又は下面に、光源62に電圧を印加可能な配線部材を備える。
実施形態5では、光学部材53の第1部分531と光源52との間に導光部材51が介在しているのに対し、実施形態6では、光学部材63の第1部分631と光源62の間には、導光部材が介在していない。実施形態6では、第1部分631は光源62と接する光学部材63の一部である。実施形態6のような形態においても、光源62からの光のうち、直上方向に出射される光は、第1部分631によって遮られる。つまり、実施形態5と同様に、面状の発光モジュール60において、光源62直上が他所よりも明るくなりすぎることを低減し、輝度ムラを低減した発光モジュール60とすることができる。
また、発光モジュール60は、平面視において光源62が配置される孔部613を囲む溝部615を有する。そして、溝部615内にも、光透過率が15%以下の第1部分641を有する第2光学部材64が配置されている。平面視において略四角形の溝部615で囲まれた領域を1つの発光領域とすると、その発光領域に含まれる光源62からの光は、溝部615内の第2光学部材64の第1部分641によって、隣接する発光領域に伝搬することを抑制することができる。これにより、発光部と非発光部とのコントラストを向上させることができる。
実施形態6に係る発光モジュールの製造方法は、主として以下の工程を備える。
(1)第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、前記第1主面から第2主面まで開口を有する孔部を備える導光部材と、前記孔部内に配置される光源と、前記孔部内において前記光源上に配置される光透過率が50%以上の樹脂部材と、を備える発光モジュール中間体を準備する工程と、
(2)前記樹脂部材の上面の少なくとも一部である第1部分の上に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする処理工程と、
を備える発光モジュールの製造方法。
つまり、実施形態6に係る発光モジュールの製造方法は、実施形態に係る発光モジュールの製造方法とは、以下の点において異なる。まず、導光部材61の孔部613が貫通孔部である点において異なる。また、樹脂部材63Aが、光源62と共に孔部613内に配置されている点において異なる。
(6-1:発光モジュール中間体準備工程)
まず、発光モジュール中間体を準備する。図16は発光装置中間体60Aの一例を示す模式断面図である。発光モジュール中間体60Aは、図15Bに示す発光モジュール60における光学部材63が、光透過率が50%以上の樹脂部材63Aである。また、第2光学部材64が、光透過率が50%以上の第2樹脂部材64Aである。その他の構成は、発光モジュール60と同じである。
このような発光モジュール中間体60Aは、購入して準備することができる。または、以下に示すような工程の一部又は全てを行って準備することができる。例えば、配線部材と封止部材とを含む複合基板上に光源62を配置し、その光源62が孔部613内に位置するように導光部材61を配置する。その後、孔部613内に樹脂部材63Aを配置する。さらに、導光部材61の第1主面611側から溝部615を形成し、その内部に第2樹脂部材64Aを配置する。複合基板上に、先に導光部材61を配置した後に光源62を配置してもよい。また、溝部615は、孔部613と同じ工程で形成してもよい。
(6-2:処理工程)
樹脂部材63Aの上面に、処理液Lを配置する工程は、実施形態5と同様に行うことができる。また、光源62が配置される孔部613内の樹脂部材63Aと、孔部613を囲む溝部615内の第2樹脂部材64Aとの両方に、処理液Lを配置することができる。この場合、処理液Lは、孔部613内の樹脂部材63Aと、溝部615内の第2樹脂部材64Aに、それぞれ同じものを用いてもよく、又は異なるものを用いてもよい。異なる処理液を用いる場合は、例えば、材料が異なるもの、同じ材料で濃度が異なるもの、を用いることができる。さらに、処理時間は、同じ時間であってもよく、異なる時間であってもよい。また、処理液Lを配置する順番は、孔部613内の第2樹脂部材64Aと溝部615内の第2樹脂部材64Aとの上面に同時又は異なるタイミングで配置することができる。
孔部613内の光学部材63の第1部分631の厚みと、溝部615内の第2光学部材64の第1部分641の厚みとは、同じであってもよく、異なっていてもよい。図15Bに示す例では、孔部613内の光学部材63の第1部分631の厚みよりも、溝部615内の第2光学部材64の第1部分641の厚みの方が大きい。換言すると、溝部615内の第2光学部材64の第1部分641が、第2主面612に近い位置に配置されている。これにより、光源62からの光を隣接する発光領域に伝搬させにくくすることができる。図15Bでは、溝部615は導光部材61の第2主面612から離隔している。換言すると溝部615は有底の凹部ともいえる。ただし、これに限らず、溝部615は、導光部材61の第1主面611から第2主面612まで貫通していてもよい。また、第2光学部材64の全てが、第1部分641であってもよい。
図15Bに示すように、孔部613内において、第1部分631は光源62と直接接していない。詳細には、第1部分631は光源62上の第2部分632の上に配置されており、光源62とは離隔している。これにより、光源62の直上方向から出射される光を過度に遮ることを抑制することができる。
以下、各部材について詳説する。
(光学部材/樹脂部材)
光学部材は、光透過率が15%以下の第1部分と、光透過率が50%以上の第2部分と、を備える。光学部材の第1部分は、光学部材の中間体である樹脂部材を、処理液によって改質された部分である。光学部材の第2部分は、中間体である樹脂部材から改質されてない部分、つまり、樹脂部材そのものの部分である。光学部材は、第1部分と第2部分の間に、光透過率が15%より大きく、50%よりも小さい第3部分を備える場合がある。
光学部材の中間体である樹脂部材は、フェニルシリコーン、又は、ジメチルシリコーンを主として含む。光学部材の第2部分は、樹脂部材から改質されてない部分である。つまり、第2部分は、フェニルシリコーン、又は、ジメチルシリコーンを主として含む。第2部分は、処理液によって改質された部分を含まない部分である。
樹脂部材は、光透過率が50%以上となる範囲において、光拡散物質又は蛍光体を含んでいてもよい。光拡散物質としては、例えばSiO、TiO、Al、ZnO等の微粒子が挙げられる。
蛍光体としては、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばY(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばLu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えばTb(Al,Ga)12:Ce)系蛍光体、シリケート系蛍光体(例えば(Ba,Sr)SiO:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えばCaMg(SiOCl:Eu)が挙げられる。さらに、窒化物系蛍光体として、βサイアロン系蛍光体(例えばSi6-zAl8-z:Eu(0<z<4.2))、αサイアロン系蛍光体(例えばMz(Si,Al)12(O,N)16(但し、0<z≦2であり、MはLi、Mg、Ca、Y、及びLaとCeを除くランタニド元素)、窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(CASN又はSCASN)系蛍光体(例えば(Sr,Ca)AlSiN:Eu)などが挙げられる。一般式(I)MaMbAl:Euで表される蛍光体(ただし、上記一般式(I))中、Maは、Ca、Sr及びBaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、Mbは、Li、Na及びKからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、x、y及びzはそれぞれ、0.5≦x≦1.5、0.5≦y≦1.2、及び3.5≦z≦4.5を満たす)、が挙げられる。さらに、SGS系蛍光体(例えばSrGa:Eu)が挙げられる。このほか、マンガン賦活フッ化物系蛍光体(一般式(II)A[M1-aMn]で表される蛍光体(但し、上記一般式(II)中、Aは、K、Li、Na、Rb、Cs及びNHからなる群から選ばれる少なくとも1種であり、Mは、第4族元素及び第14族元素からなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、aは0<a<0.2を満たす))が挙げられる。このマンガン賦活フッ化物系蛍光体の代表例としては、マンガン賦活フッ化珪酸カリウムの蛍光体(例えばKSF(KSiF:Mn))がある。
(発光装置/発光装置の中間体)
発光装置は、上述の光学部材に加え、発光素子、接合部材、被覆部材、金属膜等を備えることができる。発光装置に含まれる光学部材は、樹脂部材又は発光装置の中間体に含まれる樹脂部材の少なくとも一部が改質されたものである。
発光装置の発光素子は、半導体積層体と、正負一対の電極とを含む。発光素子は、可視光又は紫外光を発光可能である。発光素子は、可視光として、青色から赤色までを発光可能である。半導体積層体は、例えばInAlGa1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことができる。
半導体積層体は、上述のような発光色を発光可能な発光層を、少なくとも1つ備えることができる。例えば、半導体積層体は、n型半導体層と、p型半導体層との間に1つの発光色を発光可能な発光層を含むことができる。なお、前記発光層は、ダブルヘテロ接合や単一量子井戸構造(SQW)などの単一の活性層を持つ構造でもよいし、多重量子井戸構造(MQW)のようにひとまとまりの活性層群を持つ構造でもよい。また、半導体積層体は、複数の発光層を含むこともできる。例えば、半導体積層体は、n型半導体層とp型半導体層との間に複数の発光層を含む構造であってもよいし、n型半導体層と発光層とp型半導体層とを順に含む構造が複数回繰り返された構造であってもよい。複数の発光層には、発光色が異なる活性層を含んでいてもよいし、発光色が同じ活性層を含んでいてもよい。なお、同じ発光色とは、使用上同じ発光色とみなせる範囲、例えば、主波長で数nm程度のばらつきがあってもよい。発光色の組み合わせとしては適宜選択することができる。例えば、半導体積層体に2つの活性層を含む場合、発光色の組み合わせとしては、青色光と青色光、緑色光と緑色光、赤色光と赤色光、紫外光と紫外光、青色光と緑色光、青色光と赤色光、又は緑色光と赤色光などが挙げられる
発光装置の接合部材は、光学部材と発光素子とを接合させる部材である。例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の透光性の熱硬化性の樹脂材料等を用いることができる。
発光装置の被覆部材は、発光素子からの光の一部を反射する機能を備えることが好ましい。例えば、発光素子から出射される光に対して50%~90%の反射率を有し、好ましくは60%~80%の反射率を有する。被覆部材の材料は、例えば、白色の樹脂材料を用いることができる。白色の樹脂材料としては、例えば、光反射性物質としてSiO、TiO、Al、ZnO等を含む樹脂材料が挙げ有られる。樹脂材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の透光性の熱硬化性の樹脂材料等を用いることができる。
(発光モジュール/発光モジュールの中間体)
発光モジュールの導光部材は、光源から出射される光を面状に広げる透光性の部材である。導光部材の材料としては、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂やガラスなどの光学的に透明な材料を用いることができる。特に、熱可塑性樹脂は、射出成形によって効率よく製造することができるため、好ましい。
発光モジュールの光源は、前述の発光装置を用いることができる。あるいは、発光素子のみを光源として用いることができる。
発光モジュールの封止部材は、光源と導光部材の第2主面とを被覆する光反射性の部材である。封止部材は、光源から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する。封止部材の材料は、例えば、金属や、白色の樹脂材料等を用いることができる。また、封止部材としてDBR膜を用いることができる。封止部材の材料は、特に、白色の樹脂材料が好ましい。白色の樹脂材料としては、例えば、光反射性物質としてSiO、TiO、Al、ZnO等を含む樹脂材料や、発泡樹脂材料等が挙げ有られる。樹脂材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の透光性の熱硬化性の樹脂材料等を用いることができる。
発光モジュールの導光部材が、第2主面側に有底孔部を備えており、この有底孔部内に光源が配置される場合、導光部材と光源とは透光性部材によって固定される。透光性部材は、光源から出射される光を透過させる透光性である。透光性部材は、光源から出射される光の60%以上を透過し、好ましくは90%以上を透過する。透光性部材は、導光部材の材料と同程度の屈折率を有する材料が好ましい。例えば、母材の材料として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、これらを混合した樹脂、または、ガラスなどの透光性材料を用いることができる。
(配線部材)
発光モジュールの配線部材は、配線のみを用いることができる。あるいは、配線部材は、配線と絶縁部材と備えた配線基板を用いることができる。絶縁部材の上面と下面とに配線を備える配線基板の場合は、上面の配線と下面の配線とが導電性のビアで接合されていてもよい。
10、20…光学部材
10A…樹脂部材(光学部材中間体)
11…光学部材の第1面/樹脂部材の第1面
12…光学部材の第2面/樹脂部材の第2面
111、111A…第1部分
112…第2部分
113…第3部分
30、40…発光装置
30A、40A…発光装置中間体
21…発光素子
211…半導体積層体
212…電極
22…接合部材
23、43…被覆部材
34、44…光学部材
34A、44A…樹脂部材(光学部材中間体)
341、341A、441、441A…第1部分
342、342A、442…第2部分
50、60…発光モジュール
50A、60A…発光モジュール中間体
51…導光部材(511…第1主面、512…第2主面、513…孔部(第1孔部/有底孔部)、514…第1凹部(天面凹部)、515…第2凹部)
61…導光部材(611…第1主面、612…第2主面、613…孔部(第2孔部/貫通孔部)、615…溝部)
52、62…光源
53、63…光学部材
53A、63A…樹脂部材(光学部材中間体)
531、531A、631…第1部分
632…第2部分
64…第2光学部材
64A…第2樹脂部材
641…第1部分
642…第2部分
55、65…封止部材
56…透光性部材
57…配線部材
N…ノズル
L…処理液(フッ酸等)
M…マスク
R…容器

Claims (9)

  1. 光透過率が50%以上であり、ポリシロキサン結合を含むシリコーン系樹脂を含みシリカ粉末を含まない樹脂部材を準備する工程と、
    前記樹脂部材の少なくとも一部である第1部分に処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする処理工程と、
    を備える光学部材の製造方法。
  2. 前記処理工程は、前記樹脂部材の一部をマスクで被覆し、前記マスクで被覆された部分を光透過率が50%以上の第2部分とする工程を含む、請求項1に記載の光学部材の製造方法。
  3. 前記処理工程は、光透過率が50%より小さく、かつ、15%よりも大きい第3部分を形成する工程を含む、請求項1又は請求項2に記載の光学部材の製造方法。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項で得られる光学部材であって、第1主面と前記第1主面の反対側の第2主面とを備える光学部材を準備する工程と、
    発光面と、発光面の反対側に電極を備える電極形成面と、を備える発光素子を準備する工程と、
    前記光学部材の前記第2主面上に、接合部材を配置する工程と、
    前記接合部材上に前記発光素子の前記発光面を対向させて載置する工程と、
    前記発光素子の電極が露出するよう、前記光学部材の第2面上に封止部材を配置する工程と、
    を備える発光装置の製造方法。
  5. 発光面と前記発光面の反対側に電極を備える電極形成面とを備える半導体積層体と電極とを備える発光素子と、前記発光素子の発光面上に配置され、光透過率が50%以上であり、ポリシロキサン結合を含むシリコーン系樹脂を含みシリカ粉末を含まない樹脂部材と、を備える発光装置中間体を準備する工程と、
    前記樹脂部材の上面の少なくとも一部である第1部分に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする工程と、
    を含む発光装置の製造方法。
  6. 前記発光装置中間体は、前記発光素子の側面を被覆する被覆部材を備え、前記第1部分は、前記被覆部材上に位置する、請求項5に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記発光素子は、前記発光面と前記電極形成面との間の側面を有し、前記樹脂部材は、前記半導体積層体の側面を被覆し、前記第1部分は、前記樹脂部材の上面の全面である、請求項5に記載の発光装置の製造方法。
  8. 第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、前記第2主面側に開口を有する貫通孔部を備える導光部材と、前記貫通孔部内に配置される光源と、平面視において前記光源と重なる位置に配置される光透過率が50%以上の樹脂部材と、を備える発光モジュール中間体を準備する工程と、
    前記樹脂部材の上面の少なくとも一部である第1部分の上に、処理液としてフッ酸、バッファードフッ酸、フッ酸又はバッファードフッ酸と過酸化水素水の混合液のいずれかを配置し、前記第1部分の光透過率を15%以下とする工程と、
    を備える発光モジュールの製造方法。
  9. 前記孔部は、有底孔部であり、前記樹脂部材は、前記導光部材の前記第1主面上に配置される、請求項8に記載の発光モジュールの製造方法。
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