JP7244335B2 - 制御装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、入力装置1は、入力装置1の作動を制御する制御装置2と、ユーザ操作を受ける操作部3とを備えている。操作部3は、操作部3において例えばユーザの指等によってタッチ操作される操作面4を有する。制御装置2は、操作面4に対するユーザ操作に応じて、接続された外部機器へ通知を行う。従って、入力装置1は、外部機器のユーザインターフェースとして機能する。入力装置1は、例えば車両のセンターコンソールに設けられる。入力装置1が車両に設けられた場合、外部機器としては、車載のナビゲーションシステム、空調装置、及びオーディオ機器などが挙げられる。
図2に、操作部3がユーザにより押下操作された際の計測部11の出力、すなわち変位の変化波形を図示する。なお、計測部11の出力は、押下操作に応じて値が低くなるように変化する。操作部3が押下操作された場合、計測部11は、操作部3に生じる変位に応じた計測信号Sを出力する。本例の場合、計測部11は、操作面4に交わる方向に生じた変位を検出し、その変位に基づく波形をとる計測信号Sを出力する。
図3に示すように、S101(Sは、ステップの略、以下同様)では、制御部21は、ユーザ操作が開始されたか否かを判定する。ユーザ操作は、上述の通り、変位が第1閾値R1以下であると判定されることで、開始されたと判定される。制御部21は、ユーザ操作が開始された場合に、S102へ移行する。
図4に示すように、原点補正では、所定のタイミングの計測信号Sの変位及び時間が原点位置となるように補正される。本例の場合、原点位置は、変位及び時間が「0」の点である。なお、原点補正は、振動発生部12が振動を発生させるタイミングに合わせて、実行されることが好ましい。
本例では、制御装置2は、ユーザ操作に対する触覚提示として操作部3に振動を発生させる振動発生部12を制御する制御部21を備える。制御部21は、計測部11が計測した変位に基づく計測信号Sを取得し、計測信号Sを基に振動発生部12を制御する。この構成によれば、変位に基づいて振動を発生させるので、安定した触覚提示ができる。
[制御部21について]
・制御部21による原点補正の方法は、特に限定されない。また、原点補正には、変位及び時間を「0」となる点に補正すること、及び目標変位の基準となる点に補正することを含んでもよい。
・制御部21は、計測信号Sの波形データを原点補正しなくてもよい。
・第1閾値R1及び第2閾値R2は、特に限定されない。例えば、第1閾値R1は、制御装置2がユーザ操作有りを判定する閾値とは異なっていてもよいし、同じでもよい。
・第1閾値R1及び第2閾値R2の大小関係は、本例に限定されない。
・制御信号Cを出力する条件は、変位と閾値との比較に限定されず、例えば変位の変化速度を基に判定してもよい。
・制御部21の閉ループ制御は、PID制御であってもよいし、PI制御であってもよいし、その他の制御であってもよい。また、各制御における例えばゲインなどのパラメータは、適宜変更可能である。
・制御部21が取り扱う変位及び目標変位は、連続した波形データに限定されず、離散的なデータでもよい。
・制御部21は、制御信号Cを補正することに限らず、計測信号Sに基づいて、制御信号Cの信号強度そのものを演算して出力してもよい。すなわち、制御信号データは省略してもよい。
・制御信号Cは、信号強度が変化するものに限らず、振動を規定するための指令値を含んでいてもよい。
・目標変位は、予め決められた変位が時系列に並べられた波形データに限らず、制御信号Cに対して決められた変位でもよいし、振幅の最大値や最小値などに関する基準値でもよい。
・制御部21の閉ループ制御の制御周期は、仕様に応じて適宜変更可能である。
・制御部21は、振動発生部12を、リアルタイムで制御することに限定されない。例えば、前回の振動による変位を基に、今回の振動を制御してもよい。
・処理部22は、ハイパスフィルタ処理を行うことに限定されず、ローカットフィルタ処理を行ってもよいし、バンドパスフィルタ処理を行ってもよい。
・処理部22は、常に作動していてもよいし、オンオフしてもよい。
・処理部22は、フィルタ回路によるアナログフィルタでもよいし、デジタルフィルタでもよい。これは、仕様に応じて適宜変更される。
・振動発生部12が発生する振動は、特に限定されない。仕様に応じて種々の波形、周波数、及び振幅に変更可能である。
・振動発生部12は、入力された信号強度に応じて振動を発生するものに限定されず、例えば入力される指令値に基づいて振動を発生させてもよい。
・振動発生部12は、特に限定されない。例えば、振動発生部12は、リニア共振アクチュエータ、ボイスコイル、及びピエゾアクチュエータなどであってもよい。
・操作部3は、特に限定されない。例えば、タッチパッドでもよいし、タッチパネルでもよい。
・操作部3のタッチセンサは、静電容量式に限定されない。
・操作部3には、タッチセンサが設けられていなくてもよい。これは、例えば計測部11のみでユーザ操作を判定する構成に適用できる。
・操作部3に表示されるタッチボタンは、印字された図柄や文字でもよいし、ディスプレイに表示される仮想的なボタンでもよい。
・操作部3に表示されるタッチボタンは、省略可能である。
・計測部11には、種々のセンサを用いることができる。例えば、光学式及び渦電流式の非接触式変位センサであってもよいし、接触式の変位センサでもよい。
・ユーザ操作の判定方法は、本例に限定されない。例えば、ユーザの指等の操作面4に対する接近を基に、判定してもよい。
・ユーザ操作は、ユーザの指等によるタッチ操作において、タップ動作やスライド動作を含んでもよい。
・ユーザ操作は、ユーザの指等によるタッチ操作に限定されない。例えば、ペンなどを用いて入力されるものでもよい。
・制御装置2は、入力装置1と一体に設けられることに限定されず、別個に設けられてもよい。
・ユーザ操作の判定は、制御装置2が行うことに限定されない。例えば、制御装置2とは別の機器によって行われてもよい。
・入力装置1が搭載される機器は、特に限定されない。例えば、車両に搭載された場合、車載のナビゲーションシステム、空調装置、及びオーディオ機器などのユーザインターフェースとして用いることができる。
Claims (5)
- 操作部に操作を受けた場合に、前記操作に対する触覚提示として、振動発生部によって前記操作部に振動を発生させる制御装置であって、
前記振動を計測する計測部からの前記操作部の変位に応じた計測信号をフィルタ処理して、前記振動の成分を取り出す処理部を備え、
前記計測部から前記計測信号を取得し、前記処理部にて前記計測部の前記計測信号をフィルタ処理して前記振動の成分を取り出し、前記振動の成分が取り出された前記計測信号を基に前記振動発生部を制御する制御装置。 - 操作部に操作を受けた場合に、前記操作に対する触覚提示として、振動発生部によって前記操作部に振動を発生させる制御装置であって、
前記振動を計測する計測部から前記操作部の変位に応じた計測信号を取得し、
前記操作部の前記操作を検出したとき、前記計測部の出力である前記計測信号を原点補正し、その原点補正後の前記計測信号を基に前記振動発生部の制御を実行する制御装置。 - 前記フィルタ処理は、ハイパスフィルタ処理である
請求項1に記載の制御装置。 - 前記計測部の前記計測信号を逐次監視して前記振動が目標変位に近づくように前記振動発生部を制御する閉ループ制御によって、前記操作部に前記振動を発生させる
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記振動発生部は、前記操作部において前記操作を受ける操作面に対して交わる方向に前記振動を発生させる
請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の制御装置。
Priority Applications (1)
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JP2019072948A JP7244335B2 (ja) | 2019-04-05 | 2019-04-05 | 制御装置 |
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