JP2017091319A - 入力装置 - Google Patents

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賢則 藤井
Takanori Fujii
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Abstract

【課題】装置の設置角度に関わらず利用者に所望の操作感を呈示する入力装置を提供する。【解決手段】入力装置1は、自装置の加速度を検出する加速度センサ13と、タッチパッド11の操作面110に振動を付与するアクチュエータ12と、加速度センサ13が検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が予め定めた搭載角度であった場合に予め定めた強さで操作面110に振動が付与されるようアクチュエータ12を動作させ、加速度センサ13が検出した加速度に基づいて算出された搭載角度と予め定めた搭載角度とに差がある場合に当該差に基づいて予め定めた強さから変更された強さで操作面110に振動を付与するようアクチュエータ12を動作させるマイコン10とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、入力装置に関する。
従来の技術として、装置が検出した加速度及びタッチセンサに対する操作に応じて触覚を呈示する入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この入力装置は、装置の姿勢を検出する加速度センサと、操作面に対する接触操作に伴い操作信号を出力するタッチセンサと、タッチセンサに重ねて配置されてグラフィカルユーザーインターフェースを表示するディスプレイと、タッチセンサの操作面を振動させて利用者に触覚を呈示するアクチュエータと、各部を制御するプロセッサとを有し、プロセッサは加速度センサにより装置が移動又は傾けられた際の検出信号を受信し、当該検出信号に応じて受動モード又は能動モードを切り替え、受動モードの際はグラフィカルユーザーインターフェースを操作するような操作信号を受け付けた場合に仮想オブジェクトの表面特徴をシミュレートする触覚信号を生成してアクチュエータを動作させ、能動モードの際は仮想オブジェクトの重量をシミュレートする触覚信号を生成してアクチュエータを動作させる。これにより、容易に受動モード又は能動モードを切り替えることができ、それぞれのモードにおいて異なる種類の触覚フィードバックを行うことができる。
特開2015−7998号公報
しかし、特許文献1に示す入力装置は、装置の姿勢に応じてモードを切り替え、それぞれのモードにおいて異なる種類の触覚フィードバックを行うものの、一種類の触覚フィードバックを行う際に装置の姿勢によって利用者に感じられる触覚フィードバックの強さが異なることがある、という問題があった。
従って、本発明の目的は、装置の設置角度に関わらず利用者に所望の操作感を呈示する入力装置を提供することにある。
本発明の一態様は、自装置の加速度を検出する加速度センサと、
タッチパッドの操作面に振動を付与するアクチュエータと、
前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が予め定めた搭載角度であった場合に予め定めた強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させ、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度と前記予め定めた搭載角度とに差がある場合に当該差に基づいて前記予め定めた強さから変更された強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させる制御部とを有する入力装置を提供する。
上記制御部は、前記予め定めた搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が水平となる角度であり、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が利用者側に傾いている場合、前記予め定めた強さより弱い強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させるものであってもよい。
また、上記制御部は、前記予め定めた搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が水平となる角度であり、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が利用者と反対側に傾いている場合、前記予め定めた強さより強い強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させるものであってもよい。
本発明によれば、設置角度に関わらず利用者に所望の操作感を呈示することができる。
図1は、入力装置の搭載例を示す概略斜視図である。 図2は、入力装置の構成例を示す斜視図である。 図3は、入力装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、入力装置のキャリブレーション時の動作の一例を説明するためのグラフ図である。 図5(a)−(c)は、入力装置の動作の一例を説明するための概略図である。 図6は、入力装置の動作例を示すフローチャートである。
[実施の形態]
(入力装置の構成)
図1は、入力装置の搭載例を示す概略斜視図である。図2は、入力装置の構成例を示す斜視図である。図3は、入力装置の構成例を示すブロック図である。
この入力装置1は、例えば、操作面110が車両5のフロアコンソール50に配置される。その他、ステアリングホイール52に入力装置1aとして配置されてもよいし、ダッシュパネルやセンターコンソールなどの運転席周辺部に配置されるものであってもよい。つまり、入力装置1は製造時には配置位置が予め定められておらず、その搭載角度も予め定まっていない。
入力装置1は、特に限定されるものではないが、車載機器、例えば、車両の空調装置3の作動を制御するために用いられ、その他、オーディオ装置やナビゲーション装置等の作動を制御するために用いてもよい。
空調装置3の状態や制御のための操作対象はインストルメントパネル51に配置された表示部2に表示され、利用者は当該表示部2を参照しながら、所望の操作をするために入力装置1を操作する。
入力装置1は、操作面110に対する利用者による接触操作に伴い操作信号を出力するタッチパッド11と、タッチパッド11を振動させて操作面110に触れている利用者に触感を呈示するアクチュエータ12と、3軸の加速度を検出することで入力装置1の搭載角度を検出する加速度センサ13と、タッチパッド11、アクチュエータ12、加速度センサ13、表示部2及び空調装置3の作動を制御する制御部としてのマイコン10とを有する。アクチュエータ12、加速度センサ13及びマイコン10は、本体14に内蔵され、図2に示すように、本体14の上面140にタッチパッド11を嵌め込んで一体に構成される。
この入力装置1は、利用者の指4で操作面110をタッチ操作すると、接触点の位置がタッチパッド11により検出され、この位置に対応した操作信号がマイコン10に入力されて、表示部2に表示されたボタン等を選択決定する。また、ボタン等が選択決定されると、アクチュエータ12が動作してタッチパッド11を振動させることで選択決定されたことを振動によって利用者に伝えるとともに、マイコン10が選択決定に対応して空調装置3を制御するように構成されている。
表示部2は、例えば、表示画面に操作対象として複数個のボタンを含む空調装置3の制御画面を表示する。なお、表示部2は、図示しないナビゲーション装置の制御画面を表示してもよいし、複数の車載機器の制御画面を一画面で一覧表示してもよい。
タッチパッド11は、操作面110に対する接触操作に伴い操作信号を出力するものであり、表示部2の表示画面中の指示位置と、タッチパッド11上の接触点の座標とは一対一に対応した絶対座標系であるものとする。
アクチュエータ12は、本体14内に配置され、モーターや圧電素子等を用いて構成されて、タッチパッド11の裏面に設けられた突起112を介して操作面110に振動を伝達させる。本実施の形態では、入力される信号のパルス幅によって振動の振幅が制御される振動モーターを用いる。
加速度センサ13は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)加速度センサを用いることができ、静電容量検出方式、ピエゾ抵抗方式、熱検知方式のいずれを用いてもよい。
マイコン10は、表示手段、加速度取得手段、振動制御手段、操作検出手段及び装置制御手段等として機能する。
表示手段は、表示制御信号によって表示部2を表示制御する。具体的には、空調装置3の状態に基づいて表示部2に操作対象を表示する。
加速度取得手段は、加速度センサ13が検出した3軸の加速度値を取得する。
振動制御手段は、振動制御信号によってアクチュエータ12の動作を制御する。振動制御信号はアクチュエータ12が発生する振動の振幅(利用者が感じる高さ)が予め定めた搭載角度において予め定めた値となるよう工場出荷時に調整されるが(キャリブレーション)、入力装置1が車両に搭載される際の角度(搭載角度)に応じて予め定めた値から値を変更する。搭載角度は加速度取得手段が取得した3軸の加速度値に基づいて求める。
操作検出手段は、タッチパッド11の出力する操作信号に基づき指による操作内容を検出する。
装置制御手段は、操作検出手段が検出した操作内容に基づいて、表示部2の表示画面上の操作対象が選択決定されると、当該選択決定に対応して空調装置3を制御する。
(実施の形態の動作)
以下に、入力装置1の動作を図3−図6を参照しつつ説明する。
(キャリブレーション動作)
最初に、入力装置1の工場出荷時のキャリブレーションについて説明する。
図4は、入力装置1のキャリブレーション時の動作の一例を説明するためのグラフ図である。
入力装置1は、予め定められた搭載角度として、例えば、操作面110が水平となる姿勢で、利用者に感じられる振動の高さ(強さ)が目標値hとなるようにキャリブレーションされる。具体的には、マイコン10の振動制御手段がアクチュエータ12に入力する振動制御信号のパルス幅を調整する。
マイコン10の振動制御手段は、例えば、時刻tにおいてパルス幅Δt=10msecの振動制御信号を入力し、図示しない計測装置によってタッチパッド11の操作面110での振動の高さを計測した際に目標値hとなっているか確認する。図示した例では振動の高さが目標値hに達していないため、マイコン10の振動制御手段が入力するパルス幅を増加させる。
次に、マイコン10の振動制御手段は、時刻tにおいてパルス幅Δt=11msecの振動制御信号を入力し、図示しない計測装置によってタッチパッド11の操作面110での振動の高さを計測した際に目標値hとなっているか確認する。図示した例では振動の高さが目標値hを超えているため、マイコン10の振動制御手段が入力するパルス幅を減少させる。
次に、マイコン10の振動制御手段は、時刻tにおいてパルス幅Δt=10.5msecの振動制御信号を入力し、図示しない計測装置によってタッチパッド11の操作面110での振動の高さを計測した際に目標値hとなっているか確認する。図示した例では振動の高さが目標値hとなっているため、マイコン10の振動制御手段が入力するパルス幅の初期値をΔt=10.5msecとする。
(搭載角度に合わせた初回設定動作)
次に、入力装置1が車載されて初回に行う動作を説明する。なお、入力装置1の搭載角度が固定されたものでなく、可変なものである場合は姿勢が変わる度に以下の動作を繰り返すものとする。
図5(a)−(c)は、入力装置1の動作の一例を説明するための概略図である。また、図6は、入力装置1の動作例を示すフローチャートである。
まず、加速度センサ13は加速度を3軸で検出する。
マイコン10の加速度取得手段は、加速度センサ13が検出した3軸の加速度値を取得する(S1)。
次に、マイコン10の振動制御手段は、加速度センサ13が検出した3軸の加速度値に基づいて入力装置1の搭載角度が水平か否かを判定し、搭載角度が水平でない場合は(S3;Yes)、以下に説明する図5(b)又は(c)のように水平からのずれに応じてアクチュエータの振動制御信号を変更する(S4)。
ステップS4において、図5(b)に示す状態において入力装置1の搭載角度はタッチパッド11の操作面110が傾いていて利用者側に向いており、加速度センサ13によって検出される加速度はx方向がG=0.1G、z方向がG=0.9Gである(なお、Gは重力加速度)。この状態において利用者の指4に感じられる振動の高さは図5(a)の状態に比べて高く感じられるため、マイコン10の振動制御手段は振動制御信号のパルス幅Δtを初期値Δtより小さく0.9Δtとする。
また、図5(c)に示す状態において入力装置1の搭載角度はタッチパッド11の操作面110が傾いていて利用者と反対側に向いており、加速度センサ13によって検出される加速度はx方向がG=−0.1G、z方向がG=0.9Gである。この状態において利用者の指4に感じられる振動の高さは図5(a)の状態に比べて低く感じられるため、マイコン10の振動制御手段は振動制御信号のパルス幅Δtを初期値Δtより大きく1.1Δtとする。
また、搭載角度が水平である場合は(S3;No)、以下に説明する図5(a)のように予め定めたアクチュエータの振動制御信号(初期値)を用いる(S5)。
ステップS5において、図5(a)に示す状態において入力装置1の搭載角度はタッチパッド11の操作面110が水平であって、加速度センサ13によって検出される加速度はx方向がG=0、z方向がG=Gである。そのため、マイコン10の振動制御手段は振動制御信号のパルス幅Δtを初期値Δtのままとする。
(基本動作)
上記の初回設定動作の後、入力装置1は以下のように動作する。
まず、表示手段は、表示部2に対して表示制御信号を送信し、空調装置3の状態に基づいて表示画面に操作対象を表示する。
次に、利用者は表示部2を参照しつつ、指4でタッチパッド11の操作面110をタッチ操作し、例えば、空調装置3の設定温度を変更するために決定操作をする。
次に、操作検出手段は、接触点の位置がタッチパッド11により検出され、接触点に対応した操作信号がマイコン10に入力されると、表示部2の表示画面上の操作対象を選択決定する。
また、振動制御手段は、上記した決定操作に応じて、アクチュエータ12に対して上記初回設定動作で定められた振動制御信号を送信し、アクチュエータ12を振動させて、タッチパッド11の操作面110を振動させる。
次に、装置制御手段は、選択決定された内容に応じて空調装置3を制御し、設定温度を変更する。
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によると、入力装置1が、予め定められた搭載角度として操作面110が水平となる姿勢でキャリブレーションされたものであって、入力装置1の搭載角度が水平でない場合に水平からのずれに応じて利用者に呈示する振動の高さを変更するようアクチュエータ12の振動制御信号を変更したため、装置の設置角度に関わらず利用者に所望の操作感を呈示することができる。
なお、予め定められた搭載角度は水平でなくてもよい。
[変形例]
以上より、本発明における入力装置1の代表的な構成例を上記各実施の形態及び図示例を挙げて説明したが、次に示すような変形も可能である。
(1)上記入力装置1は、車載装置に限らず、各種の電子・電気機器の入力装置に適用することができる。
(2)上記入力装置1は、例えば使用目的などに応じて配置個数、配置位置や配置形態などを適宜に選択することができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは調整しない範囲内で種々の変形が可能である。
1 入力装置
2 表示部
3 空調装置
4 指
10 マイコン
11 タッチパッド
12 アクチュエータ
13 加速度センサ
110 操作面

Claims (3)

  1. 自装置の加速度を検出する加速度センサと、
    タッチパッドの操作面に振動を付与するアクチュエータと、
    前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が予め定めた搭載角度であった場合に予め定めた強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させ、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度と前記予め定めた搭載角度とに差がある場合に当該差に基づいて前記予め定めた強さから変更された強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させる制御部とを有する入力装置。
  2. 前記制御部は、前記予め定めた搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が水平となる角度であり、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が利用者側に傾いている場合、前記予め定めた強さより弱い強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させる請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記制御部は、前記予め定めた搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が水平となる角度であり、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて算出された搭載角度が、前記タッチパッドの前記操作面が利用者と反対側に傾いている場合、前記予め定めた強さより強い強さで前記操作面に振動が付与されるよう前記アクチュエータを動作させる請求項1又は2に記載の入力装置。
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