JP5420471B2 - 遠隔入力装置 - Google Patents

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本発明は、遠隔入力装置に関し、特に、加速度を受ける環境下で使用され、表示画面と連携した操作感覚を呈示する遠隔入力装置に関する。
従来、遠隔入力装置において、操作者によって操作される操作部に操作感を付与するものとして、力覚付与型の遠隔入力装置がある(例えば、特許文献1参照)。この遠隔入力装置は、車両に搭載された表示装置の画面に対応した位置を指定するポインティングデバイスとして構成されており、車両のインストルメントパネル等に取り付けられた触覚呈示装置と、これを制御するコントローラとを備える。この触覚呈示装置には検知手段としての位置エンコーダが装着されており、位置エンコーダの出力をコントローラに取り込み、これに基づく位置情報を基に操作反力を操作部に付与する。
この遠隔入力装置によれば、操作部の操作位置に基づいて触覚呈示がなされるので、ユーザは操作時に反力呈示を受けながら入力操作等を行なうことができるとされている。
特開2009−237746号公報
しかし、特許文献1に示す遠隔入力装置は、触覚呈示装置に位置エンコーダを備え、コントローラがこの位置情報に基づいて触覚呈示を行なうが、操作部の操作速度あるいは加速度に基づいて操作反力の制御を行なおうとすれば、コントローラ内で位置信号から速度あるいは加速度信号を演算により算出する必要がある。このとき、演算タイミングを細かくすると制御部での処理負荷が増大し、また、逆に粗くすると反力発生にディレイを生じ操作性が低下するという問題があった。
従って、本発明の目的は、加速度を受ける環境下で使用される場合でも、操作反力制御を行なう際の処理負荷を上げずに、また、ディレイも少ない操作性に優れた遠隔入力装置を提供することである。
[1]本発明は上記目的を達成するため、入力部、位置検出部、および、2次元駆動部を備え、前記入力部の移動操作により表示部へポインタを表示して遠隔入力操作する、車両に搭載される遠隔操作部と、前記入力部に設けられた第1の加速度検出器と、前記車両に設けられた第2の加速度検出器と、前記表示部の座標に対応した力覚パターン及び前記ポインタの位置座標に基づく操作反力を前記遠隔操作部に力覚として付与すると共に、前記第1の加速度検出器と前記第2の加速度検出器のそれぞれの出力に基づいて、前記入力部に操作反力を付与する制御を行なう操作制御部と、を有することを特徴とする遠隔入力装置を提供する。
[2]前記操作制御部は、前記第1の加速度検出器の出力と前記第2の加速度検出器の出力に基づいて加速度、速度を演算し、前記入力部に慣性、粘性に対応する操作反力を付与する制御を行なうことを特徴とする上記[1]に記載の遠隔入力装置であってもよい。
[3]また、前記第1の加速度検出器または前記第2の加速度検出器の出力に基づいて発生させる前記操作反力は、前記第1の加速度検出器または前記第2の加速度検出器の出力に比例すると共に、設定された上限値を有するものであることを特徴とする上記[1]または[2]に記載の遠隔入力装置であってもよい。
本発明によれば、加速度を受ける環境下で使用される場合でも、操作反力制御を行なう際の処理負荷を上げずに、また、ディレイも少ない操作性に優れた遠隔入力装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10を構成する表示部300、遠隔操作部100が車両のセンターコンソール6に装着された斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10を構成する遠隔操作部100を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10の構成ブロック図である。 図4(a)は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10における表示部300に表示された表示メニュー例であり、(b)は、その表示メニュー上での反力エリアと反力が働く方向を矢印で示した図であり、(c)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の反力の関係を示す力覚パターン例であり、また、(d)は、表示メニュー画面に対応するY位置とY方向の反力の関係を示す力覚パターン例である。 図5(a)は、加速度センサAおよび加速度センサBの出力より算出される操作ノブの加速度αとこれに基づく発生反力Fαの関係を示す図である。図5(b)は、加速度センサAおよび加速度センサBの出力より積分して算出される操作ノブの速度Vとこれに基づく発生反力Fvの関係を示す図である。 図6は、車両が旋回している場合の、加速度センサA、加速度センサB、および、差動回路201のそれぞれの出力を示す、横軸を時間tとしたグラフである。
(本発明の実施の形態)
本発明の実施の形態にかかる遠隔入力装置10は、入力部としての操作ノブ120、位置検出部としてのX軸エンコーダ170、Y軸エンコーダ175、および、2次元駆動部としてのX軸モータ150、Y軸モータ155を備え、操作ノブ120の移動操作により表示部300へポインタを表示して遠隔入力操作する、車両1に搭載される遠隔操作部100と、操作ノブ120に設けられた第1の加速度検出器である加速度センサA250と、車両1に設けられた第2の加速度検出器である加速度センサB251と、表示部300の座標に対応した力覚パターン及びポインタの位置座標に基づく操作反力を遠隔操作部100(操作ノブ120)に力覚として付与すると共に、加速度センサA250と加速度センサB251のそれぞれの出力に基づいて加速度、速度を演算し、操作ノブ120に慣性、粘性に対応する操作反力を付与する制御を行なう操作制御部としての制御ECU200と、を有して構成されている。
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10を構成する遠隔操作部100(操作ノブ120)が車両のセンターコンソール6に装着された場合の斜視図である。運転席5の左方で車両の中央付近に配置されたセンターコンソール6に遠隔操作部100が設けられ、ステアリング7の左方、運転者から視認しやすいインスツルメントパネル8上に表示部300が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置10を構成する遠隔操作部100を示す斜視図である。遠隔操作部100には、ベース110およびベース110を覆うカバー111と、運転者が操作できるようにこのカバー111から突出して取付けられた操作ノブ120が設けられている。この操作ノブ120は、ベース110に取付けられたXY球面軸受124に一端が支持されたノブシャフト125に取り付けられている。
X方向にはノブシャフト125と当接しY方向にはノブシャフト125と摺動するX方向へスライド移動可能なXキャリッジ140と、Xキャリッジ140と直交しY方向にはノブシャフト125と当接しX方向にはノブシャフト125と摺動するY方向へスライド移動可能なYキャリッジ145により、2次元スライド機構が構成されている。操作ノブ120のXY操作により、ノブシャフト125はこの2次元スライド機構をX方向およびY方向に移動させる。
一方、Xキャリッジ140、Yキャリッジ145は、それぞれの両端がX軸スライドガイド180とY軸スライドガイド185にそれぞれ支持されている。それぞれの一端側にはX軸ラックギア130、Y軸ラックギア135が取付けられており、このラックギアはベース110側に装着されたX軸モータ150、Y軸モータ155と歯合して、各モータから力覚パターンおよび検出された加速度等に基づいた反力を受ける。
上記の反力は、2次元スライド機構およびノブシャフト125を介してX軸モータ150、Y軸モータ155からの力を操作ノブ120に作用させて反力を呈示する。すなわち、操作者が操作ノブ120を操作する際に適度な操作感覚を付与し、また、加速度等による影響を補正した力覚制御を行なう。
図3は、本発明の実施の形態に係る遠隔入力装置1の構成ブロック図である。遠隔操作部100は、入力スイッチ190、位置検出部としてのX軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175、および、2次元駆動部としてのX軸モータ150とY軸モータ155を備える。入力スイッチ190、X軸エンコーダ170、Y軸エンコーダ175、および、X軸モータ150、Y軸モータ155は、いずれも制御ECU200と接続されている。
入力部としての操作ノブ120は、移動操作によりX方向、Y方向に2次元駆動される。この2次元駆動は、X軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175の移動を伴うので、操作ノブ120の2次元移動操作がXおよびY方向の移動された位置として検出される。また、操作ノブ120は、X軸モータ150とY軸モータ155により2次元駆動される。これにより、後述する制御ECU200により、そのX、Y位置、X、Y方向の加速度等に応じて操作反力(力覚)が付与される。
この操作ノブ120には、加速度センサA250が設けられている。加速度センサA250は、制御ECU200と接続され、操作ノブ120の対地加速度を制御ECU200に出力する。
一方、ベース110には、加速度センサB251が設けられている。すなわち、加速度センサB251は、車両1の側に設けられている。加速度センサB251は、制御ECU200と接続され、車両1の対地加速度を制御ECU200に出力する。これにより、車両1に作用する加速度が正確に検出でき、この検出した加速度に基づき正確な加速度、速度の演算が可能となり、正確な慣性、粘性に対応する操作反力を付与する制御が可能となる。
ここで、加速度センサA250、加速度センサB251は、加速度を計測するセンサである。加速度センサは一般に、機械式、光学式、半導体式の3種類に分類できる。機械式の加速度センサは一般に加速度計として知られ、コイルばねや板ばねによって加速度を計測する。光学式の加速度センサにはいくつかの形式があり、加速度によって生じる位置の変化を光学的に伝達する目的や検出・増幅するために使用され、光センサによって最終的には電気信号に変換する。しかし、機械式や光学式の加速度センサでは製造・調整・保守に手間がかかりコストを押し上げ、小型化や知能化にも向かないため、近年の多様な装置に使用される加速度センサには半導体式の採用が多くなっている。いずれもMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を使ったものである。
本実施の形態では、小型、軽量の加速度センサを使用することが好ましく、上記示した中で、例えば、MEMS技術を使った半導体式の加速度センサを使用する。MEMS技術によれば、例えば、3mm角程度の小型の加速度センサが可能である。
入力スイッチ190は、操作ノブ120の押圧操作によりスイッチONされて、制御ECU200にスイッチ信号を出力し、表示部300上のアイコンの選択・決定等を行なう。また、X軸エンコーダ170とY軸エンコーダ175は、90°位相が異なるA相、B相のパルスを出力して移動方向の判別も可能な位置情報が検出可能であり、操作ノブ120のXY操作によるX方向移動信号およびY方向移動信号を制御ECU200に出力する。一方、X軸モータ150、Y軸モータ155には、制御ECU200から力覚制御のための駆動電流が供給される。
制御ECU200は、主に判断処理を行なうマイコン(CPU)、処理演算プログラム、メニュー画面の位置データ、力覚付与のための力覚パターン等を記憶しておく記憶部、演算処理の作業領域としてのRAM等から構成される。また、X軸モータ150とY軸モータ155をドライブするための駆動部と後述する差動回路201を備えている。この制御ECU200は表示部300に接続され、メニュー画面の位置データに基づいて表示部300にメニュー表示を行なうと共に、操作ノブ120のXY操作によるポインタ320を表示部300に表示する。
制御ECU200は、表示部300の座標に対応した力覚パターン及びポインタの位置座標に基づく操作反力を遠隔操作部100(操作ノブ120)に力覚として付与する。また、加速度センサA250と加速度センサB251のそれぞれの出力に基づいて加速度、速度を演算して慣性力、粘性力を算出し、この慣性力、粘性力を上記の力覚パターンに基づく操作反力に付加する制御を行なう。これにより、操作感の調整または補正を可能とする。
また、制御ECU200は、CAN通信等の車載LANの車両通信バス400を介して制御対象機器、例えば、カーナビ装置401、エアコン装置402等と接続されている。これにより、表示部300に表示されたメニュー表示に対する遠隔操作部100の操作に基づいて、車両通信バス400を介して制御対象機器、例えば、カーナビ装置401、エアコン装置402等が遠隔制御される。
図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る遠隔入力装置1における表示部300に表示された表示メニュー例であり、(b)は、その表示メニュー上での反力エリアと反力が働く方向を矢印で示した図であり、(c)は、表示メニュー画面に対応するX位置とX方向の反力の関係を示す力覚パターン例であり、また、(d)は、表示メニュー画面に対応するY位置とY方向の反力の関係を示す力覚パターン例である。
図4(a)において、左上に原点Oをとり、右方向にX軸、下方向にY軸とする。表示メニュー310の中央部付近には、カーナビ装置401のアイコン311とエアコン装置402のアイコン312が表示されている。反力エリアは、アイコン311、アイコン312、アイコンを取り巻く周辺領域317、および、外周領域318に区画されたエリアである。尚、破線で示す境界319は、ポインタ320の縁部323方向への移動を規制する壁として機能する。
ポインタによる選択、決定で特定の機能を実行するメニュー表示上の特定範囲を反力エリアという。例えば、特定の機能を実行するアイコン、また、そのアイコンの周辺領域で一定の機能が割り当てられた領域である。力覚パターンは、この反力エリアがメニュー表示に対応して形成された2次元データプロファイルである。具体的には、メニュー表示に対応して、X方向、Y方向距離Sと反力Fとの関係(F−S特性)が規定され、力覚パターンとして定義されている。このF−S特性は、記憶部に数値データ、テーブルとして格納され、所定の処理時に適宜参照される。
アイコン311は、ポインタによる選択、決定によってカーナビ装置401の詳細メニューに切替えられ、アイコン312は、同様にエアコン装置402の詳細メニューに切替えられる。周辺領域317、および、外周領域318は、ポインタ320による選択、決定によって特定の機能が実行される設定とはされていない。この周辺領域317と外周領域318に挟まれた部分が前述の境界319である。
図4(b)に示すように、各反力エリア(311、312、317、318)には、それぞれのパターンにより反力が作用する。アイコン311、アイコン312の反力エリアでは、それぞれのアイコン中心に引き込むような反力が作用する。周辺領域317の反力エリアでは、反力は作用しない。また、外周領域318の反力エリアでは、ポインタを周辺領域317の方向に反力呈示して、表示部300の縁部323にポインタが滞留しないように設定されている。この反力呈示は大きく設定され、前述の境界319が表示部300の縁部323に相当する(等価な)壁として機能する。
図4(c)に示すように、X方向について、各々のアイコン311、312の左側エッジ領域X2、X5では、左側からポインタ320をアイコン中心方向へ移動させる場合、右側へ引込むために反力Fxはマイナス値Fxmに力覚パターン設定されている。一方、各々のアイコン311、312の右側エッジ領域X4、X7では、右側からポインタ320をアイコン中心方向へ移動させる場合、左側へ引込むために反力Fxはプラス値Fxpに力覚パターン設定されている。尚、急激な操作感の変化を緩和するために、上記の力覚パターンは図に示したように台形状に設定されているが、矩形状でもよく、また、角部を曲線状にした力覚パターン等でもよい。
外周領域318のうち、X0〜X1の区間では、ポインタ320をアイコン側へ寄せるように右方向への大きな反力Fxvが作用し、X8〜X9の区間では、ポインタ320をアイコン側へ寄せるように左方向への大きな反力Fxwが作用する。上記の大きな反力Fxv、Fxwは、境界319においてポインタ320が縁部323の方向へ移動するのが困難な程度に設定され、X方向への移動に際して壁と等価な効果を呈する。
Y方向についても同様である。図4(d)に示すように、各々のアイコン311、312の上側エッジ領域Y2では、上側からポインタ320をアイコン中心方向へ移動させる場合、下側へ引込むために反力Fyはマイナス値Fymに力覚パターン設定されている。一方、各々のアイコン311、312の下側エッジ領域Y4では、下側からポインタ320をアイコン中心方向へ移動させる場合、上側へ引込むために反力Fyはプラス値Fypに力覚パターン設定されている。尚、急激な操作感の変化を緩和するために、上記の力覚パターンは図に示したように台形状に設定されているが、矩形状でもよく、また、角部を曲線状にした力覚パターン等でもよい。
また、外周領域318のうち、Y0〜Y1の区間では、ポインタ320をアイコン側へ寄せるように下方向への大きな反力Fyvが作用し、Y5〜Y6の区間では、ポインタ320をアイコン側へ寄せるように上方向への大きな反力Fywが作用する。上記の大きな反力Fyv、Fywは、境界319においてポインタ320が縁部323の方向へ移動するのが困難な程度に設定され、Y方向への移動に際して壁と等価な効果を呈する。
従って、上記示した大きな反力Fxv、Fxw、Fyv、Fywは、ポインタ320がアイコン311、312の周囲へ大きく移動するのを制限するためのアイコン311、312を境界319で囲む壁として機能する。
図5(a)は、加速度センサAおよび加速度センサBの出力より算出される操作ノブ120の加速度αとこれに基づく発生反力Fαの関係を示す図である。加速度センサA、Bに作用する加速度がα0まではこれに基づいて発生する発生反力は加速度に比例するが、加速度α0以上では発生反力をF0一定値に制限してもよい。また、図5(b)は、加速度センサAおよび加速度センサBの出力より積分して算出される操作ノブ120の速度vとこれに基づく発生反力Fvの関係を示す図である。加速度センサA、Bに作用する速度VがV0まではこれに基づいて発生する発生反力は速度に比例するが、速度V0以上では発生反力をF1一定値に制限してもよい。このような制限された上限値を有することにより、遠隔操作部100(操作ノブ120)に付与される過大な発生反力が制限されて、過度な操作感により操作者に違和感を与えることが抑制される。
この発生反力Fαは、上記の加速度αに基づいて演算により算出される慣性力、また、発生反力Fvは、速度Vに基づく粘性力である。表示している画面、あるいは、使用する機構の特性に応じて反力補正あるいは反力調整を行なう。すなわち、前述した力覚パターンに基づく力覚制御(反力呈示)に加えて、加速度センサAおよび加速度センサBの出力に基づいて演算により算出された慣性力、粘性力を増減して力覚付与することができる。
(本発明の形態に係る遠隔入力装置1の動作)
図4(a)において、例えば、ポインタ320をアイコン311からアイコン312へ移動する場合を説明する。図4(b)に示すように、アイコン311内にあるポインタ320には、アイコン中心に引き込もうとする反力が作用する。従って、ポインタ320をアイコン311の中心からアイコン312へ移動させる場合には、図4(c)に示すように、X3〜X4の区間で同図左方向に反力が作用する。この反力に抗してポインタ320を右方向に移動させると、X4〜X5の区間では反力が一旦ゼロとなり、さらにX5から右方向へ移動させるとポインタ320には右方向への反力が作用してアイコン312の中心へ引き込まれるような反力が作用する。従って、アイコン311からアイコン312へ移動する場合、最初にアイコン311の中心から右エッジであるX4まで反力に抗して移動させれば、容易に隣のアイコン312に移動させることができる。
一方、ポインタ320をアイコン311の中心から下方向(Y方向)へ移動させる場合には、図4(d)に示すように、Y3〜Y4の区間で同図上方向に反力が作用する。この反力に抗してポインタ320を下方向に移動させると、Y4〜Y5の区間では反力が一旦ゼロとなる。しかし、さらにY5から下方向へ移動させようとすると、大きな上方向の反力Fywが作用し、操作ノブ120の操作感が重くなって境界319において壁の存在を感じる。このような力覚付与により、境界319を越えた縁部323方向へのポインタ320の移動が制限される。
ここで、車両1が加速または減速を行なった場合、または、カーブを走行する場合には、加速度が作用する。この加速度は、操作ノブ120と車両1(遠隔入力装置1)の両方に作用する。操作ノブ120に作用する加速度α1は、操作ノブ120に作用する対地加速度であり、車両1(遠隔入力装置1)に作用する加速度α2は、車両1に作用する対地加速度である。これらの加速度α1、α2が制御ECU200の差動回路201に入力される。この差分の加速度αは、操作ノブ120の車両1(遠隔入力装置1)を基準とした加速度である。
この差分の加速度αに基づいて演算処理を行なうことにより、慣性力、および、積分値から粘性力を算出する。この慣性力、粘性力を制御ECU200からX軸モータ150とY軸モータ155を介して操作反力(力覚)として操作ノブ120に付加することができる。これにより、操作ノブ120の前述の力覚パターンに基づく操作感覚に、慣性力、粘性力による操作感覚を付加することが可能となる。
また、車両側の加速度センサ251の値に応じて慣性力、粘性力を補正することもできる。
上記の検出した加速度に基づく慣性力、粘性力の補正は、X方向およびY方向ともに行なわれ、前記した力覚パターンに基づく力覚制御(反力呈示)と共に行なわれる。尚、図5に示したように、一定レベルの加速度α0以上では発生反力がF0一定値に制限される。これにより、過大な発生反力が操作ノブ120に付与されるのを制限し、過度な操作感により操作者に違和感を与えることを抑制することができる。
(本発明の実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、以下のような効果を有する。
本発明の実施の形態では、加速度センサA250および加速度センサB251を操作ノブ120とベース110(車両1)にそれぞれ専用に設けて直接加速度を検出する構成としている。従って、例えば、操作ノブ120の動きをX軸エンコーダ170やY軸エンコーダ175から求め、この出力値(位置情報)から微分処理等により加速度を算出する必要がない。また、操作ノブ120とX軸エンコーダ170、Y軸エンコーダ175の途中の摩擦等による誤差も生じない。これにより、制御ECU200における演算処理による処理負荷の増大やディレイによる操作性の低下等を抑制でき、快適な操作感を操作者に提供できる。
また、図6は、車両が一定の曲率で旋回している場合の、加速度センサA250、加速度センサB251、および、差動回路201のそれぞれの出力(加速度α)を示す、横軸を時間tとしたグラフである。加速度センサA250の出力は、ベース110(車両1)に対して相対運動が可能な操作ノブ120に作用する加速度であるので、図示するように受ける加速度が変化する。また、その変化もベース110からの支持力(例えば、バネによる支持力、粘性による支持力)により変化する。一方、加速度センサB251の出力は、一定の曲率で旋回しているので受ける加速度も一定値である。これら加速度センサA250と加速度センサB251の受ける加速度の差分は、差動回路201の出力となる。
上記のように差分をとることにより車両に対する操作ノブの加速度を精度よくセンシングすることができ、操作ノブの動きに応じた慣性力、粘性力を精度よく付加することができる。
本発明の実施の形態では、加速度センサA250を操作ノブ120に設け、加速度センサB251をベース110(車両1)に設けている。そして、これらの差に基づいて慣性力、粘性力による操作感の調整を行なうので、車両1(遠隔入力装置1)と操作ノブ120との間に相対的に作用する慣性力、粘性力が精度よく補正、調整される。これにより、加速度の発生する状況下でも違和感のない操作ノブの操作ができ、操作性にすぐれた遠隔入力装置が実現できる。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは調整しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、力覚パターンと加速度、速度に基づいて力覚制御を行なったが、これらの組合せ等に基づく種々の力覚制御をすることも可能である。
1…遠隔入力装置、、5…運転席、6…センターコンソール、7…ステアリング、8…インスツルメントパネル、100…遠隔操作部、110…ベース、111…カバー、120…操作ノブ、124…球面軸受、125…ノブシャフト、130…X軸ラックギア、135…Y軸ラックギア、140…Xキャリッジ、145…Yキャリッジ、150…X軸モータ、155…Y軸モータ、170…X軸エンコーダ、175…Y軸エンコーダ、180…X軸スライドガイド、185…Y軸スライドガイド、190…入力スイッチ、200…制御ECU、201…差動回路、202…調整部、250…加速度センサA、251…加速度センサB、300…表示部、310…表示メニュー、311、313…アイコン、317…周辺領域、318…外周領域、319…境界、320…ポインタ、323…縁部、400…車両通信バス、401…カーナビ装置、402…エアコン装置





































Claims (3)

  1. 入力部、位置検出部、および、2次元駆動部を備え、前記入力部の移動操作により表示部へポインタを表示して遠隔入力操作する、車両に搭載される遠隔操作部と、
    前記入力部に設けられた第1の加速度検出器と、
    前記車両に設けられた第2の加速度検出器と、
    前記表示部の座標に対応した力覚パターン及び前記ポインタの位置座標に基づく操作反力を前記遠隔操作部に力覚として付与すると共に、前記第1の加速度検出器と前記第2の加速度検出器のそれぞれの出力に基づいて、前記入力部に操作反力を付与する制御を行なう操作制御部と、
    を有することを特徴とする遠隔入力装置。
  2. 前記操作制御部は、前記第1の加速度検出器の出力と前記第2の加速度検出器の出力に基づいて加速度、速度を演算し、前記入力部に慣性、粘性に対応する操作反力を付与する制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載の遠隔入力装置。
  3. 前記第1の加速度検出器または前記第2の加速度検出器の出力に基づいて発生させる前記操作反力は、前記第1の加速度検出器または前記第2の加速度検出器の出力に比例すると共に、設定された上限値を有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔入力装置。

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