JP6389107B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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本発明は、可動部の位置を検出する技術に関する。
従来、磁石と該磁石により発生する磁界を検出する検出センサとを用いて、可動部の位置を検出する技術が知られている。特許文献1には、可動部に設けられた磁石の発生する磁界の向きを検出センサにより検出し、予め定められた複数の領域の内、いずれの領域に可動部が位置するのかを検出する構成が開示されている。
特開2009−204355号公報
しかしながら上述の技術では、予め定められたどの領域に可動部が位置するのかを検出することはできるが、可動部の位置をそれ以上精度良く検出することができないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、可動部の位置を精度よく検出する技術を提供することを目的としている。
本発明の一側面の位置検出装置は、可動部と基準部と移動検出部と位置検出部とを備える。可動部は、自車両に搭載され、予め定められた移動面内を運転者の操作により移動可能である。基準部は、自車両に固定され、移動範囲内を移動する可動部と向かい合うように配置される。移動検出部は、基準部に対する可動部の移動を、可動部の移動に伴って変化する磁界に基づいて検出する。位置検出部は、移動検出部により検出された磁界の大きさに基づいて、前記可動部の位置を検出する。また、移動検出部は、磁石と、磁石の発生する磁界の大きさを検出する複数の検出センサと、を有する。また、磁石及び複数の検出センサは、一方が可動部に設けられ、他方が基準部に設けられる。そして、位置検出部は、基準部に設けられた磁石又は複数の検出センサの位置座標と、検出センサにより検出された磁界の大きさを用いて特定される検出センサから磁石までの距離とに基づいて、可動部の位置座標を算出する。
複数の検出センサ及び磁石のうち一方の位置は固定されているため、固定されている複数の検出センサまたは磁石の位置座標が特定される。また、検出センサから磁石までの距離は、検出センサによって検出された磁界の大きさに基づいて特定される。このような構成によれば、複数の検出センサまたは磁石の位置座標と各検出センサから磁石までの距離とを用いて、可動部に設けられた複数の検出センサまたは磁石の位置座標を算出することができる。すなわち、複数の検出センサまたは磁石の位置座標に基づいて、可動部の位置座標を算出することができる。したがって、予め定められた複数の領域のうちのどの領域に可動部が位置するのかを検出する従来技術と比べて、より精度良く、可動部の位置を検出することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
遠隔操作システム及び操作装置の機能ブロック図。 操作装置の斜視図。 ホール素子についての磁石までの距離と検出信号との対応関係の一例を示す図。 座標算出処理のフローチャート。 図2のV−V線における断面を矢印方向から見た図(基板面上のホール素子の配置及び磁石の位置の一例を示す図)。 各ホール素子についての座標及び磁石との距離を示す図。 下部ヨークにより磁束密度が増加する様子を説明する図。 他の実施形態について、基板面上のホール素子の配置及び磁石の位置の一例を示す図。 他の実施形態について、ホール素子基板下部に磁性体を追加することにより磁束密度が増加する様子を説明する図。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.構成]
[1−1.全体構成]
図1に示す本実施形態の遠隔操作システム1は、車両に搭載され、表示装置2と、操作装置3と、車載装置4と、遠隔操作制御装置5と、を備える。
表示装置2は、一例として、液晶ディスプレイ等の表示画面11を有するカラー表示装置であり、遠隔操作制御装置5から入力される映像信号に応じて各種画像を表示画面11に表示する。表示装置2は、車室内において、運転者の前方にあるダッシュボード(図示せず)上の運転席と助手席との中間となる位置に配置されている。
操作装置3は、表示画面11上でのカーソル111の移動方向および決定指示を入力するためのポインティングデバイスである。操作装置3は、運転席のすぐ横にあるセンターコンソール(図示せず)上面に配置されており、運転者が遠方へ手を伸ばしたり姿勢を変えたりすることなく容易に操作できるようになっている。
車載装置4は、例えば、ナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置等の、各種機能を実現するための装置を備える。
遠隔操作制御装置5は、CPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータを備える。遠隔操作制御装置5は、専用の通信線6を介して操作装置3との間で互いに通信可能に接続されるとともに、車内LAN(Local Area Network)7を介して車載装置4との間で互いに通信可能に接続されている。遠隔操作制御装置5は、運転者が車載装置4を遠隔操作するための各種処理を実行する。例えば、遠隔操作制御装置5は、車載装置4を操作するための操作画像を表示装置2の表示画面11に表示させ、この操作画像上に配置されている各種アイコンを操作装置3を介して運転者に選択させる。遠隔操作制御装置5は、選択されたアイコンに対応する指示を受け付けることで、指示されたアイコンに割り当てられた機能を車載装置4に実行させる制御を行う。
[1−2.操作装置の構成]
次に、図1〜図3を用いて、操作装置3の構成を説明する。図1に示すように、操作装置3は、可動部21、反力発生部22、移動検出部23及び操作制御部24を備える。
はじめに、操作装置3の各部の概要を説明する。可動部21は、センターコンソールにおいて運転者により操作されることで、予め定められたX軸とY軸とを含む平面である移動平面201内を移動可能に構成されている。ここでは、車両の幅方向をX軸方向とし、車両の前後方向をY軸方向とする。そして、X軸及びY軸のそれぞれに直交する車両の高さ方向をZ軸とする。なお、Z軸方向において、車両の上方へ向かう方向を上、下方へ向かう方向を下の様に、適宜記載する。また、移動平面201であるX−Y平面に含まれる可動部21の可動範囲202は、矩形状である。反力発生部22は、可動部21が中立位置から、例えば可動部21の可動範囲202の中央位置から外れている場合に、可動部21を中立位置に戻すための反力を発生させる。移動検出部23は、可動部21の位置を検出するための検出信号を出力する。操作制御部24は、反力発生部22への通電を行うことによって、反力発生部22に反力を発生させる。また、操作制御部24は、移動検出部23から出力された検出信号に基づいて可動部21の位置座標を検出する。
次に、図2を用いて、操作装置3の各部の構成について具体的に説明する。
可動部21は、把持部31と、上部ヨーク32と、下部ヨーク33とを備え、これらは一体に構成されている。把持部31は、運転者により把持される部位であり、上部ヨーク32の上側の面の中央に設けられている。上部ヨーク32及び下部ヨーク33は、鉄などの磁性材料によって矩形板状に形成されている。
反力発生部22は、電磁石41、42と、磁石43、44、45、46とを備える。電磁石41、42は、操作装置3のハウジング、すなわち、センターコンソールのハウジングに固定されている。センターコンソールのハウジングは、車両に固定されている。電磁石41は、その励磁方向D1がX軸方向と平行となるように配置される。電磁石42は、その励磁方向D2がY軸方向と平行となるように配置される。磁石43、磁石45は、可動部21の上部ヨーク32に固定され、磁石44、46は可動部21の下部ヨーク33に固定される。
ここで、電磁石41に操作制御部24による通電が行われると、X軸方向に沿った反力が可動部21に作用する。一方、電磁石42に操作制御部24による通電が行われると、Y軸方向に沿った反力が可動部21に作用する。
移動検出部23は、磁石51と、複数のホール素子、すなわち第1ホール素子61、第2ホール素子62、第3ホール素子63とを備える。具体的には、移動検出部23は、可動部21と支持基板64との対向面に設けられている。支持基板64は、矩形上であり、基板面641がZ軸に垂直になるように、操作装置3のハウジングを介して車両に固定されている。支持基板64の上側の面である基板面641には、第1ホール素子61〜第3ホール素子63が設けられている。支持基板64の上方には、可動部21の下部ヨーク33が位置しており、下部ヨーク33の下側の面、すなわち基板面641と対向する面には、磁石51が設けられている。
磁石51は、Z軸方向に沿って磁極が配置されている。また、磁石51は円形である。磁石51は、把持部31の中心位置Mと、XY座標の値が同じとなるように配置されている。すなわち、磁石51は把持部31の真下に配置されている。本実施形態では、把持部31の中心位置Mに対応する磁石51の中心位置と、第1ホール素子61〜第3ホール素子63の位置との、X−Y平面における関係が重要となる。以下では、磁石51の中心位置のXY座標を、磁石51の中心位置をZ軸方向に沿って基板面641上に投影したときの基板面641上でのXY座標として計算する。すなわち、磁石51及び第1ホール素子61〜第3ホール素子63のZ座標は異なるが、これらの位置座標をXY座標のみで表す場合は、基板面641でのXY座標によって表すものとする。
第1ホール素子61〜第3ホール素子63は、磁石51によって生じた磁界を検出し、検出した磁界の大きさに比例した検出信号を操作制御部24へ出力する。検出信号としては、電圧値を示す信号が出力される。
例えば、可動部21が移動すると、すなわち磁石51が移動すると、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれで検出される磁界の大きさが変化する。換言すると、基板面641において、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれの中心位置から、Z軸に沿って基板面641上に投影された磁石51の中心位置までの距離が変化すると、各ホール素子で検出される検出信号の大きさが変化する。基板面641上でのホール素子についての距離と検出信号との対応関係の一例を図3に示す。これにより、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれから出力される検出信号に基づいて、基板面641上での磁石51の中心位置から基板面641に配置されたホール素子の中心位置までの距離を特定することが可能である。ホール素子についての距離と検出信号との対応関係は、操作制御部24の後述するROM242に予め記録されている。
操作制御部24は、CPU241、ROM242、RAM243などを有する周知のマイクロコンピュータを備える。操作制御部24は、図2には示していないが、支持基板64に搭載されている。操作制御部24は、ROM242に記録されたプログラムを実行することにより、可動部21が中立位置から外れている場合に、上述のように反力発生部22(電磁石41及び電磁石42)に通電することにより、可動部21を中立位置に戻す反力を発生させるための処理を実行する。また、操作制御部24は、可動部21のX−Y平面における位置座標、すなわち磁石51のX座標及びY座標を算出するための、座標算出処理を実行する。
[2.処理]
次に、操作装置3の操作制御部24が実行する座標算出処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。座標算出処理は、操作制御部24の動作中に繰り返し実行される処理である。
はじめに、S10では、操作制御部24は、移動検出部23の各ホール素子の検出信号を取得する。具体的には、操作制御部24は、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれから検出信号を取得する。
S20では、操作制御部24は、各ホール素子と磁石51との基板面641上での距離を特定する。具体的には、操作制御部24は、図5に示すように、基板面641において、XY座標で表される第1ホール素子61から第3ホール素子63のそれぞれの中心位置611、621、631から、XY座標で表される磁石51の中心位置511までの距離である第1距離d1、第2距離d2、第3距離d3を特定する。
操作制御部24は、ROM242に記録されているホール素子についての距離と検出信号との対応関係(図3参照)に基づいて、S10にて取得した第1ホール素子61の検出信号に対応する距離を第1距離d1として特定する。同様に、操作制御部24は、第2ホール素子62の検出信号に対応する距離を第2距離d2として特定し、第3ホール素子63の検出信号に対応する距離を第3距離d3として特定する。
S30では、操作制御部24は、磁石51の中心位置511のXY座標を算出する。具体的には、操作制御部24は、一例として次に説明するように、磁石51の中心位置511のXY座標を算出する。
基板面641上での第1ホール素子61の中心位置611、第2ホール素子62の中心位置621、第3ホール素子63の中心位置631の座標すなわちXY座標は、それぞれ、(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)のように表されるものとする。なお、第1ホール素子61〜第3ホール素子63は支持基板64に固定されていることから、これらの中心位置611、621、631のXY座標は、既知の値として、ROM242に記録されている。
操作制御部24は、計算を簡易にするため、第1ホール素子61の中心位置611((x1、y1))を計算上の座標の原点とし、第1ホール素子61の中心位置611と第2ホール素子62の中心位置621とを結んだ直線をP軸とし、このP軸に垂直な直線をQ軸として、P−Q平面における、第1ホール素子61〜第3ホール素子63の中心位置611、621、631の座標、すなわちP座標及びQ座標の値を算出する。以下では、X座標及びY座標の値を、P座標及びQ座標に算出し直した座標を、変換後座標というものとする。第1ホール素子61の中心位置611、第2ホール素子62の中心位置621、第3ホール素子63の中心位置631についての変換後座標は、図6に示すように、それぞれ、(0、0)、(p2、0)、(p3、q3)のように表されるものとする。尚、このような座標変換についての計算手法は周知であるため、ここでは説明を省略する。
続いて、XY座標で表される磁石51の中心位置511(x、y)の変換後座標を(p、q)とし、第1ホール素子61の中心位置611、第2ホール素子62の中心位置621、及び第3ホール素子63の中心位置631の変換後座標を用いて、第1距離d1は、(1)式のように表される。

また、第2距離d2は、(2)式のように表される。

また、第3距離d3は、(3)式のように表される。

第1距離d1、第2距離d2、第3距離d3、第1ホール素子61の中心位置611、第2ホール素子62の中心位置621、第3ホール素子63の中心位置631の変換後位置座標の値は、既知である。つまり、(1)式と(2)式との連立方程式に基づいて、磁石51の中心位置511の変換後座標は、(4a)、(4b)式のように表される。

ここで(4b)式に示すように、磁石51の中心位置511のQ座標は、正及び負の2値をとり得る。ただし、(1)式と、(2)式に代えて第3距離d3を示す(3)式との連立方程式に基づいて、磁石51のQ座標の値が、正及び負のいずれか一方に特定される。
最後に、操作制御部24は、磁石51のP座標及びQ座標を、X座標及びY座標に変換し、磁石51のXY座標を、X−Y平面である移動平面201における可動部21の位置座標として特定し、本処理を終了する。
[3.効果]
以上、詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
[3A]第1ホール素子61〜第3ホール素子63は支持基板64に固定されているため、これら第1ホール素子61〜第3ホール素子63のX座標及びY座標が特定される。また、支持基板64の基板面641上における、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれから磁石51までの距離は、第1ホール素子61〜第3ホール素子63のそれぞれによって検出された磁界の大きさに基づいて特定される。したがって、基板面641上にて、特定された各ホール素子61〜63のXY座標と、各ホール素子61〜63から磁石51までの距離とを用いて、磁石51のXY座標を算出することができる。この結果、例えば予め定められた複数の領域の内どの領域に可動部21が位置するのかを検出するような比較例と比べて、精度良く、可動部21の位置を検出することができる。
[3B]移動検出部23では、磁石51が可動部21に設けられ、複数のホール素子である第1ホール素子61〜第3ホール素子63が支持基板64に設けられている。これによれば、磁石51が取り付けられる側には配線が不要である為、例えば磁石51が支持基板64に設けられて複数のホール素子である第1ホール素子61〜第3ホール素子63が可動部21に設けられるような比較例と比べて、簡易な構成とすることができる。
[3C]支持基板64は、Z軸に垂直な基板面641、すなわち可動部21の移動平面201に平行な基板面641を有し、複数のホール素子である第1ホール素子61〜第3ホール素子63が基板面641上に配置されている。これによれば、例えば基板面が可動部21の移動平面201に平行でない支持基板に複数のホール素子が配置されるような比較例と比べて、可動部21の位置座標を、簡易に算出することができる。
[3D]磁石51は円形である。これによれば、磁石51による磁界は磁石51を中心として均等に分布するため、例えば磁石51が円形でない比較例と比べて、第1ホール素子61〜第3ホール素子63それぞれの中心位置611、621、631から磁石51の中心位置511までの距離を、簡易に算出することができる。この結果、磁石51のXY座標、すなわち可動部21の位置座標を、簡易に算出することができる。
[3E]磁石51は、磁性材料により形成された磁性体部である下部ヨーク33に設けられている。これによれば、図7に示すように、磁石51による磁束Bの磁束密度を増加させることができるので、第1ホール素子61〜第3ホール素子63により検出される磁束密度が大きくなり、第1ホール素子61〜第3ホール素子63による距離の検出精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、操作装置3が位置検出装置の一例に相当し、支持基板64が基準部の一例に相当し、操作制御部24が位置検出部の一例に相当し、第1ホール素子61〜63が検出センサの一例に相当し、下部ヨーク33が磁性体部の一例に相当する。また、移動平面201が移動面の一例に相当し、基板面641が平行平面の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
[4A]上記実施形態では、支持基板64には3つのホール素子が設けられていたが、ホール素子の数はこれに限るものではない。例えば、次に示す特定条件を満たす場合は、支持基板64に2つのホール素子が設けられる構成としてもよい。
(特定条件)移動平面201に垂直な平面であって、複数のホール素子のうち少なくとも2つのホール素子を結ぶ直線を含む平面によって、移動平面201における可動部21の可動範囲202が分割されないこと。
上記実施形態では、第1ホール素子61及び第2ホール素子62の位置座標と、第1距離d1及び第2距離d2とからでは、Q座標が正の値及び負の値の2値をとり得るため、磁石51の中心位置511のQ座標(Y座標)を特定することができなかった。このため、磁石51の中心位置511のXY座標を特定するためには、少なくとも3つのホール素子が必要であった。
これに対し、一例として図8に示す例では、基板面641上において、第1ホール素子61の中心及び第2ホール素子62の中心を結ぶ直線であるP軸が、基板面641での磁石51の可動範囲602を分断しないように、第1ホール素子61及び第3ホール素子63が基板面641上に配置されている。ここで、図8における磁石51の可動範囲602とは、移動平面201における可動範囲202をZ軸に沿って基板面641上に投影した範囲に相当する。換言すれば、移動平面201に垂直な平面であってP軸を含む平面によって、移動平面201における可動範囲202が分断されないようになっている。すなわち、上述の特定条件を満たすように、基板面641上に2つのホール素子である第1ホール素子61及び第2ホール素子62が配置されている。この場合は、Q軸の正の側及び負の側のどちら側に可動範囲602が位置するかが明らかである。図8の例ではQ軸の正の側に可動範囲602の位置することが明らかである。このため、第1ホール素子61及び第2ホール素子62の2つのホール素子によって、基板面641上での磁石51の中心位置511のQ座標が、正の値及び負の値のいずれであるかを特定することができる。結果として、基板面641上での磁石51の中心位置511のY座標を特定することができる。したがって、上述の特定条件を満たす場合は、第1ホール素子61及び第2ホール素子62の2つのホール素子によって、可動部21の位置座標を特定することができる。
[4B]上記実施形態では、磁石51は可動部21に設けられ、第1ホール素子61〜第3ホール素子63は支持基板64に設けられていたが、逆であってもよい。すなわち、磁石51が支持基板64に設けられ、第1ホール素子61〜第3ホール素子63が可動部21に設けられていてもよい。
[4C]上記実施形態では、磁石51は円形であったが、磁石51の形状はこれに限るものではない。磁石51は任意の形状であってよい。ただし、磁石51の形状は、できるだけ円形に近い形状であることが望ましい。
[4D]上記実施形態では、1枚の支持基板64に第1ホール素子61〜第3ホール素子63の全てのホール素子が搭載されていたが、ホール素子が搭載される支持基板64は、複数の基板に分かれていても良い。なお、この場合、複数の基板における各ホール素子の搭載面は、同一平面上に配置されていることが望ましい。
[4E]上記実施形態では、下部ヨーク33を磁石51による磁束密度を増加させるための磁性体部として用いていたが、磁性体部の配置はこれに限るものではない。例えば、図9に示すように、支持基板64の下方に磁性体部65を更に配置してもよい。これによれば、第1ホール素子61〜第3ホール素子63より検出される磁束密度が更に大きくなるため、第1ホール素子61〜第3ホール素子63による距離の検出精度をより向上させることができる。
[4F]第1ホール素子61〜第3ホール素子63の配置は、上記実施形態(図5参照)に示した配置に限るものではない。例えば、第1ホール素子61〜第3ホール素子63は、支持基板64の基板面641上において、それぞれの中心位置611、621、631によって正三角形が形作られるように配置されていてもよい。また、基板面641における該正三角形の中心位置のXY座標と、可動部21の可動範囲202の中心位置のXY座標とが一致するように、基板面641上に、第1ホール素子61〜第3ホール素子63が配置されていてもよい。
[4G]上記実施形態では、磁石51は、把持部31の中心位置Mと、XY座標の値が同じとなるように配置されていたが、これに限るものではない。磁石51は、例えば、支持基板64の基板面641と対向する可動部21の面上の、いずれの位置に設けられていてもよい。
[4H]上記実施形態では、基板面641上でのXY座標を用いて磁石51のXY座標を算出し、算出したXY座標を可動部21の位置座標としていたが、これに限らず、Z軸に垂直な基板面641とは異なる平面(算出用平面という)上でのXY座標を用いて、磁石51のXY座標を算出してもよい。なお、算出用平面は、Z軸に垂直な平面に限るものではないが、Z軸に垂直な平面であることが望ましい。
[4I]上記実施形態における操作装置3の構成は一例にすぎない。すなわち、移動可能な可動部と位置を固定された固定部とを備え、可動部と固定部との対向面において、固定部に対する可動部の位置を検出するような構成に、上記実施形態の移動検出部23及び操作制御部24の構成を適用してよい。
[4J]上記実施形態における可動部21の移動面は平面であったが、可動部21の移動面は曲面状であってもよい。
[4K]上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
[4L]本発明は、操作制御部24、操作装置3、遠隔操作システム1の他、操作制御部24を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、位置検出方法など、種々の形態で実現することができる。
1…遠隔操作システム 3…操作装置 21…可動部 23…移動検出部 24…操作制御部 51…磁石 61…第1ホール素子 62…第2ホール素子 63…第3ホール素子 64…支持基板 241…CPU241 641…基板面。

Claims (4)

  1. 自車両に搭載され、予め定められた移動面内を運転者の操作により移動可能な可動部(21)と、
    自車両に固定され、前記移動面内を移動する前記可動部と向かい合うように配置される基準部(64)と、
    前記基準部に対する前記可動部の移動を、前記可動部の移動に伴って変化する磁界に基づいて検出する移動検出部(23)と、
    前記移動検出部により検出された磁界の大きさに基づいて、前記可動部の位置を検出する位置検出部(24)と、
    を備え、
    前記移動検出部は、磁石(51)と前記磁石の発生する磁界の大きさを検出する複数の検出センサ(61〜62、61〜63)とを有し、
    前記磁石が前記可動部に設けられ、前記複数の検出センサが前記基準部に設けられ、
    前記位置検出部は、前記基準部に設けられた前記複数の検出センサの位置座標と、前記検出センサにより検出された磁界の大きさを用いて特定される前記検出センサから前記磁石までの距離とに基づいて、前記磁石の位置座標を前記可動部の位置座標として算出し、
    前記移動面は平面であり、
    前記基準部は、前記移動面に平行な平行平面を有し、
    前記複数の検出センサは、前記基準部が有する前記平行平面上に設けられ、
    前記移動面に垂直な平面であって前記複数の検出センサのうち少なくとも2つの検出センサを結ぶ直線を含む平面によって、前記移動面における前記可動部の可動範囲が分割されない
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項に記載の位置検出装置であって、
    前記移動検出部は2つの前記検出センサを有する
    ことを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載の位置検出装置であって、
    前記磁石は円形である
    ことを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置であって、
    前記可動部及び前記基準部のうち少なくとも一方に、磁性材料により形成された磁性体部が設けられる
    ことを特徴とする位置検出装置。
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