JP2017090993A - 触覚呈示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制する触覚呈示装置を提供する。
【解決手段】触覚呈示装置1は、操作面20に接触した操作者の操作指を検出するタッチパッド2と、操作面20に振動を付加して操作者に触覚を呈示する触覚呈示部5と、タッチパッド2の検出結果に基づいて操作面20に対する操作指の接触面積を判定する面積判定部6と、面積判定部6によって判定された接触面積に比例して振動の強さを小さくするように触覚呈示部5を制御する制御部7と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、触覚呈示装置に関する。
従来の技術として、タッチパネルを振動させる振動素子、タッチパネル面上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部、タッチ位置に応じた振動周波数あるいは振動間隔あるいは振動強度で振動素子を振動させる振動制御部を備えたタッチパネル装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このタッチパネル装置は、タッチ位置に応じて振動素子を制御してクリック感を変えてタッチ位置を操作者に感覚的に認識させるので、操作者が音量やイコライゼーションカーブなどの画像をブラインドタッチでなぞり、入力するデータを設定、調整することができる。
特開2006−79238号公報
しかし従来のタッチパネル装置は、音量やイコライゼーションカーブなどの画像をなぞる際、調整量に応じた振動を呈示するものであって操作指とタッチパネルとの接触面積による振動の感じ方の差を抑制することはできない。
従って、本発明の目的は、接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制することができる触覚呈示装置を提供することにある。
本発明の一態様は、操作面に接触した操作者の操作指を検出する検出部と、操作面に振動を付加して操作者に触覚を呈示する触覚呈示部と、検出部の検出結果に基づいて操作面に対する操作指の接触面積を判定する面積判定部と、面積判定部によって判定された接触面積に比例して振動の強さを小さくするように触覚呈示部を制御する制御部と、を備えた触覚呈示装置を提供する。
本発明によれば、接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制することができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係る触覚呈示装置が配置された車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、触覚呈示装置のブロック図の一例を示している。 図2(a)は、パームレストに掌を置いた状態で操作指を伸ばして行う操作の一例を示す概略図であり、図2(b)は、その際に操作指を検出した検出領域の一例を示す概略図であり、図2(c)は、パームレストに掌を置いた状態で操作指を曲げて行う操作の一例を示す概略図であり、図2(d)は、その際に操作指を検出した検出領域の一例を示し概略図である。 図3は、第1の実施の形態に係る触覚呈示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、第2の実施の形態に係る触覚呈示装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る触覚呈示装置は、操作面に接触した操作者の操作指を検出する検出部と、操作面に振動を付加して操作者に触覚を呈示する触覚呈示部と、検出部の検出結果に基づいて操作面に対する操作指の接触面積を判定する面積判定部と、面積判定部によって判定された接触面積に比例して振動の強さを小さくするように触覚呈示部を制御する制御部と、を備えて概略構成されている。
この触覚呈示装置は、判定された接触面積が大きいと振動を感じ易いので振動を小さくし、接触面積が小さいと振動を感じ難いので振動を大きくするので、この構成を用いない場合と比べて、接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
(触覚呈示装置1の概要)
図1(a)は、第1の実施の形態に係る触覚呈示装置が配置された車両内部の一例を示す概略図であり、図1(b)は、触覚呈示装置のブロック図の一例を示している。図2(a)は、パームレストに掌を置いた状態で操作指を伸ばして行う操作の一例を示す概略図であり、図2(b)は、その際に操作指を検出した検出領域の一例を示す概略図であり、図2(c)は、パームレストに掌を置いた状態で操作指を曲げて行う操作の一例を示す概略図であり、図2(d)は、その際に操作指を検出した検出領域の一例を示し概略図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図1(b)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに図2(a)〜図2(d)は、紙面左側が車両前方であり、右側が車両後方となっている。
触覚呈示装置1は、例えば、図1(a)に示すように、車両9に搭載され、電磁気的に接続された電子機器の操作を遠隔で行うことができるものである。触覚呈示装置1は、例えば、導電性を有するペンや指による操作により、電子機器の表示部に表示されたカーソルの移動や選択、表示されたアイコンの選択、決定、ドラッグ、ドロップなどの指示を行うことができるように構成されている。センターコンソール90に配置された表示装置91は、電子機器の表示部として機能する。なお本実施の形態では、指(操作指)による操作について説明する。
触覚呈示装置1は、図1(a)及び図1(b)に示すように、操作面20に接触した操作者の操作指を検出する検出部としてのタッチパッド2と、操作面20に振動を付加して操作者に触覚を呈示する触覚呈示部5と、タッチパッド2の検出結果に基づいて操作面20に対する操作指の接触面積を判定する面積判定部6と、面積判定部6によって判定された接触面積に比例して振動の強さを小さくするように触覚呈示部5を制御する制御部7と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態の面積判定部6は、図2(a)〜図2(d)に示すように、操作面20を少なくとも、操作面20の近傍に設けられて操作者の掌80が置かれる台座としてのパームレスト10側の領域(近領域21)と、パームレスト10から離れた領域(遠領域22)と、に分割し、タッチパッド2によって検出された操作指81の操作面20上の位置がパームレスト10から離れた遠領域22内であった場合、パームレスト10側の近領域21よりも接触面積が大きいと判定する。
なお図2(b)及び図2(d)に示す実接触面積27は、実際に操作面20に接触した操作指81の面積を模式的に図示したものである。
(タッチパッド2の構成)
タッチパッド2は、例えば、操作者の体の一部や専用のペンで操作面20に触れることにより、触れた操作面20上の位置を検出するタッチセンサである。操作者は、例えば、操作面20に操作を行うことにより、接続された電子機器の操作を行うことが可能となる。タッチパッド2としては、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、SAW(Surface Acoustic Wave)方式、静電容量方式などを用いることが可能である。本実施の形態に係るタッチパッド2は、例えば、静電容量方式のタッチパッドである。
タッチパッド2は、一例として、図1(b)に示すように、駆動電極30と、検出電極40と、駆動部3と、読出部4と、を備えて概略構成されている。
駆動電極30は、X軸に沿って複数配置され、制御部7と電気的に接続されている。また検出電極40は、Y軸に沿って複数配置され、読出部4と電気的に接続されている。この駆動電極30及び検出電極40は、互いに絶縁され、そして交差して操作面20の下方に等間隔で配置されている。
駆動電極30は、一例として、図1(b)に示すように、座標X〜座標Xに対応して配置されている。また検出電極40は、一例として、座標Y〜座標Yに対応して配置されている。この座標X〜座標X、及び座標Y〜座標Yで形成されるXY座標系は、操作面20に設定されている。このXY座標系の原点は、一例として、図1(b)の紙面において左上であり、運転席に着座した操作者から見て操作面20の左上である。この操作面20は、例えば、フロアコンソール95に露出している。
駆動部3及び読出部4は、制御部7によって制御されている。駆動部3は、制御部7から出力される駆動信号Sに基づいて、この駆動信号Sを供給する駆動電極30を切り替える。そして読出部4は、検出電極40との接続を切り替えて、駆動された駆動電極30と検出電極40とによって得られる静電容量を読み出す。
読出部4は、駆動電極30と検出電極40の全ての組み合わせで静電容量を読み出して1周期分の検出情報Sを生成して制御部7に出力する。読出部4は、例えば、静電容量をデジタル化して検出情報Sを生成する。つまり検出情報Sは、座標(X,Y)〜座標(X,Y)に対応した静電容量の情報である。
このタッチパッド2の近傍には、パームレスト10が配置されている。このパームレスト10は、例えば、タッチパッド2を操作する操作者の手、手首又は掌を支持することで、操作者の操作を安定させると共に、操作の負荷を軽減する。従ってパームレスト10は、一例として、低反発ウレタン材料などの柔らかい材料を用いて、手が載せ易く、かつ、手に合う形状に変形する。
パームレスト10は、図1(a)に示すように、操作面20の車両後部側に配置される。つまりパームレスト10は、座標(X,Y)〜座標(X,Y)に近いフロアコンソール95に配置されている。従って座標(X,Y)〜座標(X,Y)が近領域21に含まれ、パームレスト10から最も遠い座標(X,Y)〜座標(X,Y)が遠領域22に含まれる。
(触覚呈示部5の構成)
触覚呈示部5は、操作面20の下方に配置されている。また触覚呈示部5は、制御部7と電気的に接続され、制御部7から出力される振動信号Sに基づいて操作面20に振動を付加する。
振動信号Sは、一例として、サイン波であり、予め定められた時間、制御部7から供給される。なお触覚呈示部5は、連続的に駆動されても良いし、間欠的に駆動されても良い。本実施の形態の触覚呈示部5は、一例として、予め定められた時間、連続的に駆動される。
触覚呈示部5は、例えば、金属板と、圧電素子と、を備えたモノモルフ型の圧電アクチュエータである。このモノモルフ型圧電アクチュエータとは、1枚の圧電素子だけで屈曲する構造のアクチュエータである。なお、触覚呈示部5の変形例としては、2枚の圧電素子を金属板の両面に設けたバイモルフ型圧電アクチュエータなどであっても良い。
触覚呈示部5は、操作面20を振動させることにより、操作者が行った操作に対する触覚フィードバックを呈示する。この振動による操作面20の振幅量や周波数は、例えば、操作指のパチニ小体の神経活動特性に合わせて設定される。具体的には、パチニ小体の感度は、周波数200Hz程度の刺激に対して最も感度が高いことが知られているので、これを考慮して操作面20を駆動するのが好ましい。
本実施の形態では、触覚呈示部5は、一例として、振動信号Sに基づいて周波数200Hzの振動を行う。そして触覚呈示部5は、近領域21と遠領域22とで振動の強さを変えるため、振幅量を切り替える。振幅量は、一例として、近領域21では0.2mmであり、遠領域22では0.1mmである。
(面積判定部6の構成)
本実施の形態の面積判定部6は、操作指の接触面積を数値として算出するのではなく、後述する操作指の検出点が位置する領域に基づいて接触面積を判定するように構成されている。
面積判定部6は、図1(b)に示すように、制御部7に電気的に接続され、領域情報60を有している。この領域情報60は、例えば、近領域21及び遠領域22を定義するための情報である。なお振動の強さを変えるために設定される領域は、近領域21及び遠領域22に限定されず、中央に基準領域を設けるなどして3つ以上の領域に分けても良い。
パームレスト10に近い近領域21は、例えば、座標(X,Y)、座標(X,Y)、座標(X,Y)及び座標(X,Y)で囲まれた領域である。またパームレスト10から遠い遠領域22は、例えば、座標(X,Y)、座標(X,Y)、座標(X,Y)及び座標(X,Y)で囲まれた領域である。
図2(a)に示すように、操作者がパームレスト10に手8を置き、掌80をパームレスト10に接触させてパームレスト10から遠い操作面20の領域を操作する場合、操作指81が伸び、主に操作指81の腹の部分で操作面20と接触する。
また図2(c)に示すように、操作者がパームレスト10に手8を置き、掌80をパームレスト10に接触させてパームレスト10から近い操作面20の領域を操作する場合、操作指81を折り曲げないと操作ができないので、主に操作指81の先端の部分で操作面20と接触する。
このように、パームレスト10によって手8が支持された場合、パームレスト10に近い領域と遠い領域では、操作面20に対する接触の仕方が異なって実接触面積27に差が生じる。例えば、図2(b)に示す実接触面積27と図2(d)に示す実接触面積27とでは、操作者が同じように操作しているつもりでも異なる大きさとなる。
操作面20の振動は、この実接触面積27が大きいと感じ易く、実接触面積27が小さいと感じ難い。従って振動は、実接触面積27が大きい場合、認識し易いので不快感を与えないため弱い方が良く、実接触面積27が小さい場合、認識し難いので強い方が良い。
面積判定部6は、制御部7から取得する後述する検出結果情報Sに基づいて、操作指81の検出点28が近領域21に含まれる場合、実接触面積27が小さいと判定し、検出点28が遠領域22に含まれる場合、実接触面積27が大きいと判定する。
この面積判定部6は、一例として、近領域21に検出点28が位置する場合の接触面積を基準としている。つまり面積判定部6は、遠領域22に検出点28が位置する場合の接触面積を、近領域21に位置する場合の接触面積を基準にして大きいと判定する。
面積判定部6は、判定結果に基づいて接触面積情報Sを生成して制御部7に出力する。なお上述のように、面積判定部6は、実接触面積27を算出する訳ではなく、検出点28が位置する領域から接触面積の大小を判定している。
(制御部7の構成)
制御部7は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部7が動作するためのプログラムと、タッチしきい値70と、振動パターン情報71と、が格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部7は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
タッチしきい値70は、例えば、図2(b)及び図2(d)に示すように、操作指81を検出するためのしきい値である。制御部7は、タッチパッド2から取得した検出情報Sに基づいて単位領域25ごとの静電容量とタッチしきい値70とを比較し、タッチしきい値70以上の静電容量が検出された単位領域25を検出領域26と判定する。この検出領域26は、一例として、図2(b)及び図2(d)において斜線が施された領域である。
この単位領域25は、操作面20を駆動電極30と検出電極40の組み合わせで分割した領域である。従って駆動電極30と検出電極40の座標(X,Y)〜座標(X,Y)の数(16)で操作面20を分割した領域が単位領域25となっている。
制御部7は、タッチしきい値70以上の静電容量を用いて加重平均や重心の算出などの方法によって検出点28を算出する。制御部7は、検出点28の情報として検出結果情報Sを算出して面積判定部6に出力すると共に、検出点28の座標の情報を含む操作情報Sを生成し、接続された電子機器に出力する。触覚呈示装置1が接続された電子機器は、例えば、検出点28の移動に応じて表示装置91に表示されたカーソルなどを移動させる。
振動パターン情報71は、操作面20を振動させるパターンに関する情報である。制御部7は、面積判定部6から取得する接触面積情報Sと振動パターン情報71に基づいて振動パターンを決定し、決定した振動パターンに基づいて振動信号Sを生成する。
以下に本実施の形態の触覚呈示装置1の動作について図3のフローチャートに従って説明する。この動作は、触覚呈示装置1がなされた操作に基づいて振動による触覚フィードバックを呈示する動作である。
(動作)
触覚呈示装置1の制御部7は、タッチパッド2に駆動信号Sを出力し、周期的に検出情報Sを取得する。制御部7は、検出情報Sとタッチしきい値70とから操作指が検出されたと判定した場合(Step1)、検出点28を算出して検出結果情報Sを生成して面積判定部6に出力すると共に、検出点28に基づいて操作情報Sを生成して電子機器に出力する。
面積判定部6は、取得した検出結果情報Sに基づいて検出点28の座標を取得し、領域情報60と比較して検出点28が近領域21及び遠領域22のいずれの領域に位置するのか判定する(Step2)。
面積判定部6は、検出点28が近領域21に位置する場合(Step3:Yes)、接触面積が基準の大きさであるとする接触面積情報Sを制御部7に出力する。
制御部7は、取得した接触面積情報Sに基づいて接触面積が基準の大きさであると確認すると、振動パターン情報71に基づいて基準の振動を生成するための振動信号Sを触覚呈示部5に出力し、基準の振動による触覚を呈示させる(Step4)。制御部7は、触覚を呈示する予め定められた時間が経過した後、触覚呈示動作を終了する。
ここでステップ3において面積判定部6は、検出点28が遠領域22に位置する場合(Step3:No)、接触面積が基準より大きいとする接触面積情報Sを制御部7に出力する。
制御部7は、取得した接触面積情報Sに基づいて接触面積が基準より大きいと確認すると、振動パターン情報71に基づいて基準の振動より振幅量が小さい振動を生成するための振動信号Sを触覚呈示部5に出力し、基準の振動より振幅量が小さい振動による触覚を呈示させる(Step5)。制御部7は、触覚を呈示する予め定められた時間が経過した後、触覚呈示動作を終了する。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係る触覚呈示装置1は、接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制することができる。具体的には、触覚呈示装置1は、パームレスト10に近い近領域21において操作されている場合、基準の振動を生成して操作者に触覚フィードバックを呈示し、パームレスト10から遠い遠領域22において操作されている場合、振動を感じ易いとして基準よりも振幅量が小さい振動による触覚フィードバックを呈示する。従って触覚呈示装置1は、接触面積に応じて振動を変える構成を用いない場合と比べて、接触面積の違いによる振動の感じ方の差を抑制することができる。
触覚呈示装置1は、振動の感じ方の差を抑制するので、操作者に与える不快感が抑制され、操作感が向上する。また触覚呈示装置1は、振動の感じ方の差を抑制するので、操作可能なボタンの種類に合わせて触覚フィードバックを変化させた場合、操作者がボタンの種類を認識し易くなり、操作したボタンを確認する時間などが必要なくなるので素早い操作が可能となる。
触覚呈示装置1は、パームレスト10からの距離に応じて操作面20を少なくとも2つの領域に分割し、その領域に応じた振動を呈示するように構成されている。接触面積を算出する場合は、まず接触面積の形状を決定し、決定した形状に応じた面積の算出を行わなければならない。しかし触覚呈示装置1は、検出点28が位置する領域に設定された接触面積を接触面積とするので、接触面積を算出する場合と比べて、処理負荷が抑制され、処理能力が高い電子部品を使わなくても良いので製造コストが抑制される。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、近領域21及び遠領域22によって接触面積を判定するのではなく、検出領域26に含まれる単位領域25の数を接触面積と見なす点で上記の実施の形態と異なっている。
なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態の面積判定部6は、操作面20が複数の単位領域25に分割されている場合、操作指が検出された単位領域25の数に基づいて接触面積を判定するように構成されている。つまり面積判定部6は、制御部7から取得した検出結果情報Sに基づく検出領域26の単位領域25の数を接触面積とする。
面積判定部6は、図2(b)に示す検出領域26が得られた場合、接触面積を「9」と見なす。また面積判定部6は、図2(d)に示す検出領域26が得られた場合、接触面積を「4」と見なす。面積判定部6は、接触面積に応じた接触面積情報Sを生成して制御部7に出力する。
本実施の形態の振動パターン情報71は、接触面積と振動パターンとを関連付けた情報である。接触面積は、一例として、1〜16までの値を取るので、この1〜16に関連付けて振幅量が割り当てられる。
以下に本実施の形態の触覚呈示装置1の動作について図4のフローチャートに従って説明する。この動作は、触覚呈示装置1がなされた操作に基づいて振動による触覚フィードバックを呈示する動作である。
(動作)
触覚呈示装置1の制御部7は、タッチパッド2に駆動信号Sを出力し、周期的に検出情報Sを取得する。制御部7は、検出情報Sとタッチしきい値70とから操作指が検出されたと判定した場合(Step10)、検出点28を算出して操作情報Sを電子機器に出力すると共に、検出領域26の情報を含む検出結果情報Sを生成して面積判定部6に出力する。
面積判定部6は、取得した検出結果情報Sに基づいて検出領域26がいくつの単位領域25で形成されているか確認し、確認した単位領域25の数を接触面積と判定する(Step11)。
面積判定部6は、判定した接触面積に基づいて接触面積情報Sを生成して制御部7に出力する。
制御部7は、取得した接触面積情報Sに基づいて接触面積と振動パターン情報71から接触面積に応じた振動パターンを判定する(Step12)。制御部7は、判定した振動パターンに基づいた振動を生成するための振動信号Sを触覚呈示部5に出力して振動パターンによる触覚を呈示させる(Step13)。制御部7は、触覚を呈示する予め定められた時間が経過した後、触覚呈示動作を終了する。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態の触覚呈示装置1は、検出領域26に含まれる単位領域25の数を接触面積と見なすので、実際の接触面積を算出する場合と比べて、接触面積を求める処理が簡素化される。また触覚呈示装置1は、接触面積を求める処理が簡素化されているので、処理能力が高い電子部品を使わなくても良く、製造コストが抑制される。
また他の実施の形態に係る面積判定部6は、タッチパッド2によって検出された操作指の操作面20上の位置が、操作面20の近傍に設けられて操作者の掌80が置かれるパームレスト10側から離れるに従って接触面積が大きいと判定するように構成される。
この面積判定部6は、一例として、図2(b)及び図2(d)に示すように、座標Yから座標Yに向かってパームレスト10から離れることから、座標Yから座標Yに応じて接触面積が大きくなるとして振幅量の最大値から最小値を4段階に分け、検出点28のY座標に基づいて振幅量を変える。
上述の実施の形態及び変形例に係る触覚呈示装置1は、例えば、用途に応じて、その一部が、コンピュータが実行するプログラム、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現されても良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…触覚呈示装置、2…タッチパッド、3…駆動部、4…読出部、5…触覚呈示部、6…面積判定部、7…制御部、8…手、9…車両、10…パームレスト、20…操作面、21…近領域、22…遠領域、25…単位領域、26…検出領域、27…実接触面積、28…検出点、30…駆動電極、40…検出電極、60…領域情報、70…タッチしきい値、71…振動パターン情報、80…掌、81…操作指、90…センターコンソール、91…表示装置、95…フロアコンソール

Claims (4)

  1. 操作面に接触した操作者の操作指を検出する検出部と、
    前記操作面に振動を付加して操作者に触覚を呈示する触覚呈示部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記操作面に対する操作指の接触面積を判定する面積判定部と、
    前記面積判定部によって判定された前記接触面積に比例して前記振動の強さを小さくするように前記触覚呈示部を制御する制御部と、
    を備えた触覚呈示装置。
  2. 前記面積判定部は、前記操作面を少なくとも、前記操作面の近傍に設けられて操作者の掌が置かれる台座側の領域と、前記台座から離れた領域と、に分割し、前記検出部によって検出された操作指の前記操作面上の位置が前記台座から離れた領域内であった場合、前記台座側の領域よりも前記接触面積が大きいと判定する、
    請求項1に記載の触覚呈示装置。
  3. 前記面積判定部は、前記検出部によって検出された操作指の前記操作面上の位置が、前記操作面の近傍に設けられて操作者の掌が置かれる台座側から離れるに従って前記接触面積が大きいと判定する、
    請求項1に記載の触覚呈示装置。
  4. 前記面積判定部は、前記操作面が複数の単位領域に分割されている場合、操作指が検出された単位領域の数に基づいて前記接触面積を判定する、
    請求項1に記載の触覚呈示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020174786A1 (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 株式会社東海理化電機製作所 制御装置及びプログラム
CN113711168A (zh) * 2019-04-26 2021-11-26 哈图优公司 设置有加强件的触觉反馈装置

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