JP7243394B2 - クリプトン吸着剤 - Google Patents

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本発明は、クリプトン吸着剤に関する。本発明のクリプトン吸着剤は、例えば、混合ガスからクリプトンを選択的に吸着して回収する用途に有用である。
使用済み核燃料の再処理工程では、ウランの核分裂によって核燃料中に生成した85Kr(クリプトン)や133Xe(キセノン)等の放射性同位元素を含んだ放射性ガスが発生する。半減期が短い元素(133Xe:5.3日)は核燃料の冷却中にほとんど崩壊するが、半減期が長い元素(85Kr:10.7年)は核燃料中に残存するため、排ガス放出時に問題になる。排ガスを環境中に放出する前に、これらの放射性ガスを十分に吸着除去する必要がある。
また、クリプトンは、エキシマレーザーや電球のフィラメントを長寿命化させる封入ガス、建築材料の断熱効率を向上させる封入ガスとして使用される有用なガスである。しかし、クリプトンは大気中に1.14ppmと微量しか含まれず、工業的には液体空気の分留を繰り返すことでしか得られない希少で高価なガスである。このため、クリプトンを含む混合ガスからクリプトンを吸着回収することが求められる。
特許文献1には天然MOR型ゼオライト、特許文献2には銀及びリチウム交換したシリカアルミナモル比が2.0~5.0であるX型ゼオライトがクリプトン吸着剤として開示されている。また、特許文献3には銀を含有したMOR型ゼオライトが開示されている。しかし低濃度のクリプトンを吸着させる吸着剤としては十分な性能を有しているとは言えなかった。
特開昭61-274723号 特許第3863483号 特許第6441451号
本発明は、従来のクリプトン吸着剤よりも、特に低濃度のクリプトン吸着量が大きいクリプトン吸着剤を提供するものである。本発明のクリプトン吸着剤は、混合ガスから効率的にクリプトンを吸着させることが可能である。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、クリプトン吸着剤として、シリカアルミナモル比が10~30の範囲であるゼオライトが優れることを見出し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、細孔径が4~5Åの範囲で、シリカアルミナモル比が10~30の範囲であるゼオライトを含有することを特徴とするクリプトン吸着剤である。
以下、本発明について説明する。
本発明は、細孔径が4~5Åの範囲で、シリカアルミナモル比が10~30の範囲であるゼオライトを含有することを特徴とするクリプトン吸着剤である。ここで、細孔径とは、国際ゼオライト学会(International Zeolite Association)2007年発行のゼオライト構造データ集「Atlas of Zeolite Framework Types」(Elsevier出版)に記載の細孔径を指す(但し、細孔が楕円状の場合は吸着分子を形状的に制限する短径とする。また、2種類以上の細孔を有する場合は最も大きな細孔の短径とする。)。本発明のクリプトン吸着剤は、細孔径4~5Åの範囲であることで、クリプトン吸着性能に優れたものになる。細孔径4~5Åの範囲のゼオライトのクリプトン吸着性能が優れる理由は定かではないが、クリプトン分子の大きさと近いことが影響している可能性がある。細孔径が4Åよりも小さい場合、工業的に実用可能でクリプトン吸着性能に優れるクリプトン吸着剤とはならない。5Åを超える場合、クリプトンと共存する他の成分の吸着が優勢となる。細孔径は、クリプトンをより吸着させるため、4~4.5Åの範囲であることが好ましい。
シリカアルミナモル比とは、SiO/Alモル比のことであり、10未満の場合は、吸着点となる金属成分が多く、極性が強くなりすぎてクリプトンと共存する他の成分の吸着が優勢となり、30を超える場合は金属成分を十分に含有することができず、十分な吸着性能を有さない。本発明のクリプトン吸着剤に用いられるゼオライトは、シリカアルミナモル比の範囲が10~28が好ましく、10~26がさらに好ましく、10~25が特に好ましい。
本発明のクリプトン吸着剤に用いられるゼオライトに含まれる金属成分として、リチウム、ナトリウム、銀から選択される少なくとも1種類を含んでいることが好ましく、特に、ナトリウム、銀から選択される少なくとも1種類の金属成分を含んでいることが好ましい。クリプトンは単原子分子であるため極性を持たない分子であるが、外部から電場を与えることで双極子が誘起され、極性を持つようになり、ゼオライトに吸着できるようになる。双極子を誘起する金属成分として前記の金属成分が優れる。
前記の金属成分は、クリプトンをより効果的に吸着させるために、ゼオライトのアルミニウムに対して0.1~1.1当量(金属/Alモル比のことで以下同じ)が好ましく、0.4~1.1当量がさらに好ましく、0.5~1.1当量が特に好ましい。
さらに、本発明のクリプトン吸着剤が銀を含有する場合、銀は、空気中500℃で焼成後に測定した紫外可視吸光スペクトルが290~350nmに吸光ピークを有し、かつ、該吸光ピークが310~330nmに最大値を有することが好ましい。紫外可視吸光スペクトルを測定するクリプトン吸着剤の焼成は、一般的な箱型のマッフル炉を用いて、1.0~1.2分間当りマッフル炉の内容積と等しい量の乾燥空気を吹き込みながら、1時間40分間で昇温し、500℃で3時間行った。紫外可視吸光スペクトルは上記のように500℃で焼成した試料を拡散反射法により室温で測定したものである。
ゼオライトに金属成分を含有させる方法は特に限定されず、イオン交換法、含浸法、蒸発乾固法等が使用できる。イオン交換法としては、ゼオライトと所望の金属成分イオンを含有する溶液とをゼオライト中の金属成分量が所望の濃度になるまで接触させることにより達成される。回分法、流通法等の一般的なイオン交換法が適用可能である。なお、金属成分の修飾は、クリプトン吸着剤が粉末であっても、成形体であってもよく、いずれでも可能である。成形体のクリプトン吸着剤を製造する際には、ゼオライト粉末を金属修飾した後に成形体とすることも、ゼオライト粉末を成形体とした後に金属修飾を行うことも、何れでも可能である。さらに、銀を含有するクリプトン吸着剤は300℃から700℃、好ましくは400℃から600℃の温度で熱処理(焼成)することによりクリプトンの吸着性能を向上させることができる。焼成雰囲気は空気等の酸化雰囲気、窒素等の不活性雰囲気のいずれでもよい。
本発明のクリプトン吸着剤に用いられるゼオライトとしては、FER型又はMWW型の少なくともいずれかの構造を含むことが好ましい。中でもFER型が好ましい。FER型のゼオライト(以下、「FER型ゼオライト」ともいう。)としては、例えば、フェリエライト、NU-23、ZSM-35等があげられる。MWW型のゼオライトとしては、例えば、MCM-22、ITQ-1、SSZ-25等があげられる。
本発明のクリプトン吸着剤に用いられるゼオライトは、シリカ源、アルミナ源、アルカリ源、必要に応じて構造指向剤の混合物(以下、「原料混合物」ともいう。)を水熱下で結晶化することで製造することができる。
シリカ源は、例えば、コロイダルシリカ、無定型シリカ、珪酸ナトリウム、テトラエチルオルトシリケート、アルミノシリケートゲル等を用いることができる。
アルミナ源は、例えば、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミノシリケートゲル、金属アルミニウム等を用いることができる。シリカ源及びアルミナ源は、他の原料と十分均一に混合できる形態のものが好ましい。
アルカリ源は、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムの水酸化物、ハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩などの各種の塩、アルミン酸塩中、珪酸塩中、アルミノシリケートゲル中のアルカリ成分等を用いることができる。
構造指向剤も必要に応じて用いることができる。構造指向剤としては、例えば、アミン類等を用いることができ、アミン類としては、例えば、ピリジン、ピペリジン、ピロリジン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンイミンなどから選ばれる少なくとも1種類を含んで用いることができる。
ゼオライトの結晶化はオートクレーブを使用することができ、結晶化の温度は100℃以上、250℃以下、好ましくは110℃以上、200℃以下、更に好ましくは120℃以上、190℃以下とすることができる。結晶化時間は12時間以上、96時間以内、好ましくは14時間以上、84時間以内、更に好ましくは16時間以上、72時間以内とすることができる。結晶化は静置、撹拌下のいずれでも行うことができる。
結晶化終了後は、固液分離を行い、余剰のアルカリ溶液を純水、温水などで洗浄することができる。洗浄後は乾燥することができる。乾燥温度は80℃以上、200℃以下であればよい。構造指向剤を含む場合は、乾燥後に熱分解処理によって除去することができる。
本発明のクリプトン吸着剤は粉体のままで使用可能であるが、混合ガスを分離する時は成形体とする方が扱いやすい。成形体とする方法は特に限定されない。成形に使用されるバインダーとしては、例えば、粘土、アルミナ、シリカ等の無機系バインダー等が使用できる。また成形する時には成形助剤としてセルロース等の有機系助剤、リン酸塩等の無機系助剤等を使用することができる。成形体の形状は、例えば、球状、円柱状、三つ葉型、楕円状、俵型、リング状等とすることができる。成形体の大きさは、直径として0.5~3mmの大きさとすることができる。成形体はバインダーを焼結させるために400~650℃程度の温度で、空気等の酸化性ガス、窒素等の不活性ガス中で焼成することができる。
本発明のクリプトン吸着剤は混合ガスから低濃度でもクリプトンを効率よく吸着することができる。
銀を含有するクリプトン吸着剤の紫外可視吸光スペクトルである。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<クリプトン吸着量の測定>
吸着量の測定は、定容量式吸着測定装置(BELSORP maxII:マイクロトラック・ベル社製)を使用した。吸着剤は350℃で2時間、0.01Pa以下の真空下で前処理した。吸着温度は25℃で測定した。クリプトン吸着量は圧力10kPa及び20kPaの時の吸着量を求めた。
<紫外可視吸光スペクトルの測定>
銀を含有するクリプトン吸着剤の紫外可視吸光スペクトルの測定は、内容積30Lのマッフル炉に25L/minの流量で乾燥空気を吹き込みながら、1時間40分間で昇温し、500℃で3時間焼成を行った試料を、積分球ユニットを備えた紫外可視分光光度計(V-650:日本分光社製)を使用して拡散反射法により室温で測定した。測定条件は、200~400nmの波長範囲を2分間で測定を行った。
実施例1
純水495g、水酸化ナトリウム48%水溶液2.9g、水酸化カリウム48%水溶液8.1g、及び、無定形アルミノシリケートゲル334gを加え、よく混合して原料混合物を得た。原料混合物の組成は、SiOを1とした場合のモル比として、Al:0.051、NaO:0.071、KO:0.019、HO:21であった。
この原料混合物を2000ccのステンレス製オートクレーブに密閉し、撹拌しながら180℃で72時間加熱した。加熱後の生成物を固液分離し、得られた固相を十分量の純水で洗浄し、110℃で乾燥して生成物を得た。粉末X線回折と蛍光X線分析から、生成物はFER型ゼオライト(細孔径:4.2Å)単相であった。FER型ゼオライトのSiO/Alモル比は18、Na/Al比は0.3、K/Al比は0.7であった(アルミニウムに対する金属(Na+K)量:1.0当量)。
得られたFER型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に記す。
Figure 0007243394000001
実施例2
実施例1のFER型ゼオライト(細孔径:4.2Å)を硝酸ナトリウム溶液でイオン交換を行って、Na/Al比1.0のFER型ゼオライトを調製した。SiO/Alモル比は18であった。
得られたFER型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
実施例3
実施例1のFER型ゼオライト(細孔径:4.2Å)を塩化アンモニウム溶液でイオン交換を行い、続いて硝酸銀溶液でイオン交換を行った。得られた銀交換FER型ゼオライトのSiO/Alモル比は18、Ag/Al比は0.5で、Ag含有量は8.5質量%であった。Na、Kは含有していなかった。この銀交換FER型ゼオライトを乾燥空気雰囲気、500℃で3時間焼成を行った(昇温速度:5℃/min)。
焼成後の銀交換ゼオライトの紫外可視吸光スペクトルを図1に示した。図から明らかなように310~330nmにピークトップを有する吸光ピークを有していた。
また、得られた銀交換FER型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
実施例4
実施例3で得られた銀交換FER型ゼオライト(細孔径:4.2Å)を再度硝酸銀溶液でイオン交換を行った。得られた銀交換FER型ゼオライトのSiO/Alモル比は18、Ag/Al比は0.8で、Ag含有量は12.0質量%であった。Na、Kは含有していなかった。
この銀交換FER型ゼオライトを乾燥空気雰囲気、500℃で3時間焼成を行った(昇温速度:5℃/min)。
図1から明らかなように310~330nmにピークトップを有する吸光ピークを有していた。
また、得られた銀交換FER型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
実施例5
実施例1のFER型ゼオライト(細孔径:4.2Å)100重量部(100g)に対して、アタパルジャイト粘土(ミニゲルMB:アクティブミネラルズ製)20重量部(20g)、カルボキシメチルセルロース3重量部(3g)、レオドール(TWL-120:花王製)1重量部(1g)、純水110重量部(110g)を添加して、ミックスマラーで混練した。混練物を直径1.5mmφの円柱状に押出し、成形した。成形物を110℃で乾燥した後、650℃で3時間を空気下で焼成し、成形体を得た。得られたFER型ゼオライトの成形体を塩化アンモニウム溶液でイオン交換を行い、続いて硝酸銀溶液でイオン交換を行った。得られた銀交換FER型ゼオライトの成形体のAg含有量は6.5質量%であった。この銀交換FER型ゼオライトの成形体を乾燥空気雰囲気、500℃で3時間焼成を行った(昇温速度:5℃/min)。
得られた銀交換FER型ゼオライトの成形体(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
銀交換FER型ゼオライトの成形体は、銀交換FER型ゼオライトと同等のクリプトン吸着量を示した。
比較例1
NaY型ゼオライト(HSZ-320NAA:東ソー製、SiO/Alモル比:5.7、Na/Al比:1.0、細孔径:7.4Å)を使用した。
得られたNaY型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
比較例2
比較例1のNaY型ゼオライト(細孔径:7.4Å)を塩化アンモニウム溶液でイオン交換を行い、続いて硝酸銀溶液でイオン交換を行った。得られた銀交換FAU型ゼオライトのSiO/Alモル比は5.7、Ag/Al比は0.2、Na/Al比は0.2であった。Ag含有量は9.0質量%であった。この銀交換FAU型ゼオライトを乾燥空気雰囲気、500℃で3時間焼成を行った(昇温速度:5℃/min)。
得られた銀交換FAU型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
比較例3
MOR型ゼオライト(HSZ-642NAA:東ソー製、SiO/Alモル比:18.3、Na/Al比:1.0、細孔径:6.5Å)を使用した。
得られたMOR型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
比較例4
比較例3のMOR型ゼオライト(細孔径:6.5Å)を硝酸銀溶液でイオン交換を行った。得られた銀交換MOR型ゼオライトのSiO/Alモル比は18.3、Ag/Al比は0.7、Na/Al比は0.03であった。Ag含有量は10.8質量%であった。この銀交換MOR型ゼオライトを乾燥空気雰囲気、500℃で3時間焼成を行った(昇温速度:5℃/min)。
得られた銀交換MOR型ゼオライト(クリプトン吸着剤)の組成、25℃での10kPa及び20kPaにおけるクリプトン吸着量を表1に合わせて記す。
本発明のクリプトン吸着剤は、低濃度のクリプトン吸着量が多いため、混合ガスから効率的にクリプトンを吸着することができる。

Claims (6)

  1. 細孔径が4~5Åの範囲で、シリカアルミナモル比が10~30の範囲であるゼオライトを含有することを特徴とするクリプトン吸着剤。
  2. ゼオライトに含まれる金属成分として、リチウム、ナトリウム、銀から選択される少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項1に記載のクリプトン吸着剤。
  3. 金属成分が、ゼオライトのアルミニウムに対して0.1~1.1当量(金属/Alモル比)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリプトン吸着剤。
  4. 空気中500℃で焼成後に測定した紫外可視吸光スペクトルが290~350nmに吸光ピークを有し、かつ、該吸光ピークが310~330nmに最大値を有する銀を含有することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかの項に記載のクリプトン吸着剤。
  5. ゼオライトが、FER型又はMWW型の少なくともいずれかの構造を含むことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかの項に記載のクリプトン吸着剤。
  6. クリプトン吸着剤が成形体であることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかの項に記載のクリプトン吸着剤。
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