JP7243035B2 - トランスファー成形用の樹脂組成物、当該樹脂組成物の成形物を備える電気・電子デバイス、および、当該樹脂組成物を用いた成形物の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、軟磁性粉末と、その軟磁性粉末を分散した状態で内包する樹脂とを含有する磁性材料が記載されている。ここでの軟磁性粉末は、平均粒子径D1が50μm以上500μm以下の粗粒粉末と、平均粒子径D2が0.1μm以上30μm未満の微粒粉末とを含み、複合材料全体に対する軟磁性粉末の含有量が60体積%以上80体積%以下である。そして、特許文献1の[試験例]には、これら2種の微粒粉末を、熱可塑性樹脂であるナイロンと混合し溶融させて、金型に充填することで、成形品(磁性部品)を得たことが記載されている。
トランスファー成形用の樹脂組成物であって、
磁性体粒子と、樹脂とを含み、
キュラストメーターを用いて、測定温度175℃で当該樹脂組成物の硬化トルクを経時的に測定した際の、測定開始300秒後の硬化トルク値をT300とし、測定開始500秒後の硬化トルク値をT500としたとき、T300が50~250kgf・cmであり、T500が100~300kgf・cmである樹脂組成物
が提供される。
上記の樹脂組成物の成形物を備える電気・電子デバイス
が提供される。
トランスファー成形装置を用いて、上記の樹脂組成物の溶融物を金型に注入し、前記溶融物が硬化した成形品を得る、成形品の製造方法
が提供される。
すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合がある。
すべての図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応するものではない。
本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。例えば、「1~5質量%」とは「1質量%以上5質量%以下」の意である。
本明細書中、「1kgf・cm」は、9.8N・cmと同義である。また、0.098N・mと同義である。
本明細書における「(メタ)アクリル」との表記は、アクリルとメタクリルの両方を包含する概念を表す。「(メタ)アクリレート」等の類似の表記についても同様である。
本明細書における「電気・電子デバイス」の語は、電気回路、各種電気部品(例えばコイル、モーター、変圧器など)、その他、電気工学および/または電子工学の技術が適用された素子、デバイス、最終製品等を包含する意味で用いられる。
本実施形態の樹脂組成物は、トランスファー成形用である。つまり、トランスファー成形により成形品を得るために用いられる。そして、本実施形態の樹脂組成物は、磁性体粒子と、樹脂とを含む。
また、キュラストメーターを用いて、測定温度175℃で、本実施形態の樹脂組成物の硬化トルクを経時的に測定した際の、測定開始300秒後の硬化トルク値をT300とし、測定開始500秒後の硬化トルク値をT500としたとき、T300は50~250kgf・cmであり、T500は100~300kgf・cmである。
本発明者らは、成形性の向上という観点から様々な検討をした。検討の中で、本発明者らは、(1)ある程度の時間の加熱で程よく硬化し、かつ、(2)その程よい硬化具合がある程度長い時間維持される(急激に硬化することが無い)ように樹脂組成物を設計することで、特にトランスファー成形で成形物(磁性部品)を製造する際に、成形性を良くできるのではないかと考えた。
本発明者らは、これら(1)および(2)の考えなどに基づき、さらに検討を進めた。具体的には、磁性体粒子を含む樹脂組成物の経時での硬化挙動を定量的に検討すべく、種々の樹脂組成物を調製して、その硬化挙動をキュラストメーターで測定した。また、種々の樹脂組成物の硬化挙動と、それら樹脂組成物をトランスファー成形法で成形したときの成形性との関係を検討した。
また、本実施形態の樹脂組成物は、流動性が適切に設計されている(一定時間の加熱で程よく硬化し、流動性が高すぎることがない)ことにより、成形物を製造する際の「バリ」の発生を低減することができる。
また、本実施形態の樹脂組成物の良好な成形性により、良好な磁気物性(透磁率など)の磁性部品を得ることができると考えられる。
T300およびT500の値を適切に調整することで、成形性を一層高めることができる。
または、本実施形態の樹脂組成物を、上記条件で経時的に硬化トルク測定(キュラストメーターを用いて、測定温度175℃で実施)したとき、測定開始から600秒後の硬化トルク値が100kgf・cm以上200kgf・cm未満であり、200kgf・cmに達しないことが好ましい(硬化トルクの挙動として、測定を継続しても(175℃で加熱し続けても)、硬化トルク値は上昇し続けず、100~150kgf・cm程度の値に収束する場合がある)。
これらは、ある程度の長い時間の加熱により、樹脂組成物がほどよく硬化することに対応する。
本実施形態の樹脂組成物は、磁性体粒子を含む。
磁性体粒子としては、本実施形態の樹脂組成物を用いて作製した成形物が磁性を示す限りにおいて、任意のものを用いることができる。
鉄基粒子としてより具体的には、軟磁性を示し、鉄原子の含有率が85質量%以上である粒子(軟磁性鉄高含有粒子)を用いることができる。なお、軟磁性とは、保磁力が小さい強磁性のことを指し、一般的には、保磁力が800A/m以下である強磁性のことを軟磁性という。
このような官能基としては、下記一般式(1)で表される官能基を用いることができる。
*-O-X-R ・・・(1)
[式中、Rは、有機基を表し、Xは、Si、Ti、Al、またはZrであり、*は、磁性体粒子を構成する原子の1つである。]
カップリング剤の使用量は、磁性体粒子の100質量部に対して、例えば、0.05~1質量部であるのが好ましく、0.1~0.5質量部であるのがより好ましい。
カップリング剤と磁性体粒子を反応させるときの溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。また、このときのカップリング剤の使用量は、溶媒100質量部に対して、0.1~2質量部であるのが好ましく、0.5~1.5質量部であるのがより好ましい。
カップリング剤と磁性体粒子との反応時間(例えば希釈溶液への浸漬時間等)は、1~24時間であることが好ましい。
酸素プラズマ処理の圧力は、特に限定されないが、100~200Paであることが好ましく、120~180Paであることがより好ましい。
酸素プラズマ処理における処理ガスの流量は、特に限定されないが、1000~5000mL/分であることが好ましく、2000~4000mL/分であることがより好ましい。
酸素プラズマ処理の出力は、特に限定されないが、100~500Wであることが好ましく、200~400Wであることがより好ましい。
酸素プラズマ処理の処理時間は、上述の各種条件に応じて適宜設定されるが、5~60分であることが好ましく、10~40分であることがより好ましい。
アルゴンプラズマ処理における処理ガスの流量は、特に限定されないが、10~100mL/分であることが好ましく、20~80mL/分であることがより好ましい。
アルゴンプラズマ処理の出力は、100~500Wであることが好ましく、200~400Wであることがより好ましい。
アルゴンプラズマ処理の処理時間は、5~60分であることが好ましく、10~40分であることがより好ましい。
また、上述したような表面処理は、樹脂組成物中に含まれるすべての粒子に施されてもよく、一部の粒子のみに施されてもよい。
具体的には、以下で定義される「真円度」を、磁性体粒子の任意の10個以上(好ましくは50個以上)について求め、その値を平均することで求められる平均真円度が0.60以上であることが好ましく、0.75以上であることがより好ましい。
真円度の定義:磁性体粒子の輪郭を走査型電子顕微鏡で観察したときの、当該輪郭から求められる等面積円相当径をReq、当該輪郭に外接する円の半径をRcとしたときの、Req/Rcの値。
例えば、磁性体粒子の、体積基準におけるメジアン径D50は、好ましくは0.5~75μm、より好ましくは0.75~65μm、さらに好ましくは1~60μmである。粒径(メジアン径)を適切に調整することで、成形時の流動性を更に良好にしたり、磁性性能を向上させたりすることができる。
また、体積基準において、樹脂組成物中の磁性体粒子の含有量は、樹脂組成物の固形分(不揮発成分)全体に対して、好ましくは60体積%以上、より好ましくは70体積%以上、さらに好ましくは80体積%以上である。これの上限については、現実的に樹脂組成物の流動性を確保する点などから、例えば95体積%以下である。
本実施形態の樹脂組成物は、樹脂を含む。
樹脂は、熱硬化性樹脂であっても熱可塑性樹脂であってもよく、これらの両方を含んでもよい。
本実施形態の樹脂組成物は、好ましくは、樹脂として少なくとも熱硬化性樹脂を含む。樹脂として少なくとも熱硬化性樹脂を含むことで、前述のT300やT500などが適当な数値である樹脂組成物を設計しやすくなり、ひいては成形性が一層良好な樹脂組成物を得ることができる。
熱硬化性樹脂は、室温25℃において半硬化(固形)状のものであってもよい。
エポキシ樹脂として、例えば、トリスフェニルメタン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、およびテトラメチルビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上の固形のエポキシ樹脂などを挙げることができる。
熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂を含むことにより、得られる成形体の耐熱性を高くすることができる。
トリスフェニルメタン構造を含むエポキシ樹脂とは、具体的には、メタン(CH4)の4つの水素原子のうちの3つがベンゼン環で置換された部分構造を含むエポキシ樹脂である。なお、ここでのベンゼン環は、無置換であっても置換基で置換されていてもよい。置換基としては、ヒドロキシ基やグリシジルオキシ基などを挙げることができる。
熱可塑性樹脂を用いることで、流動性や成形性を適切に調整できる場合がある。
また、別の態様として、本実施形態の樹脂組成物は、樹脂として熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の両方を含む。この場合、樹脂全体のうち、熱可塑性樹脂を1~10質量%程度で用いることが好ましい。こうすることで、樹脂組成物の硬化挙動を適切にしやすい(特に、樹脂組成物の加熱開始から一定時間後に適度に硬化するようにしやすい)と考えられる。
本実施形態の樹脂組成物は、硬化剤を含むことが好ましい。これにより、樹脂組成物を十二分に硬化させることができ、得られる成形体の耐熱性、耐久性の向上などが期待できる。また、硬化挙動を適切に制御しやすくなり、ひいては成形性を一層向上させうる。
硬化剤は、室温25℃において半硬化(固形)状のものを使用してもよい。
また、硬化剤としてはヘキサメチレンテトラミン等を用いることができる。これは、特に前述の樹脂がノボラック型フェノール樹脂等のフェノール樹脂を含む場合に好ましく用いられる。
また、硬化剤としてはイミダゾール化合物を用いることができる。これは、特に前述の樹脂がマレイミド樹脂を含む場合に好ましく用いられる。
硬化剤がフェノール化合物を含むことで、硬化性を一層高めることができ、成形物の耐久性の一層の向上などが期待できる。この効果は、前述の樹脂がエポキシ樹脂を含む場合に特に顕著である。
アミノ基を有する化合物としてより具体的には、1分子中に2以上(好ましくは2つ)のアミノ基と、1つ以上(好ましくは1~5個)の芳香環(ベンゼン環など)を含む化合物が好ましい。芳香環を含むことで、成形物の耐熱性を高められると考えられる。このような化合物としては、例えば、1分子中にアニリン骨格を2つ以上含む化合物などを挙げることができる。
より具体的には、アミノ基を有する化合物として、以下一般式(AM)で表される化合物を挙げることができる。
XおよびYは、それぞれ独立に、単結合または2価の連結基である。
R1、R2およびR3は、それぞれ独立に、1価の有機基、ヒドロキシル基またはハロゲン原子を表す。
k、lおよびmは、それぞれ独立に、0~4の整数を表す。
nは、0以上の整数である。
Xが複数存在する場合(nが2以上の場合)、それぞれのXは同一であっても異なっていてもよい。
R1が複数存在する場合(kが2以上である場合)、それぞれのR1は同一であっても異なっていてもよい。
R2が複数存在する場合(lが2以上である場合)、それぞれのR2は同一であっても異なっていてもよい。
R3が複数存在する場合(mが2以上である場合、および/またはnが2以上である場合)、それぞれのR3は同一であっても異なっていてもよい。
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙げられる。
アルケニル基としては、例えばアリル基、ペンテニル基、ビニル基などが挙げられる。
アルキニル基としては、例えばエチニル基などが挙げられる。
アルキリデン基としては、例えばメチリデン基、エチリデン基などが挙げられる。
アリール基としては、例えばトリル基、キシリル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。
アラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。
アルカリル基としては、例えばトリル基、キシリル基などが挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えばアダマンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基などが挙げられる。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、s-ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基などが挙げられる。
ヘテロ環基としては、例えばエポキシ基、オキセタニル基などが挙げられる。
一態様として、nは、好ましくは0~3、より好ましくは0~2である。
硬化剤を用いる場合、その含有量は、樹脂組成物の固形分全体を100質量%として、例えば、0.5~20質量%であり、好ましくは1~15質量%である。また、硬化剤の含有量は、樹脂組成物の不揮発成分全体を100体積%としたとき、例えば、5~30体積%であり、好ましくは10~30体積%である。このような数値範囲とすることにより、成形性および機械的特性を向上させることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、硬化触媒を含むことが好ましい。これにより、樹脂組成物の硬化挙動を適切に調整しうる。特に、前述の硬化剤としてフェノール化合物を用いる場合、樹脂組成物に硬化触媒を含めることで硬化挙動を適切に調整しやすくなる。そして、一層成形性を良化させることができる。
なお、硬化触媒とは、樹脂と硬化剤との硬化反応を促進する働きがある触媒であり、前述の硬化剤とは区別される。
例えば、3級アミン、イミダゾール類、リン含有化合物(有機ホスフィン、テトラ置換ホスホニウム化合物、ホスホベタイン化合物、ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物、ホスホニウム化合物とシラン化合物との付加物等で例示される3級ホスフィン、4級ホスホニウム、3級ホスフィンと電子欠乏性化合物の付加物等の分子構造中にリン原子を含む化合物など)から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。これらの中でも、リン含有化合物が好ましい。
ルイス酸と塩基の錯体の例としては、三フッ化ホウ素・アニリン錯体、三フッ化ホウ素・p-クロロアニリン錯体、三フッ化ホウ素・エチルアミン錯体、三フッ化ホウ素・イソプロピルアミン錯体、三フッ化ホウ素・ベンジルアミン錯体、三フッ化ホウ素・ジメチルアミン錯体、三フッ化ホウ素・ジエチルアミン錯体、三フッ化ホウ素・ジブチルアミン錯体、三フッ化ホウ素・ピペリジン錯体、三フッ化ホウ素・ジベンジルアミン錯体、三塩化ホウ素・ジメチルオクチルアミン錯体などを挙げることができる。
硬化促進剤を用いる場合、その含有量は、樹脂組成物の固形分(不揮発成分)全体を100質量%としたとき、好ましくは0.01~1質量%であり、より好ましくは0.05~0.8質量%である。このような数値範囲とすることにより、十分に硬化性向上の効果が得られる。
本実施形態の樹脂組成物は、離型剤を含んでもよい。これにより、トランスファー成形後の成形物の離型性を高めることができる。
本実施形態の樹脂組成物は、流動性の調整などの観点で、非磁性を示す非磁性体粒子を含んでもよい。
非磁性体粒子としては、例えば、メジアン径が3μm以下の粒子を用いることができる。なお、本明細書において、非磁性とは、強磁性を有さないことを指す。
また、セラミックス材料は、特にシリカを含むことが好ましい。シリカは、熱硬化性樹脂との親和性が高く、絶縁性が高いため、非磁性体粒子の構成粒子として有用である。
本実施形態の樹脂組成物は、上述した成分以外の成分を含んでいてもよい。
例えば、低応力剤、カップリング剤、密着助剤、着色剤、酸化防止剤、耐食剤、染料、顔料、難燃剤等を含んでもよい。
本実施形態の樹脂組成物は、室温25℃において固形であってよく、粉末状、顆粒状またはタブレット状等の形状とすることができる。
トランスファー成形装置を用いて、上述の樹脂組成物の溶融物を金型に注入し、その溶融物が硬化した成形物を得ることができる。成形物は、電気・電子デバイス中の磁性部品などとして好適に用いることができる。より具体的には、成形物は、コイル(用途や目的により、リアクトルやインダクタなどとも呼ばれる)の磁性コアなどとして好適に用いられる。
トランスファー成形は、成形品の寸法の制御性や、形状自由度の向上などの点で、他の成形法に比べて好ましい。
上述の樹脂組成物を用いて成形物を作製し、その成形物を備える電気・電子デバイス等を構成することができる。
図1(a)は、構造体100の上面からみた構造体の概要を示す。図1(b)は、図1(a)におけるA-A'断面視における断面図を示す。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
トランスファー成形用の樹脂組成物であって、
磁性体粒子と、樹脂とを含み、
キュラストメーターを用いて、測定温度175℃で当該樹脂組成物の硬化トルクを経時的に測定をした際の、測定開始300秒後の硬化トルク値をT 300 とし、測定開始500秒後の硬化トルク値をT 500 としたとき、T 300 が50~250kgf・cmであり、T 500 が100~300kgf・cmである樹脂組成物。
2.
1.に記載の樹脂組成物であって、
前記測定において、測定開始から硬化トルク値が50kgf・cmとなるまでの時間が80~300秒である樹脂組成物。
3.
1.または2.に記載の樹脂組成物であって、
前記測定において、測定開始から硬化トルク値が200kgf・cmとなるまでの時間が220秒以上であるか、または、測定開始から600秒後の硬化トルク値が100~150kgf・cmである樹脂組成物。
4.
1.~3.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
前記磁性体粒子の含有量が、組成物の固形分全体に対して90質量%以上である樹脂組成物。
5.
1.~4.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
前記磁性体粒子が、鉄、クロム、コバルト、ニッケル、銀およびマンガンからなる群より選択される1種以上の元素を含む樹脂組成物。
6.
1.~5.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
前記磁性体粒子の、体積基準におけるメジアン径D 50 が0.5~75μmである樹脂組成物。
7.
1.~6.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
前記樹脂が、エポキシ樹脂を含む樹脂組成物。
8.
7.に記載の樹脂組成物であって、
前記エポキシ樹脂が、トリスフェニルメタン構造を含むエポキシ樹脂、ビフェニル構造を含むエポキシ樹脂およびビスフェノールA構造を含むエポキシ樹脂より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む樹脂組成物。
9.
1.~8.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
さらに、硬化剤を含む樹脂組成物。
10.
9.に記載の樹脂組成物であって、
前記硬化剤が、アミノ基を有する化合物を含む樹脂組成物。
11.
9.に記載の樹脂組成物であって、
前記硬化剤が、フェノール化合物を含む樹脂組成物。
12.
1.~11.のいずれか1つに記載の樹脂組成物であって、
さらに、硬化触媒を含む樹脂組成物。
13.
1.~12.のいずれか1つに記載の樹脂組成物の成形物を備える電気・電子デバイス。
14.
トランスファー成形装置を用いて、1.~12.のいずれか1つに記載の樹脂組成物の溶融物を金型に注入し、前記溶融物が硬化した成形物を得る、成形物の製造方法。
各実施例のそれぞれについて、次のようにして樹脂組成物を調製した。まず、表1に示される原料成分およびその配合比率に従い、各原料成分をミキサーにより混合した。次いで、得られた混合物をロール混練し、その後、冷却、粉砕して、打錠成形することでタブレット状の樹脂組成物を得た。
表1において、各成分の量は、特に明記の無い限り、質量部(相対量)である。
表1の原料成分は、具体的には以下である。
磁性体粒子A:アモルファス磁性粉(エプソンアトミックス株式会社製、KUAMET6B2、メジアン径D50:50μm)
磁性体粒子B:アモルファス磁性粉(エプソンアトミックス株式会社製、KUAMET6B2、メジアン径D50:25μm)
磁性体粒子C:合金鋼粉末(大同特殊鋼株式会社製、DAPMSC5、メジアン径D50:10μm)
磁性体粒子D:カルボニル鉄粉(BASF社製、CIP-HQ、メジアン径D50:2μm)
樹脂A:トリスフェニルメタン型エポキシ樹脂(三菱ケミカル株式会社製、E1032H60、室温25℃で固形)
樹脂B:ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、NC3000、室温25℃で固形)
樹脂C:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(三菱ケミカル株式会社製、YL6810、室温25℃で固形)
樹脂D:ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(DIC株式会社製、HP7200、室温25℃で固形)
硬化剤A:ノボラック型フェノール樹脂(住友ベークライト株式会社製、PR-HF-3、室温25℃で固形)
硬化剤B:ビスアミノフェニルプロピルベンゼン(三井化学ファイン株式会社製、Bisaniline-M、室温25℃で固形)
硬化剤C:ビスアミノフェノキシフェニルプロパン(セイカ株式会社製、BAPP、室温25℃で固形)
硬化剤D:ビスアミノフェニルスルホン(三井化学ファイン株式会社製、3,3´-DAS、室温25℃で固形)
硬化剤E:ビスアミノフェニルスルホン(三井化学ファイン株式会社製、4,4´-DAS、室温25℃で固形)
触媒A:イミダゾール系硬化促進剤(四国化成工業株式会社製、キュアゾール2PZ-PW)
触媒B:錯体硬化促進剤(東京化成工業株式会社製、三フッ化ホウ素モノエチルアミン)
離型剤:合成ワックス(クラリアントケミカルズ株式会社製、エステルワックスWE-4)
キュラストメーター7(JSRトレーディング株式会社製)を用い、設定温度175℃にて、各樹脂組成物の硬化トルク値を経時的に測定し、記録した。
記録したデータから、測定開始300秒後の硬化トルク値T300、測定開始500秒後の硬化トルク値T500、測定開始から硬化トルク値が50kgf・cmとなるまでの時間および測定開始から硬化トルク値が200kgf・cmとなるまでの時間を求めた。
・スパイラルフロー
各樹脂組成物を用いてスパイラルフロー試験を行った。
試験は、低圧トランスファー成形機(コータキ精機(株)製「KTS-15」)を用いて、EMMI-1-66に準じたスパイラルフロー測定用の金型に、金型温度175℃、注入圧力6.9MPa、硬化時間120秒の条件で樹脂組成物を注入し、流動長を測定することにより行った。この流動長が適度に大きいことは、金型に樹脂組成物の溶融物を適切に注入しやすいことを意味する。
上記のスパイラルフロー試験で金型に注入された樹脂組成物の硬化物を目視し、バリがあるかないかを確認した。バリが確認されなかったものを○(良好)、バリが確認されたものを×(不良)とした。
得られた樹脂組成物を低圧トランスファー成形機(コータキ精機(株)製「KTS-30」)を用いて、金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間120秒間で注入成形し、直径16mmΦ、高さ32mmの円柱状成形品を得た。次いで、得られた成形品を175℃、4時間で後硬化して、比透磁率評価用試験片を作製した。得られた円柱状成形品に対して直流交流磁化特性試験装置(メトロン技研(株)製「MTR-1488」)を用いて、B-H初磁化曲線をH=0~100kA/mの範囲で測定し、B-H初磁化曲線のB/Hの最大値を比透磁率とした。
得られた樹脂組成物を低圧トランスファー成形機(コータキ精機(株)製「KTS-30」)を用いて、金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間120秒間で注入成形し、15mm×4mm×4mmの成形品を得た。次いで、得られた成形品を175℃、4時間で後硬化して試験片を作製した。そして、得られた試験片に対して、熱機械分析装置(セイコーインスツル社製、TMA100)を用いて、測定温度範囲0℃~400℃、昇温速度5℃/分の条件下で、ガラス転移温度(℃)、50~70℃における平均線膨張係数α1(ppm/℃)、270~290℃における平均線膨張係数α2(ppm/℃)を測定した。
得られた樹脂組成物を低圧トランスファー成形機(コータキ精機(株)製「KTS-30」)を用いて、金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間120秒間で注入成形し、幅10mm、厚み4mm、長さ80mmの成形品を得た。次いで、得られた成形品を175℃、4時間で後硬化して試験片を作製した。そして得られた試験片の25℃における曲げ強度(MPa)を、JIS K 6911に準拠して測定した。
得られた樹脂組成物を低圧トランスファー成形機(コータキ精機(株)製「KTS-30」)を用いて、金型温度175℃、注入圧力9.8MPa、硬化時間120秒間で注入成形し、幅10mm、厚み4mm、長さ80mmの成形品を得た。次いで、得られた成形品を175℃、4時間で後硬化して試験片を作製した。そして得られた試験片の25℃における曲げ弾性率(GPa)を、JIS K 6911に準拠して測定した。
なお、比較例1および2においては、スパイラルフロー流動長が短く、満足に成形品を得ることができなかったため、スパイラルフロー流動長以外の評価を行わなかった。また、比較例3および4については、長時間硬化しても固まらなかったため、スパイラルフロー流動長およびバリ以外の評価を行わなかった。
10 コイル
20 磁性コア
30 外装部材
Claims (7)
- トランスファー成形用の樹脂組成物であって、
磁性体粒子と、樹脂と、硬化剤と、を含み、
キュラストメーターを用いて、測定温度175℃で当該樹脂組成物の硬化トルクを経時的に測定をした際の、測定開始300秒後の硬化トルク値をT300とし、測定開始500秒後の硬化トルク値をT500としたとき、T300が50~250kgf・cmであり、T500が100~300kgf・cmであり、
前記磁性体粒子が、構成元素としての鉄の含有率が85質量%以上であるアモルファス磁性粉を含み、
前記磁性体粒子の、体積基準におけるメジアン径D50が0.5~75μmであり、
前記磁性体粒子の含有量が、組成物の固形分全体に対して90質量%以上であり、
前記樹脂が、エポキシ樹脂を含み、前記エポキシ樹脂が、トリスフェニルメタン構造を含むエポキシ樹脂、ビフェニル構造を含むエポキシ樹脂およびビスフェノールA構造を含むエポキシ樹脂より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含み、
前記硬化剤は、アミノ基を有する化合物、または、フェノール化合物を含む樹脂組成物。 - 請求項1に記載の樹脂組成物であって、
前記測定において、測定開始から硬化トルク値が50kgf・cmとなるまでの時間が80~300秒である樹脂組成物。 - 請求項1または2に記載の樹脂組成物であって、
前記測定において、測定開始から硬化トルク値が200kgf・cmとなるまでの時間が220秒以上であるか、または、測定開始から600秒後の硬化トルク値が100~150kgf・cmである樹脂組成物。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂組成物であって、
さらに、硬化触媒を含む樹脂組成物。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂組成物の成形物を備える電気・電子デバイス。
- トランスファー成形装置を用いて、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物の溶融物を金型に注入し、前記溶融物が硬化した成形物を得る、成形物の製造方法。
- 請求項6に記載の成形物の製造方法であって、
前記溶融物は、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂組成物を150~250℃で加熱して溶融させたものである、成形物の製造方法。
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