JP7242522B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、走行体の前部に上下方向に延伸するスイング軸心回りに回動可能に支持された作業装置を有している。
特開2011-116253号公報
ところで、作業機にあっては、夜間等に作業を行う場合に走行体の周辺を照らすために走行体側にライトが設けられるが、ライトが固定状であると、作業装置をスイング軸心回りに回動させて掘削作業を行う場合に、掘削方向を照らせなかったり、作業装置にライトの光が反射してまぶしかったりする場合がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、ライトの向きを変更することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、走行装置と、前記走行装置に搭載され、前記走行装置に対して上下方向に延伸する旋回軸心回りに旋回可能に搭載された機体とを有する走行体と、前記機体の前部に、当該機体に対して上下方向に延伸するスイング軸心回りに回動可能に支持された作業装置と、前記走行体側に設けられ該走行体の周辺の前方側を照らすライトと、前記走行体側に設けられていて前記ライトの向きを上下方向に延伸する軸心である縦軸回りで変更可能として前記ライトを支持するライト支持機構と、を備え、前記作業装置を前記スイング軸心回りに回動させて作業を行うときに前記ライトの向きを変更可能である。
上記の作業機によれば、ライトの向きを縦軸回りで変更することができる。これにより、作業装置をスイング軸心回りに回動させて作業を行う場合に、ライトの向きを必要な方向に変更することができる。
作業機の側面図である。 作業機の平面図である。 ライト装置の側面図である。 ライト装置の正面図である。 ライト装置の平面図である。 操作部の底面図である。 ライト装置の断面図である。 他の実施形態に係るライト装置の側面図である。 他の実施形態に係るライト装置の構成図である。 他の実施形態に係るライト装置の構成図である。 オイルクーラ、ラジエータ及び冷却ファンの側面図である。 オイルクーラ、ラジエータ及び冷却ファンの正面図である。 オイルクーラの正面断面図である。 オイルクーラの変形例に係る正面図である。 オイルクーラの変形例に係る正面図である。 オイルクーラの他の実施形態に係る正面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業機1の概略側面図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。なお、作業機としては、バックホーに限定されることはなく、トラクタ、ホイルローダ、コンバイン等であってもよい。
図1、図2に示すように、作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aに装備された作業装置4とを備えている。走行体1Aは、走行装置3と、走行装置3に搭載された機体(旋回台)2と、機体2に搭載されたキャビン5とを有している。
キャビン5の室内には、オペレータ(運転者)が着座する運転席(座席)6が設けられている。運転席6は機体2に搭載され、キャビン5は運転席6を包囲している。つまり、キャビン5は、運転席保護装置である。運転席保護装置としては、キャノピであってもよい。
本実施形態においては、作業機1の運転席6に着座したオペレータの前側(図1、図2の矢印A1方向)を前方、オペレータの後側(図1、図2の矢印A2方向)を後方、運転者の左側(図1の矢印B1方向)を左方、オペレータの右側(図1の矢印B2方向)を右方として説明する。
また、図1に示すように、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(機体2の幅方向)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方(機体幅方向K2の外方)として説明する。つまり、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方(機体幅方向K2の内方)として説明する。つまり、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
図1、図2に示すように、走行装置3は、機体2を走行可能に支持する装置である。この走行装置3は、走行フレーム3Aと、走行フレーム3Aの左側に設けられた第1走行装置3Lと、走行フレーム3Aの右側に設けられた第2走行装置3Rとを有する。第1走行装置3L及び第2走行装置3Rは、クローラ式の走行装置である。第1走行装置3Lは、第1走行モータM1によって駆動される。第2走行装置3Rは、第2走行モータM2によって駆動される。第1走行モータM1及び第2走行モータM2は、油圧モータ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、ドーザシリンダC1によって駆動される。詳しくは、ドーザシリンダC1は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成され、ドーザシリンダC1を伸縮することによりドーザ装置7のブレード7Aが上げ下げされる。
図1に示すように、機体2は、走行フレーム3A上に旋回ベアリング8を介して旋回軸心X1回りに旋回可能に支持されている。旋回軸心X1は、旋回ベアリング8の中心を通る上下方向に延伸する軸心である。
図2に示すように、キャビン5は、機体2の幅方向K2の一側部(左側部)に搭載されている。このキャビン5は、旋回軸心X1を通り且つ前後方向K1に延伸する中央線Y1より機体幅方向K2の一側部(左側部)寄りに配置されている。また、キャビン5は、機体2の前部寄りに設けられている。
図2に示すように、機体2の幅方向K2の他側部(右側部)には、原動機E1が搭載されている。原動機E1は、機体2に縦置きに搭載されている。縦置きとは、原動機E1のクランク軸の軸心が前後方向に延伸する状態に配置されることである。
原動機E1は、中央線Y1より機体幅方向K2の他側部(右側部)寄りに配置されている。原動機E1は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機E1は、ガソリンエンジン、電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
原動機E1の後部には、油圧ポンプP1が設けられている。油圧ポンプP1は、原動機E1の動力によって駆動されて油圧駆動部に使用される作動油を加圧して吐出する。油圧駆動部は、例えば、作業機1に装備された油圧アクチュエータ等である。原動機E1の前方には、ラジエータR1、オイルクーラO1及びコンデンサD1が配置されて機体2に搭載されている。ラジエータR1は、原動機E1の冷却水(流体)を冷却する冷却機器(第1冷却機器)であり、オイルクーラO1は、作動油(流体)を冷却する冷却機器(第2冷却機器)である。また、コンデンサD1は、作業機1に装備された空調装置(エアコンディショナ)の冷媒(流体)を冷却する冷却機器(凝縮器)である。
ラジエータR1と原動機E1との間には、原動機E1を冷却する冷却風を発生させる冷却ファンF1が設けられている。冷却ファンF1は、原動機E1の動力によって駆動されて前方から後方に流れる冷却風を発生させる。
図2に示すように、機体2は、旋回軸心X1回りに旋回する基板(以下、旋回基板という)9を有する。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、機体2の底部を構成する。原動機E1は、この旋回基板9に搭載されている。旋回基板9の上面の中央側には、補強部材である縦リブ9L,9Rが前部から後部にわたって設けられている。縦リブ9Lは、機体2の幅方向K2の中央から一側寄りに配置され、縦リブ9Rは他側寄りに配置されている。また、旋回基板9に、縦リブ9L,9Rの他、機体2に搭載される機器等の搭載物を支持する部材等が設けられることにより、機体2の骨格となる旋回フレームが構成される。旋回フレームの水平方向の周囲は、旋回カバーによって覆われる。
機体2の後部には、ウエイト10が設けられている。ウエイト10は、機体2の後部に配置されて下部が旋回基板9に取り付けられている。
図2に示すように、機体2の後部には、機体幅方向K2に沿って並べて配置された燃料タンクT1及び作動油タンクT2が搭載されている。燃料タンクT1は、原動機E1の燃料を貯留するタンクである。作動油タンクT2は、作動油を貯留するタンクである。
図2に示すように、旋回基板9(機体2)の前部且つ機体幅方向K2の中央部には、旋回モータM3が配置され、この旋回モータM3によって旋回基板9が旋回軸心X1回りに旋回駆動される。旋回モータM3は、油圧モータ(油圧アクチュエータ、油圧機器)である。旋回軸心X1位置には、スイベルジョイント(油圧機器)S1が設けられている。スイベルジョイントS1は、作動油を流通させる油圧機器であって、機体2側の油圧機器と走行装置3側の油圧機器との間で作動油を流通させる回転継手(ロータリジョイント)である。スイベルジョイントS1の前方に旋回モータM3が配置されている。スイベルジョイントS1の後方にコントロールバルブ(油圧機器)V1が配置されている。コントロールバルブV1は、上下方向に積み重ねて結合された複数の制御弁(バルブ)を有するセクショナルタイプの複合制御弁(油圧機器)である。キャビン5の下方には、制御装置U1が設けられている。制御装置U1は、コントロールバルブV1を構成する制御弁を制御する。
また、キャビン5内には、作業機1を操縦する操縦装置41が設けられている。操縦装置41は、運転席6の前方に設置されている。運転席6と操縦装置41とで運転部42が構成されている。
図2に示すように、機体2は、機体幅方向K2の中央のやや右寄りの前部に支持ブラケット20を有している。支持ブラケット20は、縦リブ9L,9Rの前部に固定され、機体2から前方に突出状に設けられている。
図1、図2に示すように、支持ブラケット20の前部(機体2から突出した部分)には、スイング軸26を介してスイングブラケット21が縦軸(上下方向に延伸する軸心)回りに揺動可能に取り付けられている。したがって、スイングブラケット21は、機体幅方向K2に(スイング軸26を中心として水平方向に)回動可能である。
図1に示すように、スイングブラケット21は、旋回軸心X1の前方で且つ後述するブーム22が機体正面方向(前方)を向いている状態のときに少なくとも一部が中央線Y1とオーバーラップする位置に配置されている。また、スイング軸26の軸心(スイング軸心)X2を通る前後方向の線Y2と、キャビン5の右側面との間(略中央)に中央線Y1が位置している。
図1に示すように、スイングブラケット21(機体2)には、作業装置4がスイング軸心X2回りに回動可能に支持されている。作業装置4は、ブーム22と、アーム23と、作業具(バケット)24とを有している。ブーム22の基部22Aは、枢軸を介してスイングブラケット21の上部に枢支されている。詳しくは、基部22Aは、ブーム22が機体正面方向を向く状態において、スイングブラケット21の上部に横軸心(機体幅方向K2に延伸する軸心)回りに回動可能に枢着されている。これによって、ブーム22が上下方向に揺動可能とされている。また、ブーム22は、図1に示す最上げ位置において、長手方向の中央部が後方に凸となるように屈曲している。
アーム23は、ブーム22の先端側に枢軸を介して枢支されている。詳しくは、アーム23は、ブーム22が機体正面方向を向く状態において、該ブーム22に横軸心回りに回動可能に枢着されている。これによって、アーム23は、前後方向K1或いは上下方向に揺動可能とされている。また、アーム23は、ブーム22に対して近接する方向(クラウド方向)及び離反する方向(ダンプ方向)に揺動可能である。
作業具24は、アーム23の先端側に枢軸を介して枢支されている。詳しくは、作業具24は、ブーム22が機体正面方向を向く状態において、アーム23に横軸心回りに回動可能に枢着されている。これによって、作業具24は、アーム23に対して近接する方向(クラウド方向)及び離反する方向(ダンプ方向)に揺動可能である。また、作業具24としてのバケットは、アーム23に、スクイ動作及びダンプ動作可能に設けられている。スクイ動作とは、バケット24をブーム22に近づける方向に揺動させる動作であり、例えば、土砂等を掬う場合の動作である。また、ダンプ動作とは、バケット24をブーム22から遠ざける方向に揺動させる動作であり、例えば、掬った土砂等を落下(排出)させる場合の動作である。
なお、作業具24として、バケットの代わりに、パレットフォーク、マニアフォーク等の作業具(アタッチメント)や、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、スノウブロア、スイーパー、モアー、油圧ブレーカ等の油圧アクチュエータを有する作業具(油圧アタッチメント)を取り付け可能である。
スイングブラケット21は、機体2内に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動可能である。ブーム22は、ブームシリンダC3の伸縮によって揺動可能である。アーム23は、アームシリンダC4の伸縮によって揺動可能である。作業具24は、作業具シリンダ(バケットシリンダ)C5の伸縮によって揺動可能である。スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、作業具シリンダC5は、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)によって構成されている。
図1に示すように、走行体1Aに、該走行体1Aの周辺を照らすライト装置51が設けられている。詳しくは、ライト装置51は、キャビン5の上部で且つ前部に設けられ、キャビン5の周辺を照らす。ライト装置51は、キャビン5のルーフ5Aに設けられている。図2に示すように、本実施形態では、ライト装置51は、ルーフ5Aの左側に設けられている。なお、ライト装置51の位置は、これに限らず、例えばルーフ5Aの右側に設けられていてもよく、ルーフ5Aの左側及び右側の両方に設けられていてもよい。
図3、図4に示すように、ライト装置51は、走行体1Aの周辺を照らすライト52(前照灯)を有している。ライト52は、キャビン5の室外側に配置されており、前面側に光を照射する照射面52aを有している。ライト52は、ライト支持機構53によって、縦軸(回動軸心X3という)回りのライト52の向きを変更可能として支持されている。
図3、図4に示すように、ライト支持機構53は、ライト52が取り付けられるライトブラケット54を有している。ライトブラケット54は、ライト52の周囲を覆うライトカバー55と、ライト52が取り付けられるステー部材56とを有している。ライトカバー55は、ライト52の上方、下方、左方及び右方を覆う矩形の筒状に形成されている。ステー部材56は、ライトカバー55の下壁55aに立設されている。ステー部材56の上部にライト52が取り付けられる。
図7に示すように、ライト支持機構53は、回動軸心X3回りにライト52と一体回動する可動部材57を有している。可動部材57は、可動本体部57Aと、当接部材57Bと、バネ受け部材(第2バネ受け部材)57Cとを有している。可動本体部57Aは、回動軸心X3を軸心とする筒状に形成され、上端がライトカバー55の下壁55aに固定されている。可動本体部57Aの内部の下部には、底板57Dが固定されている。当接部材57Bは、回動軸心X3を軸心とする筒状に形成されている。詳しくは、当接部材57Bは、可動本体部57Aよりも若干大径の筒状に形成されている。当接部材57Bは、可動本体部57Aの下部の外側に嵌められており、且つ可動本体部57Aの下部にネジ等によって固定されている。第2バネ受け部材57Cは、リング状に形成され、当接部材57Bの下端に固定されている。
図3、図4、図7に示すように、ライト支持機構53は、可動部材57を回動軸心X3回りに回動可能で且つ回動軸心X3に沿う方向(回動軸心方向)X4に移動可能に支持する支持部材58を有している。支持部材58は、支持本体部58Aと、バネ受け部材(第1バネ受け部材)58Bとを有している。支持本体部58Aは、回動軸心X3を軸心とする筒状に形成され、ルーフ5A(キャビン5)に固定されている。詳しくは、支持本体部58Aは、ルーフ5A及びルーフ5Aのキャビン5室内側に固定された補強部材5Bを上下方向に貫通し、ルーフ5A及び補強部材5Bに固定されている。支持本体部58Aの上部は、ルーフ5Aから上方(キャビン5室外側)に突出し、下部は、補強部材5Bから下方(キャビン5室内側)に突出している。第1バネ受け部材58Bは、リング状に形成され、支持本体部58Aの下端に固定されている。
図7に示すように、可動本体部57Aは、支持本体部58A及び第1バネ受け部材58Bを回動軸心X3回りに回動可能で且つ回動軸心方向X4に移動可能に挿通している。可動本体部57Aの下部は、支持本体部58Aから下方(キャビン5室内側)に突出しており、当接部材57Bは、支持本体部58Aの下方に配置されている。
図3、図4に示すように、支持本体部58Aの上端には、複数(一対)のストッパ59(ストッパ59A、ストッパ59B)が形成されている。各ストッパ59は、支持本体部58Aの上端から上方に突出している。図5に示すように、一対のストッパ59は、支持本体部58Aの径方向対称位置(回動軸心X3を中心とした点対称の位置)に形成されている。なお、ストッパ59は、1つであってもよい。
図7に示すように、可動本体部57Aの外周と支持本体部58Aの内周との間は、複数のシール部材(Oリング)60によってシールされている。シール部材60は、支持本体部58Aの内周側の上部と下部とに配置され、支持本体部58Aの内周面に周方向に形成された周溝61に嵌められている。
図3、図4、図5、図7に示すように、ライト支持機構53は、支持部材58に対する可動部材57の回動を規制する規制構造部62を有している。規制構造部62は、支持本体部58A(支持部材58)に設けられた複数の溝(第1係合部)63と、可動本体部57A(可動部材57)に設けられた複数のピン(第2係合部、係合部材)64とを有して構成されている。
図5に示すように、複数の溝63は、支持本体部58Aの上端側に回動軸心X3回りに形成された第1係合溝65、第2係合溝66、第3係合溝67及び第4係合溝68を含む。第1係合溝65~第4係合溝68は、それぞれ一対形成され、該一対の第1係合溝65A,65B、第2係合溝66A,66B、第3係合溝67A,67B、第4係合溝68A,68Bは、それぞれ支持本体部58Aの径方向対称位置に形成されている。第1係合溝65~第4係合溝68は、ストッパ59Aとストッパ59Bとの間に形成されている。第1係合溝65~第4係合溝68は、支持本体部58Aの上端から下方に向けて形成された溝であって、支持本体部58Aの径方向に貫通状に形成されている。
ピン(第2係合部)64は、溝(第1係合部)63に上方から係合することで可動部材57の回動軸心X3回りの回動を規制する。詳しくは、ピン64は、複数の溝63に選択的に嵌まることで支持本体部58A(支持部材58)に対する可動本体部57A(可動部材57)の回動を規制する。ピン64は、一対設けられ、一対のピン64(第1ピン64A、第2ピン64B)は、可動本体部57Aの上部に径方向対称位置に固定されている。また、第1ピンA及び第2ピンBは、可動本体部57Aに径方向外方に突出状に固定されている。
図5に示すように、ライト52がキャビン5の正面方向を向いている状態では、第1ピン64Aが一方の第2係合溝66Aに嵌まっており、第2ピン64Bが他方の第2係合溝66Bに嵌まっている。第1ピン64Aが第2係合溝66Aに嵌まり、第2ピン64Bが第2係合溝66Bに嵌まることにより、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動が規制されると共に、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの下方移動も規制される。この状態から可動本体部57Aを上方に移動させると、可動本体部57Aの上方移動に伴ってピン64も上方に移動して、第2係合溝66から上方に離脱する。ピン64が第2係合溝66から離脱すると支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動が許容される。この状態で、可動本体部57Aを図5に示す矢印G1方向に回動させて第1ピン64Aを一方の第3係合溝67Aに嵌め、第2ピン64Bを他方の第3係合溝67Bに嵌めると、図5に2点鎖線J1で示すようにライト52の向き(照射方向)が変更される。同じように、ピン64を他の溝63に嵌め換えることにより、ライト52の向きを他の向きに変更することができる。
以上のようにライト52、ライトブラケット54及び可動本体部57Aは、ピン(第2係合部)64が溝(第1係合部)63に係合する回動規制位置H1(図3に実線で示す位置)と、ピン(第2係合部)64が溝(第1係合部)63から外れた回動許容位置H2(図3に2点鎖線で示す位置)とに位置変更可能である。回動許容位置H2で可動本体部57Aを回動させて第2係合部64がストッパ59に当接すると、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動が規制される。これにより、ライト52及びライトブラケット54がキャビン5室内(運転席6側)から見えなくても、ライト52が回動範囲の端部にあることをオペレータに把握させることができる。
図7に示すように、ライト支持機構53は、可動部材57を押し下げる付勢部材69を有している。付勢部材69は、コイルバネによって形成され、第1バネ受け部材58Bと第2バネ受け部材57Cとの間で可動本体部57Aの外側に配置されている。付勢部材69は、第1バネ受け部材58Bと第2バネ受け部材57Cとの間に圧縮状に介在し、支持本体部58Aに対して可動本体部57Aを下方に付勢している。これにより、第1係合部63に対する第2係合部64の係合が不慮に外れるのを防止している。
図7に示すように、第1バネ受け部材58Bの下端58aと当接部材57Bの上端57aとの間の距離W1は、溝63の底端63aとストッパ59の上端59aとの間の距離W2よりも小さい。また、可動本体部57Aを上方移動させた際に、当接部材57Bの上端57aが第1バネ受け部材58Bの下端58aに当接することで可動本体部57Aの上方移動が規制される。これにより、可動本体部57Aが押し上げられた際にピン64がストッパ59よりも上方に位置するのを防止することができる。
図3、図4に示すように、ライト支持機構53は、ライト52の向きの変更操作を行うための操作部70を有している。操作部70は、可動本体部57Aに取り付けられている。詳しくは、操作部70は、可動本体部57Aの下方に配置され、ボルト等によって底板57Dに固定されている(図7参照)。したがって、操作部70は、キャビン5室内側に配置されている。これにより、オペレータは、手動によってキャビン5室内側からライト52の向きの変更操作が行える。つまり、オペレータは、キャビン5から降りなくてもライト52の照射方向を変更することができる。
上記実施形態では、ライト52の向きの変更は、4段階に変更可能であるが、これに限定されることはなく、ライト52の向きの変更は、2段階又は3段階或いは5段階以上に変更可能であってもよい。
図7に示すように、操作部70は、円板状で且つ下方に向かうにしたがって漸次小径となるテーパ状に形成されている。また、図6に示すように、操作部70の外周部は、周方向に凸部と凹部とが交互に並ぶ凹凸形状に形成されている。
本実施形態では、可動本体部57Aが筒状に形成されているので、図7に示すように、ライト52に電気を供給するためのハーネス71を可動本体部57Aに通すことができる。ハーネス71は、ライト52からステー部材56の下壁56a及びライトカバー55の下壁55aを挿通して可動本体部57Aの内部に挿入される。下壁56a及び下壁55aには、防水用のグロメット72が設けられる。また、ハーネス71は、可動本体部57Aの内部から底板57D及び操作部70を挿通してキャビン5室内に配策される。
図8、図9、図10は、ライト装置51の異なる実施形態を示している。
図8に示す実施形態は、規制構造部62の構造が異なる。
図8に示すように、規制構造部62は、支持本体部58Aに設けられた第1摩擦板(第1係合部)73と、可動本体部57Aに設けられた第2摩擦板(第2係合部)74とを有して構成されている。第1摩擦板73は、リング状に形成され、支持本体部58Aの上端に固定されている。可動本体部57Aは、第1摩擦板73を挿通しており、第1摩擦板73に対して回動軸心X3回りに回動可能で且つ回動軸心方向X4に移動可能である。第2摩擦板74は、リング状に形成され、第1摩擦板73の上方に対向配置されている。第2摩擦板74は、可動本体部57Aの外側に固定されている。
上記の実施形態にあっては、付勢部材69の付勢力によって可動本体部57Aが引き下げられて、第2摩擦板74が第1摩擦板73に押しつけられることで、第1摩擦板73と第2摩擦板74との当接面で発生する摩擦により、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動が規制される。また、可動本体部57Aを押し上げて、第2摩擦板74が第1摩擦板73から離反することで上記摩擦が解除されて支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動が許容される。この実施形態では、ライト52の向きを無段階に変更することができる。
その他の構成は、図3~図7に示す実施形態と同様に構成される。
なお、規制構造部62の構造として、デテント構造であってもよい。即ち、デテント構造は、支持本体部58Aと可動本体部57Aとの一方に設けられた係合部材(ボール)と、支持本体部58Aと可動本体部57Aとの他方に設けられていて係合部材が係脱可能に係合する(嵌まる)係合凹部と、係合部材を係合凹部に係合する方向に付勢するバネ部材とを有して構成される。デテント構造では、係合部材が係合凹部に係合することで、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動軸心X3回りの回動及び回動軸心方向X4の移動が規制される。また、支持本体部58Aに対して可動本体部57Aを回動軸心方向X4に強制的に移動させることにより、係合部材が係合凹部から外れ、支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動軸心X3回りの回動が許容される。この場合、係合部材と係合凹部とのうち、支持本体部58Aに設けられるものが第1係合部で、可動本体部57Aに設けられるものが第2係合部である。
図9に示す実施形態は、ライト52を手動操作で向き変更するのではなく、作業装置4のスイング軸心X2回りの回動に連動してライト52の向きが自動で変更する点が異なる。この実施形態では、ライト支持機構53は、可動本体部57Aを回動軸心X3回りに回動させる駆動機構75を有し、駆動機構75によって支持本体部58Aに対する可動本体部57Aの回動及び回動規制を行う。したがって、この実施形態では、規制構造部62は、設けられていない。駆動機構75は、モータ76と、ギヤ機構77とを有している。モータ76は、例えば、電動モータによって構成され、キャビン5側に取り付けられている。ギヤ機構77は、モータ76の出力軸に取り付けられた第1ギヤ77Aと、第1ギヤ77Aに噛合し且つ可動本体部57Aに取り付けられた第2ギヤ77Bとを有して構成されている。
また、図9の実施形態では、スイングブラケット21のスイング軸心X2回りの回動と可動本体部57Aの回動とを連動させる連動部79が設けられている。連動部79は、制御装置U1と、スイング検出センサ78とを有して構成されている。モータ76は、制御装置U1に接続されていて、制御装置U1によって制御される。スイング検出センサ78は、例えば、ポテンショメータ等によって構成され、スイングブラケット21のスイング軸心X2回りの回動角度を検出する。スイング検出センサ78は、制御装置U1に接続されている。制御装置U1は、スイング検出センサ78の検出情報を取得可能である。
この実施形態では、スイングブラケット21がスイング軸心X2回りに回動すると、スイング検出センサ78の検出情報に基づいて制御装置U1がモータ76を駆動して可動本体部57Aを回動し、スイングブラケット21の回動角度に応じて且つスイングブラケット21を回動させた方向にライト52の向きを変更させる。
その他の構成は、図3~図7に示す実施形態と同様に構成される。
図10に示す実施形態は、モータ76をオペレータがスイッチによって構成された操作部70によって操作する点が図9の実施形態と異なる。操作部70は、キャビン5室内の運転部42(例えば、操縦装置41)に配置される。
その他の構成は、図9に示す実施形態と同様に構成される。
図11、図12に示すように、オイルクーラO1とラジエータR1とは、冷却ファンF1によって発生する冷却風81の流路上に直列に配置されている。オイルクーラO1は、ラジエータR1の冷却風81の流れ方向の上流側に配置されている。本実施形態では、オイルクーラO1とラジエータR1とは、前後方向K1で直列に配置され、オイルクーラO1は、ラジエータR1の前方に配置されている。冷却ファンF1は、原動機E1の動力によって駆動されるファン駆動軸FDに取り付けられた中心部F3と、中心部F3の外周に基部が固定された複数(例えば、7枚)の羽根F4とを有している。複数の羽根F4は、中心部F3の外周に周方向に間隔をあけて全周にわたって設けられている。
図13に示すように、オイルクーラO1は、相互に間隔をあけて並行状に配置された第1タンク82A及び第2タンク82Bと、第1タンク82Aと第2タンク82Bとの間に設けられたコア83とを有する。冷却風81は、コア83を通過してラジエータR1へ流れる。本実施形態では、第1タンク82Aは、第2タンク82Bの機体左方(図13に示すように機体正面側から見て右方)に間隔をあけて配置されている。なお、第1タンク82Aは、第2タンク82Bの機体右方に配置されていてもよい。また、第1タンク82Aは、第2タンク82Bの上方又は下方に間隔をあけて配置される構成としてもよいし、第2タンク82Bの前方又は後方に間隔をあけて配置される構成としてもよい。
図13に示すように、第1タンク82A及び第2タンク82Bは、上下方向に長い中空の管状に形成されていて、内部に流体が流れる流路が形成されている。コア83は、複数のチューブ84を有している。複数のチューブ84は、第1タンク82Aと第2タンク82Bとの間に、第1タンク82A及び第2タンク82Bの長手方向(上下方向)に間隔をあけて並べて配置されている。各チューブ84は上下に扁平な中空の管状に形成されていて、内部に流体が流れる流路が形成されている。各チューブ84は、第1タンク82Aと第2タンク82Bとを連結し且つ第1タンク82Aと第2タンク82Bとの内部を連通している。
冷却される流体である作動油は、第1タンク82A又は第2タンク82Bのうちの一方に流入し他方から流出する。本実施形態では、第1タンク82A及び第2タンク82Bの下端部に作動油を流入又は流出させるための管部85A,85Bが設けられている。
図13に示すように、コア83は、各チューブ84を流れる流体の熱を放熱する放熱用のフィン86を有している。フィン86は、隣接するチューブ84の間に設けられてチューブ84に当接或いは接続されている。オイルクーラO1(コア83)は、フィン86が設けられた放熱部87と、フィン86の設けられていない非放熱部88とを有している。放熱部87は、オイルクーラO1の上部及び下部に設けられている。非放熱部88は、オイルクーラO1の上部と下部との間の中間部に設けられている。また、オイルクーラO1は、中心部が冷却ファンF1の中心部に対応するように配置されている。つまり、非放熱部88は、冷却ファンF1の回転中心F2付近の領域に対応する部分に設けられている。具体的には、非放熱部88は、冷却ファンF1の回転中心F2に対応する位置のチューブ84Aと、該チューブ84Aに隣接するチューブ84B及びチューブ84Cとの間、チューブ84Bと該チューブ84Bの上方に隣接するチューブ84Dとの間、チューブ84Cと該チューブ84Cの下方に隣接するチューブ84Eとの間にフィン86が設けられていない冷却風流通路89を形成して構成されている。オイルクーラO1にフィン86を設けない部分を形成すること、即ち、オイルクーラO1に熱交換をしない空間を設けることにより、オイルクーラO1を通過する冷却風81の温度上昇を抑制することができる。言い換えると、非放熱部88は、冷却風81とオイルクーラO1を流れる作動油(流体)との熱交換を抑制する熱交換抑制部95を構成している。非放熱部88を設けることにより、オイルクーラO1の冷却風81の流れ方向の下流側に配置されたラジエータR1の冷却効率を高めることができる。
上記したオイルクーラO1は、種々の設計変更をすることができる。例えば、本実施形態では、4段の非放熱部88が設けられているが、非放熱部88は、1段以上設けられていればよい。また、図14に示すように、非放熱部88は、オイルクーラO1の幅方向K3において、冷却ファンF1の回転中心F2付近の領域に対応する部分だけに設けられていてもよい。また、図15に示すように、非放熱部88は、オイルクーラO1の幅方向K3において断続的に設けられていてもよい。
図16は、他の実施形態に係るオイルクーラO1を示している。
この実施形態のオイルクーラO1は、相互に間隔をあけて配置された流体冷却用の第1機器91及び第2機器92と、第1機器91と前記第2機器92の一端側同士を連結する第1連結管93Aと、第1機器91と第2機器92の他端側同士を連結する第2連結管93Bとを有している。
第1機器91は、相互に間隔をあけて配置された一対の第1管体91A,91Bと、第1管体91A,91B同士を連通し且つ第1管体91A,91Bの長手方向に間隔をあけて設けられた複数の第1チューブ91Cと、隣接する第1チューブ91Cの間に設けられたフィン91Dとを有して構成されている。
第2機器92は、相互に間隔をあけて配置された一対の第2管体92A,92Bと、第2管体92A,92B同士を連通し且つ第2管体92A,92Bの長手方向に間隔をあけて設けられた複数の第2チューブ92Cと、隣接する第2チューブ92Cの間に設けられたフィン92Dとを有して構成されている。
第1連結管93Aは、一方の第1管体91Aと一方の第2管体92Aとを連通し、第2連結管93Bは、他方の第1管体91Bと他方の第2管体92Bとを連通している。
冷却される流体である作動油は、例えば、第1管体91A、第1管体91B、第2管体92A、第2管体92Bのうちのいずれか1つから流入し、残りの管体のうちのいずれか1つから流出するように構成される。本実施形態では、第1管体91Bに作動油を流入(又は流出)させるための管部91Eが設けられ、第2管体92Aに作動油を流出(又は流入)させるための管部92Eが設けられている。
第1機器91と第2機器92の間で且つ第1連結管93Aと第2連結管93Bとの間は、開口部94とされ、開口部94は、冷却ファンF1の回転中心F2付近の領域に対応する部分に対応するように配置されている。
この他の実施形態にあっては、第1機器91と第2機器92との間に開口部94を設けること、即ち、オイルクーラO1に熱交換をしない空間を設けることにより、オイルクーラO1を通過する冷却風81の温度上昇を抑制することができる。言い換えると、開口部94は、冷却風81とオイルクーラO1を流れる作動油(流体)との熱交換を抑制する熱交換抑制部95を構成している。オイルクーラO1に開口部94(熱交換抑制部95)を設けることにより、オイルクーラO1の冷却風81の流れ方向の下流側に配置されたラジエータR1の冷却効率を高めることができる。
図11、図12、図16に示すように、オイルクーラO1は、ラジエータR1よりも上下方向の寸法が短く形成される。また、オイルクーラO1は、上下方向に関して、ラジエータR1の中央付近に配置される。それ故、従来では、ラジエータR1の上部及び下部には、中央部よりも温度の低い冷却風81が流れるが、ラジエータR1の中央付近には、上部及び下部よりも高い温度の冷却風81が流れるので、ラジエータR1の中央付近が熱くなる。本実施形態にあっては、オイルクーラO1に、フィン86を設けない部分である非放熱部88又は第1機器91と第2機器92との間に設けた開口部94によって構成される熱交換抑制部95を設けることにより、ラジエータR1の中央付近の温度を低くすることができる。
本実施形態では、オイルクーラO1に熱交換抑制部95を設けた場合を例示したが、それに限定されることはなく、上記オイルクーラO1の構造は、他の冷却機器に採用してもよい。他の冷却機器として、ラジエータR1や、空調装置(エアコン)用のコンデンサが考えられる。即ち、上記オイルクーラO1の構造は、冷却ファンF1によって発生する冷却風81の流路上に直列に配置された複数の冷却機器のうち、冷却風81の流れ方向の上流側に配置される冷却機器に採用することができる。
上記の作業機1は、走行体1Aと、走行体1Aの前部に上下方向に延伸するスイング軸心X2回りに回動可能に支持された作業装置4と、走行体1Aの周辺を照らすライト52と、走行体1A側に設けられていてライト52の向きを縦軸(回動軸心X3)回りで変更可能としてライト52を支持するライト支持機構53と、を備えている。
この構成によれば、ライト52の向きを縦軸(回動軸心X3)回りで変更することができる。これにより、作業装置4をスイング軸心X2回りに回動させて作業を行う場合に、ライト52の向きを必要な方向に変更することができる。
また、走行体1Aは、走行装置3と、走行装置3に搭載された機体2と、機体2に搭載されたキャビン5とを有し、ライト支持機構53は、ライト52の向きを変更操作する操作部70をキャビン5の室内側に有している。
この構成によれば、ライト52の向きをキャビン5の室内側から行えるので、キャビン5から降りずにライト52の照射方向を変更することができる。
また、ライト支持機構53は、縦軸X3回りにライト52と一体回動する可動部材57と、キャビン5に固定されていて可動部材57を縦軸X3回りに回動可能で且つ縦軸X3に沿う方向に移動可能に支持する支持部材58と、支持部材58に対する可動部材57の回動を規制する規制構造部62とを有し、規制構造部62は、可動部材57を縦軸X3に沿う方向に移動させることで、支持部材58に対する可動部材57の回動を許容する。
この構成によれば、簡単な構造でライト支持機構53を構築することができる。
また、ライト支持機構53は、可動部材57を押し下げる付勢部材69を有し、規制構造部62は、支持部材58に設けられた第1係合部63と、可動部材57に設けられていて第1係合部63に上方から係合することで可動部材57の縦軸X3回りの回動を規制する第2係合部(ピン64)とを有し、操作部70は、規制構造部62より下方で可動部材57に取り付けられている。
この構成によれば、操作部70を把持して付勢部材69の付勢力に抗して可動部材57を押し上げると共に縦軸X3回りに回動させることでライト52の向きを変更することができる。これにより、ライト52の向きの変更操作を簡単に行うことができる。
また、第1係合部63は、縦軸X3回りに配置された複数の溝63によって形成され、第2係合部(ピン64)は、複数の溝63に選択的に嵌まることで支持部材58に対する可動部材57の回動を規制する係合部材(ピン64)によって形成され、支持部材58は、可動部材57を押し上げて係合部材(ピン64)が溝63から離脱した状態で可動部材57を回動する際に、係合部材(ピン64)が当接することで可動部材57の回動を規制するストッパ59を有している。
この構成によれば、ライト52の向き変更操作を行う場合に、オペレータに操作範囲の端部を把握させることができる。
また、可動部材57は、押し上げられた際に係合部材(ピン64)がストッパ59よりも上方に位置しないように支持部材58に当接して可動部材57の上方移動を規制する当接部材57Bを有している。
この構成によれば、可動部材57を回動する際に、ピン64をストッパ59に確実に当接させることができる。
作業装置4のスイング軸心X2回りの回動に連動してライト52の向きを変更する連動部79を備えている。
この構成によれば、オペレータによるライト52の変更操作が不要である。
また、作業機1は、冷却ファンF1と、冷却ファンF1によって発生する冷却風81の流路上に直列に配置された第1冷却機器(オイルクーラO1)及び第2冷却機器(ラジエータR1)と、を備え、第1冷却機器O1は、第2冷却機器R1の冷却風81の流れ方向の上流側に配置されていると共に、冷却ファンF1の回転中心F2付近の領域に対応する部分に設けられていて冷却風81と当該第1冷却機器O1を流れる流体との熱交換を抑制する熱交換抑制部95(非放熱部88、開口部94)を有している。
この構成によれば、第1冷却機器O1から第2冷却機器R1へ流れる冷却風81の温度を低下させることができる。これにより、冷却風81の流れ方向の下流側に配置された冷却機器の冷却効率を高めることができる。
また、第1冷却機器O1は、放熱用のフィン86が設けられた放熱部87と、フィン86の設けられていない非放熱部88とを有し、非放熱部88は、熱交換抑制部95を構成している。
この構成によれば、フィン86を設けないことにより熱交換をしない空間を形成し、これにより、第2冷却機器R1へ流れる冷却風81の温度を低下させることができる。
また、第1冷却機器O1は、相互に間隔をあけて並行状に配置された第1タンク82A及び第2タンク82Bと、第1タンク82Aと第2タンク82Bとを連通し且つ第1タンク82A及び第2タンク82Bの長手方向に間隔をあけて設けられた複数のチューブ84とを有し、冷却される流体が第1タンク82A又は第2タンク82Bの一方に流入し他方から流出する構成であり、放熱部87は、隣接するチューブ84の間にフィン86を設けて構成され、非放熱部88は、隣接するチューブ84の間にフィン86が設けられていない冷却風流通路89を形成して構成されている。
この構成によれば、冷却風流通路89にフィン86が設けられていないことにより、冷却風流通路89を通って第2冷却機器R1へ流れる冷却風81の温度を低下させることができる。
また、第1冷却機器O1は、相互に間隔をあけて配置された流体冷却用の第1機器91及び第2機器92と、第1機器91と第2機器92の一端側同士を連結する第1連結管93Aと、第1機器91と第2機器92の他端側同士を連結する第2連結管93Bとを有し、熱交換抑制部95は、第1機器91と第2機器92の間で且つ第1連結管93Aと第2連結管93Bとの間の開口部94によって構成されている。
この構成によれば、熱交換抑制部95を有する第1冷却機器を構築することができる。
また、第1機器91は、相互に間隔をあけて配置された一対の第1管体91A,91Bと、第1管体91A,91B同士を連通し且つ第1管体91A,91Bの長手方向に間隔をあけて設けられた複数の第1チューブ91Cと、隣接する第1チューブ91Cの間に設けられたフィン91Dとを有し、第2機器92は、相互に間隔をあけて配置された一対の第2管体92A,92Bと、第2管体92A,92B同士を連通し且つ第2管体92A,92Bの長手方向に間隔をあけて設けられた複数の第2チューブ92Cと、隣接する第2チューブ92Cの間に設けられたフィン92Dとを有し、第1連結管93Aは、一方の第1管体91Aと一方の第2管体92Aとを連通し、第2連結管93Bは、他方の第1管体91Bと他方の第2管体92Bとを連通する。
この構成によっても、熱交換抑制部95を有する第1冷却機器を構築することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 走行体
2 機体
3 走行装置
4 作業装置
5 キャビン
52 ライト
53 ライト支持機構
57 可動部材
57B 当接部材
58 支持部材
59 ストッパ
62 規制構造部
63 第1係合部(溝)
64 第2係合部(ピン、係合部材)
69 付勢部材
70 操作部
79 連動部
X2 スイング軸心
X3 縦軸(回動軸心)

Claims (7)

  1. 走行装置と、前記走行装置に搭載され、前記走行装置に対して上下方向に延伸する旋回軸心回りに旋回可能に搭載された機体とを有する走行体と、
    前記機体の前部に、当該機体に対して上下方向に延伸するスイング軸心回りに回動可能に支持された作業装置と、
    前記走行体側に設けられ該走行体の周辺の前方側を照らすライトと、
    前記走行体側に設けられていて前記ライトの向きを上下方向に延伸する軸心である縦軸回りで変更可能として前記ライトを支持するライト支持機構と、
    を備え
    前記作業装置を前記スイング軸心回りに回動させて作業を行うときに前記ライトの向きを変更可能である作業機。
  2. 前記走行体は、前記機体に搭載されたキャビンを有し、
    前記ライト支持機構は、前記ライトの向きを変更操作する操作部を前記キャビンの室内側に有している請求項1に記載の作業機。
  3. 走行装置と、前記走行装置に搭載された機体と、前記機体に搭載されたキャビンと、を有する走行体と、
    前記走行体の前部に上下方向に延伸するスイング軸心回りに回動可能に支持された作業装置と、
    前記走行体の周辺を照らすライトと、
    前記走行体側に設けられていて前記ライトの向きを縦軸回りで変更可能として前記ライトを支持するライト支持機構と、を備え、
    前記ライト支持機構は、
    前記ライトの向きを変更操作する操作部を前記キャビンの室内側に有しており、
    前記縦軸回りに前記ライトと一体回動する可動部材と、
    前記キャビンに固定されていて前記可動部材を前記縦軸回りに回動可能で且つ前記縦軸に沿う方向に移動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に対する前記可動部材の回動を規制する規制構造部とを有し、
    前記規制構造部は、前記可動部材を前記縦軸に沿う方向に移動させることで、前記支持部材に対する前記可動部材の回動を許容する作業機。
  4. 前記ライト支持機構は、前記可動部材を押し下げる付勢部材を有し、
    前記規制構造部は、前記支持部材に設けられた第1係合部と、前記可動部材に設けられていて前記第1係合部に上方から係合することで前記可動部材の前記縦軸回りの回動を規制する第2係合部とを有し、
    前記操作部は、前記規制構造部より下方で前記可動部材に取り付けられている請求項3に記載の作業機。
  5. 前記第1係合部は、前記縦軸回りに配置された複数の溝によって形成され、
    前記第2係合部は、前記複数の溝に選択的に嵌まることで前記支持部材に対する前記可動部材の回動を規制する係合部材によって形成され、
    前記支持部材は、前記可動部材を押し上げて前記係合部材が前記溝から離脱した状態で前記可動部材を回動する際に、前記係合部材が当接することで前記可動部材の回動を規制するストッパを有している請求項4に記載の作業機。
  6. 前記可動部材は、押し上げられた際に前記係合部材が前記ストッパよりも上方に位置しないように前記支持部材に当接して前記可動部材の上方移動を規制する当接部材を有している請求項5に記載の作業機。
  7. 前記作業装置の前記スイング軸心回りの回動に連動して前記ライトの前記向きを変更する連動部を備えている請求項1に記載の作業機。
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