JP2019065464A - 作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラーが収納されたエンジン室内において、空調用の冷媒管を適切に配置することが可能な作業用車両を提供する。【解決手段】コンプレッサとエアコンユニット110とを繋ぐ第1冷媒管150Aを、エンジン室の前壁部240とマフラー45との間のマフラー前スペースとを通るように配置し、マフラー45と第1冷媒管150Aとの間に、遮熱板170を設置する。第1冷媒管150Aは、マフラー前スペースを通ってマフラー45の上方位置まで延出し、その延出した部分を構成するU字管151には、冷媒充填用のチャージポート154が設けられる。【選択図】図11

Description

本発明は、空調装置を備えた作業用車両に関する。
作業用車両としては、例えば、地面を掘削したり掘削した土砂等を移動させたりする際に使用されるショベルローダやパワーショベル(エクスカベータ、バックホー等とも称される)などが広く知られている。このような作業用車両は、走行可能に構成された車両基部に上下揺動可能に設けられたアームの先端部に、バケットやチップブレーカ(単に「ブレーカ」とも称する)、オーガ装置などの各種アタッチメント(作業装置)が着脱可能に構成されており、アタッチメントを作業目的に応じて着脱交換することにより、所定の作業を行えるようになっている。また、車両基部上に、オペレータが搭乗するオペレータキャビンが設けられ、そのオペレータキャビンの後方に、エンジンを収納するエンジン室が設けられる作業用車両が知られている。
このような作業用車両では、エンジン室内に、エンジンからの排気音を低減するための消音器(以下、マフラーとも称する)が収納されたものが知られている。また、オペレータキャビン内の気温調節等を行うための空調装置を備えた作業用車両も知られている。空調装置を備えた作業用車両では、オペレータキャビン内に冷風や温風を吹き出すための空調ユニット(エバポレータやヒーターコア、ブロワファン等を備えて構成される)がオペレータキャビン内に設けられ、空調用の冷媒を圧縮するコンプレッサや、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ等が、エンジン室内に配置されたものがある(例えば、下記特許文献1,2を参照)。
特許第3920679号公報 特許第4388458号公報
空調装置では、空調ユニット、コンプレッサ、コンデンサの間を繋いで冷媒(エアコンガス)を循環させる冷媒管が必要となる。空調装置を備えた作業用車両、特にエンジン室が狭い小型の作業用車両では、エンジンの周囲にコンプレッサやコンデンサ等が配置され、それらのレイアウトに応じて冷媒管が、エンジン室内の空きスペースを通るように配置されることが多い。一般的な冷媒管は、耐熱性の低いゴムや合成樹脂等で構成された冷媒管も多く、高温となる場所は回避して配置する必要がある。そのため、高温となるマフラーがエンジン室内に収納された作業用車両の場合、エンジン室内において冷媒管を適切に配置することが困難となり易い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、マフラーが収納されたエンジン室内において、空調用の冷媒管を適切に配置することが可能な作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、作業装置が設けられる走行可能な車両基部と、前記車両基部上に設けられるオペレータキャビンと、前記車両基部上の前記オペレータキャビンの後方に設けられるエンジン室と、を備え、前記オペレータキャビ
ン内には、当該オペレータキャビン内に空気を吹き出す空調ユニットが設けられ、前記エンジン室内には、車両駆動用のエンジンと、前記エンジンの排気音を低減するためのマフラーとが設けられる作業用車両であって、前記エンジン室内において、前記エンジンの前側に、空調用の冷媒を圧縮するコンプレッサが設けられ、前記エンジンの左右の一方側に、前記マフラーが設けられ、前記エンジンの左右の他方側に、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサが設けられ、前記空調ユニットと前記コンプレッサとを繋ぐ、冷媒を送るための冷媒管が、前記エンジン室の前壁部と前記マフラーとの間の空間部内を通るように配置され、前記マフラーと、前記空間部内を通る冷媒管との間に、前記マフラーからの熱を遮断する遮熱部材が設けられることを特徴とする。
上記作業用車両において、前記冷媒管は、前記空間部内を通って前記マフラーの上方位置まで延出した部分を有し、当該延出した部分に、冷媒充填用のチャージポートが設けられた構成とすることが好ましい。
上記作業用車両において、前記延出した部分は、U字状に屈曲形成された屈曲管部を有して構成されることが好ましい。
上記のように本発明に係る作業用車両では、空調ユニットとコンプレッサとを繋ぐ冷媒管が、マフラーとエンジン室の前壁部との間の空間部内を通るように配置され、マフラーと空間部内を通る冷媒管との間に、マフラーからの熱を遮断する遮熱部材が設置される。マフラーとエンジン室の前壁部との間に空間部(以下「マフラー前の空間部」と称する)があっても、これまでは、マフラーの熱で高温となることが考慮され、そこに冷媒管を配置することは避けられていた。本発明によれば、そのマフラー前の空間部を、冷媒管を通すスペースとして活用することによって、狭いエンジン室内においても、冷媒管の配置スペースを確保することが可能となる。しかも、マフラーとマフラー前の空間部内を通る冷媒管との間には遮熱部材が設置されるので、冷媒管をマフラーの熱から守ることができるとともに、冷媒管内部の冷媒の温度上昇を抑制することもできる。したがって、マフラーが収納されたエンジン室内において、冷媒管を適切に配置することが可能となる。
上記の本発明に係る作業用車両において、冷媒管が、マフラー前の空間部内を通ってマフラーの上方位置まで延出した部分を有し、当該延出した部分に、冷媒充填用のチャージポートが設けられた構成とすれば、マフラーの上方スペースを冷媒充填時の作業(充填用ホースをチャージポートに接続する作業等)を行うためのスペースとして有効利用することができる。また、チャージポートを、エンジン室内の比較的高い位置に設けることができるので、チャージポートから冷媒を充填する作業を容易に行うことが可能となる。
上記の本発明に係る作業用車両において、前記延出した部分が、U字状に屈曲形成された屈曲管部を有して構成されるとすれば、マフラー前の空間部内を通る冷媒管を、チャージポートを設けるためにマフラーの上方位置まで延出させた後、屈曲管部により下方に向けて折り返し、再びマフラー前の空間部内を通るように配置することができる。このように冷媒管を配置することによって、マフラー前の空間部内に、冷媒管をコンパクトに配置することが可能となる。
本発明に係るパワーショベルを車両前側から見た正面図である。 上記パワーショベルの平面図である。 上記パワーショベルを車両右側から見た側面図である。 上記パワーショベルを車両後側から見た背面図である。 上記パワーショベルの旋回体基部の平面図である。 上記旋回体基部を車両左側から見た側面図である。 図6におけるA−A線に沿った断面図である。 図5におけるB−B線に沿った断面図である。 図6におけるC−C線に沿った断面図である。 上記パワーショベルに設けられる空調装置の各構成要素の配置状態を示す平面図である。 上記空調装置の各構成要素の配置状態を示す、車両左側から見た側面図である。 上記空調装置の各構成要素の配置状態を示す、車両左後方から見た斜視図である。 上記空調装置の各構成要素の配置状態を示す、車両右前方から見た斜視図である。 上記空調装置の各構成要素の配置状態を示す、車両右後方から見た斜視図である。 上記空調装置のヒーターホースの配置状態を示す、車両左前方から見た斜視図とその一部分を拡大した部分拡大図である。 上記ヒーターホースの配置状態の別態様を示す、車両左前上方から見た斜視図とその一部分を拡大した部分拡大図である。 上記ヒーターホースの上記別態様の配置状態を示す、車両左前下方から見た斜視図とその一部分を拡大した部分拡大図である。 上記ヒーターホースを構成する連結U字管の他の配置例を示す斜視図である。
以下、上記図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、クローラ式のパワーショベル(エクスカベータ)に本発明を適用した例について説明する。まず、パワーショベル1の全体構成について、図1〜図4を参照して説明する。
パワーショベル1は、図1〜図4に示すように、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20(走行体10と共に車両基部を構成する)と、旋回体20の前部に設けられたショベル装置30とを有して構成される。
走行体10は、駆動輪、複数の従動輪および、これらの車輪に掛け回された履帯13を有する左右一対のクローラ機構12を、走行体フレーム11の左右両側にそれぞれ備えて構成される。左右のクローラ機構12はそれぞれ、駆動輪を回転駆動する走行モータ14を有して構成される。走行体10は、左右の走行モータ14の回転方向および回転速度を制御することにより任意の方向および速度で走行可能に構成されている。走行体フレーム11の前部には、上下揺動自在にブレード15が設けられている。ブレード15は、走行体フレーム11との間に跨設されたブレードシリンダ16を伸縮作動させることにより上下揺動可能に構成されている。
走行体フレーム11の上部中央には旋回機構17が設けられている。この旋回機構は、走行体フレーム11に固定された内輪と、旋回体20に固定された外輪と、旋回体20に設けられた旋回モータと、旋回体20に設けられた油圧ポンプから走行体10に設けられた左右の走行モータ14およびブレードシリンダ16に作動油を供給するためのロータリーセンタージョイントとを有して構成される。旋回体20は、この旋回機構17を介して走行体フレーム11に水平旋回自在に取り付けられ、旋回モータを正転または逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に旋回可能に構成されている。旋回体20の前部には、前方に突出する本体側ブラケット22(図3を参照)が設けられている。
図3に示すようにショベル装置30は、本体側ブラケット22に上下軸を中心に左右方向に揺動自在に取り付けられたブームブラケット31と、ブームブラケット31に上下揺動自在(起伏動自在)に取り付けられたブーム32と、ブーム32の先端部に上下揺動自在(屈伸自在)に取り付けられたアーム33と、アーム33の先端部に設けられたリンク機構34とを有して構成される。ショベル装置30は、さらに、旋回体20とブームブラケット31の間に跨設されたスイングシリンダ35と、ブームブラケット31とブーム32の間に跨設されたブームシリンダ36と、ブーム32とアーム33の間に跨設されたアームシリンダ37と、アーム33とリンク機構34の間に跨設されたバケットシリンダ38とを有して構成される。
ブームブラケット31は、スイングシリンダ35を伸縮作動させることにより旋回体20(本体側ブラケット22)に対して左右方向に揺動可能に構成されている。ブーム32は、ブームシリンダ36を伸縮作動させることにより本体側ブラケット22(旋回体20)に対して上下方向に揺動可能(起伏動可能)に構成されている。アーム33は、アームシリンダ37を伸縮作動させることによりブーム32に対して上下方向に揺動可能(屈伸動可能)に構成されている。
アーム33およびリンク機構34の先端部には、バケット、ブレーカ、圧砕機、カッター、オーガ装置等の各種アタッチメントを上下方向に揺動自在に取り付けることが可能になっている。アーム33の先端部に取り付けられたアタッチメントは、バケットシリンダ38を伸縮作動させることによりリンク機構34を介してアーム33に対して揺動可能に構成されている。これらのアタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給するための油圧ホースを接続可能な複数のアタッチメント接続ポートが、アーム33の左右の各側面に配設されている。
旋回体20には、オペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成するオペレータキャビン23と、オペレータキャビン23の右側方から後方に亘って設けられたエンジン室25(エンジン室カバー26a,26bにより覆われている)が設けられている。オペレータキャビン23は、略矩形箱状に形成されており、左側部に横開き開閉可能なキャビンドアが設けられている。オペレータキャビン23内には、オペレータが前方側を向いて着座するオペレータシート、走行体10の走行操作を行う左右の走行操作レバー、旋回体20およびショベル装置30の作動操作を行う左右の作業操作レバーおよび作業操作ペダル、ブレード15の作動操作を行うブレード操作レバー等が設けられている。
図5〜図9には、旋回体20からオペレータキャビン23の上屋部分を外した状態の骨格部分(以下、旋回体基部200と称する)が示されている。ここでは、これらの図を追加参照して、旋回体基部200の構成について簡単に説明する。図示のように旋回体基部200には、操作室の床部を構成する床パネル部210と、操作室の後壁下部を構成する後壁パネル部220と、オペレータシートが設置されるシート台座パネル部230とが設けられている。また、床パネル部210の後方から右側方に亘っては、エンジン室25(図9を参照)が形成されており、床パネル部210の下方には、エンジン室25内の空間部と床パネル部210の下側の空間部とを前後方向に隔てる隔壁パネル部235(図7,8を参照)が設けられている。
図10〜図14には、エンジン室25内に設置されるエンジンEGとその周辺に配置される各種の部材が示されている。ここでは、これらの図を追加参照して、エンジンEG周りの構成について簡単に説明する。エンジンEGの右側方には、エンジンEGに循環させる冷却水(ラジエータ液)を冷却するラジエータ41(図13,14を参照)と、そのラジエータ41のエンジンEG側の面を覆うファンシュラウド42(図12を参照)と、ラジエータ41を通って流れる冷却空気流を作る冷却ファン43(図12を参照)とが設け
られている。冷却ファン43は、ラジエータ41に向けて空気を吹き出し、ラジエータ41を通って車外へと流れる冷却空気流を作るように構成されている。
図12に示すように、エンジンEGの上方には、エンジンEGに吸引される空気内の塵埃等を除去するためのエアクリーナ44が設置されており、エンジンEGの左側方には、エンジンEGからの排気音を低減するためのマフラー45が設置されている。エンジンEGは、4個のエンジンマウント46(図10を参照)を介して、エンジン室25内に設置される。エンジン室25内には、図9に示すように、エンジンマウント46が載置される4個のマウント載置部47(図9では1個が隠れていて見えない)が設けられている。エンジン室25内にエンジンEGが設置されたときのエンジンEGの大まかな位置を把握できるようにするため、図9には、エアクリーナ44とマフラー45の外形を2点鎖線で示している。同様の理由で図8には、エアクリーナ44及びマフラー45と、エンジンハウジング48(図12を参照)の外形を2点鎖線で示している。
パワーショベル1には、オペレータキャビン23内の温度調節等を行う空調装置が設けられる。以下、この空調装置について説明する。空調装置は、冷媒(エアコンガス)を圧縮するコンプレッサ101(図8,13を参照)と、コンプレッサ101により圧縮されて高温になった冷媒を冷却するコンデンサ102(図13,14を参照)と、コンデンサ102において冷却ファン43の風によって冷却されて液化した冷媒と液化できなかった冷媒とを分離するとともに、水分や不純物を除去するレシーバ104(図13,14を参照)と、レシーバ104により水分等が除去された液冷媒を微小なノズル穴から噴射させて気化させるエキスパンションバルブ(図示略)と、エキスパンションバルブにより気化された冷媒が通るエバポレータ106と、エンジンEGの冷却水が通るヒーターコア107と、エバポレータ106およびヒーターコア107に空気を通過させて生成した冷風および温風をオペレータキャビン23内に送り出すブロワファン108とを有して構成される。
コンプレッサ101は、エンジン室25内においてエンジンEGの前側下部右寄りの位置に設けられ、エンジンEGにより駆動されるようになっている。コンデンサ102は、ラジエータ41、ファンシュラウド42及び冷却ファン43を挟んでエンジンEGの右側の位置に設けられている。レシーバ104は、コンデンサ102の右側の位置に設けられている。エキスパンションバルブ、エバポレータ106、ヒーターコア107及びブロワファン108は、ユニットケース111内に収容されて一体に構成されたエアコンユニット110として、操作室内のシート台座パネル部230の下方位置において床パネル部210上に設置される(図7,8を参照)。
図8に示すように、操作室の後壁パネル部220の上部には、エアコンユニット110に外気を取り入れるための外気取入口222が形成されている。外気取入口222は、横長矩形状に形成され(図7を参照)、操作室の後壁パネル部220とエンジン室25の前壁部240との間に形成されたダクト空間部120(図8を参照)と連通するように構成されている。エアコンユニット110と後壁パネル部220との間には、外気フィルタ130が設けられている。後壁パネル部220の、外気フィルタ130と対向する部分には開口部が設けられており、外気取入口222からダクト空間部120を通る外気が、その開口部を抜けて外気フィルタ130を通過できるように構成されている。外気フィルタ130を通過した外気は、塵埃等が取り除かれてエアコンユニット110に向けて流れるようになっている。エアコンユニット110は、ブロワファン108によって、外気を外気フィルタ130を通過させてエアコンユニット110内に取り込み、その外気をエバポレータ106、ヒーターコア107の順に通し、エバポレータ106、ヒーターコア107を通るときに生成された冷風もしくは温風を、オペレータキャビン23内に吹き出すように構成されている。
エンジン室25内におけるエンジンEGの周囲、及びエアコンユニット110の周囲には、エンジンEGとラジエータ41とヒーターコア107との間で冷却水を循環させるためのヒーターホース(後述する第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bを含む)と、コンプレッサ101とコンデンサ102とレシーバ104とエアコンユニット110(エキスパンションバルブ、エバポレータ106)との間で冷媒を循環させるための冷媒管150が配置されている。床パネル部210の下方には、図7に示すように、エバポレータ106やヒーターコア107での熱交換により結露して生じた水を、ユニットケース111内から車外へと排出するためのドレンホース160が設けられている。
冷媒管150の多くがエンジン室25内に配置される。具体的にはエンジン室25内には、図13に示すように、エアコンユニット110とコンプレッサ101とを接続する冷媒管(以下、第1冷媒管150Aと称する)と、コンプレッサ101とコンデンサ102とを接続する冷媒管(以下、第2冷媒管150Bと称する)と、コンデンサ102とレシーバ104とを接続する冷媒管(以下、第3冷媒管150Cと称する)と、レシーバ104とエアコンユニット110とを接続する冷媒管(以下、第4冷媒管150Dと称する)が配置される。
第1冷媒管150Aは、図8に示すように、エンジン室25内において、エンジン室25の前壁部240とマフラー45との間の空間部(以下、マフラー前スペースと称する)を通るように配置されている。具体的には第1冷媒管150Aは、図13に示すように、U字状に形成された金属製のU字管151と、U字管151の両端部に接続された可撓性を有するエアコンホース152,153(ゴムを主体として形成される)とを有して構成されている。そして、エアコンユニット110側と接続されたエアコンホース152がエンジン室25内の下部からマフラー前スペースを通ってマフラー45の上方位置まで延び、そこで、エアコンホース152の一端部と接続されたU字管151により下方に折り返すように屈曲し、さらに、U字管151の他端部と接続されたエアコンホース153がマフラー前スペースを通って、コンプレッサ101側へと向かうように配置されている。
図11に示すように、マフラー前スペースを通る第1冷媒管150Aは、エンジン室25の前壁部240の形状に沿うように、上端部側が後方に傾いて形成されており、ボルト等を介してエンジン室25の前壁部240に固定されている。U字管151には、図13に示すように、U字管151から後方斜め下向きに延びる、冷媒充填用のチャージポート154が設けられている。
マフラー前スペースには、マフラー45と第1冷媒管150Aとの間に、遮熱板170が設けられている。この遮熱板170は、金属製のベース板とシート状の断熱材を重ね合わせて形成されており、マフラー45から第1冷媒管150A側に放出される熱を遮るように構成されている。図11に示すように、遮熱板170は、第1冷媒管150Aの形状に沿うように、上端部側が後方に傾いた形状となっており、ボルト等を介してエンジン室25の前壁部240に固定されている。
マフラー前スペース内の、エンジン室25の前壁部240と遮熱板170との間には、第2冷媒管150Bも通るようになっている。図13に示すように、第2冷媒管150Bは、コンプレッサ101側から左方へ延び出た後、遮熱板170の前側を通って遮熱板170の上方まで延び、さらに、右方へ屈曲してエンジンEGの上方を通ってコンデンサ102側へと延びている。これにより、エンジンEGの前側に配置される部材(例えば、オルタネータやエンジンEGのベルト)と干渉することなく、第2冷媒管150Bを配置することが可能となっている。第2冷媒管150Bの、遮熱板170の前側を通る部分は可撓性を有するエアコンホース155で形成され、コンデンサ102と接続される部分は金
属管156で構成されており、金属管156には、金属管156から後方に延びる、冷媒充填用のチャージポート157が設けられている。
上述したようにパワーショベル1では、エンジン室25内におけるエンジンEGの前側下部にコンプレッサ101が配置され、エンジン室25の前方にエアコンユニット110が配置されている。そのため、コンプレッサ101とエアコンユニット110とを短絡的に冷媒管150で繋いでしまうと、冷媒管150がエンジン室25内の前下部を這うように配置されることとなり、その冷媒管150にチャージポートを設けても、そこから冷媒の充填作業を行うこと(充填用ホースを接続すること)が困難となる。そこで、本実施形態では、コンプレッサ101とエアコンユニット110とを繋ぐ第1冷媒管150Aを、マフラー前スペースを通ってマフラー45の上方位置まで延出するように迂回させて配置し、その延出した部分にチャージポート154を設けている。これにより、チャージポート154を、エンジン室25内の比較的高い位置に設けることが可能となるので、チャージポート154に充填用ホースを接続して冷媒を充填する作業を容易に行うことが可能となっている。
第1冷媒管150Aは、マフラー45の上方位置まで延出した部分が金属製のU字管151で構成されており、マフラー45の上方位置まで延び出た後に、U字管151により下方に折り返して、再びマフラー前スペースを通るようになっている。U字管151を用いて折り返すようにしているので、マフラー前スペース内にコンパクトに第1冷媒管150Aを配置することが可能である。エアコンホースを屈曲させて折り返すように構成すると、エアコンホースに無理な力が作用して破損させる虞があるが、本実施形態によればそのような懸念もない。
第1冷媒管150A及び第2冷媒管150Bを、マフラー前スペース内を通るように配置したことによって、マフラー前スペースを有効活用することが可能となっている。マフラー前スペース内を通る第1冷媒管150A及び第2冷媒管150Bとマフラー45との間には、遮熱板170が設置されるので、第1冷媒管150A及び第2冷媒管150Bをマフラー45の熱から守ることができるとともに、冷媒管内部の冷媒の温度上昇を抑制することも可能である。このため、狭いエンジン室25内において、第1冷媒管150A及び第2冷媒管150Bを適切に配置することが可能である。
次に、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bについて、図15を追加参照して詳細に説明する。第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bは、エンジンEGとエアコンユニット110のヒーターコア107(図12を参照)とを連結するように配置される。2本のヒーターホース140A,140Bのうちの一方が、エンジンEGにより温められた、ラジエータ41(図13を参照)からの冷却水をヒーターコア107に導き、他方が、ヒーターコア107において放熱された冷却水をエンジンEGに戻すように構成されている。
図15に示すように、第1ヒーターホース140Aは、U字状に形成された金属管(以下、第1連結U字管141と称する)と、第1連結U字管141の一端部141a(部分拡大図を参照)に接続されたエンジン側ホース部142(ゴムを主体として形成される)と、第1連結U字管141の他端部141bに接続されたヒーター側ホース部143(ゴムを主体として形成される)とを備えて構成される。エンジン側ホース部142は、第1連結U字管141とエンジンEGとを連結する管路の一部を構成するものであり、その一端側に第1連結U字管141の一端部141aが接続され、クランプ具148により固定されるように構成されている。ヒーター側ホース部143は、第1連結U字管141とヒーターコア107とを連結する管路の一部を構成するものであり、その一端側に第1連結U字管141の他端部141bが接続され、クランプ具148により固定されるように構
成されている。エンジン側ホース部142とヒーター側ホース部143の外周部には、これらが、その周辺部に配置される部材等と接触して損傷するのを防止するためのホースカバー147(合成樹脂を主体として形成される)が必要に応じて適宜設けられる。
第2ヒーターホース140Bは、U字状に形成された金属管(以下、第2連結U字管144と称する)と、第2連結U字管144の一端部144aに接続されたエンジン側ホース部145(ゴムを主体として形成される)と、第2連結U字管144の他端部144bに接続されたヒーター側ホース部146(ゴムを主体として形成される)とを備えて構成される。エンジン側ホース部145は、第2連結U字管144とエンジンEGとを連結する管路の一部を構成するものであり、その一端側に第2連結U字管144の一端部144aが接続され、クランプ具148により固定されるように構成されている。ヒーター側ホース部146は、第2連結U字管144とヒーターコア107とを連結する管路の一部を構成するものであり、その一端側に第2連結U字管144の他端部144bが接続され、クランプ具148により固定されるように構成されている。また、エンジン側ホース部145とヒーター側ホース部146の外周部には、ホースカバー147が必要に応じて適宜設けられる。
第1連結U字管141と第2連結U字管144は、ブラケット部材180を介して、旋回体基部200(図7を参照)の下部、具体的には、エンジン室25内の空間部と床パネル部210の下側の空間部とを前後方向に隔てる隔壁パネル部235(図7,8を参照)の前面側に固定される。図15の部分拡大図に示すように、ブラケット部材180は、金属製の板材がL字状に屈曲形成されて構成されており、ボルト182を介して隔壁パネル部235に取り付けられる。ブラケット部材180の上縁部には、前後方向に並ぶ2個のU字状の溝部(以下、前側の溝部を上縁前側溝部181a、後側の溝部を上縁後側溝部181bと称する)が形成され、ブラケット部材180の下縁部には、前後方向に並ぶ2個のU字状の溝部(以下、前側の溝部を下縁前側溝部181c、後側の溝部を下縁後側溝部181dと称する)が形成されている。
第1連結U字管141は、その一端部141aがブラケット部材180の上縁前側溝部181a内に入れられて溶接されるとともに、他端部141bが上縁後側溝部181b内に入れられて溶接されることより、ブラケット部材180に固定される。同様に、第2連結U字管144は、その一端部144aがブラケット部材180の下縁前側溝部181c内に入れられて溶接されるとともに、他端部144bが下縁後側溝部181d内に入れられて溶接されることにより、ブラケット部材180に固定される。第1連結U字管141及び第2連結U字管144を用いることにより、狭いスペース内において、第1ヒーターホース140A及び第2ヒーターホース140Bを180度折り返してコンパクトに配置することが可能となっている。
第1ヒーターホース140Aのエンジン側ホース部142とヒーター側ホース部143、及び、第2ヒーターホース140Bのエンジン側ホース部145とヒーター側ホース部146は、ブラケット部材180に固定された第1連結U字管141と第2連結U字管144に対して、それぞれ接続される。このときの接続作業の手順について、第1ヒーターホース140Aのエンジン側ホース部142の場合を例に挙げて以下に説明する。
まず、エンジン側ホース部142の一端側(先端部から少し離れた位置)または第1連結U字管141の一端部141aにクランプ具148を仮設置しておく。クランプ具148は、例えば、円環状に形成された金属板により構成されており、プライヤ等の工具(図示略)を用いて弾性変形させることにより、内径の大きさを変えられるようになっている。次に、エンジン側ホース部142の一端側の口を第1連結U字管141の一端部141aに押し当て、当該口内に、第1連結U字管141の一端部141aを挿入する。挿入後
、工具を用いてクランプ具148の内径を広げ、その状態でクランプ具148をエンジン側ホース部142と第1連結U字管141との接続部分(両者が重なった部分)に移動させる。移動後、工具をクランプ具148から離してクランプ具148の内径を自身の弾性により縮小させる。これにより、エンジン側ホース部142をクランプ具148によって締め付け、第1連結U字管141の一端部141aから抜け落ちないように固定する。以上の手順は、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143を第1連結U字管141の他端部141bへ接続する場合、及び、第2ヒーターホース140Bのエンジン側ホース部145とヒーター側ホース部146を第2連結U字管144の一端部144aと他端部144bにそれぞれ接続する場合においても、同様に適用可能である。
以上のように本態様では、第1連結U字管141と第2連結U字管144とが、上下方向に互いに平行に配置されている。そのため、第1連結U字管141と第2連結U字管144とを上下方向に近接させて配置することができるので、ブラケット部材180の低背化を図れるとともに、ブラケット部材180の近傍位置において、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bとを、上下方向にコンパクトに配置することが可能となっている。しかしながら、その一方で、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bの各ホース部142,143,145,146を第1連結U字管141と第2連結U字管144にそれぞれ接続する際の作業性に関して、次のような課題がある。
第1ヒーターホース140Aのエンジン側ホース部142を第1連結U字管141の一端部141aに接続する場合と、第2ヒーターホース140Bのエンジン側ホース部145を第2連結U字管144の一端部144aに接続する場合には、オペレータキャビン23が旋回体基部200上に設置されていない状態で接続作業を行うことが可能である。そのため、接続部位へのアプローチ(工具等を近づけること)が容易であり、接続作業を比較的スムーズに行うことができる。
これに対し、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143を第1連結U字管141の他端部141bに接続する場合と、第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146を第2連結U字管144の他端部144bに接続する場合には、エアコンユニット110が設置されたオペレータキャビン23を、クレーン等により旋回体基部200上に吊り上げ、オペレータキャビン23と旋回体基部200との間に隙間ができるように保持した状態で接続作業が行われる。そのため、接続部位へのアプローチ(例えば、オペレータキャビン23と旋回体基部200との隙間から作業者が手を伸ばして工具等を接続部位へ近づけること)が難しくなり、接続作業を行うことが困難となる。特に、第2連結U字管144は、第1連結U字管141の下方に配置されているため、接続部位へのアプローチがより困難となる。したがって、第2連結U字管144に対し第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146を接続する際の作業性は、最も低くなる。
このような事情に鑑み、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143と第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146を、第1連結U字管141と第2連結U字管144に接続する際の作業性を向上させることが可能な別態様(以下、改良態様と称する)を図16,17に示しており、以下、これらの図を追加参照して、その改良態様について説明する。なお、図16,17に示す構成要素のうち、図1〜15中で図示した構成要素と同じものには同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16,17に示す改良態様では、ブラケット部材180Aを介して、第1連結U字管141と第2連結U字管144とが互いに斜めに交差するように配置されており、この点が上述した態様とは大きく異なる。具体的には、第1連結U字管141は、その一端部141aがブラケット部材180Aの下縁前側溝部181c内に入れられて溶接されるとともに、他端部141bが上縁後側溝部181b内に入れられて溶接されることより、ブラ
ケット部材180Aに固定される。一方、第2連結U字管144は、その一端部144aがブラケット部材180Aの上縁前側溝部181a内に入れられて溶接されるとともに、他端部144bが下縁後側溝部181d内にそれぞれ入れられて溶接されることにより、ブラケット部材180Aに固定される。なお、本例では、第1連結U字管141の外側に第2連結U字管144が配置されているが、第1連結U字管141の内側に第2連結U字管144を配置してもよい。
第1ヒーターホース140Aのエンジン側ホース部142は、第1連結U字管141の一端部141aに接続され、第2ヒーターホース140Bのエンジン側ホース部145は、第2連結U字管144の他端部144bに接続され、それぞれクランプ具148により固定される。これに対し、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143は、第1連結U字管141の他端部141bに接続され、第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146は、第2連結U字管144の一端部144aに接続され、それぞれクランプ具148により固定される。
このように改良態様では、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143が接続される第1連結U字管141の他端部141bと、第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146が接続される第2連結U字管144の一端部144aとが、どちらもブラケット部材180Aの上縁部に配置されている。そのため、これらの接続作業を、オペレータキャビン23が旋回体基部200上に吊り上げられた状態で、両者の隙間に作業者が手を入れて行う場合であっても、その接続部位へのアプローチが比較的に容易となるので、接続作業をスムーズに行うことが可能となる。
この改良態様では、第1連結U字管141と第2連結U字管144とを互いに斜めに交差するように配置しているが、第1連結U字管141と第2連結U字管144とを車両前後方向に互いに平行に配置する態様(以下、改良別態様と称する)を採用しても同様の効果を得ることが可能である。このような改良別態様の概略を図18に示しており、以下、この図を追加参照して、その改良別態様について説明する。なお、図18に示す構成要素のうち、図1〜17中で図示した構成要素と同じものには同一の番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図18に示す改良別態様では、ブラケット部材180Bを介して、第1連結U字管141と第2連結U字管144とが、車両前後方向に互いに平行に並ぶように配置される。具体的には、第1連結U字管141は、その一端部141aがブラケット部材180Bの下縁前側溝部181c内に入れられて溶接されるとともに、他端部141bが上縁前側溝部181a内に入れられて溶接されることより、ブラケット部材180Bに固定される。一方、第2連結U字管144は、その一端部144aがブラケット部材180Bの下縁後側溝部181d内に入れられて溶接されるとともに、他端部144bが上縁後側溝部181b内に入れられて溶接されることにより、ブラケット部材180Bに固定される。
第1ヒーターホース140Aのエンジン側ホース部142は、第1連結U字管141の一端部141aに接続され、第2ヒーターホース140Bのエンジン側ホース部145は、第2連結U字管144の一端部144aに接続され、それぞれクランプ具148により固定される。これに対し、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143は、第1連結U字管141の他端部141bに接続され、第2ヒーターホース140Bのヒーター側ホース部146は、第2連結U字管144の他端部144bに接続され、それぞれクランプ具148により固定される。
このように改良別態様では、第1ヒーターホース140Aのヒーター側ホース部143が接続される第1連結U字管141の他端部141bと、第2ヒーターホース140Bの
ヒーター側ホース部146が接続される第2連結U字管144の他端部144bとが、どちらもブラケット部材180Bの上縁部に配置されている。そのため、これらの接続作業を、オペレータキャビン23が旋回体基部200上に吊り上げられた状態で、両者の隙間に作業者が手を入れて行う場合であっても、その接続部位へのアプローチが上記改良態様と同様に容易となるので、接続作業をスムーズに行うことが可能となる。
また、この改良別態様では、第1連結U字管141と第2連結U字管144とが車両前後方向に互いに平行に配置されているため、第1連結U字管141と第2連結U字管144とを前後方向に近接させて配置することができる。そのため、ブラケット部材180Bの前後方向の長さの短縮化を図れるとともに、ブラケット部材180Bの近傍位置において、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bとを、前後方向にコンパクトに配置することが可能となっている。しかしながら、第1連結U字管141と第2連結U字管144を縦に配置するので、ブラケット部材180Bの背が高くなり、ブラケット部材180Bの近傍位置における、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bとの上下方向の間隔は広くなる。
上記の改良態様では、ブラケット部材180Aを介して、第1連結U字管141と第2連結U字管144とが、互いに斜めに交差するように配置されているので、ブラケット部材180Bの低背化と前後方向長の短縮化との両立を図ることができるとともに、ブラケット部材180Bの近傍位置において、第1ヒーターホース140Aと第2ヒーターホース140Bとを、上下方向及び前後方向にコンパクトに配置することが可能となっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、コンデンサをエンジンの左側の位置に設け、マフラーをエンジンの右側の位置に設けてもよい。コンプレッサを、エンジンの前側左寄りの位置に設けてもよい。エアコンユニット(空調ユニット)の配設位置は、オペレータキャビン内において適宜変更することが可能である。上述の実施形態では、本発明をパワーショベルに適用した場合について説明したが、本発明は、パワーショベル以外の作業用車両、例えばショベルローダ等の他の作業用車両についても、同様に適用し同様の効果を得ることが可能である。
1 パワーショベル
10 走行体
20 旋回体
23 オペレータキャビン
25 エンジン室
44 エアクリーナ
45 マフラー
101 コンプレッサ
102 コンデンサ
104 レシーバ
106 エバポレータ
107 ヒーターコア
108 ブロワファン
110 エアコンユニット
120 ダクト空間部
130 外気フィルタ
140A 第1ヒーターホース
140B 第2ヒーターホース
141 第1連結U字管
142 (第1ヒーターホースの)エンジン側ホース部
143 (第1ヒーターホースの)ヒーター側ホース部
144 第2連結U字管
145 (第2ヒーターホースの)エンジン側ホース部
146 (第2ヒーターホースの)ヒーター側ホース部
147 ホースカバー
148 クランプ具
150 冷媒管
150A 第1冷媒管
150B 第2冷媒管
151 U字管
152,153,155 エアコンホース
154,157 チャージポート
160 ドレンホース
170 遮熱板
180,180A,180B ブラケット部材
182 ボルト
200 旋回体基部
222 外気取入口
235 隔壁プレート部
240 前壁部
EG エンジン

Claims (3)

  1. 作業装置が設けられる走行可能な車両基部と、
    前記車両基部上に設けられるオペレータキャビンと、
    前記車両基部上の前記オペレータキャビンの後方に設けられるエンジン室と、を備え、
    前記オペレータキャビン内には、当該オペレータキャビン内に空気を吹き出す空調ユニットが設けられ、
    前記エンジン室内には、車両駆動用のエンジンと、前記エンジンの排気音を低減するためのマフラーとが設けられる作業用車両であって、
    前記エンジン室内において、
    前記エンジンの前側に、空調用の冷媒を圧縮するコンプレッサが設けられ、
    前記エンジンの左右の一方側に、前記マフラーが設けられ、
    前記エンジンの左右の他方側に、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサが設けられ、
    前記空調ユニットと前記コンプレッサとを繋ぐ、冷媒を送るための冷媒管が、前記エンジン室の前壁部と前記マフラーとの間の空間部内を通るように配置され、
    前記マフラーと、前記空間部内を通る冷媒管との間に、前記マフラーからの熱を遮断する遮熱部材が設けられることを特徴とする作業用車両。
  2. 前記冷媒管は、前記空間部内を通って前記マフラーの上方位置まで延出した部分を有し、当該延出した部分に、冷媒充填用のチャージポートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
  3. 前記延出した部分は、U字状に屈曲形成された屈曲管部を有して構成されることを特徴とする請求項2に記載の作業用車両。
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