JP7241915B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP7241915B2
JP7241915B2 JP2021562252A JP2021562252A JP7241915B2 JP 7241915 B2 JP7241915 B2 JP 7241915B2 JP 2021562252 A JP2021562252 A JP 2021562252A JP 2021562252 A JP2021562252 A JP 2021562252A JP 7241915 B2 JP7241915 B2 JP 7241915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
reed valve
discharge
discharge port
thick plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021562252A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021111546A1 (ja
JPWO2021111546A5 (ja
Inventor
浩平 達脇
浩二 増本
祐司 ▲高▼村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021111546A1 publication Critical patent/JPWO2021111546A1/ja
Publication of JPWO2021111546A5 publication Critical patent/JPWO2021111546A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7241915B2 publication Critical patent/JP7241915B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/10Adaptations or arrangements of distribution members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K15/00Check valves
    • F16K15/14Check valves with flexible valve members
    • F16K15/16Check valves with flexible valve members with tongue-shaped laminae

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、冷媒を圧縮する圧縮機に関する。
冷媒を圧縮する圧縮機は、冷凍サイクル装置を構成する機器の1つとして用いられている。また、冷凍サイクル装置は、例えば、空気調和装置及び冷凍装置に搭載されている。
このような冷凍サイクル装置の構成機器の1つとなる圧縮機の種類の1つとして、従来、圧縮機構部の吐出口から吐出された冷媒が密閉容器内の吐出室に一旦吐出される構成となっており、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた圧縮機が知られている。例えば、このような圧縮機の一例としては、スクロール圧縮機が知られている(特許文献1参照)。詳しくは、従来のスクロール圧縮機は、吐出口が形成され、内部で圧縮した冷媒を吐出口から吐出するスクロール式の圧縮機構部を備えている。また、従来のスクロール圧縮機は、圧縮機構部が収納され、圧縮機構部の吐出口から吐出された冷媒が流入する吐出室が内部に形成された密閉容器を備えている。また、従来のスクロール圧縮機は、密閉容器内に、吐出室側から圧縮機構部の吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構も備えている。
従来の吐出弁機構の周辺の構成を具体的に説明すると、圧縮機構部は、吐出口の吐出室側の端部の周縁に、弁座を備えている。また、吐出弁機構は、一部が圧縮機構部に固定されたリード弁を備えている。リード弁は、全体に渡って一様な厚みの板状部材である。リード弁は、圧縮機構部との固定箇所から吐出口に向かって延び、先端部が弁座に接触している。リード弁における吐出口と対向している箇所には、吐出口から吐出される冷媒の圧力が作用する。このため、吐出口から吐出される冷媒の圧力が上がってくると、当該冷媒の圧力によってリード弁が圧縮機構との固定箇所を固定端として弾性変形し、リード弁の先端部が弁座から離れる。これにより、吐出口が開かれる。そして、圧縮機構部で圧縮された冷媒は、吐出口から吐出され、弁座とリード弁との間を通り、吐出室に流入する。また、吐出口から吐出される冷媒の圧力が下がってくると、リード弁の弾性変形が戻り、リード弁の先端部が弁座に接触する。これにより、吐出口が閉じられ、吐出口から吐出室への冷媒の流入が終了する。
特開2001-221173号公報
リード弁の弾性変形が戻り、吐出口がリード弁で閉じられる際、リード弁における弁座との接触箇所には、弁座へ衝突した際の衝撃が加わる。この衝撃によってリード弁が損傷することを抑制するためには、リード弁における弁座との接触箇所の厚みを、ある程度厚くする必要がある。ここで、従来のリード弁は、上述のように、全体に渡って一様な厚みの板状部材となっている。このため、リード弁の損傷を抑制するためにリード弁の厚みを厚くすると、リード弁の剛性が高くなり、リード弁が弾性変形しにくくなる。この結果、吐出口が開かれた際に弁座とリード弁との間の隙間が小さくなり、弁座とリード弁との間の流路抵抗が増加する。したがって、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた従来の圧縮機は、リード弁の損傷を抑制するためにリード弁の厚みを厚くすると、圧縮機構部で圧縮された冷媒が吐出室に流入しにくくなり、圧縮機の性能が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、リード弁の損傷を抑制でき、性能の低下を抑制することもできる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係る圧縮機は、吐出口が形成され、内部で圧縮した冷媒を前記吐出口から吐出する圧縮機構部と、前記圧縮機構部が収納され、前記吐出口から吐出された冷媒が流入する吐出室が内部に形成された密閉容器と、前記密閉容器に収納され、前記吐出室側から前記吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構と、を備え、前記圧縮機構部は、前記吐出口の前記吐出室側の端部の周縁に弁座を備え、前記吐出弁機構は、前記圧縮機構部との固定箇所から前記吐出口に延び、前記弁座に接触するリード弁を備え、前記吐出口から吐出される冷媒の圧力によって前記リード弁が前記固定箇所を固定端として弾性変形し、前記圧縮機構部の内部と前記吐出室とが連通する構成であり、前記リード弁は、前記弁座と接触する箇所を含む第1板厚部と、前記第1板厚部から前記固定箇所へ向かって延びる第2板厚部と、を備え、前記第1板厚部の最大厚みが前記第2板厚部の厚みより厚く、前記吐出弁機構は、前記吐出口から吐出される冷媒の圧力によって前記リード弁が弾性変形した際に該リード弁と接触する弁押さえを備え、前記第1板厚部における前記弁押さえと対向する表面部は、前記第2板厚部における前記弁押さえと対向する表面部よりも前記弁押さえ側に突出しており、前記弁押さえにおける前記リード弁と対向する表面部には、前記リード弁が該弁押さえに接触した際に前記第1板厚部と対向する箇所に、前記リード弁が該弁押さえに接触した際に前記第1板厚部が入る弁押さえ凹部が形成されており、前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に前記第1板厚部及び前記弁座を観察した際、前記第1板厚部の外周部は、前記弁座の外周部よりも外側に配置され、前記第1板厚部には、前記吐出口と対向する箇所に、前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に凹むリード弁凹部が形成され、前記リード弁凹部が形成されている箇所の前記第1板厚部の厚みは、前記第2板厚部の厚みよりも薄い
本発明に係る圧縮機のリード弁は、第1板厚部の最大厚みが第2板厚部の厚みより厚くなっている。このため、リード弁の損傷を抑制するために弁座と接触する箇所を含む第1板厚部の厚みを厚くした場合でも、第1板厚部よりも薄い第2板厚部によって、リード弁が弾性変形しにくくなることを従来よりも抑制できる。したがって、本発明に係る圧縮機は、リード弁の損傷を抑制するために弁座と接触する箇所を含む第1板厚部の厚みを厚くした場合でも、性能の低下を従来よりも抑制することができる。
本実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図である。 本実施の形態1に係る圧縮機の吐出弁機構周辺を示す縦断面図である。 本実施の形態1に係る圧縮機の吐出弁機構のリード弁の平面図である。 本実施の形態1に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図である。 図4に示す弁押さえの端部周辺を下方から見た図である。 本実施の形態2に係る圧縮機の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。 図6のリード弁の第1板厚部を示す平面図である。 本実施の形態2に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。 図8のリード弁の第1板厚部を示す平面図である。 本実施の形態2に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。
以下の各実施の形態で、本発明に係る圧縮機の一例について説明する。なお、本発明に係る圧縮機は、圧縮機構部の吐出口から吐出された冷媒が密閉容器内の吐出室に一旦吐出される構成となっており、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた圧縮機である。従来、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた圧縮機としては、スクロール圧縮機、ベーン圧縮機、ロータリ圧縮機及びレシプロ圧縮機等、種々の種類の圧縮機が知られている。以下の各実施の形態では、スクロール圧縮機を例に、本発明に係る圧縮機の一例を説明する。しかしながら、本発明は、スクロール圧縮機に採用される発明に限定されるものではない。スクロール圧縮機以外の圧縮機に本発明を採用してもよい。また、以下の各実施の形態に用いられる各図面では、本発明に係る圧縮機の構成部品の大きさが、本発明を用いて実際に製造された圧縮機の構成部品の大きさとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る圧縮機の縦断面図である。
以下、図1に基づいて、本実施の形態1に係る圧縮機200の概略構成について説明する。圧縮機200は、冷凍サイクル装置の構成機器の1つとなるものである。より詳しくは、圧縮機200は、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出する。冷凍サイクル装置は、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、及び給湯器等の各種産業機械に用いられている。
圧縮機200は、スクロール圧縮機であり、スクロール式の圧縮機構部10と、密閉容器1と、吐出弁機構100とを備えている。圧縮機構部10は、吐出口32が形成され、内部で圧縮した冷媒を吐出口32から吐出するものである。圧縮機構部10は、固定スクロール11及び揺動スクロール21を備えたスクロール式の圧縮機構部となっている。密閉容器1には、圧縮機構部10及び吐出弁機構100が収納されている。また、密閉容器1の内部には、圧縮機構部10の吐出口32から吐出された冷媒が流入する吐出室9が形成されている。吐出弁機構100は、吐出室9側から圧縮機構部10の吐出口32を開閉自在に覆うものである。また、本実施の形態1に係る圧縮機200は、密閉容器1に収納された電動機40及び駆動軸50を備えている。駆動軸50は、電動機40の駆動力を圧縮機構部10に伝達するものである。以下、圧縮機200の構成について、さらに具体的に説明していく。
密閉容器1は、圧縮機200の外郭を構成するものである。本実施の形態1では、密閉容器1は、センターシェル2、アッパーシェル3及びロアシェル4を備えている。センターシェル2は、上部及び下部が開口した筒状の部材である。アッパーシェル3は、センターシェル2の上部の開口部を塞ぐ部材である。ロアシェル4は、センターシェル2の下部の開口部を塞ぐ部材である。また、密閉容器1の底部には、油溜まりが形成されている。油溜まりには、圧縮機構部10等の摺動部に供給する冷凍機油が貯留されている。
密閉容器1の内部は、圧縮機構部10の固定スクロール11と後述するフレーム60とによって、流入室8と上述の吐出室9とに仕切られている。具体的には、後述のように、フレーム60は、固定スクロール11の下方に配置されている。密閉容器1内において、フレーム60の下方となる位置が流入室8となっており、固定スクロール11の上方となる位置が吐出室9となっている。そして、密閉容器1には、流入室8に連通する吸入パイプ6と、吐出室9に連通する吐出パイプ7とが設けられている。本実施の形態1では、吸入パイプ6は、密閉容器1のセンターシェル2に固定されている。吐出パイプ7は、密閉容器1のアッパーシェル3に固定されている。
流入室8には、吸入パイプ6を通って、低温低圧のガス状冷媒が流入する。すなわち、流入室8には、圧縮機構部10で圧縮される低温低圧のガス状冷媒が流入する。吐出室9には、圧縮機構部10で圧縮されて吐出口32から吐出された高温高圧のガス状冷媒が流入する。このため、流入室8は、吐出室9と比べ、低圧の部屋となる。換言すると、吐出室9は、流入室8と比べ、高圧の部屋となる。吐出室9に流入した高温高圧のガス状冷媒は、吐出パイプ7を通って、圧縮機200の外部へ流出する。
密閉容器1の内部には、さらに、駆動軸50の軸方向に電動機40を挟んで対向するように、フレーム60とサブフレーム65とが収納されている。フレーム60は、圧縮機構部10を保持するものである。フレーム60は、電動機40の上側に配置されて、電動機40と圧縮機構部10との間に位置している。サブフレーム65は、電動機40の下側に位置している。フレーム60及びサブフレーム65は、密閉容器1のセンターシェル2の内周面に、焼嵌め等によって固定されている。
駆動軸50は、電動機40の駆動力を揺動スクロール21に伝達する。揺動スクロール21は、駆動軸50に偏心して連結され、オルダムリング70を介してフレーム60と組み合わされる。すなわち、オルダムリング70は、揺動スクロール21とフレーム60との間に配置されている。詳しくは、オルダムリング70は、揺動スクロール21の後述する台板22とフレーム60との間に配置されている。オルダムリング70は、リング部71と、リング部71の上面に設けられた一対のキー72と、リング部71の下面に設けられた一対のキー73とを備える。一方、揺動スクロール21の台板22の下面22aには、一対のキー72が摺動自在に挿入される一対のキー溝26が形成されている。また、フレーム60には、一対のキー73が摺動自在に挿入される一対のキー溝61が形成されている。電動機40の駆動力によって揺動スクロール21が回転しようとした際、オルダムリング70によって揺動スクロール21の自転が規制される。このため、電動機40の駆動力によって揺動スクロール21が回転しようとした際、揺動スクロール21は、自転することなく公転運動する。すなわち、揺動スクロール21は、揺動運動する。
圧縮機構部10は、上述のように固定スクロール11及び揺動スクロール21を備えている。固定スクロール11は、台板12と、渦巻歯13とを備えている。渦巻歯13は、台板12の下面に設けられている。固定スクロール11は、図示せぬボルト等によってフレーム60に固定されている。
揺動スクロール21は、台板22と、渦巻歯23とを備えている。台板22は、上面が固定スクロール11と対向している。渦巻歯23は、渦巻歯13と実質的に同一形状をしており、台板22の上面に設けられている。また、揺動スクロール21は、台板22の下面に、中空円筒形状のボス部24が設けられている。
揺動スクロール21及び固定スクロール11は、渦巻歯23と渦巻歯13とを組み合わせた状態で密閉容器1内に配置されている。渦巻歯23と渦巻歯13とが組み合わされた状態では、渦巻歯23の巻き方向と渦巻歯13の巻き方向とが逆になる。このように、固定スクロール11の渦巻歯13と揺動スクロール21の渦巻歯23とが組み合わされることにより、渦巻歯13と渦巻歯23との間に、冷媒を圧縮する圧縮室30が形成される。圧縮室30は、揺動スクロール21の揺動運動により、容積が変化する。なお、固定スクロール11の渦巻歯13の先端には、渦巻歯13と揺動スクロール21の台板22との間からの冷媒漏れを低減するため、シール部材14が設けられている。同様に、揺動スクロール21の渦巻歯23の先端には、渦巻歯23と固定スクロール11の台板12との間からの冷媒漏れを低減するため、シール部材27が設けられている。
固定スクロール11の台板12の略中央位置には、圧縮室30の内部と外部とを連通させる連通口15が形成されている。すなわち、圧縮室30で圧縮された冷媒は、連通口15を通って、圧縮室30の内部から圧縮室30の外部へ流出する。なお、本実施の形態1に係る圧縮機200の圧縮機構部10は、吐出チャンバー31を備えている。吐出チャンバー31は、圧縮室30の外部側で、連通口15を覆うものである。吐出チャンバー31は、固定スクロール11の台板12の上面にボルト等によって固定されている。また、吐出チャンバー31には、吐出口32が形成されている。このため、本実施の形態1では、圧縮室30で圧縮された冷媒は、連通口15から吐出チャンバー31の内部に吐出され、その後に吐出口32から吐出室9に流入する構成となっている。すなわち、本実施の形態1では、吐出室9側から圧縮機構部10の吐出口32を開閉自在に覆う吐出弁機構100は、吐出チャンバー31に取り付けられている。この吐出弁機構100は、吐出室9から吐出口32への冷媒の逆流を防止するものである。吐出弁機構100の詳細は、後述する。
フレーム60は、揺動スクロール21の台板22の下面22aに下方から対向する面を有している。この面は、揺動スクロール21を揺動自在に支持する面であり、冷媒の圧縮過程で揺動スクロール21に作用する荷重を支持する面である。このため、この面には、揺動スクロール21の台板22の下面22aとの摺動性改善を目的として、スラストプレート25が設けられている。また、フレーム60には、流入室8に流入した冷媒を圧縮機構部10内に導く図示せぬ流路が形成されている。
駆動軸50に駆動力を供給する電動機40は、固定子41と回転子42とを有している。固定子41は、密閉容器1のセンターシェル2の内周面に、焼嵌め等によって固定されている。また、固定子41は、電源端子5に電気的に接続されており、該電源端子5からから電力が供給される。回転子42は、固定子41の内周側に配置され、駆動軸50の後述する主軸部51に焼嵌め等によって接続されている。
駆動軸50は、主軸部51と、主軸部51の上端に設けられた偏心軸部52とを備えている。主軸部51の上部は、フレーム60に設けられた主軸受62に回転自在に支持されている。また、主軸部51の下部は、サブフレーム65に設けられた副軸受66に回転自在に支持されている。なお、サブフレーム65には、容積型のポンプ53も設けられている。密閉容器1の上述の油溜まりに貯留された冷凍機油は、ポンプ53によってくみ上げられ、駆動軸50に形成された油供給穴54を通って、圧縮機構部10等の摺動部に供給される。
主軸部51が回転すると、主軸部51に対して偏心している偏心軸部52は、主軸部51に対して、主軸部51の軸心と偏心軸部52の軸心との間の距離となる半径で回転する。これにより、偏心軸部52と連結されている揺動スクロール21は、主軸部51に対して上述の半径で回転しようとする。換言すると、揺動スクロール21は、固定されている固定スクロール11に対して、上述の半径で回転しようとする。この際、上述のように、揺動スクロール21は、オルダムリング70によって自転が規制されている。このため、揺動スクロール21は、固定スクロール11に対して、上述の半径で揺動する。
また、本実施の形態1に係る圧縮機200は、揺動スクロール21が揺動することにより生じる荷重のアンバランスを相殺するため、第1バランスウェイト55及び第2バランスウェイト56を備えている。第1バランスウェイト55は、主軸部51におけるフレーム60と回転子42との間となる位置に、焼嵌め等によって取り付けられている。第2バランスウェイト56は、回転子42の下部に取り付けられている。
図2は、本実施の形態1に係る圧縮機の吐出弁機構周辺を示す縦断面図である。図3は、本実施の形態1に係る圧縮機の吐出弁機構のリード弁の平面図である。なお、図3には、リード弁110が弁座35に接触している状態における該弁座35の外周部35aの位置を、想像線である二点鎖線で示している。以下、図2及び図3を用いて、吐出弁機構100周辺の構成と、吐出弁機構100の詳細構成について説明する。
圧縮機構部10の吐出チャンバー31は、吐出口32の吐出室9側の端部の周縁に、例えば平面視略円環状の弁座35を備えている。吐出弁機構100は、吐出室9側から圧縮機構部10の吐出口32を開閉自在に覆うリード弁110を備えている。リード弁110は、固定箇所において、吐出チャンバー31に固定されている。本実施の形態1では、リード弁110の端部111が、リード弁110の吐出チャンバー31との固定箇所となっている。また、本実施の形態1では、ボルトである固定具101を用いて、リード弁110を吐出チャンバー31に固定している。具体的には、リード弁110の端部111には、貫通穴113が形成されている。貫通穴113に挿入された固定具101が吐出チャンバーに形成された雌ネジ部にねじ込まれることにより、リード弁110が吐出チャンバー31に固定されている。
リード弁110は、固定箇所である端部111から吐出口32に向かって延びている。そして、端部112が弁座35に接触している。換言すると、端部112が弁座35に着座している。リード弁110は、端部112に吐出口32から吐出される冷媒の圧力がかかると、端部111が固定端となり、端部112が自由端となって弾性変形する。これにより、圧縮機構部10の内部と吐出室9とが連通する。さらに詳しく説明すると、吐出口32から吐出される冷媒の圧力が上がってくると、当該冷媒の圧力によってリード弁110が端部111を固定端として弾性変形し、端部112が弁座35から離れる。これにより、吐出口32が開かれる。そして、圧縮機構部10で圧縮された冷媒は、吐出口32から吐出され、弁座35とリード弁110との間を通り、吐出室9に流入する。また、吐出口32から吐出される冷媒の圧力が下がってくると、リード弁110の弾性変形が戻り、リード弁110の端部112が弁座35に接触する。これにより、吐出口32が閉じられ、吐出口32から吐出室9への冷媒の流入が終了する。また、これにより、吐出室9から吐出口32への冷媒の逆流が防止される。
また、本実施の形態1に係る吐出弁機構100は、弁押さえ120を備えている。弁押さえ120は、吐出口32から吐出される冷媒の圧力によってリード弁110が弾性変形した際に該リード弁110と接触し、リード弁110が曲がりすぎることを防止するものである。具体的には、弁押さえ120は、リード弁110の上方に配置されている。弁押さえ120の端部121には、貫通穴123が形成されている。貫通穴123に挿入された固定具101が吐出チャンバーに形成された雌ネジ部にねじ込まれることにより、弁押さえ120はリード弁110と共に吐出チャンバー31に固定されている。また、弁押さえ120の端部122は、リード弁110の端部112の上方に配置されている。そして、リード弁110が弾性変形していない状態においては、端部121から端部122に向かうにしたがって、リード弁110と弁押さえ120との間の隙間が徐々に広くなっている。これにより、吐出口32から吐出される冷媒の圧力によってリード弁110が弾性変形した際、リード弁110と弁押さえ120とが接触し、リード弁110が曲がりすぎることを防止できる。
ここで、従来のリード弁は、全体に渡って一様な厚みの板状部材となっていた。一方、本実施の形態1に係るリード弁110は、場所によって厚みが異なっている。具体的には、端部112側における弁座35と接触する箇所を含む箇所は、厚みT1の第1板厚部114となっている。また、第1板厚部114から固定箇所である端部111へ向かって延びる箇所は、厚みT2の第2板厚部115となっている。そして、第1板厚部114の厚みT1は、第2板厚部115の厚みT2よりも厚くなっている。なお、実施の形態2で後述するように第1板厚部114に凹凸が形成されている場合、第1板厚部114の厚みT1は、第1板厚部114の最大厚みを表すものとする。
また、本実施の形態1では、第1板厚部114と弁座35との対向方向に第1板厚部114及び弁座35を観察した際、第1板厚部114の外周部114bは、弁座35の外周部35aよりも外側に配置されている。換言すると、上下方向に第1板厚部114及び弁座35を観察した際、第1板厚部114の外周部114bは、弁座35の外周部35aよりも外側に配置されている。
次に、圧縮機200の動作について説明する。
電源端子5に通電されると、固定子41の電線部に電流が流れ、磁界が発生する。この磁界は、回転子42を回転させるように働く。つまり、回転子42にトルクが発生し、回転子42が回転する。回転子42が回転すると、それに伴って、回転子42接続されている駆動軸50も回転する。駆動軸50が回転すると、オルダムリング70によって自転が規制された揺動スクロール21は、揺動運動する。これにより、圧縮機200は、公知の圧縮原理によって冷媒の圧縮を開始する。なお、回転子42が回転するとき、第1バランスウェイト55及び第2バランスウェイト56により、揺動スクロール21が揺動することにより生じる荷重のアンバランスを相殺している。
冷媒の圧縮が開始されると、吸入パイプ6を通って、低温低圧のガス状冷媒が密閉容器1内の流入室8に流入する。流入室8に流入した低温低圧のガス状冷媒の一部は、フレーム60に形成された図示せぬ流路を通って、圧縮機構部10の外周側から圧縮室30に吸入される。また、流入室8に流入した低温低圧のガス状冷媒の残りの一部は、密閉容器1の油溜まりに貯留されている冷凍機油及び電動機40等を冷却する。
圧縮室30は、揺動スクロール21の揺動運動によって揺動スクロール21の中心へ移動して行く際、体積が縮小していく。この工程により、圧縮室30に吸入された低温低圧のガス状冷媒は高温高圧のガス状冷媒へと圧縮されていく。このように圧縮された冷媒は、固定スクロール11の連通口15を通って吐出チャンバー31へ流入する。そして、吐出チャンバー31に流入して貯留されている冷媒の圧力が上がってくると、すなわち吐出口32から吐出される冷媒の圧力が上がってくると、当該冷媒の圧力によってリード弁110が端部111を固定端として弾性変形し、端部112が弁座35から離れる。これにより、吐出口32が開かれる。そして、圧縮機構部10で圧縮された冷媒は、吐出口32から吐出され、弁座35とリード弁110との間を通り、吐出室9に流入する。吐出室9に流入した高温高圧のガス状冷媒は、吐出パイプ7を通って、圧縮機200の外部へ流出する。
また、吐出口32から吐出される冷媒の圧力が下がってくると、リード弁110の弾性変形が戻り、リード弁110の端部112が弁座35に接触する。これにより、吐出口32が閉じられ、吐出口32から吐出室9への冷媒の流入が終了する。また、これにより、吐出室9から吐出口32への冷媒の逆流が防止される。
ところで、リード弁110の弾性変形が戻り、吐出口32がリード弁110で閉じられる際、リード弁110における弁座35との接触箇所には、弁座35へ衝突した際の衝撃が加わる。この衝撃によってリード弁110が損傷することを抑制するためには、リード弁110における弁座35との接触箇所の厚みを、ある程度厚くする必要がある。このため、本実施の形態1に係るリード弁110においても、弁座35との接触箇所を含む第1板厚部114の厚みT1を、弁座35へ衝突した際に第1板厚部114の損傷を抑制できる厚みにしている。
ここで、従来のリード弁は、上述のように、全体に渡って一様な厚みの板状部材となっている。このため、従来のリード弁においては、リード弁の損傷を抑制するためにリード弁の厚みを厚くすると、リード弁の剛性が高くなり、リード弁が弾性変形しにくくなる。この結果、吐出口が開かれた際に弁座とリード弁との間の隙間が小さくなり、弁座とリード弁との間の流路抵抗が増加する。したがって、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた従来の圧縮機においては、リード弁の損傷を抑制するためにリード弁の厚みを厚くすると、圧縮機構部で圧縮された冷媒が吐出室に流入しにくくなり、該圧縮機の性能が低下してしまう。
一方、本実施の形態1に係る圧縮機200のリード弁110においては、第1板厚部114の厚みT1が、第2板厚部115の厚みT2より厚くなっている。換言すると、第2板厚部115の厚みT2は、第1板厚部114の厚みT1よりも薄くなっている。このため、リード弁110の損傷を抑制するために弁座35と接触する箇所を含む第1板厚部114の厚みT1を厚くした場合でも、第1板厚部114よりも薄い第2板厚部115によって、リード弁110が弾性変形しにくくなることを従来よりも抑制できる。したがって、本実施の形態1に係る圧縮機200は、リード弁110の損傷を抑制するために弁座35と接触する箇所を含む第1板厚部114の厚みT1を厚くした場合でも、性能の低下を従来よりも抑制することができる。
また、本実施の形態1に係るリード弁110においては、第2板厚部115の厚みT2が第1板厚部114の厚みT1よりも薄くなっていることにより、全体に渡って一様な厚みの板状部材となっている従来のリード弁と比べ、第1板厚部114が弁座35へ衝突した際の衝撃を抑制できる。このため、本実施の形態1に係る圧縮機200は、従来と比べ、リード弁110の損傷をより抑制することができる。
また、本実施の形態1に係るリード弁110においては、第1板厚部114と弁座35との対向方向に第1板厚部114及び弁座35を観察した際、第1板厚部114の外周部114bは弁座35の外周部35aよりも外側に配置されている。第1板厚部114が弁座35へ衝突する際、第1板厚部114の外周部114bが最も損傷しやすい。本実施の形態1に係る圧縮機200は、第1板厚部114の外周部114bを弁座35の外周部35aよりも外側に配置しているので、第1板厚部114の外周部114bと弁座35との衝突を防止でき、リード弁110の損傷をさらに抑制することができる。
なお、従来のスクロール圧縮機には、吐出チャンバー31を備えていないものも存在する。本実施の形態1に係る圧縮機200も、吐出チャンバー31を備えていない構成としてもよい。この場合、固定スクロール11の連通口15から吐出室9へ、圧縮機構部10で圧縮された冷媒が吐出されたこととなる。すなわち、連通口15が吐出口として機能する。圧縮機200がこのように吐出チャンバー31を備えていない構成となっている場合、吐出口として機能する連通口15の吐出室9側の端部の周縁に、弁座35を設ければよい。そして、吐出弁機構100を固定スクロール11の例えば台板12に取り付ければよい。
また、本実施の形態1のようにリード弁110を構成する場合、図2に示すように、第1板厚部114における弁押さえ120と対向する表面部114aが、第2板厚部115における弁押さえ120と対向する表面部115aよりも弁押さえ120側に突出する場合がある。このような場合、図4のように弁押さえ120を構成してもよい。
図4は、本実施の形態1に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図である。図5は、図4に示す弁押さえの端部周辺を下方から見た図である。なお、図5は、弁押さえ120の端部122周辺を示す図となっている。また、図5には、弁押さえ120に接触した際のリード弁110の第1板厚部114及び第2板厚部115を、想像線である二点鎖線で示している。
図4に示す弁押さえ120においては、リード弁110と対向する表面部120aには、リード弁110が弁押さえ120に接触した際に第1板厚部114と対向する箇所に、リード弁110が弁押さえ120に接触した際に第1板厚部114が入る弁押さえ凹部124が形成されている。弁押さえ凹部124の凹み量は、第2板厚部115の表面部115aから突出する第1板厚部114の表面部114aの突出量と略同じとなっている。このように弁押さえ120を構成することにより、リード弁110が弾性変形して弁押さえ120に接触する際、第1板厚部114及び第2板厚部115の双方が弁押さえ120に接触し、リード弁110全体を略均一に弁押さえ120で押さえることができる。これにより、リード弁110の損傷をさらに抑制することができる。
以上、本実施の形態1に係る圧縮機200は、圧縮機構部10と、密閉容器1と、吐出弁機構100とを備えている。圧縮機構部10は、吐出口32が形成され、内部で圧縮した冷媒を吐出口32から吐出するスクロール式の圧縮機構部である。密閉容器1は、圧縮機構部10が収納され、吐出口32から吐出された冷媒が流入する吐出室9が内部に形成されている。吐出弁機構100は、密閉容器1に収納され、吐出室9側から吐出口32を開閉自在に覆うものである。また、圧縮機構部10は、吐出口32の吐出室9側の端部の周縁に、弁座35を備えている。また、吐出弁機構100は、圧縮機構部10との固定箇所から吐出口32に延び、弁座35に接触するリード弁110を備えている。また、吐出弁機構100は、吐出口32から吐出される冷媒の圧力によってリード弁110が前記固定箇所を固定端として弾性変形し、圧縮機構部10の内部と吐出室9とが連通する構成となっている。また、リード弁110は、弁座35と接触する箇所を含む第1板厚部114と、第1板厚部114から前記固定箇所へ向かって延びる第2板厚部115とを備えている。そして、第1板厚部114の厚みT1が第2板厚部115の厚みT2より厚くなっている。
このように構成された本実施の形態1においては、リード弁110の損傷を抑制するために弁座35と接触する箇所を含む第1板厚部114の厚みT1を厚くした場合でも、第1板厚部114よりも薄い第2板厚部115によって、リード弁110が弾性変形しにくくなることを従来よりも抑制できる。したがって、本実施の形態1に係る圧縮機200は、リード弁110の損傷を抑制するために弁座35と接触する箇所を含む第1板厚部114の厚みT1を厚くした場合でも、性能の低下を従来よりも抑制することができる。
実施の形態2.
リード弁110は、実施の形態1で示した構成に限定されない。本実施の形態2では、リード弁110の一例を幾つか紹介する。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、実施の形態1と同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図6は、本実施の形態2に係る圧縮機の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。図7は、図6のリード弁の第1板厚部を示す平面図である。
図6及び図7に示すリード弁110の第1板厚部114には、吐出口32と対向する箇所に、第1板厚部114と弁座35との対向方向に凹むリード弁凹部116が形成されている。第1板厚部114にリード弁凹部116を形成することにより、第1板厚部114を軽量化することができる。そして、第1板厚部114を軽量化することにより、第1板厚部114が弁座35へ衝突した際の衝撃を軽減することができる。このため、第1板厚部114にリード弁凹部116を形成することにより、リード弁110の損傷をより抑制することができる。
なお、本実施の形態2では、リード弁110の加工のしやすさ等を考慮し、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みT3と第2板厚部115の厚みT2とが同じになっている。しかしながら、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みT3と、第2板厚部115の厚みT2とは、異なっていてもよい。例えば、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みT3が、第2板厚部115の厚みT2よりも薄くなっていてもよい。このようにリード弁110を構成することにより、第1板厚部114をさらに軽量化することができ、リード弁110の損傷をより抑制することができる。また例えば、第2板厚部115の厚みT2が、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みT3よりも薄くなっていてもよい。このようにリード弁110を構成することにより、第2板厚部115の剛性が小さくなるので、第1板厚部114が弁座35へ衝突した際の衝撃を抑制でき、リード弁110の損傷をより抑制することができる。
また、第1板厚部114にリード弁凹部116を形成する場合、リード弁凹部116の形成位置は、図6に示す位置が好ましい。具体的には、第1板厚部114と弁座35との対向方向に第1板厚部114及び吐出口32を観察した際、リード弁凹部116は、吐出口32の周縁部32aよりも内側となる位置に形成されているのが好ましい。このようにリード弁凹部116を形成することにより、第1板厚部114において弁座35と接触する箇所は、厚みT1となっている厚みの厚い箇所となる。このため、このようにリード弁凹部116を形成することにより、リード弁110の損傷をより抑制することができる。
ここで、図6に示すように、本実施の形態2に係る吐出口32は、圧縮機構部10の内部と外部とを連通させる貫通穴33と、該貫通穴33の吐出室9側の端部の周縁に形成されたテーパ部34とで形成されている。すなわち、吐出口32の周縁部32aは、テーパ部34の外周側の周縁部となる。このような構成の吐出口32において、吐出口32の周縁部32aよりも内側となる位置にリード弁凹部116を形成する場合、リード弁凹部116の形成位置は、次に示す位置がより好ましい。第1板厚部114と弁座35との対向方向に第1板厚部114及び吐出口32を観察した際、リード弁凹部116の周縁部116aは、テーパ部34の外周側の周縁部32aの内側となり、貫通穴33の周縁部33aよりも外側となる位置に配置されているのがより好ましい。このようにリード弁凹部116を形成することにより、第1板厚部114において弁座35と接触する箇所が厚みT1の箇所となり、リード弁凹部116も大きく形成することができる。このため、このようにリード弁凹部116を形成することにより、リード弁110の損傷をさらに抑制することができる。
図8は、本実施の形態2に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。図9は、図8のリード弁の第1板厚部を示す平面図である。
リード弁110の第1板厚部114に形成される凹部は1つの凹部に限定されるものではなく、例えば図8及び図9で示すように、第1板厚部114に複数の凹部を形成してもよい。詳しくは、図8及び図9に示すリード弁110の第1板厚部114には、リード弁凹部116の内側に、第1板厚部114と弁座35との対向方向に凹む第2リード弁凹部117が形成されている。このようにリード弁110を構成することにより、第1板厚部114をさらに軽量化することができ、リード弁110の損傷をより抑制することができる。
図10は、本実施の形態2に係る圧縮機の別の一例の吐出弁機構周辺を示す縦断面図であり、弁座及びリード弁の第1板厚部周辺を示す図である。
上述のリード弁凹部116の底部は、平坦形状となっていた。換言すると、上述のリード弁凹部116が形成された第1板厚部114は、リード弁凹部116が形成されている箇所の厚みが一様となっていた。これに限らず、リード弁凹部116の底部は、曲面形状となっていてもよい。例えば、図10に示すように、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みは、リード弁凹部116の周縁部116aからリード弁凹部116の中心部へ向かって連続的に薄くなっている構成でもよい。第2リード弁凹部117の底部の形状も、平坦形状に限らず、曲面形状となっていてもよい。なお、リード弁凹部116の底部が曲面形状となっている場合、上述の厚みT3は、リード弁凹部116が形成されている箇所の第1板厚部114の厚みのうちで最小厚みとなる箇所の厚みを表すものとする。
以上、実施の形態1及び実施の形態2で示した圧縮機200はスクロール圧縮機であったが、圧縮機200はスクロール圧縮機に限定されない。従来、吐出室側から吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構を備えた圧縮機としては、スクロール圧縮機以外にも、ベーン圧縮機、ロータリ圧縮機及びレシプロ圧縮機等、種々の種類の圧縮機が知られている。圧縮機200は、ベーン圧縮機、ロータリ圧縮機及びレシプロ圧縮機等、スクロール圧縮機以外の圧縮機であってもよい。この際、圧縮機構部の吐出口の吐出室側の端部の周縁に、上述の弁座35を設ければよい。そして、密閉容器の吐出室に、上述の吐出弁機構100を設ければよい。これにより、圧縮機200は、スクロール圧縮機以外の圧縮機であっても、実施の形態1及び実施の形態2で示した効果を得ることができる。
1 密閉容器、2 センターシェル、3 アッパーシェル、4 ロアシェル、5 電源端子、6 吸入パイプ、7 吐出パイプ、8 流入室、9 吐出室、10 圧縮機構部、11 固定スクロール、12 台板、13 渦巻歯、14 シール部材、15 連通口、21 揺動スクロール、22 台板、22a 下面、23 渦巻歯、24 ボス部、25 スラストプレート、26 キー溝、27 シール部材、30 圧縮室、31 吐出チャンバー、32 吐出口、32a 周縁部、33 貫通穴、33a 周縁部、34 テーパ部、35 弁座、35a 外周部、40 電動機、41 固定子、42 回転子、50 駆動軸、51 主軸部、52 偏心軸部、53 ポンプ、54 油供給穴、55 第1バランスウェイト、56 第2バランスウェイト、60 フレーム、61 キー溝、62 主軸受、65 サブフレーム、66 副軸受、70 オルダムリング、71 リング部、72 キー、73 キー、100 吐出弁機構、101 固定具、110 リード弁、111 端部、112 端部、113 貫通穴、114 第1板厚部、114a 表面部、114b 外周部、115 第2板厚部、115a 表面部、116 リード弁凹部、116a 周縁部、117 第2リード弁凹部、120 弁押さえ、120a 表面部、121 端部、122 端部、123 貫通穴、124 弁押さえ凹部、200 圧縮機、T1 厚み、T2 厚み、T3 厚み。

Claims (7)

  1. 吐出口が形成され、内部で圧縮した冷媒を前記吐出口から吐出する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部が収納され、前記吐出口から吐出された冷媒が流入する吐出室が内部に形成された密閉容器と、
    前記密閉容器に収納され、前記吐出室側から前記吐出口を開閉自在に覆う吐出弁機構と、
    を備え、
    前記圧縮機構部は、前記吐出口の前記吐出室側の端部の周縁に弁座を備え、
    前記吐出弁機構は、前記圧縮機構部との固定箇所から前記吐出口に延び、前記弁座に接触するリード弁を備え、
    前記吐出口から吐出される冷媒の圧力によって前記リード弁が前記固定箇所を固定端として弾性変形し、前記圧縮機構部の内部と前記吐出室とが連通する構成であり、
    前記リード弁は、
    前記弁座と接触する箇所を含む第1板厚部と、
    前記第1板厚部から前記固定箇所へ向かって延びる第2板厚部と、
    を備え、
    前記第1板厚部の最大厚みが前記第2板厚部の厚みより厚く、
    前記吐出弁機構は、前記吐出口から吐出される冷媒の圧力によって前記リード弁が弾性変形した際に該リード弁と接触する弁押さえを備え、
    前記第1板厚部における前記弁押さえと対向する表面部は、前記第2板厚部における前記弁押さえと対向する表面部よりも前記弁押さえ側に突出しており、
    前記弁押さえにおける前記リード弁と対向する表面部には、前記リード弁が該弁押さえに接触した際に前記第1板厚部と対向する箇所に、前記リード弁が該弁押さえに接触した際に前記第1板厚部が入る弁押さえ凹部が形成されており、
    前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に前記第1板厚部及び前記弁座を観察した際、
    前記第1板厚部の外周部は、前記弁座の外周部よりも外側に配置され、
    前記第1板厚部には、前記吐出口と対向する箇所に、前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に凹むリード弁凹部が形成され、
    前記リード弁凹部が形成されている箇所の前記第1板厚部の厚みは、前記第2板厚部の厚みよりも薄い
    圧縮機。
  2. 記リード弁凹部の内側に、前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に凹む第2リード弁凹部が形成されている
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に前記リード弁凹部及び前記吐出口を観察した際、前記リード弁凹部は、前記吐出口の周縁部よりも内側となる位置に形成されている
    請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記吐出口は、前記圧縮機構部の内部と外部とを連通させる貫通穴と、該貫通穴の前記吐出室側の端部の周縁に形成されたテーパ部とで形成されており、
    前記第1板厚部と前記弁座との対向方向に前記リード弁凹部及び前記吐出口を観察した際、
    前記リード弁凹部の周縁部は、前記テーパ部の外周側の周縁部の内側となり、前記貫通穴の周縁部よりも外側となる位置に配置されている
    請求項に記載の圧縮機。
  5. 前記リード弁凹部が形成されている箇所の前記第1板厚部の厚みは、前記リード弁凹部の周縁部から前記リード弁凹部の中心部へ向かって連続的に薄くなっている
    請求項1~のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記圧縮機構部はスクロール式の圧縮機構部であり、
    該圧縮機構部は、
    圧縮室の内部と外部とを連通させる連通口が形成された固定スクロールと、
    前記圧縮室の外部側で前記連通口を覆い、前記吐出口が形成された吐出チャンバーと、
    を備え、
    前記吐出弁機構は前記吐出チャンバーに取り付けられている
    請求項1~のいずれか一項に記載の圧縮機。
  7. 前記圧縮機構部はスクロール式の圧縮機構部であり、
    該圧縮機構部は、前記吐出口が形成された固定スクロールを備え、
    前記吐出弁機構は前記固定スクロールに取り付けられている
    請求項1~のいずれか一項に記載の圧縮機。
JP2021562252A 2019-12-04 2019-12-04 圧縮機 Active JP7241915B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/047423 WO2021111546A1 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 圧縮機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021111546A1 JPWO2021111546A1 (ja) 2021-06-10
JPWO2021111546A5 JPWO2021111546A5 (ja) 2022-02-15
JP7241915B2 true JP7241915B2 (ja) 2023-03-17

Family

ID=76221156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021562252A Active JP7241915B2 (ja) 2019-12-04 2019-12-04 圧縮機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7241915B2 (ja)
CN (1) CN114729630B (ja)
WO (1) WO2021111546A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003201965A (ja) 2001-12-27 2003-07-18 Seiko Instruments Inc 気体圧縮機
JP2005009531A (ja) 2003-06-17 2005-01-13 Seiko Epson Corp 逆止弁
JP2011074834A (ja) 2009-09-30 2011-04-14 Sanden Corp スクロール型流体機械
JP2011089473A (ja) 2009-10-22 2011-05-06 Toyota Motor Corp 燃料ポンプ

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58126495A (ja) * 1982-01-22 1983-07-27 Toshiba Corp ロ−タリコンプレツサ
JPS603370U (ja) * 1983-06-22 1985-01-11 三菱重工業株式会社 板弁
JPS6282380U (ja) * 1985-11-12 1987-05-26
JP3030135B2 (ja) * 1991-09-19 2000-04-10 三洋電機株式会社 スクロール圧縮機
JPH09137778A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒圧縮機
JP2002242837A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒圧縮機
JP3742862B2 (ja) * 2003-03-05 2006-02-08 ダイキン工業株式会社 圧縮機
JP3876923B2 (ja) * 2005-05-17 2007-02-07 ダイキン工業株式会社 回転式圧縮機
JP2009275650A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Panasonic Corp 密閉型圧縮機
JP5538324B2 (ja) * 2011-08-03 2014-07-02 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機
JP6144156B2 (ja) * 2013-08-23 2017-06-07 東芝キヤリア株式会社 圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN105899808B (zh) * 2014-01-08 2017-12-12 三菱电机株式会社 旋转式压缩机
WO2016103321A1 (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 三菱電機株式会社 圧縮機及びそれを備えた冷凍サイクル装置
WO2016139796A1 (ja) * 2015-03-05 2016-09-09 三菱電機株式会社 圧縮機
JP6710545B2 (ja) * 2016-03-04 2020-06-17 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 圧縮機
CN110073105B (zh) * 2016-12-12 2021-12-03 法雷奥日本株式会社 压缩机的阀构造
WO2019043905A1 (ja) * 2017-09-01 2019-03-07 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機および冷凍サイクル装置
JP2019065769A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社豊田自動織機 ベーン型圧縮機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003201965A (ja) 2001-12-27 2003-07-18 Seiko Instruments Inc 気体圧縮機
JP2005009531A (ja) 2003-06-17 2005-01-13 Seiko Epson Corp 逆止弁
JP2011074834A (ja) 2009-09-30 2011-04-14 Sanden Corp スクロール型流体機械
JP2011089473A (ja) 2009-10-22 2011-05-06 Toyota Motor Corp 燃料ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
CN114729630A (zh) 2022-07-08
WO2021111546A1 (ja) 2021-06-10
JPWO2021111546A1 (ja) 2021-06-10
CN114729630B (zh) 2024-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344573B2 (ja) スクロール圧縮機
US6287099B1 (en) Scroll compressor
JPH09151866A (ja) スクロール圧縮機
US20120148434A1 (en) Scroll Fluid Machine
US20180363655A1 (en) Compressor having centrifugation and differential pressure structure for oil supplying
US20190345933A1 (en) Compressor having enhanced wrap structure
JP6555543B2 (ja) スクロール圧縮機
US20220025884A1 (en) High pressure scroll compressor
JP2001323881A (ja) 圧縮機
CN108779774B (zh) 涡旋式压缩机
JP7241915B2 (ja) 圧縮機
WO2018131088A1 (ja) 圧縮機
US11221007B2 (en) Compressor including rotational shaft with refrigerant flow path
WO1999008001A1 (fr) Compresseur a spirales de type horizontal
JP2006257960A (ja) 密閉型圧縮機
KR20220106501A (ko) 스크롤 압축기
JP4792947B2 (ja) 圧縮機
US11976653B2 (en) Scroll compressor with suppressed reduction of rotational moment
JP2020007933A (ja) スクロール圧縮機
US8939741B2 (en) Scroll compressor
JP4797548B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP3374081B2 (ja) 密閉型回転圧縮機
KR19980015241U (ko) 회전압축기
JP4632822B2 (ja) 密閉型圧縮機
KR101606067B1 (ko) 오일 공급수단을 갖는 압축기

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7241915

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150