JP7241440B2 - 黒色再生インキ - Google Patents
黒色再生インキ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7241440B2 JP7241440B2 JP2022115881A JP2022115881A JP7241440B2 JP 7241440 B2 JP7241440 B2 JP 7241440B2 JP 2022115881 A JP2022115881 A JP 2022115881A JP 2022115881 A JP2022115881 A JP 2022115881A JP 7241440 B2 JP7241440 B2 JP 7241440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- black
- color
- waste
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
Landscapes
- Printing Methods (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
第1の特徴に係る発明は、バインダーを含有する廃インキであって、少なくとも2色以上の廃インキを混合する第1混合工程と、前記第1混合工程で得られる廃インキ混合物と有彩色着色剤とを混合して灰色混合物を得る第2混合工程と、前記灰色混合物と黒色着色剤とを混合する第3混合工程とを含む、黒色再生インキの製造方法を提供する。
本実施形態に係る黒色再生インキ(以下、単に「再生インキ」とも称する。)の製造方法は、バインダーを含有する廃インキ(以下、単に「廃インキ」とも称する。)であって、少なくとも2色以上の廃インキを混合する第1混合工程と、第1混合工程で得られる廃インキ混合物と着色剤とを混合して灰色混合物を得る第2混合工程と、第2混合工程で得られる灰色混合物と黒色着色剤とを混合する第3混合工程と、を含む。
後述する第1混合工程で混合される廃インキは、バインダーを含有する廃インキであれば、特に限定されない。廃インキの色は、特に限定されず、従来技術の印刷で利用される各種の色でよい。
廃インキが含むバインダーは、インキのバインダーであれば、特に限定されない。バインダーは、例えば、樹脂と、空気中の酸素と反応することで硬化し得る不飽和化合物と、印刷の光源として用いられる電磁線によって硬化し得る電磁線硬化性樹脂と、の1以上を含むバインダーでよい。
廃インキが含む着色剤は、インキの着色剤であれば、特に限定されない。着色剤は、染料、有機顔料及び無機顔料のいずれでもよい。また、着色剤は、形成すべき画像の色等に応じて、例えば、カラーインデックス(Colour Index(登録商標) International)に記載される赤又はマゼンタ、黄、緑、青又はシアン及び黒の顔料等から選択することができる。
廃インキは、マンガン系金属石鹸及び/又はコバルト系金属石鹸を含む金属石鹸を含むことが好ましい。これにより、乾燥時間を適度に制御することができ、低臭性及び乾燥性にバランス良く優れる再生インキを得うる。
廃インキは、石油系溶剤を含むことが好ましい。廃インキが石油系溶剤を含むことにより、廃インキを容易に混合し得る。また、廃インキが含む石油系溶剤を再生インキにおいて再利用し、印刷に適した特性を有する再生インキとし得る。
廃インキは、耐摩擦性、ブロッキング防止性、スベリ性、及び/又はスリキズ防止性を付与する添加剤;インキの保存安定性を付与する添加剤;紫外線吸収剤;赤外線吸収剤;銀イオン含有ゼオライトによって例示される臭い分子吸着剤;ハイドロキノン(HQ)、ターシャリブチルハイドロキノン(TBHQ)、アスコルビン酸(ビタミンC)、シクロヘキサノンオキシム、及びメチルヒドロキノリン等によって例示される酸化防止剤;ワックス、デンプン等によって例示される裏写り防止剤;アミン系有機化合物とケイ酸塩系無機化合物の複合物等によって例示されるアルデヒド捕捉剤;並びに抗菌剤等によって例示される、従来技術のインキが含む各種の成分を含んでもよい。
第1混合工程は、バインダーを含有する廃インキであって、少なくとも2色以上の廃インキを混合する工程である。第1混合工程により、2色以上の廃インキに由来するバインダー及び着色剤を含む廃インキ混合物を得ることができる。これにより、廃インキを再利用し得る。
必須の態様ではないが、第1混合工程は、2色以上の廃インキと所定のバインダーとを混合する手順を含むことが好ましい。第1混合工程が2色以上の廃インキと所定のバインダーとを混合する手順を含むことにより、所定のバインダーに由来する成分によって、よりいっそう印刷装置に適した特性を有する再生インキを得うる。
第1混合工程は、上述の各種材料に有機溶剤を加えて混合する手順を含んでもよい。有機溶剤を加えて混合することにより、上述の各種材料をよりいっそう混合し得る。これにより、後述する第2混合工程によりいっそう適した混合物を得うる。
第1混合工程は、上述の各種材料にその他の材料を加えて混合する手順を含んでもよい。その他の材料は、特に限定されず、例えば、着色剤;金属石鹸;耐摩擦性、ブロッキング防止性、スベリ性、及び/又はスリキズ防止性を付与する添加剤(例えば、ポリエチレン系有機化合物等を用いたワックス);インキの保存安定性を付与する添加剤;紫外線吸収剤;赤外線吸収剤;銀イオン含有ゼオライトによって例示される臭い分子吸着剤;ハイドロキノン(HQ)、ターシャリブチルハイドロキノン(TBHQ)、アスコルビン酸(ビタミンC)、シクロヘキサノンオキシム、及びメチルヒドロキノリン等によって例示される酸化防止剤;ワックス、デンプン等によって例示される裏写り防止剤;アミン系有機化合物とケイ酸塩系無機化合物の複合物等によって例示されるアルデヒド捕捉剤;並びに抗菌剤等によって例示される、従来技術のインキが含む材料の1以上でよい。
第2混合工程は、第1混合工程で得られる廃インキ混合物と着色剤とを混合して灰色混合物を得る工程である。第2混合工程により、第1混合工程で得られた廃インキ混合物が有彩色の廃インキ混合物であっても、実質的に無彩色(以下、単に「無彩色」とも称する。)の灰色混合物を得られる。そして、印刷した箇所における黒色着色剤の濃度が低くなる灰色を印刷する場合であっても、廃インキ混合物に由来する色味が現れることを防ぎ得る。
有彩色着色剤は、特に限定されず、例えば、廃インキ及び未使用のインキ等によって例示されるインキ並びにインキに利用可能な顔料及び/又は染料等によって例示される顔料及び/又は染料の1以上を含む有彩色着色剤でよい。
第3混合工程は、第2混合工程で得られる灰色混合物と黒色着色剤とを混合する工程である。第3混合工程により、廃インキに由来する成分を含む、灰色を印刷可能な黒色インキとして有彩色の廃インキ混合物を再利用可能とする、黒色再生インキを提供できる。
黒色着色剤は、黒色の着色剤であれば、特に限定されない。黒色着色剤は、例えば、炭素を含むカーボンブラック顔料、油を燃焼させて得られる成分を含むランプブラック顔料、植物原料を炭化させて得られる成分を含むベジタブルブラック顔料、獣骨を焼成して得られる成分を含むボーンブラック顔料、黒鉛を含むグラファイトブラック顔料、金属等の酸化物を含む酸化物系黒色着色剤、並びに黒色の染料の1以上を含む黒色着色剤でよい。
第3混合工程は、上述の各種材料に有機溶剤を加えて混合する手順を含んでもよい。有機溶剤を加えて混合することにより、上述の各種材料をよりいっそう混合し得る。これにより、よりいっそう印刷に適した黒色再生インキを提供できる。
第3混合工程は、上述の各種材料にその他の材料を加えて混合する手順を含んでもよい。その他の材料は、特に限定されず、例えば、バインダー;着色剤;金属石鹸;耐摩擦性、ブロッキング防止性、スベリ性、及び/又はスリキズ防止性を付与する添加剤(例えば、ポリエチレン系有機化合物等を用いたワックス);インキの保存安定性を付与する添加剤;紫外線吸収剤;赤外線吸収剤;銀イオン含有ゼオライトによって例示される臭い分子吸着剤;ハイドロキノン(HQ)、ターシャリブチルハイドロキノン(TBHQ)、アスコルビン酸(ビタミンC)、シクロヘキサノンオキシム、及びメチルヒドロキノリン等によって例示される酸化防止剤;ワックス、デンプン等によって例示される裏写り防止剤;アミン系有機化合物とケイ酸塩系無機化合物の複合物等によって例示されるアルデヒド捕捉剤;並びに抗菌剤等によって例示される、従来技術のインキが含む材料の1以上でよい。
本実施形態に係る黒色再生インキの製造方法は、上述の第1混合工程、第2混合工程、及び第3混合工程に加えて、従来技術のインキの製造方法に含まれる各種の工程を含んでもよい。
本実施形態に係る黒色再生インキの製造方法は、上述の第3混合工程で得られた黒色再生インキについて、分散機を用いて黒色再生インキに含まれる着色剤を分散させる着色剤分散工程を含むことが好ましい。
本実施形態に係る黒色再生インキの製造方法は、上述の第3混合工程及び/又は着色剤分散工程で得られた黒色再生インキについて、インキ中における着色剤の濃度及び/又はインキの粘度を調整する調整工程を含むことが好ましい。
本実施形態に係る黒色再生インキの製造方法は、上述の第3混合工程、着色剤分散工程、及び/又は調整工程で得られた黒色再生インキを容器に充填する充填工程を含むことが好ましい。
実施形態に係る黒色再生インキの製造工程により、有彩色の廃インキ混合物を再利用する場合であっても実質的に無彩色の灰色を印刷可能な黒色再生インキを提供することができる。実施形態に係る黒色再生インキの製造工程により製造された黒色再生インキは、廃インキに由来する成分を含む。
実施形態に係る黒色再生インキの製造工程により製造された黒色再生インキは、廃インキに由来する着色剤及び黒色着色剤を含む。また、黒色再生インキは、第2混合工程において混合された有彩色着色剤に由来する着色剤を含んでもよい。
ワニスは、少なくともインキのバインダーを含む。ワニスは、植物油を含むことが好ましい。植物油を含むことにより、石油系溶剤の使用量を抑え得る。そして、限りある資源である化石燃料の使用量を抑え得る。ワニスは、石油系溶剤を含むことが好ましい。石油系溶剤を含むことにより、インキの粘度を印刷に適した粘度とし得る。また、石油系溶剤を乾燥させることにより、インキを印刷する箇所に定着させ得る。
バインダーは、特に限定されず、従来技術のインキが含むバインダーでよい。
植物油は、特に限定されず、大豆油等によって例示される従来技術のインキが含む植物油でよい。
石油系溶剤は、特に限定されず、従来技術のインキが含む石油系溶剤でよい。
その他の材料は、特に限定されず、例えば、金属石鹸;耐摩擦性、ブロッキング防止性、スベリ性、及び/又はスリキズ防止性を付与する添加剤(例えば、ポリエチレン系有機化合物等を用いたワックス);インキの保存安定性を付与する添加剤;紫外線吸収剤;赤外線吸収剤;銀イオン含有ゼオライトによって例示される臭い分子吸着剤;ハイドロキノン(HQ)、ターシャリブチルハイドロキノン(TBHQ)、アスコルビン酸(ビタミンC)、シクロヘキサノンオキシム、及びメチルヒドロキノリン等によって例示される酸化防止剤;ワックス、デンプン等によって例示される裏写り防止剤;アミン系有機化合物とケイ酸塩系無機化合物の複合物等によって例示されるアルデヒド捕捉剤;並びに抗菌剤等によって例示される、従来技術のインキが含む材料の1以上でよい。
黒色再生インキは、容器に充填されることが好ましい。これにより、黒色再生インキを容易に保管、保存、販売、及び/又は輸送し得る。容器は、特に限定されず、上述の充填工程に記載の容器でよい。
はない。
オフセット印刷装置から回収された複数のオフセット印刷用顔料インキの残インキ(「回収インキ」とも称する。)を混合する第1混合工程を行い、第1混合工程で得られる有彩色の混合物(例えば、赤色混合物)に補色となる着色剤(例えば、藍色着色剤と緑色着色剤)を加える第2混合工程を行い、第2混合工程で得られる灰色混合物に黒色着色剤を加える第3混合工程を行い、さらにバインダー及び助剤を加え、分散機を用いて着色剤を分散させる着色剤分散工程及びインキ中における着色剤の濃度及び/又はインキの粘度を調整する調整工程を行うことで、実施例1に係るオフセット印刷用黒色再生インキ(以下、単に「実施例1再生インキ」とも称する。)を得た。回収インキを変えてこの手順を繰り返し、5つの実施例1再生インキを得た。
第3混合工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同じ手法にて比較例1に係るオフセット印刷用黒色再生インキ(以下、単に「比較例1再生インキ」とも称する。)を得た。回収インキを変えてこの手順を繰り返し、5つの比較例1再生インキを得た。
第2混合工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同じ手法にて比較例2に係るオフセット印刷用黒色再生インキ(以下、単に「比較例2再生インキ」とも称する。)を得た。回収インキを変えてこの手順を繰り返し、5つの比較例2再生インキを得た。
実施例及び比較例で得られた各種の再生黒色インキについて、インキの色を測定した(以下、単に「測色」とも称する。)。
[再生した黒色インキの官能試験]
各種の再生黒色インキについて、インキの見かけの色を目視検査した。実施例1再生インキ、比較例1再生インキ、及び比較例2再生インキのそれぞれについて、D50光源下にて4人のモニターによる目視検査を行った。それぞれの再生インキについて、市販の黒色インキ(都インキ株式会社製墨プロセスカラー)と略同じ黒色であるか(評価:+)、及び当該市販の黒色インキより明るい灰色であるか(評価:-)で見かけの色を評価した。評価の結果は、表1のとおりであった。
各種の再生黒色インキを希釈し、希釈後のインキについて、見かけの色を目視検査した。上述した通り、希釈後のインキについてΔE10Dを測定する場合、再生黒色インキをメジュームで希釈することが好ましい。それに対し、希釈後のインキについて見かけの色を目視で測色する場合、再生黒色インキを白色インキで希釈することが好ましい。再生黒色インキを白色インキで希釈することにより、希釈後のインキが不透明となり、見かけの色を目視で容易に判断でき得る。
(黒色印刷)
各種の再生黒色インキについて、黒色を印刷した場合の色を目視検査した。実施例1再生インキ、比較例1再生インキ、及び比較例2再生インキのそれぞれについて、RIテスターを用いてインキ0.125mlをnpi上質紙上に展色し、実施例1再生インキ黒色展色物、比較例1再生インキ黒色展色物、及び比較例2再生インキ黒色展色物を得た。そして、黒色展色物それぞれについて、D50光源下にて4人のモニターによる目視検査を行った。黒色展色物それぞれについて、上記市販の黒色インキを用いて黒色を印刷した対照黒色展色物と略同じ黒色であるか(評価:+)、当該対照黒色展色物より明るい灰色であるか(評価:-)で黒色展色物の色を評価した結果は、表3のとおりであった。
各種の再生黒色インキについて、灰色を印刷した場合に相当する色を目視検査した。実施例1再生インキを市販のメジューム(商品名「WVメジューム」、都インキ株式会社製)で10倍に希釈した希釈インキと、比較例2再生インキを当該メジュームで10倍に希釈した希釈インキとのそれぞれについて、黒色印刷と同様の手法にて上質紙上に展色し、実施例1再生インキ灰色展色物、及び比較例2再生インキ灰色展色物を得た。そして、灰色展色物それぞれについて、D50光源下にて4人のモニターによる目視検査を行った。灰色展色物のそれぞれについて、上記市販の黒色インキ上記市販のメジュームで10倍に希釈した対照希釈インキを用いて灰色を印刷した対照灰色展色物と略同じ灰色であるか(評価:++)、当該対照灰色展色物と異なる色味であるか(評価:--)で灰色展色物の色を評価した結果は、表4のとおりであった。
再生黒色インキの黒色での官能試験及び黒色に展色した黒色展色物の官能試験において、実施例1再生インキ及び比較例2再生インキは、いずれも市販の黒色インキと略同じ黒色であると評価された。比較例1再生インキは、市販の黒色インキと略同じ黒色ではないと評価された。
官能試験の結果を数値的に確認すべく、測色機を用いた測色試験を行った。実施例1の第1混合工程で得られた赤色混合物、実施例1再生インキ5つ、実施例1再生インキ5つそれぞれを上記市販のメジュームで10倍に希釈した実施例1希釈インキ5つ、比較例1再生インキ、比較例2再生インキ、比較例2再生インキを上記市販のメジュームで10倍に希釈した比較例2希釈インキ、上記市販の黒色インキ(対照黒色インキ)、当該対照黒色インキを上記市販のメジュームで10倍に希釈した対照希釈インキ、市販の黄色インキ(都インキ株式会社製黄色プロセスカラー)、紅色のインキ(都インキ株式会社製紅色プロセスカラー)、及び藍色のインキ(都インキ株式会社製藍色プロセスカラー)のそれぞれについて、RIテスターを用いてインキ0.125mlをnpi上質紙上に展色し、D50光源下、視野2度にて直径2mm範囲の展色したインキのCIELAB値(L*,a*,b*)を市販の測色機(製品名「eXact」(登録商標)、エックスライト社製)で測定した。また、測定したCIELAB値それぞれについて、以下の式によって定められる上記市販の黒色インキ(対照黒色インキ)に対する色差ΔEを求めた。
測定した各インキの明度L*及び色差ΔEに有意水準0.01で有意差があるという仮説を、ウェルチのt検定を用いて検定した。
実施例1再生インキの明度L*と対照黒色インキの明度L*とおけるウェルチのtの絶対値は、0.17であり、有意水準0.01における境界値4.60を下回った。したがって、実施例1再生インキの明度L*と対照黒色インキの明度L*とに有意差があるという仮説は、棄却された。
実施例1再生インキの明度L*と比較例1再生インキの明度L*とおけるウェルチのtの絶対値は、220.46であり、有意水準0.01における境界値4.60を上回った。したがって、実施例1再生インキの明度L*と比較例1再生インキの明度L*とに有意差があるという仮説は、棄却されなかった。
実施例1再生インキの明度L*と比較例2再生インキの明度L*とおけるウェルチのtの絶対値は、28.15であり、有意水準0.01における境界値4.60を上回った。したがって、実施例1再生インキの明度L*と比較例2再生インキの明度L*とに有意差があるという仮説は、棄却されなかった。
実施例1希釈インキの色差ΔEと対照希釈インキの色差ΔEとおけるウェルチのtの絶対値は、1.13であり、有意水準0.01における境界値4.60を下回った。したがって、実施例1希釈インキの色差ΔEと対照希釈インキの色差ΔEとに有意差があるという仮説は、棄却された。
実施例1希釈インキの色差ΔEと比較例2希釈インキの色差ΔEとおけるウェルチのtの絶対値は、6.89であり、有意水準0.01における境界値4.60を上回った。したがって、実施例1希釈インキの色差ΔEと対照希釈インキの色差ΔEとに有意差があるという仮説は、棄却されなかった。
官能試験により、補色のみを加え、黒色顔料を加えていない比較例1再生インキは、黒色を印刷する点において課題を有することが確認された。また、補色を加えず、黒色顔料のみを加えた比較例2再生インキは、黒色を印刷可能であるものの実質的に無彩色の灰色を印刷する点において課題を有することが確認された。一方、比較例1再生インキ及び比較例2再生インキと異なり、本発明の実施例1再生インキは、黒色及び実質的に無彩色の灰色の両方を印刷可能であることが確認された。測色試験においても、ほぼ同じ結果が確認された。
Claims (1)
- バインダーを含有する廃インキであって、少なくとも2色以上の廃インキを混合する第1混合工程と、
前記第1混合工程で得られる廃インキ混合物と有彩色着色剤とを混合して灰色混合物を得る第2混合工程と、
前記灰色混合物と黒色着色剤とを混合する第3混合工程とを含んで製造され、
CIELAB値(L*,a*,b*)における色差ΔEが以下の式で定められる場合において、
RIテスターを用いて0.125mlをnpi上質紙上に展色し、D50光源下、視野2度にて展色した直径2mm範囲を測定される、黒色再生インキのCIELAB値(L* P,a* P,bP *)における色差ΔEPが0.08以上3.2以下であり、
RIテスターを用いて0.125mlをnpi上質紙上に展色し、D50光源下、視野2度にて展色した直径2mm範囲を測定される、メジュームで10倍に希釈した前記黒色再生インキのCIELAB値(L* 10D,a* 10D,b* 10D)における色差ΔE10Dが0.4以上4.8以下である、黒色再生インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022115881A JP7241440B2 (ja) | 2021-06-17 | 2022-07-20 | 黒色再生インキ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021100811A JP7168964B1 (ja) | 2021-06-17 | 2021-06-17 | 黒色再生インキの製造方法 |
JP2022115881A JP7241440B2 (ja) | 2021-06-17 | 2022-07-20 | 黒色再生インキ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021100811A Division JP7168964B1 (ja) | 2021-06-17 | 2021-06-17 | 黒色再生インキの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023001110A JP2023001110A (ja) | 2023-01-04 |
JP7241440B2 true JP7241440B2 (ja) | 2023-03-17 |
Family
ID=87654696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022115881A Active JP7241440B2 (ja) | 2021-06-17 | 2022-07-20 | 黒色再生インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7241440B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103342916A (zh) | 2013-06-25 | 2013-10-09 | 杭州电子科技大学 | 一种多种颜色混合的废弃胶印油墨回收处理的方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58124505A (ja) * | 1982-01-19 | 1983-07-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 廃インキからの顔料回収方法 |
JPH06286121A (ja) * | 1993-03-30 | 1994-10-11 | Osaka Insatsu Ink Seizo Kk | 印刷ユニットの洗浄廃液の再利用方法 |
JPH07214042A (ja) * | 1994-01-31 | 1995-08-15 | Osaka Insatsu Ink Seizo Kk | 印刷ユニットの洗浄廃液を再利用する方法 |
-
2022
- 2022-07-20 JP JP2022115881A patent/JP7241440B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103342916A (zh) | 2013-06-25 | 2013-10-09 | 杭州电子科技大学 | 一种多种颜色混合的废弃胶印油墨回收处理的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023001110A (ja) | 2023-01-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107207886A (zh) | 印刷多色印刷图案的方法 | |
CN101287609B (zh) | 平版印刷方法 | |
JP7241440B2 (ja) | 黒色再生インキ | |
JP7168964B1 (ja) | 黒色再生インキの製造方法 | |
EP1682618A1 (en) | Pigment compositions for oil-based lithographic printing ink systems | |
JP2008260803A (ja) | 平版インキ組成物 | |
US20090120315A1 (en) | Lithographic printing method | |
JP2008081610A (ja) | オフセットインキ印刷方法 | |
JP2008088262A (ja) | オフセットインキ組成物 | |
JP5309433B2 (ja) | 平版インキ組成物 | |
JP2008260802A (ja) | 平版インキ組成物 | |
JP2008254248A (ja) | 平版インキ組成物 | |
JP2000515921A (ja) | 被覆顔料粒子の製造法 | |
JP2010059285A (ja) | オフセットインキ印刷方法 | |
JP2008254253A (ja) | 平版インキ組成物 | |
JP4321573B2 (ja) | 平版インキ印刷方法 | |
JP2008114398A (ja) | 平版印刷方法 | |
JP6268552B2 (ja) | フレキソ印刷物 | |
JP2010059284A (ja) | オフセットインキ印刷方法 | |
JP2008081611A (ja) | オフセットインキ組成物 | |
JP4957051B2 (ja) | オフセットインキ組成物 | |
JP2008254249A (ja) | 平版インキ印刷方法 | |
JP5087208B2 (ja) | 印刷方法および印刷物 | |
JP2010059286A (ja) | オフセットインキ印刷方法 | |
JP2008080662A (ja) | オフセットインキ印刷方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220720 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7241440 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |