JP7240654B2 - 金属膜形成方法 - Google Patents
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Description
また、本発明者らは、上記知見を得た後、さらに検討を重ねて、本発明を完成させるに至った。
[1] 基体上に金属膜を形成する金属膜形成方法であって、
酸化剤、アミン化合物またはプロトン酸を含む有機溶媒中に、金属を溶解または分散させてなる原料溶液を霧化してミストを発生させる霧化工程と、
キャリアガスを前記ミストに供給するキャリアガス供給工程と、
前記キャリアガスによって前記ミストを前記基体へ供給するミスト供給工程と、
前記ミストを熱反応させて、前記基体表面の一部または全部に前記金属膜を積層する金属膜形成工程とを含むことを特徴とする金属膜形成方法。
[2] 前記有機溶媒が、酸化剤を含む前記[1]記載の金属膜形成方法。
[3] 前記酸化剤と前記有機溶媒との体積比が1:99~50:50の範囲内である前記[2]記載の金属膜形成方法。
[4] 前記酸化剤が水または過酸化水素である前記[2]または[3]に記載の金属膜形成方法。
[5] 前記有機溶媒が、アミン化合物を含む前記[1]記載の金属膜形成方法。
[6] 前記アミン化合物が、ジアミンである前記[5]記載の金属膜形成方法。
[7] 前記有機溶媒が、プロトン酸を含む前記[1]記載の金属膜形成方法。
[8] 前記プロトン酸が、ハロゲン化水素酸である前記[7]記載の金属膜形成方法。
[9] 前記熱反応を、200℃~650℃の温度で行う前記[1]~[8]のいずれかに記載の金属膜形成方法。
[10] 前記熱反応を、不活性ガスまたは還元ガスの雰囲気下で行う前記[1]~[9]のいずれかに記載の金属膜形成方法。
[11] 前記金属が、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)およびアルミニウム(Al)から選ばれる1種または2種以上の金属である前記[1]~[10]のいずれかに記載の金属膜形成方法。
[12] 前記有機溶媒がアルコールである前記[1]~[11]のいずれかに記載の金属膜形成方法。
[13] 前記原料溶液が、酸化剤、アミン化合物またはプロトン酸を含む有機溶媒と、前記金属を含む金属錯体溶液または金属塩溶液との混合溶液である前記[1]~[12]のいずれかに記載の金属膜形成方法。
[14] 前記[1]~[13]のいずれかに記載の金属膜形成方法を用いて形成された金属膜。
[15] 電極である前記[14]記載の金属膜。
[16] 前記[15]記載の金属膜を電極として備え、さらに半導体層を少なくとも備えている半導体装置。
[17] 酸化剤、アミン化合物またはプロトン酸を含む有機溶媒中に、金属を溶解または分散させてなることを特徴とする金属膜形成用ミストの前駆体溶液。
[18] 前記有機溶媒が酸化剤を含む前記[17]記載の金属膜形成用ミストの前駆体溶液。
[19] 前記酸化剤と前記有機溶媒との体積比が1:99~50:50の範囲内である前記[18]記載の金属膜形成用ミストの前駆体溶液。
[20] 前記有機溶媒が、アミン化合物またはプロトン酸を含む前記[17]記載の金属膜形成用ミストの前駆体溶液。
前記金属の配合割合は、特に限定されないが、原料溶液全体に対して、0.01~70質量%であるのが好ましく、0.1~50質量であるのがより好ましい。
得られた金属膜につき、ロジウム金属膜が形成されていることを、X線回折装置を用いて確認した。また、得られたロジウム膜につき、断面SEMでもって、膜厚を測定した。その結果、約11.7μmであった。なお、この断面SEM像を図2に示す。
また、SEMを用いて、金属膜表面を観察した。その結果、凸凹が少なく、きれいな表面を有していた。なお、この金属膜表面のSEM像を図3に示す。
また、密着性につき、応力を加えて、目視により、剥離状況を観察したが、剥離等は全く生じず、密着性も優れていた。
実施例4では、実施例1で用いたミストエピタキシー装置19に代えて、図4に示すミストエピタキシー装置1を用いた。以下、図4を用いて、実施例4で用いたミストCVD装置1を説明する。ミストCVD装置1は、キャリアガスを供給するキャリアガス源2aと、キャリアガス源2aから送り出されるキャリアガスの流量を調節するための流量調節弁3aと、キャリアガス(希釈)を供給するキャリアガス(希釈)源2bと、キャリアガス(希釈)源2bから送り出されるキャリアガス(希釈)の流量を調節するための流量調節弁3bと、原料溶液4aが収容されるミスト発生源4と、水5aが入れられる容器5と、容器5の底面に取り付けられた超音波振動子6と、成膜室7と、ミスト発生源4から成膜室7までをつなぐ供給管9と、成膜室7内に設置されたホットプレート8と、熱反応後のミスト、液滴および排気ガスを排出する排気口11とを備えている。なお、ホットプレート8上には、基板10が設置されている。
銅アセチルアセトナートが0.05モル/Lとなるように、メタノールに銅アセチルアセトナートを混合し、さらに、キレート剤として、エチレンジアミンを混合溶液中0.5体積%となるように添加し、原料溶液4aを調製した。
上記2.で得られた原料溶液4aをミスト発生源4内に収容した。次に、基板10としてガラス基板を用いて、ガラス基板をホットプレート8上に設置し、ホットプレート8を作動させて成膜室7内の温度を500℃にまで昇温させた。次に、流量調節弁3a、3bを開いて、キャリアガス源であるキャリアガス供給手段2a、2bからキャリアガスを成膜室7内に供給し、成膜室7の雰囲気をキャリアガスで十分に置換した後、キャリアガスの流量を5.0L/分に、キャリアガス(希釈)の流量を0.5L/分にそれぞれ調節した。なお、キャリアガスとして窒素を用いた。
次に、超音波振動子6を2.4MHzで振動させ、その振動を、水5aを通じて原料溶液4aに伝播させることによって、原料溶液4aを霧化させてミスト4bを生成させた。このミスト4bが、キャリアガスによって、供給管9内を通って、成膜室7内に導入され、大気圧下、400℃にて、成膜室7内でミストが熱反応して、基板10上に銅膜が形成された。成膜時間は30分間であった。銅膜については、X線測定装置を用いて確認した。XRD測定結果を図5に示す。なお、膜厚は200nmであった。また、実施例1と同様にして、密着性を評価したところ、良好であった。
2a キャリアガス源
2b キャリアガス(希釈)源
3a 流量調節弁
3b 流量調節弁
4 ミスト発生源
4a 原料溶液
4b ミスト
5 容器
5a 水
6 超音波振動子
7 成膜室
8 ホットプレート
9 供給管
10 基板
11 排気口
19 ミストエピタキシー装置
20 基板
21 サセプタ
22a キャリアガス供給手段
22b キャリアガス(希釈)供給手段
23a 流量調節弁
23b 流量調節弁
24 ミスト発生源
24a 原料溶液
25 容器
25a 水
26 超音波振動子
27 供給管
28 ヒーター
29 排気口
Claims (13)
- 基体上に金属膜を形成する金属膜形成方法であって、
少なくともポリアミンを含む有機溶媒と、前記有機溶媒中に溶解または分散させた金属と、を含む原料溶液を霧化してミストを発生させること、
キャリアガスを前記ミストに供給することにより、前記ミストを前記基体へ供給すること、
前記ミストを熱反応させて、前記基体表面の少なくとも一部に前記金属膜を形成すること、を含む、金属膜形成方法。 - 前記有機溶媒が、酸化剤を含む請求項1記載の金属膜形成方法。
- 前記熱反応を、200℃~650℃の温度で行う請求項1または2に記載の金属膜形成方法。
- 前記熱反応を、不活性ガスまたは還元ガスの雰囲気下で行う請求項1~3のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記金属が、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)およびアルミニウム(Al)から選ばれる1種または2種以上の金属である請求項1~4のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記原料溶液が、前記金属を含む金属錯体溶液または金属塩溶液との混合溶液である請求項1~5のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記ポリアミンと前記有機溶媒との配合割合は、前記有機溶媒中、前記ポリアミンが0.001モル/L~10モル/Lの範囲内である、請求項1~6のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記ポリアミンが0.005モル/L~1モル/Lの範囲内である、請求項7記載の金属膜形成方法。
- 前記ポリアミンがジアミンである、請求項1~3のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記有機溶媒が、アルコール、エーテル、エステル、カルボン酸、ハロゲン化炭化水素、炭化水素、ケトンから選択される少なくとも一つの溶媒を含む、請求項1~9のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 前記有機溶媒が、アルコールおよび/またはケトンを含む混合溶媒である、請求項1~10のいずれかに記載の金属膜形成方法。
- 請求項1記載の金属膜形成方法を含む、電子部品の製造方法。
- 請求項1記載の金属膜形成方法を含む、半導体装置の製造方法。
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