JP7240154B2 - 保護部材形成方法及び保護部材形成装置 - Google Patents

保護部材形成方法及び保護部材形成装置 Download PDF

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本発明は、変形要素を備えたウェーハの一方の面に保護部材を形成する保護部材形成方法及び保護部材形成装置に関する。
半導体ウェーハなどの製造工程において、円柱状のインゴットをワイヤーソーによってスライスして円形板状のウェーハ(アズスライスウェーハ)を形成するときに、ウェーハの切断面に反りやうねりが形成されることがある。そして、このうねりや反りといった変形要素を備えるウェーハの両面を研削して変形要素を除去するとともに平坦化し、均一な厚みのウェーハを形成している。
この研削を行うにあたって、例えば、ウェーハの先に研削が施される面(ウェーハの他方の面)とは反対の面(ウェーハの一方の面)に保護部材を形成する。ウェーハの一方の面に保護部材を形成するためには、例えば、保護部材形成装置のガラスステージ上に載置されたシートの上に、紫外線照射等により硬化する液状樹脂を所定量供給する。そして、ガラスステージの上方で保持手段に保持されたウェーハを、その一方の面側からシートに供給された液状樹脂に対して押し付ける。そして、ウェーハの中心から外周側に向けて液状樹脂を拡張させ一方の面全面に液状樹脂をいきわたらせた後、この液状樹脂に例えばガラスステージの下に配設される紫外線照射手段を用いて紫外線を照射することにより液状樹脂を硬化させる。そして、研削が施される面(他方の面)を回転する研削砥石で研削して変形要素を除去後、保護部材を剥離してから、さらに一方の面を研削してウェーハを所定の厚みに平坦化している(例えば、特許文献1参照)。
ウェーハに変形要素が無い状態(ウェーハに外力を加えて変形要素を表出させていない状態)で保護部材を形成すると、ウェーハの他方の面を研削した後に保護部材をウェーハの一方の面から剥離することで、ウェーハの他方の面に変形要素が再び現れてしまう。したがって、研削後のウェーハから変形要素を除去するために、保護部材を形成するときにはウェーハの変形要素を復元させる必要がある。
例えば、液状樹脂をウェーハに供給して一方の面の全面にいきわたらせた後、ウェーハの特定の箇所に超音波振動(周波数は20kHz以上)を付与して液状樹脂を振動させ移動させることで、液状樹脂塗布後のウェーハの変形要素を復元させる方法が、特許文献2に開示されている。
特開2009-272557号公報 特開2011-151099号公報
しかし、変形要素はウェーハの特定の箇所に限らず全面に万遍なく存在するため、ウェーハの特定の箇所だけに超音波振動を伝達させても、その振動が一方の面の全面にいきわたった液状樹脂全体に伝達されないため、液状樹脂が流動できず粘性が低下しない部分がでてくる。そのため、ウェーハの変形要素を完全に復元させる事ができない場合がある。
また、ウェーハを介して周波数が大きい超音波振動を液状樹脂に伝達させると、ウェーハの一方の面上の液状樹脂にキャビテーションが発生し、液状樹脂内に気泡が生成されるという問題もある。そして、気泡が混入した箇所の液状樹脂は酸素阻害により十分に硬化しないこと(紫外線照射不良の発生)がある。
よって、変形要素を備えたウェーハの一方の面に保護部材を形成する場合には、一方の面に拡張された液状樹脂全体を流動させて、ウェーハの変形要素を完全に復元させて保護部材を形成するという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、変形要素を備えたウェーハの一方の面に保護部材を形成する保護部材形成方法であって、ウェーハの他方の面を吸引保持する吸引面を有するウェーハ保持手段がウェーハを吸引保持するウェーハ保持工程と、該ウェーハ保持手段の下方に配設されるステージの上にシートを載置するシート載置工程と、該シートの上に所定量の液状樹脂を供給する液状樹脂供給工程と、ウェーハの該一方の面に該液状樹脂を押し広げる拡張工程と、該ウェーハ保持手段を該ウェーハの他方の面から離間させる離間工程と、該ウェーハの他方の面に向かって周波数10Hz~15kHzの音波を供給してウェーハを振動させ、ウェーハを介して該液状樹脂に振動を伝達させて該液状樹脂を流動させつつ、該ウェーハの変形要素を復元させる復元工程と、該復元工程後、振動が伝達されていない該液状樹脂に外的刺激を与えて該液状樹脂を硬化させる硬化工程と、を備える保護部材形成方法である。
前記液状樹脂の粘性は1000cp以上5000cp以下であると好ましい。
また、上記課題を解決するための本発明は、前記保護部材形成方法を実施可能とする保護部材形成装置であって、シートが載置されるステージと、該ステージに該シートを載置するシート載置手段と、該ステージに載置した該シートの上に所定量の液状樹脂を供給する液状樹脂供給手段と、該ステージの上方でウェーハの他方の面を吸引保持する吸引面を有するウェーハ保持手段と、該ステージに対して該ウェーハ保持手段を昇降する方向に移動させ、該液状樹脂にウェーハを押し付け、該液状樹脂をウェーハの一方の面に押し広げる拡張手段と、該ウェーハ保持手段に配置され該液状樹脂を押し広げたウェーハの他方の面側から非接触でウェーハに振動を与えウェーハ全体を振動させるとともに該液状樹脂を振動させる振動供給手段と、該ウェーハの一方の面に拡張された該液状樹脂に外的刺激を与え該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、を備えた保護部材形成装置である。
前記振動供給手段は、非接触でウェーハの他方の面に周波数10Hz~15kHzの音波を供給するスピーカーと、該音波を受けたウェーハの振幅量を測定する振動センサーと、該スピーカーに供給する出力信号を増減させるアンプと、該振動センサーが測定した振幅量が予め設定した振幅量と一致するように該アンプを制御する制御部と、を備えると好ましい。
前記ウェーハ保持手段の前記吸引面に、前記スピーカーと、前記振動センサーとが露出するよう配設すると好ましい。
本発明に係る保護部材形成装置は、前記シートに供給した前記液状樹脂にイオン化された気体を吹き掛けるイオナイザーを備えると好ましい。
本発明に係る保護部材形成方法は、復元工程において、ウェーハの他方の面に向かって周波数10Hz~15kHzの音波を供給してウェーハを振動させ、ウェーハを介して液状樹脂を流動させ、ウェーハの変形要素を完全に復元させた後、硬化工程において、液状樹脂に外的刺激を与えて液状樹脂を硬化させることができる。また、超音波ではなく周波数10Hz~15kHzの音波を供給するため、ウェーハの一方の面上の液状樹脂にキャビテーションによる気泡を発生させることもない。そして、反りやうねり等の変形要素を研削により十分に除去した平坦な所望の厚みのウェーハを製造することが可能となる。
シート上に供給する液状樹脂の粘性を1000cp以上5000cp以下とすることで、復元工程におけるウェーハの変形要素の復元をより完全なものとすることができる。
本発明に係る保護部材形成装置は、シートが載置されるステージと、ステージにシートを載置するシート載置手段と、ステージに載置したシートの上に所定量の液状樹脂を供給する液状樹脂供給手段と、ステージの上方でウェーハの他方の面を吸引保持する吸引面を有するウェーハ保持手段と、ステージに対してウェーハ保持手段を昇降する方向に移動させ、液状樹脂にウェーハを押し付け、液状樹脂をウェーハの一方の面に押し広げる拡張手段と、液状樹脂を押し広げたウェーハの他方の面側から非接触でウェーハに振動を与えウェーハ全体を振動させるとともに液状樹脂を振動させる振動供給手段と、ウェーハの一方の面に拡張された液状樹脂に外的刺激を与え液状樹脂を硬化させる硬化手段と、を備えているため、前記保護部材形成方法を実施可能であり、一方の面に拡張された液状樹脂全体を流動させてウェーハの変形要素を完全に復元させてから液状樹脂を硬化させて保護部材を形成することができる。そして、反りやうねり等の変形要素を研削により十分に除去した平坦な所望の厚みのウェーハを製造することが可能となる。
振動供給手段は、非接触でウェーハの他方の面に周波数10Hz~15kHzの音波を供給するスピーカーと、音波を受けたウェーハの振幅量を測定する振動センサーと、スピーカーに供給する出力信号を増減させるアンプと、振動センサーが測定した振幅量が予め設定した振幅量と一致するようにアンプを制御する制御部と、を備えることで、一方の面に拡張された液状樹脂全体をより適切に流動させてウェーハの変形要素を完全に復元させることが可能となる。また、超音波ではなく周波数10Hz~15kHzの音波をウェーハに供給するため、ウェーハの一方の面上の液状樹脂にキャビテーションによる気泡を発生させることもない。
ウェーハ保持手段の吸引面側に、スピーカーと、振動センサーとを配設することで、ウェーハの他方の面に周波数10Hz~15kHzの音波を供給する際に、装置の他の構成部材等によって音波供給が阻害されるといった事態を生じさせない。
本発明に係る保護部材形成装置は、シートに供給した液状樹脂にイオン化された気体を吹き掛けるイオナイザーを備えることで、シートと液状樹脂との間の静電気を除去して、液状樹脂をより流動しやすくすることが可能となる。
保護部材形成装置の一例を示す斜視図である。 保護部材形成装置の各構成の一例を示す断面図である。 ウェーハ保持手段と振動供給手段のスピーカー及び振動センサーとの一例を示す斜視図である。 ウェーハ保持手段がウェーハを吸引保持する状態を説明する断面図である。 ウェーハ保持手段の下方に配設されるステージの上にシートを載置する状態を説明する断面図である。 ステージに載置されたシートの上に所定量の液状樹脂を供給している状態を説明する断面図である。 ウェーハの一方の面全面に液状樹脂を押し広げる状態を説明する断面図である。 ウェーハ保持手段をウェーハから離間させた後、ウェーハの他方の面に向かって非接触で周波数10Hz~15kHzの音波を供給してウェーハを振動させ、ウェーハを介して液状樹脂を流動させ、ウェーハの変形要素を復元させている状態を説明する断面図である。 復元工程後の液状樹脂に外的刺激を与えて液状樹脂を硬化させている状態を説明する断面図である。 変形要素を復元するに際してウェーハに供給された音波の周波数と研削後のウェーハの変形要素の残量との関係を示すグラフである。
図1に示す保護部材形成装置1は、円形のウェーハWの一方の面Wa全面に液状樹脂を押し広げてから硬化させ保護部材を形成する装置の一例であり、加工室を形成する筐体100と、筐体100内に配設された装置ベース101と、装置ベース101上に立設するコラム102と、装置ベース101側面に隣接して配設された支持ベース103と、筐体100の後端側(+Y方向側)に連結され上下方向に2段の収容スペース104a、104bを有するカセット収容本体104とを備える。上段となる収容スペース104aには、保護部材が形成される前のウェーハWを複数棚状に収容したカセット104cが配設され、下段の収容スペース104bには、保護部材が形成された後のウェーハWが複数棚状に収容されるカセット104dが配設されている。
コラム102の+Y方向側の側面には、第1支持台105aと、第1支持台105aより下方に位置する第2支持台105bとが連結されている。第1支持台105aには、保護部材が形成される前のウェーハWの中心位置及び向きを撮像画像を用いたパターンマッチング等により検出するウェーハ検出部106が配設されている。第2支持台105bには、ウェーハWに形成された保護部材のはみ出し部分をウェーハWの外形に沿って切断するシートカッター107が配設されている。
カセット収容本体104とウェーハ検出部106及びシートカッター107との間には、カセット104c、104dに対してウェーハWの搬出入を行う第1ウェーハ搬送手段108aが配設されており、第1ウェーハ搬送手段108aは、ボールネジ機構等のX軸方向移動手段108bによりX軸方向に往復移動可能となっている。第1ウェーハ搬送手段108aは、保護部材が形成される前のウェーハWをカセット104cから搬出して第1支持台105aに搬入するとともに、保護部材形成済みのウェーハWを第2支持台105bから搬出してカセット104dに搬入することができる。
第1支持台105a上でウェーハ検出部106により中心位置等が検出されたウェーハWは、図1に示す第2ウェーハ搬送手段109aにより保持されて搬送される。第2ウェーハ搬送手段109aは、ウェーハWを保持し水平方向に旋回移動可能な保持ハンド109cを備えており、Y軸方向移動手段109bによりY軸方向に往復移動可能となっている。そして、第2ウェーハ搬送手段109aは、第1支持台105aからウェーハWを搬出してウェーハ保持手段50に受け渡すことができる。
装置ベース101上には、複数本の回転ローラ等からなるシート供給手段11と、液状樹脂が滴下されるシートFを載置する円形のシート載置面200を有しガラス等の透明部材で構成されるステージ20とが配設されている。シート供給手段11は、シートFがロール状に巻かれて形成されたシートロールFRから、所望の長さのシートFを+Y方向に向かって送り出すことができる。
図2に示すように、ステージ20のシート載置面200は、例えば、石英ガラスによって形成されている。また、シート載置面200の外周側の領域には、真空発生装置等の吸引源29に連通する複数の吸引孔200cが形成され、シート載置面200に載置されたシートFを下方から吸引保持することができる。
図1に示す支持ベース103には、ステージ20にシートFを載置するシート載置手段21が配設されている。シート載置手段21は、X軸方向に水平に延在しY軸方向に可動であるアーム部210と、アーム部210の側面に取り付けられたクランプ部211とを備える。そして、クランプ部211は、シートロールFRのシートFの一端をクランプしてY軸方向にシートFを引っ張り出し、ステージ20のシート載置面200にシートFを載置することができる。
ステージ20の近傍には、ステージ20に載置されたシートFの上に所定量の液状樹脂を供給することができる液状樹脂供給手段30が配設されている。液状樹脂供給手段30は、樹脂供給ノズル300と、樹脂供給ノズル300に液状樹脂を送出するディスペンサ301と、樹脂供給ノズル300とディスペンサ301とを接続する接続管302とを備える。樹脂供給ノズル300は、ステージ20のシート載置面200に向く供給口300aを有している。樹脂供給ノズル300は、Z軸方向の軸心周りに旋回可能となっており、ステージ20の上方から退避位置まで供給口300aを移動することができる。ディスペンサ301は、図示しない樹脂供給源に接続されている。液状樹脂供給手段30が供給する液状樹脂は、本実施形態においては紫外線が照射されることで硬化する紫外線硬化樹脂であるが、熱が加えられることで硬化する熱硬化樹脂であってもよい。
液状樹脂供給手段30がシートF上に供給する液状樹脂の粘性は、例えば1000cp以上5000cp以下に設定されている。
コラム102の-Y方向側の側面には、ステージ20に対してウェーハ保持手段50を昇降するZ軸方向に移動させ、液状樹脂にウェーハWを押し付け、液状樹脂をウェーハWの一方の面Waに押し広げる拡張手段51が配設されている。
拡張手段51は、Z軸方向(鉛直方向)の軸心を有するボールネジ510と、ボールネジ510と平行に配設された一対のガイドレール511と、ボールネジ510に連結されボールネジ510を回動させるモータ512と、内部のナットがボールネジ510に螺合すると共に側部がガイドレール511に摺接する昇降ホルダ513とから構成され、モータ512がボールネジ510を回転させることに伴い昇降ホルダ513がガイドレール511にガイドされて昇降する構成となっている。昇降ホルダ513はウェーハ保持手段50を支持しており、昇降ホルダ513の昇降によってウェーハ保持手段50も昇降する。
図1、2に示すウェーハ保持手段50は、昇降ホルダ513によって保持されるホイール支持部502と、ホイール支持部502の下端側に固定された円板状のホイール500と、ポーラス部材等からなりホイール500によって支持されウェーハWを吸引保持する保持部501(図1には不図示)とを備えている。図2に示す円形板状の保持部501は、例えば、ホイール500の下面側に嵌め込まれており、真空発生装置等の吸引源59に吸引路590を介して連通している。そして、吸引路590上には第1の開閉弁591が配設されている。第1の開閉弁591が開かれた状態で、吸引源59が吸引することで生み出された吸引力が保持部501の露出面でありステージ20のシート載置面200に対面する吸引面501aに伝達されることで、ウェーハ保持手段50は吸引面501aでウェーハWを吸引保持することができる。なお、吸引面501aとホイール500の下環状面とは面一になっている。
吸引路590からは、エア供給路580が分岐して延びており、エア供給路580は圧縮エアを供給するコンプレッサー等からなるエア供給源58に連通している。エア供給路580上には、上流側から第2の開閉弁581と絞り弁582とが配設されている。ウェーハ保持手段50がウェーハWを吸引面501aから離脱させる際には、エア供給源58がウェーハ保持手段50の吸引面501aに対してエアを所定量で供給し、エアの噴射圧力によって、ウェーハWを吸引面501aから押し下げる。これは、吸引停止後において吸引面501aとウェーハWとの間に残存する真空吸着力を排除するためである。
図2に示すように、保護部材形成装置1は、液状樹脂を押し広げたウェーハWの他方の面Wb側(上面側)から非接触でウェーハWに振動を与えウェーハW全体を振動させるとともに液状樹脂を振動させる振動供給手段4と、ウェーハWの一方の面Wa(下面)に拡張された液状樹脂に外的刺激を与え液状樹脂を硬化させる硬化手段22と、を備えている。
硬化手段22は、装置ベース101の内部に配設されており、硬化手段22の上方には、ステージ20が位置している。硬化手段22は、例えば、上方に向かって所定波長の紫外線を照射することが可能なUVランプを備えている。なお、液状樹脂供給手段30がシートF上に供給する液状樹脂が熱硬化樹脂である場合には、硬化手段22はヒータやキセノンフラッシュランプ等であってもよい。
本実施形態において、振動供給手段4は、非接触でウェーハWの他方の面Wbに周波数10Hz~15kHzの音波を供給するスピーカー40と、音波を受けたウェーハWの振幅量を測定する振動センサー41と、スピーカー40に供給する出力信号を増減させるアンプ42と、振動センサー41が測定した振幅が予め設定した振幅と一致するようにアンプ42を制御する制御部43と、を備えている。
本実施形態においては、ウェーハ保持手段50の吸引面501a側、即ち、保持部501内にスピーカー40と、振動センサー41とが配設されている。
図3に示すように、スピーカー40は、例えば、コーン型のスピーカーであり吸引面501aに露出するように埋設されている。スピーカー40の下端面は、少なくとも保持部501の吸引面501aから突き出ていなければよい。スピーカー40は、内部に備える図示しないボイスコイルに電力(即ち、アンプ42の出力信号)が与えられることで、振動面となるコーン紙401を振動させる。そして、コーン紙401の振動が空気を振動させて、非接触でウェーハWの他方の面Wbに周波数10Hz~15kHzの音波を供給する。
スピーカー40は、保持部501の周方向に均等間隔を空けて複数(例えば、4つ)配設されており、図2に示すアンプ42に電気的に接続されている。なお、スピーカー40は、例えば、ドーム型のスピーカーやホーン型のスピーカーであってもよい。
振動センサー41は、例えば、静電容量型変位計または光変位計を用いてウェーハWの上面となる他方の面Wbの変位を測定して振動を認識する非接触振動センサーである。振動センサー41は、吸引面501aに下端面が露出するようにして保持部501内に例えば径方向に所定距離離して2つ配設されているが、更に多く配設されていてもよい。振動センサー41は、ウェーハ保持手段50の吸引面501aに保持されたウェーハWと対向した場合に、ウェーハWとの間にコンデンサを形成する。そして、該コンデンサの静電容量の変化から振動センサー41の下端面とウェーハWの他方の面Wbとの距離を検出する。振動センサー41により検出された振動センサー41の下端面と振動するウェーハWの他方の面Wbとの距離についての情報は、振動センサー41に電気的に接続された振動計411に順次送られる。そして、振動計411は、振動センサー41の下端面と振動するウェーハWの他方の面Wbとの距離の変化、即ち変位をウェーハWの振幅量として測定する。なお、振動センサー41による測定は面測定となり、測定対象面であるウェーハWの他方の面Wbの粗さは全て平均化されて検出されるため、ウェーハWにうねりや反り等があっても問題は生じない。
振動センサー41は、例えば、レーザドップラー方式の非接触振動センサーを用いてもよい。これは、レーザ光をウェーハWの他方の面Wbに照射するとともに、ウェーハWの振動によって生じた光ドップラー効果に起因した周波数シフトを計測することにより、ウェーハWの振動状態(振幅量)をセンシングするものである。または、振動センサー41として、レーザ変位計を用いてもよい。
図2に示すように、CPU及びメモリ等の記憶素子等で構成される制御部43には、振動計411とアンプ42とがそれぞれ電気的に接続されている。
図2に示すように、保護部材形成装置1は、例えば、ステージ20に載置されたシートFに供給した液状樹脂にイオン化された気体を吹き掛けて静電気を除去するイオナイザー57を備えている。イオナイザー57は、例えば、エア供給路580上の第2の開閉弁581の上流側に配設されているが、本例に限定されるものではなく、ステージ20の上方等に配設された別体のエアノズル等と連通する構成となっていてもよい。本実施形態におけるイオナイザー57は、対象物の除電を行うにあたって、エア供給源58から供給されたエアを、正に帯電したイオン化エアと、概略同じ量の負に帯電したイオン化エアとにし、ウェーハ保持手段50の吸引面501aから下方に噴出させる。
以下に、上述した保護部材形成装置1を用いて図1に示すウェーハWに保護部材を形成する場合の各工程、及び保護部材形成装置1の動作について説明する。
円形のウェーハWは、例えば、円柱状のシリコンインゴットをワイヤーソーによってスライスして製造されたシリコンウェーハであり、その直径は300mm又は450mmであり、その厚みは約900μm~約1100μmである。そして、ウェーハWは、反りやうねり等の変形要素を備えている。
(1)ウェーハ保持工程
まず、図1に示す第1ウェーハ搬送手段108aにより、カセット104cから保護部材が形成される前のウェーハWが取り出されて、第1支持台105a上に搬送される。ウェーハ検出部106がウェーハWの中心位置及び向きを検出したら、第2ウェーハ搬送手段109aが、保持ハンド109cでウェーハWの一方の面Wa(図1における下面)を吸引保持した状態で第1支持台105aからウェーハWを搬出して、-Y方向側へ移動してウェーハ保持手段50にウェーハWを受け渡す。
即ち、ウェーハ保持手段50の吸引面501aの中心とウェーハWの中心とが略合致するように、保持ハンド109cがウェーハ保持手段50の下方に位置付けられる。そして、拡張手段51によってウェーハ保持手段50が下降して吸引面501aがウェーハWの他方の面Wbに接触する。そして、図4に示すように、第1の開閉弁591が開いた状態で吸引源59が作動し吸引力が生み出されることで、ウェーハ保持手段50が保持部501の吸引面501aでウェーハWの他方の面Wbを吸引保持する。
次いで、第2ウェーハ搬送手段109aの保持ハンド109cによるウェーハWの一方の面Waの吸引が解除され、保持ハンド109cがウェーハWの下方から退避する。
(2)シート載置工程
ウェーハWのウェーハ保持手段50への搬送と並行して、図1、5に示すシート載置手段21のクランプ部211がシートFをクランプして+Y方向側に移動して、所定長さのシートFをシートロールFR(図1参照)から引き出し、ステージ20のシート載置面200に載置する。そして、吸引源29が作動し、吸引源29により生み出された吸引力がシート載置面200に伝達されることで、シートFがシート載置面200上に吸引保持される。
その後、例えば、図示しないカッターによって、帯状のシートFがウェーハWよりも少しだけ大径の円形になるように切断される。
(3)液状樹脂供給工程
図1に示す液状樹脂供給手段30の樹脂供給ノズル300が旋回移動し、供給口300aがシート載置面200上のシートFの中央領域上方に位置付けられる。続いて、図1に示すディスペンサ301が、樹脂供給ノズル300に基準温度に温度管理されている液状樹脂Jを送り出して、図6に示すように、供給口300aからステージ20に吸引保持されているシートFに向けて液状樹脂Jを滴下する。そして、所定量の液状樹脂JがシートF上に堆積したら、液状樹脂供給手段30によるシートFへの液状樹脂Jの供給が停止され、樹脂供給ノズル300が旋回移動してシート載置面200上から退避する。
なお、前記ウェーハ保持工程を実施する前、即ち、ウェーハ保持手段50がウェーハWを保持する前に、シート載置工程及び液状樹脂供給工程を実施して、シートFに供給した液状樹脂Jに対して、図2に示すイオナイザー57によりイオン化された気体をウェーハ保持手段50を介して吹き掛けてもよい。これによって、シートFと液状樹脂Jとの間の静電気を除去して、後の復元工程において液状樹脂Jをより流動しやすくすることができる。
(4)拡張工程
液状樹脂供給工程を実施した後、ウェーハ保持手段50が吸引面501aでウェーハWの他方の面Wbを吸引保持した状態で、図1に示す拡張手段51のモータ512がボールネジ510を回動させ、ウェーハ保持手段50が下降していく。そして、図7に示すように、ウェーハ保持手段50に吸引保持されたウェーハWの一方の面Waが液状樹脂Jに接触する。さらにウェーハ保持手段50が下降すると、ウェーハWの一方の面Waによって下方に押圧された液状樹脂Jは、ウェーハWの径方向に押し広げられる。その結果、ウェーハWの一方の面Wa全面に図8に示す液状樹脂Jの膜が形成される。
(5)離間工程
次いで、ウェーハ保持手段50をウェーハWから離間させる。即ち、第1の開閉弁591が閉じられ吸引源59が生み出す吸引力の吸引面501aに対する伝達が遮断される。さらに、第2の開閉弁581が開かれた状態でエア供給源58からエア供給路580にエアが供給される。該エアは、ウェーハ保持手段50の吸引面501aから下方に向かって噴出し、このエアの噴出圧力でウェーハWを吸引面501aから押し下げ、吸引面501aとウェーハWとの間に残存する真空吸着力を排除し、ウェーハWをウェーハ保持手段50から確実に離脱させる。
ウェーハ保持手段50が離れたウェーハWは、ステージ20上において、変形要素が一時的に消失した状態(他方の面Wbに現れていない状態)となっている。
また、ウェーハ保持手段50が+Z方向へ上昇して停止して、ウェーハWと吸引面501aとの間に所定の隙間が形成される。
(6)復元工程
次いで、図8に示す振動供給手段4が作動して、図示しない電源から供給された電力がアンプ42から各スピーカー40に対して出力され、スピーカー40からウェーハWの他方の面Wbに向かって周波数10Hz~15kHzの音波が供給される。そして、該音波が空気を介して非接触でウェーハWに伝播し、該音波を受けたウェーハW全体が振動する。その結果、ウェーハWを介して液状樹脂Jに振動が伝達されることで液状樹脂Jが移動され、これに伴い他方の面Wbに現れていなかったウェーハWのうねりや反り等の変形要素が復元される。
ウェーハWに対し非接触で音波の供給が開始されると、振動センサー41と振動計411とによってウェーハWの振幅量の測定が開始される。そして振動計411が、測定したウェーハWの振幅量についての情報を、制御部43に順次送り、制御部43がウェーハWの振幅量の監視を開始する。
例えば、制御部43の記憶素子には、変形要素を完全に復元させるためのウェーハWの適切な振幅量が予め記憶されている。この振幅量は、実験的、経験的、又は理論的に設定された値である。制御部43のウェーハWの振幅量の監視においては、予め記憶されている振幅量と送られてくる測定された振幅量とが順次比較され続けている。そして、制御部43の制御の下でアンプ42からスピーカー40に供給される出力信号が増減されることでスピーカー40から発せられる音波の音圧が増減され、振動センサー41が測定するウェーハWの振幅量が制御部43に予め設定されている振幅量と一致せしめられる。
図9に示すように、ウェーハW全体において変形要素が完全に復元された後(うねりや反りが他方の面Wbに表出した後)に、振動供給手段4が停止し、復元工程が完了する。
(7)硬化工程
次いで、図9に示すように、硬化手段22が、液状樹脂Jの膜に向けて外的刺激となる紫外線を照射する。その結果、液状樹脂Jの膜は、硬化するとともに所定の厚みの保護部材J1としてウェーハWの一方の面Waに形成される。
保護部材J1が形成されたウェーハWは、図1に示す第2ウェーハ搬送手段109aによって、シートFと共に第2支持台105bに搬送され、シートカッター107でウェーハWの外形に沿って余分なシートFが切断され、第1ウェーハ搬送手段108aによりカセット104dに収容される。
その後、ウェーハWは、保護部材J1が形成されていない他方の面Wbが上側になるようにして、図示しない研削装置のチャックテーブルの保持面上に載置され、ウェーハWの上方から回転する研削ホイールを降下させて、ウェーハWの他方の面Wbに研削砥石を当接させながら研削される。その後、テープ剥離装置によりウェーハWから保護部材J1が剥離され、次いで、保護部材J1により保護されていたウェーハWの一方の面Waがさらに研削されることで、両面が平坦面となるウェーハWが製造される。
図10に示すグラフGは、変形要素を復元するに際してウェーハWに供給された音波の周波数と研削後のウェーハWの変形要素の残量との関係を示すグラフである。グラフGに示すように、超音波ではなく周波数10Hz~15kHzの音波をウェーハWに非接触で供給した場合には、ウェーハWの研削後の変形要素の残量は許容値(1μm)以下となり、ウェーハWは高精度に平坦化されている。
上記のように、本発明に係る保護部材形成方法は、復元工程において、ウェーハWの他方の面Wbに向かって周波数10Hz~15kHzの音波を供給してウェーハWを振動させ、ウェーハWを介して液状樹脂Jを流動させ、ウェーハWの変形要素を完全に復元させた後、硬化工程において、液状樹脂Jに外的刺激を与えて液状樹脂Jを硬化させることができる。また、超音波ではなく周波数10Hz~15kHzの音波を供給するため、ウェーハWの一方の面Wa上の液状樹脂Jにキャビテーションによる気泡を発生させることもない。そして、反りやうねり等の変形要素を研削により十分に除去した平坦な所望の厚みのウェーハWを製造することが可能となる。
シートF上に供給する液状樹脂Jの粘性を1000cp以上5000cp以下とすることで、復元工程におけるウェーハWの変形要素の復元をより完全なものとすることができる。
本発明に係る保護部材形成装置1は、シートFが載置されるステージ20と、ステージ20にシートFを載置するシート載置手段21と、ステージ20に載置したシートFの上に所定量の液状樹脂Jを供給する液状樹脂供給手段30と、ステージ20の上方でウェーハWの他方の面Wbを吸引保持する吸引面501aを有するウェーハ保持手段50と、ステージ20に対してウェーハ保持手段50を昇降する方向に移動させ、液状樹脂JにウェーハWを押し付け、液状樹脂JをウェーハWの一方の面Waに押し広げる拡張手段51と、液状樹脂Jを押し広げたウェーハWの他方の面Wb側から非接触でウェーハWに振動を与えウェーハW全体を振動させるとともに液状樹脂Jを振動させる振動供給手段4と、ウェーハWの一方の面Waに拡張された液状樹脂Jに外的刺激を与え液状樹脂Jを硬化させる硬化手段22と、を備えているため、本発明に係る保護部材形成方法を実施可能であり、一方の面Waに拡張された液状樹脂J全体を流動させてウェーハWの変形要素を完全に復元させてから液状樹脂Jを硬化させて保護部材J1を形成することができる。そして、反りやうねり等の変形要素を研削により十分に除去した平坦な所望の厚みのウェーハWを製造することが可能となる。
振動供給手段4は、非接触でウェーハWの他方の面Wbに周波数10Hz~15kHzの音波を供給するスピーカー40と、音波を受けたウェーハWの振幅量を測定する振動センサー41と、スピーカー40に供給する出力信号を増減させるアンプ42と、振動センサー41が測定した振幅量が予め設定した振幅量と一致するようにアンプ42を制御する制御部43と、を備えることで、一方の面Waに拡張された液状樹脂J全体をより適切に流動させてウェーハWの変形要素を完全に復元させることが可能となる。また、超音波ではなく周波数10Hz~15kHzの音波を供給するため、ウェーハWの一方の面Wa上の液状樹脂Jにキャビテーションによる気泡を発生させることもない。
ウェーハ保持手段50の吸引面501a側に、スピーカー40と、振動センサー41とを配設することで、ウェーハWの他方の面Wbに周波数10Hz~15kHzの音波を供給する際に、装置の他の構成部材等によって音波供給が阻害されるといった事態を生じさせない。
本発明に係る保護部材形成方法は本実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている保護部材形成装置1の各構成についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
W:ウェーハ Wa:ウェーハの一方の面 Wb:ウェーハの他方の面
1:保護部材形成装置 100:筐体 101:装置ベース 102:コラム
103:支持ベース
104:カセット収容本体 104a、104b:収容スペース
104c、104d:カセット 105a:第1支持台 105b:第2支持台
106:ウェーハ検出部 107:シートカッター
108a:第1ウェーハ搬送手段 108b:X軸方向移動手段
109a:第2ウェーハ搬送手段 109b:Y軸方向移動手段
11:シート供給手段 F:シート FR:シートロール
20:ステージ 200:シート載置面 200c:吸引孔
21:シート載置手段 210:アーム部 211:クランプ部
22:硬化手段 29:吸引源
30:液状樹脂供給手段 300:樹脂供給ノズル 300a:供給口 301:ディスペンサ 302:接続管
50:ウェーハ保持手段 500:ホイール 501:保持部 501a:吸引面 502:ホイール支持部
51:拡張手段 510:ボールネジ 511:ガイドレール 512:モータ 513:昇降ホルダ
59:吸引源 590:吸引路 591:第1の開閉弁
58:エア供給源 580:エア供給路 581:第2の開閉弁 582:絞り弁
57:イオナイザー
4:振動供給手段
40:スピーカー 41:振動センサー 42:アンプ 43:制御部

Claims (6)

  1. 変形要素を備えたウェーハの一方の面に保護部材を形成する保護部材形成方法であって、
    ウェーハの他方の面を吸引保持する吸引面を有するウェーハ保持手段がウェーハを吸引保持するウェーハ保持工程と、
    該ウェーハ保持手段の下方に配設されるステージの上にシートを載置するシート載置工程と、
    該シートの上に所定量の液状樹脂を供給する液状樹脂供給工程と、
    該ウェーハの一方の面に該液状樹脂を押し広げる拡張工程と、
    該ウェーハ保持手段を該ウェーハの他方の面から離間させる離間工程と、
    該ウェーハ保持手段の該吸引面に配置されたスピーカーから離間した該ウェーハの他方の面に向かって周波数10Hz~15kHzの音波を供給してウェーハを振動させ、ウェーハを介して該液状樹脂に振動を伝達させて該液状樹脂を流動させつつ、該ウェーハの変形要素を復元させる復元工程と、
    該復元工程後、振動が伝達されていない該液状樹脂に外的刺激を与えて該液状樹脂を硬化させる硬化工程と、を備える保護部材形成方法。
  2. 前記液状樹脂の粘性は1000cp以上5000cp以下である請求項1記載の保護部材形成方法。
  3. 請求項1記載の保護部材形成方法を実施可能とする保護部材形成装置であって、
    シートが載置されるステージと、
    該ステージに該シートを載置するシート載置手段と、
    該ステージに載置した該シートの上に所定量の液状樹脂を供給する液状樹脂供給手段と、
    該ステージの上方でウェーハの他方の面を吸引保持する吸引面を有するウェーハ保持手段と、
    該ステージに対して該ウェーハ保持手段を昇降する方向に移動させ、該液状樹脂にウェーハを押し付け、該液状樹脂をウェーハの一方の面に押し広げる拡張手段と、
    該ウェーハ保持手段に配置され該液状樹脂を押し広げたウェーハの他方の面側から非接触でウェーハに振動を与えウェーハ全体を振動させるとともに該液状樹脂を振動させる振動供給手段と、
    該ウェーハの一方の面に拡張された該液状樹脂に外的刺激を与え該液状樹脂を硬化させる硬化手段と、を備えた保護部材形成装置。
  4. 前記振動供給手段は、非接触でウェーハの他方の面に周波数10Hz~15kHzの音波を供給するスピーカーと、
    該音波を受けたウェーハの振幅量を測定する振動センサーと、
    該スピーカーに供給する出力信号を増減させるアンプと、
    該振動センサーが測定した振幅量が予め設定した振幅量と一致するように該アンプを制御する制御部と、を備える請求項3記載の保護部材形成装置。
  5. 前記ウェーハ保持手段の前記吸引面に、前記スピーカーと、前記振動センサーとが露出するよう配設する請求項4記載の保護部材形成装置。
  6. 前記シートに供給した前記液状樹脂にイオン化された気体を吹き掛けるイオナイザーを備えた請求項3、4、又は5記載の保護部材形成装置。
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