JP7239631B2 - 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法 - Google Patents

汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7239631B2
JP7239631B2 JP2021063912A JP2021063912A JP7239631B2 JP 7239631 B2 JP7239631 B2 JP 7239631B2 JP 2021063912 A JP2021063912 A JP 2021063912A JP 2021063912 A JP2021063912 A JP 2021063912A JP 7239631 B2 JP7239631 B2 JP 7239631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
digestion tank
foamed
pipe
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021063912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022159621A (ja
Inventor
仁志 小久江
浩行 白川
直子 井上
雄大 中嶋
一弘 鈴木
智行 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority to JP2021063912A priority Critical patent/JP7239631B2/ja
Publication of JP2022159621A publication Critical patent/JP2022159621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7239631B2 publication Critical patent/JP7239631B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

本発明は、汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法に関する。
特許文献1には、消化槽内の汚泥を撹拌するための次のような技術が記載されている。消化槽内の液面付近から消化槽の外部へ汚泥が引き抜かれ、引き抜かれた汚泥は消化槽内の下部などへ返送される。汚泥の引き抜き、および汚泥の返送は、消化槽の外部に配置されたスクリューポンプによってなされる。スクリューポンプは逆送可能なポンプとされる。スクリューポンプを正逆運転することによって消化槽内の垂直流を逆転させることができ、これにより、スカムを容易に破砕することができると特許文献1に記載されている。
特開2007-229600号公報
消化槽の内部において汚泥が発泡することがある。発泡の原因となる成分が含まれた汚泥が消化槽に投入されたり、当該成分が消化槽内に存在している状態で何らかの環境の変化が起こったりすることで、短時間の間に汚泥が発泡し、発泡した汚泥が成長することがある。発泡した汚泥は、発泡汚泥と呼ばれたり、スカムと呼ばれたりする。発泡が激しいと、発泡汚泥の界面(=気相部との界面)が上昇して消化ガスの引抜管などに発泡汚泥が混入してしまうことがある。
特許文献1に記載の技術では、発泡汚泥に含まれる気体でポンプ(スクリューポンプ)にエア噛みが生じ、これが原因で消化槽内への汚泥の返送を十分に行えなくなる可能性がある。消化槽内への汚泥の返送を十分に行えなくなると、スクリューポンプの正逆運転による発泡汚泥の破砕が難しくなる。
本発明の目的は、消化槽本体内の発泡汚泥の界面(=気相部との界面)の上昇を抑制することができる技術を提供することである。
本願で開示する汚泥循環装置は、消化槽本体内の液面レベル近傍に吸込レベルが合わせられた汚泥引抜管と、前記汚泥引抜管に接続され、前記消化槽本体内から前記汚泥引抜管を経由して流入した発泡汚泥に含まれる気体を当該発泡汚泥から分離するためのクッションタンクと、前記クッションタンク内の汚泥を前記消化槽本体内へ戻すための返送ポンプと、前記返送ポンプに接続され、前記クッションタンク内の汚泥を前記消化槽本体内へ戻すための汚泥返送管と、前記クッションタンクの上端部に接続され、前記発泡汚泥から分離した前記気体を前記消化槽本体内の気相部に送るためのガス抜き管と、を備える。
この構成によれば、クッションタンク内で発泡汚泥から気体が分離する。その結果、発泡汚泥に含まれる気体に起因する返送ポンプのエア噛みを防止でき、消化槽本体への汚泥返送量の減少を抑制することができる。また、返送ポンプを通過する過程で発泡汚泥(汚泥)は解砕される。消化槽本体内から流出し、その後、気体が分離されるとともに解砕された発泡汚泥(汚泥)が消化槽本体内へ戻ることで、消化槽本体内の発泡汚泥が減少し、消化槽本体内の発泡汚泥の界面の上昇が抑えられる。
汚泥循環装置は、前記汚泥引抜管に接続され、前記汚泥引抜管内を流れる発泡汚泥から分離した気体を前記消化槽本体内の気相部に送るための第2ガス抜き管をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、汚泥引抜管部分において、発泡汚泥中の気体を発泡汚泥から取り除くことが可能となり、返送ポンプのエア噛みをより防止することができる。
また、前記汚泥返送管の吐出口が、前記消化槽本体内であって、前記消化槽本体内の液面レベルよりも下方に位置させられてもよい。
この構成によると、返送ポンプによって解砕されて消化槽本体内に戻された汚泥(発泡汚泥)に、消化槽本体内の汚泥(液体)の液圧がかかる。液圧によって発泡汚泥から気体が分離されることで、発泡汚泥から気体が取り除かれる。
また、前記返送ポンプが容積式ポンプであってもよい。
容積式ポンプは、非容積式ポンプに比べて吐出能力が高い。返送ポンプを容積式ポンプとすることで、汚泥返送量の減少をより抑制することができる。
また、前記クッションタンクは、前記汚泥引抜管が接続される流入口、および内部の汚泥が流出する流出口を有し、前記クッションタンク内の、前記流入口と前記流出口との間に仕切板が配置されていてもよい。
この構成によると、クッションタンク内における発泡汚泥(汚泥)の滞留時間を長くすることができる。その結果、発泡汚泥からより多くの気体を分離させて取り除くことができる。
また、本願では、前記汚泥循環装置を備える消化槽を開示する。当該消化槽によると、消化槽本体内の発泡汚泥の界面の上昇を抑制することができる。
本願で開示する汚泥循環方法は、消化槽本体内の液面レベル近傍に吸込レベルが合わせられた汚泥引抜管を経由させて、上端部にガス抜き管が接続されたクッションタンク内へ当該消化槽本体内の発泡汚泥を流下させる汚泥引抜工程と、前記クッションタンク内の汚泥を返送ポンプ、および当該返送ポンプに接続された汚泥返送管にて前記消化槽本体内へ戻す汚泥返送工程と、を備える。
この構成によれば、クッションタンク内で発泡汚泥から気体が分離する。その結果、発泡汚泥に含まれる気体に起因する返送ポンプのエア噛みを防止でき、消化槽本体への汚泥返送量の減少を抑制することができる。また、返送ポンプを通過する過程で発泡汚泥(汚泥)は解砕される。消化槽本体内から流出し、その後、気体が分離されるとともに解砕された発泡汚泥(汚泥)が消化槽本体内へ戻ることで、消化槽本体内の発泡汚泥が減少し、消化槽本体内の発泡汚泥の界面の上昇が抑えられる。
本発明によれば、消化槽本体内の発泡汚泥の界面(=気相部との界面)の上昇を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る汚泥循環装置を備える消化槽の側断面図である。 本発明の第2実施形態に係る汚泥循環装置を備える消化槽の側断面図である。 図1に示す消化槽での発泡汚泥(スカム)の発生状況の推移を示すグラフである。 図3に示すグラフのデータを分析した結果を示す表である。 2018年4月から2020年10月までの図1に示す消化槽での各月のスカム除去回数などを示す表である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。消化槽は、下水汚泥や食品廃棄物などの有機性廃棄物を嫌気性発酵処理するためのタンクである。以下の説明では、鋼板製の消化槽(消化槽本体)に汚泥循環装置を適用した実施形態を示している。なお、本願で開示する汚泥循環装置は、鋼板製の消化槽に限らず、コンクリート製の消化槽(消化槽本体)にも適用することができるものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る汚泥循環装置10を備える消化槽1の側断面図である。消化槽1は、鋼板製の消化槽本体2、撹拌機3、加温装置(不図示)、汚泥循環装置10、および消化ガス引抜管4などから構成される。
消化槽本体2は、汚泥(有機性廃棄物)が投入されるタンクであり、例えば円筒形状とされる。消化槽本体2は、卵形とされてもよいし、直方体形状とされてもよい。
攪拌機3は、消化槽本体2に投入された汚泥を攪拌するためのものである。本実施形態では、水平方向に回転する3段の羽根3aで汚泥を攪拌する攪拌機とされている。なお、攪拌機は、ドラフトチューブ式の攪拌機であってもよいし、ガス攪拌式の攪拌機であってもよい。また、羽根3aの段数は3段に限られるものではない。
図示を省略する加温装置は、消化槽本体2に投入された汚泥を加温するためのものであり、加温器(熱交換器)、およびボイラーなどから構成される。加温器には、ボイラーなどの温水源から温水が供給される。
消化ガス引抜管4は、嫌気性発酵により発生したバイオガス(消化ガス)を消化槽本体2から引き抜くためのガス管である。消化ガス引抜管4は、例えば消化槽本体2の上面にその吸込口が取り付けられる。消化槽本体2に投入された汚泥は、上記加温装置により加温されるとともに、撹拌機3により撹拌される。汚泥の嫌気性発酵により発生した消化ガスは、消化ガス引抜管4から排出される。消化ガスは、メタンが約60容量%、二酸化炭素が約40容量%のガスである。
消化槽1は、低温発酵処理においては温度約20℃で滞留時間30~60日程度、中温発酵処理においては温度約37℃で滞留時間20~30日程度、高温発酵処理においては温度約55℃で滞留時間7~20日程度で運転される。槽内の汚泥(発酵液)の温度は、撹拌機3による汚泥(発酵液)の撹拌によって均一に保たれる。槽底に堆積した堆積物(不図示)は、引抜ポンプ(不図示)によって適時槽外へ引き抜かれる。堆積物は、砂分を多く含む汚泥であったり、粘度の高い汚泥であったりする。
ここで、消化槽本体2の内部において、発酵処理中に汚泥が発泡することがある。発泡の原因となる成分が含まれた汚泥が消化槽本体2に投入されたり、当該成分が消化槽本体2内に存在している状態で何らかの環境の変化が起こったりすることで、突発的かつ短時間の間に汚泥が発泡し、発泡した汚泥が成長することがある。発泡した汚泥は、発泡汚泥と呼ばれたり、スカムと呼ばれたりする。発泡が激しいと、発泡汚泥Bの界面BL(=気相部との界面)が上昇して消化ガス引抜管4に発泡汚泥Bが混入し、その後破泡して液体となった発酵液が消化ガス引抜管4から流出してしまうことがある。
消化ガス引抜管4に発泡汚泥Bが混入したとしても、その後破泡して液体となった発酵液が消化ガス引抜管4から流出するのを防ぐため、消化ガス引抜管4には立ち上がり部4aが設けられている。しかしながら、発泡がより激しいと、発泡汚泥Bが立ち上がり部4aを超えて下流側へ流出してしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態では、発泡汚泥B(スカム)の界面BLの上昇を抑制するために、言い換えれば、消化槽本体2内の発泡汚泥B(スカム)の成長を抑制するために、消化槽本体2の側方に汚泥循環装置10が配置されている。
汚泥循環装置10は、槽外へ取り出した発泡汚泥Bを気液分離するとともに解砕して消化槽本体2内へ戻す装置である。汚泥循環装置10は、汚泥引抜管5と、汚泥引抜管5に接続されるクッションタンク6と、返送ポンプ7と、返送ポンプ7に接続される汚泥返送管8と、クッションタンク6の上端部に接続されるガス抜き管9と、を備えている。
汚泥引抜管5は、消化槽本体2内の発泡汚泥Bを消化槽本体2内から流出させるための配管である。汚泥引抜管5は、消化槽本体2の側面から突出するノズル5aと、バルブ13を介してノズル5aとクッションタンク6とを接続する引抜管5bとで構成される。バルブ13は、クッションタンク6などをメンテナンスする際に閉にされ、通常は開とされる。
ノズル5aは、水平に設置され、その吸込レベル、具体的には、ノズル5aの内底面のレベルは、消化槽本体2内の液面WLレベル近傍に合わせられる。なお、ノズル5aは、水平方向に対して傾いていてもよい。この場合、例えばノズル5aの消化槽本体2側の端部が高くされていると、ノズル5aの吸込レベルは、ノズル5aの上記端部の内底面のレベルとなる。
消化槽本体2内の液面WLレベルは、液面レベル設定手段としての例えば公知のテレスコープ弁(不図示)で設定される。テレスコープ弁は消化槽本体2の側部に配置される。ノズル5aの吸込レベルは、テレスコープ弁で設定される消化槽本体2内の液面WLレベル近傍に合わせられる。
クッションタンク6は、消化槽本体2内から汚泥引抜管5を経由して流入した発泡汚泥Bに含まれる気体を発泡汚泥Bから分離するためのタンクである。クッションタンク6の形状は、特に限定されず、直方体形状とされたり、円筒形状とされたりする。消化槽本体2の上部の側方にクッションタンク6を配置するため、クッションタンク6は、架台13の上に設置される。なお、クッションタンク6は、消化槽本体2の中段部の側方、または地面レベル(=消化槽本体2の下部の側方)に設置されてもよい。但し、この場合、汚泥引抜管5が長い配管となったり、揚程の大きい返送ポンプ7を用いたりすることとなる。
本実施形態では、クッションタンク6の側面にレベル計17が取り付けられている。レベル計17は、クッションタンク6内の発泡汚泥B(汚泥)を検知するためのものである。レベル計17からの信号で、返送ポンプ7の運転および停止が制御される。なお、クッションタンク6にレベル計17が取り付けられていなくてもよい。この場合、返送ポンプ7は、例えば、消化槽本体2内の発泡汚泥Bの界面BLレベルによって運転および停止が制御される。界面BLは、消化槽本体2に取り付けられる図示を省略するレベル計で計測される。
クッションタンク6内で発泡汚泥Bは気液分離される。しかし、全ての発泡汚泥Bがクッションタンク6内で気液分離するとは限らない。クッションタンク6の容量を大きくするなどして、クッションタンク6内での発泡汚泥Bの滞留時間を長くするほど、発泡汚泥Bの気液分離は促進される。
返送ポンプ7は、クッションタンク6内の汚泥を消化槽本体2内へ戻すためのポンプである。汚泥(発泡汚泥)は、返送ポンプ7内を通過する過程で解砕される。返送ポンプ7として、一軸ねじ式ポンプなどの容積式ポンプが用いられる。容積式ポンプは、非容積式ポンプに比べて吐出能力が高い。なお、一軸ねじ式ポンプ以外の容積式ポンプが用いられてもよい。また、返送ポンプ7として、非容積式ポンプが用いられてもよい。一軸ねじ式ポンプは、一軸スクリューポンプとも呼ばれる。
汚泥返送管8は、クッションタンク6内の汚泥を消化槽本体2内へ戻すための配管である。汚泥返送管8は、クッションタンク6と返送ポンプ7とを接続する吸込管8aと、返送ポンプ7と消化槽本体2の上に設置されたバルブ14とを接続する第1吐出管8bと、バルブ14から下方へ延びる第2吐出管8cとで構成される。バルブ14は、通常時開とされる。
槽外に配置される上記第1吐出管8bは、消化槽本体2の最頂部よりも上方レベルまで配管される。槽内に配置される上記第2吐出管8cは、消化槽本体2内の液面WLレベルよりも下方まで配管される。第2吐出管8cの吐出口12は液面WLレベルよりも下方に位置させられる。
第1吐出管8bが、消化槽本体2の最頂部よりも上方レベルまで配管されていることで、万が一、界面BLが異常上昇したときでも、消化槽本体2内から汚泥返送管8内へ発泡汚泥Bが流れ込むことを防止することができる。
ガス抜き管9は、クッションタンク6内で発泡汚泥Bから分離した気体を消化槽本体2内の気相部に送るための配管である。ガス抜き管9は、消化槽本体2の上に設置されたバルブ15を介してクッションタンク6と消化槽本体2の気相部とを接続する。バルブ15は、通常時開とされる。
ガス抜き管9は、第1吐出管8bと同様、消化槽本体2の最頂部よりも上方レベルまで配管される。これにより、界面BLが異常上昇したときでも、消化槽本体2内からガス抜き管9内へ発泡汚泥Bが流れ込むことを防止することができる。
本実施形態では、汚泥引抜管5(引抜管5b)にバルブ16を介して一方の端部が接続され、他方の端部がガス抜き管9の中途部に接続された第2ガス抜き管11が設けられている。第2ガス抜き管11は、汚泥引抜管5内を流れる発泡汚泥Bから分離した気体を消化槽本体2内の気相部に送るための配管である。図1に示すように、汚泥引抜管5内で発泡汚泥Bから分離した気体が汚泥引抜管5から抜け易くなるように、第2ガス抜き管11は、汚泥引抜管5(引抜管5b)の最も高い部分に接続されるとよい。バルブ16は、通常時開とされる。
汚泥循環装置10は、次のように機能する。
消化槽本体2内に発泡汚泥Bが発生し、その界面BLが上昇すると、発泡汚泥Bは消化槽本体2内からクッションタンク6へ汚泥引抜管5内を自然流下で流下していく(汚泥引抜工程)。汚泥引抜管5内を発泡汚泥Bが流れる過程で発泡汚泥Bの一部は気液分離する。汚泥引抜管5内で発泡汚泥Bから分離した気体は、第2ガス抜き管11およびガス抜き管9を経由して消化槽本体2内の気相部へ排出される。発泡汚泥Bから気体が分離することで、返送ポンプ7のエア噛みが防止され、返送ポンプ7の吐出量の減少が抑制される。なお、返送ポンプ7に混入するガス(気体)は消化ガスが主であり、空気ではない。ポンプの稼働中に空気などのガス(気体)がポンプに混入することで、期待できる吐出圧・流量が得られなくなる現象を一般に「エア噛み」という。
クッションタンク6に流入した発泡汚泥Bは、クッションタンク6内に溜まっていく。クッションタンク6内に溜まった発泡汚泥Bは気液分離し、発泡汚泥Bから分離した気体は、ガス抜き管9を経由して消化槽本体2内の気相部へ排出される。
クッションタンク6内に所定量の発泡汚泥B(汚泥)が溜まると、レベル計17が発泡汚泥B(汚泥)を検知する。レベル計17が発泡汚泥B(汚泥)を検知すると、その検知信号によって返送ポンプ7が起動する。返送ポンプ7が起動すると、クッションタンク6内の汚泥は汚泥返送管8を経由して消化槽本体2内へ戻る(汚泥返送工程)。汚泥引抜管5の吸込レベルよりも界面BLが高い間は、発泡汚泥Bはクッションタンク6へ流下し続ける。発泡汚泥B(汚泥)は、返送ポンプ7を通過する過程で返送ポンプ7の回転羽根(一軸ねじ式ポンプの場合はスクリュー)によって解砕される。消化槽本体2内から流出し、その後、気体が分離されるとともに解砕された発泡汚泥B(汚泥)が消化槽本体2内へ戻ることで、消化槽本体2内の発泡汚泥Bが減少し、消化槽本体内の発泡汚泥Bの界面BLの上昇が抑えられる。なお、発泡汚泥Bの減少は、発泡汚泥Bが解砕されるとともに発泡汚泥Bからほぼ完全に気体が抜けて発泡汚泥Bが発泡性のない液体状の汚泥に戻ることによる減少と、発泡汚泥Bの一部の解砕や発泡汚泥Bの一部から気体が抜けることによる発泡汚泥Bの体積の減少による減少とがある。
本実施形態では、汚泥返送管8の吐出口12が、消化槽本体2内の液面WLレベルよりも下方に位置させられている。そのため、返送ポンプ7によって解砕されて消化槽本体2内に戻された汚泥(発泡汚泥B)に、消化槽本体2内の汚泥(液体)の液圧がかかる。この液圧によっても発泡汚泥Bから気体が分離する。分離した気体は上昇し、気相部に入る。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る汚泥循環装置20を備える消化槽1の側断面図である。第1実施形態に係る汚泥循環装置10と第2実施形態に係る汚泥循環装置20との違いは、クッションタンク6の内部構造である。第2実施形態に係る汚泥循環装置20に関し、第1実施形態に係る汚泥循環装置10の構成と同じ構成については同一の参照符号を付している。消化槽本体2、撹拌機3などについても第1実施形態と第2実施形態とで同一の参照符号を付している。
クッションタンク6は、汚泥引抜管5が接続される流入口6a、および内部の汚泥が流出する流出口6bを有する。流出口6bには、汚泥返送管8の吸込管8aが接続される。第2実施形態に係る汚泥循環装置20では、クッションタンク6内の、上記流入口6aと流出口6bとの間に仕切板18が配置されている。
クッションタンク6が直方体形状とされた場合、仕切板18は、例えば長方形の板とされる。この場合、仕切板18の幅は、例えばクッションタンク6の内幅と同じとされる。仕切板18の高さは、仕切板18を汚泥が超えて流れるように、クッションタンク6の内高さよりも低くされる。
なお、仕切板18の形状および寸法は特に限定されるものでない。流入口6aから流出口6bを見たときに、流出口6bが直接見えない形状および寸法に仕切板18が形成されればよい。
クッションタンク6内に仕切板18が配置されることで、クッションタンク6内における発泡汚泥B(汚泥)の滞留時間を長くすることができる。その結果、発泡汚泥Bからより多くの気体を分離させて取り除くことができる。その結果、返送ポンプ7のエア噛みをより防止することができ、返送ポンプ7の吐出量の減少をより抑制することができる。
(実施例)
本願の出願人は、図1に示す汚泥循環装置10を備える消化槽1について、発泡汚泥Bの界面BLの上昇をどの程度抑制できるかについて検証を行った。なお、検証を行った消化槽1(消化槽本体2)は、汚泥循環装置10が設置されていないとき、発泡汚泥Bの界面BLの上昇という問題を抱えている消化槽であった。
検証で用いた汚泥循環装置10の各構成の主要な具体的仕様は、次のとおりである。
クッションタンク6の容量:150L(リットル)
返送ポンプ7:一軸ねじ式ポンプ(吸込口径:80A、吐出口径:100A、吐出量:15m3/h、全揚程:10m、電動機出力:3.7kW×400V)
汚泥引抜管5の口径:φ150
吸込管8aの口径:φ80
第1吐出管8bの口径:φ100
第2吐出管8cの口径:200A
ガス抜き管9の口径:φ50(一部φ100)
第2ガス抜き管11の口径:25A
なお、消化槽本体2の容量は6000m3である。
図3は、図1に示す汚泥循環装置10を備える消化槽1での発泡汚泥B(スカム)の発生状況の推移を示すグラフである。図3の横軸は、日付であり、図3の縦軸は、発泡汚泥B(スカム)の高さ(m)である。なお、発泡汚泥B(スカム)の高さは、発泡汚泥Bの界面BLと、汚泥の液面W(テレスコープ弁の設定)との間の鉛直方向の距離である。
汚泥循環装置10の運転、すなわち返送ポンプ7の運転は、2020年6月15日から開始され8月28日に停止された。汚泥循環装置10(返送ポンプ7)の運転は、2020年9月15日まで停止され9月16日に再開された。また、発泡汚泥B(スカム)の高さの測定は、毎日10時頃に行われた。
図3中に示すターン(1)の矢印の起点(スカム高さ:0)は、6月24日の時点である。前日の6月23日に、発泡汚泥Bを消化槽本体2内から排出する作業(=ブロー作業)が行われ、この作業によって界面BLが強制的に急激に低下させられている。ターン(2)、ターン(3)、およびターン(4)の矢印の起点も同様であり、起点の日の前日または前々日にブロー作業が行われ、この作業によって界面BLが急激に低下させられている。
図4は、図3に示すグラフのデータを分析した結果を示す表である。
図4に示すように、汚泥循環装置10を運転していたターン(1)、およびターン(2)の期間の発泡汚泥B(スカム)の上昇速度は、それぞれ、38.9mm/日、および52.1mm/日であった。これらに対して、汚泥循環装置10を停止していたターン(3)、およびターン(4)の期間の発泡汚泥B(スカム)の上昇速度は、それぞれ、88.2mm/日、および258.4mm/日であった。
汚泥循環装置10を停止していたターン(3)を比較の基準とすると、汚泥循環装置10を運転していたターン(1)では、(88.2-38.9)/88.2=0.56というように、発泡汚泥B(スカム)の上昇速度、すなわち界面BLの上昇速度を56%抑制することができた。ターン(2)では、(88.2-52.1)/88.2=0.41というように、界面BLの上昇速度を41%抑制することができた。このように、ターン(3)を比較の基準とすると、界面BLの上昇速度を41~56%抑制することができた。
なお、汚泥循環装置10を停止していたターン(4)を比較の基準とすると、汚泥循環装置10を運転していたターン(1)では、(258.4-38.9)/258.4=0.85というように、発泡汚泥B(スカム)の上昇速度、すなわち界面BLの上昇速度を85%抑制することができた。ターン(2)では、(258.4-52.1)/258.4=0.80というように、界面BLの上昇速度を80%抑制することができた。このように、ターン(4)を比較の基準とすると、界面BLの上昇速度を80~85%抑制することができた。
上記結果より、汚泥循環装置10によって、消化槽本体2内の発泡汚泥Bの界面BLの上昇を抑制できることが検証された。
図5は、2018年4月から2020年10月までの図1に示す消化槽1での各月のスカム除去回数などを示す表である。なお、2020年11月から2021年3月までのデータは無いので空欄とされている。スカム除去回数とは、発泡汚泥Bを消化槽本体2内から排出する前記ブロー作業を行った回数のことである。
2020年6月以降、検証で用いた汚泥循環装置10の運転がなされている。2020年5月以前は、上記汚泥循環装置10は使用されていない。また、2020年6月、9月の汚泥循環装置10の運転期間は、それぞれ、各月で半月程度であった。2018年7月から2018年9月までの期間の各月のスカム除去回数には、消化槽本体2内に消泡剤を散布した回数をスカム除去回数に加算している。なお、少なくとも2020年6月から10月の期間は、消化槽本体2内に消泡剤を散布していない。
図5からわかるように、汚泥循環装置10の運転が実施された2020年6月から10月までの各月のスカム除去回数は、汚泥循環装置10が無い2018年6月から10月、および2019年6月から10月までの対応する各月のスカム除去回数に比べて、同じ回数の月もあるが、多くの月で少なくなっている。この結果からも、汚泥循環装置10によって、消化槽本体2内の発泡汚泥Bの界面BLの上昇を抑制できることがわかる。
以上、本発明を実施するための形態について説明した。本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせたり、上記実施形態に種々の変更を加えたりすることが可能である。
例えば、上記実施形態は、次のように変更可能である。
第2ガス抜き管11は省略されてもよい。
汚泥返送管8の吐出口12は、消化槽本体2内の液面WLレベルよりも下方に位置させられていなくてもよい。すなわち、汚泥返送管8の吐出口12は、消化槽本体2内の液面WLレベルよりも上方に位置させられてもよい。
汚泥返送管8は、消化槽本体2の最頂部よりも上方レベルまで配管されていなくてもよい。ガス抜き管9についても同様である。ガス抜き管9は、消化槽本体2の最頂部よりも上方レベルまで配管されていなくてもよい。
1:消化槽
2:消化槽本体
5:汚泥引抜管
6:クッションタンク
6a:流入口
6b:流出口
7:返送ポンプ
8:汚泥返送管
9:ガス抜き管
10、20:汚泥循環装置
11:第2ガス抜き管
12:吐出口
18:仕切板
B:発泡汚泥
WL:液面

Claims (7)

  1. 消化槽本体の側面から突出する前記消化槽本体内の発泡汚泥を流出させるための汚泥引抜管と、
    前記汚泥引抜管に接続され、前記消化槽本体内から前記汚泥引抜管を経由して流入した発泡汚泥に含まれる気体を当該発泡汚泥から分離するためのクッションタンクと、
    前記クッションタンク内の汚泥を前記消化槽本体内へ戻すための返送ポンプと、
    前記返送ポンプに接続され、前記クッションタンク内の汚泥を前記消化槽本体内へ戻すための汚泥返送管と、
    前記クッションタンクの上端部に接続され、前記発泡汚泥から分離した前記気体を前記消化槽本体内の気相部に送るためのガス抜き管であって、前記クッションタンクと前記消化槽本体の気相部とを接続するガス抜き管と、
    を備える、汚泥循環装置。
  2. 請求項1に記載の汚泥循環装置において、
    前記汚泥引抜管に接続され、前記汚泥引抜管内を流れる発泡汚泥から分離した気体を前記消化槽本体内の気相部に送るための第2ガス抜き管をさらに備える、
    汚泥循環装置。
  3. 請求項1または2に記載の汚泥循環装置において、
    前記汚泥返送管の吐出口が、前記消化槽本体内であって、前記消化槽本体内の液面レベルよりも下方に位置している、
    汚泥循環装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の汚泥循環装置において、
    前記返送ポンプが容積式ポンプである、
    汚泥循環装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の汚泥循環装置において、
    前記クッションタンクは、前記汚泥引抜管が接続される流入口、および内部の汚泥が流出する流出口を有し、
    前記クッションタンク内の、前記流入口と前記流出口との間に仕切板が配置されている、
    汚泥循環装置。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の汚泥循環装置を備える消化槽。
  7. 消化槽本体の側面から突出する前記消化槽本体内の発泡汚泥を流出させるための汚泥引抜管を経由させて、上端部にガス抜き管が接続されたクッションタンク内へ当該消化槽本体内の発泡汚泥を流下させる汚泥引抜工程と、
    前記クッションタンク内の汚泥を返送ポンプ、および当該返送ポンプに接続された汚泥返送管にて前記消化槽本体内へ戻す汚泥返送工程と、
    を備え、
    前記ガス抜き管は、前記クッションタンクと前記消化槽本体の気相部とを接続する管である、汚泥循環方法。
JP2021063912A 2021-04-05 2021-04-05 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法 Active JP7239631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021063912A JP7239631B2 (ja) 2021-04-05 2021-04-05 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021063912A JP7239631B2 (ja) 2021-04-05 2021-04-05 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022159621A JP2022159621A (ja) 2022-10-18
JP7239631B2 true JP7239631B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=83641327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021063912A Active JP7239631B2 (ja) 2021-04-05 2021-04-05 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7239631B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024053385A (ja) 2022-10-03 2024-04-15 株式会社日本製鋼所 射出成形機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013845A (ja) 2003-06-25 2005-01-20 Sinto Brator Co Ltd スカム破砕装置
JP2009066572A (ja) 2007-09-18 2009-04-02 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd アンモニア除去装置およびこれを用いた有機性廃棄物の処理装置ならび処理方法
JP2019042692A (ja) 2017-09-05 2019-03-22 株式会社Ihi 生物処理装置、および、メタンガス製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5117141B2 (ja) * 1972-06-14 1976-05-31
JPS5841118B2 (ja) * 1981-11-12 1983-09-09 荏原インフイルコ株式会社 バルブドレ−ンの脱臭法
JPS58183997A (ja) * 1982-04-21 1983-10-27 Hitachi Ltd 汚泥の消化処理装置
JPS59225799A (ja) * 1983-06-07 1984-12-18 Toshiba Corp 消化槽監視装置
JPS6031898A (ja) * 1983-08-03 1985-02-18 Toshiba Corp 消化槽制御装置
JPS61120699A (ja) * 1984-11-16 1986-06-07 Ebara Infilco Co Ltd 有機性汚泥の処理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013845A (ja) 2003-06-25 2005-01-20 Sinto Brator Co Ltd スカム破砕装置
JP2009066572A (ja) 2007-09-18 2009-04-02 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd アンモニア除去装置およびこれを用いた有機性廃棄物の処理装置ならび処理方法
JP2019042692A (ja) 2017-09-05 2019-03-22 株式会社Ihi 生物処理装置、および、メタンガス製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022159621A (ja) 2022-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2448674C (en) Anaerobic digestion apparatus, methods for anaerobic digestion and for minimizing the use of inhibitory polymers in digestion
JP7239631B2 (ja) 汚泥循環装置、消化槽、および汚泥循環方法
KR200455119Y1 (ko) 탱크내 저장유체의 교반장치
JP6749561B1 (ja) 圧力密度式水位計測モジュール
CN106085837B (zh) 一种用于餐厨垃圾湿式厌氧制沼气的设备
CN202865228U (zh) 餐厨垃圾厌氧消化罐破壳装置
KR20100112430A (ko) 스컴제거 장치, 스컴제거 장치가 설치된 혐기소화조 및 혐기소화 시스템
US10647605B2 (en) Method and device for the treatment of organic matter, involving recirculation of digested sludge
JP2007229600A (ja) 汚泥処理システム
JP3772028B2 (ja) 嫌気性水処理装置
KR101232268B1 (ko) 바이오디젤 생산 공정폐수의 생물학적 처리장치
CN1242933C (zh) 污泥高温好氧消化装置
KR101879671B1 (ko) 스컴제거 및 하부 침적물 생성방지가 가능한 혐기성 소화조 장치
EP3549918B1 (en) Method and apparatus for anaerobic sludge digestion mixing and heat exchange
JP7139468B2 (ja) 発泡ドレン装置、およびメタン発酵槽
KR20220073172A (ko) 바이오매스를 고품위 연료화하기 위한 수열탄화 반응기 및 수열탄화 반응시스템
JP7114579B2 (ja) 有機性汚泥の嫌気性消化方法及び装置
JP2023154136A (ja) 中温メタン発酵処理装置、および中温メタン発酵処理装置の運転方法
CN215586276U (zh) 一种厨余垃圾的加热罐
JP7343845B2 (ja) 消化槽及び消化槽堆積物の除去方法
CN218900865U (zh) 一种粗苯加氢预分馏系统
CN208649306U (zh) 一种无污染沼气发电系统
CN214971908U (zh) 一种带搅拌装置的超声波提取罐
CN215798710U (zh) 一种改进型uasb厌氧反应器
US20210284557A1 (en) Induced sludge bed anaerobic reactor system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7239631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150