JP7239341B2 - 筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具及びエアブラシユニット - Google Patents
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Description
〈態様1〉筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具であって、
前記塗布具は、水性オーバーコート組成物を含有しており、
前記水性オーバーコート組成物は、水、及び水溶性樹脂を含有している、
筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具。
〈態様2〉前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける動的表面張力が、50mN/m以下である、態様1に記載の塗布具。
〈態様3〉前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける静的表面張力が、35mN/m以下である、態様1又は2に記載の塗布具。
〈態様4〉エアブラシ及び態様1~3のいずれか一項に記載の塗布具を具備しており、前記エアブラシから噴き出す空気を介して、前記水性オーバーコート組成物を噴射させる、エアブラシユニット。
本発明の筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具は、
水性オーバーコート組成物を含有しており、
水性オーバーコート組成物は、水、及び水溶性樹脂を含有している。
水性オーバーコート組成物は、水、及び水溶性樹脂を含有している組成物である。また、水性オーバーコート組成物は、界面活性剤、及び種々の添加剤、例えば、防腐剤、PH調整剤、ノンドライ剤等を含有していてもよい。特に、水性オーバーコート組成物に界面活性剤を含有させることにより、水性オーバーコート組成物の動的表面張力及び静的表面張力を良好に低減させることができる。
水は、イオン交換水、蒸留水等であることができる。
水溶性樹脂は、水に溶解可能な樹脂を意味するものであり、水中にエマルションの形態で分散する樹脂を含むものではない。水性オーバーコート組成物が水溶性樹脂を含有していることにより、エアブラシを用いて水性オーバーコート組成物を塗布した際の塗膜ムラを抑制することができる。かかる水溶性樹脂は、水に溶解された状態で商業的に販売されている樹脂であってよい。水溶性樹脂としては、例えばスチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、ポリウレタン、ポリアクリル酸、アルキド樹脂、変性ポリアミド等であってよく、これらを単独で用いてもよく、又は混合させて用いてもよい。
水溶性有機溶剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコールなどのグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロプレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類等が好ましく使用できる。
増粘剤としては、例えば多糖類等の天然高分子、合成高分子を用いることができる。
界面活性剤としては、随意の界面活性剤を用いることができるが、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤からなる群より選択される少なくとも一種の界面活性剤を用いることが、水性オーバーコート組成物の動的表面張力をより良好に低減させる観点から好ましい。これらの界面活性剤としては、以下の実施例で言及するように、これらの界面活性剤を特定するものとして商業的に入手可能である物を用いることができる。
インク貯蔵部には、上記の水性オーバーコート組成物が貯蔵されている。
塗布部は、塗布具の用途に応じ、随意の材料で構成されていてよい。本発明の塗布具がサインペンである場合、塗布部としては、例えば繊維芯及びプラスチック芯等が挙げられる。
保持部は、塗布具を手で保持することを可能とする部分であってよく、インク貯蔵部を収納できる中空構造を有していてよい。保持部は、例えば円筒状、多角筒状等の形状を有していてよい。
図1に示すように、本発明のエアブラシユニット100は、エアブラシ10及び上記の塗布具20を具備しており、エアブラシ10から噴き出す空気を介して、水性オーバーコート組成物を噴射させる、エアブラシユニットである。
図1に示すように、エアブラシ10は、ノズル12及びガス供給部材14を具備していてよい。ノズル12とガス供給部材14とは、一体として形成されていてもよく、又はホース等の中空部材を介して互いに接続されていてもよい。
連結部材は、エアブラシと塗布具とを連結させる随意の部材である。連結部材は、エアブラシと塗布具とを物理的に連結させる部材であれば、特に限定されない。
〈実施例1〉
(水性オーバーコート組成物の作製)
水溶性樹脂としてのスチレンアクリル樹脂(ジョンクリル63、BASF Japan社、固形分30%)60質量部、アセチレングリコール系界面活性剤(オルフィン4036、日信化学工業社)3質量部、フッ素系界面活性剤(キャップストーンFS-10、DuPont社)0.3質量部、pH調整剤としてのトリエタノールアミン2質量部、防腐剤(バイオデンS、大和化学工業社)、水溶性有機溶剤としてのプロピレングリコール10質量部及び、及びイオン交換水24.4質量部を混合攪拌して、水性オーバーコート組成物を100質量部作製した。
水性オーバーコート組成物の成分を、表1に示すように変更したことを除き、実施例1と同様にして、実施例2~8及び比較例1~4の塗布具を作製した。なお、表1で言及している他の材料としては、以下のものを用いた:
スチレンマレイン酸樹脂:アラスター703S、荒川化学工業社、固形分30%
水溶性ポリウレタン:ユリアーノW321、荒川化学工業社、固形分30%
ポリアクリル酸:watersol S-744、DIC社、固形分40%
アルキド樹脂:watersol S-311、DIC社、固形分50%
変性ポリアミド:AQナイロンA-90、東レ社、固形分100%
アクリルエマルション:ジョンクリル77、BASF Japan社、固形分45.5%
ポリウレタンエマルション:パーマリンUA-4000、三洋化成、固形分38%
アクリル酸エマルション:ボンコート-8400、DIC社、固形分50%
作製した塗布具を、エアブラシに接続して、エアブラシユニットを作製した。
直径8mm、高さ8cmの筒状のポリカーボネート製の被塗工体を高さ方向が鉛直となるように配置し、作製したエアブラシユニットを用いて、被塗工体の全周を塗工するようにして水性オーバーコート組成物を噴射させて、この被塗工体を目視で観察して、外観を評価した。
艶感の評価基準は以下のとおりである:
A:艶が十分に確認できる。
B:艶がやや確認できる。
C:艶が殆ど確認できない。
塗膜ムラの評価基準は以下のとおりである:
A:ムラがなく、均一な塗膜が形成されている。
B:ムラがやや見られるが、均一な塗膜が形成されている。
C:ムラが多く、塗膜の外観が損なわれている。
12 ノズル
14 ガス供給部材
20 塗布具
22 塗布部
30 連結部材
100 エアブラシユニット
Claims (6)
- 筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具であって、
前記塗布具は、水性オーバーコート組成物を含有しており、
前記水性オーバーコート組成物は、水、及び水溶性樹脂を含有しており、かつ
前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける動的表面張力が、35mN/m以上である、
筆記具型の水性オーバーコート組成物用塗布具。 - 前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける動的表面張力が、50mN/m以下である、請求項1に記載の塗布具。
- 前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける静的表面張力が、35mN/m以下である、請求項1又は2に記載の塗布具。
- 前記水性オーバーコート組成物の25℃及び200msにおける静的表面張力が、25mN/m以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の塗布具。
- 前記水溶性樹脂が、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ポリウレタン、ポリアクリル酸、アルキド樹脂、変性ポリアミドからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1~4のいずれか一項に記載の塗布具。
- エアブラシ及び請求項1~5のいずれか一項に記載の塗布具を具備しており、前記エアブラシから噴き出す空気を介して、前記水性オーバーコート組成物を噴射させる、エアブラシユニット。
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