JP7238629B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前部構造に関する。
従来から電気自動車においては、モータルームの小型化を図るために、電気機器を上下方向に積み上げた電気駆動車両構造が知られている(特許文献1参照)。
この電気駆動車両構造は、フロントサイドフレーム間に車幅方向に延びるクロスメンバがモータの上方に設置されており、クロスメンバの上部にインバータが設置されている。
ところで、インバータとモータとを接続する高電圧ケーブルは、その径が太いので、高電圧ケーブルを急激に曲げることが困難である。これに対して、インバータをモータよりも上方に離して設置すれば、高電圧ケーブルを緩やかに曲げることができる。
また、インバータやモータといった電気機器がリザーブタンクを有する冷却水回路に接続されるものがある。リザーブタンクは、冷却水回路から空気を分離するものであり、冷却水回路の上部に設置することが望ましい。
特開2019-51888号公報
しかしながら、モータルームの上方にはフードが設けられているため、リザーブタンクを電気機器よりも上方に設置することが困難となる。このため、リザーブタンクがインバータに連結される高電圧ケーブルの前方に設置される場合には、車両の前突時にリザーブタンクが高電圧ケーブルに強く干渉するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、リザーブタンクが高電圧ケーブルの前方に設置される場合に、車両の前突時にリザーブタンクから高電圧ケーブルに伝達される衝撃を低減できる車両の前部構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、放熱器支持フレームに支持されて車両の前部のモータルームに設置される放熱器と、前記放熱器の後方に設置され、車両の幅方向両端部が車体に支持されるフレーム部材と、モータと駆動装置とを有し、前記フレーム部材に吊り下げられるようにして支持されるパワートレインと、前記フレーム部材の上面に上下方向に並んで設置される複数の電気機器と、前記複数の電気機器の少なくとも1つと前記モータとを連結する高電圧ケーブルと、前記放熱器と前記複数の電気機器と前記モータとを連絡し、冷却水によって前記複数の電気機器と前記モータとを冷却する冷却水配管と、前記放熱器よりも高い位置に設置され、前記冷却水配管を流れる冷却水に混入する空気を除去するリザーブタンクとを有する車両の前部構造であって、前記高電圧ケーブルは、前記複数の電気機器の少なくとも1つの電気機器の車両の幅方向端部に連結されており、前記リザーブタンクは、前記高電圧ケーブルの前方で、かつ車両の幅方向で前記複数の電気機器と並んで設置されており、前記リザーブタンクの前部は、前記放熱器支持フレームの最上部に取付けられており、前記リザーブタンクの底面は、前記底面の後端部が前記底面の前端部より高くなるように前側から後側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面の後端部は、前記高電圧ケーブルの最上端よりも高い位置に位置していることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、リザーブタンクが高電圧ケーブルの前方に設置される場合に、車両の前突時にリザーブタンクから高電圧ケーブルに伝達される衝撃を低減できる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを上から見た図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを正面から見た図である。 図3は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを後方から見た図であり、ラジエータを取り外した状態を示す。 図4は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを左側から見た図である。 図5は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを右側から見た図である。 図6は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のモータルームを正面から見た図であり、冷却水配管のレイアウトを示す図である。 図7は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造を示す図であり、リザーブタンクの周辺を後方から見た図である。 図8は、図7のVIII-VIII方向矢視断面図である。 図9は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のリザーブタンクの正面図である。 図10は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のリザーブタンクの後面図である。 図11は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のリザーブタンクの左側面図である。 図12は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のリザーブタンクの右側面図である。 図13は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造のリザーブタンクの底面図である。
本発明の一実施の形態に係る車両の前部構造は、放熱器支持フレームに支持されて車両の前部のモータルームに設置される放熱器と、放熱器の後方に設置され、車両の幅方向両端部が車体に支持されるフレーム部材と、モータと駆動装置とを有し、フレーム部材に吊り下げられるようにして支持されるパワートレインと、フレーム部材の上面に上下方向に並んで設置される複数の電気機器と、複数の電気機器の少なくとも1つとモータとを連結する高電圧ケーブルと、放熱器と複数の電気機器とモータとを連絡し、冷却水によって複数の電気機器とモータとを冷却する冷却水配管と、放熱器よりも高い位置に設置され、冷却水配管を流れる冷却水に混入する空気を除去するリザーブタンクとを有する車両の前部構造であって、高電圧ケーブルは、複数の電気機器の少なくとも1つの電気機器の車両の幅方向端部に連結されており、リザーブタンクは、高電圧ケーブルの前方で、かつ車両の幅方向で複数の電気機器と並んで設置されており、リザーブタンクの前部は、放熱器支持フレームの最上部に取付けられており、リザーブタンクの底面は、底面の後端部が底面の前端部より高くなるように前側から後側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有し、傾斜面の後端部は、高電圧ケーブルの最上端よりも高い位置に位置している。
これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の前部構造は、リザーブタンクが高電圧ケーブルの前方に設置される場合に、車両の前突時にリザーブタンクから高電圧ケーブルに伝達される衝撃を低減できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両の前部構造について、図面を用いて説明する。
図1から図13は、本発明の一実施例に係る車両の前部構造を示す図である。図1から図13において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、車両1は、左側サイドフレーム2L、右側サイドフレーム2R、アッパメンバ2A、ロアメンバ2B、左側連結フレーム2C、右側連結フレーム2D、フロントバンパーリインホースメント2E、支持フレーム2Fおよびダッシュパネル3を備えている。
左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rは、車両1の幅方向(以下、車幅方向という)に離隔して前後方向に延びている。本実施例の左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rは、本発明の車体を構成している。
アッパメンバ2Aとロアメンバ2Bは、上下方向に並んで設置されており、それぞれ車幅方向に延びている。左側連結フレーム2Cと右側連結フレーム2Dは、アッパメンバ2Aとロアメンバ2Bを連結しており、上下方向の中央部が左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rに連結されている。
フロントバンパーリインホースメント2Eは、左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rの前端部に連結されており、車幅方向に延びている。フロントバンパーリインホースメント2Eには図示しないフロントバンパが取付けられる。
支持フレーム2Fは、アッパメンバ2Aの上方に設けられている。支持フレーム2Fは、アッパメンバ2Aと上下方向に並んで設置されており、車幅方向の両端部が左側連結フレーム2Cと右側連結フレーム2Dに連結されている。
図1に示すように、ダッシュパネル3は、車両1の内部を前側のモータルーム4と後側の車室5とに仕切っている。
モータルーム4は、車両1の前部においてダッシュパネル3と左側サイドフレーム2Lと右側サイドフレーム2Rとアッパメンバ2Aとロアメンバ2Bと左側連結フレーム2Cと右側連結フレーム2Dとフロントバンパーリインホースメント2Eと支持フレーム2Fとによって囲まれる空間である。
なお、左側サイドフレーム2Lと右側サイドフレーム2Rにはそれぞれモータルーム4を形成する車体パネルが設けられているが、図示省略する。
図3において、モータルーム4にはパワートレイン6が設置されている。パワートレイン6は、モータ7と、モータ7の車幅方向左端部に連結された駆動装置8とを備えている。
モータ7は、車両1の走行用の駆動源を構成している。駆動装置8は、例えば、いずれも図示しない入力軸と、出力軸と、入力軸から出力軸に動力を伝達する複数の歯車組と、出力軸に伝達された動力を図示しないドライブシャフトを介して図示しない駆動輪に伝達するディファレンシャル装置とを含んで構成されている。
左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rには左側支持部材9Lと右側支持部材9Rを介してサブフレーム10が連結されている。
図1に示すように、サブフレーム10は、前側メンバ11と、前側メンバ11の後方に設置された後側メンバ12と、後側メンバ12の後方に設置された補助メンバ13とを備えている。
前側メンバ11および後側メンバ12は、車幅方向に延びており、車幅方向の両端部(左右端部)がそれぞれ左側サイドフレーム2Lおよび右側サイドフレーム2Rに連結されている。補助メンバ13は、後側メンバ12に連結されており、後側メンバ12から後方に略コの字状に湾曲している。本実施例のサブフレーム10は、本発明のフレーム部材を構成する。
前側メンバ11と後側メンバ12の車幅方向の左端部の下面には左側マウント部材14Lが連結されており(図3参照)、左側マウント部材14Lは、駆動装置8に連結されている。
前側メンバ11と後側メンバ12の車幅方向の右端部の下面には右側マウント部材14Rが連結されており(図3参照)、右側マウント部材14Rは、モータ7に連結されている。
補助メンバ13の下面は図示しない後側マウント部材が連結されており、後側マウント部材は、駆動装置8の後部に連結されている。
すなわち、パワートレイン6は、サブフレーム10に吊り下げられるようにして、左側マウント部材14L、右側マウント部材14Rおよび後側マウント部材によってサブフレーム10に弾性的に支持されている。
図2、図6において、モータルーム4にはラジエータ15が設置されており、ラジエータ15は、アッパタンク15Aと、アッパタンク15Aの下方に設置されたロアタンク15Cと、アッパタンク15Aとロアタンク15Cとを連結するラジエータコア15Bとを備えている。
図6において、アッパタンク15Aにはモータ出口配管30の下流端30bが連結されている。モータ出口配管30の上流端30aは、モータ7に連結されている。モータ7を冷却した冷却水は、モータ出口配管30を通してアッパタンク15Aに導入される。ここで、上流、下流とは、冷却水の流れる方向に対して上流、下流を指す。
ラジエータコア15Bは、扁平形状の図示しないウォータチューブが交互に積層して構成されている。ラジエータコア15Bは、アッパタンク15Aからウォータチューブを流れる冷却水と外気とを熱交換することにより、冷却水を冷却し、冷却後の冷却水をロアタンク15Cに導入する。
ロアタンク15Cにはラジエータ出口配管31の上流端31aが連結されており、ラジエータ出口配管31の下流端31bは、電動ウォータポンプ23に連結されている。ラジエータコア15Bによって冷却された冷却水は、ロアタンク15Cからラジエータ出口配管31を通して電動ウォータポンプ23に吸い込まれる。
本実施例のラジエータ15は、本発明の放熱器を構成し、アッパメンバ2A、ロアメンバ2B、左側連結フレーム2C、右側連結フレーム2Dおよび支持フレーム2Fは、本発明の放熱器支持フレームを構成する。
前側メンバ11と後側メンバ12の上側には第1の電気機器24と第2の電気機器25が取付けられている(図3、図5参照)。本実施例の第1の電気機器24および第2の電気機器25は、本発明の電気機器を構成する。
第1の電気機器24は、バッテリモジュールとDCDCコンバータから構成されており、前側メンバ11と後側メンバ12の上面に設置されている。
第2の電気機器25は、インバータから構成されている。第2の電気機器25は、第1の電気機器24の上方に設置されており、ブラケット26によって第1の電気機器24に連結されている。
第1の電気機器24と第2の電気機器25は、モータ7の上方で上下方向に重なるようにサブフレーム10の上面に設置されている。
前側メンバ11と後側メンバ12と補助メンバ13の上面には第1の電気機器24および第2の電気機器25の左方に位置するようにして第3の電気機器27が設置されている(図1参照)。
第3の電気機器27は、ジャンクションボックスから構成されており、高電圧ケーブル28によって第2の電気機器25に連結されている(図5参照)。第1の電気機器24のバッテリモジュールとDCDCコンバータとは、それぞれ図示しないケーブルによって第3の電気機器27に連結されている。
図1、図4に示すように、第2の電気機器25の車幅方向の左端部25aにはU相ケーブル41a、V相ケーブル41bおよびW相ケーブル41cの一端部に設けられたコネクタ42Aが接続されている。以下、U相ケーブル41a、V相ケーブル41bおよびW相ケーブル41cをケーブル41という。
図3に示すように、ケーブル41の他端部にはコネクタ42Bが設けられており、コネクタ42Bは、モータ7に連結されている。すなわち、ケーブル41は、第2の電気機器25とモータ7とを連結している。
ケーブル41は、U相ケーブル41a、V相ケーブル41bおよびW相ケーブル41cをケーブル41が前後方向に並んだ状態で第2の電気機器25の左端部25aから湾曲し、前側メンバ11と後側メンバ12の間を通してモータ7まで延びている。
U相ケーブル41a、V相ケーブル41bおよびW相ケーブル41cをケーブル41は、同じ高さ位置に設置されている。本実施例の左端部25aは、本発明の電気機器の車両の幅方向端部を構成する。
ケーブル41の上下方向の略中央部は、ブラケット29(図4参照)によって第3の電気機器27の左端部27aに固定されている。
第1の電気機器24のDCDCコンバータは、第1の電気機器24のバッテリモジュールの出力電圧を変圧し、変圧した電圧を、第3の電気機器27から第2の電気機器25を構成するインバータに出力する。
第2の電気機器25を構成するインバータは、第1の電気機器24のDCDCコンバータから出力された電流を直流から交流に変換してケーブル41によってモータ7に供給する。
すなわち、ケーブル41は、第2の電気機器25を構成するインバータからモータ7にU相、V相、W相からなる3相交流電力を供給する。これにより、モータ7が第2の電気機器25を構成するインバータによって駆動される。本実施例のケーブル41は、本発明の高電圧ケーブルを構成する。
図6において、モータルーム4にはインバータ入口配管32、第1の中間冷却水配管33および第2の中間冷却水配管34が設置されている。
インバータ入口配管32の上流端32aは、電動ウォータポンプ23に連結されており、インバータ入口配管32の下流端32bは、第2の電気機器25に連結されている。電動ウォータポンプ23は、ラジエータ出口配管31によってロアタンク15Cに連結されている。
これにより、ラジエータコア15Bによって冷却されてロアタンク15Cに導入された低温の冷却水は、電動ウォータポンプ23によってラジエータ出口配管31およびインバータ入口配管32を通して第2の電気機器25に流れる。このため、第2の電気機器25が冷却水によって冷却される。
第1の中間冷却水配管33の上流端33aは、第2の電気機器25に連結されており、第1の中間冷却水配管33の下流端33bは、第1の電気機器24に連結されている。これにより、第2の電気機器25から排出された冷却水が第1の中間冷却水配管33を通して第1の電気機器24に導入され、第1の電気機器24が冷却水によって冷却される。
第2の中間冷却水配管34の上流端34aは、第1の電気機器24に連結されており、第2の中間冷却水配管34の下流端34bは、モータ7に連結されている。
これにより、第1の電気機器24から排出された冷却水が第2の中間冷却水配管34を通してモータ7に導入され、モータ7が冷却水によって冷却される。
モータ出口配管30の上流端30aは、モータ7に連結されており、モータ出口配管30の下流端30bは、アッパタンク15Aに連結されている。これにより、モータ7を冷却した冷却水は、モータ出口配管30を流れてアッパタンク15Aに戻される。
このようにラジエータ15、インバータ入口配管32、第1の中間冷却水配管33、第2の中間冷却水配管34およびモータ出口配管30から構成される冷却装置によってモータ7、第1の電気機器24および第2の電気機器25が冷却される。
本実施例のモータ出口配管30、ラジエータ出口配管31、インバータ入口配管32、第1の中間冷却水配管33および第2の中間冷却水配管34は、本発明の冷却水配管を構成する。
図1に示すように、モータルーム4にはリザーブタンク36が設置されている。リザーブタンク36は、第1のリザーブ入口配管37によって第1の中間冷却水配管33に連結されている。
リザーブタンク36は、ロアタンク15Cからラジエータ出口配管31、インバータ入口配管32、第1の中間冷却水配管33、第2の中間冷却水配管34およびモータ出口配管30を流れる冷却水に含まれる空気を第1のリザーブ入口配管37から取り込む。
リザーブタンク36は、第2のリザーブ入口配管39によってラジエータ15のアッパタンク15Aに連結されている。
リザーブタンク36は、アッパタンク15Aを流れる冷却水に含まれる空気を第2のリザーブ入口配管39から取り込む。
リザーブタンク36は、第1のリザーブ入口配管37および第2のリザーブ入口配管39から取り込んだ空気を冷却水から分離する。
図6に示すように、リザーブタンク36の底面には冷却水出口管36Aが設けられており、冷却水出口管36Aにはリザーブ出口配管38が連結されている。
リザーブ出口配管38は、ロアタンク15Cに連結されている。リザーブタンク36は、空気と分離された冷却水を冷却水出口管36Aおよびリザーブ出口配管38を通してロアタンク15Cに戻し、ラジエータコア15Bからロアタンク15Cに導入された低温の冷却水に混合させる。
リザーブタンク36は、ラジエータ15よりも高い位置に設置されており、リザーブタンク36の上壁36aは、インバータ入口配管32の下流端32bおよび第1の中間冷却水配管33の上流端33aよりも高い位置に位置している。
図11に示すように、リザーブタンク36の上壁36aの前側には傾斜面36pが形成されている。傾斜面36pは、前側から後側に向かって上方に傾斜している。リザーブタンク36の上方には仮想線で示すフード51が設置されており、フード51は、前側から後側に向かって上方に傾斜している。
リザーブタンク36は、モータルーム4において最も上方に設けられており、フード51の近くに設置されている。このため、リザーブタンク36の傾斜面36pをフード51に沿って傾斜させることにより、リザーブタンク36をフード51に近づけて設置でき、車両1の上下方向の寸法を短縮できる。この結果、車両1の小型化を図ることができる。
図1、図4に示すように、リザーブタンク36は、ケーブル41の前方で、かつ車幅方向で第1の電気機器24および第2の電気機器25と並んで設置されている。
すなわち、リザーブタンク36は、ケーブル41の前方に位置し、車幅方向で第1の電気機器24および第2の電気機器25に対向している。
図11から図13に示すように、リザーブタンク36の前壁36fには一対のブラケット36B、36Cが設けられており、ブラケット36B、36Cは、ボルト43(図8参照)によって支持フレーム2Fに締結されている。
これにより、リザーブタンク36の前部は、ブラケット36B、36Cを介してアッパメンバ2Aよりも上方に位置する支持フレーム2Fの上面2fに取付けられている。
すなわち、リザーブタンク36の前部は、放熱器支持フレームを構成する部品のうち、最も高い位置に位置する支持フレーム2Fの上面に取付けられている。支持フレーム2Fの上面2fは、本発明の放熱器支持フレームの最上部を構成する。
図10、図12に示すように、リザーブタンク36の底面36bには傾斜面36tが形成されている。
図8に示すように、傾斜面36tは、底面36bの後端部36cが底面36bの前端部36dより高くなるように前側から後方に向かって上方に傾斜している。
傾斜面36tの後端部36cは、ケーブル41の最上端41uよりも高い位置に位置しており、傾斜面36tの前端部36dは、ケーブル41の最上端41uよりも低い位置に位置している。
図10、図12に示すように、リザーブタンク36の底面36bには突出部36eが形成されており、突出部36eは、傾斜面36tよりも下方に突出している。
図6に示すように、突出部36eは、車幅方向で傾斜面36tと並んで設けられており、傾斜面36tに対して第1の電気機器24および第2の電気機器25側と反対側(左側)に位置している。
図13に示すように、車幅方向で第1の電気機器24および第2の電気機器25に対向する突出部36eの右側面には傾斜面36gが形成されている。傾斜面36gは、後端部から前端部に向かって第1の電気機器24および第2の電気機器25から離れるように傾斜している。
冷却水出口管36Aは、突出部36eに設けられており、突出部36eから下方に延びている。図13に示すように、傾斜面36tの前端部36dの車幅方向長さL1は、傾斜面36tの後端部36cの車幅方向の長さL2よりも長く形成されている。
次に、作用を説明する。
本実施例の車両1の前部構造は、ラジエータ15よりも高い位置に設置され、モータ出口配管30、ラジエータ出口配管31、インバータ入口配管32、第1の中間冷却水配管33および第2の中間冷却水配管34を流れる冷却水に混入する空気を除去するリザーブタンク36を有する。
リザーブタンク36は、ケーブル41の前方で、かつ車幅方向で第1の電気機器24および第2の電気機器25と並んで設置されており、リザーブタンク36の前部は、支持フレーム2Fの上部に取付けられている。
このような車両1の前部構造において、車両1の前突時に前方から車両1に過大な荷重が加わる場合には、ラジエータ15と、ラジエータ15を支持するアッパメンバ2A、ロアメンバ2B、左側連結フレーム2C、右側連結フレーム2Dおよび支持フレーム2Fが後方に移動する。
このとき、支持フレーム2Fに取付けられたリザーブタンク36が支持フレーム2Fと共に後方に移動し、ケーブル41に強い衝撃力で衝突するおそれがある。
本実施例の車両1の前部構造によれば、リザーブタンク36の底面36bは、後端部36cが前端部36dより高くなるように前方から後方に向かって上方に傾斜する傾斜面36tを有し、傾斜面36tの後端部36cが、ケーブル41の最上端41uよりも高い位置に位置している。
これにより、車両1の前突時にリザーブタンク36が後方に移動してケーブル41に接触するときに、リザーブタンク36が傾斜面36tの傾斜に沿ってケーブル41の上側をスライドしながら、リザーブタンク36の後端部36cが上方に押し上けられる。
また、リザーブタンク36の突出部36eには傾斜面36gが形成されており、傾斜面36gは、前端部から後端部に向かって第1の電気機器24および第2の電気機器25から離れるように傾斜している。
このため、リザーブタンク36が傾斜面36tの傾斜に沿って後方に移動するときに、傾斜面36gがケーブル41を接触した状態でスライドしながら、右方に移動する。
したがって、リザーブタンク36からケーブル41に加わる衝撃力を低減でき、ケーブル41を効果的に保護できる。この結果、第2の電気機器25とケーブル41の接続を維持できる。
ここで、ケーブル41は、第2の電気機器25かちモータ7に向かって湾曲して下方に延びている。このため、ケーブル41が車幅方向で第2の電気機器25から離れるほど、ケーブル41の位置が低くなる上に、衝撃により撓み易くなる。
本実施例の車両1の前部構造によれば、リザーブタンク36は、底面36bから下方に突出する突出部36eを有する。突出部36eは、車幅方向で傾斜面36tと並んで設けられ、かつ、傾斜面36tに対して第2の電気機器25側と反対側に位置している。
これにより、ケーブル41の最上端41u側に傾斜面36tを位置させ、ケーブル41が低くなる位置に突出部36eを位置させることができる。
このため、突出部36eによってリザーブタンク36の容量を増大させて冷却水から空気を分離する機能を向上させることができる。これに加えて、車両1の前突時に、リザーブタンク36が傾斜面36tに沿ってケーブル41の上側をスライドする距離を長くできる。
この結果、リザーブタンク36からケーブル41に加わる衝撃力をより効果的に低減できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、傾斜面36tの前端部36dの車幅方向長さL1が傾斜面36tの後端部36cの車幅方向の長さL2よりも長く形成されている。
車両1の前突時において、リザーブタンク36は、傾斜面36pの後端部36cが最初にケーブル41に乗り上げて上方に押し上げられる。次いで、リザーブタンク36は、傾斜面36tに沿ってケーブル41の上側をスライドし、最終的に傾斜面36pの前端部36dがケーブル41に対面する。
傾斜面36tの後端部36cは、前端部36dよりも車幅方向長さが長いので、リザーブタンク36がケーブル41に衝突したときの衝撃を後端部36cの車幅方向に分散できる。このため、リザーブタンク36からケーブル41に加わる衝撃力をより効果的に低減できる。
また、突出部36eに傾斜面36gが形成されているので、リザーブタンク36に後方に移動したときに、ケーブル41に沿って右方に移動する。
このため、後方に移動するリザーブタンク36によって幅の狭い後端部36cから幅が広い前端部36dにケーブル41を対面させることができ、リザーブタンク36がケーブル41に衝突したときの衝撃を後端部36cの車幅方向に確実に分散できる。
また、本実施例の車両1の前部構造によれば、リザーブタンク36は、リザーブタンク36から冷却水を排出する冷却水出口管36Aを有し、冷却水出口管36Aは、突出部36eに設けられている。
これにより、傾斜面36pを避けて冷却水出口管36Aをリザーブタンク36に設置でき、リザーブタンク36が傾斜面36tに沿ってケーブル41の上側をスライドするときに、冷却水出口管36Aからケーブル41に加えられる衝撃力を低減できる。
なお、本実施例の車両1の前部構造は、電気車両の前部構造を例にしているが、ハイブリッド車両の前部構造に適用してもよい。
また、本実施例の車両1の前部構造は、第2の電気機器25とモータ7とをケーブル41によって連結しているが、第1の電気機器24とモータ7とを高電圧ケーブルによって連結してもよく、第1の電気機器24と第2の電気機器25の両方とモータ7とを高電圧ケーブルによって連結してもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2A...アッパメンバ(放熱器支持フレーム)、2B...ロアメンバ(放熱器支持フレーム)、2C...左側連結フレーム(放熱器支持フレーム)、2D...右側連結フレーム(放熱器支持フレーム)、2F...支持フレーム(放熱器支持フレーム)、2f...上面(放熱器支持フレームの最上部)、2L...左側サイドフレーム(車体)、2R...右側サイドフレーム(車体)、4...モータルーム、6...パワートレイン、7...モータ、8...駆動装置、10...サブフレーム(フレーム部材)、11...前側メンバ(フレーム部材)、12...後側メンバ(フレーム部材)、13...補助メンバ、15...ラジエータ(放熱器)、24...第1の電気機器(電気機器)、25...第2の電気機器(電気機器)、25a...左端部(電気機器の車両の幅方向端部)、30...モータ出口配管(冷却水配管)、31...ラジエータ出口配管(冷却水配管)、32...インバータ入口配管(冷却水配管)、33...第1の中間冷却水配管(冷却水配管)、34...第2の中間冷却水配管(冷却水配管)、36...リザーブタンク、36A...冷却水出口管、36b...底面(リザーブタンクの底面)、36c...後端部、36d...前端部、36e...突出部、36p...傾斜面、41...ケーブル(高電圧ケーブル)、41u...最上端(高電圧ケーブルの最上端)、L1...傾斜面の前端部の車幅方向長さ、L2...傾斜面の後端部の車幅方向長さ

Claims (3)

  1. 放熱器支持フレームに支持されて車両の前部のモータルームに設置される放熱器と、
    前記放熱器の後方に設置され、車両の幅方向両端部が車体に支持されるフレーム部材と、
    モータと駆動装置とを有し、前記フレーム部材に吊り下げられるようにして支持されるパワートレインと、
    前記フレーム部材の上面に上下方向に並んで設置される複数の電気機器と、
    前記複数の電気機器の少なくとも1つと前記モータとを連結する高電圧ケーブルと、
    前記放熱器と前記複数の電気機器と前記モータとを連絡し、冷却水によって前記複数の電気機器と前記モータとを冷却する冷却水配管と、
    前記放熱器よりも高い位置に設置され、前記冷却水配管を流れる冷却水に混入する空気を除去するリザーブタンクとを有する車両の前部構造であって、
    前記高電圧ケーブルは、前記複数の電気機器の少なくとも1つの電気機器の車両の幅方向端部に連結されており、
    前記リザーブタンクは、前記高電圧ケーブルの前方で、かつ車両の幅方向で前記複数の電気機器と並んで設置されており、
    前記リザーブタンクの前部は、前記放熱器支持フレームの最上部に取付けられており、
    前記リザーブタンクの底面は、前記底面の後端部が前記底面の前端部より高くなるように前側から後側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有し、
    前記傾斜面の後端部は、前記高電圧ケーブルの最上端よりも高い位置に位置していることを特徴とする車両の前部構造。
  2. 前記リザーブタンクは、前記底面から下方に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、車両の幅方向で前記傾斜面と並んで設けられ、かつ、前記傾斜面に対して前記複数の電気機器側と反対側に位置しており、
    前記傾斜面の前端部の車両の幅方向長さは、前記傾斜面の後端部の車両の幅方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部構造。
  3. 前記リザーブタンクは、前記リザーブタンクから冷却水を排出する冷却水出口管を有し、
    前記冷却水出口管は、前記突出部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両の前部構造。
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