JP7237747B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ装置に関する。
従来、PV[photovoltaic]システム用PCS[power conditioning system]におけるインバータ部の出力安定化のために、電流誤差を積算した積分データを用いて、インバータ部のスイッチング素子を制御するスイッチングduty(スイッチングデューティー比)の決定が行われてきた(特許文献1)。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、本願出願人による特許文献1を挙げることができる。
特許第6200196号公報
しかしながら、上記従来の技術では、積分データに基づいてスイッチングdutyを決定するため、僅かな系統電圧周波数のずれにより大きく出力電流が目標波形からずれてしまうおそれがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、系統電圧周波数の僅かなずれが発生した場合においても出力電流が目標波形からずれにくいインバータ装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されたインバータ装置は、直流電源の電力を交流変換し、交流電力系統に対して連系運転するインバータ主回路を備え、前記インバータ主回路の交流変換の動作を、交流電力系統電圧のゼロクロスポイントに同期した波形制御により制御するインバータ装置であって、前記交流電力系統電圧と直流バス電圧との比により第1デューティー比を算出し、電流基準とインバータ出力との電流誤差の積算により第2デューティー比を算出し、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを加算したスイッチングデューティー比に基づいて前記インバータ出力を制御する。
本発明に係るインバータ装置によれば、系統電圧周波数の僅かなずれが発生した場合においても出力電流が目標波形からずれにくいインバータ装置を提供することが可能となる。
インバータ装置の構成例を示すブロック図 図1に示したインバータ装置におけるスイッチングduty決定処理を説明するためのグラフ 図2に示したスイッチングduty決定処理で作成された誤差積算値(スイッチングduty)を示すグラフ 図3に示した誤差積算により決定したスイッチングdutyによる出力電流のずれを説明するためのグラフ ベースduty作成部を追加したインバータ装置の構成例を示す全体ブロック図 図5に示したインバータ装置におけるスイッチングduty決定処理を説明するためのグラフ
<インバータ装置1>
図1は、インバータ装置の構成例を示すブロック図である。本構成例のインバータ装置1は、例えばPV[photovoltaic]モジュール等である直流電源2から入力される直流電力を交流電力に変換し、交流電力系統16に対して連系運転するインバータ主回路4と、交流電力系統電圧Voを検出する電圧検出器5と、交流電力系統電圧Voを基にして出力同期信号Vsを作成するゼロクロス検出回路6と、インバータ主回路4の交流出力(以下、インバータ出力という)の出力電流Ioを検出する電流検出器7と、出力電流IoをA/D変換するA/D変換器8と、出力電流Ioと出力同期信号Vsとを基にしてインバータ主回路4をPWM[pulse width modulation]制御するDSP[digital signal processor]9と、交流電力系統電圧Voの電圧異常を検出する電圧異常検出回路10と、DSP9が出力するPWMデータを基にしてゲートパルス信号Gpを作成するタイマ・カウンタ回路11と、ゲートパルス信号Gpを基にしてインバータ主回路4のスイッチング素子(図示省略)をスイッチング制御するゲート駆動回路12とを備えている。インバータ主回路4と、インバータ装置1と交流電力系統16との接続点との間には、リアクトル13とコンデンサ14からなり、インバータ出力の高周波成分を除去するフィルタ15が設けられている。
インバータ装置1は、遮断器17および柱上トランス18を介して交流電力系統16と接続されており、インバータ装置1は、交流電力系統16に対して連系して運転する。
DSP9は、電流基準波形データWbが格納された電流基準波形メモリ19と、電流基準波形メモリ19から電流基準波形データWbを順次読み出して、出力指令信号Vcと乗算して電流基準信号(電流基準,目標電流)Icを作成する乗算部20と、出力電流Ioと電流基準信号Icとの誤差を算出して電流誤差信号eを作成する誤差信号作成部21と、出力同期信号Vsの周期を1区間とする電流誤差信号eの波形パターンの積分を行う誤差波形パターン積分回路22と、誤差波形パターン積分回路22から出力される積分データe’をパルス幅変調してPWMデータDpを作成するPWM処理回路23と、PWMデータDpを格納するPWMメモリ24と、交流電力系統電圧Voの周波数の算出、交流電力系統電圧Voの周波数異常を示す周波数異常信号Feの出力を行うゼロクロス周期検出処理回路25とを備えている。
次に、インバータ装置1の動作を、順を追って説明する。電流検出器7で検出されたインバータ出力の出力電流Ioは、A/D変換器8によってA/D変換されたのち、誤差信号作成部21に入力される。
一方、電圧検出器5で検出された交流電力系統電圧Voは、ゼロクロス検出回路6に入力される。ゼロクロス検出回路6では入力された交流電力系統電圧Voを基にして出力同期信号Vsを作成して、電流基準波形メモリ19に出力する。電流基準波形メモリ19では、格納している電流基準波形データWbを、入力された出力同期信号Vsに同期して読み出して乗算部20に出力する。乗算部20では、入力された電流基準波形データWbと出力指令信号Vcとを乗算して電流基準信号Icを作成して誤差信号作成部21に出力する。
出力電流Ioと電流基準信号Icとが入力された誤差信号作成部21では、出力電流Ioと電流基準信号Icとの誤差である電流誤差信号eを作成して、誤差波形パターン積分回路22に出力する。誤差波形パターン積分回路22には、出力同期信号Vsがゼロクロス検出回路6から入力されており、誤差波形パターン積分回路22では、出力同期信号Vsの周期を1区間として電流誤差信号eの波形パターンを積分する。このようにして作成された積分データe’は、次回のサンプリング時の積分演算に使用するために誤差波形パターン積分回路22内に記憶されるとともに、PWM処理回路23に出力される。
PWM処理回路23では、入力された積分データe’をパルス幅変調してPWMデータDpを作成して、PWMメモリ24に格納する。PWMメモリ24では、ゼロクロス検出回路6から入力される出力同期信号Vsと同期を取りつつ、サンプリング毎にPWMデータDpをタイマ・カウンタ回路11に出力する。
タイマ・カウンタ回路11では、DSP9において上述した手順で作成されたPWMデータDpを基にしてゲートパルス信号Gpを作成して、ゲート駆動回路12に出力する。ゲート駆動回路12では、入力されるゲートパルス信号Gpを基にしてインバータ主回路4のスイッチング素子(図示省略)をスイッチング制御して、インバータ主回路4を駆動させる。
<スイッチングdutyの決定機能>
ここで、インバータ装置1では、電流誤差信号eを積算した積分データe’を用いてインバータ主回路4のスイッチング素子を制御するスイッチングduty(スイッチングデューティー比)を決定している。しかしながら、積分データe’に基づいてスイッチングduty全体を決定すると、僅かな系統電圧周波数のずれにより大きく出力電流が目標波形からずれてしまうおそれがある。
図2は、インバータ装置1におけるスイッチングduty決定処理を説明するためのグラフである。本図では、目標電流(電流基準信号)Icのピークが30Aの場合の例を示す。
初期状態の誤差積算値(スイッチングduty)の値は0である(図中1段目左から1つ目のグラフ)。この状態でスイッチングを行った場合、スイッチングdutyが足りないため出力電流Ioは0Aである(図中2段目左から1つ目のグラフ)。この場合、各38kHz割込み処理での目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Io(0A)との誤差(30A)の数値に所定の係数をかけて求めた値、すなわち、それぞれの位相での目標電流Icと出力電流Ioとの誤差の係数倍が誤差積算値(誤差積分配列)として加算される(図中1段目左から2つ目のグラフ)。
次にスイッチングを行った場合も、スイッチングdutyが足りないため出力電流Ioは0Aである(図中2段目左から2つ目のグラフ)。この場合においても、それぞれの位相での目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Io(0A)との誤差(30A)の係数倍が誤差積算値に積算される(図中1段目左から3つ目のグラフ)。
上述した処理を繰り返し実行し、誤差積算値を順次更新することにより例えば15Aピークの出力電流Ioが出力されるようになる(図中6段目左から2つ目のグラフ)。この場合、目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Ioのピーク(15A)との誤差(15A)の係数倍が誤差積算値に加算される(図中5段目左から3つ目のグラフ)。
次にスイッチングを行った場合、例えば25Aピークの出力電流Ioが出力される(図中6段目左から3つ目のグラフ)。この場合、目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Ioのピーク(25A)との誤差(5A)の係数倍が誤差積算値に積算される(図中5段目左から4つ目のグラフ)。
次にスイッチングを行った場合、例えば30Aピークの出力電流Ioが出力される(図中6段目左から4つ目のグラフ)。この場合、目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Ioのピーク(30A)との誤差(0A)がなくなるため、誤差積算値は変化せず、以降、インバータ装置1はこのスイッチングdutyを維持しながら30Aピークで運転する。
図3は、図2に示したスイッチングduty決定処理で作成された誤差積算値(スイッチングduty)を示すグラフである。50Hzで割り込み処理が38kHzで行われる場合、本図に示したように、半周期で380個のPWMデータDp1~380が作成される。インバータ装置1では、ゼロクロス検出回路6で検出したタイミングにおいてPWMデータDp1を参照してそのON比率でスイッチングを行う。そして38kHz割込みが発生するごとに、PWMデータDp2、PWMデータDp3を順次参照してそのON比率でスイッチングを行う。
しかしながら、このような誤差積算値に基づいてスイッチングdutyを決定すると、僅かな系統電圧周波数のずれにより大きく出力電流Ioが目標波形からずれてしまうおそれがある。詳しく説明すると、電流誤差の積分によって求められるスイッチングdutyは、交流電力系統電圧ゼロクロスポイント(ゼロクロス点)からの時間に応じて算出される。この場合、交流電力系統電圧Voが歪んだり周期が変化したりしたときに想定される交流電力系統電圧Voと異なるため、その状態でスイッチングdutyを算出すると想定とは異なる電流が出力される。
図4は、図3に示した誤差積算により決定したスイッチングdutyによる出力電流Ioのずれを説明するためのグラフである。本図に示したように、交流電力系統電圧(系統電圧)Voの周波数とDSP9のソフト内のスイッチングdutyの周波数とがあっている場合、目標電流波形と同じ波形の出力電流Ioとなる。一方、交流電力系統電圧Voの周波数が僅か(微小)に変化した場合、スイッチングdutyの波形が交流電力系統電圧Voの波形から少しずれることにより、出力電流Ioが大きくずれてしまう。
このような出力電流Ioのずれを抑制するために、交流電力系統16側へ0A電流を出力するベースdutyを実際(現在)の交流電力系統電圧Voの値および直流バス電圧の値から算出し、このベースdutyに加算する部分のみを積分データe’を基にして算出し、これらを加算してスイッチングdutyを決定することが好ましい。これにより、交流電力系統電圧Voの周波数がずれた場合においてもベースduty(0A電流)に加算する部分のみの電流制御の遅れで済み、出力電流Ioのずれを抑制することが可能となる。
<インバータ装置100の構成>
図5は、ベースduty作成部27を追加したインバータ装置100の構成例を示す全体ブロック図である。このインバータ装置100は、直流バス電圧検出部26、ベースduty作成部27、加算部28を含む。
直流バス電圧検出部26は、直流バス電圧Vbusを検出する。具体的には、直流バス電圧検出部26は、インバータ主回路4のDCDCコンバータ41とインバータ部42との間の直流バス電圧Vbusを検出する。直流バス電圧検出部26は、検出した直流バス電圧Vbusをベースduty作成部27に出力する。
ベースduty作成部27は、交流電力系統電圧Voと直流バス電圧Vbusとの比を基にしたベースduty(第1デューティー比)Dbを作成する。
具体的には、ベースduty作成部27は、交流電力系統16側へ0A電流(出力電流Io=0A)を出力するベースdutyDbを作成する。このベースdutyDbはDb=Vo/Vbusで求められる(38kHz割込み処理にて演算)。この値は交流電力系統電圧Voと直流バス電圧Vbusとの比であり、ベースdutyDbをその値にすることにより、インバータ部42の出力電流Ioを計算上ほぼ0Aとすることができる値である。この場合、ベースdutyDbは電圧検出器5の検出値から求めることが可能となる。
なお、本実施形態では、インバータ装置1と交流電力系統16との接続点の電圧を交流電力系統電圧として用いているが、上記接続点の電圧以外を交流電力系統電圧として用いることも可能である。例えば、ベースdutyDbを、Db=Vl/Vbusで求めてもよい(Vl:連系リアクトル(リアクトル13のインバータ主回路4側)部分での交流電力系統電圧)。これにより、出力電流Ioがより0Aにより近い値となるベースdutyDbを演算することが可能である。
あるいは、ベースdutyDbを、Db=Vo/Vbus*A(A:補正係数)から求めることも可能である。この場合において前記補正係数Aを、フィルタ15(リアクトル13、コンデンサ14)またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等での損失や電圧降下等を演算して決定することにより、出力電流Ioがより正確に0AとなるベースdutyDbを演算することが可能とある。
また、補正係数Aは、実際に運転させて出力電流Ioが0Aとなる値としてもよい。これにより、フィルタ15などにおける損失等を演算することなく正確に0Aのベースdutyを出力することが可能となる。
ここで、連系される線路に線路インピーダンスがある場合に上記のように求めたベースdutyDb(瞬時ベースduty)を用いたとき(瞬時制御)、出力電流Ioが大きくなると交流電力系統電圧Voが上昇する。そのため、Db=Vo/Vbusで求められるベースdutyDbの値が大きくなり、より電流を流そうとする。その結果、出力電流Ioにハンチングが発生し得る。
このようなハッチングの発生を抑制するために、38kHz割込みのそれぞれのポイントにおける数周期分の瞬時交流電力系統電圧および瞬時バス電圧またはこれらの値から算出したベースduty(平均ベースduty)Dbを用いることで出力電流Ioが安定し、ハンチングの発生を抑制することができる(平均制御)。
なお、出力電流Ioにハンチングが発生していることを検出した場合に、上記瞬時制御を上記平均制御に切り替えてもよい。または、ハンチングが発生する可能性が高い場合は、最初から平均制御によりベースdutyDbを作成してもよい。
ベースduty作成部27は、上述のように作成したベースdutyDbを加算部28に出力する。
加算部28は、ベースduty作成部27から出力されるベースdutyDbと、DSP9が出力するPWMデータDpを基にしてタイマ・カウンタ回路11が作成した積算duty(第2デューティー比)Deとを加算する。そして、加算部28は、ベースdutyDbと積算dutyDeとを加算したスイッチングdutyに応じたゲートパルス信号Gpをゲート駆動回路12に出力する。なお、インバータ装置100では、DSP9は、後述するように、ベースdutyDbを除く部分のPWMデータDpを出力する。
<インバータ装置100の動作>
インバータ装置100では、ベースduty作成部27においてベースdutyDbを演算により求め、加算部28においてベースdutyDbに積算dutyDeを足し合わせてスイッチングdutyを決定する。
図6は、インバータ装置100におけるスイッチングduty決定処理を説明するためのグラフである。本図では、目標電流(電流基準信号)Icのピークが30Aの場合の例を示す。
本図の1段目は誤差積算値(積算dutyDe)を示し、2段目はベースdutyDbと積算dutyDeとを加算したスイッチングdutyを示し、3段目はスイッチングdutyに基づいたスイッチング制御によってインバータ部42から出力される出力電流Ioを示す。
本図に示したように、初期状態の積算dutyDeの値は0である(図中1段目左から1つ目のグラフ)。そのため、スイッチングdutyの値はベースdutyDbの値と等しくなる(図中2段目左から1つ目のグラフ)。このスイッチングduty(ベースdutyDb)でスイッチングを行った場合、出力電流Ioは0Aとなる(図中3段目左から1つ目のグラフ)。従って、それぞれの位相での目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Io(0A)との誤差(30A)の係数倍が誤差積算値に加算されて積算dutyDeが更新される(図中1段目左から2つ目のグラフ)。
次のスイッチング制御では、加算部28において、ベースdutyDbに更新後の積算dutyDeが加算される(図中2段目左から2つ目のグラフ)。このスイッチングdutyでスイッチングを行った場合、例えば15Aピークの出力電流Ioが出力される(図中3段目左から2つ目のグラフ)。従って、目標電流ICのピーク(30A)と出力電流のピーク(15A)との誤差(15A)の係数倍が誤差積算値に加算されて積算dutyDeが更新される(図中1段目左から3つ目のグラフ)。
次のスイッチング制御では、加算部28において、ベースdutyDbに更新後の積算dutyDeが加算される(図中2段目左から3つ目のグラフ)。このスイッチングdutyでスイッチングを行った場合、例えば25Aピークの出力電流Ioが出力される(図中3段目左から3つ目のグラフ)。従って、目標電流Icのピーク(30A)と出力電流のピーク(25A)との誤差(5A)の係数倍が誤差積算値に加算されて積算dutyDeが更新される(図中1段目左から4つ目のグラフ)。
次のスイッチング制御では、加算部28において、ベースdutyDbに更新後の積算dutyDeが加算される(図中2段目左から4つ目のグラフ)。このスイッチングdutyでスイッチングを行った場合、例えば30Aピークの出力電流Ioが出力される(図中3段目左から4つ目のグラフ)。この場合、目標電流Icのピーク(30A)と出力電流Ioのピーク(30A)との誤差(0A)がなくなるため、誤差積算値は変化せず積算dutyDeが更新されない。以降、インバータ装置100はこのスイッチングdutyを維持しながら30Aピークで運転する。
このように、ベースdutyDbと積算dutyDeとを加算してスイッチングdutyを決定することにより、交流電力系統電圧Voの周波数(系統電圧波形)にずれが生じた場合においても、ベースdutyDbは自動的に演算されるため、スイッチングdutyのずれは積算dutyDeのみから生じることになるので、出力電流Ioが大きくずれることを抑制することができる。したがって、インバータ装置100によれば、系統電圧周波数の僅かなずれが発生した場合においても出力電流Ioの目標波形からのずれを抑制(低減)することが可能となる。
<その他の変形例>
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
<ソフトウェアによる実現例>
上述したインバータ装置の制御ブロック(CPU)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、インバータ装置は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等をさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
<まとめ>
本発明の態様1に係るインバータ装置は、直流電源の電力を交流変換し、交流電力系統に対して連系運転するインバータ主回路を備え、前記インバータ主回路の交流変換の動作を、交流電力系統電圧のゼロクロスポイントに同期した波形制御により制御するインバータ装置であって、前記交流電力系統電圧と直流バス電圧との比により第1デューティー比を算出し、電流基準とインバータ出力との電流誤差の積算により第2デューティー比を算出し、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを加算したスイッチングデューティー比に基づいて前記インバータ出力を制御する。
上記の構成によれば、系統電圧周波数の僅かなずれが発生した場合においても電流が目標波形からずれにくいインバータ装置を提供することが可能となる。
本発明の態様2に係るインバータ装置では、上記態様1において、前記交流電力系統電圧として、前記インバータ装置と前記交流電力系統との接続点の電圧を用いる構成であってもよい。
本発明の態様3に係るインバータ装置では、上記態様1において、前記交流電力系統電圧として、前記インバータ主回路と前記交流電力系統との間に設けられたリアクトルの前記インバータ主回路側の電圧を用いる構成であってもよい。
本発明の態様4に係るインバータ装置では、上記態様1または2において、前記交流電力系統電圧と前記直流バス電圧との比を所定の補正係数を用いて補正し、前記第1デューティー比を算出する構成であってもよい。
本発明の態様5に係るインバータ装置では、上記態様4において、前記補正係数を、前記第1デューティー比に対応した前記インバータ出力が0A(アンペア)となるように決定する構成であってもよい。
本発明の態様6に係るインバータ装置では、上記態様4において、前記補正係数を、前記インバータ装置における電圧損失または電圧降下に基づいて決定する構成であってもよい。
本発明の態様7に係るインバータ装置では、上記態様6において、前記補正係数を、前記インバータ主回路と、前記インバータ装置と前記交流電力系統との接続点との間に設けられたフィルタにおける電圧損失に基づいて決定する構成であってもよい。
本発明の態様8に係るインバータ装置では、上記態様1から7のいずれかにおいて、複数周期にわたる前記交流電力系統電圧の平均値と前記直流バス電圧の平均値とを算出し、前記第1デューティー比を算出する構成であってもよい。
1、100 インバータ装置
2 直流電源
4 インバータ主回路
5 電圧検出器
6 ゼロクロス検出回路
7 電流検出器
8 A/D変換器
9 DSP
10 電圧異常検出回路
11 タイマ・カウンタ回路
12 ゲート駆動回路
13 リアクトル
14 コンデンサ
15 フィルタ
16 交流電力系統
17 遮断器
18 柱上トランス
19 電流基準波形メモリ
20 乗算部
21 誤差信号作成部
22 誤差波形パターン積分回路
23 PWM処理回路
24 PWMメモリ
25 ゼロクロス周期検出処理回路
26 直流バス電圧検出部
27 ベースduty作成部
28 加算部
Db ベースduty(第1デューティー比)
De 積算duty(第2デューティー比)
Ic 電流基準信号(電流基準,目標電流)
Io 出力電流(インバータ出力)
Vbus 直流バス電圧
Vo 交流電力系統電圧

Claims (8)

  1. 直流電源の電力を交流変換し、交流電力系統に対して連系運転するインバータ主回路を備え、前記インバータ主回路の交流変換の動作を、交流電力系統電圧のゼロクロスポイントに同期した波形制御により制御するインバータ装置であって、
    前記交流電力系統電圧と直流バス電圧との比により第1デューティー比を算出し、
    電流基準とインバータ出力との電流誤差の積算により第2デューティー比を算出し、
    前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを加算したスイッチングデューティー比に基づいて前記インバータ出力を制御するインバータ装置。
  2. 前記交流電力系統電圧として、前記インバータ装置と前記交流電力系統との接続点の電圧を用いる請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記交流電力系統電圧として、前記インバータ主回路と前記交流電力系統との間に設けられたリアクトルの前記インバータ主回路側の電圧を用いる請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 前記交流電力系統電圧と前記直流バス電圧との比を所定の補正係数を用いて補正し、前記第1デューティー比を算出する請求項1または2に記載のインバータ装置。
  5. 前記補正係数を、前記第1デューティー比に対応した前記インバータ出力が0Aとなるように決定する請求項4に記載のインバータ装置。
  6. 前記補正係数を、前記インバータ装置における電圧損失または電圧降下に基づいて決定する請求項4に記載のインバータ装置。
  7. 前記補正係数を、前記インバータ主回路と、前記インバータ装置と前記交流電力系統との接続点との間に設けられたフィルタにおける電圧損失に基づいて決定する請求項6に記載のインバータ装置。
  8. 複数周期にわたる前記交流電力系統電圧の平均値と前記直流バス電圧の平均値とを算出し、前記第1デューティー比を算出する請求項1から7のいずれか1項に記載のインバータ装置。
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