JP2017046500A - 電力変換装置 - Google Patents

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智規 伊藤
祐輔 岩松
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祐輔 岩松
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周作 後藤
賢治 花村
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Abstract

【課題】インバータ回路22を用いた電力変換により発生する誤差を、回路規模を抑えつつ高精度に補償する。
【解決手段】インバータ回路22は直流電力を交流電力に変換する。フィルタ回路23は、リアクトルL1を有し、インバータ回路22の出力する交流電力の高周波成分を減衰する。電流検出回路25はリアクトルL1に流れる電流を検出する。制御回路27は電圧指令値をもとにインバータ回路22の駆動信号を生成する。制御回路27は、電流検出回路25で検出された電流に基づいてフィルタ回路23を通過前のインバータ回路22の出力電圧を推定し、推定したインバータ回路22の出力電圧と、インバータ回路22に供給される駆動信号との関係に基づき電圧指令値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関する。
直流電力を交流電力に変換する電力変換装置の多くでは、ブリッジ回路を用いたインバータ回路が用いられる。ブリッジ回路では、直流電源に接続されるハイサイド基準線とローサイド基準線に、直列に接続された2つのスイッチング素子(アーム)を2つ又は3つ並列に接続し、相補的に動作させることにより交流電力を生成する。スイッチング素子には例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor))等が使用される(例えば、特許文献1参照)。
アームを構成する2つのスイッチング素子が同時にオンすると貫通電流が流れ、消費電力が増大する。そこで、ハイサイドのスイッチング素子とローサイドのスイッチング素子のオン/オフ切替時にデッドタイムが挿入される(後述の図2参照)。電流が正方向の場合、ハイサイドのスイッチング素子のターンオン時に挿入されるデッドタイムの期間中に、ローサイドのスイッチング素子に並列に接続された還流ダイオードが導通する。その際、直流電源電圧の半分の負電圧が相電圧として出力される。反対に電流が負方向の場合、ローサイドのスイッチング素子のターンオン時に挿入されるデッドタイムの期間中に、ハイサイドのスイッチング素子に並列に接続された還流ダイオードが導通する。その際、直流電源電圧の半分の正電圧が相電圧として出力される。
デッドタイムはインバータ回路の出力電圧に誤差成分として現れるため、その誤差成分を補償する必要がある。デッドタイムの補償方式には大別すると、電流検出に基づくフィードフォワード補償方式と電圧検出に基づくフィードバック補償方式がある。
特開2015−77061号公報
電流検出に基づくフィードフォワード補償方式では、出力電流の位相からデッドタイムの期間中に流れる電流の極性を検出し、インバータ回路を駆動するための電圧指令値に、検出した極性に応じた補償値を加算する。この方式ではソフトウェア化が容易であるため小型化を図ることができるが、電流波形や電流検出器のオフセットにより極性検出部が誤動作しやすい課題がある。
電圧検出に基づくフィードバック補償方式では、インバータ回路の出力電圧を検出し、インバータ回路の駆動信号と比較して、電圧指令値を補償する。この方式では高精度な補償ができるが、インバータ回路の出力電圧を検出する電圧検出部が必要となる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、インバータ回路を用いた電力変換により発生する誤差を、回路規模を抑えつつ高精度に補償できる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、リアクトルを有し、前記インバータ回路の出力する交流電力の高周波成分を減衰するフィルタ回路と、前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出回路と、電圧指令値をもとに前記インバータ回路の駆動信号を生成する制御回路と、を備える。前記制御回路は、前記電流検出回路で検出された電流に基づいて前記フィルタ回路を通過前の前記インバータ回路の出力電圧を推定し、推定した前記インバータ回路の出力電圧と、前記インバータ回路に供給される駆動信号との関係に基づき前記電圧指令値を補正する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、インバータ回路を用いた電力変換により発生する誤差を、回路規模を抑えつつ高精度に補償できる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 インバータ回路で発生するデッドタイム誤差を説明するための図である。 比較例に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置のシグナルフロー図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態4に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。電力変換装置20は直流電源10から供給される直流電力を交流電力に変換して系統30に逆潮流させる。なお系統30の代わりに交流負荷を接続してもよい。直流電源10は例えば太陽電池または燃料電池であり、その場合、電力変換装置20は太陽電池または燃料電池により発電された直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナとして機能する。
インバータ回路22は、直流電源10から供給される直流電力を交流電力に変換する。図1ではインバータ回路22をフルブリッジ回路で構成する例を示している。フルブリッジ回路は、第1スイッチング素子S1と第2スイッチング素子S2が直列接続された第1アームと、第3スイッチング素子S3と第4スイッチング素子S4が直列接続された第2アームを含み、第1アームと第2アームが並列接続される。第1アームの中点N1と第2アームの中点N2から交流電力が出力される。
第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4には例えば、IGBTを使用できる。第1還流ダイオードD1〜第4還流ダイオードD4は、第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4にそれぞれ並列に、逆向きに接続される。なお第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4にMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用してもよい。この場合、第1還流ダイオードD1〜第4還流ダイオードD4は、ソースからドレイン方向に形成される寄生ダイオードを利用できる。
図2は、インバータ回路22で発生するデッドタイム誤差を説明するための図である。制御回路27で生成される駆動信号Vg(PWM信号)がハイレベルの状態では、第1スイッチング素子S1のゲート電圧Vs1がハイレベルになり、第2スイッチング素子S2のゲート電圧Vs2がローレベルになる。駆動信号Vgがハイレベルからローレベルに遷移すると第1スイッチング素子S1は直ぐにターンオフするが、第2スイッチング素子S2はデッドタイムTdの経過後にターンオンする。このデッドタイムTdの期間に第1還流ダイオードD1に負方向の電流が流れる。この電流に、直流電源10の半分の電圧を掛けた成分が誤差成分となる(中点電圧Vn1(負電流)の斜線部分参照)。この誤差成分はインバータ回路22の出力電力を低下させる方向に作用するため、当該誤差成分を補償するには、当該誤差成分を推定してインバータ回路22の入力電力に追加する必要がある。
駆動信号Vgがローレベルの状態では、第1スイッチング素子S1のゲート電圧Vs1がローレベルになり、第2スイッチング素子S2のゲート電圧Vs2がハイレベルになる。駆動信号Vgがローレベルからハイレベルに遷移すると第2スイッチング素子S2は直ぐにターンオフするが、第1スイッチング素子S1はデッドタイムTdの経過後にターンオンする。このデッドタイムTdの期間に第2還流ダイオードD2に正方向の電流が流れる。この電流に、直流電源10の半分の電圧を掛けた成分が誤差成分となる(中点電圧Vn1(正電流)の斜線部分参照)。この誤差成分はインバータ回路22の出力電力を上昇させる方向に作用するため、当該誤差成分を補償するには、当該誤差成分を推定してインバータ回路22の入力電力から除去する必要がある。
図1に戻る。フィルタ回路23は、第1リアクトルL1、第2リアクトルL2及び第2コンデンサC2を含み、インバータ回路22から出力される交流電力の高調波成分を減衰させて、インバータ回路22の出力電圧および出力電流を正弦波に近づける。フィルタ回路23から出力される交流電力は系統30に逆潮流される。
直流電圧検出回路24は、インバータ回路22の入力電圧を検出して制御回路27に出力する。電流検出回路25は、インバータ回路22から出力され、第1リアクトルL1に流れる交流電流を電流センサCTを用いて検出し、制御回路27に出力する。交流電圧検出回路26は、インバータ回路22から出力される、フィルタ回路23を通過後の交流電圧を検出して制御回路27に出力する。
制御回路27は、電圧指令値をもとにインバータ回路22の駆動信号を生成し、当該駆動信号をインバータ回路22に供給する。本実施の形態では駆動信号としてPWM信号を生成して、第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4のゲート端子に供給する。PWM信号のデューティ比を上げることによりインバータ回路22の出力電力を上げることができ、PWM信号のデューティ比を下げることによりインバータ回路22の出力電力を下げることができる。
本実施の形態では制御回路27は、電流検出回路25で検出された電流に基づいてフィルタ回路23を通過前のインバータ回路22の出力電圧を推定し、推定したインバータ回路22の出力電圧と、インバータ回路22に供給される駆動信号との関係に基づき電圧指令値を補正する。以下、具体的に説明する。
制御回路27は、第1減算部27a、第1補償部27b、第1加算部27c、第2加算部27d、駆動信号生成部27e、第1乗算部27f、第2減算部27g、第1除算部27h、及び第3減算部27iを含む。
制御回路27の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
第1減算部27aは、目標電流値Irefから電流検出回路25で検出された電流値Iを減算する。第1補償部27bは、目標電流値Irefと電流値Iとの偏差をもとに、PI補償またはP補償により電圧指令値Vrefを生成する。第1加算部27cは当該電圧指令値Vrefに、交流電圧検出回路26で検出された交流電圧値Voutを、直流電圧検出回路24で検出された直流電圧値Vdcで割った電圧を加算して、系統電圧による外乱成分を補償する。第2加算部27dは、電圧指令値Vrefにデッドタイム誤差成分補償値を加算して、デッドタイム誤差補償後の電圧指令値Vref’を生成する。
駆動信号生成部27eは、デッドタイム誤差補償後の電圧指令値Vref’をもとにインバータ回路22の駆動信号Vgを生成する。駆動信号生成部27eは例えば、当該電圧指令値Vref’と三角波のキャリア信号が入力されるコンパレータを含む。当該コンパレータは、当該電圧指令値Vref’とキャリア信号の比較結果に応じたPWM信号を出力する。当該PWM信号はインバータ回路22の第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4のゲート端子に入力され、当該PWM信号の位相と逆位相の信号が第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3のゲート端子に入力される。当該PWM信号は、第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4のデューティ比を規定する信号であり、第3減算部27iにも出力される。
第1乗算部27fは、電流検出回路25で検出された電流値Iに、第1リアクトルL1のリアクタンスを乗算して、第1リアクトルL1の両端電圧を推定する。第2減算部27gは、交流電圧検出回路26で検出された交流電圧値Vout(第1リアクトルL1の出力電圧)から、第1リアクトルL1の両端電圧を減算して、インバータ回路22の出力電圧値(第1リアクトルL1の入力電圧)を推定する。このように第1乗算部27f及び第2減算部27gは、インバータ回路22の出力電圧(デッドタイム誤差成分を含む)を推定する電圧推定部として機能する。
第1除算部27hは、インバータ回路22の出力電圧推定値(デッドタイム誤差成分を含む)を、直流電圧検出回路24で検出される直流電圧値Vdcで除算して、インバータ回路22の出力電圧推定値(デッドタイム誤差成分を含む)に対応するデューティ値を算出する。第3減算部27iは、駆動信号生成部27eから供給されるインバータ回路22のデッドタイム誤差成分を含まないデューティ値から、第1除算部27hから供給されるデッドタイム誤差成分を含むデューティ値を減算することにより、デッドタイム誤差成分補償値を推定する。第3減算部27iは、算出したデッドタイム誤差成分補償値を第2加算部27dに出力する。第2加算部27dは、デッドタイム誤差成分補償値を電圧指令値Vrefに加算して、電圧指令値Vref’を補正する。
図3は、比較例に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。比較例は、インバータ回路22の出力電圧値(デッドタイム誤差成分を含む)に実測値を使用する例である。比較例では、フィルタ回路23を通過前のインバータ回路22の出力電圧値(デッドタイム誤差成分を含む)を検出する交流電圧検出回路28が、追加で設けられる。これに対して図1に示した実施の形態1に係る電力変換装置20では、インバータ回路22の出力電圧値(デッドタイム誤差成分を含む)を、インバータ回路22の出力電流から演算により推定するため交流電圧検出回路28は不要となる。
以上説明したように実施の形態1によれば、フィルタ回路23を通過前のインバータ回路22の出力電圧を検出するための交流電圧検出回路28を設けずに、インバータ回路22を用いた電力変換により発生する誤差成分を、電圧検出に基づくフィードバック制御で補償することができる。一般的に、電圧検出に基づくフィードバック補償方式のほうが電流検出に基づくフィードフォワード補償方式より補償精度が高いため、実施の形態1に係る電力変換装置20は、回路規模を抑えつつ高精度にデッドタイム誤差成分を補償することができる。
図4は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。実施の形態2ではマイクロコンピュータやDSP等のプロセッサを用いたデジタル信号処理により、デッドタイム誤差成分補償値を演算することを前提にする。デジタル信号処理ではクロック周波数に従い離散的に処理されるため、制御遅れが発生する。具体的には時刻(n−1)で検出された電流値をもとにデッドタイム誤差成分補償値を演算し、時刻nの電圧指令値を補正することになる。
電流検出回路25で検出される電流値は交流電流値であるため、正弦波状に変化する。従って厳密には、時刻(n−1)で検出される電流値と時刻nで検出される電流値は異なる値になる。交流電圧検出回路26で検出される電圧値にも同様の議論が当てはまる。実施の形態2では、このデジタル信号処理による制御遅れによる誤差も加味した補償方式を実現する。
実施の形態2に係る電力変換装置20の制御回路27以外の構成は、実施の形態1に係る電力変換装置20と共通するため説明を省略する。実施の形態2では制御回路27は、第1減算部27a、第1補償部27b、第1加算部27c、第2加算部27d、駆動信号生成部27e、予測電流算出部27j、及び誤差成分補償値算出部27kを含む。
予測電流算出部27jは、電流検出回路25で検出された現在の電流値から1制御周期(以下、ステップという)先の電流値を予測する。予測方法は特に限定しない。例えば電流の位相を検出し、現在の電流値と位相から振幅を算出し、当該振幅と1ステップ先の位相から1ステップ先の電流値を推定してもよい。
誤差成分補償値算出部27kは、1ステップ先のインバータ回路22の出力電流推定値をもとに1ステップ先のインバータ回路22の出力電圧値(デッドタイム誤差成分を含む)を推定する。この推定演算で1ステップ分の遅延時間が発生する。誤差成分補償値算出部27kは、この1ステップ時間分遅延したインバータ回路22の出力電圧推定値(デッドタイム誤差成分を含む)と、その時刻のインバータ回路22の入力電圧推定値をもとに、インバータ回路22を使用した電力変換で発生する誤差成分を推定し、その補償値を算出する。その他の処理は実施の形態1の処理と同様である。
図5は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置20のシグナルフロー図である。第1減算部27aは、目標電流値Iref(n)から電流検出回路25で検出された電流値I(n−1)を減算する。第1補償部27bは、目標電流値Iref(n)と電流値I(n−1)との偏差をもとに、PI補償またはP補償により電圧指令値Vref(n)を生成する。
交流電圧検出回路26で検出された交流電圧値Vout(n)は第1遅延部27lで1ステップ分の処理時間、遅延される。第2除算部27mは、第1遅延部27lで1ステップ分の処理時間が遅延された交流電圧値Vout(n−1)を、直流電圧検出回路24で検出された直流電圧値Vdcで割った電圧値を生成する。第1加算部27cは、電圧指令値Vref[n]に、交流電圧値Vout(n−1)を直流電圧値Vdcで割った電圧値を加算して、系統電圧による外乱成分を補償する。
第4減算部27nは、電圧指令値Vref(n)から、インバータ回路22で発生する誤差成分を補償するための誤差補償値Δ^Vnoise(n)/Vdcを減算する。Δ^Vnoise(n−1)は、時刻(n−1)に推定された、時刻nにインバータ回路22で発生する誤差電圧成分の予測値を示している。第4減算部27nは、誤差成分補償後の電圧指令値をデューティ値duty(n)として第2乗算部22aと誤差成分補償値算出部27kに出力する。
第2乗算部22aは、デューティ値duty(n)と直流電圧値Vdcを乗算して、インバータ回路22の出力電圧値Vinv(n)(誤差成分ΔVnoise(n)を含まない)を算出する。第3加算部22bは、第2乗算部22aで算出されたインバータ回路22の出力電圧値Vinv(n)に、インバータ回路22を用いた電力変換で発生する誤差成分ΔVnoise(n)を加算する。第2乗算部22a及び第3加算部22bの処理は、図4のインバータ回路22による電力変換を表している。
第2減算部27gは、インバータ回路22の出力電圧値Vinv’(n)(誤差成分ΔVnoise(n)を含む)から、交流電圧検出回路26で検出された交流電圧値Vout(n)を減算する。第3乗算部L1aは、第1リアクトルL1の両端電圧V(n)に第1リアクトルL1のリアクタンスを乗算して第1リアクトルL1の予測電流値I(n)を算出する。第2遅延部27kaは、第1リアクトルL1の電流値I(n)を1ステップ分の処理時間、遅延させた第1リアクトルL1の電流値I(n−1)を出力する。第2遅延部27kaの処理はプロセッサによる演算遅延を表している。図5では第1リアクトルL1のリアクタンスを、z変換領域の関数で表記している。
予測電流算出部27jは、第1リアクトルL1の電流値I(n−1)から、1ステップ先の電流値^I(n)を予測演算により算出する。誤差成分補償値算出部27kは、1ステップ先の電流値^I(n)、デューティ値duty(n)をもとに誤差補償値Δ^Vnoise(n−1)/Vdcを算出する。
インバータ回路22の出力電流値である第1リアクトルL1の電流値I(n)は下記(式1)で規定できる。
(n)=(Vinv(n)+ΔVnoise(n)−Vout(n))・1/(z−1)・Ts/L) …(式1)
上記(式1)から、インバータ回路22で発生する誤差成分ΔVnoise(n)は下記(式2)で規定できる。
ΔVnoise(n)=(Vout(n)+(z−1)・L/Ts・I(n))−Vinv(n) …(式2)
上記(式2)から1ステップ先の予測電流値^I(n)を用いて、誤差成分の予測値Δ^Vnoise(n)を下記(式3)で算出する。
Δ^Vnoise(n)=(Vout(n−1)+L/Ts(^I(n)−I(n−1)))−Vinv(n−1) …(式3)
上記(式3)のインバータ回路22の出力電圧値Vinv(n−1)(誤差成分ΔVnoise(n−1)を含まない)は、デューティ値duty(n−1)と直流電圧値Vdc(n−1)を掛けることにより算出できる。誤差成分補償値算出部27kにより算出された誤差成分補償値Δ^Vnoise(n)/Vdcを予めデューティ値duty(n)から引いておくことにより、誤差成分ΔVnoise(n)を補償している。
以上説明したように実施の形態2では、プロセッサによるデジタル信号処理の制御遅れの影響で遅延した電流値に対して、制御遅れを考慮した予測演算を行うことで遅延する前の電流値を推定する。推定した電流値とインバータ回路22の駆動信号をもとにデッドタイム誤差電圧を推定演算して駆動信号を補正する。これにより、一般的な電流検出に基づくフィードフォワード補償に比べて、応答性・補償精度に優れた補償を実現できる。
図6は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。実施の形態3に係る電力変換装置20は、図4に示した実施の形態2に係る電力変換装置20にクランプ回路29が追加された構成である。クランプ回路29は、インバータ回路22とフィルタ回路23の間に設けられ、インバータ回路22の交流出力端子(N1、N2)間を短絡可能であり、短絡時の導通方向を切替可能な回路である。
クランプ回路29は、第5スイッチング素子S5と第6スイッチング素子S6が逆向きに直列接続されて、インバータ回路22の交流出力端子(N1、N2)間に接続される。図6に示す例では、第5スイッチング素子S5及び第6スイッチング素子S6にIGBTが使用され、第5スイッチング素子S5のエミッタ端子がインバータ回路22の第1出力線に接続され、第6スイッチング素子S6のエミッタ端子がインバータ回路22の第2出力線に接続される。第5スイッチング素子S5と第6スイッチング素子S6のコレクタ端子は接続される。
第5スイッチング素子S5と並列に、エミッタからコレクタの方向に電流が流れる向きに第5還流ダイオードD5が接続され、第6スイッチング素子S6と並列に、エミッタからコレクタの方向に電流が流れる向きに第6還流ダイオードD6が接続される。従って第5スイッチング素子S5がオン状態で第6スイッチング素子S6がオフ状態では、第2出力線から第1出力線の方向にのみ電流が流れ、第5スイッチング素子S5がオフ状態で第6スイッチング素子S6がオン状態では、第1出力線から第2出力線の方向にのみ電流が流れる。
図7は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置20の動作を説明するための図である。一周期の前半は、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4がオン・オフを繰り返すPWM制御され、第2スイッチング素子S2及び第4スイッチング素子S4がオフ状態に制御され、第5スイッチング素子S5がオン状態に制御され、第6スイッチング素子S6がオフ状態に制御される。
第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4がオンの期間はフィルタ回路23に正電圧+Eが出力される。第1スイッチング素子S1及び第3スイッチング素子S3がオフの期間は、フィルタ回路23に蓄積されたエネルギーに基づく電流がクランプ回路29を介して還流するためフィルタ回路23の入力電圧および出力電圧はいずれもゼロになる。
一周期の後半は、第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3がオン・オフを繰り返すPWM制御され、第1スイッチング素子S1及び第4スイッチング素子S4がオフ状態に制御され、第5スイッチング素子S5がオフ状態に制御され、第6スイッチング素子S6がオン状態に制御される。
第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3がオンの期間はフィルタ回路23に負電圧−Eが出力される。第2スイッチング素子S2及び第3スイッチング素子S3がオフの期間は、フィルタ回路23に蓄積されたエネルギーに基づく電流がクランプ回路29を介して還流するためフィルタ回路23の入力電圧および出力電圧はいずれもゼロになる。
フィルタ回路23は、正電圧+E、ゼロ、負電圧−Eの3レベルをもとに正弦波(点線参照)を生成する。このような3レベルインバータでは、ゼロクロス付近(符号R参照)でデッドタイムに起因する電流の歪が大きくなる。従って、電流の極性を判定してフィードフォワード補償する電流方式では補償精度が低下する。
以上に説明した構成および動作以外は、実施の形態2で説明したものと同様である。なお図1に示した実施の形態1に係る電力変換装置20にクランプ回路29が追加された構成であってもよい。
以上説明したように実施の形態3によれば、極性判定を用いずにデッドタイム誤差成分を補償するため誤動作が発生しにくい。従って、ゼロクロス付近において電流絶対値が小さくなり極性の誤判定が発生しやすい3レベルインバータへの適用に有効である。同様に系統電圧のゼロクロス付近において電流絶対値が小さくなるユニポーラ変調方式への適用にも有効である。また、ゼロクロス付近で際立つデッドタイムに起因される電流の歪みを抑制することができる。
図8は、本発明の実施の形態4に係る電力変換装置20の構成を説明するための図である。実施の形態4は、回転座標変換を用いた単相系統連系インバータの電流制御に適用する例である。実施の形態4に係る電力変換装置20の制御回路27以外の構成は、実施の形態1に係る電力変換装置20と共通するため説明を省略する。実施の形態4では制御回路27は、第1回転座標変換部27o、第2回転座標変換部27p、d軸減算部27q、q軸減算部27r、d軸補償部27s、q軸補償部27t、d軸加算部27u、q軸加算部27v、逆回転座標変換部27w、第2加算部27d、駆動信号生成部27e、予測電流算出部27j、及び誤差成分補償値算出部27kを含む。
第1回転座標変換部27oは、電流検出回路25で検出された電流値Iを、系統電圧の位相θを回転角として回転座標変換してd軸成分の電流値Iout dとq軸成分の電流値Iout q(無効電流値)を算出する。第2回転座標変換部27pは、交流電圧検出回路26で検出された電圧値Voutを、系統電圧の位相θを回転角として回転座標変換してd軸成分の電圧値Vout dとq軸成分の電圧値Vout qを算出する。
d軸減算部27qは、d軸成分の目標電流値Iref dからd軸成分の電流値Iout dを減算する。q軸減算部27rは、q軸成分の目標電流値Iref qからq軸成分の電流値Iout qを減算する。d軸補償部27sは、d軸成分の目標電流値Iref dとd軸成分の電流値Iout dとの偏差をもとに、PI補償またはP補償によりd軸成分の電圧指令値Vref dを生成する。q軸補償部27tは、q軸成分の目標電流値Iref qとq軸成分の電流値Iout qとの偏差をもとに、PI補償またはP補償によりq軸成分の電圧指令値Vref qを生成する。d軸加算部27uは、d軸成分の電圧指令値Vref dにd軸成分の電圧値Vout dを加算する。q軸加算部27vは、q軸成分の電圧指令値Vref qにq軸成分の電圧値Vout qを加算する。
逆回転座標変換部27wは、系統電圧補償後のd軸成分の電圧指令値Vref dとq軸成分の電圧指令値Vref qを逆回転座標変換して、静止座標系の電圧指令値Vrefを算出する。第2加算部27dは、電圧指令値Vrefにデッドタイム誤差成分補償値Δ^Vnoise(n)/Vdcを加算して、デッドタイム誤差補償後の電圧指令値Vref’を生成する。その他の処理は、実施の形態2で説明した処理と同じである。このようにd軸成分とq軸成分を独立に制御することにより力率制御や無効電力の注入を行うことができる。
以上説明したように実施の形態4によれば、逆回転座標変換前の電圧指令値Vref dとq軸成分の電圧指令値Vref qにそれぞれの補償値を加算するのではなく、逆回転座標変換後の電圧指令値Vrefに補償値を加算する。これにより構成がシンプルになり演算量を少なくできる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば実施の形態2では、検出した電流値I(n−1)から1ステップ先の電流値^I(n)を予測したが、検出した電流値I(n−m(mは2以上の整数))からmステップ先の電流値^I(n)を予測してもよい。プロセッサによる演算遅延がmステップ分の処理時間である場合、mステップ先の電流値^I(n)を予測する必要がある。
また上述の説明では、インバータ回路22に含まれる第1スイッチング素子S1〜第4スイッチング素子S4の駆動信号VgとしてPWM信号を想定したが、位相シフト信号を用いてデューティ比を制御してもよい。
また上述の説明では、直流電力を単相交流電力に変換する電力変換装置20で発生するデッドタイムを補償する例を説明したが、本補償技術は、直流電力を三相交流電力に変換する電力変換装置にも適用可能である。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
直流電力を交流電力に変換するインバータ回路(22)と、
リアクトル(L1)を有し、前記インバータ回路(22)の出力する交流電力の高周波成分を減衰するフィルタ回路(23)と、
前記リアクトル(L1)に流れる電流を検出する電流検出回路(25)と、
電圧指令値をもとに前記インバータ回路(22)の駆動信号を生成する制御回路(27)と、を備え、
前記制御回路(27)は、前記電流検出回路(25)で検出された電流に基づいて前記フィルタ回路(23)を通過前の前記インバータ回路(22)の出力電圧を推定し、推定した前記インバータ回路(22)の出力電圧と、前記インバータ回路(22)に供給される駆動信号との関係に基づき前記電圧指令値を補正することを特徴とする電力変換装置(20)。
これにより、インバータ回路(22)の出力電圧を実際に測定せずに、インバータ回路(22)で発生する誤差成分を推定することができ、電圧指令値を補正することができる。
[項目2]
前記制御回路(27)は、前記電流検出回路(25)で検出された電流値(I[n−m])に基づいて前記インバータ回路(22)のm(mは自然数)ステップ先の出力電圧(Vinv’[n])を推定し、mステップ先の電圧指令値(Vref[n])を補正することを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(20)。
これにより検出時の電流と、誤差成分補償時の電流との制御ずれも補償することができる。
[項目3]
前記インバータ回路(22)と前記フィルタ回路(23)の間に、前記インバータ回路(22)の交流出力端子間を短絡可能なクランプ回路(29)をさらに備え、
前記電流検出回路(25)は、前記クランプ回路(29)より後段に設けられることを特徴とする項目1または2に記載の電力変換装置(20)。
これによれば、3レベルインバータの誤差成分も高精度に補償することができる。
[項目4]
前記制御回路(27)は、前記電流検出回路(25)で検出された電流と目標電流との偏差に応じて前記電圧指令値を生成することを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の電力変換装置(20)。
これによれば、出力電流を安定化させることができる。
[項目5]
前記制御回路(27)は、
前記電流検出回路(25)で検出された電流を回転座標変換してd軸成分の電流値とq軸成分の電流値を算出する回転座標変換部(27o)と、
d軸成分の目標電流値と前記回転座標変換部(27o)で算出されたd軸成分の電流値との偏差をもとにd軸成分の電圧指令値を生成するd軸補償部(27s)と、
q軸成分の目標電流値と前記回転座標変換部(27o)で算出されたq軸成分の電流値との偏差をもとにq軸成分の電圧指令値を生成するq軸補償部(27t)と、
前記d軸成分の電圧指令値と前記q軸成分の電圧指令値を逆回転座標変換して、静止座標系の電圧指令値を算出する逆回転座標変換部(27w)と、
前記静止座標系の電圧指令値に前記インバータ回路(22)で発生する誤差成分の補償値を加算する補償値加算部(27d)と、
を含むことを特徴とする項目1から4のいずれかに記載の電力変換装置。
これによれば、回転座標変換を用いたインバータの誤差成分も高精度に補償することができる。
10 直流電源、 20 電力変換装置、 22 インバータ回路、 S1 第1スイッチング素子、 S2 第2スイッチング素子、 S3 第3スイッチング素子、 S4 第4スイッチング素子、 S5 第5スイッチング素子、 S6 第6スイッチング素子、 D1 第1還流ダイオード、 D2 第2還流ダイオード、 D3 第3還流ダイオード、 D4 第4還流ダイオード、 D5 第5還流ダイオード、 D6 第6還流ダイオード、 C1 第1コンデンサ、 C2 第2コンデンサ、 L1 第1リアクトル、 L2 第2リアクトル、 L1a 第3乗算部、 23 フィルタ回路、 24 直流電圧検出回路、 25 電流検出回路、 26 交流電圧検出回路、 27 制御回路、 27a 第1減算部、 27b 第1補償部、 27c 第1加算部、 27d 第2加算部、 27e 駆動信号生成部、 27f 第1乗算部、 27g 第2減算部、 27h 第1除算部、 27i 第3減算部、 27j 予測電流算出部、 27k 誤差成分補償値算出部、 27ka 第2遅延部、 27l 第1遅延部、 27m 第2除算部、 27n 第4減算部、 27o 第1回転座標変換部、 27p 第2回転座標変換部、 27q d軸減算部、 27r q軸減算部、 27s d軸補償部、 27t q軸補償部、 27u d軸加算部、 27v q軸加算部、 27w 逆回転座標変換部、 28 交流電圧検出回路、 29 クランプ回路、 30 系統。

Claims (5)

  1. 直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、
    リアクトルを有し、前記インバータ回路の出力する交流電力の高周波成分を減衰するフィルタ回路と、
    前記リアクトルに流れる電流を検出する電流検出回路と、
    電圧指令値をもとに前記インバータ回路の駆動信号を生成する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記電流検出回路で検出された電流に基づいて前記フィルタ回路を通過前の前記インバータ回路の出力電圧を推定し、推定した前記インバータ回路の出力電圧と、前記インバータ回路に供給される駆動信号との関係に基づき前記電圧指令値を補正することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記電流検出回路で検出された電流値(I[n−m])に基づいて前記インバータ回路のm(mは自然数)ステップ先の出力電圧(Vinv’[n])を推定し、mステップ先の電圧指令値(Vref[n])を補正することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータ回路と前記フィルタ回路の間に、前記インバータ回路の交流出力端子間を短絡可能なクランプ回路をさらに備え、
    前記電流検出回路は、前記クランプ回路より後段に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御回路は、前記電流検出回路で検出された電流と目標電流との偏差に応じて前記電圧指令値を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記電流検出回路で検出された電流を回転座標変換してd軸成分の電流値とq軸成分の電流値を算出する回転座標変換部と、
    d軸成分の目標電流値と前記回転座標変換部で算出されたd軸成分の電流値との偏差をもとにd軸成分の電圧指令値を生成するd軸補償部と、
    q軸成分の目標電流値と前記回転座標変換部で算出されたq軸成分の電流値との偏差をもとにq軸成分の電圧指令値を生成するq軸補償部と、
    前記d軸成分の電圧指令値と前記q軸成分の電圧指令値を逆回転座標変換して、静止座標系の電圧指令値を算出する逆回転座標変換部と、
    前記静止座標系の電圧指令値に前記インバータ回路で発生する誤差成分の補償値を加算する補償値加算部と、
    を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電力変換装置。
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