JP7237663B2 - 振動センサ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、地山の削孔時に掘削ビットから発生するビット振動を利用して切羽前方地山の状況把握を行う削孔検層に用いられるパイロットセンサを備える振動センサ機構に関する。
従来より、山岳トンネルを施工する際には、掘削対象領域を含む周辺地山に対して事前調査を行い、この調査結果に基づいてトンネルの設計及び施工計画を立案する。山岳トンネルの事前調査では、地山の地盤強度や地層境界の位置を把握する手段として弾性波探査技術が採用されるが、弾性波探査を地表から行うため、土被りの大小により探査精度に影響が生じやすい。このため、より正確に地山状況を把握するべく、山岳トンネルの施工中においても、切羽前方地山の弾性波探査を実施している。
例えば、特許文献1では、トンネル切羽から前方に向けてドリルビットによる削孔を行いつつ、切羽近傍に配置した受振器でドリルビットから地山を直接伝わってきた削孔振動を受振するとともに、ボーリングマシンに取り付けたパイロットセンサで掘削ビットから掘削ロッドを伝ってきた削孔振動を受振する。そして、これら2地点で受振した振動情報に基づいて、ドリルビット先端とトンネル切羽の間の領域における相似的な区間弾性波速度を得ている。
特開2016-17900号公報
特許文献1のような、地山を削孔するドリルビットを利用して切羽前方地山の状況把握を行う削孔検層によれば、ドリルビットによる削孔振動を発振源とするため、切羽近傍で実施する打撃や発破等を発振源とする速度検層と比較して、大掛かりな発振に係る作業を省略できる。
しかし、ドリルビットによる削孔振動は、上述した切羽近傍で実施する打撃や発破と比較して、その振動が微弱である。また、ドリルビットによる削孔は、掘削ロッドの後端部近傍に配置されたボーリングマシンにドリフター等の打撃装置を装備し、この打撃装置から掘削ロッドを介してドリルビットに打撃力を発生させる。このため、ボーリングマシンから大きな機械振動が発振されるとともに、掘削ロッドを継ぎ足しながら削孔作業を行う場合には、掘削ロッドのジョイント部で削孔振動の重複反射が生じる。
すると、ボーリングマシンに取り付けられ、ドリルビットから掘削ロッドを伝ってきた削孔振動を受振するパイロットセンサは、上記の削孔振動の重複反射やボーリングマシンの機械振動等のノイズを、微弱な削孔振動と併せて受振することとなり、解析結果の精度や信頼性に影響を生じやすい。
このような中、パイロットセンサが受振するノイズを減少させる方法として、掘削ビットに打撃力を発生させる打撃装置を、掘削ロッドの後端部に配置する後端打撃方式から、掘削ロッドの先端に配置する先端打撃方式に切り替えたり、パイロットセンサの設置位置を、ボーリングマシンから掘削ビットにほど近い掘削ロッドの先端近傍に移動する等が考えられる。
しかし、パイロットセンサを掘削ロッドの先端に安定した状態で配置することが難しく、かつ、パイロットセンサで受振したビット振動情報を伝送する構造も煩雑となる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、地山を掘削する掘削ビットの背面側近傍に安定して配置することの可能な、パイロットセンサを備える振動センサ機構を提供することである。
かかる目的を達成するため、本発明の振動センサ機構は、地山を削孔する掘削ビット及び該掘削ビットの背面に接続されて打撃を発生させる振動発生機構とを備える削孔機と、中空筒体よりなる掘削ロッド本体を備える掘削ロッドとの間に設置される振動センサ機構であって、一方の端部に前記削孔機が後端部を挿入した状態で接続され、他方の端部に前記掘削ロッドが接続されるケースロッドと、該ケースロッドの内周に外接する外形形状に形成されるセンサケースと、該センサケースの中空部に収納され、前記掘削ビットが地山を削孔する際に発生するビット振動を受振するパイロットセンサと、を備え、前記ケースロッドの中空部に、該ケースロッドの内面に段差を設けて形成した前記センサケースの外形形状より断面の小さい縮径部が形成され、前記ケースロッドの中空部で、前記縮径部の前記削孔機の後端部と対向する部分に、前記センサケースが、前記削孔機の後端部に押圧されて固定されることを特徴とする。
本発明の振動センサ機構によれば、ケースロッドの中空部にパイロットセンサを収納したセンサケースを挿入し、ケースロッドに削孔機の後端部を挿入して接続することで、センサケースが、ケースロッドの縮径部と削孔機に押圧固定される。これにより、削孔機に備える振動発生機構が大きい振動を発生した場合にも、パイロットセンサを安定した状態で掘削ビットの背面側近傍に配置でき、地山削孔時に掘削ビットから発生するビット振動を、精度よく受振することが可能となる。
本発明の振動センサ機構は、前記センサケースの外周に、前記ケースロッドの軸線方向に延在する切欠き部が形成されることを特徴とする。
本発明の振動センサ機構によれば、センサケースの切欠き部とケースロッドの隙間を、削孔機の振動発生機構を作動させる作動流体の流路として利用できるため、作動流体の流下を妨げることなく、掘削ビットの近傍にパイロットセンサを安定した状態で配置することが可能となる。
本発明の振動センサ機構は、前記ケースロッド及び前記センサケースが金属材料よりなるとともに、前記ケースロッドに、軸線方向に延在する導電棒が挿入され、前記パイロットセンサの、プラス配線が前記センサケースに備えた接続端子を介して前記導電棒の一端に接続されるとともに、マイナス配線が前記センサケースを介して前記ケースロッドに接続されることを特徴とする。
本発明の振動センサ機構によれば、導電棒をプラス配線、前記ケースロッドをマイナス配線とする2芯の電気ケーブルと見做して、パイロットセンサに給電できるとともに、パイロットセンサが受振したビット振動に係る情報を伝送することが可能となる。
本発明の振動センサ機構は、前記センサケースが、前記ケースロッドの中空部に着脱自在に挿入されることを特徴とする
本発明の振動センサ機構によれば、ケースロッドからセンサケースを容易に取り外しできるため、ケースロッド内の清掃やパイロットセンサの取り換え等、振動センサ機構のメンテナンス作業を容易に実施することが可能となる。
本発明によれば、掘削ビットの背面側に位置する振動発生機構が大きい振動を発生する場合にも、パイロットセンサを安定した状態で掘削ビットの背面側近傍に配置でき、地山削孔時に掘削ビットから発生するビット振動を、精度よく受振することが可能となる。
本発明の実施の形態における振動センサ機構を削孔検層に採用する場合の概略を示す図である。 本発明の実施の形態における振動センサ機構の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態における振動センサ機構のセンサケースと導電棒を示す図である。 本発明の実施の形態における振動センサ機構の固定台を示す図である。
本発明の振動センサ機構は、削孔機を掘削ロッドの先端部側に配置して地山を削孔する先端打撃方式の先進ボーリングにより削孔検層を実施する場合に、好適な機構である。以下に、削孔検層に用いるパイロットセンサを備える振動センサ機構を、図1~4を用いてその詳細を説明する。
本実施の形態における振動センサ機構1は、図1で示すように、トンネルTの切羽前方地山を掘削ビット21により削孔しつつ、掘削ビット21から発生するビット振動を、切羽近傍に設置した受振器Aおよび掘削ビット21の背面側近傍に配置されたパイロットセンサ10の2地点で連続的に受振し、受振した情報から羽前前方の地山状況を把握する削孔検層に用いられるトンネル切羽前方探査システムSに採用されるものである。
図1で示すように、振動センサ機構1は、削孔装置Mを構成する削孔機2と掘削ロッド3の間に設置されるものであり、削孔機2は、地山を削孔する掘削ビット21と掘削ビット21の背面側に位置して打撃を付与する振動発生機構22とを備える。本実施の形態では、振動発生機構22として水圧ハンマーを採用しており、作動流体Wとして高圧水が供給される。
なお、水圧ハンマーは、図1及び図2で示すように、前端部が掘削ビット21の背面側に接続され、後端部に高圧水が流入する開口を有する筒体221と、筒体221内で、筒体221内の中間部を塞ぐように配置される逆止弁と、逆止弁の挙動に連動して筒体221の前端側もしくは後端側に移動するピストンと、を備えている(逆止弁及びピストンは図示していない)。筒体221の開口より高圧水が流入すると、筒体221内における高圧水の流れ方向が前端部方向となって逆止弁が開状態になるとともに、ピストンは筒体221の前端部方向に移動し、その先端が掘削ビット21の背面を打撃して移動が停止する。
すると、ピストンと逆止弁の間における高圧水の流れ方向が後端側方向となって逆止弁が閉状態になるとともに、ピストンが筒体221の後端部方向に移動して、その先端が掘削ビット21の背面から離間する。筒体221に高圧水が供給されている間中、上記の動作が繰り返されることにより、振動発生機構22は掘削ビット21に連続的な打撃を発生させて地山を削孔する。
また、掘削ロッド3は、図1で示すように、後端部近傍がボーリングマシンBに把持され、削孔機2に回転力と推進力を伝達するものであり、金属製の中空筒体よりなる掘削ロッド本体5と、導電材料で形成された高導電性金属棒であり、掘削ロッド本体5より十分小さい断面径を有する掘削ロッド側導電棒7と、掘削ロッド本体5と掘削ロッド側導電棒7との間に介装されるスペーサ9と、を備えている。
なお、スペーサ9については後述するが、掘削ロッド側導電棒7と掘削ロッド本体5との間に隙間を安定して確保するために用いる部材であり、こうして掘削ロッド側導電棒7と掘削ロッド本体5との間に確保した隙間は、振動発生機構22に供給する作動流体Wが流下する作動流体流路L1として機能する。また、掘削ロッド3は、掘削ロッド本体5をマイナス配線と見做し、また掘削ロッド側導電棒7をプラス配線と見做して、2芯の電気ケーブルとして機能させることができる。
また、掘削ロッド3はその後端部が、ボーリングマシンBに備えたロータリージョイント付き高圧スイベル15を介して、データ処理装置4及び高圧水供給パイプPに連結されている。
データ処理装置4は、データ収録システム41と、データ解析装置42とを備え、データ収録システム41は、いわゆるデータロガーであり、受振器A及びパイロットセンサ10が受振したビット振動に係る情報を読み取り、データ解析装置42に出力する。なお、受振器Aには、弾性波探査で一般に用いられる3成分加速度計を採用している。また、パイロットセンサ10にも同様の3成分加速度計を採用できるが、本実施の形態では、パイロットセンサ10に求められる精度や配置スペース等を考慮し、1成分加速度計を採用している。
上述する構成の削孔機2が一方の端部に、掘削ロッド3が他方の端部にそれぞれ接続される振動センサ機構1は、図2で示すように、パイロットセンサ10と、パイロットセンサ10が固定される固定台11と、固定台11に固定された状態のパイロットセンサ10が挿入されるセンサケース12と、センサケース12に一端が接続される導電棒13と、導電棒13およびセンサケース12が挿入されるケースロッド14とを備える。
ケースロッド14は、金属製の中空筒体よりなり、一方の端部に振動発生機構22の後端部に位置する筒体221が挿入され、ケースロッド14の一方の端部がメス継手61、振動発生機構22の筒体221がオス継手62の態様で接続されている。また、ケースロッド14の他方の端部は、掘削ロッド3の掘削ロッド本体5に接続される。掘削ロッド本体5の一方の端部には、メス継手61が形成され、ケースロッド14の他方の端部には、メス継手61と嵌合するオス継手62が形成されている。
これら振動発生機構22の筒体221及び掘削ロッド本体5はともに、ケースロッド14に対して中空部が連通する状態で着脱自在に接続されている。なお、オス継手62には、例えばOリング等の止水部材(図示せず)が備えられており、オス継手62にメス継手61を嵌合した際に、止水性能を有する継手構造が形成される。
導電棒13は、図2(a)及び図3で示すように、掘削ロッド側導電棒7と同様の高導電性金属棒よりなり、長手方向をケースロッド14の軸線と平行にして、ケースロッド14の中空部に配置されている、また、掘削ロッド側導電棒7と同様のスペーサ9が設置されており、このスペーサ9によりセンサ側導電棒13とケースロッド14との間の隙間は、安定した状態で確保されている。
スペーサ9は、図2(b)及び図3で示すように、導電棒13を把持する把持部91と、把持部91の外縁より突出し、突出端部が掘削ロッド本体5の内周面に当接する導電棒支持部92と、を有する。また、スペーサ9は、導電棒13を把持した状態でケースロッド14へ挿入した際に、ケースロッド14の中空部を閉塞することのないよう、ケースロッド14の軸線方向に延在する切欠きや通し孔等により形成された連通部93を備えている。
スペーサ9の形状はいずれでもよいが、本実施の形態では、把持部91が掘削ロッド側導電棒7を包持するようリング形状に形成され、導電棒支持部92が把持部91の外縁より放射方向に3体突出し、隣り合う導電棒支持部92の間が連通部93に相当する。
センサケース12は、図2(a)(c)及び図3で示すように、ケースロッド14の内周面に外接する大きさの外形形状を有する中空筒体よりなり、一方の端部にケース蓋121が着脱自在に嵌合される開口が形成され、他方の端部は導電棒13の一端と接続する接続端子122が配置された状態で閉塞されている。なお、ケース蓋121にはOリング等の止水材が設置されており、センサケース12の中空部は水密状態に保持されるが、必要に応じてグリースGを充填してもよい。
また、センサケース12の外周面には、図2(c)で示すように、ケースロッド14に挿入された際に、ケースロッド14の軸線方向に延在する切欠き部123が複数形成されており、センサケース12の外周面とケースロッド14の間に隙間が形成されている。この隙間は、スペーサ9の連通部93により形成されたケースロッド14と導電棒13の隙間と連通し、振動発生機構22に供給する作動流体Wが流下する作動流体流路L2として機能する。
固定台11は、図2(a)および図4で示すように、パイロットセンサ10が設置される長尺の固定板111を備え、長手方向がセンサケース12の軸線方向と平行となるようにして、センサケース12の開口からその中空部に、パイロットセンサ10を設置した状態で挿入される。
固定台11はその大きさが、図2(a)で示すように、センサケース12の開口をケース蓋121で塞いだ際に、センサケース12の中空部でガタツキが生じない大きさに形成されている。
また、固定台11には、導電棒13と対向する側の端部に、パイロットセンサ10から延びるプラス配線と接続されるとともに、センサケース12に設けた接続端子122に備えたメスコネクタ1221に接続するオスコネクタ112が設置されている。なお、パイロットセンサ10から延びるマイナス配線は、固定台11に接続されている。
上記の振動センサ機構1は、固定台11、センサケース12及びケースロッド14がいずれも金属製の部材により製作されており、これらをマイナス配線と見做し、導電棒13をプラス配線と見做し、2芯の電気ケーブルとして機能させることができる。
したがって、図2で示すように、ケースロッド14の他方の端部と掘削ロッド3の掘削ロッド本体5とを接続し、導電棒13のメス電極部82と掘削ロッド側導電棒7のオス電極部81とを接続する。さらに、図1で示すように、ボーリングマシンBに備えたロータリージョイント付き高圧スイベル15を介して掘削ロッド3をデータ処理装置4のデータ収録システム41に接続する。
これにより、データ収録システム41から2芯の電気ケーブルとしての機能を有する掘削ロッド3及び振動センサ機構1を経由してパイロットセンサ10に、電力を自動供給することができるとともに、パイロットセンサ10で受振したビット振動情報をデータ収録システム41に伝送することが可能となる。
また、図2で示すように、振動センサ機構1のケースロッド14は、一方の端部に振動発生機構22の筒体221が挿入された状態で固定され、他方の端部に掘削ロッド3の掘削ロッド本体5が接続されることにより、これらは中空部が連通した状態となる。
したがって、図1で示すように、ロータリージョイント付き高圧スイベル15を介して掘削ロッド3の後端部から高圧水給水パイプPより作動流体Wである高圧水を注入する。すると、作動流体Wが掘削ロッド3に形成された作動流体流路L1および振動センサ機構1に形成された作動流体流路L2を介して振動発生機構22の筒体221に供給され、振動発生機構22に採用した水圧ハンマーを作動させることが可能となる。
上記のとおり、掘削ロッド3に形成された作動流体流路L1および振動センサ機構1に形成された作動流体流路L2には、作動流体Wである高圧水が流下する。このため、掘削ロッド3の掘削ロッド側導電棒7及び振動センサ機構1の導電棒13はそれぞれ、図2で示すように、高圧水が直接触れることのないよう電気絶縁材料よりなる絶縁部材Eにより被覆され、漏電対策が講じられている。
また、掘削ロッド側導電棒7及び導電棒13に備えられるメス電極部82は、その外周部が絶縁部材(図示せず)により形成されており、オス電極部81が差し込まれると絶縁が確保されるキャップ状に形成されている。また、内周面には止水ゴムとして一般に広く用いられているOリング(図示せず)が設置されており、オス電極部81が嵌合して形成される接続部は、水密構造となっている。さらに、掘削ロッド3及び振動センサ機構1の両者に用いられているスペーサ9も、電気絶縁材料により形成されている。
ところで、図2(a)で示すように、ケースロッド14の中空部には、センサケース12の外径より小さい縮径部141が形成されている。これにより、センサケース12をケースロッド14の一方の端部から中空部内に挿入すると、センサケース12が縮径部141に当接する。
この状態で、図2(a)(c)で示すようなセンサケース抑えリング142を介してケースロッド14の一方の端部から、振動発生機構22の後端部に位置する筒体221を挿入する状態で、削孔機2をケースロッド14に接続する。なお、ケースロッド14の一方の端部がメス継手61、振動発生機構22の筒体221がオス継手62の態様で接続されている。すると、センサケース12がケースロッド14の縮径部141と振動発生機構22により強固に押圧固定されることとなる。
このような振動センサ機構1を、削孔装置Mを構成する削孔機2と掘削ロッド3の間に設置し、図1で示すように、削孔装置Mを用いてトンネルTの切羽前方を掘削ビット21により削孔しながら、掘削ビット21から発生するビット振動を、トンネルの切羽近傍に設置した受振器Aおよび振動センサ機構1に備えたパイロットセンサ10の2地点で連続的に受振する。
すると、振動発生機構22を作動させる作動流体Wの流下を妨げることなく、また、振動発生機構22が大きい振動を発生した場合にも、掘削ビット21の背面側近傍でパイロットセンサ10を安定した状態で配置することが可能となり、掘削ビット21から発生するビット振動を、精度よく受振することが可能となる。
また、削孔機2を振動センサ機構1から取り外すのみの簡略な構成で、ケースロッド14からセンサケース12を容易に取り外しできるため、ケースロッド14内の清掃やパイロットセンサ10の取り換え等、振動センサ機構1のメンテナンス作業を容易に実施することが可能となる。
本発明の振動センサ機構1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、掘削ビット21に打撃力を付与する振動発生機構22として水圧ハンマーを採用したが、他の流体を用いた打撃ハンマーを採用する等、掘削ビット21に打撃力を付与可能な機構であれば、いずれのものを採用してもよい。
また、本実施の形態では、掘削ロッド3に2芯の電気ケーブルの機能を持たせたうえで、振動センサ機構1に接続したが、必ずしもこれに限定するものではなく、掘削ロッド3に別途2芯の電気ケーブルを内装し、振動センサ機構1を構成するケースロッド14と導電棒13に接続する構成としてもよい。
1 振動センサ機構
2 削孔機
21 掘削ビット
22 振動発生機構
221 筒体
3 掘削ロッド
4 データ処理装置
41 データ収録システム
42 データ解析装置
5 掘削ロッド本体
61 メス継手
62 オス継手
7 掘削ロッド側導電棒
81 オス電極部
82 メス電極部
9 スペーサ
91 把持部
92 導電棒支持部
93 連通部
94 押圧部
10 パイロットセンサ
11 固定台
111 固定板
112 オスコネクタ
12 センサケース
121 ケース蓋
122 接続端子
1221 メスコネクタ
123 切欠き部
13 導電棒
14 ケースロッド
141 縮径部
142 センサケース抑えリング
15 ロータリージョイント付き高圧スイベル

A 受振器
B ボーリングマシン
G グリース
L1 作動流体流路
L2 作動流体流路
M 削孔装置
S トンネル切羽前方探査システム
W 作動流体(高圧水)
P 高圧水供給パイプ
E 絶縁部材

Claims (4)

  1. 地山を削孔する掘削ビット及び該掘削ビットの背面に接続されて打撃を発生させる振動発生機構とを備える削孔機と、中空筒体よりなる掘削ロッド本体を備える掘削ロッドとの間に設置される振動センサ機構であって、
    一方の端部に前記削孔機が後端部を挿入した状態で接続され、他方の端部に前記掘削ロッドが接続されるケースロッドと、
    該ケースロッドの内周に外接する外形形状に形成されるセンサケースと、
    該センサケースの中空部に収納され、前記掘削ビットが地山を削孔する際に発生するビット振動を受振するパイロットセンサと、を備え、
    前記ケースロッドの中空部に、該ケースロッドの内面に段差を設けて形成した前記センサケースの外形形状より断面の小さい縮径部が形成され、
    前記ケースロッドの中空部で、前記縮径部の前記削孔機の後端部と対向する部分に、前記センサケースが、前記削孔機の後端部に押圧されて固定されることを特徴とする振動センサ機構。
  2. 請求項1に記載の振動センサ機構において、
    前記センサケースの外周面に、前記ケースロッドの軸線方向に延在する切欠き部が形成されることを特徴とすることを特徴とする振動センサ機構。
  3. 請求項1または2に記載の振動センサ機構において、
    前記ケースロッド及び前記センサケースが金属材料よりなるとともに、
    前記ケースロッドに、軸線方向に延在する導電棒が、挿入され、
    前記パイロットセンサの、プラス配線が前記センサケースに備えた接続端子を介して前記導電棒の一端に接続されるとともに、マイナス配線が前記センサケースを介して前記ケースロッドに接続されることを特徴とする振動センサ機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の振動センサ機構において、
    前記センサケースが、前記ケースロッドの中空部に着脱自在に挿入されることを特徴とする振動センサ機構。
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