JP2003193786A - 動的挙動検出装置 - Google Patents

動的挙動検出装置

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JP2003193786A JP2001394486A JP2001394486A JP2003193786A JP 2003193786 A JP2003193786 A JP 2003193786A JP 2001394486 A JP2001394486 A JP 2001394486A JP 2001394486 A JP2001394486 A JP 2001394486A JP 2003193786 A JP2003193786 A JP 2003193786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿孔反力を精度良く算出するために、穿孔装
置の動的挙動を直接的に計測・評価することが可能とな
る動的挙動検出装置を提供すること。 【解決手段】 地山を穿孔する穿孔ビット19を備える
穿孔装置10に、この穿孔装置10の穿孔反力に起因す
る動的挙動を検出する加速度センサ13を設けておく。
検出される動的挙動は、波動エネルギーという物理量を
直接的に表しているため、この動的挙動から算出され
る、例えば穿孔反力等の探査データは極めて信頼性が高
い。すなわち、従来の、穿孔装置に生じる媒体圧変化を
検出する方法に比して、より正確に穿孔部の穿孔反力を
算出することが可能となる。また、精度良く検出される
探査データと、岩盤物性が予め把握されている基礎デー
タとを比較することによって精度よく岩盤物性を予測で
きるため、効率的な穿孔作業を行うとともに、岩盤脆弱
部等の危険区域を予測して安全を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧式削
岩機を使用するトンネル掘削現場の、切羽前方の岩盤性
状を探査する探査作業を行う穿孔装置に設けられて、こ
の穿孔装置の穿孔反力に起因する動的挙動を検出する動
的挙動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の空洞を掘削するトンネル掘
削工事において、切羽前方の岩盤性状を探査することに
より、岩盤性状を予め把握しておくことは、安全性や施
工性を考慮する上で極めて重要である。岩盤性状の探査
法は、これまでに数多くの開発がなされている。これら
の探査法の一つに、例えば、特許第2749561号公
報や特許第2980240号公報に示すように、油圧式
削岩機により探査対象となる岩盤を穿孔し、油圧式削岩
機の穿孔時の反力を計測することにより、該計測データ
を利用して穿孔区間の岩盤性状を把握する方法がある。
これらの探査法は岩盤性状を、穿孔、という直接的な手
法により把握するものであり、精度の高い探査が可能と
なっている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の技術においては、穿孔反力に起因する穿孔装置
の動的挙動を、油圧式削孔機の油圧変化として間接的に
検出し、この油圧変化から穿孔反力を算出している。す
なわち、穿孔装置の動的挙動が間接的に検出されるた
め、算出される穿孔反力の精度が若干落ちてしまうこと
が指摘されてきた。この場合、アキュミュレータを間に
介した状態で油圧変化を検出する場合には、算出される
穿孔反力の精度がさらに落ちてしまう。
【0003】そこで本発明は、穿孔反力を精度良く算出
するために、穿孔装置の動的挙動を直接的に計測・評価
することが可能となる動的挙動検出装置を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図5に示す
ように、地山を穿孔する穿孔部(穿孔ビット19)を備
える穿孔装置10に設けられ、この穿孔装置10の穿孔
反力に起因する動的挙動を検出する動的挙動検出装置1
であって、前記穿孔装置10によって地山を穿孔する場
合における、前記穿孔部(穿孔ビット19)に伝達され
る衝撃反力によって生じる該穿孔装置10の動的挙動を
検出するセンサ(加速度センサ13)が備えられている
ことを特徴としている。
【0005】請求項1記載の発明によれば、前記センサ
によって、前記穿孔装置によって地山を穿孔する場合に
おける、前記穿孔部から伝達される衝撃反力によって生
じる前記穿孔装置の動的挙動が検出される。この動的挙
動は、波動エネルギーという物理量を直接的に表してい
るため、この動的挙動から算出される、例えば穿孔反力
等の探査データは極めて信頼性が高い。すなわち、従来
の、穿孔装置に生じる媒体圧変化を検出する方法に比し
て、より正確に穿孔部の穿孔反力を算出することが可能
となる。また、精度良く検出される探査データと、岩盤
物性が予め把握されている基礎データとを比較すること
によって精度よく岩盤物性を予測できるため、効率的な
穿孔作業を行うとともに、岩盤脆弱部等の危険区域を予
測して安全を図ることができる。
【0006】前記センサとしては、例えば、加速度セン
サや速度センサ等がある。なお、前記センサとして加速
度センサを用いる場合においては、比較的硬質な地山の
穿孔時には穿孔装置に生じる加速度が大きくなり、比較
的脆弱な地山の穿孔時には穿孔装置に生じる加速度が小
さくなる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の動
的挙動検出装置において、前記センサ(加速度センサ1
3)は、前記穿孔装置10に脱着可能に設けられている
ことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記センサ
は、前記穿孔装置に脱着可能に設けられている。したが
って、必要に応じて穿孔装置に脱着することができるた
め作業性が向上する。
【0009】なお、前記センサは穿孔装置に、例えば、
適宜金物等を通してボルト締めや溶接等によって固定さ
れればよい。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図1、図
4、図5に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載
の動的挙動検出装置において、前記センサ(加速度セン
サ13)により検出された穿孔装置10の動的挙動を電
気信号に変換する変換手段(A/Dコンバータ14b)
と、前記変換手段(A/Dコンバータ14b)により変
換された電気信号を記録する記録手段(データレコーダ
14)と、が備えられていることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、前記変換手
段によって、検出された穿孔装置の動的挙動が電気信号
に変換され、前記記録手段によって、変換された電気信
号が記録される。すなわち、穿孔装置の動的挙動が、自
動的に電気信号に変換され、さらにこの電気信号が自動
的に記録される。したがって、精度良く検出される探査
データを、人為的ミスを含まずに正確にストックするこ
とができる。
【0012】前記変換手段としては、例えばA/Dコン
バータ、前記記録手段としては、例えばデータレコーダ
がある。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、図1
〜図4を参照して本発明に係る動的挙動検出装置の実施
の形態を詳細に説明する。
【0014】図1において符号1は動的挙動検出装置を
示す。動的挙動検出装置1は、図1に示すように、地山
を掘削する油圧式削岩機15に装備されてこの油圧式削
岩機15による本格的な削岩作業の前に、地山穿孔によ
り岩盤性状を把握するための穿孔装置10に取り付けら
れるものである。動的挙動検出装置1は、地山を穿孔す
る穿孔装置10に取り付けられる反力検出シリンダ1
1、この反力検出シリンダ11に取り付けられる加速度
センサ13、加速度センサ13から接続されるアンプ1
4a、A/Dコンバータ14b、データレコーダ14等
から構成される。なお、反力検出シリンダ11には、こ
の反力検出シリンダ11に作用する衝撃を緩衝するアキ
ュミュレータ12が油圧管20を通して接続されてい
る。
【0015】穿孔装置10は、油圧式削岩機15に固定
されたシャンクロッド16と、シャンクロッド16とロ
ッド17とを接続するスリーブ18と、スリーブ18に
よりシャンクロッド16と接続されるロッド17と、ロ
ッド17の先端に固定された穿孔ビット19から構成さ
れている。
【0016】アキュミュレーター12は、反力検出シリ
ンダ11内部のシリンダ内室111に接続され、シリン
ダ内室111に封入されている作動油の油圧の変動を緩
衝させる。
【0017】アンプ13aは、加速度センサ13から得
られた加速度データを増幅する。
【0018】A/Dコンバータ13bは、アナログ信号
を電気信号に変換し、該電気信号をデータレコーダ14
に出力する。
【0019】データレコーダ14は、アンプ13aから
入力された電気信号を、内蔵しているフロッピィーディ
スクあるいはメモリカード等の記録媒体に保存する。
【0020】油圧式削岩機15は、内部に備えた図示し
ないピストンにより、シャンクロッド16に油圧式削岩
機15から穿孔ビット19の方向へ打撃エネルギーを加
えて、スリーブ18およびロッド17を介して穿孔ビッ
ト19により岩盤を穿孔する。
【0021】シャンクロッド16は、一端を油圧式削岩
機15と、他端をスリーブ18と接続している。
【0022】ロッド17は、一端を穿孔ビット19と、
他端をスリーブ18と接続している。
【0023】スリーブ18は、シャンクロッド16とロ
ッド17とを接続するカプラーである。
【0024】穿孔ビット19は、ロッド17の先端に固
定され、刃先にはタングステンカーバイドチップ等を植
え込んで、耐摩耗性を向上させている。
【0025】反力検出シリンダ11は、図2(a)に示
すように、穿孔装置10に取り付けられている。すなわ
ち、筒状の反力検出シリンダ11にシャンクロッド16
が挿通されるようにして、図2(b)に示すボルト穴1
18からボルト21によって固定されている。図2
(a)において符号20は、アキュミュレータ12に接
続される油圧管20であり、取付孔117にボルト等に
よって固定されている。
【0026】反力検出シリンダ11は、図3(a)〜
(c)に示すように、内部に断面円形の中空部を有した
円筒状であり、この中空部にシャンクロッド16が貫通
している。反力検出シリンダ11は、シャンクロッド1
6の図中上下にシリンダ内室111を内部に有するシリ
ンダチューブ112と、シリンダ内室111内に設置さ
れた中空ピストン113と、シリンダ内室111の内側
側壁と中空ピストン113との間に設置された油圧シー
ル116と、中空ピストン113の前部に接触して設置
されたバッキンリング114と、バッキンリング114
の外側に設置されたヘッドキャップ115から構成され
ている。
【0027】シリンダチューブ112は、内部に中空の
シリンダ内室111と中空ピストン113を有してお
り、シリンダ内室111には作動油が封入されている。
【0028】中空ピストン113は、円筒形状をしてお
り、スリーブ18およびバッキンリング114を介して
伝達された岩盤から油圧式削岩機15の方向に働く穿孔
反力により、シリンダ内室111内を摺動し、前進、後
退する。この中空ピストン113には、加速度センサ1
3がボルト13aによって固定されており、この加速度
センサ13によって中空ピストン113の動的挙動が検
出される。この加速度センサ13は中級ピストン113
に、ヘッドキャップ115に形成されたボルト締付孔1
15aからボルト13aによって容易に脱着可能であ
る。また、加速度センサ13は、適宜金物等を通して中
空ピストン113に溶接固定されてもよい。なお、加速
度センサ13は、導線13bを通して、アンプ14a、
A/Dコンバータ14a、データレコーダ14等に接続
されている。
【0029】油圧シール116は、シリンダ内室111
の内側側壁と中空ピストン113との間に設置され、シ
リンダ内室111に封入されている作業油の外部への流
出および中空ピストン113の前後移動に伴う摩擦を低
減している。
【0030】バッキンリング114は、スリーブ18と
中空ピストン113との間に中空ピストン113を保護
するために設置され、スリーブ18を介して伝達された
岩盤から油圧式削岩機15の方向に働く穿孔反力を中空
ピストン113へ伝達する。
【0031】ヘッドキャップ115は、バッキンリング
114の外側に設置され、バッキンリング114を固定
して中空ピストン113の抜け出しを防止する。
【0032】穿孔反力の検出を行うために、動的挙動検
出装置1によって穿孔装置10の動的挙動を検出する動
的挙動検出処理について、図1および図4を参照して説
明する。
【0033】まず、初期状態として、図1に示すよう
に、動的挙動検出装置1の反力検出シリンダ11を、油
圧式削岩機15とスリーブ18との間に設置して、反力
検出シリンダ11の中空部にはシャンクロッド16を通
す。ここで、反力検出シリンダ11は、穿孔時に働く油
圧式削岩機15を岩盤に押し付ける力(給進力)が油圧
式削岩機15とスリーブ18の双方から反力検出シリン
ダ11に加わることによって固定されるため、外部取り
付け可能となり削岩機の機種によって制限されずに使用
できる。
【0034】次に、油圧式削岩機15内部のピストン
(図示省略)によりシャンクロッド16に打撃エネルギ
ーを加え、該打撃エネルギーは、スリーブ18およびロ
ッド17を介してロッド17先端に設置された穿孔ビッ
ト19に伝えられ、この穿孔ビット19により岩盤の穿
孔を行う。このとき、打撃エネルギーの一部は反力(打
撃反力)として再び穿孔ビット19、ロッド17、スリ
ーブ18、およびシャンクロッド16を介して油圧式削
岩機15に伝達される。また、油圧式削岩機15を岩盤
に押し付ける給進力を加えながら穿孔するため、給進力
の反力(給進反力)も前記打撃反力とともに油圧式削岩
機15に伝達される。
【0035】ここで、穿孔反力とは前記打撃反力と前記
給進反力とを合わせた反力を指すとする。岩盤の穿孔に
使用する打撃エネルギーのように油圧式削岩機15から
岩盤の方向に働く力は、反力検出シリンダ11の中空部
を貫通しているシャンクロッド16のみを通過するた
め、反力検出シリンダ11には検出されない。一方、穿
孔反力のように岩盤から油圧式削岩機15の方向に働く
力は、反力検出シリンダ11前部に設置されているスリ
ーブ18の外径よりも反力検出シリンダ11の中空径の
方が小さく、スリーブ18と反力検出シリンダ11前部
のバッキンリング114とが接触して、該接触部を介し
て反力検出シリンダ11内部の中空ピストン113に伝
達されるため、反力検出シリンダ11に検出される。
【0036】次いで、動的挙動検出装置1の、穿孔反力
から生じる動的挙動検出処理について説明する。図4に
示すように、穿孔ビット19に作用する衝撃反力がロッ
ド17等を経由して、反力検出シリンダ11に伝達され
る。そして、この反力検出シリンダ11に設けられてい
る加速度センサ13によって、反力検出シリンダ11に
作用する動的挙動が加速度として検出される。そして、
加速度センサによって得られたアナログ信号が、アンプ
14aによって増幅された後、A/Dコンバータ14b
によって電気信号に変換され、この電気信号がデータレ
コーダ14に出力されるとともに、データレコーダ14
に内臓されている記録媒体に保存される。なお、得られ
た加速度データから適宜数値処理を行うことによって、
容易に穿孔反力が算出される。なお、比較的硬質な地山
の場合には、穿孔時に反力検出シリンダ11に生じる加
速度は大きくなり、比較的脆弱な地山の場合には、穿孔
時に反力検出シリンダ11に生じる加速度は小さくな
る。
【0037】本実施の形態によれば、以下のような効果
を得ることができる。 前記加速度センサ13によって、前記穿孔装置10に
よって地山を穿孔する場合における、前記穿孔ビット1
9から伝達される衝撃反力によって生じる前記穿孔装置
10の動的挙動が検出される。この動的挙動は、波動エ
ネルギーという物理量を直接的に表しているため、この
動的挙動から算出される、例えば穿孔反力等の探査デー
タは極めて信頼性が高い。すなわち、従来の、穿孔装置
に生じる媒体圧変化を検出する方法に比して、より正確
に穿孔ビット19の穿孔反力を算出することが可能とな
る。
【0038】前記加速度センサ13は、反力検出シリ
ンダ11の中空ピストン113に脱着可能に設けられて
いる。したがって、必要に応じて穿孔装置10に脱着す
ることができるため作業性が向上する。
【0039】前記A/Dコンバータ14bによって、
検出された穿孔装置10の動的挙動が電気信号に変換さ
れ、前記データレコーダ14および記録媒体によって、
変換された電気信号が記録される。すなわち、穿孔装置
10の動的挙動が、自動的に電気信号に変換され、さら
にこの電気信号が自動的に記録される。したがって、精
度良く検出される探査データを、人為的ミスを含まずに
正確にストックすることができる。
【0040】なお、本実施の形態においては、加速度セ
ンサ13から得られるデータから、穿孔装置10の穿孔
反力を算出しているが、特に穿孔反力に限定されるもの
ではなく、これらのデータからは他の様々な指標が算出
されてもよい。
【0041】また、本実施の形態においては、穿孔装置
10の動的挙動を検出するために、反力検出シリンダ1
1に加速度センサ13を取り付けて加速度を検出してい
るが、特に加速度センサ13に限定されるものではな
く、例えば速度センサによって速度を検出してもよい。
【0042】また、本実施の形態においては、油圧式削
岩機15を用いているが、本発明は穿孔装置10の動的
挙動を直接的に検出するため、油圧式削岩機15に限定
されることなく穿孔反力を検出できる。
【0043】[第2の実施の形態]以下、図5を参照し
て動的挙動検出装置1の、[第1の実施の形態]とは別
の実施の形態を説明する。図5は、動的挙動検出装置1
を含む岩盤物性探査システムの構成を示す図である。こ
のシステムは、従来の探査システム(特許第27495
61号公報および特許第2980240号公報)を利用
したものであるが、ここでは、削岩機中に備わっていた
ダンピング圧の検出機能、あるいは、油圧変動を検出す
ることによって穿孔反力を検出する動的挙動検出装置の
代わりに、穿孔装置10に取り付けられる加速度センサ
13によって穿孔装置の動的挙動を検出することによっ
て穿孔反力を検出する動的挙動検出装置を用いている。
図5(a)は、トンネル坑内において穿孔反力等を測定
および記録する計測システムAの構成図、図5(b)は
計測システムAで得られたデータを現場事務所内のコン
ピュータ上で処理および解析する解析システムBの構成
図を示す。
【0044】なお、この図5(a)、図5(b)におい
て、前記[第1の実施の形態]における動的挙動検出装
置1と同一の構成部分については、同一符号を付して説
明を省略するものとする。
【0045】図5(a)において、計測システムAは、
前記図1に示した動的挙動検出装置1、データレコーダ
14、および油圧式削岩機15と、油圧ホース40…、
フィードシリンダ41、油量計42、および記録媒体4
3から構成されている。反力検出シリンダ11には、加
速度センサ13が取り付けられており、この加速度セン
サ13は、図示しないA/Dコンバータを備えるデータ
レコーダ14に接続されている。各油圧ホース40…
は、各油圧センサ20…とそれぞれ接続され、油圧セン
サ20…は、データレコーダ14に接続されている。油
圧センサ20…のうち、回転圧および打撃圧を測定する
油圧センサ20…は、それぞれ油圧ホース40…を介し
て油圧式削岩機15と接続され、フィード圧を測定する
油圧センサ20は、油圧ホース40を介してフィードシ
リンダ41と接続され、フィードシリンダ41は、油圧
ホース40を介して油量計42と接続され、油量計42
は、データレコーダ14に接続されている。
【0046】フィードシリンダ41は、穿孔時に油圧式
削岩機15を岩盤に押し付けるフィード圧(給進力)を
油圧式削岩機15に与える。
【0047】油量計42は、油圧ホース40を介してフ
ィードシリンダ41に接続され、油圧ホース40中を流
れる圧力伝達媒体としての作動油の流量を測定する。こ
の測定結果から計算部(図示省略)によりフィードシリ
ンダ41内の油量変化が算出され、穿孔距離および穿孔
速度等が算出される。
【0048】記録媒体43は、データレコーダ14に内
蔵されており、計測システムAにおいて得られたデータ
を保存し、解析システムBへのデータ転送を行う。
【0049】ここで、図5(a)に示す計測システムA
の動作について説明する。計測システムAは、図5
(a)に示すように、穿孔反力を検出するための加速度
センサ13、さらに、それぞれ回転圧、打撃圧、フィー
ド圧を検出するための3つの油圧センサ20によってデ
ータ収集が行われる。加速度センサ13や各油圧センサ
20…によって得られたアナログ振動が電気信号に変換
されて、この電気信号がデータレコーダ14に内蔵され
ている記録媒体43に保存される。そして、記録媒体4
3によって計測システムAにおいて得られた探査データ
が解析システムBへ転送される。
【0050】図5(b)において、解析システムBは、
コンピュータ44、およびプリンタ45から構成されて
いる。
【0051】コンピュータ44は、前記記録媒体43に
保存された穿孔反力、回転圧、打撃圧、およびフィード
圧等の探査データと、岩盤物性との対応が明らかな油圧
データである基礎データとを比較し、岩盤物性の予測を
行う。
【0052】プリンタ45は、コンピュータ44による
処理結果等を印刷する。
【0053】ここで、図5(b)に示す解析システムB
の動作について説明する。解析システムBは、図5
(b)に示すように、コンピュータ44により記録媒体
43に保存された穿孔反力、回転圧、打撃圧、およびフ
ィード圧等の探査データと、岩盤物性と対応が明らかな
基礎データとを比較し、切羽前方の岩盤物性の予測を行
う。その際、油量計42により測定される作動油の流量
から算出される穿孔距離および穿孔速度データ、および
岩石の粉末であるくり粉の性状等も参照する。
【0054】穿孔装置によって穿孔した場合に、一般
に、加速度が大きいデータが得られる岩盤は硬質岩盤、
加速度が小さいデータが得られる岩盤は脆弱岩盤となる
ため、切羽前方の岩盤物性が硬質岩盤、あるいは脆弱岩
盤であるかを予測することができる。
【0055】本実施の形態によれば、[第1の実施の形
態]における〜の効果を得ることができるととも
に、以下に示すような効果を得ることができる。
【0056】岩盤物性が予め把握されている基礎デー
タと探査データとを比較することによって精度よく岩盤
物性を予測することができるため、効率的な穿孔作業を
行うとともに、岩盤脆弱部等の危険区域を予測して安全
を図ることができる。
【0057】なお、本実施の形態においては、計測シス
テムAにおいて得られた計測データを解析システムBで
解析する場合に、両システム間のデータ転送を記録媒体
を用いて行っているが、無線等を使用してデータ通信を
行い、リアルタイムで解析を行う形態としてもよい。ま
た、計測システムAと解析システムBとの双方が、例え
ばトンネル坑内に設けられてもよい。
【0058】また、本実施の形態においては、穿孔装置
10の動的挙動を検出するために、加速度センサ13を
取り付けて加速度を検出しているが、特に加速度センサ
13に限定されるものではなく、例えば速度センサによ
って速度を検出してもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来の、
穿孔装置に生じる媒体圧変化を検出する方法に比して、
より正確に穿孔部の穿孔反力を算出することが可能とな
る。また、精度良く検出される探査データと、岩盤物性
が予め把握されている基礎データとを比較することによ
って精度よく岩盤物性を予測できるため、効率的な穿孔
作業を行うとともに、岩盤脆弱部等の危険区域を予測し
て安全を図ることができる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の効果が得られることは勿論のこと、前記センサを必
要に応じて穿孔装置に脱着することにより作業性が向上
する。
【0061】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の効果が得られることは勿論のこと、穿孔装
置の動的挙動が、自動的に電気信号に変換され、さらに
この電気信号が自動的に記録されるため、精度良く検出
される探査データを、人為的ミスを含まずに正確にスト
ックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】穿孔装置およびこの穿孔装置に取り付けられた
動的挙動検出装置を示す、一部破断の側面図である。
【図2】(a)は穿孔装置に取り付けられた動的挙動検
出装置を示す斜視図、(b)は反力検出シリンダ本体を
示す図である。
【図3】反力検出シリンダの内部構成を詳細に示す図で
あり、(a)は側断面図、(b)は正断面図、(c)は
上面図である。
【図4】動的挙動検出装置によって、穿孔反力から生じ
る動的挙動を検出する処理について説明する図である。
【図5】動的挙動検出装置を含む岩盤物性探査システム
の構成を示す図であり、(a)は、トンネル坑内におい
て穿孔反力から生じる動的挙動等を測定および記録する
計測システムAの構成図、(b)は計測システムAで得
られたデータを現場事務所内のコンピュータ上で処理お
よび解析する解析システムBの構成図である。
【符号の説明】
1 動的挙動検出装置 13 加速度センサ(センサ) 14 データレコーダ(記録手段) 14b A/Dコンバータ(変換手段) 19 穿孔ビット(穿孔部) 43 記録媒体(記録手段)
フロントページの続き (72)発明者 塚田 純一 東京都荒川区西日暮里2丁目23番11号 ド リルマシン株式会社内 Fターム(参考) 2D065 AA03 AA17 BA15 BA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地山を穿孔する穿孔部を備える穿孔装置に
    設けられ、この穿孔装置の穿孔反力に起因する動的挙動
    を検出する動的挙動検出装置であって、 前記穿孔装置によって地山を穿孔する場合における、前
    記穿孔部に伝達される衝撃反力によって生じる該穿孔装
    置の動的挙動を検出するセンサが備えられていることを
    特徴とする動的挙動検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動的挙動検出装置におい
    て、 前記センサは、前記穿孔装置に脱着可能に設けられてい
    ることを特徴とする動的挙動検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の動的挙動検出装置
    において、 前記センサにより検出された穿孔装置の動的挙動を電気
    信号に変換する変換手段と、前記変換手段により変換さ
    れた電気信号を記録する記録手段と、が備えられている
    ことを特徴とする動的挙動検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102042016A (zh) * 2010-10-28 2011-05-04 辽宁工程技术大学 自适应硬岩冲击回转破碎系统
KR20190101519A (ko) * 2018-02-22 2019-09-02 대모 엔지니어링 주식회사 오거 스크류, 오거 드라이버, 천공 기기 및 이를 이용한 천공 방법
JP2020143547A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社大林組 振動センサ機構

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JP2020143547A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 株式会社大林組 振動センサ機構
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