JP7237243B2 - 車両用調光装置および調光方法 - Google Patents
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Description
本実施の形態に係る車両用調光装置40を含む車両用プライバシー保護システム100が車両1に搭載される例について説明する。
図1は、本実施形態1に係る車両1を示す図である。
図1に示すとおり車両1にはフロントガラス10a、フロントドアガラス10b、10c、リアガラス20a、リアドアガラス20b、20cが設けられており、各ガラスには、電圧を印加することで光の透過率を変更可能な調光部材が配置されている。なお、調光部材はフィルム状のものでもよいし、調光ガラスとして各ガラスと一体に形成されていてもよい。
図2に示すように、調光部材30a、30b、30cはリアガラス20aを三分割するように配置されている。リアガラス20a全面に1つの調光部材を配置する構成としてもよいが、図2のように複数の領域に分けて調光部材を配置する構成とすることで、領域ごとの透過率の制御が可能となる。なお、三分割で調光部材を配置させたのは一例であり、分割数は二分割でも三分割以上でもよいし、マトリックス状に配列させてもよいし、リアガラスの一部分のみに配置させるようにしてもよい。
なお、フロントガラス20aについては運転者の視界を妨げない領域のみに調光部材が配置される。
図3は本実施形態に係る車両用プライバシー保護システム100の構成を示すブロック図であり、図3に示すとおり、車両用プライバシー保護システム100は、車両用調光装置40と、車外カメラ50と、照度検出部51と、乗員位置検出部52と、通知部53とを備えている。また、車両用調光装置40は、視線検出部41と視線対象判定部42、透過率制御部43とを備える。車両用調光装置40は車外カメラ50と、照度検出部51と、乗員位置検出部52と、通知部53とに接続されている。
照度検出部51は、車両1の周囲の照度を検出するセンサであって、調光部材の近傍に設けられている。照度検出部51は調光部材が車両1に複数備えられている場合は、調光部材毎に設けられていてもよい。照度検出部51は、検出した照度を視線対象判定部42に送信する。
乗員位置検出部52は、車両1の乗員がどの座席に位置しているかを検出する。乗員の位置は車内の乗員を撮像する乗員撮像装置の撮像した画像に基づいて検出してもよいし、車両1の座席に設けられた着座センサの情報から検出してもよい。
視線検出部41は、車外カメラ50が撮像した車両周囲の画像から車両1の周囲に存在する人の視線の方向を検出する。視線の方向の検出は、例えば、車外カメラ50が撮像した車両周辺の画像から、目、鼻、口等の顔の構成要素である顔特徴点を検出し、当該顔特徴点の位置関係に基づいて算出してもよいし、眼球を検出し、眼球の回転角度から算出してもよい。
なお、本実施の形態では、視線検出部41が車外カメラの撮像した画像から相対速度を取得する構成としているが、相対速度を測定可能な構成であればよいものであり、例えばミリ波レーダなどを用いた距離計測技術を応用してもよい。
また、予め定められた時間は、例えば3秒であり、たまたま車両1に視線を向けただけでは車両1を視認していると判定されないような時間が設定されている。
視線対象判定部42は、視線を向けているかの判定結果、視線を向けている人との距離および視線を向けている人との相対速度の情報を併せて透過率制御部43に送信する。
以下、車両周辺の照度、視線を向けている人との距離および視線を向けている人との相対速度に応じて透過率の低減度合いを変化させる例について説明する。
車両周囲の照度が明るいほど、車両の内部の視認が容易になる。従って、照度センサ51の検出した明照度が明るいほど調光部材の透過率を低減させる。照度ごとの透過率の低減率については、予め設定されていてもよいし、乗員が任意に設定可能としてもよい。
車両に照度センサが存在しない場合は、昼の場合は調光部材の透過率の低減率を大きく、夜は透過率の低減率を小さくするなど、時刻に応じて変更させてもよい。
車両1に視線を向けている人と車両1との距離は近いほど車両1の内部が視認しやすくなる。従って、車両1に視線を向けている人の距離が近いほど、調光部材の透過率を低減させる。距離ごとの透過率の低減率については、予め設定されていてもよいし、乗員が任意に設定可能としてもよい。
車両1に視線を向けている人と車両1の相対速度が20km/時以上の場合、つまり、止まっている歩行者の前を通過するような状況では、歩行者は走行している車両の内部を視認するのは困難である。一方、車両1に視線を向けている人と車両1の相対速度が20km/時よりも遅い場合、つまり、車両1が停車している、または、車両1に視線を向けている人が車両で並走しているような場合では、車両1の内部を視認することが可能である。従って、
車両1に視線を向けている人と車両1の相対速度がゼロに近づくほど、調光部材の透過率を低減させる。
図4は実施の形態1に係る通知の一例であり、通知部53は、図4のように窓の透過率を低減させるかどうかを車両の乗員が選択可能な通知を行ってもよい。この場合、透過率制御部42は、車両の乗員が調光部材の透過率を低減させることを選択した場合に、透過率を低減するように制御する。
図5Aおよび図5Bは、車両用調光装置40のハードウェア構成例を示す図である。
車両用調光装置40における視線検出部41、視線対象判定部42および透過率制御部43の各機能は、処理回路によって実現される。即ち、車両用調光装置40は上記各機能を実現するための処理回路を備える。当該処理回路は、図5Aに示すように専用のハードウェアである処理回路200aであってもよいし、図5Bに示すようにメモリ200cに格納されているプログラムを実行するプロセッサ200bであってもよい。
図6は本開示の実施の形態1に係る車両用調光装置40の動作を示すフローチャートである。
視線検出部41は、車両1の外側に設けられた車外カメラ50の撮像した画像を取得し(ST1)、車両1の周囲に存在する人の視線の方向を検出する(ST2)。視線対象判定部42は、視線検出部40が検出した車両周囲の人の視線の方向が予め定められた時間以上車両1に向けられているか判定する(ST3)。
視線対象判定部42が車両周囲の人の視線の方向が予め定められた時間以上車両1に向けられていると判定した場合(ST3:YES)、透過制御部43は、車両1の窓に設けられた調光部材の透過率を低減させる(ST4)。
一方、視線対象判定部41が車両周囲の人の視線の方向が予め定められた時間以上車両1に向けられていないと判定した場合(ST3:NO)、ST1の処理に戻る。
10 フロントガラス
10a フロントガラス、10b 右フロントドアガラス、10c 左フロントドアガラス
20a リアガラス、20b 右リアドアガラス、20c 左リアドアガラス
30a、30b、30c 調光部材
40 車両用調光装置、41 視線検出部、42 視線対象判定部
43 透過率制御部、
50 車外カメラ、51 照度検出部、52 乗員位置検出部、53 通知部
200a 処理回路、200b プロセッサ、200c メモリ
Claims (6)
- 自車両の周囲を撮像する撮像装置の撮像した画像を取得し、前記自車両周囲の人の視線の方向を検出する視線検出部と、
前記視線の方向が予め定められた時間以上前記自車両に向けられているかを判定する視線対象判定部と、
前記視線の方向が予め定められた時間以上前記自車両に向けられている場合に、前記自車両の窓に配置された調光部材の透過率を低減させる透過率制御部と、
を備え、
前記視線検出部は、前記自車両周囲の人との距離を検出し、前記透過率制御部は、前記距離が近いほど前記透過率を低減させる車両用調光装置。 - 前記視線対象判定部は、前記自車両周囲の人の視線の方向が前記自車両に設けられた複数の窓の内、いずれの窓に向けられているかを判定し、
前記透過率制御部は、前記視線が向けられている窓に配置された調光部材の透過率を低減させる請求項1記載の車両用調光装置。 - 前記透過率制御部は、前記視線が向けられている窓に対応した座席に乗員が存在するか否かを判定し、前記視線が向けられている窓に対応した座席に乗員が存在する場合、前記透過率制御部は、前記視線が向けられている窓に設けられた調光部材の透過率を低減させ、前記視線が向けられている窓に対応した座席に乗員が存在しない場合、前記透過率制御部は、前記視線が向けられている窓に設けられた調光部材の透過率を低減させない請求項2記載の車両用調光装置。
- 前記透過率制御部は、前記自車両に視線を向けている人と前記自車両との相対速度を取得し、前記透過率制御部は、前記相対速度に基づいて前記透過率の低減度合いを変化させる請求項1または請求項2記載の車両用調光装置。
- 前記透過率制御部は、前記車両周囲の照度を取得し、前記照度に応じて前記調光部材の低減度合を変更する請求項1または請求項2記載の車両用調光装置。
- 自車両の周囲を撮像する撮像装置の撮像した画像を取得し、前記自車両周囲の人の視線の方向を検出する視線検出ステップと、
前記視線の方向が予め定められた時間以上前記自車両に向けられているかを判定するステップと、
前記視線の方向が予め定められた時間以上前記自車両に向けられている場合に、前記自車両の窓に配置された調光部材の透過率を低減させる透過率制御ステップとを含み、
前記視線検出ステップにおいて、前記自車両周囲の人との距離を検出し、前記透過率制御ステップにおいて、前記距離が近いほど前記透過率を低減させる調光方法。
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PCT/JP2020/014751 WO2021199244A1 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 車両用調光装置および調光方法 |
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JP2013205526A (ja) | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Sony Corp | 表示装置および表示制御方法 |
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- 2020-03-31 WO PCT/JP2020/014751 patent/WO2021199244A1/ja active Application Filing
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