JP7236704B2 - 苔の培養方法 - Google Patents
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Description
また、容器から苔の根を切ることなく取り出すことができるため、苔を傷めずに庭園やビルの内壁や外壁に等に貼り付けることができ、且つ、植物由来の天然素材であるため、時間の経過とともに自然に回帰することができ、さらには、販売規格に合った寸法形状に容易に分断できる、といった多くの優れた効果を奏する。
以下、本発明にかかる苔の培養方法10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
特に、本発明の説明で使用される「培養」とは、菌種の苔に適した文言であるが、苔には菌類以外に藻類や地衣類、維管束植物といった系統も存しており、説明の便宜上「培養」との文言を統一的に使用しているが、実質は「栽培」の意を含む概念であって、限定的に解釈されるものではない。
本発明にかかる苔の培養方法10は、培養トレー11内に生育基盤材19を敷設して種苔Tを藩種し、該培養トレー11を複数段重ね合わせた状態で所定環境下において苔を培養させるものである。
また、該培養トレー11の形状は、トレー状、すなわち、所定面積を有する正方形若しくは矩形の底面11aの四辺に所定高さの側面11bが鉛直状に起立され、上面が全面開放された、全体が略直方体の容器で形成されている。側面11bには通気性を確保する通気孔12が形成され、底面11aには通水可能な通水孔13が形成されている。
尚、側面11bには、運搬性に鑑み、必要に応じて取っ手穴18が形成される。また、底面11aにおける裏側の四隅には、培養トレー11を複数段重ね合わせた際の位置決め機能として、積み重ね段差14が形成される態様が好ましい。
(1)種苔Tを手で揉みほぐしたり、ふるいに押し当てたりして細かく分散させる。
(2)培養トレー11に生育基盤材19を所要厚さ(例えば約3cm程度)で平に敷き詰める。
(3)生育基盤材19の上に種苔Tを藩種する。このとき、種苔Tが重ならないようにブロック単位で均等に蒔く。
(4)必要に応じて上から砂をまいて、種苔T同士のすき間を埋める。
(5)種苔Tや砂が流出しないように注意しながら、散水30aする。
(6)必要に応じて培養トレー11の上面にキッチンペーパーや濡れ布等を被せて、種苔Tならびに生育基盤材19が乾燥しないようにする。
(7)上記(1)~(6)により種苔Tが藩種された培養トレー11を、所定環境下で複数段重ね合わせて培養する。尚、培養においては、種苔Tの芽が均等に生え揃うまで、苔表面の乾燥に注意する。
図2は、本発明にかかる他の苔の培養方法を示す説明図であり、(a)は培養トレー11に透水シート15を被覆させた状態を示し、(b)は培養トレー11に遮光シート16を被覆させた状態を示す。
本発明にかかる苔の培養方法10は、培養トレー11毎に、透水シート15又は遮光シート16を敷設若しくは被覆させた手段を採るものである。
図3は、本発明にかかる他の苔の培養方法を示す説明図である。
本発明にかかる苔の培養方法10は、培養トレー11を重ね合わせた最上段に遮蔽蓋17を被覆させた手段を採るものである。
図4は、本発明にかかる他の苔の培養方法を示す説明図である。
本発明にかかる苔の培養方法は、所定環境下について、人工的に環境条件を創出するものである。すなわち、外界と仕切られた培養空間20を用い、該培養空間20について人工的に環境条件を創出可能とするもので、散水30a、彩光30b、温度30c、湿度30dから選択される少なくとも一の環境設定機能が備えられて成る手段を採るものである。
図5は、本発明にかかる他の苔の培養方法を示す説明図である。
本発明にかかる苔の培養方法10は、培養空間20に、自然環境条件(自然光40a、雨40b、風40c)を取り入れることができる開閉式扉が備えられている手段を採るものである。
例えば、自然光40aを取り入れるために、培養空間20の天井部(屋根)や側壁部に外界に通じる開閉可能な窓を形成する態様などが考え得る。同様に、雨40bを取り入れるために、培養空間20の天井部(屋根)に外界に通じる開閉可能な窓を形成する態様などが考え得る。さらに同様に、風40cを取り入れるために、培養空間20の側壁部に外界に通じる開閉可能な窓を対向して形成する態様などが考え得る。尚、開閉動作は、機械式であると手動式であるとを問うものではない。
11 培養トレー
11a 底面
11b 側面
12 通気孔
13 通水孔
14 積み重ね段差
15 透水シート
15a 切り込みやミシン目
15b 紙前駆物ならびに植物繊維前駆物
16 遮光シート
17 遮蔽蓋
18 取っ手穴
19 生育基盤材
20 培養空間
30a 散水
30b 彩光
30c 温度
30d 湿度(噴霧)
40a 自然光
40b 雨
40c 風
T 種苔
Claims (6)
- 上面が全面開放され、側面には通気孔を形成し、底面には通水孔を形成した培養トレー内に生育基盤材を敷設して種苔を藩種し、該培養トレーを直接に複数段重ね合わせた状態で所定環境下において培養させることで、下段にいくほど彩光が遮られ且つ上段にいくほど多くの彩光が得られる環境を創出し、彩光条件の異なる種苔を同時に培養することが可能であることを特徴とする苔の培養方法。
- 前記培養トレー毎に、透水シート又は遮光シートを敷設若しくは被覆させたことを特徴とする請求項1記載の苔の培養方法。
- 前記培養トレーを重ね合わせた最上段に遮蔽蓋を被覆させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の苔の培養方法。
- 前記所定環境下は、人工的に環境条件を創出可能な外界と仕切られた培養空間であって、散水、彩光、温度、湿度から選択される少なくとも一の環境設定機能が備えられて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載の苔の培養方法。
- 前記培養空間に、自然光や雨、風といった自然環境条件を取り入れることができる開閉式扉が備えられていることを特徴とする請求項4記載の苔の培養方法。
- 前記培養空間における床面又は内壁面のいずれか一方若しくは両方に、光を反射する反射材が敷設されて成ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の苔の培養方法。
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