JP2016168034A

JP2016168034A - ネットを使用したコケ植物の栽培方法。

Info

Publication number: JP2016168034A
Application number: JP2015073731A
Authority: JP
Inventors: 道夫猪瀬; Michio Inose
Original assignee: INOSE ENGEI CO Ltd
Current assignee: INOSE ENGEI CO Ltd
Priority date: 2015-03-13
Filing date: 2015-03-13
Publication date: 2016-09-23

Abstract

【課題】容器で栽培されたコケ植物であって、バラバラにならず、屋上、屋根、壁面等に貼り付けるときに労力を必要とせず、貼り付けたコケ植物は風雨等の影響を受けにくい、コケ植物の栽培方法を提供する。【解決手段】容器内１に通水性のシート２を敷き、その上に生育基盤剤３を平に敷き詰め、その上にコケ植物４を蒔きゴケ法を用いて植え、その上からネット５を被せて、コケ植物を栽培する。【選択図】図１

Description

屋上、屋根又は壁面等に容易に貼り付けられるコケ植物の栽培方法。

屋上、屋根又は壁面等に使用されるコケ植物は育苗箱、カゴトレー等に生育基盤材を入れて栽培されている。

発明が解決しようとする問題点は。
（イ）容器からコケ植物を取り出すときバラバラになり、屋上、屋根又は壁面等に貼り付けるときに大変な労力が必要である。
（ロ）コケ植物の仮根は弱く、又、仮根と仮根が絡み合うことが無いので、貼り付けたコケ植物は雨風等で流失してしまう。

問題を解決するための手段

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項１に記載のように、容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施し、又、その上にネットを被せたことからなるコケ植物の栽培方法を提供するものである。

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項２に記載のように、容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にネットを被せ、又、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施したことからなるコケ植物の栽培方法を提供するものである。

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項３に記載のように、容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施し、コケ植物が発芽し成長し一個の個体と成った時期にネットを被せたことからなる栽培方法を提供するものである。

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項１、２又は３に記載の容器は育苗箱及び園芸用カゴトレーからなる容器を提供するものである。

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項１、２又は３に記載の生育基盤剤は、鹿沼土、川砂、山砂、腐葉土、埴壌土、砂壌土、樹皮培養土、ピートモス等からなる生育基盤材を提供するものである。

本発明は、以上の問題を解決するために、請求項１、２又は３に記載のネットは農業、又は園芸で使用する防風ネット、防虫ネット、又は鉢底ネットからなるネットを提供するものである。

発明の効果

（イ）ネットを使用することにより、コケ植物の仮根が絡み合わなくともバラバラにならないので、容器から取り出すとき容易である。
（ロ）ネットを使用することにより、コケ植物がマット状になっているので、屋上、屋根、壁面に貼り付ける場合には容易であり、風雨よる流失の害を最小限に止める事ができる。
（ハ）ネットの材質はビニール系の素材で出来ているので、腐敗することなく長く強度を保つことができので、貼り付けたコケ植物を長期間安定して保つことができる。

容器に生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施して、又、その上にネットを被せた断面図である。容器に生育基盤材を平に敷き詰め、その上にネットを被せ、又、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施した断面図である。容器に生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施して、コケ植物が発芽し成長し一個の個体と成った時期にネットを被せた断面図である。

以下、本発明実施に元づいて説明する。

図１は本発明方法の断面図である。１は容器、２は通水性のシート、３は生育基盤材、４は蒔きゴケ法に使用したコケ植物体、５はネットである。
本発明方法は、容器１に通水性のシート２を敷き、その上に生育基盤剤３を平に敷き詰める、その上にコケ植物体４の蒔きゴケ法を実施する、又、その上にネット５を被せる。

コケ植物の種類は、スナゴケを使用した。蒔きゴケ法に使用したコケ植物は、生態をそのまま使用しコケ植物の体長は約２〜４ｃｍで使用量は１０ｃｍ^２当り約２０体から３０体蒔いた。容器はカゴトレーで厚さは約５ｃｍの物を使用した。通水性のシートは、防草シートを使用し４方側面を４ｃｍ位立ち上がるように敷き、コケ植物体及び生育基盤剤が雨水等で流されないよう設定した。生育基盤材は川砂を使用し敷き詰めた川砂の厚さは約３ｃｍとした。その上に被せたネットは、防風ネットを使用しサイズは容器のサイズに合わせて被せた。
実施場所は、日当たりの良い平らな面で行う。カゴトレーの上に寒冷紗を被せ遮光した。
実施期間は、３月上旬から１１月下旬までを生育期間とした。
生育管理は３月上旬から４月下旬頃までに１週間に１度位を目安に、雨の無い時に散水を行う以後は自然まかせで行う。
本発明は、以上のようなネットを使用したコケ植物の栽培方法である。

建物の屋上、屋根、壁面に貼り付けることが可能である。又、屋内でのアートとして利用できる。
都市の緑化はもとより、ヒートアイランド現象を防ぐことができる。

１容器
２通水性のシート
３生育基盤材
４コケ植物体
５ネット

Claims

容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施し、又、その上にネットを被せたことからなるコケ植物の栽培方法。
容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にネットを被せ、又、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施したことからなるコケ植物の栽培方法。
容器内に各種のコケ植物に適した生育基盤材を平に敷き詰め、その上にコケ植物の蒔きゴケ法を実施し、コケ植物が発芽し成長し一個の個体と成った時期にネットを被せたことからなる栽培方法。
請求項１、２又は３に記載の容器は育苗箱及び園芸用カゴトレーである。
請求項１、２又は３に記載のコケ植物は、日当たりの良い場所、又は、日陰の場所で生育するギンゴケ、スナゴケ、ツボゴケ、コツボチョウチンゴケ、ホソウリゴケ、ハイゴケ、チジミバコブゴケ、カモジゴケ、ナミシッポゴケ、シッポゴケ、オオシッポゴケ等の蘚類からなるコケ植物である。
請求項１、２又は３に記載の生育基盤剤は、鹿沼土、川砂、山砂、腐葉土、埴壌土、砂壌土、樹皮培養土、ピートモス等からなる生育基盤材である。
請求項１、２又は３に記載のネットは農業、又は園芸で使用する防風ネット、防虫ネット、又は鉢底ネットである。