JP2017079632A - 植物栽培発泡断熱材床 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物が栽培できる物質を基材に発泡して植物が栽培できると共に、断熱性がある発泡断熱材を作り、植物の直接または間接的栽培による緑化効果と発泡断熱材による断熱効果の組み合わせ相乗効果で温暖化防止と共に、ヒートアイランド対策ができる植物栽培発泡断熱材床を提供する【解決手段】パルプ(セルロース繊維)、でん粉、ポリプロピレン(PP)と必要に応じて肥料や植物活性剤や保水材や抗菌性金属イオン剤を加えて発泡した発泡断熱材1を植物の栽培床として、敷設したり、置いたりして植物を育成栽培する事により、植物の緑化効果による温暖化防止、発泡断熱材の断熱効果による温暖化防止、更に植物栽培水の気化熱の冷却効果による温暖化防止のトリプル効果でヒートアイランド対策することができると共に、栽培植物の栽培温度管理を容易にすることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、発泡断熱材を用いた植物の栽培床(マット)であり、より詳言すれば、パルプ(セルロース繊維)含有の発泡断熱材に直接、または栽培基盤として間接的に植物を栽培する事により緑化と共に、発泡断熱材の断熱効果で太陽光熱を遮断するヒートアイランド対策で温暖化防止ができ、更に断熱作用で植物の栽培温度管理を容易にする植物栽培発泡断熱材床に関するものである。
地球の温暖化で国内的には、台風、竜巻、ゲリラ豪雨など異常気象による50年に一度と云われる洪水・土石流や家屋の倒壊等の風雨災害が多発してきている。特に、都市部では近年真夏日、熱帯夜などの高温注意報が頻繁に出されると共に、実際にゲリラ豪雨災害等の多発や熱中症になる人も多く死亡する人も年々増えている。
国際的には、地球の温暖化で北極圏と南極圏の氷河の減少による海面上昇で太平洋の島国の沈没や猛暑による大陸の砂漠化などの深刻な被害が進んでいる。また生物の生態系に於いても、細菌、昆虫、動植物、海洋生物等の高緯度(北上)化や高山化。更に、災害も巨大化となってきており、地球規模での温暖化問題が国連で取り上げられて、1995年から毎年開かれている温暖化対策の第21回国際会議「COP21」が2015年11月〜12月にパリで開催される。多くの国(主な国は日本、米国、欧州連合、ロシア、中国等)が温室効果ガスの削減目標を国連に事前に提出。日本は2030年度までに13年度比で26%減のCO2削減目標値を掲げている。しかし、大学などの研究チームが約50の国と組織が定めた温室効果ガス削減目標をもとに、2100年の気温を予測した結果、削減目標を達成しても、1℃抑えるだけにとどまり、3.5℃上昇することがわかり、地球温暖化防止策が不十分であることが判明したという(2015年9月30日現在)。従って、今後、更なる省エネ運動、再生エネルギーの活用、森林保護とヒートアイランド対策等の推進が国、各自冶体、各企業、各家庭に求められてくる。
この中でヒートアイランドは、都市部が周辺域より高い温度になっている現象であり、等温線で結ぶと島状になる熱の島。主な原因は放出される人工熱や地表がコンクリートやアスファルト等で覆われていて日光で熱せられる事などのためであり、対策としては人工放出熱を減らす事と剥き出しのコンクリート、アスファルト、金属、石等の比熱が小さい物質の表面積を少なくする事であり、都市郊外の緑が豊かな自然環境を都市部に緑化で作る事が効果的である。従って、企業や一般家庭に於いても異常気象による災害の多発から地球温暖化問題を身近に感じる様になって関心が高まり、ヒートアイランド対策として省エネの取り組みや屋上緑化、壁面緑化、緑のカーテン等の緑化がおこなわれて来ている。
このような緑化推進の中で近年、容易に温暖化防止対策やヒートアイランド対策が出来る芝の緑化が盛んで、軽量で取り扱い易い発泡材が芝栽培床として用いられるようになってきている。例えば、痛んだ天然芝生の交換補修が容易にできる芝栽培用の発泡材容器が開示されている(特許文献1参照)、また、屋根等を緑化する軽量の発泡材床付き天然芝が開示されている(特許文献2参照)、また、発泡材を基台として自然保持管理が容易にできる天然芝マットが開示されている(特許文献3参照)。
特開平6−41904 特開平9−9778 特開平10−108545
特許文献1の発明は、ゴルフ場のティーグラウンド等において、作業者に大きな負担をかけることなく常に良好な天然芝生面を維持することが出来るように、痛んだ天然芝生部分を予め育成しておいた天然芝生と容易に交換できるようにしたもので、予め生育しておく天然芝生は、合成樹脂発泡体製の箱内に芝の上面が所定の位置に設置された状態で植え付けられていて、交換しても交換前と同じ様にゴルフ場の天然芝生面を構成する事ができる「天然芝生面の構造体」である。栽培箱が合成樹脂発泡体製のため、断熱保温状態が他の素材より良く、このために天然芝生の生育性にも優れていて予め天然芝生を生育させる育苗箱として機能すると共に、生育した天然芝生を植え付け位置まで運ぶときには簡便な搬送箱としても機能する事ができる。
特許文献2の発明は、軽量で民家の屋根上等の耐荷重強度が低い所でも、芝を育成することができる「軽量床付き天然芝」である。そのために独立気泡で通気性を有するプラスチック発泡成形体からなる軽量の芝床の上に、芝の種を蒔いて発芽させるか、或いは芝張りして芝を育成し、芝の根を発泡材の芝床に活着させている。
特許文献3の発明は、家庭内、オフィス内で容易に緑化の推進と自然保持管理ができる「天然芝マットとその取り扱い方法」であり、天然芝の根が保持される発泡性樹脂よりなる成形体の基台上面に芝根が絡み合うエアー挿通空間を有する繊維状立体シートを載置し、その上に天然芝を敷設して一つの芝ブロック体とした天然芝マットである。
しかしながら、特許文献1の箱は合成樹脂の発泡体製で、箱内には下層として吸着剤が入れられており、その上に更に、上層として天然芝生栽培用の培土が入れられている。また、特許文献2は芝床がプラスチック発泡成形体で、この芝床の上に1〜30cmの土壌の被覆、または椰子の繊維のマットの積層構造となっている。特許文献3については、天然芝の根が保持される発泡性樹脂よりなる成形体に汚泥、複数の凹部を有する硬質成形体、及びエアー挿通空隙を有する立体シートからなる基台と、該基台上面に載置され、且つ根が絡み合うエアー挿通空間を有する高さ5mm〜100mmの繊維状立体シートで構成されている。
この様に、従来の芝栽培に用いた発泡材は、軽量で取り扱いが容易なので、「芝栽培発泡材箱」、「芝栽培発泡材台」、「芝栽培発泡材ブロック」と芝の栽培床や栽培器としての目的で用いたものであり、ゴルフ場、耐荷重が低い民家の屋根やベランダー、屋内など何処でも緑化が容易に出来ると共に、持ち運びが簡便であるという特徴はあるが、反面、発泡素材がプラスチック樹脂で栄養分や保水性が少ないため、栽培植物にとっては悪栽培床であり、別に培土、土壌、椰子の繊維、汚泥、凹部、繊維状立体シート等が培地的に必要であると云う課題があった。更に、特許文献1、特許文献2、特許文献3共に、断熱の記載は無く、温暖化防止やヒートアイランド対策の断熱効果を目的としたものではなかった。従って、緑化しても熱中症やゲリラ豪雨・竜巻等は未だ一向に減らず、逆に増々多発していると云う課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決しようとするもので、植物が栽培できる物質を基材に発泡して植物が栽培できると共に、断熱性がある発泡断熱材を作り、植物の直接または間接的栽培による緑化効果と発泡断熱材による断熱効果の組み合わせ相乗効果で温暖化防止と共に、ヒートアイランド対策ができる植物栽培発泡断熱材床を提供することを課題または目的とする。
本発明の課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)パルプ(セルロース繊維)、でん粉、ポリプロピレン(PP)と必要に応じて肥料や植物活性剤や保水材や抗菌性金属イオン剤を加えて発泡した発泡断熱材を植物の栽培床として、敷設したり、置いたりして植物を育成栽培する事により、植物の緑化効果による温暖化防止、発泡断熱材の断熱効果による温暖化防止、更に植物栽培水の気化熱の冷却効果による温暖化防止のトリプル効果でヒートアイランド対策することができると共に、栽培植物の栽培温度管理を容易にすることができることを特長とした植物栽培発泡断熱材床。
(2)植物を栽培する栽培床とした(1)の発泡断熱材と栽培植物の間、または前記発泡断熱材の中間にパルプ(セルロース繊維)、或いは肥料や植物活性剤や保水材や抗菌性金属イオン剤を混ぜたパルプ(セルロース繊維)を入れて挟み、前記パルプ(セルロース繊維)を積層補強して植物の栽培期間を延ばすと共に。保水量を増やす事ができることを特徴とした植物栽培発泡断熱材床。
(3)植物を栽培する栽培床とした発泡断熱材の側面や底面と必要に応じて上面の一部に液状樹脂、液状ゴム、ペンキ、ボンドの塗材を塗布、または樹脂のフイルムやシートの貼材を貼って防根、防水、防カビ、汚れ防止、形状保持・保護のいずれか、または組み合わせ、或いは全てが出来ることを特徴とした(1)、(2)の植物栽培発泡断熱材床。
(4)植物を栽培する栽培床とした発泡断熱材、或いは植物を植え付けた発泡断熱材が固定や連結できる固定物を設けたことを特徴とした(1)、(2)、(3)の植物栽培発泡断熱材床、及び発泡断熱材植物栽培床。
本発明は、このように、パルプ(セルロース繊維)、でん粉、ポリプロピレン(PP)と必要に応じて肥料や保水材や植物活性剤や抗菌性金属イオン剤を加えて発泡した植物が栽培できる発泡断熱材を植物栽培発泡断熱材床(マットやベット)とした事により植物を育成栽培することが出来て、植物の緑化効果による温暖化防止、発泡断熱材の断熱効果による温暖化防止、植物栽培水の気化熱冷却効果(打ち水効果)による温暖化防止のトリプル効果でヒートアイランド対策をすることができる。
植物栽培発泡断熱材床は、発泡断熱材のブロックに直接、植物が植えられる栽培床としたものなので、コンクリート、アスファルト、金属板、砂、石、ガレキ等の植物を直接栽培することができない物の上であっても置く、または敷設するだけで緑化する事ができる。また緑化場所としても屋外や屋内、屋根や屋上、マンション室内やベランダ、車両や機械設備(コンビナート)など何処にでも植物栽培ができて緑化と共に、断熱材による断熱ができて温暖化防止と共に、ヒートアイランド対策ができる。
更に、植物の栽培床を発泡断熱材として直接、植物が植えられる植物栽培発泡断熱材床は、軽量で構造が簡単なので運搬が簡便である。施工は、置く、又は敷設するだけで簡単にでき、設置場所に合わせての加工も発泡断熱材であるので現場等で容易に出来る。更に防根シートやトレーは不要である。また、栽培植物が必要なくなった時は、植物栽培発泡断熱材床を取り除いて撤去するだけであり、処分はほとんど植物成分のため、燃えるゴミとして扱える。
また、本発明のパルプ(セルロース繊維)を主成分とした保水性のある植物栽培発泡断熱材床で都市部を広く緑化する事により、ヒートアイランド対策と共に、ゲリラ豪雨が降っても植物栽培発泡断熱材床が貯水地や緑化ダム(芝の場合は芝ダム)となり、一時的に雨水を吸水して溜めて流れ出ないため、ゲリラ豪雨による浸水を防ぐ事ができる。この事は、例えば岩場に雨が降ると空中の降雨水は、そのまま岩肌流水になって流れ下るため、下流では短時間に濁流が集まって洪水になる。しかし、岩場が森林等の緑化になっていて腐葉土に覆われていれば雨が降っても腐葉土に保水性があるため、雨水が貯えられて徐々に放流されるので洪水にはならない。従って、都市部にも緑化と腐葉土がある山岳地帯の様な環境をつくることにより、岩場に相当するアスファルトやコンクリートの面に雨が降っても、そく濁流となって流れる水を少なくする事ができて、ゲリラ豪雨対策が出来るが、腐葉土では埃や雨で流れ出て汚れて扱い難いため、都市部には向かない。そこで、腐葉土に変わってセルロース繊維を植物培地とすると腐葉土は、もともとセルロース繊維が分解細分化したものであるため、当然セルロース繊維も腐葉土と同様に、略100%の保水性があり実験で確認されている。従って、例えばセルロース繊維を100 mmの厚さで敷き詰めると略100mmの雨が降っても100%保水する事ができるので雨水は流れ出難くいため洪水にならない。更に、埃にならない、流れ出ない、全く汚れない。セルロース繊維が主成分の植物栽培発泡断熱材床も同様である。
また植物の生育についても、植物栽培発泡断熱材床を露地栽培や植物工場の栽培床とすることにより、栽培植物の根も太陽光熱の熱波の入熱と冬の寒波の放熱も断熱して守るため、植物の栽培温度管理が容易になり、生産性の向上になる。
この様に、植物が栽培できる発泡断熱材を植物栽培発泡断熱材床とすることにより、日本はもとより北米、ヨーロッパ、アフリカ、中南米、アジア、豪州など世界中の都市、砂漠等の植物(緑)の少ない何処でも、簡単に緑化することができて地球温暖化防止対策が出来るので、エネルギー消費の削減や温室効果ガスの削減にも繋がり、熱波、ゲリラ豪雨、土石流、洪水、台風、竜巻などの巨大災害の予防になる。また、熱中症予防や緑化すると同時に発泡断熱材が防音、吸音にも役立つ。更に、都市部での夏季オリンピックの開催における環境問題には大きく貢献することができ、人類の繁栄と健康にとって世界的にも非常に効果的な植物栽培発泡断熱材床の発明である。
パルプ、でん粉、PPからなる発泡断熱材1のパイプ状発泡断面Sを上面とした植物栽培発泡断熱材ブロックAの一実施例を示したものである。 植物栽培発泡断熱材ブロックAの上面に芝を植えて基本発泡断熱材芝栽培床B1とした一実施例を示したものである。 植物栽培発泡断熱材ブロックAにパルプ4を挟んで追加補充した挟発泡断熱材芝栽培床B2の一実施例を示したものである。 植物栽培発泡断熱材ブロックAにパルプ補充ができるように発泡断熱材1を発泡断熱材箱Cにしてパルプ4を入れて補充した箱発泡断熱材芝栽培床B3の一実施例を示したものである。 基本発泡断熱材芝栽培床B1の側面、底面、一部上面の処理の一実施例を示した処理発泡断熱材芝栽培床B4である。 基本発泡断熱材芝栽培床B1を植物栽培発泡断熱材ブロックAで補強した一実施例を示したものである。 基本発泡断熱材芝栽培床B1を固定する一実施例を示したものである。 基本発泡断熱材芝栽培床B1の断熱効果の確認実験の一実施例を示したものである。 野菜の露地栽培に発泡断熱材植物栽培床Bを用いた一実施例を示したものである。 実際に基本発泡断熱材芝栽培床B1に芝を植えた写真を示したものである。 基本発泡断熱材芝栽培床B1による実際の芝緑化の実施例を風景写真で示したものである。 固定発泡断熱材芝栽培床B5により車両の屋根を緑化した一実施例を写真で示したものである。 発泡断熱材を装飾処理した処理発泡断熱材芝栽培床B4による盆栽Gの一実施例を示したものである。 万物上を緑化できる事が理解できる実施例の写真により、都市部や工業地帯のヒートアイランド対策が出来る事を写真で示したものである。
本発明の植物栽培発泡断熱材床に於いては、家屋の中壁等の断熱技術を応用して発泡断熱材に植物が植えられる様にしたものであり、発泡断熱材の断熱と栽培植物の緑化の相乗効果でコンクリート、アスファルト、鉄板、石等の温度が上がらないように太陽光熱を断熱して、ヒートアイランド防止対策をするものである。なお、本発明の「植物栽培発泡断熱材床」とは、植物の栽培が出来る発泡断熱材の床である。また、「発泡断熱材植物栽培床」とは、発泡断熱材に植物を植えた栽培床である。本発明の実施例に於いては発泡断熱材に植物として芝を植えたので発泡断熱材芝栽培床となる。従って、芝を芝張りで育成した発泡断熱材芝栽培床を基準にして述べる。
以下、本発明の実施の一形態を図1〜図14に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の実施例の発泡断熱材とは、パルプとでん粉と植物性のポリプロピレン(PP)で発泡したものである。なお、芝は芝張りして育成するものである。図1は本発明の請求項1における パルプ、でん粉、PPからなる発泡断熱材1をブロック成形体とした植物栽培発泡断熱材ブロックAの一実施例を示したものであり、芝張りする上面はパイプ状発泡細片2を集積したパイプ状発泡断面Sになっている。これはパイプ状発泡断面S上に芝張りした場合、芝の根がパイプ状発泡細片2の孔内等に侵入して強固に絡みつき活着して生育が良好に進むためである。また、孔に水もよく吸収して保水性を良くする事ができる。なお、本実施例の植物栽培発泡断熱材ブロックAは四角の立方体で図示しているが、形状はこれに限ったものではなく、必要に応じていろいろな形状のものも含まれる。
図2は、請求項1における発泡断熱材に栽培植物として芝を芝張りする一実施例を示したものであり、同図(イ)は、発泡断熱材1からなる植物栽培発泡断熱材ブロックAのパイプ状発泡細片2が集積しているパイプ状発泡断面Sの上に芝3を芝張りする分解構成図を示したものである。同図(ロ)は、発泡断熱材1からなる植物栽培発泡断熱材ブロックAに芝3を芝張りして完成した基本発泡断熱材芝栽培床B1を示したものである。
図3は、請求項2におけるパルプを主成分として発泡した発泡断熱材のパルプを更に植物育成材として補充した一実施例を示したものであり、同図(イ)は、発泡断熱材1からなる植物栽培発泡断熱材ブロックAのパイプ状発泡細片2が集積しているパイプ状発泡断面Sの上にパルプ4を載せて敷き、その上に芝3を芝張りする分解構成図を示したものである。同図(ロ)は、発泡断熱材1からなる植物栽培発泡断熱材ブロックAと芝3の間にパルプ4が挟まれて積層(サンドイッチ構造)を成して補充された状態で挟発泡断熱材芝栽培床B2の完成を示したものであり、培地としてのパルプ4を補充する事により芝3の栽培期間を延ばす事が出来ると共に、保水量も多くする事が出来る。なお、パルプ4には肥料や保水材や金属イオン抗菌剤等の必要なものを混ぜたものも含む。
図4は、請求項2のパルプを主成分として発泡した発泡断熱材のパルプを補充する方法として、発泡断熱材箱を作り、箱の中にパルプを詰めて補充する一実施例を示したものであり、同図(イ)は、発泡断熱材1からなる発泡断熱材箱Cの内底のパイプ状発泡細片2が集積しているパイプ状発泡断面Sの上にパルプ4を入れて詰めて補充し、その上に芝3を芝張りする分解構成図を示したものである。同図(ロ)は、発泡断熱材1からなる発泡断熱材箱Cの中にパルプ4を入れて積層補充し、その上に芝3を芝張りして完成した状態の箱発泡断熱材芝栽培床B3を示したものである。なお、同図(イ)に示してある様に、発泡断熱材箱Cの上面縁にもパイプ状発泡細片2があるので、箱発泡断熱材芝栽培床B3の上面は全面を芝3で満たす事が出来る。また、補充したパルプ4が外部に露出しておらず、見栄えが良く、更にパルプ4が崩れ落ちたりしない。また、補充のパルプ4には必要に応じて肥料や保水材や金属イオン抗菌剤等を混ぜたものも含まれる。
図5は、請求項3における発泡断熱材の装飾、防水、防根、防カビ、補強等の処理の一実施例を示したものであり、同図(イ)は、カラーの液状樹脂、液状ゴム、ペンキ、ボンド等の塗材5を基本発泡断熱材芝栽培床B1の側面の発泡断熱材1に塗って処理している状態を示したものである。同図(ロ)は、カラーの樹脂フイルム等の貼材6を基本発泡断熱材芝栽培床B1の側面の発泡断熱材1に貼って処理している状態を示したものである。同図(ハ)は、基本発泡断熱材芝栽培床B1の側面がカラーで装飾、防水、防根、防カビ、補強等の目的で処理されて完成した状態の処理発泡断熱材芝栽培床B4を示したものである。なお、本実施例では、基本発泡断熱材芝栽培床B1で図示して説明しているが、挟発泡断熱材芝栽培床B2、箱発泡断熱材芝栽培床B3の処理であってもよい。また、処理の場所は発泡断熱材1の側面、底面、必要に応じて上面の一部である。なお、前記処理は植物栽培発泡断熱材ブロックAの段階で行ってもよい。
図6は、本願のパイプ状発泡細片2を縦にしてパイプ状発泡面Sを上下面とした基本発泡断熱材芝栽培床B1であると水平方向(横方向)の強度が弱いため、必要に応じて基本発泡断熱材芝栽培床B1の補強と補充を兼ねた一実施例を示したものであり、同図(イ)は、基本発泡断熱材芝栽培床B1の下部にパイプ状発泡細片2を横向きにしてパイプ状発泡断面Sを側面にした他の植物栽培発泡断熱材ブロックAを1個設けて一方向の横強度を高めると共に、基本発泡断熱材芝栽培床B1を結果的に厚く補充したものである。同図(ロ)は、基本発泡断熱材芝栽培床B1の下部にパイプ状発泡細片2を横向きにしてパイプ状発泡断面Sを側面にした他の植物栽培発泡断熱材ブロックAを2個井桁に設けて全横方向の強度を高めると共に、基本発泡断熱材芝栽培床B1を更に厚く補充したものである。なお、本実施例では、基本発泡断熱材芝栽培床B1で図示しているが、挟発泡断熱材芝栽培床B2、箱発泡断熱材芝栽培床B3、処理発泡断熱材芝栽培床B4の補強と補充も同様である。また、補強のみの目的であれば普通の樹脂等のマットや板など補強出来ればなんでもよい。なお、前記補強は、植物栽培発泡断熱材ブロックAの段階で行ってもよい。
図7は、本願の請求項4における植物の栽培床とした発泡断熱材を固定する一実施例を示したものであり、同図(イ)は、ネットで固定するものであり、芝3、網7と固定冶具8からなる固定物であるネットカバーN、植物栽培発泡断熱材ブロックAを分解構成図で示したものである。同図(ロ)は、ネットカバーNを植物栽培発泡断熱材ブロックAに被せて、その上に芝3を芝張りして完成した状態の固定発泡断熱材芝栽培床B5であり、固定冶具8で固定発泡断熱材芝栽培床B5を固定や連結ができる。なお、本願の固定物は網7のネットカバーNで図示しているが、固定できるものであれば布、綱、袋、シート、箱、板等の他の物や芝張りした芝3の上からネットカバーNを被せる等の他の方法でもよく、この限りではない。
図8は、基本発泡断熱材芝栽培床B1で実際に断熱効果の確認実験を示したものであり、太陽12の直射日光が当たるベランダ床9に基本発泡断熱材芝栽培床B1を置き、外気計測温度計11aとベランダ床9の表面計測温度計11bと基本発泡断熱材芝栽培床B1の下のベランダ床9の表面計測温度計11cをセットして2015年7月31日正午の各温度計測を行った結果、外気計測温度計11aは38.6℃、ベランダ床9の表面計測温度計11bは56.5℃、基本発泡断熱材芝栽培床B1の下のベランダ床9の表面計測温度計11cは27.4℃であった。ベランダ床9のコンクリート表面温度は、基本発泡断熱材芝栽培床B1が有る場合と無い場合で29.1℃の大差があつた。これは、芝3の芝緑化による太陽からの直射光熱の遮断効果と発泡断熱材1による熱の断熱効果と保水の水10による気化熱(打ち水)効果のトリプル効果によるものである。
図9は、発泡断熱材1を用いて植物(野菜)13の露地栽培を示したものであり、植物栽培発泡断熱材ブロックAに種の発芽材としてパルプ4を補充して植物(野菜)13を栽培する事によって、太陽12からの直接光熱を発泡断熱材1によって断熱すると共に、大地14から伝わってくる熱波も発泡断熱材1によって断熱する。また、寒波についても、発泡断熱材1によって植物栽培発泡断熱材ブロックAから放出する熱を断熱するので、植物(野菜)13の栽培温度管理が容易にできる。従って、植物栽培発泡断熱材ブロックAを発泡断熱材植物栽培床Bとして植物工場に使うと非常に有効であり、本願に含まれる。
図10は、実際に発泡断熱材1の植物栽培発泡断熱材ブロックAに芝3を芝張りして育成した写真であり、同図(イ)は、植物栽培発泡断熱材ブロックAのパイプ状発泡細片2を集積してなるパイプ状発泡断面Sを側面(横向き)にして、発泡断熱材1の上面に芝3を植えてパイプ状発泡断面Sが理解できる様に写真で明示したものである。同図(ロ)は、パイプ状発泡断面Sの拡大写真であり、パイプ状発泡細片2には沢山の孔があり、芝3(図示せず)をここに芝張りすると芝の根が入り易く、発泡パルプが肥料になり生育がよい。また保水性も非常によいのでゲリラ豪雨対策にもなる。
図11は、アスファルトやコンクリートの場所を基本発泡断熱材芝栽培床B1(図示せず)によって芝緑化と同時に断熱した一実施例を写真で示したものであり、同図(イ)は、クリニックの玄関Dの脇の空きスペースのアスファルト22の上を芝3で緑化と共に、ヒートアイランド対策した一実施例の写真である。同図(ロ)は、ベランダEの床のコンクリート21の上を芝3で緑化と共に、ヒートアイランド対策した一実施例の写真である。また、同図(ハ)は、駐車場Fの余地部のアスファルト22の上を芝3で緑化と共に、ヒートアイランド対策した一実施例の写真である。なお、芝栽培床は挟発泡断熱材芝栽培床B2、箱発泡断熱材芝栽培床B3、処理発泡断熱材芝栽培床B4、固定発泡断熱材芝栽培床B5であってもよい。
図12は、車両の屋根を固定発泡断熱材芝栽培床B5によって芝緑化と共に、断熱した一実施例を写真で示したものであり、同図(イ)は、乗用車15の屋根に固定発泡断熱材芝栽培床B5を固定して芝3の緑化と同時に断熱した一実施例の写真である。同図(ロ)は、建設車両16の屋根に固定発泡断熱材芝栽培床B5を固定して芝3の緑化と同時に断熱した一実施例の写真である。同図(ハ)は、バス17の屋根に固定発泡断熱材芝栽培床B5を固定して芝3の緑化と同時に断熱した一実施例の写真である。空調効果による燃費向上と動くヒートアイランド対策になる。
図13は、タワーマンション、ホテル、料亭、旅館、施設等の室内、ベランダ、テラス、玄関等に自然緑化環境を作るために、芝3が芝張りされ、防水、防根、防カビ処理された処理発泡断熱材芝栽培床B4に灯篭18、植木19、置物20等をセットした盆栽Gの一実施例の写真であり、都市空間の何処でも庭園や盆栽ができる。
図14は、都市部や工業地帯が緑化でヒートアイランド対策が出来る事を写真で示したものであり、同図(イ)は、コンクリート21の上を基本発泡断熱材芝栽培床B1によって直接、芝3を植えて緑化する事ができることの一実施例を写真で示したものである。同図(ロ)は、アスファルト22の上を基本発泡断熱材芝栽培床B1によって直接、芝3を植えて緑化する事ができることの一実施例を写真で示したものである。同図(ハ)は、鉄板23の上を基本発泡断熱材芝栽培床B1によって直接、芝3を植えて緑化する事ができることの一実施例を写真で示したものである。以上の事から、同図(ニ)は都市部Tがコンクリート21(図示せず)とアスファルト22(図示せず)で覆われていているが、基本発泡断熱材芝栽培床B1(図示せず)によって何処でも緑化することができると言う事を表したものである。また、同図(ホ)は工業地帯Pのプラント類は鉄板23(図示せず)等の金属から出来ているが基本発泡断熱材芝栽培床B1(図示せず)によって何処でも緑化することができる事を表したものである。なお、芝栽培床は挟発泡断熱材芝栽培床B2、箱発泡断熱材芝栽培床B3、処理発泡断熱材芝栽培床B4、固定発泡断熱材芝栽培床B5であってもよい。
1 発泡断熱材
2 パイプ状発泡細片
3 芝
4 パルプ(セルロース繊維)
5 塗材(液状樹脂、液状ゴム、ペンキ、ボンド等)
6 貼材(フイルム、シート等)
7 網
8 固定冶具
9 ベランダ床
10 水
11 温度計
11a 外気温度計
11b ベランダ床表面温度計
11c 基本発泡断熱材芝栽培床B1の下のベランダ床表面計測温度計
12 太陽
13 植物(野菜等)
14 大地
15 乗用車
16 建設機械
17 バス
18 灯篭
19 植木
20 置物
21 コンクリート
22 アスファルト
23 鉄板(金属板)
A 植物栽培発泡断熱材ブロック
B 発泡断熱材植物栽培床
B1 基本発泡断熱材芝栽培床
B2 挟発泡断熱材芝栽培床
B3 箱発泡断熱材芝栽培床
B4 処理発泡断熱材芝栽培床
B5 固定発泡断熱材芝栽培床
C 発泡断熱材箱
D 玄関
E ベランダ
F 駐車場
G 盆栽
N ネットカバー
P 工業地帯(プラント)
S パイプ状発泡断面
T 都市部


Claims (4)

  1. パルプ(セルロース繊維)、でん粉、ポリプロピレン(PP)と必要に応じて肥料や植物活性剤や保水材や抗菌性金属イオン剤を加えて発泡した発泡断熱材を植物の栽培床として、敷設したり、置いたりして植物を育成栽培する事により、植物の緑化効果による温暖化防止、発泡断熱材の断熱効果による温暖化防止、更に植物栽培水の気化熱の冷却効果による温暖化防止のトリプル効果でヒートアイランド対策することができると共に、栽培植物の栽培温度管理を容易にすることができることを特長とした植物栽培発泡断熱材床。
  2. 植物を栽培する栽培床とした請求項1の発泡断熱材と栽培植物の間、または前記発泡断熱材の中間にパルプ(セルロース繊維)、或いは肥料や植物活性剤や保水材や抗菌性金属イオン剤を混ぜたパルプ(セルロース繊維)を入れて挟み、前記パルプ(セルロース繊維)を積層補強して植物の栽培期間を延ばすと共に。保水量を増やす事ができることを特徴とした植物栽培発泡断熱材床。
  3. 植物を栽培する栽培床とした発泡断熱材の側面や底面と必要に応じて上面の一部に液状樹脂、液状ゴム、ペンキ、ボンドの塗材を塗布、または樹脂のフイルムやシートの貼材を貼って防根、防水、防カビ、汚れ防止、形状保持・保護のいずれか、または組み合わせ、或いは全てが出来ることを特徴とした請求項1、請求項2の植物栽培発泡断熱材床。
  4. 植物を栽培する栽培床とした発泡断熱材、或いは植物を植え付けた発泡断熱材が固定や連結できる固定物を設けたことを特徴とした請求項1、請求項2、請求項3の植物栽培発泡断熱材床、及び発泡断熱材植物栽培床。


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