JP7236339B2 - 給湯暖房機 - Google Patents

給湯暖房機 Download PDF

Info

Publication number
JP7236339B2
JP7236339B2 JP2019121910A JP2019121910A JP7236339B2 JP 7236339 B2 JP7236339 B2 JP 7236339B2 JP 2019121910 A JP2019121910 A JP 2019121910A JP 2019121910 A JP2019121910 A JP 2019121910A JP 7236339 B2 JP7236339 B2 JP 7236339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
heating
water supply
refrigerant
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019121910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021008968A (ja
Inventor
靖仁 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2019121910A priority Critical patent/JP7236339B2/ja
Publication of JP2021008968A publication Critical patent/JP2021008968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7236339B2 publication Critical patent/JP7236339B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本明細書は、給湯暖房機に関する。
特許文献1には給湯暖房機が開示されている。特許文献1の給湯暖房機は、冷媒を加熱するヒートポンプと、ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる給湯用冷媒路と、給湯用冷媒路と並列で設けられており、ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる暖房用冷媒路とを備えている。また、特許文献1の給湯暖房機は、給湯用水が流れる給湯用水路と、給湯用水路を流れる給湯用水と給湯用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって給湯用水を加熱する給湯用水熱交換器とを備えている。また、特許文献1の給湯暖房機は、暖房用水が流れる暖房用水路と、暖房用水路を流れる暖房用水と暖房用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって暖房用水を加熱する暖房用水熱交換器とを備えている。特許文献1の給湯暖房機は、ヒートポンプによって加熱されて給湯用冷媒路を流れる冷媒の熱によって給湯用水路を流れる給湯用水を加熱する沸き上げ運転と、ヒートポンプによって加熱されて暖房用冷媒路を流れる冷媒の熱によって暖房用水路を流れる暖房用水を加熱する暖房運転とを実行可能に構成されている。
特開2017-223421号公報
特許文献1のような給湯暖房機において、例えば、所定の時刻以後の時間帯では、沸き上げ運転が実行されないように設定することが考えられる。また、所定の時刻よりも前の時間帯では、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、暖房運転が実行されている場合であっても、制御部が暖房運転を終了して沸き上げ運転を優先して開始するように設定することが考えられる。また、その後に現在時刻が所定の時刻になると、制御部が優先して開始した沸き上げ運転を終了すると共に、暖房運転を再開するように設定にすることが考えられる。このような構成では、所定の時刻よりも前の時間帯に暖房運転が実行されているときに沸き上げ運転を開始するための条件が成立すると暖房運転から沸き上げ運転に切り替わり、その後に所定の時刻になると沸き上げ運転から再び暖房運転に切り替わることが考えられる。
給湯暖房機では、暖房運転から沸き上げ運転に切り替わるとき、および、沸き上げ運転から暖房運転に切り替わるときに、ヒートポンプにおける冷媒の流路の切り替えや、冷媒の凝縮温度、蒸発温度の変更に伴って、一時的にエネルギー効率が低下することになる。上記の構成では、暖房運転から沸き上げ運転に切り替わり、その後に再び沸き上げ運転から暖房運転に切り替わることによって、エネルギー効率の低下を招いてしまう。そこで、本明細書は、運転の切り替えのためにヒートポンプでのエネルギー効率の低下が生じることを抑制することができる技術を提供する。
本明細書が開示する給湯暖房機は、冷媒を加熱するヒートポンプと、前記ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる給湯用冷媒路と、前記給湯用冷媒路と並列で設けられており、前記ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる暖房用冷媒路と、給湯用水が流れる給湯用水路と、前記給湯用水路を流れる給湯用水と前記給湯用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって給湯用水を加熱する給湯用水熱交換器と、暖房用水が流れる暖房用水路と、前記暖房用水路を流れる暖房用水と前記暖房用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって暖房用水を加熱する暖房用水熱交換器と、制御部と、を備えていてもよい。給湯暖房機は、前記ヒートポンプによって加熱されて前記給湯用冷媒路を流れる冷媒の熱によって前記給湯用水路を流れる給湯用水を加熱する沸き上げ運転と、前記ヒートポンプによって加熱されて前記暖房用冷媒路を流れる冷媒の熱によって前記暖房用水路を流れる暖房用水を加熱する暖房運転と、を実行可能に構成されていてもよい。給湯暖房機は、所定の第1時刻以後の時間帯では、前記沸き上げ運転が実行されないように設定されている。前記制御部は、前記第1時刻よりも前の所定の第2時刻よりも前の時間帯では、前記沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、前記暖房運転が実行されている場合であっても、前記暖房運転を終了して前記沸き上げ運転を優先して開始してもよい。また、前記制御部は、前記第2時刻以後かつ前記第1時刻よりも前の時間帯では、前記暖房運転が実行されている場合は、前記沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても、前記沸き上げ運転を開始せずに前記暖房運転を継続して実行してもよい。
この構成によれば、第2時刻よりも前の時間帯では、暖房運転が実行されている場合であっても、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、沸き上げ運転を優先して開始することができる。その一方で、第2時刻以後かつ第1時刻よりも前の時間帯では、暖房運転が実行されている場合は、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても、暖房運転が継続して実行される。したがって、暖房運転から沸き上げ運転に強制的に運転が切り替わることがない。さらに、その後の第1時刻においても、沸き上げ運転から暖房運転に切り替わることがない。第2時刻以後かつ第1時刻よりも前の時間帯に暖房運転が実行されている場合はその暖房運転を継続して実行することによって、運転が切り替わることを防ぐことができる。そのため、運転の切り替えのためにヒートポンプでのエネルギー効率の低下が生じることを抑制することができる。例えば、運転が切り替わるときのヒートポンプにおける冷媒の流路の切り替えや、冷媒の凝縮温度、蒸発温度の変更に伴って、一時的にエネルギー効率が低下することを抑制することができる。
給湯暖房機は、前記沸き上げ運転によって加熱された給湯用水を貯えるタンクと、前記タンクに貯えられている給湯用水を給湯箇所に供給する給湯路と、前記給湯路を流れる給湯用水を燃料の燃焼によって加熱する給湯用水加熱機と、を更に備えていてもよい。
第2時刻以後かつ第1時刻よりも前の時間帯において、沸き上げ運転を開始するための条件が成立したにもかかわらず沸き上げ運転が開始されずに暖房運転が継続して実行されると、温められていない給湯用水が給湯箇所に供給される可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、給湯用水加熱機によって給湯用水を加熱することができる。これによって、沸き上げ運転が開始されずに暖房運転が継続して実行される場合であっても、給湯箇所に温かい給湯用水を供給することができる。
前記第1時刻は、給湯暖房機の過去の運転履歴に基づいて設定されていてもよい。
この構成によれば、第1時刻を適切に設定することができ、適切な時刻に沸き上げ運転を終了することができる。
実施例に係る給湯暖房機の模式図である。 実施例に係る第1時刻と第2時刻の関係を示す図である。 実施例に係る沸き上げ運転開始処理のフローチャートである。 実施例に係る暖房運転開始処理のフローチャートである。 実施例に係る沸き上げ運転終了処理のフローチャートである。 実施例に係る暖房運転終了処理のフローチャートである。
実施例に係る給湯暖房機2について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施例に係る給湯暖房機2は、タンクユニット4と、ヒートポンプ(HP)ユニット6と、燃焼ユニット8とを備えている。
HPユニット6は、冷媒(例えばR32といったHFC冷媒や、R744といったCO2冷媒)を循環させるための冷媒循環路52と、空気熱交換器54と、ファン56と、圧縮機62と、四方弁58と、給湯用水熱交換器63と、逆止弁64と、暖房用水熱交換器65と、逆止弁66と、膨張弁60と、循環ポンプ22とを備える、ヒートポンプ熱源機である。
冷媒循環路52は、給湯用水熱交換器63を通過する給湯用冷媒路52aと、暖房用水熱交換器65を通過する暖房用冷媒路52bとを備えている。給湯用冷媒路52aと暖房用冷媒路52bは、並列で設けられている。
空気熱交換器54は、電力により駆動されるファン56によって送風された外気と冷媒循環路52内の冷媒との間で熱交換させる。圧縮機62は、電力により駆動され、気相状態の冷媒を加圧して送り出す。給湯用水熱交換器63は、給湯用冷媒路52aを流れる冷媒と、後述のタンク水循環路20(給湯用水路の一例)を流れる給湯用水の間で熱交換させる。暖房用水熱交換器65は、暖房用冷媒路52bを流れる冷媒と、後述のHP循環路88(暖房用水路の一例)を流れる暖房用水との間で熱交換させる。給湯用水熱交換器63と暖房用水熱交換器65は、並列で設けられている。膨張弁60は、液相状態の冷媒を断熱膨張させて減圧する。空気熱交換器54と、圧縮機62と、給湯用水熱交換器63または暖房用水熱交換器65と、膨張弁60によって、ヒートポンプ50が構成されている。ヒートポンプ50は、冷媒を循環させることで、外気の熱によって給湯用水や暖房用水を加熱する電気式ヒートポンプである。
四方弁58は、ヒートポンプ50において冷媒の流路を切り換える流路切換弁である。四方弁58は4つのポートa,b,cおよびdを有している。四方弁58は、ポートaとポートbが連通し、かつポートcとポートdが連通する状態と、ポートaとポートdが連通し、かつポートbとポートcが連通する状態の間で切換可能である。四方弁58のポートaは、暖房用水熱交換器65の冷媒入口に接続されている。暖房用水熱交換器65の冷媒出口は、逆止弁66を介して、膨張弁60の冷媒入口に接続されている。四方弁58のポートbは、圧縮機62の冷媒入口に接続されている。四方弁58のポートcは、給湯用水熱交換器63の冷媒入口に接続されている。給湯用水熱交換器63の冷媒出口は、逆止弁64を介して、膨張弁60の冷媒入口に接続されている。四方弁58のポートdは、圧縮機62の冷媒出口に接続されている。本実施例の給湯暖房機2では、四方弁58での冷媒の流路の切り換え動作は、圧縮機62の回転数を一時的に増加させることによって行われる。
四方弁58が、ポートaとポートbが連通し、かつポートcとポートdが連通する状態である場合、ヒートポンプ50では、圧縮機62から送り出される高温高圧の気相状態の冷媒が、給湯用水熱交換器63へ流入する。冷媒は、給湯用水熱交換器63を通過する際に放熱して凝縮し、液相状態となる。給湯用水熱交換器63を通過した液相状態の冷媒は、膨張弁60で減圧される。膨張弁60を通過した低温低圧の液相状態の冷媒が、空気熱交換器54へ流入する。冷媒は、空気熱交換器54を通過する際に吸熱して蒸発し、気相状態となる。空気熱交換器54を通過した気相状態の冷媒は、圧縮機62へ戻される。すなわち、この場合、HPユニット6は、空気熱交換器54で外気から吸熱し、給湯用水熱交換器63で給湯用水を加熱する。タンク水循環路20を流れる給湯用水と、給湯用冷媒路52aを流れる冷媒との熱交換によって、給湯用水が加熱される。
四方弁58が、ポートaとポートdが連通し、かつポートbとポートcが連通する状態である場合、ヒートポンプ50では、圧縮機62から送り出される高温高圧の気相状態の冷媒が、暖房用水熱交換器65へ流入する。冷媒は、暖房用水熱交換器65を通過する際に放熱して凝縮し、液相状態となる。暖房用水熱交換器65を通過した液相状態の冷媒は、膨張弁60で減圧される。膨張弁60を通過した低温低圧の液相状態の冷媒が、空気熱交換器54へ流入する。冷媒は、空気熱交換器54を通過する際に吸熱して蒸発し、気相状態となる。空気熱交換器54を通過した気相状態の冷媒は、圧縮機62へ戻される。すなわち、この場合、HPユニット6は、空気熱交換器54で外気から吸熱し、暖房用水熱交換器65で暖房用水を加熱する。HP循環路88を流れる暖房用水と、暖房用冷媒路52bを流れる冷媒との熱交換によって、暖房用水が加熱される。
HPユニット6は、HPコントローラ102を備えている。HPコントローラ102は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMには各種の運転プログラムが格納されている。RAMには、HPコントローラ102に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。HPコントローラ102は、CPUがROMやRAMに記憶された情報に基づいて処理を実行することで、HPユニット6の各構成要素の動作を制御する。
タンクユニット4は、タンク10を備えている。タンク10は、HPユニット6によって加熱された給湯用水を貯える。本実施例では、タンク10に貯えられる給湯用水は、水道水である。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで給湯用水が貯留される。タンク10には、サーミスタ12、14、16、18がタンク10の高さ方向に略均等間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、18は、その取付位置の給湯用水の温度を測定する。各サーミスタ12、14、16、18の検出温度から、タンク10の蓄熱状態を特定することができる。以下では、最も上側のサーミスタ12を給湯用サーミスタ12という。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、HPユニット6の給湯用水熱交換器63を通過して、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、循環ポンプ22が介装されている。循環ポンプ22は、電力により駆動される電気式ポンプであって、タンク水循環路20内の給湯用水を上流側から下流側へ送り出す。HPユニット6が、ヒートポンプ50を作動させて、循環ポンプ22を駆動すると、タンク10の下部の給湯用水が給湯用水熱交換器63に送られて加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。タンク10の内部には、低温の給湯用水の層の上に高温の給湯用水の層が積み重なった温度成層が形成される。
水道水導入路24は、上流端が給湯暖房機2の外部の水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、第1給湯路36の途中に接続されている。第1導入路24aには、逆止弁26が介装されている。第2導入路24bには、逆止弁28が介装されている。
第1給湯路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、第1給湯路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第1給湯路36と第2導入路24bの接続部には、混合弁30が介装されている。混合弁30は、タンク10の上部から第1給湯路36へ流入する高温の給湯用水の流量と、第2導入路24bから第1給湯路36へ流入する低温の水道水の流量の割合を調整する。第2導入路24bとの接続部より下流側の第1給湯路36は、燃焼ユニット8の給湯加熱路37を通過して、第2給湯路39へ接続している。第1給湯路36と第2給湯路39の間は、熱源機バイパス路33によって接続されている。熱源機バイパス路33にはバイパス弁34が介装されている。第2給湯路39の下流端は給湯栓38(給湯箇所の一例)に接続されている。
タンクユニット4は、タンクコントローラ104を備えている。タンクコントローラ104は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMには各種の運転プログラムが格納されている。RAMには、タンクコントローラ104に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。タンクコントローラ104は、CPUがROMやRAMに記憶された情報に基づいて処理を実行することで、タンクユニット4の各構成要素の動作を制御する。
燃焼ユニット8は、シスターン70と、暖房用水加熱バーナ82と、給湯用水加熱バーナ81を備えている。シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に暖房用水を貯留している。本実施例の暖房用水は例えば不凍液である。シスターン70には、暖房用水往路72の上流端が接続されている。暖房用水往路72には、循環ポンプ74が介装されている。循環ポンプ74は、電力によって駆動される電気式ポンプである。循環ポンプ74を駆動すると、シスターン70内の暖房用水が暖房用水往路72に流れ込む。
暖房用水往路72の下流端は、バーナ加熱路73と、低温暖房循環路75と、暖房バイパス路85に分岐している。低温暖房循環路75には、低温暖房端末78が取り付けられる。本実施例の低温暖房端末78は、例えば床暖房パネルである。低温暖房端末78は、暖房用水からの放熱によって暖房する。低温暖房循環路75には、第1開閉弁86が介装されている。暖房バイパス路85には、第2開閉弁87が介装されている。
バーナ加熱路73には、暖房用水加熱バーナ82が介装されている。暖房用水加熱バーナ82は、燃料(例えば都市ガスなどの燃料ガス)の燃焼によってバーナ加熱路73内の暖房用水を加熱する、燃焼熱源機である。バーナ加熱路73の下流端は、高温暖房循環路77と追い焚き循環路79に分岐している。高温暖房循環路77には、高温暖房端末76が取り付けられる。本実施例の高温暖房端末76は、例えば浴室暖房乾燥機である。高温暖房端末76は、供給される暖房用水の熱を利用して暖房する。なお、高温暖房端末76の内部には開閉弁が内蔵されており、高温暖房端末76での暖房を行う場合には開閉弁が開かれ、高温暖房端末76での暖房を行わない場合には開閉弁が閉じられている。低温暖房循環路75と高温暖房循環路77と暖房バイパス路85は、それぞれの下流端で合流して、第1暖房用水復路84の上流端へ接続している。
第1暖房用水復路84の下流端は、HP循環路88とHPバイパス路94に分岐している。第1暖房用水復路84の下流端には、調整弁90が設けられている。調整弁90は、その開度を変化させることによって、第1暖房用水復路84からHP循環路88へ流れる暖房用水の流量と、第1暖房用水復路84からHPバイパス路94へ流れる暖房用水の流量の割合を変化させることができる。HP循環路88は、HPユニット6の暖房用水熱交換器65を通過して、第2暖房用水復路96の上流端へ接続している。HPバイパス路94は、HPユニット6の暖房用水熱交換器65を通過することなく、第2暖房用水復路96の上流端へ接続している。第2暖房用水復路96は、下流端がシスターン70に接続している。
追い焚き循環路79には、追い焚き熱動弁83と、追い焚き熱交換器97が介装されている。追い焚き熱動弁83は、追い焚き循環路79を開閉する。追い焚き熱交換器97では、追い焚き循環路79を流れる暖房用水と、浴槽水循環路91を流れる浴槽水(浴槽98に貯められている給湯用水)の間で熱交換が行われる。追い焚き循環路79の下流端は、第2暖房用水復路96に接続している。追い焚き熱交換器97の上流側と下流側の追い焚き循環路79には追い焚きバイパス路89が接続されている。
浴槽水循環路91の上流端および下流端は、浴槽98の側部に接続している。浴槽水循環路91には、浴槽水循環ポンプ99が介装されている。浴槽水循環ポンプ99は、電力によって駆動される電気式ポンプである。浴槽水循環ポンプ99が駆動すると、浴槽98から吸い出された浴槽水が、追い焚き熱交換器97を通過して、浴槽98へ戻される。
給湯加熱路37には、給湯用水加熱バーナ81が介装されている。給湯用水加熱バーナ81は、燃料(例えば都市ガスなどの燃料ガス)の燃焼によって給湯加熱路37内の給湯用水を加熱する、燃焼熱源機である。給湯加熱路37の給湯用水加熱バーナ81よりも下流側から、浴槽注湯路40が分岐している。浴槽注湯路40には、浴槽注湯路40を開閉する注湯電磁弁42が介装されている。浴槽注湯路40の下流端は、浴槽水循環ポンプ99に接続している。
燃焼ユニット8は、燃焼コントローラ106を備えている。燃焼コントローラ106は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMには各種の運転プログラムが格納されている。RAMには、燃焼コントローラ106に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。燃焼コントローラ106は、CPUがROMやRAMに記憶された情報に基づいて処理を実行することで、燃焼ユニット8の各構成要素の動作を制御する。また、燃焼コントローラ106には、リモコン108が接続されている。リモコン108には、使用者が給湯暖房機2を操作するための各種のスイッチや、使用者に給湯暖房機2の動作状態を表示する液晶表示器等が設けられている。
HPコントローラ102とタンクコントローラ104と燃焼コントローラ106は、相互に通信可能である。HPコントローラ102、タンクコントローラ104および燃焼コントローラ106は、協調動作して給湯暖房機2の動作を制御する。以下では、HPコントローラ102、タンクコントローラ104および燃焼コントローラ106を総称してコントローラ110ともいう。
次に、本実施例の給湯暖房機2の動作について説明する。以下では、給湯暖房機2が実行する、沸き上げ運転、給湯運転および暖房運転について順に説明する。
(沸き上げ運転)
沸き上げ運転は、タンク10内の給湯用水をHPユニット6で加熱し、高温となった給湯用水をタンク10に戻す運転である。沸き上げ運転を実行する際には、コントローラ110は、四方弁58をポートaとポートbが連通し、かつポートcとポートdが連通する状態に切り換えて、圧縮機62およびファン56を駆動する。また、コントローラ110は、循環ポンプ22を駆動する。
圧縮機62の駆動により、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62、給湯用水熱交換器63、膨張弁60、空気熱交換器54の順に循環する。この場合、給湯用水熱交換器63を通過する冷媒循環路52内の冷媒は、高温高圧の気体状態である。また、循環ポンプ22の駆動により、タンク水循環路20内をタンク10内の給湯用水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する給湯用水がタンク水循環路20内に導入され、導入された給湯用水が給湯用水熱交換器63を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱され、加熱された給湯用水がタンク10の上部に戻される。この際、コントローラ110は、給湯用水熱交換器63を通過した後の給湯用水の温度が、設定された沸き上げ温度となるように、圧縮機62、ファン56、循環ポンプ22の動作を制御する。これにより、タンク10に高温の給湯用水が貯められる。コントローラ110は、タンク10に取り付けられている給湯用サーミスタ12の検出温度が所定の基準温度よりも低くなると、沸き上げ運転を開始する。また、コントローラ110は、タンク10の内部が高温の給湯用水で満たされた満蓄状態となると、沸き上げ運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転は、給湯設定温度に調温された給湯用水を給湯栓38に供給する運転である。給湯栓38が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の給湯用水が、第1給湯路36を介して給湯栓38に供給される。
コントローラ110は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度(即ち、給湯用サーミスタ12の検出温度)が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁30を駆動して第2導入路24bから第1給湯路36に水道水を導入する。したがって、タンク10から供給された給湯用水と第2導入路24bから供給された水道水とが、第1給湯路36内で混合される。コントローラ110は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁30の開度を調整する。このような態様での給湯運転を、非燃焼給湯運転ともいう。
一方、コントローラ110は、タンク10から第1給湯路36に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、バイパス弁34を閉じて、給湯用水加熱バーナ81によって第1給湯路36を通過する給湯用水を加熱する。コントローラ110は、給湯栓38に供給される給湯用水の温度が、給湯設定温度と一致するように、給湯用水加熱バーナ81の出力を制御する。このような態様での給湯運転を、燃焼給湯運転ともいう。
(暖房運転)
暖房運転は、低温暖房端末78や高温暖房端末76によって暖房する運転である。使用者によって暖房運転の実行が指示されると、コントローラ110は、第1開閉弁86を開き、第2開閉弁87を閉じた状態で、循環ポンプ74を駆動する。さらに、コントローラ110は、四方弁58をポートaとポートdが連通し、かつポートbとポートcが連通する状態に切り換えて、圧縮機62およびファン56を駆動する。即ち、HPユニット6を駆動する。これによって、冷媒循環路52の冷媒は圧縮機62で加圧されて高温高圧の気体状態となり、暖房用水熱交換器65を通過する際に加熱された暖房用水が、シスターン70を経て、低温暖房端末78や高温暖房端末76に供給される。さらに、コントローラ110は、必要に応じて暖房用水加熱バーナ82を作動する。これにより、高温暖房端末76には、暖房用水加熱バーナ82での加熱によってより高温となった暖房用水の一部が供給される。また、暖房用水加熱バーナ82での加熱によってより高温となった暖房用水の一部は、追い焚きバイパス路89を流れてシスターン70内に戻される。シスターン70内に戻された暖房用水は、循環ポンプ74の駆動によって再び暖房用水往路72に流れ込む。暖房運転においては、コントローラ110は、低温暖房端末78に供給される暖房用水の温度が低温暖房設定温度となるように、また高温暖房端末76に供給される暖房用水の温度が高温暖房設定温度となるように、調整弁90の開度や、HPユニット6の動作や、暖房用水加熱バーナ82の出力を制御する。
次に、上記の給湯暖房機2における設定について説明する。上記の給湯暖房機2では、図2に示すように、所定の給湯終了予定時刻t0、第1時刻t1および第2時刻t2が設定されている。給湯終了予定時刻t0(例えば23:00)は、給湯暖房機2の過去の運転履歴に基づいて設定されている。例えば、給湯終了予定時刻t0は、過去7日間において、最後の給湯が終了した時刻のうち、最も遅い時刻に設定されている。第1時刻t1は、給湯終了予定時刻t0に基づいて設定されている。第1時刻t1は、給湯終了予定時刻t0よりもα(例えば15分)だけ前の時刻である。αは、その時間の間にヒートポンプ50を沸き上げ運転で作動させないことにより、給湯終了予定時刻t0においてタンク10内に過剰な温水を貯えないようにすることが可能となる時間である。第2時刻t2は、第1時刻t1に基づいて設定されている。第2時刻t2は、第1時刻t1よりもβ(例えば15分)だけ前の時刻である。
給湯暖房機2では、第1時刻t1以後の時間帯では、沸き上げ運転が実行されないように設定されている。また、第2時刻t2よりも前の時間帯では、暖房運転よりも沸き上げ運転が優先的に実行されるように設定されている。具体的には、第2時刻t2よりも前の時間帯に暖房運転が実行されているときに、沸き上げ運転を開始するための条件が成立すると、コントローラ110が暖房運転を終了して沸き上げ運転を優先して開始するように設定されている。
次に、上記の給湯暖房機2で実行される沸き上げ運転開始処理について説明する。図3は、沸き上げ運転開始処理のフローチャートである。沸き上げ運転開始処理のS10では、コントローラ110が、給湯用サーミスタ12の検出温度が所定の基準温度未満であるか否かを判断する。給湯用サーミスタ12の検出温度が基準温度未満である場合は、コントローラ110がYESと判断してS11に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断して待機する。S10でYESの場合は、沸き上げ運転を開始するための条件が成立したと判断することができる。
続いてS11では、コントローラ110が、現在時刻が第2時刻t2(図2参照)よりも前であるか否かを判断する。現在時刻が第2時刻t2よりも前である場合は、コントローラ110がYESと判断してS12に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS13に進む。
S12では、コントローラ110が、沸き上げ運転を開始する。具体的には、コントローラ110が、四方弁58を、ポートaとポートbが連通し、かつポートcとポートdが連通する状態に切り換えて、かつ、圧縮機62およびファン56を駆動する。また、コントローラ110が、循環ポンプ22を駆動する。そうすると、タンク水循環路20を流れる給湯用水が給湯用水熱交換器63で加熱される。S12では、コントローラ110は、暖房運転が実行されている場合であっても、その暖房運転を終了して沸き上げ運転を優先して開始する。
上記のS11でNOの後のS13では、コントローラ110が、現在時刻が第1時刻t1(図2参照)よりも前であるか否かを判断する。現在時刻が第1時刻t1よりも前である場合は、コントローラ110がYESと判断してS14に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS17に進む。
S13でYESの後のS14では、コントローラ110が、給湯暖房機2で暖房運転が実行されているか否かを判断する。暖房運転が実行されている場合は、コントローラ110がYESと判断してS15に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS16に進む。
S14でYESの後のS15では、コントローラ110が、沸き上げ運転を開始しない。コントローラ110は、現在実行している暖房運転を継続して実行する。すなわち、沸き上げ運転が優先されない。一方、S14でNOの後のS16では、コントローラ110が、沸き上げ運転を開始する。
上記のS13でNOの後のS17では、コントローラ110が、沸き上げ運転を開始しない。すなわち、第1時刻t1以後の時間帯では、沸き上げ運転が開始されない。以上、沸き上げ運転開始処理について説明した。
次に、上記の給湯暖房機2で実行される暖房運転開始処理について説明する。図4は、暖房運転開始処理のフローチャートである。暖房運転開始処理のS20では、コントローラ110が、暖房運転の開始要求があるか否かを判断する。例えば、給湯暖房機2の使用者が、リモコン108の暖房運転用のスイッチ(図示省略)をオンにすると、暖房運転の開始要求がコントローラ110に送信される。コントローラ110は、暖房運転の開始要求を受信すると、S20でYESと判断してS21に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断して待機する。
続いてS21では、コントローラ110が、現在時刻が第2時刻t2(図2参照)よりも前であるか否かを判断する。現在時刻が第2時刻t2よりも前である場合は、コントローラ110がYESと判断してS22に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS25に進む。
S22では、コントローラ110が、給湯暖房機2で沸き上げ運転が実行されているか否かを判断する。沸き上げ運転が実行されている場合は、コントローラ110がYESと判断してS23に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS24に進む。
S22でYESの後のS23では、コントローラ110が、暖房運転を開始しない。コントローラ110は、現在実行している沸き上げ運転を継続して実行する。一方、S22でNOの後のS24では、コントローラ110が、暖房運転を開始する。具体的には、コントローラ110が、燃焼ユニット8の第1開閉弁86を開き、第2開閉弁87を閉じた状態で、循環ポンプ74を駆動する。さらに、コントローラ110が、四方弁58を、ポートaとポートdが連通し、かつポートbとポートcが連通する状態に切り換えて、かつ、圧縮機62およびファン56を駆動する。また、コントローラ110は、必要に応じて暖房用水加熱バーナ82を作動する。
上記のS21でNOの後のS25では、コントローラ110が、現在時刻が第1時刻t1(図2参照)よりも前であるか否かを判断する。現在時刻が第1時刻t1よりも前である場合は、コントローラ110がYESと判断してS26に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS28に進む。
S25でYESの後のS26では、コントローラ110が、給湯暖房機2で沸き上げ運転が実行されているか否かを判断する。沸き上げ運転が実行されている場合は、コントローラ110がYESと判断してS27に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS28に進む。
S26でYESの後のS27では、コントローラ110が、暖房運転を開始しない。コントローラ110は、現在実行している沸き上げ運転を継続して実行する。一方、上記のS25またはS26でNOの後のS28では、コントローラ110が、暖房運転を開始する。以上、暖房運転開始処理について説明した。
次に、上記の給湯暖房機2で実行される沸き上げ運転終了処理について説明する。図5は、沸き上げ運転終了処理のフローチャートである。沸き上げ運転終了処理は、沸き上げ運転が開始されると開始される。沸き上げ運転終了処理のS31では、コントローラ110が、タンク10内の熱量が必要所定量以上であるか否かを判断する。タンク10内の熱量が必要所定量以上である場合は、コントローラ110がYESと判断してS32に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS33に進む。
S31でNOの後のS33では、コントローラ110が、現在時刻が第1時刻t1(図2参照)以後であるか否かを判断する。現在時刻が第1時刻t1以後である場合は、コントローラ110がYESと判断してS32に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断して上記のS31に戻る。
上記のS31およびS33でYESの後のS32では、コントローラ110が、現在実行されている沸き上げ運転を終了する。具体的には、コントローラ110が、タンク水循環路20に設けられている循環ポンプ22を停止する。また、コントローラ110は、沸き上げ運転を終了すると同時に暖房運転を開始しない場合には、ヒートポンプ50を停止する。以上、沸き上げ運転終了処理について説明した。
次に、上記の給湯暖房機2で実行される暖房運転終了処理について説明する。図6は、暖房運転終了処理のフローチャートである。暖房運転終了処理は、暖房運転が開始されると開始される。暖房運転終了処理のS41では、コントローラ110が、暖房運転の終了要求があるか否かを判断する。例えば、給湯暖房機2の使用者が、リモコン108の暖房運転用のスイッチ(図示省略)をオフにすると、暖房運転の終了要求がコントローラ110に送信される。コントローラ110は、暖房運転の終了要求を受信すると、S41でYESと判断してS42に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断してS43に進む。
S42では、コントローラ110が、暖房運転を終了する。具体的には、コントローラ110が、暖房用水往路72に設けられている循環ポンプ74を停止する。また、コントローラ110は、暖房運転を終了すると同時に沸き上げ運転を開始しない場合には、ヒートポンプ50を停止する。
S41でNOの後のS43では、コントローラ110が、給湯用サーミスタ12の検出温度が所定の基準温度未満であるか否かを判断する。給湯用サーミスタ12の検出温度が基準温度未満である場合は、コントローラ110がYESと判断してS44に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断して上記のS41に戻る。
続いてS44では、コントローラ110が、現在時刻が第2時刻t2(図2参照)よりも前であるか否かを判断する。現在時刻が第2時刻t2よりも前である場合は、コントローラ110がYESと判断してS45に進む。そうでない場合は、コントローラ110がNOと判断して上記のS41に戻る。
続いてS45では、コントローラ110が、暖房運転を終了する。具体的には、コントローラ110が、暖房用水往路72に設けられている循環ポンプ74を停止する。また、暖房運転終了処理のS43でYESかつS44でYESの場合は、上記の沸き上げ運転開始処理のS10でYESかつS11でYESと同じ場合である。したがって、コントローラ110は、S45で暖房運転を終了すると同時に、上記のS12で沸き上げ運転を開始する。したがって、コントローラ110は、ヒートポンプ50を停止させない。なお、高温暖房端末76や低温暖房端末78での暖房を行う場合には、コントローラ110が、S45で循環ポンプ74を停止させずに駆動を継続し、暖房用水加熱バーナ82を作動する。暖房用水加熱バーナ82での加熱によってより高温となった暖房用水の一部が高温暖房循環路77を流れて高温暖房端末76に供給される。また、暖房用水加熱バーナ82での加熱によってより高温となった暖房用水の一部が、追い焚きバイパス路89を流れてシスターン70内に戻され、シスターン70内の暖房用水と混ざり合う。これによって、シスターン70内の暖房用水の温度が低温暖房端末78での暖房に適した温度になる。その暖房用水が低温暖房循環路75を流れて低温暖房端末78に供給される。
続くS46では、コントローラ110が、暖房運転の開始要求を設定する。コントローラ110は、暖房運転の開始要求を設定した場合は、上記の暖房運転開始処理(図4参照)のS20において、暖房運転の開始要求がある(即ち、YES)と判断してS21に進む。したがって、上記のS12で開始された沸き上げ運転が終了した場合は、暖房運転の終了要求が無ければ、暖房運転が再び開始される(S24、S28参照)。以上、暖房運転終了処理について説明した。
以上、実施例に係る給湯暖房機2について説明した。上記の説明から明らかなように、給湯暖房機2は、ヒートポンプ50によって加熱されて給湯用冷媒路52aを流れる冷媒の熱によってタンク水循環路20を流れる給湯用水を加熱する沸き上げ運転と、ヒートポンプ50によって加熱されて暖房用冷媒路52bを流れる冷媒の熱によってHP循環路88を流れる暖房用水を加熱する暖房運転とを実行可能に構成されている。給湯暖房機2では、所定の第1時刻t1以後の時間帯では、沸き上げ運転が実行されないように設定されている(図5のS33でYES、S32参照)。また、第1時刻t1よりも前の所定の第2時刻t2よりも前の時間帯では、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、暖房運転が実行されている場合であっても、コントローラ110が暖房運転を終了して沸き上げ運転を優先して開始するように設定されている(図3のS10でYES、S11でYES、S12参照)。コントローラ110は、第2時刻t2以後かつ第1時刻t1よりも前の時間帯では、暖房運転が実行されている場合は、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても、沸き上げ運転を開始せずに暖房運転を継続して実行する(図3のS11でNO、S13でYES、S14でYES、S15参照)。
この構成によれば、第2時刻t2よりも前の時間帯では、暖房運転が実行されている場合であっても、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、沸き上げ運転を優先して開始することができる。その一方で、第2時刻t2以後かつ第1時刻t1よりも前の時間帯では、暖房運転が実行されている場合は、沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても、暖房運転が継続して実行される。したがって、第2時刻t2以後かつ第1時刻t1よりも前の時間帯では、暖房運転から沸き上げ運転に強制的に運転が切り替わることがない。また、その後に現在時刻が第1時刻t1になるときにも、運転が切り替わることがない。そのため、運転の切り替えのためにヒートポンプ50でのエネルギー効率の低下が生じることを抑制することができる。例えば、ヒートポンプ50における冷媒の流路の切り替えや、冷媒の凝縮温度、蒸発温度の変更に伴って、一時的にエネルギー効率が低下すること抑制することができる。
沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても沸き上げ運転が開始されずに暖房運転が継続して実行される場合は、温められていない給湯用水が給湯栓38に供給される可能性がある。しかしながら、上記の給湯暖房機2は、タンク10に貯えられている給湯用水を給湯栓38に供給する給湯路(第1給湯路36、給湯加熱路37、第2給湯路39)と、給湯路を流れる給湯用水を燃料の燃焼によって加熱する給湯用水加熱バーナ81とを備えている。この構成によれば、給湯栓38に供給される給湯用水を給湯用水加熱バーナ81によって加熱することができる。そのため、給湯栓38に温かい給湯用水を供給することができる。
また、上記の給湯暖房機2では、第1時刻t1が、給湯暖房機2の過去の運転履歴に基づいて設定されている。そのため、適切な時刻に沸き上げ運転を終了することができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記の実施例では、コントローラ110が給湯暖房機2の運転を暖房運転から沸き上げ運転に切り替えるときに、ヒートポンプ50を停止させていなかったが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、コントローラ110が給湯暖房機2の運転を暖房運転から沸き上げ運転に切り替えるときに、ヒートポンプ50を一端停止させて再び作動させてもよい。また、コントローラ110が給湯暖房機2の運転を沸き上げ運転から暖房運転に切り替えるときにも、ヒートポンプ50を一端停止させて再び作動させてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:給湯暖房機、4:タンクユニット、6:HPユニット、8:燃焼ユニット、10:タンク、12:給湯用サーミスタ、20:タンク水循環路、22:循環ポンプ、33:熱源機バイパス路、34:バイパス弁、36:第1給湯路、37:給湯加熱路、38:給湯栓、39:第2給湯路、50:ヒートポンプ、52:冷媒循環路、52a:給湯用冷媒路、52b:暖房用冷媒路、54:空気熱交換器、56:ファン、58:四方弁、60:膨張弁、62:圧縮機、63:給湯用水熱交換器、65:暖房用水熱交換器、70:シスターン、72:暖房用水往路、73:バーナ加熱路、74:循環ポンプ、75:低温暖房循環路、76:高温暖房端末、77:高温暖房循環路、78:低温暖房端末、81:給湯用水加熱バーナ、82:暖房用水加熱バーナ、84:第1暖房用水復路、85:暖房バイパス路、88:HP循環路、90:調整弁、94:HPバイパス路、96:第2暖房用水復路、110:コントローラ

Claims (3)

  1. 冷媒を加熱するヒートポンプと、
    前記ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる給湯用冷媒路と、
    前記給湯用冷媒路と並列で設けられており、前記ヒートポンプによって加熱された冷媒が流れる暖房用冷媒路と、
    給湯用水が流れる給湯用水路と、
    前記給湯用水路を流れる給湯用水と前記給湯用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって給湯用水を加熱する給湯用水熱交換器と、
    暖房用水が流れる暖房用水路と、
    前記暖房用水路を流れる暖房用水と前記暖房用冷媒路を流れる冷媒との熱交換によって暖房用水を加熱する暖房用水熱交換器と、
    制御部と、を備えており、
    前記ヒートポンプによって加熱されて前記給湯用冷媒路を流れる冷媒の熱によって前記給湯用水路を流れる給湯用水を加熱する沸き上げ運転と、
    前記ヒートポンプによって加熱されて前記暖房用冷媒路を流れる冷媒の熱によって前記暖房用水路を流れる暖房用水を加熱する暖房運転と、を実行可能に構成されており、
    所定の第1時刻以後の時間帯では、前記沸き上げ運転が実行されないように設定されており、
    前記制御部は、
    前記第1時刻よりも前の所定の第2時刻よりも前の時間帯では、前記沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合は、前記暖房運転が実行されている場合であっても、前記暖房運転を終了して前記沸き上げ運転を優先して開始し、
    前記第2時刻以後かつ前記第1時刻よりも前の時間帯では、前記暖房運転が実行されている場合は、前記沸き上げ運転を開始するための条件が成立した場合であっても、前記沸き上げ運転を開始せずに前記暖房運転を継続して実行する、給湯暖房機。
  2. 前記沸き上げ運転によって加熱された給湯用水を貯えるタンクと、
    前記タンクに貯えられている給湯用水を給湯箇所に供給する給湯路と、
    前記給湯路を流れる給湯用水を燃料の燃焼によって加熱する給湯用水加熱機と、を更に備えている請求項1に記載の給湯暖房機。
  3. 前記第1時刻は、給湯暖房機の過去の運転履歴に基づいて設定されている、請求項1又は2に記載の給湯暖房機。
JP2019121910A 2019-06-28 2019-06-28 給湯暖房機 Active JP7236339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019121910A JP7236339B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 給湯暖房機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019121910A JP7236339B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 給湯暖房機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021008968A JP2021008968A (ja) 2021-01-28
JP7236339B2 true JP7236339B2 (ja) 2023-03-09

Family

ID=74199724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019121910A Active JP7236339B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 給湯暖房機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7236339B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017223421A (ja) 2016-06-17 2017-12-21 リンナイ株式会社 熱媒加熱装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59147938A (ja) * 1983-02-10 1984-08-24 Daikin Ind Ltd ヒ−トポンプ式暖房給湯機の運転切換装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017223421A (ja) 2016-06-17 2017-12-21 リンナイ株式会社 熱媒加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021008968A (ja) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007123B2 (ja) ヒートポンプシステム
JP4975067B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2009299941A (ja) 温水供給システム
JP5159719B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP5810042B2 (ja) 給湯暖房システム
JP5746104B2 (ja) 給湯暖房システム
JP6065606B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP7236339B2 (ja) 給湯暖房機
JP6326344B2 (ja) 給湯暖房装置
JP7070825B2 (ja) 貯湯給湯装置
JP5822671B2 (ja) 熱媒供給装置
JP2012225567A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2007085662A (ja) ヒートポンプ給湯器
JP6526598B2 (ja) 熱機器
JP5761016B2 (ja) ヒートポンプ式給湯機
JP5760390B2 (ja) ヒートポンプ及びその制御方法
JP2019095114A (ja) 熱機器
JP6375252B2 (ja) 湯張りシステム
JP6796526B2 (ja) バーナユニットおよび給湯装置
JP5982238B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP5746103B2 (ja) 給湯暖房システム
JP4354389B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7045866B2 (ja) 暖房システム
JP7025993B2 (ja) 給湯システム
JP2018141608A (ja) 給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220519

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7236339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150