JP6796526B2 - バーナユニットおよび給湯装置 - Google Patents

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本明細書で開示する技術は、バーナユニットおよび給湯装置に関する。
特許文献1には、燃料を燃焼させて水を加熱するバーナと、バーナで加熱された水の温度をバーナ出口温度として検出する温度検出手段と、バーナコントローラを備えるバーナユニットが開示されている。バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度と目標加熱温度の差が小さくなるように、バーナの加熱能力を調整するように構成されている。
特開2013−224782号公報
通常、バーナユニットでは、給湯箇所に給湯上限温度(例えば58℃)を超える高温の水が供給されることを防止するための安全対策が採られている。このような安全対策として、例えば、バーナコントローラが、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になると、バーナを消火する緊急停止処理を実行するように構成されていることがある。このような構成とすると、バーナユニットから給湯上限温度を超える温度の水が供給されることがなく、従って給湯箇所にも給湯上限温度を超える温度の水が供給されることがないので、ユーザの安全性を確保することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、バーナユニットよりも下流側で、バーナユニットで加熱された水に低温の水が混合され得る構成の場合には、上記の安全対策ではユーザの利便性を損なう場合がある。バーナユニットで加熱された水に低温の水が混合される場合には、バーナユニットから給湯上限温度を超える温度の水が供給されても、給湯箇所には給湯上限温度を超える温度の水は供給されない。このような場合にまで、バーナを消火してしまうと、給湯箇所には低温の水が供給されることとなり、ユーザの利便性を損なうことになる。
本明細書では、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書では、ユーザの利便性を損なうことなく、給湯箇所に給湯上限温度を超える温度の水が供給されてしまうことを防止することが可能な技術を提供する。
本明細書は、バーナユニットを開示する。バーナユニットは、燃料を燃焼させて水を加熱するバーナと、バーナで加熱された水の温度をバーナ出口温度として検出する温度検出手段と、バーナコントローラを備えている。バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度と目標加熱温度の差が小さくなるように、バーナの加熱能力を調整するように構成されている。バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になると、バーナを消火する緊急停止処理を実行するように構成されている。バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、目標加熱温度が給湯設定温度を超える場合には、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になっても、緊急停止処理を実行しないように構成されている。
通常、バーナユニットよりも下流側で、バーナユニットで加熱された水に低温の水が混合される場合には、バーナユニットでの目標加熱温度は、給湯設定温度よりも高く設定される。これに対して、バーナユニットよりも下流側で、バーナユニットで加熱された水に低温の水が混合されない場合には、バーナユニットでの目標加熱温度は、給湯設定温度と同じ温度に設定される。上記のバーナユニットでは、目標加熱温度が給湯設定温度以下の場合には、バーナユニットよりも下流側で低温の水が混合されないと判断し、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になるとバーナを消火する。また、上記のバーナユニットでは、目標加熱温度が給湯設定温度を超える場合には、バーナユニットよりも下流側で低温の水が混合されると判断し、バーナ出口温度が給湯上限温度以上となってもバーナを消火しない。上記のバーナユニットによれば、ユーザの利便性を損なうことなく、給湯箇所に給湯上限温度を超える温度の水が供給されてしまうことを防止することができる。
本明細書は給湯装置も開示する。給湯装置は、上記のバーナユニットと、バーナユニットよりも上流側に配置された第1給湯経路と、バーナユニットよりも下流側に配置された第2給湯経路と、バーナユニットを介さずに第1給湯経路と第2給湯経路を接続する給湯バイパス経路と、給湯バイパス経路に設けられたバイパス制御弁を備えている。給湯装置は、バーナユニットのバーナを燃焼させ、かつバイパス制御弁を開いて給湯を行う場合に、バーナユニットの目標加熱温度を給湯設定温度より高く設定する。
上記の給湯装置では、給水源から給湯箇所までの圧力損失が大きく、給湯箇所へ所望の給湯流量を供給できない場合に、バイパス制御弁を開くことで、給水源から給湯箇所までの圧力損失を低減して、給湯箇所へ所望の給湯流量を供給することができる。また、上記の給湯装置では、バーナユニットのバーナを燃焼させ、かつバイパス制御弁を開いて給湯を行う場合に、バーナユニットの目標加熱温度を給湯設定温度より高く設定することで、給湯設定温度の水を給湯箇所へ供給することができる。そして、上記の給湯装置によれば、ユーザの利便性を損なうことなく、給湯箇所に給湯上限温度を超える温度の水が供給されてしまうことを防止することができる。
上記の給湯装置は、水を供給する給水経路と、水を蓄えるタンクと、タンクの下部と給水経路を接続するタンク給水経路と、タンクの上部と第1給湯経路を接続するタンク出湯経路と、タンクを介さずに給水経路と第1給湯経路を接続するタンクバイパス経路と、タンク出湯経路から第1給湯経路に流れる水の流量とタンクバイパス経路から第1給湯経路に流れる水の流量の割合を調整する混合弁をさらに備えていてもよい。
上記の給湯装置によれば、バーナユニット以外の熱源によって加熱された水をタンクに貯えておいて、タンクに貯えられた熱を利用して給湯を行うことができる。給湯装置のエネルギー効率を高めることができる。
上記の給湯装置は、外気から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環経路と、循環経路に設けられた循環ポンプをさらに備えていてもよい。
上記の給湯装置によれば、エネルギー効率の高いヒートポンプを熱源として水を加熱し、加熱された水をタンクに貯えておいて、タンクに貯えられた熱を利用して給湯を行うことができる。給湯装置のエネルギー効率を高めることができる。
実施例に係る給湯装置2の構成を模式的に示す図である。 実施例に係る給湯装置2において、バーナコントローラ100が行う緊急停止処理のフローチャートである。
(実施例)
図1に示すように、本実施例に係る給湯装置2は、HP(ヒートポンプ)ユニット4と、タンクユニット6と、バーナユニット8を備えている。
HPユニット4は、外気から吸熱して水を加熱する熱源である。HPユニット4は、圧縮機10と、凝縮器12と、膨張弁14と、蒸発器16からなるヒートポンプ17を備えている。ヒートポンプ17は、冷媒(例えばR32やR410AといったHFC冷媒や、R744といったCO冷媒)を、圧縮機10、凝縮器12、膨張弁14、蒸発器16の順に循環させることで、外気から吸熱して水を加熱する。圧縮機10は、冷媒を加圧して高温高圧にする。凝縮器12は、循環経路19を流れる水との熱交換により冷媒を冷却する。循環経路19は、タンクユニット6内のタンク30とHPユニット4内の凝縮器12の間で水を循環させる経路である。膨張弁14は、冷媒を減圧して低温低圧にする。蒸発器16はファン(図示せず)を備えており、ファンにより送風される外気との熱交換により冷媒を加熱する。HPユニット4はさらに、循環経路19の水をタンク30と凝縮器12の間で循環させる循環ポンプ18と、凝縮器12に流れ込む水の温度を検出する戻りサーミスタ20と、凝縮器12から流れ出る水の温度を検出する往きサーミスタ22と、外気温度を検出する外気温度サーミスタ23と、HPユニット4の各構成要素の動作を制御するHPコントローラ24を備えている。
タンクユニット6は、タンク30と、混合弁32と、バイパス制御弁34を備えている。タンク30は、外側が断熱材で覆われており、内部に水を蓄える密閉型の容器である。本実施例のタンク30の容量は、例えば100リットルである。HPユニット4の循環ポンプ18が駆動すると、タンク30の底部から循環経路19に水が吸い出されて凝縮器12へ送られる。凝縮器12で加熱されて高温となった水は、循環経路19を流れて、タンク30の頂部からタンク30内に戻される。HPユニット4によって加熱された水がタンク30に流れ込むと、タンク30の内部には、低温の水の層の上に高温の水の層が積み重なった温度成層が形成される。タンク30には、上部の水の温度を検出する上部サーミスタ36と、中間部の水の温度を検出する中間部サーミスタ37と、下部の水の温度を検出する下部サーミスタ38が取り付けられている。本実施例では、上部サーミスタ36はタンク30の頂部から6リットルの位置に配置されており、中間部サーミスタ37はタンク30の頂部から12リットルの位置に配置されており、下部サーミスタ38はタンク30の頂部から30リットルの位置に配置されている。
タンクユニット6には、給水経路40を介して給水源から水道水が供給される。給水経路40には、給水圧力を減圧する減圧弁42と、給水温度を検出する入水サーミスタ44が取り付けられている。給水経路40は、タンク30の底部に連通するタンク給水経路46と、混合弁32に連通するタンクバイパス経路48に分岐している。タンク給水経路46とタンクバイパス経路48には、それぞれ逆止弁50,52が取り付けられている。また、タンクバイパス経路48には、混合弁32に流入する水道水の流量を検出する水側水量センサ54が取り付けられている。タンク30の頂部と混合弁32は、タンク出湯経路56を介して連通している。タンク出湯経路56には、逆止弁58と、混合弁32に流入するタンク30からの水の流量を検出する湯側水量センサ60が取り付けられている。
混合弁32は、タンクバイパス経路48から流れ込む水道水と、タンク出湯経路56から流れ込むタンク30からの水を混合して、第1給湯経路62に送り出す。混合弁32は、ステッピングモータによって弁を駆動し、タンクバイパス経路48側の開度(水側の開度)と、タンク出湯経路56側の開度(湯側の開度)を調整する。第1給湯経路62には、混合弁32から送り出される水の温度を検出する混合サーミスタ64が取り付けられている。
タンクユニット6からは、第2給湯経路66を介して、台所やシャワー、カラン等の給湯箇所への給湯が行われる。第2給湯経路66には、給湯箇所へ供給される水の温度を検出する給湯サーミスタ68と、逆止弁70が取り付けられている。第1給湯経路62と第2給湯経路66の間は、給湯バイパス経路72によって連通している。給湯バイパス経路72には、バイパス制御弁34が取り付けられている。
タンクユニット6は、タンクコントローラ74と、タンクコントローラ74と通信可能なリモコン76を備えている。タンクコントローラ74は、タンクユニット6の各構成要素の動作を制御する。リモコン76は、スイッチやボタン等を介して、ユーザからの各種の操作入力を受け入れる。また、リモコン76は、表示や音声によってユーザに給湯装置2の設定や動作に関する各種の情報を通知する。
バーナユニット8は、バーナ80と、熱交換器82と、バイパスサーボ84と、水量サーボ86と、湯はり弁88を備えている。バーナ80は、ガスの燃焼によって熱交換器82を流れる水を加熱する補助熱源機である。熱交換器82には、バーナ往路90を介して、タンクユニット6の第1給湯経路62からの水が流れ込む。熱交換器82を通過した水は、バーナ復路92を介して、タンクユニット6の第2給湯経路66へ流れ出る。バーナ往路90には、バーナ往路90を流れる水の流量を調整する水量サーボ86と、バーナ往路90を流れる水の流量を検出する水量センサ91が取り付けられている。バーナ往路90とバーナ復路92の間は、バーナバイパス経路94を介して連通している。バーナ往路90とバーナバイパス経路94の接続部に、バイパスサーボ84が取り付けられている。バイパスサーボ84は、バーナ往路90からバーナバイパス経路94へ流れる水の流量を調整する。バーナ復路92には、熱交換器82から流れ出る水の温度をバーナ出口温度として検出するバーナ出口サーミスタ96が取り付けられている。バーナユニット8では、バーナ出口温度と目標加熱温度の差が小さくなるように、バーナ80の加熱能力が調整される。バーナ復路92からは、湯はり経路98が分岐している。湯はり経路98には、湯はり弁88が取り付けられている。バーナユニット8からは、湯はり経路98を介して、給湯箇所である浴槽への湯はりが行われる。バーナユニット8はさらに、バーナユニット8の各構成要素の動作を制御するバーナコントローラ100を備えている。
HPコントローラ24とタンクコントローラ74は、互いに通信可能である。タンクコントローラ74とバーナコントローラ100は、互いに通信可能である。従って、HPコントローラ24と、タンクコントローラ74と、バーナコントローラ100が協調して制御を行うことで、給湯装置2は沸上げ運転や給湯運転等の各種の動作を行うことができる。
(沸上げ運転)
沸上げ運転では、給湯装置2は、HPユニット4を駆動して、タンク30内の水を沸かし上げる。沸上げ運転を開始するタイミングは、様々な観点から設定することが可能である。例えば、割安な深夜電力を利用可能な時間帯が終了する直前に、タンク30内の水の沸かし上げが終了するように、タンクコントローラ74が沸上げ運転の開始タイミングを決定して、HPコントローラ24に沸上げ運転の開始を指示してもよい。あるいは、前日までの給湯実績に基づいて、大きな給湯需要の発生が予想される時刻の直前に、タンク30の水の沸かし上げが終了するように、タンクコントローラ74が沸上げ運転の開始タイミングを決定して、HPコントローラ24に沸上げ運転の開始を指示してもよい。あるいは、ユーザがリモコン76を介してタンク30の水の沸かし上げを指示することで、タンクコントローラ74がHPコントローラ24に沸上げ運転の開始を指示してもよい。
沸上げ運転の開始が指示されると、HPコントローラ24は、ヒートポンプ17の圧縮機10を駆動して、圧縮機10、凝縮器12、膨張弁14、蒸発器16の順に冷媒を循環させるとともに、循環ポンプ18を駆動して、タンク30と凝縮器12の間で水を循環させる。これによって、タンク30の底部から吸い出された水は、凝縮器12において沸上げ温度まで加熱されて、タンク30の頂部に戻される。タンクコントローラ74は、上部サーミスタ36、中間部サーミスタ37および下部サーミスタ38の検出温度や、戻りサーミスタ20の検出温度から、タンク30内の水が全て高温の水で置き換えられたことを検知すると、HPコントローラ24に沸上げ運転の終了を指示する。タンクコントローラ74から沸上げ運転の終了が指示されると、HPコントローラ24は沸上げ運転を終了する。
(給湯運転)
給湯運転では、給湯装置2は、給湯設定温度に調温された水を給湯箇所へ給湯する。給湯装置2は、タンクユニット6の上部サーミスタ36で検出されるタンク30の上部の温度が給湯設定温度以上である場合、非燃焼給湯運転を行う。非燃焼給湯運転では、タンクコントローラ74は、バーナコントローラ100にバーナ80の燃焼運転を禁止する。また、タンクコントローラ74は、バイパス制御弁34を開くとともに、混合サーミスタ64で検出される温度が給湯設定温度となるように、混合弁32の開度を調整する。この場合、タンク30の上部から供給される高温の水と、給水経路40から供給される低温の水が、混合弁32において混合されることで給湯設定温度に調温されて、給湯箇所へ供給される。
上部サーミスタ36で検出されるタンク30の上部の温度が給湯設定温度に満たない場合、給湯装置2は、燃焼給湯運転を行う。燃焼給湯運転では、タンクコントローラ74は、バーナコントローラ100にバーナ80の燃焼運転を許可して、バーナユニット8における目標加熱温度として給湯設定温度を指示する。また、タンクコントローラ74は、バイパス制御弁34を閉じるとともに、混合サーミスタ64で検出される温度が、給湯設定温度よりもバーナ80の最小加熱能力の分だけ低い温度となるように、混合弁32の開度を調整する。この場合、タンク30の上部から供給される高温の水と、給水経路40から供給される低温の水が、混合弁32において混合された後、バーナ80によって目標加熱温度、すなわち給湯設定温度まで加熱されて、給湯箇所へ供給される。
上記の燃焼給湯運転では、第1給湯経路62から送られる水は、バーナ往路90、熱交換器82、バーナ復路92を経由して、第2給湯経路66に流入する。この場合、給水源から給湯箇所までの流路長の増加に伴い圧力損失が増大し、給湯箇所へ所望の給湯流量を供給できないおそれがある。このような場合に、タンクコントローラ74は、バーナユニット8における目標加熱温度として、給湯設定温度より高い温度、例えば給湯設定温度に所定温度幅(例えば10℃)を加算した温度を、バーナコントローラ100に指示する。また、タンクコントローラ74は、バイパス制御弁34を開いて、給湯サーミスタ68で検出される温度が、給湯設定温度となるように、バイパス制御弁34の開度を調整する。この場合、バーナ80によって目標加熱温度まで加熱された水は、第2給湯経路66において給湯バイパス経路72からの低温の水と混合されて、給湯設定温度に調温されてから、給湯箇所へ供給される。
本実施例の給湯装置2では、燃焼給湯運転において、ユーザが低い給湯設定温度を設定したにも関わらず、給湯箇所に給湯上限温度(例えば58℃)を超える温度の水が供給される事態を防止するために、バーナコントローラ100が緊急停止処理を実行する。以下では、バーナコントローラ100が行う緊急停止処理について、図2を参照しながら説明する。バーナコントローラ100は、バーナ80の燃焼を開始すると、図2の処理を実行する。
ステップS2では、バーナコントローラ100は、目標加熱温度が給湯設定温度を超えているか否かを判断する。目標加熱温度が給湯設定温度を超える場合(YESの場合)、タンクユニット6においてバイパス制御弁34を用いた温度調整が行われており、バーナ80からバーナ復路92を介してタンクユニット6へ送られる高温の水は、第2給湯経路66において給湯バイパス経路72からの低温の水と混合されてから、給湯箇所へ供給される。この場合には、バーナコントローラ100は以降の処理を行う必要がないから、処理はステップS2へ戻る。目標加熱温度が給湯設定温度以下の場合(ステップS2でNOの場合)、処理はステップS4へ進む。
ステップS4では、バーナコントローラ100は、目標加熱温度が第1所定温度(例えば55℃)以上であるか否かを判断する。目標加熱温度が第1所定温度以上である場合(YESの場合)、ユーザがリモコン76を介して設定した給湯設定温度が高く、ユーザは給湯箇所に高温の水が供給されることを予期していると考えられる。従って、この場合には、バーナコントローラ100は以降の処理を行う必要がなく、処理はステップS2へ戻る。目標加熱温度が第1所定温度を下回る場合(ステップS4でNOの場合)、処理はステップS6へ進む。
ステップS6では、バーナコントローラ100は、給湯設定温度が第2所定温度(例えば45℃)以下であるか否かを判断する。給湯設定温度が第2所定温度を超えている場合(NOの場合)、ユーザがリモコン76を介して設定した給湯設定温度が高く、ユーザは給湯箇所に高温の水が供給されることを予期していると考えられる。従って、この場合には、バーナコントローラ100は以降の処理を行う必要がなく、処理はステップS2へ戻る。給湯設定温度が第2所定温度以下である場合(ステップS6でYESの場合)、処理はステップS8へ進む。
ステップS8では、バーナコントローラ100は、バーナ出口サーミスタ96で検出されるバーナ出口温度が、給湯上限温度(例えば58℃)以上であるか否かを判断する。バーナ出口温度が給湯上限温度を下回る場合(NOの場合)、バーナ80を消火する必要はないので、処理はステップS2へ戻る。バーナ出口温度が給湯上限温度以上である場合(ステップS8でYESの場合)、処理はステップS10へ進む。
ステップS10では、バーナコントローラ100は、バーナ80を消火する。
ステップS12では、バーナコントローラ100は、リモコン76を介して、ユーザにバーナユニット8が異常停止したことを報知して、処理を終了する。
以上のように、本実施例のバーナユニット8は、燃料を燃焼させて水を加熱するバーナ80と、バーナ80で加熱された水の温度をバーナ出口温度として検出するバーナ出口サーミスタ96と、バーナコントローラ100を備えている。バーナコントローラ100は、バーナ80の燃焼時に、バーナ出口温度と目標加熱温度の差が小さくなるように、バーナ80の加熱能力を調整するように構成されている。バーナコントローラ100は、バーナ80の燃焼時に、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になると、バーナ80を消火する緊急停止処理を実行するように構成されている。バーナコントローラ100は、バーナ80の燃焼時に、目標加熱温度が給湯設定温度を超える場合には、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になっても、緊急停止処理を実行しないように構成されている。
本実施例の給湯装置2は、バーナユニット8と、バーナユニット8よりも上流側に配置された第1給湯経路62と、バーナユニット8よりも下流側に配置された第2給湯経路66と、バーナユニット8を介さずに第1給湯経路62と第2給湯経路66を接続する給湯バイパス経路72と、給湯バイパス経路72に設けられたバイパス制御弁34を備えている。給湯装置2は、バーナユニット8のバーナ80を燃焼させ、かつバイパス制御弁34を開いて給湯を行う場合に、バーナユニット8の目標加熱温度を給湯設定温度より高く設定する。
本実施例の給湯装置2は、水を供給する給水経路40と、水を蓄えるタンク30と、タンク30の下部と給水経路40を接続するタンク給水経路46と、タンク30の上部と第1給湯経路62を接続するタンク出湯経路56と、タンク30を介さずに給水経路40と第1給湯経路62を接続するタンクバイパス経路48と、タンク出湯経路56から第1給湯経路62に流れる水の流量とタンクバイパス経路48から第1給湯経路62に流れる水の流量の割合を調整する混合弁32をさらに備えている。
本実施例の給湯装置2は、外気から吸熱して水を加熱するヒートポンプ17と、タンク30とヒートポンプ17の間で水を循環させる循環経路19と、循環経路19に設けられた循環ポンプ18をさらに備えている。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :給湯装置
4 :HPユニット
6 :タンクユニット
8 :バーナユニット
10 :圧縮機
12 :凝縮器
14 :膨張弁
16 :蒸発器
17 :ヒートポンプ
18 :循環ポンプ
19 :循環経路
20 :戻りサーミスタ
22 :往きサーミスタ
23 :外気温度サーミスタ
24 :HPコントローラ
30 :タンク
32 :混合弁
34 :バイパス制御弁
36 :上部サーミスタ
37 :中間部サーミスタ
38 :下部サーミスタ
40 :給水経路
42 :減圧弁
44 :入水サーミスタ
46 :タンク給水経路
48 :タンクバイパス経路
50 :逆止弁
52 :逆止弁
54 :水側水量センサ
56 :タンク出湯経路
58 :逆止弁
60 :湯側水量センサ
62 :第1給湯経路
64 :混合サーミスタ
66 :第2給湯経路
68 :給湯サーミスタ
70 :逆止弁
72 :給湯バイパス経路
74 :タンクコントローラ
76 :リモコン
80 :バーナ
82 :熱交換器
84 :バイパスサーボ
86 :水量サーボ
88 :湯はり弁
90 :バーナ往路
91 :水量センサ
92 :バーナ復路
94 :バーナバイパス経路
96 :バーナ出口サーミスタ
98 :湯はり経路
100 :バーナコントローラ

Claims (4)

  1. 燃料を燃焼させて水を加熱するバーナと、
    バーナで加熱された水の温度をバーナ出口温度として検出する温度検出手段と、
    バーナコントローラを備えるバーナユニットであって、
    バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度と目標加熱温度の差が小さくなるように、バーナの加熱能力を調整するように構成されており、
    バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になると、バーナを消火する緊急停止処理を実行するように構成されており、
    バーナコントローラは、バーナの燃焼時に、目標加熱温度が給湯設定温度を超える場合には、バーナ出口温度が給湯上限温度以上になっても、緊急停止処理を実行しないように構成されている、バーナユニット。
  2. 請求項1のバーナユニットと、
    バーナユニットよりも上流側に配置された第1給湯経路と、
    バーナユニットよりも下流側に配置された第2給湯経路と、
    バーナユニットを介さずに第1給湯経路と第2給湯経路を接続する給湯バイパス経路と、
    給湯バイパス経路に設けられたバイパス制御弁を備えており、
    バーナユニットのバーナを燃焼させ、かつバイパス制御弁を開いて給湯を行う場合に、バーナユニットの目標加熱温度を給湯設定温度より高く設定する、給湯装置。
  3. 水を供給する給水経路と、
    水を蓄えるタンクと、
    タンクの下部と給水経路を接続するタンク給水経路と、
    タンクの上部と第1給湯経路を接続するタンク出湯経路と、
    タンクを介さずに給水経路と第1給湯経路を接続するタンクバイパス経路と、
    タンク出湯経路から第1給湯経路に流れる水の流量とタンクバイパス経路から第1給湯経路に流れる水の流量の割合を調整する混合弁をさらに備える、請求項2の給湯装置。
  4. 外気から吸熱して水を加熱するヒートポンプと、
    タンクとヒートポンプの間で水を循環させる循環経路と、
    循環経路に設けられた循環ポンプをさらに備える、請求項3の給湯装置。
JP2017061661A 2017-03-27 2017-03-27 バーナユニットおよび給湯装置 Active JP6796526B2 (ja)

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