JP7235286B2 - 移注部材及び薬剤混合キット - Google Patents

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Description

本発明は、移注部材び薬剤混合キット関し、より詳細には、バイアル瓶等の薬剤容器内に収容された粉末製剤や凍結乾燥製剤等を、使用時に液体に溶解させ、又は当該液体で希釈させる両頭針を備えた移注部材び薬剤混合キット関する。
患者への点滴注射(輸液)を行うに際しては、バイアル等の薬剤容器に収容された粉末製剤や凍結乾燥製剤等の薬剤を、生理食塩水、ブドウ糖液若しくは純水等の液体に溶解させ、又は当該液体で希釈させて薬液とすることが行われる。その際に、薬剤を収容するバイアル瓶と、液体を収容するバッグ等の容器とを連通させるための器具として、両頭針を備えた移注部材が用いられる。
前記移注部材としては、例えば、後記特許文献1に、筒状体と、両頭針を備え、筒状体内をスライド移動可能な第1内筒体と、第1内筒体内をスライド移動可能な第2内筒体とを含むものが開示されている。この移注部材によれば、筒状体と、第1内筒体との間には、第1内筒体のスライド移動を制限する第1係止機構が設けられ、また第1内筒体と第2内筒体との間には、第2内筒体のスライド移動を制限する第2係止機構が設けられている。そして、第1容器と第2容器を、移注部材を介して連通させる際には、第1容器が第2内筒体に挿し込まれておらず、かつ、第1係止機構及び第2係止機構によって第1内筒体及び第2内筒体のスライド移動が制限された状態に於いて、第1容器の前記口部を第2内筒体に向けて押し進めることにより、第1穿刺針を弾性閉鎖膜に刺通させる。また、第1係止機構及び第2係止機構による係止が解除されるとともに第1内筒体が第2容器側に押し進めることにより、第2穿刺針を封鎖膜に刺通させる。第1穿刺針と第2穿刺針は内部で連通しているため、これにより、特許文献1では、液体が外部に漏れるのを防止しながら、薬剤を溶解液に溶解させることができるとされている。
また、後記特許文献2には、溶解液容器と、その溶解液容器の口部に接続された蓋体を備えた両頭針付き溶解液容器(移注部材に相当する。)が開示されている。この両頭針付き溶解液容器によれば、蓋体には、蓋体内で軸方向に移動できる両頭針と、その両頭針と同軸の筒状に形成された筒状部が備えられており、両頭針はその内部で連通した構造となっている。そして、使用時に薬剤容器を筒状部内に押し込むことにより、両頭針を介し溶解液容器と薬剤容器とを内部連通状態に連結することができるとされている。
特開2015-77217号公報 特開2014-144029号公報
しかし、前記特許文献1及び2に開示の移注部材であると、薬剤を収容する容器と溶解液を収容する容器との両頭針を用いた連通は、先ず薬剤を収容する容器に対し、両頭針の一方の穿刺針が刺通した後、他方の穿刺針が溶解液を収容する容器に対し刺通する。そのため、これらの移注部材であると、一方の穿刺針が薬剤を収容する容器を刺通した際、他方の穿刺針が溶解液を収容する容器を刺通する前に、薬剤が一方の穿刺針から、内部で連通している他方の穿刺針へ移動する場合がある。これにより、移注部材と溶解液を収容する容器との間隙に薬剤が流れ込む結果、全ての薬剤を溶解に溶解させることが困難になり、例えば、所定濃度の薬液を作製することが困難になる。
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、両頭針を用いて一方の容器に収容された薬剤を、他方の容器に収容された溶解液等の液体に溶解若しくは混合させ、又は溶解液で希釈する際に、薬剤が両頭針と液体を収容する容器との間に漏洩するのを防止することが可能な移注部材び薬剤混合キット提供することにある。
本願発明者等は、前記従来の問題点を解決すべく、移注部材び薬剤混合キットついて検討した。その結果、下記構成を採用することにより、前記目的を達成できることを見出して、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明に係る移注部材、前記の課題を解決するために、薬剤を収容し、口部が弾性栓体により密閉された第1容器と、液体を収容し、連通口が膜部により密閉された第2容器と連通させ、前記薬剤と前記液体を混合させる、両頭針を備えた移注部材あって、前記移注部材は、筒状体と、前記筒状体に収容される連通部とを備えるものであり、前記筒状体は、少なくとも一部に薄肉部を有する底部と、前記第1容器を受け入れ可能に開口した開口部とを備え、さらに、前記薄肉部は、前記底部の底面よりも内方に位置するものであり、かつ前記薄肉部の内側面には潤滑剤が塗布されており、前記連通部は、板状部と、前記板状部の一方の面における中心部から前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の弾性栓体を刺通する第1穿刺針と、前記板状部の他方の面における中心部から前記筒状体の底部に向けて立設し、前記第2容器の膜部及び前記筒状体の底部に於ける薄肉部を刺通する第2穿刺針と、前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部を連通する連通路とを備え、前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、前記第1容器の口部に於ける前記弾性栓体で前記第1穿刺針を押圧することにより、前記連通部を前記筒状体の底部に向かってスライド移動させて、前記第2穿刺針を、前記第2容器の膜部から離間した位置にある前記薄肉部に貫通させた後、前記第1穿刺針を前記弾性栓体に貫通させると共に、前記第2穿刺針を前記第2容器の膜部に貫通させ、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、前記薬剤と液体を混合させることを特徴とする。
前記の構成によれば、第1容器と第2容器の移注部材を用いた連通に於いては、先ず、第1容器の口部に於ける弾性栓体により、筒状体の開口部に向けて立設している第1穿刺針を押圧する。これにより、連通部が筒状体の底部に向かってスライド移動する。このとき、連通部は、第1穿刺針が弾性栓体を少なくとも貫通しない状態を維持しながら、筒状体の底部に向かって移動する。連通部のスライド移動により、第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部に当接すると、第1穿刺針が弾性栓体を貫通することなく第2穿刺針が薄肉部を貫通する。更に弾性栓体による第1穿刺針の押圧により連通部がスライド移動すると、第1穿刺針が弾性栓体を貫通すると共に、第2穿刺針が第2容器の膜部を貫通する。また、このとき第1容器は筒状体の内部に装着される。これにより、第1容器と第2容器が両頭針の連通路を介して連通され、薬剤と液体の混合を可能にする。
この様に、前記の構成であると、連通部は、先ず第2穿刺針により筒状体の底部の薄肉部を貫通させた後、第1穿刺針により第1容器の口部の弾性栓体を貫通させると共に、第2穿刺針により第2容器の膜部を貫通させる。ここで、第1穿刺針による第1容器の弾性栓体の貫通が、第2穿刺針による第2容器の膜部の貫通よりも先になされた場合には、第1容器に収容されている薬剤が、第1穿刺針からその内部を連通している連通路を通って第2穿刺針へ流れ、移注部材と第2容器の間に漏洩するという問題があるが、前記構成は当該漏洩の発生を防止することができる。また、第2穿刺針による第2容器の膜部の貫通が、第1穿刺針による第1容器の弾性栓体の貫通よりも先になされる場合には、第2容器の内部に外気が侵入するという問題があるが、前記構成は当該外気の侵入の発生も防止することができる。
前記の構成に於いて、前記筒状体の内側面には、前記板状部を係止することにより、少なくとも前記連通部が前記筒状体の底部に向かってスライド移動するのを規制する第1規制部が設けられており、前記第2穿刺針による前記筒状体の底部の薄肉部の貫通、前記第1穿刺針による前記弾性栓体の貫通及び前記第2穿刺針による前記第2容器の膜部の貫通は、前記第1穿刺針を前記弾性栓体で押圧することにより、前記第1規制部による前記板状部の規制を解除した後に行うことが好ましい。
前記の構成によれば、筒状体の内側面に板状部材を係止する第1規制部を設けることにより、弾性栓体が第1穿刺針を押圧する前に連通部が筒状体の底部に向かってスライド移動するのを少なくとも防止する。これにより、弾性栓体が第1穿刺針を押圧する前に、第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部に当接するのを防止することができる。
前記の構成に於いて、前記連通部の板状部には、前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の口部を当該板状部に密着した状態で保持する保持部が設けられており、前記保持部による前記第1容器の口部の保持は、前記第1穿刺針が前記弾性栓体を貫通した後に行われることが好ましい。これにより、第1穿刺針が弾性栓体を貫通する前に移注部材の連通部が保持されるのを防止することができる。
また、前記筒状体の内側面であって、前記第1規制部よりも前記底部側には、前記板状部を係止することにより、前記連通部が前記筒状体の開口部に向かってスライド移動するのを規制する第2規制部が設けられており、前記第2規制部による前記連通部の規制により、前記第2穿刺針が前記筒状体の底部の薄肉部、及び前記第2容器の膜部を貫通し、かつ、前記第1穿刺針が前記弾性栓体を貫通した状態を維持することが好ましい。第2規制部が板状部を規制することで、第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部、及び第2容器の膜部を貫通し、かつ、第1穿刺針が弾性栓体を貫通した状態を安定的に保持することが可能になる。その結果、第1穿刺針が弾性栓体から外れたり、第2穿刺針が筒状体の薄肉部及び第2容器の膜部から外れることにより、薬剤や液体、あるいは薬剤が液体に混合してなる薬液が漏洩するのを防止することができる。
また前記の構成に於いては、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、前記薬剤と前記液体を混合させた後、前記第2規制部による前記板状部の規制を維持した状態で、前記第1容器の口部の前記保持部による保持を解除して、当該第1容器を前記連通部から取り外すことが好ましい。これにより、少なくとも第1穿刺針が筒状体から表出しないように、連通部を筒状体内部に固定して収納した状態で、第1容器を連通部から取り外すことができる。その結果、使用者が第1穿刺針に触れてケガ等をするのを防止することができる。
前記の構成に於いて、前記移注部材と前記第2容器は、当該移注部材の底部と前記第2容器の連通口との接触面で熱溶着により接合されたものとすることができる。
また、前記の構成に於いて、前記移注部材の底部には、前記第2容器の連通口を係止することが可能な係止部が設けられ、前記第2容器の連通口には、前記係止部による係止を可能にするフランジ部が設けられており、前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、前記移注部材の係止部を前記第2容器の連通口における前記フランジ部に係止させて、前記移注部材と前記第2容器を接合させた後に行うこともできる。
本発明の薬剤混合キット、前記の課題を解決する為に、薬剤を収容し、口部が弾性栓体により密閉された第1容器と、液体を収容し、連通口が膜部により密閉された第2容器とを、両頭針を備えた移注部材を用いて連通させて、前記薬剤と前記液体を混合させる薬剤混合キットあって、前記薬剤混合キットは、前記第2容器と前記移注部材を少なくとも備えるものであり、前記移注部材は、筒状体と、前記筒状体に収容される連通部とを備え、前記筒状体は、少なくとも一部に薄肉部を有する底部と、前記第1容器を受け入れ可能に開口した開口部とを備え、さらに、前記薄肉部は、前記底部の底面よりも内方に位置するものであり、かつ前記薄肉部の内側面には潤滑剤が塗布されており、前記連通部は、板状部と、前記板状部の一方の面における中心部から前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の弾性栓体を刺通する第1穿刺針と、前記板状部の他方の面における中心部から前記筒状体の底部に向けて立設し、前記第2容器の膜部及び前記筒状体の底部に於ける薄肉部を刺通する第2穿刺針と、前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部を連通する連通路とを備え、前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、前記第1容器の口部に於ける前記弾性栓体で前記第1穿刺針を押圧することにより、前記連通部を前記筒状体の底部に向かってスライド移動させて、前記第2穿刺針を、前記第2容器の膜部から離間した位置にある前記薄肉部に貫通させた後、前記第1穿刺針を前記弾性栓体に貫通させると共に、前記第2穿刺針を前記第2容器の膜部に貫通させ、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、前記薬剤と液体を混合させることを特徴とする。
前記の構成によれば、液体を収容した第2容器、及び第1容器に収容される薬剤と液体を混合させる移注部材を備えた薬剤混合キットにおいて、移注部材を介して第1容器と第2容器を連通させる際には、先ず、第1容器の口部に於ける弾性栓体により、筒状体の開口部に向けて立設している第1穿刺針を押圧する。これにより、連通部が筒状体の底部に向かってスライド移動する。このとき、連通部は、第1穿刺針が弾性栓体を少なくとも貫通しない状態を維持しながら、筒状体の底部に向かって移動する。連通部のスライド移動により、第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部に当接すると、第1穿刺針が弾性栓体を貫通することなく第2穿刺針が薄肉部を貫通する。更に弾性栓体による第1穿刺針の押圧により連通部がスライド移動すると、第1穿刺針が弾性栓体を貫通すると共に、第2穿刺針が第2容器の膜部も貫通する。また、このとき第1容器は筒状体の内部に挿着される。これにより、第1容器と第2容器が両頭針の連通路を介して連通され、薬剤と液体の混合を可能にする。
この様に、前記構成の薬剤混合キットあると、連通部は先ず第2穿刺針により筒状体の底部の薄肉部を貫通させた後、第1穿刺針により第1容器の口部の弾性栓体を貫通させると共に、第2穿刺針により第2容器の膜部を貫通させる。ここで、第1穿刺針による第1容器の弾性栓体の貫通が、第2穿刺針による第2容器の膜部の貫通よりも先になされた場合には、第1容器に収容されている薬剤が、第1穿刺針からその内部を連通している連通路を通って第2穿刺針へ流れ、移注部材と第2容器の間に漏洩するという問題があるが、前記構成は当該漏洩の発生を防止することができる。また、第2穿刺針による第2容器の膜部の貫通が、第1穿刺針による第1容器の弾性栓体の貫通よりも先になされる場合には、第2容器の内部に外気が侵入するという問題があるが、前記構成は当該外気の侵入の発生も防止することができる。
本発明によれば、両頭針を用いて薬剤と液体を混合させる際に、両頭針における第2穿刺針により筒状体の底部の薄肉部を貫通させた後、第1穿刺針により第1容器の口部の弾性栓体を貫通させると共に、第2穿刺針により第2容器の膜部を貫通させる。これにより、本発明においては、薬剤と液体が混合する前に当該薬剤が移注部材と第2容器の間に漏洩したり、あるいは第2容器内部に外気が侵入するのを防止し、薬剤と液体を確実に混合させることが可能な移注部材び薬剤混合キット提供することができる。
本発明の実施の形態に係る薬剤混合キットの概略を表す断面模式図である。 前記実施の形態に係る第1容器の概略構成を表す断面模式図である。 前記薬剤混合キットにおける第2容器の概略構成を表す断面模式図である。 前記薬剤混合キットにおける移注部材の概略構成を表す断面模式図である。 前記薬剤混合キットの移注部材における筒状体の概略構成を表す断面模式図である。 前記筒状体の下側筒状体の内側面を表す拡大断面模式図である。 同図(a)は前記下側筒状体と熱溶着させる前の底部補完部の概略構成を表す斜視図であり、同図(b)は底部補完部を表す側面図である。 同図(a)は前記薬剤混合キットにおける連通部の概略構成を表す斜視図であり、同図(b)は連通部を表す側面図である。 前記実施の形態に係る移注部材の連通部における要部を表す部分拡大図である。 同図(a)及び(b)は前記移注部材における第1穿刺針及び第2穿刺針の要部を表す部分拡大図であり、同図(c)は第1穿刺針及び第2穿刺針の側面視における要部を表す部分拡大断面図である。 前記薬剤混合キットの使用方法を説明するための断面模式図であって、同図(a)は第2穿刺針が底部の薄肉部を貫通する様子を表し、同図(b)は第1穿刺針が弾性栓体を貫通すると共に、第2穿刺針が第2容器の膜部を貫通する様子を表し、同図(c)は移注部材により第1容器と第2容器が連通された様子を表す。 本発明の他の実施の形態に係る薬剤混合キットの概略を表す部分断面模式図である。
(薬剤混合キット)
本実施の形態に係る薬剤混合キットについて、以下に説明する。図1は、本実施の形態に係る薬剤混合キットの概略を表す断面模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の薬剤混合キット1は、液体を収容する第2容器20と、両頭針を備えた移注部材30とを少なくとも備え、第1容器10に収容されている薬剤と、第2容器に収容されている液体とを移注部材30を介して混合させるキットである。
[第1容器]
先ず、第1容器10について、図2に基づき説明する。図2は、本実施の形態に係る第1容器10の概略構成を表す断面模式図である。
図2に示すように、第1容器10は、粉末製剤や(凍結)乾燥製剤等の薬剤(図示しない)を収容する。図2に示すように、第1容器10は、口部102を有する第1容器本体部101と、弾性栓体103とを含む。口部102は略円形状に開口している。また、第1容器本体部101と口部102との間には、ネック部107が設けられている。弾性栓体103は口部102を密閉する様に設けられている。弾性栓体103は円柱状の全体形状を有しており、その針刺面104の中央部には凹部105が設けられている。これにより、弾性栓体103の中央部では周縁部と比較して厚さが薄くなっており、薄肉部が形成されている。さらに、凹部105は後述する第1穿刺針の針刺し位置に対応している。そのため、弾性栓体103の硬度が大きい場合などでは、第1穿刺針による弾性栓体103の貫通が困難になるのを防止することができる。
第1容器本体部101としては特に限定されず、例えば、ガラス製容器又は樹脂性容器を採用することができる。
弾性栓体103の材料としては特に限定されず、例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂等が挙げられる。前記ゴムとしては特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、イソプレン-イソブチレンゴム等が例示できる。また、前記熱可塑性エラストマー樹脂としては特に限定されず、例えば、オレフィン系、スチレン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリブタジエン系、ポリアミド系、ポリウレタン系等が例示できる。中でも共役ジエン系の熱可塑性エラストマーに水素添加した熱可塑性エラストマー(SEBS、SEPS、HSBR、SEBR、CEBC)が好適である。これらの熱可塑性エラストマー樹脂は単独で又は2種以上を併用することができる。
弾性栓体103の特性について特に限定されない。但し、弾性栓体103の硬度については、第1穿刺針を押圧することにより、当該弾性栓体103が貫通することなく、第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部、及び第2容器の膜部を順次貫通できる程度であればよい。弾性栓体103の硬度は、JIS K6253法による測定に於いて、A30~70であることが好ましく、A40~60であることがより好ましい。
弾性栓体103の厚さについても特に限定されない。但し、第1穿刺針を押圧することにより、弾性栓体103が貫通することなく、後述の第2穿刺針が筒状体の底部の薄肉部、及び第2容器の膜部を順次貫通させることができる様に設定するのが好ましい。
[第2容器]
次に、第2容器20について、図3に基づき説明する。図3は、本実施の形態の薬剤混合キット1における第2容器20の概略構成を表す断面模式図である。
図3に示すように、第2容器20は、薬剤と混合してこれを溶解し、又は希釈させる液体を収容する。第2容器20は、第2容器本体部201と、膜部202とを含む。第2容器本体部201は、移注部材30との接続側の一方端部203に連通口204を有している。また、一方端部203とは反対側の他方端部205には取り出し部206が設けられている。膜部202は連通口204を密閉する様に設けられている。また、膜部202は、連通口204の外周面よりも内方に位置する様に設けられている。さらに、一方端部203の周縁部にはフランジ部207が設けられており、移注部材30との接続を可能にしている。
取り出し部206には、これを閉塞する医療用キャップが設けられている。さらに、医療用キャップには他の弾性栓体が設けられている。これにより、他の弾性栓体に穿刺針を穿刺することで、取り出し部206から薬液を取り出すことが可能になる。
第2容器本体部201としては特に限定されず、例えば、輸液バッグ等の可撓性を有するものが挙げられる。また、第2容器本体部201の材料としては特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂が挙げられる。
膜部202は第2容器本体部201と同一の材料からなるものが好ましいが、ゴムや熱可塑性エラストマー樹脂等の異なる材料からなるものであってもよい。膜部202の厚さは、弾性栓体103で後述の第1穿刺針を押圧することにより、薄肉部に第2穿刺針を貫通させる際に、当該弾性栓体103が少なくとも貫通されない範囲内で設定するのが好ましい。また、前記液体としては特に限定されず、例えば、生理食塩水、ブドウ糖液又は純水等が挙げられる。
[移注部材]
次に、移注部材30について、図4に基づき説明する。図4は、本実施の形態の薬剤混合キット1における移注部材30の概略構成を表す断面模式図である。
移注部材30は、第1容器10に収容される薬剤と第2容器20に収容される液体とを混合させる機能を有する。移注部材30は、図4に示すように、筒状体301と、当該筒状体301の内部に収容され、当該筒状体301の内側面に沿ってスライド移動可能な連通部302とを含む。
筒状体301は、図5に示すように、全体形状が有底の筒状であり、側壁には全周にわたり段差部311が設けられている。段差部311の上方側(第1容器10側)には、上側筒状体312が設けられ、下方側(第2容器20側)には下側筒状体313が設けられている。尚、図5は、本実施の形態の筒状体301の概略構成を表す断面模式図である。
筒状体301の材料としては特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン等の合成樹脂が挙げられる。
上側筒状体312には第1容器10を受け入れ可能にする開口部314が設けられている。また、上側筒状体312は、下側筒状体313と比較して内径及び外径が大きい構成となっている。上側筒状体312の直径は、少なくとも第1容器10の第1容器本体部101の直径よりも大きいことが好ましい。これにより、第1容器10の挿着を容易にすることができる。さらに、上側筒状体312の深さは特に限定されないが、少なくとも後述する両頭針の第1穿刺針の高さ(長さ)や、第1容器10の挿着状態を保持する保持部の高さと同等以上であることが好ましい。尚、上側筒状体312の開口部314は、移注部材30の使用前においては、フィルム等により密閉されており、筒状体301の内部の滅菌状態が保持されている。
下側筒状体313の内側面であって段差部311の下方の近傍には、図6に示すように、連通部302の板状部を係止するための第1規制部315が設けられている(板状部の詳細については後述する。)。図6は、本実施の形態の下側筒状体313の内側面を表す拡大断面模式図である。第1規制部315は、凹部が下側筒状体313の内側面に環状に設けられた構造となっている。これにより、第1規制部315は、連通部302が下側筒状体313の内側面を底部に向かってスライド移動するのを規制することができる。また、連通部302が筒状体301から脱落するのを防止することもできる。尚、第1規制部の形態としては、本発明はこれに限定されず、例えば、凸部が下側筒状体313の内側面に環状に設けられた構造であってもよい。
また、下側筒状体313の内側面であって第1規制部315よりも底部320側には、図6に示すように、複数の第2規制部316が設けられている。第2規制部316は、凸部が下側筒状体313の内側面に等間隔で環状に設けられた構造となっている。これにより、第2規制部316は、連通部302が下側筒状体313の内側面を開口部314に向かってスライド移動するのを規制することができ、両頭針による第1容器10と第2容器20との連通状態の維持を図ることができる。尚、第2規制部の形態としては、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の凸部の形成位置は等距離でなくてもよい。また、第2規制部は、凸部が下側筒状体313の内側面に環状に設けられた構造であってもよい。
さらに、下側筒状体313の内側面であって、段差部311から底部320にかけては帯状の凹部からなるスライドガイド部317が設けられている(図5参照)。スライドガイド部317は、連通部302の板状部の外周縁に設けられている張り出し部と嵌合可能となっている(張り出し部の詳細については後述する。)。スライドガイド部317の上端は、段差部311の下方(底部320に向かう方向)であって、環状に設けられている第1規制部315に位置していることが好ましい。また、スライドガイド部317の下端は、第2穿刺針が第2容器20の膜部202、及び筒状体301の底部320における薄肉部(詳細については後述する)を十分に貫通できる様に連通部302がスライド移動できる位置に設けられていることが好ましい。
尚、スライドガイド部317は少なくとも1つ設けられていることが好ましい。本実施の形態においては3つのスライドガイド部317が設けられており、下側筒状体313内部における連通部302の安定したスライド移動を可能にしている。
下側筒状体313の底部320には、図7(a)及び図7(b)に示すように、円形状の基台部322と、基台部322の中央部に設けられた第2穿刺針ガイド部325と、第2穿刺針ガイド部325の底面に設けられた薄肉部323とを有する底部補完部321が設けられている。具体的には、底部補完部321は、下側筒状体313の外部から底部320の接触部分で熱溶着により接合して設けられている。ここで、下側筒状体313の底部320の中央部分は開口しており、底部補完部321の第2穿刺針ガイド部325はその開口した部分から下側筒状体313の内部に突出するように設けられている。尚、図7(a)は底部補完部321が下側筒状体と熱溶着させる前の概略構成を表す斜視図であり、同図(b)は底部補完部321を表す側面図である。また、本発明はこの態様に限定されるものではなく、底部補完部321は下側筒状体313(すなわち、筒状体301)と一体成形されたものであってもよい。
第2穿刺針ガイド部325は円筒状を有し、第2穿刺針ガイド部325の底面となる様に設けられている薄肉部323を第2穿刺針が確実に貫通する様にこれをガイドする機能を有する。第2穿刺針ガイド部325の高さは、第2穿刺針をガイドすることが可能な高さであれば特に限定されず、適宜設定することができる。
薄肉部323は、前述の通り、第2穿刺針ガイド部325の底面となる様に設けられているが、基台部322の底面(すなわち、第2穿刺針ガイド部325が設けられている面とは反対側の面)326や下側筒状体313の底部320の底面よりも高さ位置が内方となる様に設けられている。また、薄肉部323は、基台部322において当該薄肉部323が設けられていない部分と比較して厚みが薄くなっている。これにより、底部補完部321の剛性を確保してその機械的強度が低下し過ぎるのを防止しつつ、第2穿刺針による薄肉部323の貫通も可能にする。薄肉部323の厚さは、弾性栓体103で第1穿刺針を押圧することにより、薄肉部323に第2穿刺針を貫通させる際に、当該弾性栓体103が少なくとも貫通されない範囲内で設定するのが好ましい。下側筒状体313の底部320に薄肉部323を設けることにより、使用前に行われる移注部材30の内部の滅菌状態を、使用直前まで保持することが可能になる。
薄肉部323の内側面には、潤滑剤が塗布されていることが好ましい。これにより、第2穿刺針を薄肉部323に貫通させる際、第2穿刺針の外表面に潤滑剤が接触して付着する結果、刺通抵抗を低減させることができる。これにより、先ず第2穿刺針により筒状体301の底部320の薄肉部323を貫通させた後に、第1穿刺針により第1容器10の口部102の弾性栓体103を貫通させると共に、第2穿刺針により第2容器20の膜部202を貫通させるのを、一層容易に行うことができる。その結果、薬剤と液体が混合する前に薬剤が移注部材30と第2容器20の間に漏洩したり、あるいは第2容器20内部に外気が侵入するのを確実に防止することができる。潤滑剤としては特に限定されず、例えば、シリコーンオイル等が挙げられる。尚、潤滑剤は、第2穿刺針ガイド部325の内側の側壁面には塗布されていないことが好ましい。
また、基台部322における第2穿刺針ガイド部325が設けられている面側であって、当該第2穿刺針ガイド部325が設けられている部分以外の部分には、4つのアンカリング部324が設けられている。アンカリング部324は、基台部322に対し垂直方向に立設する支持部324aにより支持されており、基台部322に対し一定の間隙を有して基台部322の外周方向に延在している。アンカリング部324は下側筒状体313の底部320との熱溶着により、その形状は維持されなくなる(図5参照)。
基台部322の底面326は、第2容器20の連通口204との接触面において熱溶着により接合されている。薄肉部323は、基台部322の底面326と比較して高さ位置が内方となる様に設けられているため、第2容器の連通口204や当該連通口204を密閉する膜部202とは離間しており、非接触状態となっている。
連通部302はいわゆる両頭針を備える構造を有しており、具体的には、図8(a)及び8(b)に示すように、板状部331と、第1穿刺針332と、第2穿刺針333と、保持部334と、ガイド部335とを少なくとも有する。図8(a)は連通部302の概略構成を表す斜視図であり、同図(b)は連通部302を表す側面図である。
連通部302の材料としては特に限定されず、例えば、硬質のポリプロピレンや硬質のポリエチレン、ABS樹脂等の合成樹脂、ステンレス等の金属等が挙げられる。
板状部331の全体形状は円形状であり、その直径は筒状体301における下側筒状体313の内側面に当接した状態でスライド移動可能となる様に設定されている。板状部331の厚さは特に限定されず、適宜必要に応じて設定することができる。
また、板状部331の外周縁部には、連通部302が底部320に向かってスライド移動する際に、第2規制部316を乗り越えるのを容易する乗り越え部337が設けられている。乗り越え部337は、板状部331の外周縁部における、第2規制部316の形状に対応して矩形状に切り欠いた部分において、薄板が基端部分でのみ繋がった形状である。また、乗り越え部337の厚さは、板状部331よりも薄くなっている。乗り越え部337をこの様な構造にすることで、乗り越え部337が第2規制部316を通過する際には、当該乗り越え部337が基端部分で撓む結果、第2規制部316の乗り越えを可能にしている。尚、乗り越え部337は第2規制部316に対応して設けられる。
尚、本発明は、乗り越え部に関し、図8(a)及び8(b)に示す態様のものに限定されない。例えば、図9に示す様な構造の乗り越え部337’であってもよい。図9は、移注部材30における連通部302の要部を表す部分拡大図である。乗り越え部337’は、板状部331の外周縁部における取付面343に基端部分でのみ繋がった薄板部337aと、薄板部337aの面に対し垂直方向に立設して設けられたリブ337bとを備える。リブ337bは直角三角形状であり、薄板部337aの中央に位置している。また、リブ337bの底辺は薄板部337aに接合し、対辺(すなわち、底辺及び斜辺以外の辺)は取付面343に接合している。リブ337aを設けることで、第2規制部316の乗り越えを可能にしつつ、第2規制部316が乗り越えた後に薄板部337aが基端部分で折れ曲がった状態で維持されるのを防止することができる。
尚、リブ337bについては、薄板部337aの中央に配置する態様の他、当該薄板部337aの両端に一対配置する態様であってもよい。この場合、薄板部337aの機械的強度をさらに向上させることができる。
さらに、板状部331の外周縁部には、3つの張り出し部338が設けられている。張り出し部338は、その厚みの分だけ板状部331の外周縁部から張り出している。また、張り出し部338は円形状の板状部331と同様の曲率を有する板状の形状を有しており、板状部331に対し第2穿刺針333が立設する方向と同様の方向に立設して設けられている。これにより、張り出し部338をスライドガイド部317に嵌合させることができ、連通部302が回転しながら底部320に向かってスライド移動するのを防止することができる。
尚、張り出し部338はスライドガイド部317に対応させて設けるのが好ましい。また、張り出し部338は、前述のスライドガイド部317に嵌合可能な形状であれば本実施の形態の形状に特に限定されない。さらに、張り出し部338の厚さはスライドガイド部317の深さに応じて設定され得る。また、張り出し部338の長さ(板状部331から立設している張り出し部338における板状部331から張り出し部338の先端までの最大高さ)についても、当該張り出し部338がスライドガイド部317との嵌合を維持できる程度であれば特に限定されない。
第1穿刺針332は、第1容器10の弾性栓体103を刺通するものであり、板状部331の一方の面339における中心部において筒状体301の開口部に向けて立設されている。第1穿刺針332の長さ(高さ)は、第1容器10の弾性栓体103を貫通できる程度であれば特に限定されない。また、第1穿刺針332の直径についても適宜設定することができる。
第2穿刺針333は、第2容器20の膜部202及び筒状体301の底部320における薄肉部323を刺通するものであり、板状部331の他方の面340における中心部において筒状体301の底部320に向けて立設されている。第2穿刺針333の長さ(高さ)は、第2容器20の膜部202及び筒状体301の底部320における薄肉部323を貫通できる程度であれば特に限定されない。また、第2穿刺針333の直径についても適宜設定することができる。
また、第1穿刺針332の全体形状は、図10(a)及び10(b)に示すように、円柱状であり、その先端部は一対の第1カット部332aと第1カット部332bが相互に背面合わせとなる様に設けられた円錐状となっている。これにより、穿刺抵抗の低減が図られる形状となっている。また、第2穿刺針333も第1穿刺針332と同様、全体形状が円柱状であり、その先端部は一対の第2カット部333aと第2カット部333bが相互に背面合わせとなる様に設けられた円錐状となっている。さらに、第1穿刺針332と第2穿刺針333の内部には、図4及び図8(a)に示すように、連通を可能にする連通路336が設けられており、当該連通路336は、第1穿刺針332の第1カット部332a及び332bと、第2穿刺針の第2カット部333a及び333bとにより、それぞれ第1穿刺針332及び第2穿刺針333の先端部で開口している。これにより、第1穿刺針332が第1容器10の弾性栓体103を貫通し、第2穿刺針333が第2容器20の膜部202及び筒状体301の底部320における薄肉部323を貫通した場合に、第1容器内に収容されている薬剤と第2容器内に収容されている液体との混合を可能にする。
第1カット部332b及び第2カット部333bの終端部(第1穿刺針332の先端とは反対側の端部)には、それぞれ第1切り欠き部332c及び第2切り欠き部333cが設けられていることが好ましい。第1切り欠き部332c等は開口部分の形状(切り欠き形状)が長方形状であり、その長辺が第1穿刺針332及び第2穿刺針333の延在方向と一致している。ここで、第1容器10内の薬剤と第2容器20内の液体を混合させる際には、連通路336内に気体が侵入する結果、エアー溜まりが生じ、液体の表面張力により液体が連通路336内を流動しなくなる、いわゆるエアーロックの現象を発生する場合がある。しかし、本実施の形態の様に、第1穿刺針332及び第2穿刺針333にそれぞれ第1切り欠き部332c等を設けることにより、連通路336内に侵入した気体を第1切り欠き部332c等から逃がすことでエアー溜まりの発生を低減することができる。また、エアー溜まりが発生した場合にも、軽い衝撃を加えることで、容易に取り除くことができる。
尚、本実施の形態に於いては、第1切り欠き部332cが第1カット部332bの終端部に設けられ、第2切り欠き部333cが第2カット部333bの終端部に設けられる態様について説明したが、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、第1カット部332aや第2カット部333aの終端部に、それぞれ切り欠き部を設けてもよい。また、第1カット部332aの終端部に第1切り欠き部332cを設け、第2カット部333bの終端部に第2切り欠き部333cを設けるなど、第1穿刺針332と第2穿刺針333の異なるカット面側に対となる様に設けてもよい。さらに、第1切り欠き部332c等の切り欠き形状は特に限定されず、例えば、楔状等であってもよい。
保持部334は、連通部302の板状部331上に、筒状体301の開口部に向けて立設している。保持部334は板状部331上に3つ設けられており、それぞれ第1穿刺針332から等距離の位置に設けられている。さらに、保持部334同士も相互に等距離となる様に設けられている。これにより、安定した状態で第1容器10を連通部302に保持させることができる。尚、保持部334の設置数や位置については特に限定されず、使用される第1容器10の口部102の形状や直径等に応じて適宜設定することができる。
保持部334における第1穿刺針332に対向する面には、第1容器10の口部102と第1容器本体部101との間のネック部107を係止するための凸部334aが設けられている。凸部334aは保持部334が先端に向かうに従い緩やかに傾斜しており、当該方向とは反対側に向かうに従い急斜面となっている。これにより、第1容器10を挿着する際に、口部102は凸部334aを比較的容易に乗り越えることが可能になり、ネック部107での凸部334aによる係止を容易にする。その一方、第1容器10を連通部302に挿着した後においては、口部102が凸部334aを乗り越えるのを困難にし、ネック部107での凸部334aによる係止が容易に解除されない構造となっている。
保持部334の高さは特に限定されず、適宜設定することができる。また、保持部334における凸部334aの形成位置についても特に限定されず、適宜設定することができる。
ガイド部335は、第1容器10を連通部302に挿着する際に、当該第1容器10の弾性栓体103の中央部に第1穿刺針332が当接する様にガイドする機能を有する。ガイド部335は、連通部302の板状部331上に、筒状体301の開口部に向けて立設している。ガイド部335は板状部331上に3つ設けられており、各ガイド部335は、前述の各保持部334の間に位置する様に設けられている。さらに、各ガイド部335は、保持部334の場合と同様、それぞれ第1穿刺針332から等距離の位置に設けられている。また、保持部334同士も相互に等距離となる様に設けられている。これにより、第1容器10を連通部302に挿着させる際に、当該第1容器10の挿着位置を位置決めする必要がなくなり、第1容器10を容易に連通部302に挿着させることが可能になる。
ガイド部335は、外形的には一定の曲率を有する板状となっており、先端に向かうに従い先細りの形状を有している。また、ガイド部335の先端は、第1容器10の挿着を容易にするために、第1穿刺針332から離れる方向に屈曲している。ガイド部335の板状部331からの高さは特に限定されず、第1容器10の大きさや形状等に応じて設定することができる。
(薬剤混合キット(移注部材)の使用方法)
次に、本実施の形態の薬剤混合キット1の使用方法について、図11に基づき以下に説明する。図11は、薬剤混合キット1の使用方法を説明するための断面模式図であって、同図(a)は第2穿刺針333が底部320の薄肉部323を貫通する様子を表し、同図(b)は第1穿刺針332が弾性栓体103を貫通すると共に、第2穿刺針333が第2容器20の膜部202を貫通する様子を表し、同図(c)は移注部材30により第1容器10と第2容器20が連通された様子を表す。
先ず、移注部材30は予め第2容器20に取り付けられており、両者は移注部材30の筒状体301における底部320と、第2容器20の一方端部203との接触面で熱溶着により接続されている。接触面とは、より詳細には、底部補完部321における基台部322の底面326と、第2容器20の連通口204との接触面である。このとき、底部320の薄肉部323と第2容器20の膜部は対向する様に位置される。また、移注部材30における連通部302は、第1規制部315により下側筒状体313の底部320に向かってスライド移動するのを規制されている。そのため、移注部材30の第2穿刺針333は、底部320の薄肉部323に接触していない。
次に、第1容器10を移注部材30の開口部314から挿着する。このとき、第1容器10の口部102は移注部材30に向けた状態で挿着する。挿着方向は図11(a)の矢印で示す方向である。また、第1容器10の挿着は、第1容器10をガイド部335でガイドさせながら行う。第1容器10の口部102における弾性栓体103が移注部材30の第1穿刺針332に当接した後、さらに弾性栓体103により第1穿刺針332を図中の矢印で示す方向に押圧すると、その押圧力が第1規制部315による規制を上回る結果、当該第1規制部315による連通部302の規制が解除され、下側筒状体313の底部320に向かってスライド移動を開始する。
さらに、弾性栓体103による第1穿刺針332の押圧を行うと、第2穿刺針333は第2穿刺針ガイド部325にガイドされながら、底部320の薄肉部323に当接する。その後、第2穿刺針333は薄肉部323を刺通し、貫通させる。但し、弾性栓体103は少なくとも第1穿刺針332により貫通されない状態にある。
続いて、第1容器10を下方向に押し下げると、第1穿刺針332は弾性栓体103により押圧され、連通部302は下側筒状体313の底部320へのスライド移動を継続する。連通部302が第2規制部316に到達した後も、弾性栓体103を介して連通部302を押圧すると、板状部331の外周縁部に設けられた乗り越え部337が第2規制部316を乗り越える。これにより、連通部302は上側筒状体312の開口部314の方向にスライド移動するのを規制される。そして、第2穿刺針333が第2容器20の膜部202に当接すると、第2穿刺針333はこれを刺通し貫通させる。また、このとき、弾性栓体103も第1穿刺針332により貫通される(図11(b)参照)。
第1穿刺針332が弾性栓体103を貫通させ、かつ第2穿刺針333が第2容器20の膜部202を貫通させた後も、第1容器10を下方向に押し下げると、弾性栓体103が連通部302の板状部331に当接する。また、連通部302の板状部331は第2穿刺針ガイド部325に当接し、連通部302は底部320へのスライド移動ができなくなる。これにより、移注部材30を用いた第1容器10と第2容器20の連通状態が達成され(図11(c)参照)、第1容器10内に収容されている薬剤と、第2容器20内に収容されている液体との混合が、連通路336を介して可能となり、薬剤が調製される。尚、移注部材30を用いた第1容器10と第2容器20の連通後においては、第1穿刺針332が弾性栓体103を貫通する結果、当該第1穿刺針332側の連通路336及び第1切り欠き部332cは露出した状態となっている。また、第2穿刺針333においても膜部202を貫通する結果、第2穿刺針333側の連通路336及び第2切り欠き部333cは第2容器20側に露出した状態となっている。これにより、第1容器10に収容されている薬剤と、第2容器に収容されている液体との混合を効率的に行うことが可能になる。また、第1切り欠き部332c等が弾性栓体103の内部で閉塞されるのを防止することができ、エアーロックの発生の抑制等も可能になる。
以上の様に、本実施の形態の薬剤混合キットを用いた使用方法であると、先ず、第2穿刺針333が移注部材30の薄肉部323を連通させた後に、第1穿刺針332が第1容器10を貫通する共に、第2穿刺針333が第1容器20を貫通させて連通させるので、第1容器10内に収容されている薬剤が移注部材30と第2容器20の間に漏洩することがない。また、第2容器20内に外気が侵入することもない。その結果、薬剤と液体を確実に混合させることが可能になる。
尚、本実施の形態では、先ず、移注部材30を第2穿刺針333で連通させた後に、第1容器10を第1穿刺針332で連通させると共に、第2容器20を第2穿刺針333で連通させるものであり、このような連通の順序を制御する手段については、種々の方法を採用することができる。例えば、第1容器10の弾性栓体103の厚さや硬度・材質、移注部材30の薄肉部323の厚さや材質、第2容器20の膜部202の厚さや材質を適宜設定することにより制御可能である。また、第1穿刺針332及び第2穿刺針333の直径や、第1カット部332a・332b及び第2カット部333a・333bのカット面の角度等を調節することによっても制御可能である。尚、カット面の角度とは、例えば、図10(c)に示すように、第1カット部332aを側面側から見た場合に、当該第1カット部332aのカット面と、中心線341のなす角度をいう。
また、第1容器10と第2容器20を、移注部材30を用いて連通させ、薬剤と液体を混合させた後においては、第2規制部316による板状部331の規制を維持した状態で、第1容器10の口部102の保持部334による保持を解除して、第1容器10を連通部302から取り外すことが好ましい。これにより、少なくとも第1穿刺針332が上側筒状体312から表出しないように、連通部302を下側筒状体313内部に固定して収納した状態で、第1容器10を連通部302から取り外すことができる。その結果、使用者が第1穿刺針332に触れてケガ等をするのを防止することができる。
(その他の事項)
本実施の形態においては、第2容器20と移注部材30が接触面で熱溶着により接合される場合について説明した。しかし、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、移注部材30の底部320に環状の係止部342を設け、第2容器20の連通口204におけるフランジ部207に係止させて、移注部材30と第2容器20を接合させる態様であってもよい。
この場合、第1容器20と第2容器20の移注部材30を用いた連通は、移注部材30の係止部342を第2容器20のフランジ部207に係止させて、移注部材30と第2容器20を接合させた後に行うのが好ましい。尚、係止部の形状としては、フランジ部207に係止可能なものであれば、環状のものに特に限定されない。例えば、任意の位置に少なくとも1つ以上の切り欠きが設けられた環状の係止部や、任意の位置に相互に離間して複数設けられた突起状の係止部であってもよい。
1 薬剤混合キット
10 第1容器
20 第2容器
30 移注部材
101 第1容器本体部
102 口部
103 弾性栓体
104 針刺面
105 凹部
107 ネック部
201 第2容器本体部
202 膜部
203 一方端部
204 連通口
205 他方端部
206 取り出し部
207 フランジ部
301 筒状体
302 連通部
311 段差部
312 上側筒状体
313 下側筒状体
314 開口部
315 第1規制部
316 第2規制部
317 スライドガイド部
320 底部
321 底部補完部
322 基台部
323 薄肉部
324 アンカリング部
324a 支持部
325 穿刺針ガイド部
331 板状部
332 第1穿刺針
333 第2穿刺針
334 保持部
334a 凸部
335 ガイド部
336 連通路
337 乗り越え部
338 張り出し部
339 一方の面
340 他方の面
341 中心線

Claims (8)

  1. 薬剤を収容し、口部が弾性栓体により密閉された第1容器と、液体を収容し、連通口が膜部により密閉された第2容器と連通させ、前記薬剤と前記液体を混合させる、両頭針を備えた移注部材あって、
    前記移注部材は、筒状体と、前記筒状体に収容される連通部とを備えるものであり、
    前記筒状体は、少なくとも一部に薄肉部を有する底部と、前記第1容器を受け入れ可能に開口した開口部とを備え、
    さらに、前記薄肉部は、前記底部の底面よりも内方に位置するものであり、かつ前記薄肉部の内側面には潤滑剤が塗布されており、
    前記連通部は、
    板状部と、
    前記板状部の一方の面における中心部から前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の弾性栓体を刺通する第1穿刺針と、
    前記板状部の他方の面における中心部から前記筒状体の底部に向けて立設し、前記第2容器の膜部及び前記筒状体の底部に於ける薄肉部を刺通する第2穿刺針と、
    前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部を連通する連通路とを備え、
    前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、
    前記第1容器の口部に於ける前記弾性栓体で前記第1穿刺針を押圧することにより、前記連通部を前記筒状体の底部に向かってスライド移動させて、
    前記第2穿刺針を、前記第2容器の膜部から離間した位置にある前記薄肉部に貫通させた後、前記第1穿刺針を前記弾性栓体に貫通させると共に、前記第2穿刺針を前記第2容器の膜部に貫通させ、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、
    前記薬剤と液体を混合させる移注部材
  2. 前記筒状体の内側面には、前記板状部を係止することにより、少なくとも前記連通部が前記筒状体の底部に向かってスライド移動するのを規制する第1規制部が設けられており、
    前記第2穿刺針による前記筒状体の底部の薄肉部の貫通、前記第1穿刺針による前記弾性栓体の貫通及び前記第2穿刺針による前記第2容器の膜部の貫通は、前記第1穿刺針を前記弾性栓体で押圧することにより、前記第1規制部による前記板状部の規制を解除した後に行う請求項1に記載の移注部材
  3. 前記連通部の板状部には、前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の口部を当該板状部に密着した状態で保持する保持部が設けられており、
    前記保持部による前記第1容器の口部の保持は、前記第1穿刺針が前記弾性栓体を貫通した後に行われる請求項1又は2に記載の移注部材
  4. 前記筒状体の内側面であって、前記第1規制部よりも前記底部側には、前記板状部を係止することにより、前記連通部が前記筒状体の開口部に向かってスライド移動するのを規制する第2規制部が設けられており、
    前記第2規制部による前記連通部の規制により、前記第2穿刺針が前記筒状体の底部の薄肉部、及び前記第2容器の膜部を貫通し、かつ、前記第1穿刺針が前記弾性栓体を貫通した状態を維持する請求項1~3の何れか1項に記載の移注部材
  5. 前記移注部材は、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、前記薬剤と前記液体を混合させた後、
    前記第2規制部による前記板状部の規制を維持した状態で、前記第1容器の口部の前記保持部による保持を解除して、当該第1容器を前記連通部から取り外す請求項4に記載の移注部材
  6. 前記移注部材と前記第2容器は、当該移注部材の底部と前記第2容器の連通口との接触面で熱溶着により接合されたものである請求項1~5の何れか1項に記載の移注部材
  7. 前記移注部材の底部には、前記第2容器の連通口を係止することが可能な係止部が設けられ、
    前記第2容器の連通口には、前記係止部による係止を可能にするフランジ部が設けられており、
    前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、前記移注部材の係止部を前記第2容器の連通口における前記フランジ部に係止させて、前記移注部材と前記第2容器を接合させた後に行う請求項1~5の何れか1項に記載の移注部材
  8. 薬剤を収容し、口部が弾性栓体により密閉された第1容器と、液体を収容し、連通口が膜部により密閉された第2容器とを、両頭針を備えた移注部材を用いて連通させて、前記薬剤と前記液体を混合させる薬剤混合キットあって、
    前記薬剤混合キットは、前記第2容器と前記移注部材を少なくとも備えるものであり、
    前記移注部材は、筒状体と、前記筒状体に収容される連通部とを備え、
    前記筒状体は、少なくとも一部に薄肉部を有する底部と、前記第1容器を受け入れ可能に開口した開口部とを備え、
    さらに、前記薄肉部は、前記底部の底面よりも内方に位置するものであり、かつ前記薄肉部の内側面には潤滑剤が塗布されており、
    前記連通部は、
    板状部と、
    前記板状部の一方の面における中心部から前記筒状体の開口部に向けて立設し、前記第1容器の弾性栓体を刺通する第1穿刺針と、
    前記板状部の他方の面における中心部から前記筒状体の底部に向けて立設し、前記第2容器の膜部及び前記筒状体の底部に於ける薄肉部を刺通する第2穿刺針と、
    前記第1穿刺針の内部と前記第2穿刺針の内部を連通する連通路とを備え、
    前記第1容器と前記第2容器の前記移注部材を用いた連通は、
    前記第1容器の口部に於ける前記弾性栓体で前記第1穿刺針を押圧することにより、前記連通部を前記筒状体の底部に向かってスライド移動させて、
    前記第2穿刺針を、前記第2容器の膜部から離間した位置にある前記薄肉部に貫通させた後、前記第1穿刺針を前記弾性栓体に貫通させると共に、前記第2穿刺針を前記第2容器の膜部に貫通させ、前記第1容器と第2容器を前記両頭針の連通路で連通させ、
    前記薬剤と液体を混合させる薬剤混合キット
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