JP7235243B2 - 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット - Google Patents

遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP7235243B2
JP7235243B2 JP2019122226A JP2019122226A JP7235243B2 JP 7235243 B2 JP7235243 B2 JP 7235243B2 JP 2019122226 A JP2019122226 A JP 2019122226A JP 2019122226 A JP2019122226 A JP 2019122226A JP 7235243 B2 JP7235243 B2 JP 7235243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust collection
dust
auxiliary
cylindrical body
dust collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019122226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021007908A (ja
Inventor
隆 笹川
Original Assignee
笹川農機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 笹川農機株式会社 filed Critical 笹川農機株式会社
Priority to JP2019122226A priority Critical patent/JP7235243B2/ja
Publication of JP2021007908A publication Critical patent/JP2021007908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7235243B2 publication Critical patent/JP7235243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cyclones (AREA)

Description

本発明は、遠心分離式の集塵器に関し、特に、農業用乾燥機の排出気体から籾殻や藁屑などの塵芥を遠心分離させて捕集する集塵器に関する。
収穫した米(籾)は、熱を持ってしまうため、穀物乾燥機によって乾燥する。この機械を運転する間は、籾殻や藁屑などの塵芥が乾燥機から外部へ大量に飛び散るため、通常、専用の集塵器(例えば、特許文献1,2)が乾燥機の排気管(及びこれに接続したホース)に取り付けられる。
(先行技術の構造)
特許文献1に開示の集塵器は、円筒状の本体と、本体の下流側外周に設けられた集塵部(集塵口及び集塵袋)とが設けられる。本体の上流側に設けられた流入口は、乾燥機の排気管に接続され、乾燥機から排出された塵芥含有ガスを本体内部に導入する。本体内部に取り込まれたガスは、本体内部に設けられた旋回流発生機構(羽根及びボルテクサー)により強力な旋回流に変換され、この変換の際に生じる遠心力によって塵芥と気体とに分離される。旋回流発生機構の下流側には、本体内壁全周に亘って中間リングがさらに設けられており、塵芥は中間リングに衝突して軸方向の勢い(流れ)を失い、遠心分離の効果が高められる。分離された塵芥は、集塵口を介して本体から集塵袋へ収集される。これに対して、気体の方は、本体後端の排出口から排気される。
特許文献2に開示の集塵器は、特許文献1に開示の集塵機構(集塵口及び集塵袋)を、大小の差はあるものの、ガスの流れ方向に連続的に設けたものである。
(先行技術の問題点(細かな塵芥))
しかしながら、特許文献1に開示の集塵器で分離・収集される塵芥は比較的大きなものであり、実際には、比較的小さな(細かな)塵芥が、気体とともに排出口から排気される。この細かな塵芥は、乾燥機周辺の空中を舞い、周辺地域の環境悪化を招く。さらに、細かな塵芥は人間の皮膚も刺激するため、痒みや痛みなどの苦痛を生み、地域住民の健康被害を引き起こすことにもなる。
特許文献2に開示の集塵器も、特許文献1の塵芥捕集機構と基本的には変わらないため、微細な塵芥は、本体の排出口から気体とともに排気されてしまい、環境悪化や健康被害といった上述の問題点は根本的に解決することができない。また、特許文献2の集塵器は、大型化する割には塵芥捕集効率が改善しないためか、製品化に至っていないようである。
また、特許文献1に開示の集塵器は実際に市販されている。既に購入した者にとっては、購入済みの集塵器を棄てるのは惜しく、このまま継続的に利用したい。このため、この集塵器に後付け可能で、細かな塵芥まで捕集できる追加器具が切望されている。
実開昭55-068552号公報 実開昭56-024962号公報
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、遠心力でガスから分離した比較的大きな塵芥だけで無く、遠心力ではガスから分離しきれない微細な塵芥も収集可能な遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニットを提供することである。
本発明者は、鋭意検討の末、先行技術(例えば、特許文献1)に開示の集塵器の排出口に着脱可能なアタッチメントを設け、かつ、このアタッチメント内部に細かな塵芥を捕集可能な網部を設けることに想到し、このような構造であれば、先行技術が抱える上記課題を解決し、需要者の上記切望を充足することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、例えば、次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
農業用乾燥機の排出気体から籾殻や藁屑などの塵芥を遠心分離させて捕集する集塵器本体に取付可能な補助集塵ユニットであって、
前記補助集塵ユニットは、中空の第2筒体と、錐体状の網部と、補助集塵部とを備え、
第2筒体の先端は、前記集塵器本体の排出口に接続可能であり、
第2筒体の後端には、前記錐体の頂点が最も上流側に配置された状態で前記網部が取付可能であり、
前記補助集塵部は、第2筒体の後端近傍の周壁に設けられた補助集塵口と、前記補助集塵口を覆うように取付可能な集塵袋とを備えること、
を特徴とする補助集塵ユニット。
(態様2)
前記網部は、金属製で、かつ、円錐状を成すこと
を特徴とする態様1に記載の補助集塵ユニット。
(態様3)
前記網部は、第2筒体の前記後端に着脱自在に嵌入可能であること
を特徴とする態様1又は2に記載の補助集塵ユニット。
(態様4)
前記網部は、前記頂点が前記補助集塵口から離れて配置された状態で第2筒体の中心軸から偏心して配置されていること
を特徴とする態様1~3のいずれかに記載の補助集塵ユニット。
(態様5)
態様1~4のいずれかに記載の補助集塵ユニット及び集塵器本体を設けた遠心分離式集塵器であって、
前記集塵器本体は、流入口と前記排出口とが設けられた第1筒体を備え、
第1筒体は、前記流入口と前記排出口との間に配置された旋回流発生機構を備えること
を特徴とする遠心分離式集塵器。
(態様6)
前記集塵器本体は本体集塵部をさらに備え、
前記本体集塵部は、第1筒体の後端近傍の周壁に設けられた本体集塵口と、前記本体集塵口を覆うように取付可能な集塵袋と、を備えること
を特徴とする態様5に記載の遠心分離式集塵器。
以上の構成を有した本発明の補助集塵ユニットは既に市販された集塵器(例えば、特許文献1に開示の集塵器)の下流側(排出口)に取付可能であるため、既存の集塵器を有効に利用しつつ、集塵能力を大幅に改善することができる。
ここで、網部は、補助集塵ユニット内を通過するガスから細かな塵芥を捕集するフィルターとして機能する。また、網部は錐体状を成すため、例えば、図示しない円盤状の網部に比べ、ガスの接触する面積を飛躍的に増大させながら、圧力損失を抑えることができる。
また、網部は、金属製(好ましくは、ステンレス製)で、円錐状を成すことが好ましい。これにより、網部は丈夫となり、着脱や掃除を何度も繰り返した後でも壊れにくく、網部を使用し続けることが可能でとなる。
また、本発明の好適な態様の補助集塵ユニットは、金属製で、筒体の後端に着脱自在に嵌入可能(つまり、嵌め込み式)である。従って、網部のみをこの補助集塵ユニットから簡単に取り外せることができるため、メンテナンスや掃除も極めて容易である。
本発明の遠心分離式集塵器の分解斜視図及び斜視図を示した図である。 集塵器本体の第1筒体及び補助集塵ユニットの第2筒体の内部を部分的に示した斜視図である。 集塵器本体の第1筒体及び補助集塵ユニットの第2筒体の内部を部分的に示した断面図である。 網部及びその頂点の位置を示した正面図、並びに、網部を第2筒体に着脱可能に取付可能な部材を示した図である。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づき説明するが、本発明は、下記の具体的な実施態様に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する部材には同一符号を用いる。
(参照する各図面の詳細説明)
図1(a)は本発明の遠心分離式集塵器100を構成する部材1,2を示した分解斜視図であり、図1(b)はこれらの各部材1,2を組付けた状態の集塵器100を示した斜視図である。図2は、集塵器本体1の第1筒体11及び補助集塵ユニット2の第2筒体21の内部を部分的に示した斜視図である。図3は、集塵器本体1の第1筒体11及び補助集塵ユニット2の第2筒体21の断面図ある。図4(a)は、網部22及びその頂点Pの位置を示した正面図であり、図4(b)は、第2筒体21の外周面上部に設けられ、かつ、網部22を第2筒体21に着脱可能に取付可能な部材(着脱部材25)を示した図である。
(遠心分離式集塵器の概要)
本発明の実施例に係る遠心分離式集塵器100は、図1(a)及び(b)に示すように、遠心分離式の集塵器本体1(以下、「本体ユニット」とも呼ぶ。)と、補助集塵装置2(以下、「補助集塵ユニット」又は単に「補助ユニット」とも呼ぶ。)と、を備える。なお、これらの部材1,2は、溶接等の公知の技術で原材料を接続することにより製造することが可能である。
(集塵機本体(本体ユニット))
ここで、集塵器本体1は、公知(例えば、特許文献1に開示)の構造を有してもよい。すなわち、集塵器本体1は、第1筒体11と、この第1筒体11の下流側外周に設けられた集塵部12(集塵口12a及び第1集塵袋12b)とが設けられる。集塵口12aは、図2に示すように、第1筒体11の周壁11aの一部(例えば、底面)に設けた開口部である。遠心分離された塵芥Dは、後述するように、集塵口12aを介して、第1筒体11の内部流路から第1集塵袋12bに捕集される。なお、第1筒体11は、脚部17によって水平に延びた状態で保持・固定されている。
(旋回流発生機構)
図1(b)及び図3に示すように、集塵器本体1の上流側の端部(先端側)11bに設けられた流入口13は、乾燥機3の排気管4及びダストホース5に接続され、乾燥機3の排気管4へ排出された塵芥含有ガスG(以下、「含塵ガス」とも呼ぶ。)を集塵器本体1(つまり、第1筒体11)内部に導入する。第1筒体11内部に取り込まれたガスGは、第1筒体11内部に設けられた旋回流発生機構14(羽根14a及びボルテクサー14b)により強力な旋回流に変換され、この変換の際に生じる遠心力によって塵芥Dと気体Aとに分離される。
旋回流発生機構14の下流側には、第1筒体11の内壁全周に亘って中間リング15がさらに設けられている。この中間リング15は、中心軸Oに向かって延びているため、第1筒体11内部の流路断面積が縮小する。これにより、塵芥Dは中間リング15に衝突して軸方向の勢い(流れ)を失い、遠心分離の効果が高められる。
分離された塵芥D(D)は、集塵口12aを介して第1筒体11から第1集塵袋12bへ収集される。これに対して、気体Aの方は、後端11cの排出口16から排気される。
(比較的小さな塵芥が引き起こす環境悪化及び健康被害)
しかしながら、上記構造を有した本体ユニット1で分離・収集される塵芥Dは、比較的大きなものであり、実際には、後述の比較的小さな(細かな)塵芥D,Dが、気体Aとともに流動し排出口16から排気される。この細かな塵芥D,Dは、乾燥機3周囲の空中を舞い、周辺地域の環境悪化を招く。さらに、細かな塵芥D,Dは人間の皮膚も刺激するため、痒みや痛みなどの苦痛を生み、地域住民の健康被害も引き起こすことになる。
例えば、本体ユニット1を、特許文献2に開示のような二連結の集塵機構に置き換えても、下流側の2番目の集塵袋(図示せず)は、上流側で捕集しきれなかった比較的大きな塵芥が収容される程度である。従って、上記課題の要因となる微細な塵芥D,Dは、遠心分離後も、気体Aとともに軸方向に直進させようとする慣性力を有するため、第1筒体11の排出口16から気体Aとともに排気されてしまう。
(本発明の補助集塵ユニット)
そこで、本発明者は、上記課題を解決するために、本体ユニット1に簡単に後付け可能な補助集塵ユニット2を提案する。補助集塵ユニット2は、中空の第2筒体21と、錐体状の網部22と、補助集塵部23とから構成される。なお、補助ユニット2は、長さ調節が可能な調節部24aが付いた脚部24を有してもよい。この脚部24により、補助集塵ユニット2(の第2筒体21)を、本体ユニット1と同じ高さに水平に保持しながら、本体ユニット1に接続することが可能となる。
(錐体状の網部)
第2筒体21の先端21bは、集塵器本体(本体ユニット)1の排出口16に接続可能である。第2筒体21の後端21cには、網部22が、その錐体の頂点Pが第2筒体21内の最も上流側に配置された状態で取り付けられている。つまり、第2筒体21の内部には、錐体(円錐)によって徐々に狭まった流路が形成される。これにより、本体ユニット1の本体集塵部12で捕集されずに気体Aとともに補助集塵ユニット2に進入した塵芥D,Dは、その周壁21a付近でより強く旋回するようになる。
(補助集塵部)
補助集塵部23は、第2筒体21の後端21c近傍の周壁21aに設けられた補助集塵口23aと、この補助集塵口23aを覆うように取付可能な第2集塵袋23bとを備える。これにより、周壁21a付近で旋回した塵芥Dは、補助集塵口23aで捕集され、第2集塵袋23bに収容される。
(網部=塵芥除去フィルター)
一方、遠心分離できず、本体ユニット1の本体集塵部12でも補助ユニット2の補助集塵部23でも捕集することができないような細かな塵芥Dは、塵芥除去フィルターとして機能する網部22によって完全に捕集することができるようになる。
(懸念事項)
しかしながら、このような有用な新規構造を採用するうえで対処すべき下記事項がある。乾燥機3は、通常、圃場で刈取りしたばかりの湿った稲の籾を乾かすため、その排風Gは、気体A部分のみならず、これと一緒に排出される塵芥Dも水分を含み、湿気が非常に高い状態となる。このような高湿度の含塵ガスGを網部22に継続的に通過させていくと、その周面22bの網目は、塵芥D(D)によって徐々に目詰まりするようになってしまう。このように、網部22を暫く掃除せずに放置すると、排風Gが網部22を通過できなくなり、ひいては、その上流側の乾燥機3内の火が消えて乾燥機3が運転停止する非常事態になりかねない。
(網部に対する要望)
従って、網部22は、掃除やメンテナンスが容易となるよう、第2筒体21に着脱自在に取り付けられていることが好ましく、また、丈夫で錆びに強いことも好ましい。
この要望に対処するように、網部22は、金属製(とりわけ、錆びに強いステンレス製)で、かつ、円錐状を成すことが好ましい。例えば、金属製の環状体22aを用意して円錐体の底部を構成し、かつ、金属製の網シート22bで円錐体の周面22b及び頂点Pを構成することができる。このような構成の網部22は剛性が高くて非常に丈夫であり、掃除のために何度も着脱しても壊れにくくなる。
(着脱構造)
さらに、網部22は、第2筒体21の後端21cに着脱自在に嵌め込み(嵌入)可能な着脱構造25を有することが好ましい。例えば、環状体22aの一部(図示では、上部)に外周方向に延びたボルト25aと蝶ネジ25bとを設けるとともに、第2筒体21の後端21cの一部(上部)に上流側に延びたスリット(切欠き)26を設ける(図4(b)を参照)。
これにより、頂点Pが最も上流側に延びるように網部22を第2筒体21内に嵌入した状態で、第2筒体21の後端21cにて蝶ネジ25bを締め付けていくことで、第2筒体21の一部(スリット周辺部の壁21a)を、環状体22aと蝶ネジ25bとで挟持することができる。一方、蝶ネジ25bを緩めることで、第2筒体21の一部の挟持が解除される。つまり、網部22は、第2筒体21の後端21cから第2筒体21内部にかけて、その頂点P及び周面22bがすっぽりと収容された状態で挿入され(嵌め込まれ)、着脱自在に第2筒体21に取付・固定することができるようになる。
着脱構造25は図示のボルト25aと蝶ネジ25bに限定されず、その他の簡素な公知の構造を採用して、網部22を第2筒体21に着脱自在にすることができる。図示しないが、例えば、ボルト及びナットによる相補締結構造、ヒンジ及びレバー、磁石などの公知の接続構造を用いてもよい。これらの構造を付加することで、網部22のみを別途、簡単に取り外せるので、その掃除やメンテナンスを行い易くなる。
(網部の偏心)
また、網部22は、補助集塵部23の位置に関連して、後述するように特殊な形状を有することが好ましい。より具体的には、錐体(円錐)の頂点Pが補助集塵口23aから離れて配置されるよう、網部22が第2筒体21の中心軸Oから偏心して配置されることが好ましい。
(偏心距離)
より好ましくは、補助集塵口23aが第2筒体21の周壁21aの底部に設けられ、網部22が、錐体の頂点Pが第2筒体21の中心軸Oより上方に配置された状態で、偏心していることが好ましい。言い換えれば、図3や図4(a)に示すように、円錐体の頂点Pの位置を、第2筒体21の中心軸O(あるいは、通常の円錐体の中心軸O)よりも、長さLだけ上方にずらしている。より定量的には、偏心長さLは、網部22の底部(環状体)22aの半径をDとすると、その0.2倍~0.5倍の長さ(L=0.2D~0.5D)であることが好ましい。
このような偏心構造を有した網部22を採用することにより、第2筒体21内の流路(流路断面)は、補助集塵口23aに近い内壁側で拡大し、補助集塵口23aから離れた内壁側で減少する。これにより、より多くの塵芥Dが補助集塵口23aの近くで旋回し、この集塵口23aを通過して第2集塵袋23bに捕集されるようになる。
(本発明の集塵器の使用方法)
集塵器本体(本体ユニット)1の排出口16内に、補助ユニット2の第2筒体21の先端21bを差し込むことで、本体ユニット1と補助ユニット2とが連結される。ここで、第2筒体21の先端21b側の周壁21aの外周上に数カ所、スリット(切欠き)29(図4(b)を参照)を設けておくことが好ましい。これにより、先端21b側の第2筒体21の外径が、差し込み時に、一時的に縮小する(窄まる)ため、この先端21b部分を、本体ユニット1の排出口16に容易に差し込むことができるようになる。
そして、本体ユニット1と補助ユニット2とが互いに連結した状態では、本体ユニット1の第1筒体11の中心軸Oと補助ユニット2の第2筒体21の中心軸Oとが一致する。連結された本体ユニット1および補助ユニット2の夫々に集塵袋12b,23bが取り付けられていない場合は、夫々の集塵口12a,23aを覆うようにこれらの集塵袋12b,23bを取り付ける。
そして、乾燥機3の排気管4と、集塵器本体1の流入口13とを、柔軟な樹脂シートで形成された中空ダストホース5で連結する。これにより、乾燥機3を稼働させると、乾燥機3から排気された含塵ガスGが、ダストホース5を流れて、本体ユニット1の第1筒体11に進入し、第1筒体11内部の流入口13、旋回流発生機構14、中間リング15及び排出口16を通過した後、補助ユニット2の第2筒体21に進入し、第2筒体21内部の入口27、網部22及び出口28を通過して外部へ排風される。
この含塵ガスGは、本体ユニット1を通過する間に遠心分離されて、比較的大きな塵芥Dは、集塵口12aから第1集塵袋12bに捕集される。ここで補修できなかった塵芥D,Dは気体Aとともに補助ユニット2に進入するが、第2筒体21内部には、網部22が嵌め込まれ、流路中央は、気体Aが流れにくい網部22によって徐々に占有されていく構造を成す。
このため、網部22へ占有された流路中央ではガスGは通過できるものの、圧力損失が比較的高い状態となる。従って、含塵ガスGは、網部22周りの周壁21a近くで強力に旋回するようになり、残った塵芥D(大きめのサイズの塵埃)は、補助集塵口23aを介して第2集塵袋23bにて捕集される。一方、どちらの集塵袋12b,23bでも捕集しきれなかった細かな塵芥Dは網部22の周面22bの網目(フィルター)で確実に除去されるようになる。
このように本発明の集塵器100では、上記構造の補助ユニット2を従来の集塵器1に取り付けるだけで、農家や地域住民に痒みや痛み等の苦痛を与える籾由来の塵芥を、排風ガスから確実に除去できるようになる。
また、本発明の集塵器100では、網部22の定期的な掃除は必要となるものの、上記のような着脱構造25を設けることで、網部22のみを着脱自在に補助ユニット2から簡単に取り外すことができるため、目詰まりを起こす前に捕集した塵芥Dを除去するなど、網部22のクリーニングやメンテナンスを行うことができる。
以上の構成を有した本発明の補助集塵ユニットは既に市販された集塵器(例えば、特許文献1に開示の集塵器)の下流側(排出口)に取付可能であるため、既存の集塵器を有効に利用しつつ、集塵能力を大幅に改善することができる。
ここで、網部は、補助集塵ユニット内を通過するガスから細かな塵芥を捕集するフィルターとして機能する。また、網部は錐体状を成すため、例えば、図示しない円盤状の網部に比べ、ガスの接触する面積を飛躍的に増大させながら、圧力損失を抑えることができる。
また、網部は、金属製(好ましくは、ステンレス製)で、円錐状を成すことが好ましい。これにより、網部は丈夫となり、着脱や掃除を何度も繰り返した後でも壊れにくく、網部を使用し続けることが可能でとなる。
また、本発明の好適な態様の補助集塵ユニットは、金属製で、筒体の後端に着脱自在に嵌入可能(つまり、嵌め込み式)である。従って、網部のみをこの補助集塵ユニットから簡単に取り外せることができるため、メンテナンスや掃除も極めて容易である。
このような顕著な作用効果を発揮する本発明は、当業界や市場には見当たらず、産業上の利用価値及び産業上の利用可能性が非常に高い。
1 集塵器本体(本体ユニット、従来の集塵器)
2 補助集塵装置(補助集塵ユニット)
3 乾燥機
4 乾燥機の排気管
5 ダストホース
11(11a,11b,11c) 第1筒体(の周壁,先端,後端)
12(12a,12b) 本体集塵部(本体集塵口,第1集塵袋)
13 流入口
14 旋回流発生機構
15 中間リング
16 排出口
17 脚部
21(21a,21b,21c) 第2筒体(の周壁,先端,後端)
22(22a,22b) 網部(の環状体,周面(網シート))
23(23a,23b) 補助集塵部(集塵口,第2集塵袋)
24 脚部
24a 調節部
25(25a,25b) 着脱構造(ボルト,蝶ネジ)
26 スリット(切欠き)
27 第2筒体の入口
28 第2筒体の出口
29 スリット(切欠き)
100 遠心分離式の集塵器
P 網部(錐体)の頂点
G 含塵ガス(排風)
A 気体
D(D,D,D) 塵芥
網部の底部(環状体)の半径
L 網部の頂点の偏心長さ
,O,O 第1筒体の中心軸,第2筒体の中心軸,網部の中心軸

Claims (6)

  1. 農業用乾燥機の排出気体から籾殻や藁屑などの塵芥を遠心分離させて捕集する集塵器本体に取付可能な補助集塵ユニットであって、
    前記補助集塵ユニットは、中空の第2筒体と、錐体状の網部と、補助集塵部とを備え、
    第2筒体の先端は、前記集塵器本体の排出口に接続可能であり、
    第2筒体の後端には、前記錐体の頂点が最も上流側に配置された状態で前記網部が取付可能であり、
    前記補助集塵部は、第2筒体の後端近傍の周壁に設けられた補助集塵口と、前記補助集塵口を覆うように取付可能な集塵袋とを備えること、
    を特徴とする補助集塵ユニット。
  2. 前記網部は、金属製で、かつ、円錐状を成すこと
    を特徴とする請求項1に記載の補助集塵ユニット。
  3. 前記網部は、第2筒体の前記後端に着脱自在に嵌入可能であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の補助集塵ユニット。
  4. 前記網部は、前記頂点が前記補助集塵口から離れて配置された状態で第2筒体の中心軸から偏心して配置されていること
    を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の補助集塵ユニット。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の補助集塵ユニット及び集塵器本体を設けた遠心分離式集塵器であって、
    前記集塵器本体は、流入口と前記排出口とが設けられた第1筒体を備え、
    第1筒体は、前記流入口と前記排出口との間に配置された旋回流発生機構を備えること
    を特徴とする遠心分離式集塵器。
  6. 前記集塵器本体は本体集塵部をさらに備え、
    前記本体集塵部は、第1筒体の後端近傍の周壁に設けられた本体集塵口と、前記本体集塵口を覆うように取付可能な集塵袋と、を備えること
    を特徴とする請求項5に記載の遠心分離式集塵器。
JP2019122226A 2019-06-28 2019-06-28 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット Active JP7235243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019122226A JP7235243B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019122226A JP7235243B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021007908A JP2021007908A (ja) 2021-01-28
JP7235243B2 true JP7235243B2 (ja) 2023-03-08

Family

ID=74199001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019122226A Active JP7235243B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7235243B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7424400B2 (ja) 2021-03-30 2024-01-30 Jfeスチール株式会社 サイクロン集塵装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017196583A (ja) 2016-04-28 2017-11-02 株式会社カワタ 回収装置、乾燥装置および回収方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5139461A (ja) * 1974-09-30 1976-04-02 Nippon Juki Sangyo Kk Rainshikikanishujinki
JPS53128076A (en) * 1977-04-14 1978-11-08 Towa Kogyo Kk Dust collector
DE2918765A1 (de) * 1979-05-10 1980-11-13 Kloeckner Humboldt Deutz Ag Fliehkraftstaubabscheidersystem mit mehreren stufen
JPS6318444Y2 (ja) * 1979-07-31 1988-05-24
JPS6227708U (ja) * 1985-08-02 1987-02-19
JP2543508Y2 (ja) * 1989-07-04 1997-08-06 東京濾器株式会社 エアクリーナ
JP2513342Y2 (ja) * 1990-07-24 1996-10-02 カンリウ工業株式会社 防塵フィルタ付きサイクロンを備えた精米機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017196583A (ja) 2016-04-28 2017-11-02 株式会社カワタ 回収装置、乾燥装置および回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021007908A (ja) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2241369C2 (ru) Пылеулавливающее устройство циклонного типа для пылесоса
US6702868B2 (en) Grill assembly of a cyclone dust-collecting apparatus for a vacuum cleaner
AU2009202180B2 (en) Cyclonic vacuum cleaner with improved collection chamber
JP4862060B2 (ja) 電気掃除機
JP2004167205A (ja) 真空掃除機用サイクロン集塵装置
JP4947110B2 (ja) 電気掃除機
US20040163206A1 (en) Cyclone-type dust collecting apparatus for a vacuum cleaner
JP2000166829A (ja) サイクロン集塵装置を持つ真空掃除機
KR20030088534A (ko) 진공청소기용 사이클론 집진장치
KR101805565B1 (ko) 진공 청소기용 오물 분리기
EP3612071B1 (en) Suction cleaner
JP7235243B2 (ja) 遠心分離式集塵器及びこれに接続可能な補助集塵ユニット
JP4749457B2 (ja) 電気掃除機
CN107595203A (zh) 尘杯组件及吸尘器
JPH03109663U (ja)
JP5193932B2 (ja) 電気掃除機
JP2004105364A (ja) 電気掃除機
WO2002078505A2 (en) Vacuum cleaner including a cyclone separator
CN209315743U (zh) 吸尘器及涡旋分离器
CN207525059U (zh) 一种纳污能力优异的大流量滤芯
CN217473058U (zh) 空气过滤器
CN109363577A (zh) 吸尘器及涡旋分离器
CN210383765U (zh) 吸尘器用旋风分离器
JP2002315698A (ja) 電気掃除機
RU39513U1 (ru) Вихревой пылеуловитель

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7235243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150