JP2513342Y2 - 防塵フィルタ付きサイクロンを備えた精米機 - Google Patents

防塵フィルタ付きサイクロンを備えた精米機

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JP2513342Y2 JP1990078581U JP7858190U JP2513342Y2 JP 2513342 Y2 JP2513342 Y2 JP 2513342Y2 JP 1990078581 U JP1990078581 U JP 1990078581U JP 7858190 U JP7858190 U JP 7858190U JP 2513342 Y2 JP2513342 Y2 JP 2513342Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、防塵フィルタ付きサイクロンを備えた精米
機に関し、特に、防塵フィルタ付きサイクロンの構造に
関する。
〔従来の技術〕
小型精米機においては、精白室で玄米から分離された
糠が吸引ファンによって搬送路を介して機外に排出さ
れ、搬送路の機外には風選サイクロンが接続されてい
る。この風選サイクロンでは、遠心分離の下降旋回気流
によって糠を風選して空洞コーンの下端排出口から落下
させて糠を回収すると共に、逆流した上昇気流を上端の
空気排出口から上昇排気する。ところが、この風選サイ
クロンは糠,塵埃等の微粒子と空気を完全に分離できる
ものではなく、どうしても上端の空気排出口から排気さ
れる気流中には塵埃等の微粒子が含まれてしまう。精米
機自体を屋外で使用する場合はさほど問題とはならない
が、屋内で精米機を使用すると、サイクロンの上端の空
気排出口から出た微細な糠粉や塵埃などで作業場雰囲気
に含まれる微粒子密度が上昇し、労働環境上、健康問題
を生じる。
そのため、従来ではサイクロンの上端空気排出口に
は、布袋製の防塵フィルタが取付けられており、サイク
ロンの風選能力を若干落としても、この防塵フィルタに
よって排気される空気流に含まれている微粒子をろ過
し、極力、作業場雰囲気に微粒子を拡散させないように
している。
ここに、布袋製の防塵フィルタのサイクロンへの取付
け方法としては、その袋口を紐やクランプ部材でサイク
ロンの空気排気口に固定している。使用時には排出され
る空気流の圧力によって布製のフィルタが袋状に膨らん
だ状態になる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、精米機の使用時間が長くなり、布袋製の防
塵フィルタの目詰まりが酷くなると、防塵フィルタ内の
空気圧が高くなり、背圧上昇で排気能力が落ち、サイク
ロンの風選能力が低下し、糠等も逆流して上端空気排出
口から排気される空気に含まれる糠等の密度も高くな
る。そしてこのような悪循環により更に圧力が高くなる
ので、布袋製の防塵フィルタが上端空気排出口から外れ
たり、紐や他のクランプ部材の締め付け力が強いときに
は布袋製フィルタ自体がはち切れたりもする。布袋製フ
ィルタが外れたり、はち切れたりせずに、目詰まり状態
の酷いまま精米機が使用され続けると、遡及的な影響に
より吸引ファンによる糠風送能力が低下し始め、今度は
精米効率の低下を招く。
このため、精米機使用者は布袋製の防塵フィルタ掃除
を小まめに行う必要があるが、しかし実際は、その掃除
時期の目安も判らないので、上述のようなフィルタ目詰
まりによる精米能力の低下等の不都合を招来していると
いうのが実情である。
また、掃除を行う場合は、紐や他のクランプ部材を解
いて防塵フィルタを取外し、洗浄乾燥を行い、その後、
紐や他のクランプ部材を用いてフィルタを取付けなけれ
ばならず、取付け取外し作業が煩雑である。
そこで上記問題点に鑑み、本考案の課題は、防塵フィ
ルタのサイクロンへの取付け及び取外し作業の容易化と
共に、防塵フィルタ自身の清掃時期の視認性に富む防塵
フィルタ付きサイクロンを備えた精米機を実現すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕 上記の課題を解決するために、本考案の講じた手段
は、防塵フィルタを多孔質弾性素材を以て形成された略
袋状でその略袋状形態を自己維持可能の厚みを有する雄
形フィルタとして構成し、排気流の内圧を活用してフィ
ルタを雌形差込み連結部に抜け止めさせる点を特徴とし
ている。即ち、本考案は、サイクロンの空気排出口から
排出される空気流をろ過する防塵フィルタと、上記防塵
フィルタの開口端が着脱可能に嵌着する差込み連結部を
持つフィルタホルダとを有するサイクロンを備えた精米
機において、上記防塵フィルタは、多孔質弾性素材を以
て形成された略袋状で、その略袋状形態を自己維持可能
の厚みを有する雄形フィルタであり、上記差込み連結部
は、上記防塵フィルタの開口端側が内接して嵌入する雌
形連結部であることを特徴とする。
ここで、上記雌形連結部としては、突出した筒形状で
はなく、上記防塵フィルタの開口端が挿抜可能の円環状
溝とすることができる。そして、上記差込み連結部は、
上記空気排出口の外周に塵溜め凹部を設けて形成されて
成ることが好ましい。
〔作用〕
防塵フィルタはそれ自身で厚みのある袋状に自立した
剛性を有しているため、型崩れ無しに把持することがで
きるが、フィルタホルダの差込み連結部は雄形フィルタ
の開口端側が内接して嵌入する雌形連結部であるため、
フィルタの開口端をフィルタホルダの差込み連結部の中
に挿入するだけで、フィルタの取付けができ、また、フ
ィルタを引き抜くだけでフィルタの取外しができる。ク
ランプ材を用いずに済み、フィルタの着脱作業のワンタ
ッチ化を実現できる。また、サイクロンを稼働させる
と、空気排出口から排気される空気流の内圧によって雄
形フィルタが弾性変形で脹らみ加減となり、その基部の
開口端も広く膨らもうとするので、その開口端が雌形連
結部の内面に内接して自然とフィルタの抜け止め作用が
発揮される。
ここに、本願考案とは逆に、差込み連結部が防塵フィ
ルタの開口端側が外接して嵌合する雄形連結部である場
合、内圧によって雌形フィルタの開口端が膨らんで緩ん
でしまうため、雌形フィルタの開口端を雄形連結部にき
つく嵌めておく必要があり、雌形フィルタの着脱時には
内圧が無い分なお一層強い締まり嵌め状態となる。その
ため、フィルタの着脱時の作業がきわめて大変であり、
フィルタ着脱部の劣化や損傷が起こり易い。またフィル
タ目詰まりが限界に達した場合、雌形フィルタの雄形連
結部から突如に抜け外れる突発事態を生じるおそれがあ
る。
しかし、本願考案のように、雌形連結部に雄形フィル
タを差し込んだ構造においては、フィルタ目詰まりが進
むと、内圧の上昇によりフィルタの抜け止め作用も自然
に増すので、フィルタが引き抜き方向へ除々に変移する
程度に過ぎず、突発事態を回避でき、また、フィルタの
劣化や損傷を抑制することができる。そして、例えばフ
ィルタの変位を目印としてフィルタの掃除・洗浄時期を
使用者に喚起できる利点もある。
差込み連結部は空気排出口を持つ突出した筒状でも良
く、また逆に、円環状溝でも構わないが、空気排出口の
外周に塵溜め凹部を設けた構成においては、排気が直に
フィルタに当たらず抜け難く、またサイクロンの停止時
にはフィルタ内に充満した多量の塵埃が塵溜め凹部に貯
留することになるので、空気排出口を逆流し難くなる。
〔実施例〕
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図には本例の小型精米機の断面図を示してあり、
第2図にはその側面図を示してある。これらの図に示す
ように、本例の小型精米機1は、その本体ケース2の上
側内部に穀粒タンク3を有し、その下端に形成した落と
し口31の下には水平方向に向けて精白室4が配置されて
いる。精白室4の下側を区画形成している除糠網41の下
側には、精白室内で穀粒から分離された糠などを精白室
から吸引して機外に排出するための排気系5が接続され
ている。一方、精白室4内に配置した精白ロール42によ
って精白された穀粒は、精白室出口43から出口樋44に落
下し、ここを通って外部に搬出される。
上記の排気系5の構成を説明する。この排気系5は精
白室に接続された吸引口51を有し、この吸引口51は搬送
ホース52を介して吸引ファン53の吸引口54に接続されて
いる。従って、精白室内からは除糠網41を介して糠など
が吸引ファン53によって吸引される。吸引ファン53の吐
出口55は、排出ホース56を介して機外に配置したサイク
ロン6に接続されている。従って、吸引された糠など
は、吸引ファンの吐出口から排出ホース56を介してサイ
クロン6に排出され、ここにおいて、空気流から糠など
が遠心分離されて、その下端側排出口61を通って糠袋8
内に回収される。遠心分離が行われた後の空気流は、サ
イクロン上端の空気排出口62を通って流出する。サイク
ロン6には、防塵フィルタ7が取付けられており、排出
口62から排出された空気流は、このフィルタ7の目を通
って、そこに含まれている微小の糠等がろ過されて大気
中に排出される。ここに、第1図および第2図から判る
ように、上記の精白室内の精白ロール42および排気系を
構成する吸引ファン53は、ベルト、プーリから構成され
る動力伝達機構9を介して、駆動源であるモータ10の出
力軸に連結されている。
次に、第3図を参照して、サイクロン6および防塵フ
ィルタ7の構造を説明する。サイクロン6は、外筒63
と、この内部に同軸状態に取りつけた中筒64から構成さ
れている。外筒63はその上半部が円筒形状をしており、
下半部が下方に向けて窄まった円錐台形状をしており、
この下端開口が排出口61となっている。中筒64は外筒の
上端面63aを貫通して上方に突出した状態に取付けられ
ている。これらの外筒63及び中筒64によって形成される
環状通路65内に、上記の排出ホース56を介して精米機本
体の側から排出空気が送り込まれる。
この外筒63の上端面63a側の外周面には、円筒形状の
フィルタホルダ66が嵌められている。このフィルタホル
ダ66は、その下端面側に、サイクロンへのホース接続端
56aの上に跨がる半円形切り欠き部66aが形成されてい
る。フィルタホルダ66は、外筒63に嵌めた状態におい
て、その上半部が差込み連結部として外筒上端面63aか
ら上方に突出するように、その長さが設定されている。
この突出しているフィルタホルダの差込み連結部66bは
その内側にフィルタ7の開口端側71が嵌まる雌形連結部
となっている。また、突出した空気排出口62と差込み連
結部66bとの間の環状凹みは塵溜め凹部となっている。
防塵フィルタ7は、スポンジ状の多孔質弾性素材を用
いて円筒形状に成形されており、それ自体で円筒形状を
保持するに足る剛性を付与するためのある程度の厚みを
有している。このフィルタ7の外径は、上記のホルダ66
の内径よりも僅かに大きく設定されている。
このように構成した本例の小型精米機のサイクロン6
において、そこにフィルタ7取り付けるに当たっては、
その開口端71をフィルタホルダ66の差込み連結部66bの
内側に強制的に差し込めばよい。すなわち、フィルタ7
はスポンジ状の素材から形成されており、弾力的可撓性
があるので、僅かに内側に向けて撓んだ状態で、フィル
タホルダ66の連結部66a内に差し込まれる。差し込まれ
た後は、フィルタの下端開口71はその弾性復帰力によっ
て連結部66aの内周面に密着し、サイクロン6の側から
排出される空気流の圧力では外れない状態となる。特
に、図3に示すように、連結部66aがフィルタ7の内接
する雌形体であるので、空気排出口から排気された空気
圧によって防塵フィルタが脹らみ加減になり、その基部
の開口端も拡くなるような変形が生じるため、開口端が
雌形体の内側に圧接した状態となる。これによってサイ
クロン動作時には差込み型の防塵フィルタでも離脱せ
ず、取付け信頼性が高い。一方、フィルタ7を取外すに
は、上記とは逆に、フィルタ7を上に引き上げればよ
い。この引上げ動作によって、フィルタの開口端71がフ
ィルタホルダ66の側から簡単に外れる。このように、本
例においては、フィルタ7の取付け、取外し作業をワン
タッチで簡単に行うことができる。特に、筒形状のフィ
ルタであるため、フィルタホルダへの位置合わせ無しに
差し込むことができ、それ故、取付け操作のワンタッチ
化が達成されている。フィルタ7の素材が合成樹脂製ス
ポンジであるので、安価で耐久性が良く、洗浄等でも劣
化し難い。
防塵フィルタの使用が永くなると、目詰まりにより防
塵フィルタ内の圧力が除々に増し、これに伴いフィルタ
7が連結部66bから抜け方向に変位し始める。このよう
な防塵フィルタの変位はフィルタが袋状の自己形状維持
性のある剛性を有しているので外部から視覚的に察知可
能(視認性)であり、使用者はこのフィルタ変位又は姿
勢変化を以てフィルタ掃除時期を知ることができる。こ
のような視認性の利益は、従来形の布製フィルタでは得
られない効果である。
更にフィルタの目詰まりが進み、フィルタのずれが大
きくなるので、フィルタがフィルタホルダから局部的に
外れて隙間から空気リークが発生する。従来は、フィル
タの目詰まりが酷くなったときは、フィルタの破損や精
米効率の低下等を引き起こしていたが、本例ではこのよ
うな不都合がなく、フィルタ変位により隙間が自ずと形
成され、フェイルセーフ的に空気リークを生じ、またそ
の際は風切り音を発生する。これによって使用者は聴覚
的にもフィルタ清掃時期を認識できる。
また、本例の防塵フィルタ7は、袋状の自己形状維持
性のある剛性を得るにある程度の厚みのある多孔質弾性
素材を用いているが、多孔質弾性素材の厚みは布製袋の
生地の厚みに比して相当の厚さがある分、多孔質材に捕
獲される微粒子等の量が増大し、集塵能力を相当高ま
る。このため、布製のフィルタに比べて清掃頻度を少な
くすることができる。
そして、本例では突出した空気排出口62と差込み連結
部66bとの間の環状凹みが塵溜め凹部となっているた
め、上昇排気が直にフィルタ7内面に当たらず抜け難
く、またサイクロンの停止時にはフィルタ7内に充満し
た多量の塵埃が塵溜め凹部に貯留することになるので、
空気排出口を逆流し難くなる。
第4図は本考案の実施例と対比するめのフィルタホル
ダ構造の参考例を示す断面図である。第4図に示すフィ
ルタホルダ11は、フィルタ7が外接する雄形体で、円筒
形状の本体部分11aの上端に、縮径部分の差込み連結部1
1bを形成した構成となっている。本体部分11aはサイク
ロン6の外筒外周に丁度嵌まる大きさになっており、差
込み連結部11aはフィルタ7の下端開口71の内径よりも
僅かに大きな寸法に設定されており、この差込み連結部
11aの外周部分がフィルタ開口端71の差し込み部とされ
ている。そして、これらの本体部分11aと差込み連結部1
1bとの間の環状段部11cが、フィルタ7の開口端71の座
面とされている。また、本体部分11aには、排出ホース
接続端56aに跨がる半円形の切り欠き部11dが形成されて
いる。この構成のフィルタホルダ11を用いても、上記の
例と同様に、簡単にフィルタ7の取付け・取外しを行う
ことができる。しかし、差込み連結部11bが防塵フィル
タ7の開口端側71が外接して嵌合する雄形連結部である
ので、内圧によって雌形フィルタの開口端71が膨らんで
緩んでしまうため、雌形フィルタの開口端を連結部11b
にきつく嵌めておく必要があり、雌形フィルタの着脱時
には内圧が無い分なお一層強い締まり嵌め状態となる。
そのため、フィルタの着脱時の作業がきわめて大変であ
り、フィルタ着脱部の劣化や損傷が起こり易い。また、
フィルタ目詰まりが限界に達した場合、雌形フィルタの
雄形連結部から突如抜け外れる突発事態を生じるおそれ
がある。
第5図は本考案の別のフィルタホルダ構造を示す断面
図である。この図に示すフィルタホルダ12も筒形状をし
ているが、その内径は、サイクロン6の外筒63よりも一
回り大きく、フィルタ7の外径よりも僅かに小さに寸法
に設定されている。そして、前述の各例と同様に、排出
ホース接続端56aに跨がる半円径の切り欠き部12aが形成
されている。なお、本例においては、フィルタ7の開口
端71にも、同様に、排出ホース接続端56aに跨がる半円
形の切り欠き部71aが形成されている。本例のフィルタ
ホルダ12を用いた場合には、このホルダ12の内周面と、
サイクロン外筒63の外周面との間の円環状溝に、フィル
タの開口端71が差し込まれる。本例のホルダ12を用いた
場合においても、図3に示す実施例と同様に、簡単な操
作により、フィルタ7の取付け、取外しを行うことがで
きる。
なお、上記の各例においては、フィルタの形状が円筒
形状であるが、異なる断面形状にフィルタを形成しても
よいことは勿論であり、袋状に形成されていれば良い。
また、フィルタの素材としては、目標とするろ過特性を
有し、成形したときにその形状を自己保持するに足る剛
性(厚み)を有するものであれば、いずれの素材であっ
てもよい。このような素材としては、ウレタンなどのス
ポンジ状の発泡材(合成樹脂スポンジ材)を挙げること
ができる。
一方、フィルタホルダは、金属製あるいはプラスチッ
ク製などとすることができ、サイクロン本体とは別個の
部材として製造して、サイクロン本体の側に接着材など
で固定してもよく、あるいは、サイクロン本体側に一体
的に成形してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、フィルタホルダの差
込み連結部が雄形の防塵フィルタの開口端側が内接して
嵌入する雌形連結部であることを特徴としているため、
次のような特有の効果を奏するものである。
サイクロンを稼働させると、空気流の内圧によって雄
形フィルタが弾性的に膨らみ、その基部の開口端も広く
膨らもうとするので開口端が雌形連結部の内面により圧
接して自然とフィルタの抜け止め作用が発揮される。こ
のため、サイクロンの非稼働時には、雄形フィルタと雌
形連結部とが緩い嵌め合い状態であるので、フィルタの
開口端をフィルタホルダの差込み連結部の中に挿入する
だけでフィルタの取付けが容易にでき、また、フィルタ
を引き抜くだけでフィルタの取外しが容易にできる。即
ち、クランプ材を用いずに済み、フィルタの着脱作業の
ワンタッチ化を実現できる。また、フィルタを常時過度
に締め付けていないので、フィルタの劣化や損傷を抑制
でき、フィルタの耐用年数を延ばすことができる。
また、フィルタ目詰まりが進むと、内圧の上昇により
フィルタの脹らみが大きくなり、これによりフィルタの
抜け止め作用も増すので、フィルタは引き抜き方向へ除
々に変移するに過ぎず、フィルタ抜けの突発事態を回避
できる。そしてまた、例えばフィルタの変位を目印とし
てフィルタの掃除・洗浄時期を使用者に喚起できる。
空気排出口の外周に塵溜め凹部を設けた構成において
は、排気が直にフィルタに当たらず抜け難く、またサイ
クロンの停止時にはフィルタ内に充満した多量の塵埃が
塵溜め凹部に貯留することになるので、空気排出口を逆
流し難くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る小型精米機を示す概略
断面図である。 第2図は第1図の精米機を矢印IIの側から見た側面図で
ある。 第3図は第1図におけるサイクロンおよびフィルタの部
分を拡大して示す拡大断面図である。 第4図は本考案の実施例と対比するめのフィルタホルダ
構造の参考例を示す断面図である。 第5図は本考案の別のフィルタホルダ構造を示す断面図
である。 〔符号の説明〕 1……小型精米機 6……サイクロン 7……防塵フィルタ 62……サイクロンの空気排出口 63……サイクロンの外筒 63a……サイクロンの上端面 64……サイクロンの中筒 11,12,66……フィルタホルダ 11b……雄形差込み連結部 66b……雌形差込み連結部 66a……半円形切り欠き部 71……フィルタの開口端。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイクロンの空気排出口から排出される空
    気流をろ過する防塵フィルタと、前記防塵フィルタの開
    口端が着脱可能に嵌着する差込み連結部を持つフィルタ
    ホルダとを有するサイクロンを備えた精米機において、
    前記防塵フィルタは、多孔質弾性素材を以て形成された
    略袋状で、その略袋状形態を自己維持可能の厚みを有す
    る雄形フィルタであり、前記差込み連結部は、前記防塵
    フィルタの開口端側が内接して嵌入する雌形連結部であ
    ることを特徴とする防塵フィルタ付きサイクロンを備え
    た精米機。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
    前記雌形連結部は前記防塵フィルタの開口端が挿抜可能
    の円環状溝であることを特徴とする防塵フィルタ付きサ
    イクロンを備えた精米機。
  3. 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    において、前記差込み連結部は前記空気排出口の外周に
    塵溜め凹部を設けて形成されて成ることを特徴とする防
    塵フィルタ付きサイクロンを備えた精米機。
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