JP7232977B2 - スティック糊の容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に棒状の糊が充填されるスティック糊の容器に関する。
紙等を貼着または接着するために用いられる固形の糊を細長い容器に収容し、これを少量ずつ繰り出すことのできるスティック糊が周知である。
従来のスティック糊は、容器の先端に開設された円形状の糊導出口から円柱状の糊が現れるものであった。そのようなスティック糊では、例えば、四角形状の用紙の周囲に糊を塗布しようとするときに、当該用紙の縁や角の部分に糊をはみ出さないよう綺麗に塗ることが容易でない。それ故、容器の先端に開設された四角形状の糊導出口から四角柱状の糊が現れる態様のスティック糊が開発されるようになった。
一方、四角柱形のスティック糊において、非使用時に装着するキャップ及び当該キャップが外嵌されるキャップ取付筒がそれぞれ角形筒状をなしていると、キャップ及びキャップ取付筒が円筒状をなす従前のスティック糊と比較して気密性が低下する不利が生ずる。角形筒状をなすキャップとキャップ取付筒とは、その隅角部では互いに密着してしっかりと嵌合されていても、それ以外の側辺部では密着しにくく、全体として高い気密性を保つことが難しい。そして、非使用時の気密性が損なわれると、容器内の糊が早期に劣化して使用可能期間が短くなったり、キャップの内周またはキャップ取付筒の外周に乾燥した糊が固着してキャップの着脱に支障を来したりする等の問題を招来する。
そこで、容器の先端の糊導出口を非円形の角形状に成形しつつ、容器の先端に向かって開放した隙間を介して糊導出口よりも径が拡大した円筒状のキャップ取付筒を外側に形成することにより、円筒状をなすキャップをそのキャップ取付筒に嵌合できる構造とすることが考案された(以上、下記特許文献1を参照)。
特許第5928663号公報
本発明は、簡素な構造でキャップを装着する非使用時の気密性を確保し得るスティック糊の容器を提供することを所期の目的とする。
本発明では、内部に糊が充填される糊充填空間を有するとともに先端に前記糊を外部に導出させるための円形状でない糊導出口を有した容器本体と、この容器本体の糊充填空間が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び前記糊を外部に導出可能な開放状態の何れかを選択的にとり得る開閉機構とを具備するスティック糊の容器であって、前記開閉機構が、前記容器本体に連接して設けられ前記糊導出口よりも外側方に張り出す鍔状をなすキャップ取付体と、このキャップ取付体に外側から着脱可能に嵌合するキャップとを備え、キャップ取付体の外側の一周連続した円形状をなす嵌合部が、キャップの円筒状若しくは略円筒状の内周面の所定部位に密接し緊密に嵌合する、及び/または、キャップの内周面から内側方に突出し一周連続した円形状をなす嵌合部が、キャップ取付体の外側の一周連続した円形状をなす嵌合部を乗り越えて同キャップ取付体の円筒状または略円筒状の外周面の所定部位に密接し緊密に嵌合するスティック糊の容器を構成した。ここで、「円形状」とは、中心からの距離が一定の真円のみならず、例えば真円に近い楕円等、中心からの距離が完全に一定ではない誤差を含んだ形状をも包含する概念である。
スティック糊の非使用時にキャップを容器本体に装着した閉止状態での気密性をより一層高めるためには、前記キャップ取付体の円形状をなす嵌合部が前記キャップの円筒状をなす内周面に密接する構造とすることが好ましい。
また、前記容器本体における前記キャップ取付体から先端とは反対側の基端方向に偏倚した箇所に、前記閉止状態にて前記キャップの周壁の端面に当接または極近接する当たり部が、キャップ取付体とは間隙を隔てて設けられることも好ましい。
前記キャップの周壁が円筒状をなす一方、前記容器本体における前記糊を塗布する操作を行う使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分の外周が横断面視において非円形状をなしている場合、前記当たり部を、前記容器本体における前記把持部分から先端方向に偏倚した箇所にあって、把持部分の外周よりも外側方に張り出し、その先端方向を向く面が一周連続した円環状をなして前記キャップの周壁の端面に当接または極近接するものとすることができる。
あるいは、内部に糊が充填される糊充填空間を有するとともに先端に前記糊を外部に導出させるための円形状でない糊導出口を有した容器本体と、この容器本体の糊充填空間が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び前記糊を外部に導出可能な開放状態の何れかを選択的にとり得る開閉機構とを具備するスティック糊の容器であって、前記開閉機構が、前記容器本体に連接して設けられ前記糊導出口よりも外側方に張り出す鍔状をなすキャップ取付体と、このキャップ取付体に外側から着脱可能に嵌合するキャップとを備え、キャップ取付体の外側の円形状をなす嵌合部にキャップが嵌合するかまたはキャップの内側の円形状をなす嵌合部にキャップ取付体が嵌合し、前記容器本体における前記キャップ取付体から先端とは反対側の基端方向に偏倚した箇所に、前記閉止状態にて前記キャップの周壁の端面に当接または極近接する当たり部が、キャップ取付体とは間隙を隔てて設けられ、前記キャップの周壁が円筒状をなす一方、前記容器本体における前記糊を塗布する操作を行う使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分の外周が横断面視において非円形状をなし、前記当たり部、前記容器本体における前記把持部分から先端方向に偏倚した箇所にあって、把持部分の隅角部と重なる部位にのみ断続的に設けられ、その先端方向を向く面が前記キャップの周壁の端面に当接または極近接するものとしても構わない。
そして、横断面視において前記把持部分の外側辺が前記糊導出口の内側辺と平行または略平行となっているならば、使用者が容器本体を把持して糊を塗布する際の作業性が向上する。
前記キャップ取付体及び前記キャップは、例えば樹脂成形品とする。
本発明によれば、簡素な構造でキャップを装着する非使用時の気密性を確保し得るスティック糊の容器を実現できる。
本発明の一実施形態のスティック糊及びその容器の斜視図。 同実施形態のスティック糊及びその容器の要部を拡大して示す斜視図。 同実施形態のスティック糊の容器を破断し要部を拡大して示す斜視図。 同実施形態のスティック糊の容器を破断して示す斜視図。 同実施形態のスティック糊の容器の分解斜視図。 同実施形態のスティック糊の容器の要部を拡大して示す縦断面図。 同実施形態のスティック糊の容器のA-A線端面図。 同実施形態のスティック糊の容器のB-B線端面図。 本発明の変形例の一に係るスティック糊及びその容器の斜視図。 同変形例のスティック糊及びその容器の要部を拡大して示す斜視図。 同変形例のスティック糊の容器を破断し要部を拡大して示す斜視図。 同変形例のスティック糊の容器を破断して示す斜視図。 同変形例のスティック糊の容器の要部を拡大して示す縦断面図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図8に、本実施形態のスティック糊1及びその容器2を示す。スティック糊1は、容器2内に固形の棒状の糊3を充填または収容してなり、その糊3を容器2の糊導出口から少量ずつ繰り出して使用することのできるものである。本実施形態のスティック糊1の容器2は、内部に糊3が充填される糊充填空間41を有するとともに先端(または、前端、頂端、上端)に糊3を外部に導出させるための真円でない糊導出口42を有した容器本体4と、この容器本体4の糊充填空間41が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び糊3を外部に導出可能な開放状態を選択的にとり得る開閉機構5と、糊3を糊導出口42から漸次導出させるための糊押出機構6とを具備する。
図3ないし図8に示すように、容器本体4は、糊充填空間41を内包しかつ糊充填空間41を外部に連通させる糊導出口42を先端に開設した管状体である糊充填部43と、この糊充填部43の外側を取り巻き使用者が把持するための把持部分441を有したボディ44とを備える。本実施形態では、糊充填部43とボディ44とを、例えば合成樹脂または硬質樹脂により一体成形している。但し、糊3が消費された後に新たな糊3を装填することのできる詰め替えタイプのスティック糊1にあっては、糊充填部43を交換用のリフィル(の少なくとも一部)としてボディ44に対して脱着できることがある。
本実施形態における糊3は、角柱状、特に四角柱状をなす。従って、糊導出口42に至る糊充填部43の内周面431は、糊3の外周形状に合致するような角形筒状、特に四角筒状に形成してある。なお、この内周面431には、後述するレール433を突出させて設けている。糊充填部43の先端の筒状部分432は、ボディ44の先端よりも先方に突き出し、その先端に糊導出口42が開口している。
ボディ44は、糊充填部43の先端筒状部分432以外の部分を抱持するもので、その外周441が糊3の外周の形状または糊充填部43の内周431の形状に相似した角筒状、特に四角筒状をなしている。換言すれば、図7及び図8に示すように、糊3及び容器2が伸長する方向と平行な軸線と直交する面で切った横断面視において、ボディ44の外側辺である四辺442が、糊充填部43及び糊導出口42の内側辺(さらには、糊3の外側辺)である四辺421と平行または略平行となっている。尤も、ボディ44の外周441の隅角部、即ち辺442と辺442とが交わる四隅は丸面取りしてある。このボディ44の外周441は、スティック糊1を使用して糊3を塗布しようとする使用者が把持することのできる把持部分として機能する。
糊充填部43及びボディ44の基端(または、後端、底端、下端)部には、糊充填空間41を基端側から閉塞する底壁45を一体成形している。底壁45の中心部には、当該底壁45を貫通する軸孔451を穿ってある。軸孔451は、後述する糊押出機構6に係わる。
本実施形態のスティック糊1の容器2の開閉機構5は、容器本体4の先端側に設けたキャップ取付体51と、このキャップ取付体51に外側から嵌合することで装着されて容器本体4の糊導出口42を被覆するキャップ52とを要素とする。
キャップ取付体51は、容器本体4の外周441に接合しつつ、糊導出口42を囲繞する先端筒状部分432の外周面よりも外側方に張り出した鍔状をなす。キャップ取付体51は、ボディ44の先端または糊充填部43の先端筒状部分432の基端の近傍の部位に連接している。キャップ取付体51は稠密であり、容器本体4との間に隙間は存在しない。キャップ取付体51の外周面511は、円形状である。本実施形態では、キャップ取付体51とボディ44とを、例えば合成樹脂または硬質樹脂により一体成形する。同時に、キャップ取付体51は糊充填部43(の先端筒状部分432)とも一体化しているが、既に述べたような詰め替えタイプのスティック糊1にあっては、糊充填部43とキャップ取付体51とが分離することがあり得る。
キャップ取付体51は、容器本体4の糊導出口42よりも容器2の基端側に偏倚している。即ち、糊導出口42は、キャップ取付体51よりも先方に位置する。
また、容器本体4における、キャップ取付体51から容器2の基端方向に偏倚した箇所、かつ把持部分441から容器2の先端方向に変位した箇所に、当たり部53を設けている。当たり部53は、閉止状態にてキャップ52の周壁521の端面525が当接または極近接する部位である。キャップ取付体51と当たり部53との間には、軸線と平行または略平行に開いた間隙532が介在する。当たり部53は、容器本体4を把持して糊3を塗布する使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分441の先端領域に臨む。そして、当たり部53は、把持部分441の外周面よりも外側方に張り出し、先端方向を向く面531が一周連続した円環状をなしている。
キャップ52は、中空の円筒状をなす周壁521の先端部を頂版524により閉塞した形状をなしており、その周壁521の内周522をキャップ取付体51の外周511に嵌合させるようにして、キャップ取付体51に対し着脱自在に装着することができる。キャップ52は、例えば合成樹脂または硬質樹脂により一体成形する。
スティック糊1を使用しないときには、図1、図4、図6ないし図8に示すように、キャップ52をキャップ取付体51に外嵌して装着、キャップ52の内に容器本体4の先端筒状部分432及び糊導出口42を収容し、キャップ52によりこれらを被覆して外部から遮蔽する閉止状態とする。スティック糊1を使用するときには、図2及び図3に示すように、キャップ52をキャップ取付体51から脱離させ、容器本体4の先端筒状部分432及び糊導出口42を露出させた開放状態とすればよいことは言うまでもない。頂版524の外周縁は、若干ながら周壁521の外周よりも径方向に沿って外側方に迫り出している。
キャップ取付体51は、その外周511に軸線方向から見て円形状の嵌合部512を有している。より具体的には、円筒状または略円筒状の外周面511の所定部位から径方向に沿って外側方に突出し周方向に沿って一周連続したリブ512を成形しており、このリブ512が嵌合部としてキャップ52の円筒状または略円筒状の内周面522の所定部位に密接することで、当該嵌合部512がキャップ52の円形状の内周522に緊密に嵌合する。リブ512の断面の外縁は、糊3及び容器2が伸長する方向と平行な軸線と重なる面で切った縦断面視において、円弧状または楕円弧状をなす。
キャップ52もまた、その内周522に軸線方向から見て円形状の嵌合523を有している。より具体的には、円筒状または略円筒状の内周面522の所定部位から径方向に沿って内側方に突出し周方向に沿って一周連続したリブ523を成形しており、このリブ523が嵌合部としてキャップ取付体51の円筒状または略円筒状の外周面511の所定部位に密接することで、当該嵌合部523がキャップ取付体51の円形状の外周511に緊密に嵌合することができる。リブ523の断面の外縁は、縦断面視において円弧状または楕円弧状をなす。
図1、図4、図6ないし図8に示す閉止状態では、キャップ52のリブ523がキャップ取付体51のリブ512よりも容器2の基端側に所在する。即ち、キャップ52をキャップ取付体51に装着する過程で、キャップ52のリブ523がキャップ取付体51に対し容器2の先端側から基端側に向かって相対的に変位し、キャップ取付体51及び/またはキャップ52の弾性変形を伴いながらキャップ取付体51のリブ512を乗り越える。容器本体4の糊導出口42は、これらのリブ512、523よりも先方に配されている。
キャップ52を装着した閉止状態では、キャップ52の周壁521の端面525が、当たり部53の容器2の先端方向を向く面531に当接または極近接する。キャップ52のリブ523は、キャップ52の端縁部の内周面522、キャップ取付体51の外周面511に面する位置から膨出している。キャップ取付体51のリブ512は、キャップ取付体51の外周面511、キャップ52の端縁部の内周面522に面する位置から膨出している。また、閉止状態では、キャップ52の周壁521の外周526と、当たり部53の外周533とが、面一または略面一となる。
図3ないし図5に示すように、糊押出機構6は、容器本体4の底壁45の軸孔451に挿通して糊充填部43内の糊充填空間41に侵入したねじ棒61と、底壁45により隔てられた糊充填部43の外にあるねじ棒61の基端部に固定した手動操作用のつまみ62と、糊充填部43内においてねじ棒61に螺着したエレベータ63とを備えている。つまみ62の外周621は、把持部分となる容器本体4のボディ44の外周441の形状に合致した角筒状、特に四角筒状をなす。ねじ棒61の外周には、雄ねじ611を切ってある。
エレベータ63は、容器2の先端側に向かって開口した有底の箱形をなし、糊充填部43内の糊充填空間41に充填される糊3を支持する。エレベータ63の底の中心部には、ねじ棒61の雄ねじ611に螺合する雌ねじ孔631を設けている。エレベータ63の外周面632は、糊充填部43の内周431の形状に合致するような角筒状、特に四角筒状に形成している。しかして、糊充填部43の内周面431と、これに当接または極近接するエレベータ63の外周面632とのうち一方に、糊3及び容器2の伸長方向即ち糊3の進退方向に沿って延伸するレール433を突出させて設け、他方に同方向に沿って延伸しレール433と係合する凹溝633を設けている。レール433と凹溝633との凹凸係合は、エレベータ63が容器本体4に対して相対的に軸線回りに回動することを禁じながら、エレベータ63が容器本体4に対して相対的に軸線と平行に移動することを案内する。
糊3を糊導出口42から繰り出して使用するためには、使用者が、キャップ52を取り外して糊導出口42を露出させる開放状態とした上で、容器本体4の外部にあるつまみ62を軸線回りに正回転させればよい。さすれば、つまみ62とともにねじ軸が正回転し、これに螺合しているエレベータ63が容器本体4の糊充填部43内で糊導出口42に接近する先端方向に移動し、エレベータ63に支持された糊3が糊充填空間41から糊導出口42を通じて押し出される。
使用を終えて繰り出した糊3を糊導出口42よりも没入させるためには、使用者が、つまみ62を軸線回りに逆回転させればよい。さすれば、ねじ軸が逆回転し、エレベータ63が糊充填部43内で糊導出口42から離反する基端方向に移動し、エレベータ63に支持された糊3が糊充填空間41内に引き込まれる。しかる後、キャップ52を再び装着して糊導出口42を被覆する閉止状態とする。
本実施形態では、内部に糊3が充填される糊充填空間41を有するとともに先端に前記糊3を外部に導出させるための円形状でない糊導出口42を有した容器本体4と、この容器本体4の糊充填空間41が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び前記糊3を外部に導出可能な開放状態の何れかを選択的にとり得る開閉機構5とを具備するスティック糊1の容器2であって、前記開閉機構5が、前記容器本体4に連接して設けられ前記糊導出口42よりも外側方に張り出す鍔状をなし隙間を内包しないキャップ取付体51と、このキャップ取付体51に外側から着脱可能に嵌合するキャップ52とを備え、キャップ取付体51の外側の円形状をなす嵌合部512にキャップ52が嵌合するかまたはキャップ52の内側の円形状をなす嵌合部523にキャップ取付体51が嵌合するスティック糊1の容器2を構成した。
このようなものであれば、角形状をなす糊導出口42から角柱状をなす糊3を繰り出して、四角形の用紙の角部等に無理なく糊3を美麗に塗布することが可能となる。糊充填部43の先端筒状部分432及び糊導出口42はキャップ取付筒51よりも先方に位置しており、その視認性が良好であり、糊3を塗布する箇所を常に確認しながら作業することができる。
スティック糊1の非使用時には、キャップ52をキャップ取付筒51の外周511に嵌合させて装着することで、糊充填部43の糊充填空間41に充填された糊3が密封されるため、乾燥その他による糊3の品質及び性能の経時変化を防止または抑制することができる。特に、キャップ取付筒51の嵌合部512及びキャップ52の嵌合部523をそれぞれ真円または真円に近い円形状に成形しているので、図7及び図8に示すように、キャップ52とキャップ取付筒51とを全周に亘って均一に密着させることが可能となり、一部に隙間が生じて気密性が損なわれる不具合を回避できる。
総じて言えば、簡素な構造で閉止状態におけるキャップ52の気密性を維持しながら、糊導出口42の形状の自由度を高めることができ、糊3の乾燥に起因する縮小固化その他の劣化の問題を解決しつつ、用紙の縁や角の部分への糊3の塗布の作業性を向上させることができる。
上掲の特許文献1に開示されている既存のスティック糊の容器のように、キャップが外嵌するための薄肉筒状のキャップ取付筒を成形する必要がないことから、容器本体4をより軽量化でき、容器本体4を構成する樹脂材料の使用量も削減できる。加えて、万が一キャップ取付筒が破損した場合、閉止状態における気密性が低下する懸念が生じるが、本実施形態の容器2であればこのような問題を生起しない。特許文献1に開示されている容器では、容器本体とキャップ取付筒との間に容器の先端方向に開放した隙間が形成されており、閉止状態にてこの隙間が糊導出口42を収容するキャップの内部空間に連通するので、隙間内の空気が糊に触れる(空気は、糊の乾燥、酸化等による縮小固化、劣化の原因となる)、または隙間内に糊の残渣が詰まることが想定され得る。だが、本実施形態の容器2であれば、そのような不利を招かない。
キャップ52を容器本体4に装着した閉止状態では、前記キャップ取付体51の円形状をなす嵌合部512が前記キャップ52の円筒状をなす内周面522に密接する。従って、スティック糊1の非使用時において、糊導出口42を被覆するキャップ52の気密性を高く保つことができる。
前記容器本体4における前記キャップ取付体51から先端とは反対側の基端方向に偏倚した箇所に、前記閉止状態にて前記キャップ52の周壁521の端面525に当接または極近接する当たり部53が、キャップ取付体51とは間隙532を隔てて設けられている。より具体的には、前記キャップ52の周壁521が円筒状をなす一方、前記容器本体4における前記糊3を塗布する操作を行う使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分441の外周が横断面視において非円形状をなし、前記当たり部53が、前記容器本体4における前記把持部分441から先端方向に偏倚した箇所にあって、把持部分441の外周(特に、外側辺442)よりも外側方に張り出し、その先端方向を向く面531が一周連続した円環状をなして前記キャップ52の周壁521の端面525に当接または極近接する。これにより、キャップ52を容器本体4に装着する際に、キャップ52を容器本体4に対して適正に位置付けることができる。
さらには、横断面視において前記把持部分441の外側辺442が前記糊導出口42の内側辺421と平行または略平行となっているので、使用者が糊導出口42から繰り出した糊3の側辺の向きを糊3を塗布する対象の用紙の縁辺の向きと平行に揃える操作が容易となる。
前記キャップ取付体51及び前記キャップ52は、ともに樹脂成形品である。特に、キャップ取付体51は、容器本体4に一体成形されている。前記キャップ取付体51及び前記キャップ52はそれぞれ円筒状をなしていることから、嵌合部たるリブ512、523を含めた成形がより容易となる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。図9ないし図13に示す変形例は、当たり部53の形状を上記実施形態におけるそれから変更したものである。上記実施形態の当たり部53は、容器2の先端方向に向かって、一周連続した円環状の端面531を成形し、その面531を当たり面としてキャップ52の周壁521の端面525の全域を当接または極近接させる構造であった。これに対し、図9ないし図13に示す変形例の当たり部53は、横断面視非円形状(特に、略方形状、四角筒状)をなす把持部分441の外周の隅角部(四隅)と重なる部位にのみ設けられており、容器4の先端方向を向く端面531は断続的であり一周連続していない。当該変形例の当たり部53は、ちょうど容器2の先端から基端に向かって容器本体4の隅角部を部分円筒状に切り欠くようにして形成している。閉止状態において容器本体4に装着されるキャップ52の周壁521の端面525は、軸線方向から見て容器本体4の隅角部と重なる部位に限り、当たり部53の端面531に当接または極近接する。
閉止状態においてキャップ52が外嵌するキャップ取付体51またはその嵌合部512は、容器本体4の他の部分と比較して軟らかい樹脂材料を用いて二色成形するようにしてもよい。
糊導出口42の形状は、正方形状には限定されず、三角形状や六角形状等の多角形状とすることが許される。その場合、糊導出口42から導出される糊3が、三角柱状や六角柱状等の多角柱状をなすこととなる。
その他、各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…スティック糊
2…容器
3…糊
4…容器本体
41…糊充填空間
42…糊導出口
5…開閉機構
51…キャップ取付体
511…外周面
512…嵌合部
52…キャップ
521…周壁
522…内周面
523…嵌合部
525…端面
53…当たり部
531…当たり面
532…間隙

Claims (6)

  1. 内部に糊が充填される糊充填空間を有するとともに先端に前記糊を外部に導出させるための円形状でない糊導出口を有した容器本体と、この容器本体の糊充填空間が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び前記糊を外部に導出可能な開放状態の何れかを選択的にとり得る開閉機構とを具備するスティック糊の容器であって、
    前記開閉機構が、前記容器本体に連接して設けられ前記糊導出口よりも外側方に張り出す鍔状をなすキャップ取付体と、このキャップ取付体に外側から着脱可能に嵌合するキャップとを備え、
    キャップ取付体の外側の一周連続した円形状をなす嵌合部が、キャップの円筒状若しくは略円筒状の内周面の所定部位に密接し緊密に嵌合するか
    または
    キャップの内周面から内側方に突出し一周連続した円形状をなす嵌合部が、キャップ取付体の外側の一周連続した円形状をなす嵌合部を乗り越えて同キャップ取付体の円筒状または略円筒状の外周面の所定部位に密接し緊密に嵌合するスティック糊の容器。
  2. 前記容器本体における前記キャップ取付体から先端とは反対側の基端方向に偏倚した箇所に、前記閉止状態にて前記キャップの周壁の端面に当接または極近接する当たり部が、キャップ取付体とは間隙を隔てて設けられている請求項記載のスティック糊の容器。
  3. 前記キャップの周壁が円筒状をなす一方、
    前記容器本体における前記糊を塗布する操作を行う使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分の外周が横断面視において非円形状をなし、
    前記当たり部が、前記容器本体における前記把持部分から先端方向に偏倚した箇所にあって、把持部分の外周よりも外側方に張り出し、その先端方向を向く面が一周連続した円環状をなして前記キャップの周壁の端面に当接または極近接する請求項記載のスティック糊の容器。
  4. 内部に糊が充填される糊充填空間を有するとともに先端に前記糊を外部に導出させるための円形状でない糊導出口を有した容器本体と、この容器本体の糊充填空間が外部に連通するのを気密に遮断する閉止状態及び前記糊を外部に導出可能な開放状態の何れかを選択的にとり得る開閉機構とを具備するスティック糊の容器であって、
    前記開閉機構が、前記容器本体に連接して設けられ前記糊導出口よりも外側方に張り出す鍔状をなすキャップ取付体と、このキャップ取付体に外側から着脱可能に嵌合するキャップとを備え、キャップ取付体の外側の円形状をなす嵌合部にキャップが嵌合するかまたはキャップの内側の円形状をなす嵌合部にキャップ取付体が嵌合し、
    前記容器本体における前記キャップ取付体から先端とは反対側の基端方向に偏倚した箇所に、前記閉止状態にて前記キャップの周壁の端面に当接または極近接する当たり部が、キャップ取付体とは間隙を隔てて設けられ、
    前記キャップの周壁が円筒状をなす一方、
    前記容器本体における前記糊を塗布する操作を行う使用者の母指または示指の指先が触れ得る把持部分の外周が横断面視において非円形状をなし、
    前記当たり部が、前記容器本体における前記把持部分から先端方向に偏倚した箇所にあって、把持部分の隅角部と重なる部位にのみ断続的に設けられ、その先端方向を向く面が前記キャップの周壁の端面に当接または極近接するスティック糊の容器。
  5. 横断面視において前記把持部分の外側辺が前記糊導出口の内側辺と平行または略平行となっている請求項または記載のスティック糊の容器。
  6. 前記キャップ取付体及び前記キャップがそれぞれ樹脂成形品である請求項1、2、3、4または5記載のスティック糊の容器。
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