JP2004306999A - 液体塗布容器の蓋部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】瞬間接着剤等の液体塗布容器において、塗布作業時のノズルからの液の噴出を防止する蓋部構造を提供する。
【解決手段】この発明は瞬間接着剤等の液状の収容物を封入する容器本体3側の先端のノズル孔5eより突出するように挿入され、軸方向に弾力的に進退移動する開閉ロッド4cをノズル部5d内に設け、該ノズル部5dにキャップ2を着脱可能に設けた容器に関する。そして上記キャップ2をノズル部5d側へ挿入した際に上記開閉ロッド4cの突出端を弾力に抗して内部に押し込むとともに、ノズル部5dの先端側に接触することによって外部よりノズル孔5eを塞ぐ当接部2bを前記キャップ2内に設けている。
また互いに嵌合し合うキャップ2と容器本体3側の嵌合部には、キャップ2を容器本体3に対して軸心回りに正逆回転させることによりキャップ2を容器本体3に対して軸心方向に進退させて開閉させるねじ部2f,5fを設けている。
【選択図】 図2
【解決手段】この発明は瞬間接着剤等の液状の収容物を封入する容器本体3側の先端のノズル孔5eより突出するように挿入され、軸方向に弾力的に進退移動する開閉ロッド4cをノズル部5d内に設け、該ノズル部5dにキャップ2を着脱可能に設けた容器に関する。そして上記キャップ2をノズル部5d側へ挿入した際に上記開閉ロッド4cの突出端を弾力に抗して内部に押し込むとともに、ノズル部5dの先端側に接触することによって外部よりノズル孔5eを塞ぐ当接部2bを前記キャップ2内に設けている。
また互いに嵌合し合うキャップ2と容器本体3側の嵌合部には、キャップ2を容器本体3に対して軸心回りに正逆回転させることによりキャップ2を容器本体3に対して軸心方向に進退させて開閉させるねじ部2f,5fを設けている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は主として瞬間接着剤等のように粘性の乏しい液体を収容する液体塗布容器の蓋部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来液状接着剤等を収容し、注出ノズル先端に突出したロッドやニードルを弾力的に内部に押し込むように目的箇所に押し付けることによって、ノズル先端を開口させて接着剤等を塗布する技術が特許文献1等によって公知である。
【0003】
また上記のようなロッドを、ノズル内で先端側に向かって弾力的に押し付ける専用のスプリングは特許文献2等によって公知である。さらに上記のような機構を用いたペンシル型の容器にノズル部全体を覆うようにキャップを着脱可能に嵌合されるものも公知である。
【0004】
【特許文献1】
実公昭47−34599号公報
【特許文献2】
実開昭58−43977号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記キャップ付のペンシル型塗布容器においては、例えばキャップを外してノズルを目的箇所に押し付け、瞬間接着剤を塗布する際に、高い外気温や揮発性接着剤の気化による内圧によって、接着剤が開蓋と同時に噴出し、目的箇所に塗布できなかったり、余分な場所に付着したりする欠点があった。
【0006】
この発明はこれらの問題点を解決するために、キャップを外す時に予め容器内の圧力を外部に開放させておき、塗布時のノズル開口時に上記のような液体噴出が生じない蓋部構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
さらに、この発明の2番目の目的は、キャップと本体側の嵌合部をねじによって形成し、ノズル先端面とキャップ内の底面又は天井面を密着させてノズル孔を閉じた状態でキャップを締め付けて取り付け、容器本体に対してキャップを軸心回りに回動させて取り外すことにより、容器の内圧を液体の塗布前に開放しようとする点にある。
その他この発明の目的と作用は発明の詳細な説明の中で明らかにされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明の蓋部構造は、第1に液状の収容物を封入する容器本体3側の先端に、収容物を取り出すノズル孔5eを備えたノズル部5dを設け、先端がノズル部5dの先端側に突出するように内部より上記ノズル孔5eに挿入され、軸方向に弾力的に進退移動することによりノズル孔5eを開閉する開閉ロッド4cを上記ノズル部5d内に設け、該ノズル部5dにノズル部5dを覆うキャップ2を着脱可能に設けた容器において、上記キャップ2をノズル部5d側へ挿入した際に上記開閉ロッド4cの突出端を弾力に抗して内部に押し込むとともに、ノズル部5dの先端側に接触することによって外部よりノズル孔5eを塞ぐ当接部2bを前記キャップ2内に設けてなることを特徴としている。
【0009】
第2に、互いに嵌合し合うキャップ2と容器本体3側の嵌合部には、キャップ2を容器本体3に対して軸心回りに正逆回転させることによりキャップ2を容器本体3に対して軸心方向に進退させて開閉させるねじ部2f,5fを設けてなることを特徴としている。
【0010】
第3に、当接部2bがノズル部5dの端面に沿って当接するキャップ2内奥部の当接面であることを特徴としている。
【0011】
第4に、キャップ2の外周に容器本体3に対してキャップ2を回動させるための把手部2aを設けたことを特徴としている。
【0012】
第5に、開閉ロッド4cの先端を円錐状に傾斜したニードル部4dとして形成したことを特徴としている。
【0013】
第6に、開閉ロッド4cの進退移動を弾力的に許容する手段が、容器本体3の先端側と開閉ロッド4cの基端部側との間に介挿され、開閉ロッド4cと一体成形されたプラスチック製のスプリング4bであることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1,図2はこの発明の一実施例をペンシル型の瞬間接着剤塗布容器について示している。全体が共に弾力性を備えたプラスチック製であり、容器1とキャップ2とで構成される。容器1は液状の接着剤を収容する筒状の容器本体3と、この容器本体3の先端側の開口端に挿脱自在に嵌合されるノズル開閉用のエレメント4と、先端中心に小孔からなるノズル孔5eを有する内部が中空の筒状のノズル部材5とで構成される。
【0015】
容器本体3の先端側はノズル部材5の基端部のスリーブ5aの内周と挿脱自在に嵌合するスリーブ3aを形成し、それらの嵌合面にはデテント機構を構成するリング状の凹凸3b,5bが形成されている。
【0016】
ノズル開閉用のエレメント4は基端部に中空のスリーブ4aを備え、その先端中心にはロッド4cが突設されて全体がプラスチック材で一体成形されている。そしてエレメント4のスリーブ4aは、容器本体3の嵌合部3aの開口端の内周に挿脱自在に定位置まで嵌合して固定される。
【0017】
ノズル部材5の嵌合部5aを容器本体3に嵌合した状態で、上記エレメント4はノズル部材5内に収容され、ロッド4cの先端においてテーパーを付して針状に形成されたニードル部4dは、その外周と適合してノズル孔5eに軸方向移動自在に密着して嵌合される。
【0018】
ノズル部材5のスリーブ5aの先端側には、段状に径が細くなるキャップの嵌合部5cと、嵌合部5cよりさらに径が細くなるノズル部5dとが順次一体的に形成されている。ノズル部5dの先端中心には、前述したようにニードル部4cのテーパー面と適合するテーパー孔からなるノズル孔5eが形成されている。またノズル部5dの先端面は軸心に対して直角な平面を構成し、ニードル部4cは最深部まで挿入された状態で、僅かにノズル部5dの端面より突出している。
【0019】
上記のように容器本体3、開閉エレメント4、ノズル部材5を同一軸心上に組み付けた状態では、ニードル部4cはスプリング4bによって弾力的にノズル孔5eに押し付けられており、ノズル部5dの端面側からニードル部4cの突出端をスプリング4bに抗して内部に押し込むことによりノズル孔5eが開かれ、内部の接着剤等の液体が浸出する。
【0020】
上記作用により、例えばノズル部5dの先端を接着剤塗布面に押し付けることにより接着剤は押し付けられた面に流れ出して塗布される。
【0021】
上記ノズル部材5に対し、キャップ2は先端が密閉された筒状をなし、基端部側はノズル部材5側の嵌合部5cの外周に挿脱自在に嵌合され、それぞれの嵌合面には互いに嵌合し合うねじ部2f,5fが形成されている。
【0022】
上記嵌合部5cにキャップ2を嵌合し、容器本体3に対してキャップ2を軸心回りに回動させると、キャップ2はねじ部2f,5fによって締まり方向に嵌合し、逆転させることによって取り外される。
【0023】
上記キャップ2の先端周面は、平行な平坦面を形成するように切り欠かれて回転駆動用の把手部(つまみ部)2aを形成しており、この把手部はローレット加工その他の形状であってもよい。さらにキャップ2の内面奥部には軸心方向に対して直角な平面からなる当接面2bが形成されている。
【0024】
この当接面2bは、図2に示すようにキャップ2を容器本体3側にねじ込んで装着すると、ノズル部5dの先端に突出したニードル部4dを弾力的に内部に押し込んでノズル孔5eを一旦開放し、その基端部端面がノズル部材5のスリーブ5aの先端面に当接する以前に、前記ノズル部5dの端面に押し付けられて再度ノズル孔5eを塞ぐ構造になっている。
【0025】
このような作用を確保するために、嵌合部5aとノズル部5dの端面間の長さL1に対し、キャップ基端面と当接面2b間の長さL2は、L1≧L2の関係に形成してあることが望ましい。
【0026】
上記作用により、容器本体3側に対してキャップ2が取り付けられた接着剤等の使用前の状態では、外気温や接着剤の気化等により容器本体3内の内圧が外部より高い場合があるが、キャップ2を取り外す過程で当接面2bがノズル部端面から離れた瞬間に、ノズル孔5eが開かれてその内圧は外部と等しい圧力になる。このことにより後の接着剤塗布に際してノズル孔5eを開いても、高い内圧によって接着剤が噴出する不具合が防止される。
【0027】
キャップ2とノズル部材5の嵌合の気密性が高い場合は、キャップ2の周壁等に予め小径の気抜孔を設けておく等の何らかの気抜構造(図示しない)を形成してもよい。
【0028】
上記実施例は瞬間接着剤用容器について説明したが、本発明は接着剤以外の例えばインクや液状薬剤等の塗布又は線引き用容器等にも応用できる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の蓋構造によれば、ノズル部に突出したニードルやロッド状の芯材を押し込むことによって液を浸出させる塗布用・線引き用等の容器の使用時に、容器内の内圧によって液体が噴出することを簡単な蓋構造によって防止できる。特に瞬間接着剤のように塗布不良や塗布むらの許されない液体の塗布に有効である。
【0030】
またキャップを回動させながらねじ部により緩やかに開口させることにより、高い内圧による多量の液体の噴出が防止され、仮にキャップを取り外す過程で一定量の液体が噴出してもキャップ内での噴出に留まるので、外部への付着や飛散等の問題が生じない等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋構造を示す分解斜視図である。
【図2】同じく蓋構造の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 キャップ
2a 把手部(つまみ部)
2b 当接部(当接面)
2f,5f ねじ部
3 容器本体
4b スプリング
4c ロッド部
4d ニードル部
5d ノズル部
5e ノズル孔
【発明の属する技術分野】
この発明は主として瞬間接着剤等のように粘性の乏しい液体を収容する液体塗布容器の蓋部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来液状接着剤等を収容し、注出ノズル先端に突出したロッドやニードルを弾力的に内部に押し込むように目的箇所に押し付けることによって、ノズル先端を開口させて接着剤等を塗布する技術が特許文献1等によって公知である。
【0003】
また上記のようなロッドを、ノズル内で先端側に向かって弾力的に押し付ける専用のスプリングは特許文献2等によって公知である。さらに上記のような機構を用いたペンシル型の容器にノズル部全体を覆うようにキャップを着脱可能に嵌合されるものも公知である。
【0004】
【特許文献1】
実公昭47−34599号公報
【特許文献2】
実開昭58−43977号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記キャップ付のペンシル型塗布容器においては、例えばキャップを外してノズルを目的箇所に押し付け、瞬間接着剤を塗布する際に、高い外気温や揮発性接着剤の気化による内圧によって、接着剤が開蓋と同時に噴出し、目的箇所に塗布できなかったり、余分な場所に付着したりする欠点があった。
【0006】
この発明はこれらの問題点を解決するために、キャップを外す時に予め容器内の圧力を外部に開放させておき、塗布時のノズル開口時に上記のような液体噴出が生じない蓋部構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
さらに、この発明の2番目の目的は、キャップと本体側の嵌合部をねじによって形成し、ノズル先端面とキャップ内の底面又は天井面を密着させてノズル孔を閉じた状態でキャップを締め付けて取り付け、容器本体に対してキャップを軸心回りに回動させて取り外すことにより、容器の内圧を液体の塗布前に開放しようとする点にある。
その他この発明の目的と作用は発明の詳細な説明の中で明らかにされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するための本発明の蓋部構造は、第1に液状の収容物を封入する容器本体3側の先端に、収容物を取り出すノズル孔5eを備えたノズル部5dを設け、先端がノズル部5dの先端側に突出するように内部より上記ノズル孔5eに挿入され、軸方向に弾力的に進退移動することによりノズル孔5eを開閉する開閉ロッド4cを上記ノズル部5d内に設け、該ノズル部5dにノズル部5dを覆うキャップ2を着脱可能に設けた容器において、上記キャップ2をノズル部5d側へ挿入した際に上記開閉ロッド4cの突出端を弾力に抗して内部に押し込むとともに、ノズル部5dの先端側に接触することによって外部よりノズル孔5eを塞ぐ当接部2bを前記キャップ2内に設けてなることを特徴としている。
【0009】
第2に、互いに嵌合し合うキャップ2と容器本体3側の嵌合部には、キャップ2を容器本体3に対して軸心回りに正逆回転させることによりキャップ2を容器本体3に対して軸心方向に進退させて開閉させるねじ部2f,5fを設けてなることを特徴としている。
【0010】
第3に、当接部2bがノズル部5dの端面に沿って当接するキャップ2内奥部の当接面であることを特徴としている。
【0011】
第4に、キャップ2の外周に容器本体3に対してキャップ2を回動させるための把手部2aを設けたことを特徴としている。
【0012】
第5に、開閉ロッド4cの先端を円錐状に傾斜したニードル部4dとして形成したことを特徴としている。
【0013】
第6に、開閉ロッド4cの進退移動を弾力的に許容する手段が、容器本体3の先端側と開閉ロッド4cの基端部側との間に介挿され、開閉ロッド4cと一体成形されたプラスチック製のスプリング4bであることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1,図2はこの発明の一実施例をペンシル型の瞬間接着剤塗布容器について示している。全体が共に弾力性を備えたプラスチック製であり、容器1とキャップ2とで構成される。容器1は液状の接着剤を収容する筒状の容器本体3と、この容器本体3の先端側の開口端に挿脱自在に嵌合されるノズル開閉用のエレメント4と、先端中心に小孔からなるノズル孔5eを有する内部が中空の筒状のノズル部材5とで構成される。
【0015】
容器本体3の先端側はノズル部材5の基端部のスリーブ5aの内周と挿脱自在に嵌合するスリーブ3aを形成し、それらの嵌合面にはデテント機構を構成するリング状の凹凸3b,5bが形成されている。
【0016】
ノズル開閉用のエレメント4は基端部に中空のスリーブ4aを備え、その先端中心にはロッド4cが突設されて全体がプラスチック材で一体成形されている。そしてエレメント4のスリーブ4aは、容器本体3の嵌合部3aの開口端の内周に挿脱自在に定位置まで嵌合して固定される。
【0017】
ノズル部材5の嵌合部5aを容器本体3に嵌合した状態で、上記エレメント4はノズル部材5内に収容され、ロッド4cの先端においてテーパーを付して針状に形成されたニードル部4dは、その外周と適合してノズル孔5eに軸方向移動自在に密着して嵌合される。
【0018】
ノズル部材5のスリーブ5aの先端側には、段状に径が細くなるキャップの嵌合部5cと、嵌合部5cよりさらに径が細くなるノズル部5dとが順次一体的に形成されている。ノズル部5dの先端中心には、前述したようにニードル部4cのテーパー面と適合するテーパー孔からなるノズル孔5eが形成されている。またノズル部5dの先端面は軸心に対して直角な平面を構成し、ニードル部4cは最深部まで挿入された状態で、僅かにノズル部5dの端面より突出している。
【0019】
上記のように容器本体3、開閉エレメント4、ノズル部材5を同一軸心上に組み付けた状態では、ニードル部4cはスプリング4bによって弾力的にノズル孔5eに押し付けられており、ノズル部5dの端面側からニードル部4cの突出端をスプリング4bに抗して内部に押し込むことによりノズル孔5eが開かれ、内部の接着剤等の液体が浸出する。
【0020】
上記作用により、例えばノズル部5dの先端を接着剤塗布面に押し付けることにより接着剤は押し付けられた面に流れ出して塗布される。
【0021】
上記ノズル部材5に対し、キャップ2は先端が密閉された筒状をなし、基端部側はノズル部材5側の嵌合部5cの外周に挿脱自在に嵌合され、それぞれの嵌合面には互いに嵌合し合うねじ部2f,5fが形成されている。
【0022】
上記嵌合部5cにキャップ2を嵌合し、容器本体3に対してキャップ2を軸心回りに回動させると、キャップ2はねじ部2f,5fによって締まり方向に嵌合し、逆転させることによって取り外される。
【0023】
上記キャップ2の先端周面は、平行な平坦面を形成するように切り欠かれて回転駆動用の把手部(つまみ部)2aを形成しており、この把手部はローレット加工その他の形状であってもよい。さらにキャップ2の内面奥部には軸心方向に対して直角な平面からなる当接面2bが形成されている。
【0024】
この当接面2bは、図2に示すようにキャップ2を容器本体3側にねじ込んで装着すると、ノズル部5dの先端に突出したニードル部4dを弾力的に内部に押し込んでノズル孔5eを一旦開放し、その基端部端面がノズル部材5のスリーブ5aの先端面に当接する以前に、前記ノズル部5dの端面に押し付けられて再度ノズル孔5eを塞ぐ構造になっている。
【0025】
このような作用を確保するために、嵌合部5aとノズル部5dの端面間の長さL1に対し、キャップ基端面と当接面2b間の長さL2は、L1≧L2の関係に形成してあることが望ましい。
【0026】
上記作用により、容器本体3側に対してキャップ2が取り付けられた接着剤等の使用前の状態では、外気温や接着剤の気化等により容器本体3内の内圧が外部より高い場合があるが、キャップ2を取り外す過程で当接面2bがノズル部端面から離れた瞬間に、ノズル孔5eが開かれてその内圧は外部と等しい圧力になる。このことにより後の接着剤塗布に際してノズル孔5eを開いても、高い内圧によって接着剤が噴出する不具合が防止される。
【0027】
キャップ2とノズル部材5の嵌合の気密性が高い場合は、キャップ2の周壁等に予め小径の気抜孔を設けておく等の何らかの気抜構造(図示しない)を形成してもよい。
【0028】
上記実施例は瞬間接着剤用容器について説明したが、本発明は接着剤以外の例えばインクや液状薬剤等の塗布又は線引き用容器等にも応用できる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の蓋構造によれば、ノズル部に突出したニードルやロッド状の芯材を押し込むことによって液を浸出させる塗布用・線引き用等の容器の使用時に、容器内の内圧によって液体が噴出することを簡単な蓋構造によって防止できる。特に瞬間接着剤のように塗布不良や塗布むらの許されない液体の塗布に有効である。
【0030】
またキャップを回動させながらねじ部により緩やかに開口させることにより、高い内圧による多量の液体の噴出が防止され、仮にキャップを取り外す過程で一定量の液体が噴出してもキャップ内での噴出に留まるので、外部への付着や飛散等の問題が生じない等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋構造を示す分解斜視図である。
【図2】同じく蓋構造の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 キャップ
2a 把手部(つまみ部)
2b 当接部(当接面)
2f,5f ねじ部
3 容器本体
4b スプリング
4c ロッド部
4d ニードル部
5d ノズル部
5e ノズル孔
Claims (6)
- 液状の収容物を封入する容器本体(3)側の先端に、収容物を取り出すノズル孔(5e)を備えたノズル部(5d)を設け、先端がノズル部(5d)の先端側に突出するように内部より上記ノズル孔(5e)に挿入され、軸方向に弾力的に進退移動することによりノズル孔(5e)を開閉する開閉ロッド(4c)を上記ノズル部(5d)内に設け、該ノズル部(5d)にノズル部(5d)を覆うキャップ(2)を着脱可能に設けた容器において、上記キャップ(2)をノズル部(5d)側へ挿入した際に上記開閉ロッド(4c)の突出端を弾力に抗して内部に押し込むとともに、ノズル部(5d)の先端側に接触することによって外部よりノズル孔(5e)を塞ぐ当接部(2b)を前記キャップ(2)内に設けてなる液体塗布容器の蓋部構造。
- 互いに嵌合し合うキャップ(2)と容器本体(3)側の嵌合部には、キャップ(2)を容器本体(3)に対して軸心回りに正逆回転させることによりキャップ(2)を容器本体(3)に対して軸心方向に進退させて開閉させるねじ部(2f),(5f)を設けてなる請求項1の液体塗布容器の蓋部構造。
- 当接部(2b)がノズル部(5d)の端面に沿って当接するキャップ(2)内奥部の当接面である請求項1又は2の液体塗布容器の蓋部構造。
- キャップ(2)の外周に容器本体(3)に対してキャップ(2)を回動させるための把手部(2a)を設けた請求項1,2又は3の液体塗布容器の蓋部構造。
- 開閉ロッド(4c)の先端を円錐状に傾斜したニードル部(4d)として形成した請求項1,2,3又は4の液体塗布容器の蓋部構造。
- 開閉ロッド(4c)の進退移動を弾力的に許容する手段が、容器本体(3)の先端側と開閉ロッド(4c)の基端部側との間に介挿され、開閉ロッド(4c)と一体成形されたプラスチック製のスプリング(4b)である請求項1,2,3,4又は5の液体塗布容器の蓋部構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003101777A JP2004306999A (ja) | 2003-04-04 | 2003-04-04 | 液体塗布容器の蓋部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003101777A JP2004306999A (ja) | 2003-04-04 | 2003-04-04 | 液体塗布容器の蓋部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004306999A true JP2004306999A (ja) | 2004-11-04 |
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JP2003101777A Pending JP2004306999A (ja) | 2003-04-04 | 2003-04-04 | 液体塗布容器の蓋部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004306999A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007114121A1 (ja) | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Taisei Kako Co., Ltd. | 塗布容器 |
US20110272439A1 (en) * | 2010-05-06 | 2011-11-10 | Florex Co., Ltd. | Discharge structure for a liquid container |
KR20160136634A (ko) * | 2015-05-20 | 2016-11-30 | 현대약품 주식회사 | 도포식 액상 약제용기 |
-
2003
- 2003-04-04 JP JP2003101777A patent/JP2004306999A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007114121A1 (ja) | 2006-03-31 | 2007-10-11 | Taisei Kako Co., Ltd. | 塗布容器 |
US8281962B2 (en) | 2006-03-31 | 2012-10-09 | Taisei Kako Co., Ltd. | Coating container |
US20110272439A1 (en) * | 2010-05-06 | 2011-11-10 | Florex Co., Ltd. | Discharge structure for a liquid container |
KR20160136634A (ko) * | 2015-05-20 | 2016-11-30 | 현대약품 주식회사 | 도포식 액상 약제용기 |
KR101696777B1 (ko) * | 2015-05-20 | 2017-01-16 | 현대약품 주식회사 | 도포식 액상 약제용기 |
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